JP2007138536A - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車用ドアロック装置において、自動車のボディーに設けた掛止手段と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段を備えた第1ユニットと、被掛止手段を作動させる作動機構を備えた第2ユニットとを確実に位置決め固定することにより、作動機構による被掛止手段の作動を確実に実行できるようにする。
【解決手段】 自動車用ドアロック装置は、自動車のボディーに設けた掛止手段と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段を備えたサブベースユニット40が、被掛止手段を作動させる作動機構を備えたハウジングユニット10に一体化された状態にて、ドアに組付けられるようにしたものである。ハウジングユニット10に同両ユニット10,40の組付け方向と同一方向に延在する係合ピン21c3を設けるとともに、サブベースユニット40に係合ピン21c3が嵌合可能な係合穴42aを設けている。
【選択図】 図11

Description

本発明は、自動車用ドアロック装置に関する。
自動車用ドアロック装置の一形式として、特許文献1に示されているように、自動車のボディーに設けた掛止手段(ストライカ56)と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段(ラッチ51とポール52等)を収容する第1収容体S1が、被掛止手段を作動させる作動機構(第1作動機構20、第2作動機構30、および第3作動機構40)を収容する第2収容体S2に一体化された状態にて、ドアに組付けられるようにした自動車用ドアロック装置がある。この自動車用ドアロック装置においては、両収容体S1,S2の何れか一方にガイド突起14a,14bを設けるとともに、両収容体S1,S2の何れか他方にガイド溝11d,11eを設け、かつガイド突起14a,14bとガイド溝11d,11eが嵌合することにより係合して抜け止めする係止手段(係止溝14cと係止軸部43a1)を両収容体S1,S2間に設けている。具体的には、ガイド突起14a,14bは第1収容体S1を構成するサブベースプレート14に形成され、ガイド溝11d,11eは第2収容体S2を構成するハウジング本体11に形成されている。
このように構成された自動車用ドアロック装置の組み立てにおいて、第1収容体S1と第2収容体S2の一体化はこれら両収容体S1,S2を相対的に移動させ、各ガイド突起14a,14bと各ガイド溝11d,11eをスライド嵌合させている。また、係止溝14cと係止軸部43a1からなる係止手段により抜け止めすることで組付を完了するようになっている。
特開2002−129811号公報
ところで、上記した自動車用ドアロック装置においては、第1収容体S1と第2収容体S2はスライド嵌合によって組み付けられている。両収容体S1,S2の相対的なスライドをスムーズに行うためにガイド突起14a,14bとガイド溝11d,11eの間に隙間(クリアランス)が設けられている。この隙間のため、自動車用ドアロック装置は両収容体S1,S2の相対位置にバラツキが生じていた。これにより、被掛止手段と作動機構との相対位置もバラツキが生じて、作動機構による被掛止手段の作動にバラツキが生じるおそれがあった。
また、ハウジング本体11およびサブベースプレート14がそれぞれ樹脂(合成樹脂)および金属で形成されているので、スライド嵌合の際にガイド突起14a,14bによりガイド溝11d,11eが削られて両収容体S1,S2の相対位置にバラツキが生じて前述と同様な問題が生じるおそれがあった。
また、両収容体S1,S2間に隙間がない構造とするには高精度のためコストアップが伴い、隙間のない構造としてもスライド嵌合させる際に手間がかかったり、また前述と同様にハウジング本体11のガイド溝11d,11eが削られて両収容体S1,S2が確実に位置決めされなかったりするおそれがあった。
本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、自動車用ドアロック装置において、自動車のボディーに設けた掛止手段と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段を備えた第1ユニットと、被掛止手段を作動させる作動機構を備えた第2ユニットとを確実に位置決め固定することにより、作動機構による被掛止手段の作動を確実に実行できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、自動車のボディーに設けた掛止手段と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段を備えた第1ユニットが、被掛止手段を作動させる作動機構を備えた第2ユニットに一体化された状態にて、ドアに組付けられるようにした自動車用ドアロック装置において、両ユニットの何れか一方に該両ユニットの組付け方向と同一方向に延在する第1係合突起を設けるとともに、両ユニットの何れか他方に第1係合突起が嵌合可能な第1係合凹部を設け、作動機構と被掛止手段との連結は、第1係合突起と第1係合凹部との係合により得られることである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、第2ユニットは被掛止手段を操作するオープンレバーを備え、該オープンレバーは、第1係合突起に回動可能に軸支されるとともに第1ユニットにより抜け止めされることである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1もしくは請求項2において、両ユニットの何れか一方に第1係合突起とは離れた部位に第2係合突起を設けるとともに、両ユニットの何れか他方に第2係合突起が嵌合可能な第2係合凹部を設けたことである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1、請求項2もしくは請求項3において、第1係合突起は既設のボスに併設されていることである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れか一項において、両ユニットを固定手段によって固定していることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、第1および第2ユニットの何れか一方に該両ユニットの組付け方向と同一方向に延在する第1係合突起を設けるとともに、両ユニットの何れか他方に第1係合突起が嵌合可能な第1係合凹部を設けている。これによれば、第1ユニットと第2ユニットとを組み付けて一体化する際、第1係合突起を第1係合凹部に嵌合させながら第1ユニットと第2ユニットを相対的に移動させて、第1ユニットと第2ユニットを位置決め固定することができる。このとき、第1係合突起と第1係合凹部との係合により、作動機構と被掛止手段とが連結するので、組付完了後の自動車用ドアロック装置は、第2ユニットに収容されている作動機構によって第1ユニットに収容されている被掛止手段の作動が確実に実行できるようになる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、第2ユニットは被掛止手段を操作するオープンレバーを備え、該オープンレバーは、第1係合突起に回動可能に軸支されるとともに第1ユニットにより抜け止めされるので、第1ユニットと第2ユニットを組み付ける際にオープンレバーを合わせて組み付けることができるので、自動車用ドアロック装置の製造工程をより簡易にすることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1もしくは請求項2に係る発明において、両ユニットの何れか一方に第1係合突起とは離れた部位に第2係合突起を設けるとともに、両ユニットの何れか他方に第2係合突起が嵌合可能な第2係合凹部を設けたので、第1係合突起と第1係合凹部との嵌合だけでなく第2係合突起と第2係合凹部との嵌合により、すなわち少なくとも二箇所で第1および第2ユニットを位置決めすることにより確実に位置決めできる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項1、請求項2もしくは請求項3に係る発明において、第1係合突起は既設のボスに併設されている。これによれば、従来の構造を共用(利用)して第1係合突起を形成することができるので、省スペース・小型化を図ることができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項1乃至請求項4の何れか一項に係る発明において、両ユニットを固定手段によって確実に固定することができる。
以下、本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態について図面を参照して説明する。図1はハウジング本体ユニット20を示す左側面図であり、図2はカバーユニット30を示す右側面図であり、図3はハウジングユニット10を示す正面図であり、図4及び図5はサブベースユニット40を示す正面図および背面図である。なお、図1には、カバーユニット30を構成するキャンセルレバー32およびトーションスプリング33と、サブベースユニット40を構成するリフトレバー46も示されている。
当該自動車用ドアロック装置は、ドアの内部に配設されるもので、ハウジングユニット10とサブベースユニット40から構成されている。ハウジングユニット10は、ハウジング本体ユニット20とカバーユニット30から構成されている。ハウジングユニット10は、被掛止手段を作動させる作動機構Bを備えた第2ユニットである。サブベースユニット40は、自動車のボディーに設けた掛止手段(ストライカ50)と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段(ラッチ44とポール45とリフトレバー46)を備えた第1ユニットである。
ハウジング本体ユニット20は、図1および図3に示すように、ハウジング本体21を備えている。ハウジング本体21は、カバーユニット30のカバー31とサブベースユニット40のサブベースハウジング41とともに自動車用ドアロック装置のハウジングAを形成するものである。このハウジングAは密閉ハウジングであり、自動車用ドアロック装置の作動機構Bを内部に収容して外部から遮断するものである。作動機構Bは、自動車のボディーに設けたストライカ50とドアに設けたラッチ44の掛止状態を解除不能なロック状態と解除可能なアンロック状態とに選択可能な作動機構である。この作動機構Bは、後述するオープンレバー22、トーションスプリング23、アクティブレバー24、トーションスプリング25、オープンリンク26、電動モータ27、ホイールギヤ28、アイドルレバー29、キャンセルレバー32、トーションスプリング33、インサイドレバー34、サブベースプレート42、ベースプレート43、ラッチ44、ポール45、リフトレバー46、トーションスプリング47などから構成されている。
ハウジング本体21は、ドアの前後方向(図1にて左右方向)に延設されてドア内側方向(図1にて紙面垂直上方向)に開口する皿状の第1ケース部21a、および第1ケース部21aとは直交してドア後側方向(図1にて右方向)に開口する皿状の第2ケース部21bを有している。第1ケース部21aの開口部には図3に示すようにカバー31が取付けられ、かつ、第2ケース部21bの開口部にはサブベースハウジング41が取付けられる。これにより、第1ケース部21aの開口部はカバー31にて閉塞され、かつ、第2ケース部21bの開口部はサブベースハウジング41にて閉塞されている。また、サブベースハウジング41は、カバー31の後側開口も覆うようになっている。
ハウジング本体ユニット20は、ハウジング本体21に設けられる、オープンレバー22、トーションスプリング23、アクティブレバー24、トーションスプリング25、オープンリンク26、電動モータ27、ホイールギヤ28およびアイドルレバー29を備えている。
オープンレバー22は、主として図3に示すように、ハウジング本体21の第2ケース部21bの内壁面に一体的に凸設された段付ボス21cに回動可能に支承されている。段付ボス21cは根元から先端に向かって順番に大径部21c1、小径部21c2および係合ピン21c3が同軸に形成されている(図11参照)。オープンレバー22の貫通孔22aは小径部21c2に嵌合している。これにより、オープンレバー22は段付ボス21cを回転軸(支点)に回転可能である。また、小径部21c2の高さはオープンレバー22の厚みより若干大きい値に設定されており、オープンレバー22は小径部21c2と大径部21c1との間の段と後述するサブベースプレート42とに挟まれて回転可能に保持される(挟持される)。
オープンレバー22は、貫通孔22aから一方向に延設される第1アーム22bと、貫通孔22aから第1アーム22bとほぼ反対方向に延設される第2アーム22cを有している。第1アーム22bの先端部(一端部)に形成された連結孔22b1には、図示しないアウトサイドハンドルが連結部材(リンクなど)を介して連結されている。第2アーム22cの先端部(他端部)には、係合突起22c1と当接部22c2が形成されている。係合突起22c1は、後述するオープンリンク26の係合孔26aが係合するものである。当接部22c2は、後述するインサイドレバー34の当接部34b2が離脱可能に当接するものである。
オープンレバー22は、ハウジング本体21(第2ケース部21b)とオープンレバー22との間に配設されたトーションスプリング23で付勢されている。トーションスプリング23は、段付ボス21cの大径部21c1に嵌合している。トーションスプリング23の一端23aは第2ケース部21bの内周壁面の一部21dに係止しており、トーションスプリング23の他端23bはオープンレバー22の第2アーム22cに係止している。これにより、オープンレバー22は、図3にて反時計回りに付勢されるようになっている。また、このように付勢されているオープンレバー22の第1アーム22bは、第2ケース部21bの内周壁面の一部21eに当接して反時計回りの回転が規制されて、オープンレバー22は、図1および図3に示す位置(通常位置)に位置決め固定されるようになっている。
したがって、オープンレバー22は、アウトサイドハンドルが開操作されない通常時には、トーションスプリング23により付勢されて通常位置に位置決めされる。一方、オープンレバー22は、アウトサイドハンドルが開操作される操作時には、オープンレバー22の一端部(第1アーム22bの先端部)が押し下げられてオープンレバー22がトーションスプリング23の付勢力に抗して図3にて時計回りに回動される。これにより、オープンレバー22の他端部(第2アーム22cの先端部)が押し上げられてオープンリンク26が押し上げられる。
アクティブレバー24は、ハウジング本体21の第1ケース部21aの内壁面に一体的に凸設された段付ボス21fに回動可能に支承されている。段付ボス21fは根元から先端に向かって順番に大径部(図示省略)および小径部21f2が同軸に形成されている。アクティブレバー24の貫通孔24aは小径部21f2に嵌合している。これにより、アクティブレバー24は段付ボス21fを回転軸(支点)に回転可能である。また、小径部21f2の高さはアクティブレバー24の厚みより若干大きい値に設定されており、アクティブレバー24は小径部21f2と大径部との間の段と後述するカバー31の内壁面に凸設されて小径部21f2が嵌合する雌ボス31fの上端とに挟まれて回転可能に保持される(挟持される)。
アクティブレバー24は、貫通孔24aから第1ケース部21aの外側の一方向に延設される第1アーム24bと、貫通孔24aから第1ケース部21aの外側に向けて第1アーム24bと異なる方向に延設される第2アーム24cと、貫通孔24aから第1および第2アーム24b,24cとほぼ反対方向に延設される第3アーム24dを有している。第1アーム24bの先端部に形成された連結孔24b1には、ドアの車内側に設けた図示しないロックノブが連結部材(ケーブルなど)を介して連結されている。ロックノブがロック操作された場合、アクティブレバー24は反時計回りに回動される。逆に、ロックノブがロック解除操作された場合、アクティブレバー24は時計回りに回動される。
第2アーム24cの先端部には、当接部24c1が形成されている。当接部24c1は、後述するキーシリンダの回動操作によって回動するアイドルレバー29のアイドルレバー部29bに設けた一対の当接壁29b1,29b2が離脱可能に当接するものである。キーシリンダがロック操作された場合、アイドルレバー部29bが時計回りに回動されてアクティブレバー24は反時計回りに回動される。逆に、キーシリンダがロック解除操作された場合、アイドルレバー部29bが反時計回りに回動されてアクティブレバー24は時計回りに回動される。
第3アーム24dは扇状に形成されており、外周は貫通孔24aの軸心を中心とする円弧状に形成されている。外周縁部には、係合凹部24d1が形成されている。この係合凹部24d1は、電動モータ27によって正逆転されるホイールギヤ28に設けた第1および第2係合ピン28a,28bが選択的に係合するものである。電動モータ27によってロック操作される場合、ホイールギヤ28が時計回りに回動されてアクティブレバー24は反時計回りに回動される。逆に、電動モータ27によってロック解除操作される場合、ホイールギヤ28が反時計回りに回動されてアクティブレバー24は時計回りに回動される。
第3アーム24dの一側には、貫通孔24aに向って延在する長孔24d2が形成されている。長孔24d2は、後述するオープンリンク26の係合ピン26bが摺動可能に係合するものである。
第3アーム24dには、外周縁部と貫通孔24aとの間に第1および第2係止突起24d3,24d4が設けられている。第1係止突起24d3は、第1ケース部21aの内壁面に設けられた停止部材21gに当接してアクティブレバー24の時計回りの回転を規制する。第2係止突起24d4は、停止部材21gに当接してアクティブレバー24の反時計回りの回転を規制する。
アクティブレバー24は、ハウジング本体21(第1ケース部21a)とアクティブレバー24との間に配設されたトーションスプリング25で付勢されている。トーションスプリング25の一端25aは第1ケース部21aの内壁面に設けた係止孔21hに係止しており、トーションスプリング25の他端25bはアクティブレバー24の第1アーム24bに設けた係止孔24b2に係止している。
アクティブレバー24が主として図1、図6に示すアンロック位置にある場合、アクティブレバー24はトーションスプリング25により時計回りに付勢されている。このとき、アクティブレバー24は第1係止突起24d3が停止部材21gに当接して時計回りの回転が規制されて、図1に示すアンロック位置に位置決め固定されるようになっている。アクティブレバー24が主として図8、図9に示すロック位置にある場合、アクティブレバー24はトーションスプリング25により反時計回りに付勢されている。このとき、アクティブレバー24は第2係止突起24d4が停止部材21gに当接して反時計回りの回転が規制されて、図8、図9に示すロック位置に位置決め固定されるようになっている。
したがって、図1に示すアンロック位置に位置決め固定されているアクティブレバー24は、ロックノブ、キーシリンダがロック操作された場合、または電動モータ27によってロック操作される場合、反時計回りに回動されて図8に示すロック位置に位置決め固定される。逆に、ロック位置に位置決め固定されているアクティブレバー24は、ロックノブ、キーシリンダがロック解除操作された場合、または電動モータ27によってロック解除操作される場合、時計回りに回動されてアンロック位置に位置決め固定される。
オープンリンク26は、ほぼ棒状に形成されており、オープンレバー22とアクティブレバー24に2点支持されている。オープンリンク26の一端(下端)には、係合孔26aが形成されている。この係合孔26aにオープンレバー22の係合突起22c1が係合している。オープンリンク26の他端(上端)には、係合ピン26bが形成されている。この係合ピン26bは、アクティブレバー24の長孔24d2に摺動可能に係合している。オープンリンク26は、アクティブレバー24が図1に示すアンロック位置に位置している場合に起立状態(アンロック状態)にあり、アクティブレバー24が図8に示すロック位置に位置している場合に傾倒状態(ロック状態)にある。オープンリンク26は、ロック状態のときにはドアに設けられたアウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルの操作力のポール45への伝達が不能となるように構成され、アンロック状態のときにはアウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルの操作力のポール45への伝達が可能となるように構成されるものである。
オープンリンク26の他端(上端)には、当接部26cが形成されている。当接部26cは、オープンリンク26が起立状態にあるとき、上方に移動されてリフトレバー46の当接部46aに当接してリフトレバー46を回動させる(当接部46aを押し上げる)ものである。当接部26cは、オープンリンク26が傾倒状態にあるとき、上方に移動されてもリフトレバー46の当接部46aに当接しないようになっている。
オープンリンク26は、後述するキャンセルレバー32が当接する一側面26dが設けられている。キャンセルレバー32の当接部32b1がトーションスプリング33の付勢力によりオープンリンク26の一側面26dに当接されている。これにより、オープンリンク26はキャンセルレバー32によって一側面26dの反対側(図1にて右方向)に押圧されるので、オープンリンク26の係合孔26aはオープンレバー22の係合突起22c1にガタツキなしで係合するとともに、オープンリンク26の係合ピン26bはアクティブレバー24の長孔24d2にガタツキなしで係合する。
オープンリンク26の一側面26dには凹部26eが設けられている。凹部26eは、図7に示すようにアウトサイドハンドルおよびインサイドハンドルの開状態にキャンセルレバー32の当接部32b1が当接する部位に形成されている。すなわち、オープンリンク26が押し上げられると、キャンセルレバー32の当接部32b1がオープンリンク26の一側面26dの形状に応じて移動(回動)する。特に一側面26dの凹部26eが当接部32b1に達すると、キャンセルレバー32が反時計回りに回動してキャンセルレバー32の当接部32c1がリフトレバー46から離間する。したがって、オープンリンク26が押し上げられても、オープンリンク26によって押し上げられたリフトレバー46の当接部46aがキャンセルレバー32の当接部32c1と干渉するのを防ぐことができる。
また、オープンリンク26の係合孔26aはひょうたん型に形成され、係合突起22c1を両側から保持する一対の突起26a1,26a1が形成されるとともに係合孔26aの長手方向は係合突起22c1の幅より若干大きく形成されている。オープンリンク26が傾倒状態にあっても起立状態にあっても、係合孔26aと係合突起22c1の隙間をできるだけ小さく抑制しかつ確実にオープンリンク26を保持することができる。
電動モータ27は、ハウジング本体21の第1ケース部21aの内壁面に取り付けられている。電動モータ27は、出力軸にウォーム27aを備え、ウォーム27aには、ホイールギヤ28が噛合している。ホイールギヤ28は、第1ケース部21aの内壁面に一体的に形成した支持ボス21iに回転可能に支持されている。支持ボス21iはカバー31の内壁面に凸設される雌ボス31gと嵌合してホイールギヤ28を挟持するようになっている。ホイールギヤ28と第1ケース部21aの内壁面との間にアクティブレバー24が配設されるようになっており、ホイールギヤ28はアクティブレバー24にオーバーラップするように配置されている。
ホイールギヤ28の一側面(第1ケース部21aの内壁面に対面する側面)には、第1および第2係合ピン28a,28bが凸設されている。両係合ピン28a,28bは、ホイールギヤ28の回転中心を通る同一直線上に回転中心を挟んで所定間隔をおいて配置されている。両係合ピン28a,28bのどちらか一方は第3アーム24dの外周に当接し、他方はアクティブレバー24の係合凹部24d1に臨んでいる。
電動モータ27によってロック操作される場合、電動モータ27が駆動され図1に示す状態にあるホイールギヤ28が時計回りに回動される。このとき、係合凹部24d1に臨んでいる第1係合ピン28aが係合凹部24d1に進入して係合し、ホイールギヤ28の回動に伴ってアクティブレバー24は反時計回りに回動される。そして、第2係合ピン28bが第3アーム24dの外周(係合凹部24d1の右側の外周)に当接するとともに第1係合ピン28aが係合凹部24d1から退出すると、電動モータ27の駆動が停止されホイールギヤ28の駆動が停止されてアクティブレバー24がロック位置に位置決め固定される。一方、電動モータ27によってロック解除操作される場合、前述したロック動作と逆の動作によってホイールギヤ28が反時計回りに回動されてアクティブレバー24は時計回りに回動される。そして、図1に示す位置にホイールギヤ28が停止されてアクティブレバー24がアンロック位置に位置決め固定される。
アイドルレバー29は、主として図3に示すように、ハウジング本体21の第1ケース部21aの内壁から外側(第2ケース部21bの延在方向)に向けて立設された筒状の支承部21jに回動可能に取り付けられている。アイドルレバー29は、支承部21jに支承される軸部29aと、軸部29aの一端に一体的に形成されたアイドルレバー部29bと、軸部29aの他端に一体的に形成された連結レバー部29cから構成されている。
アイドルレバー部29bは図1に示すように扇状に形成されており、軸部29aの回転軸と同一の回転軸回りに回動する。アイドルレバー部29bの両側端には一対の当接壁29b1,29b2が形成されている。当接壁29b1,29b2の間には、アクティブレバー24の第2アーム24cに形成されている当接部24c1が遊嵌するように配置されている。連結レバー部29cは、図3の紙面鉛直下方向に延在され、軸部29aの回転軸と同一の回転軸回りに回動する。連結レバー部29cの先端部は、ドアの外側に設けたアウトサイドハンドルに付設された図示しないキーシリンダに連結部材(リンクなど)を介して連結されている。
キーシリンダがロック操作された場合、連結レバー部29cが時計回りに回動されて図1に示す状態にあるアイドルレバー部29bが時計回りに回動される。このとき、アイドルレバー部29bの当接壁29b1が、アクティブレバー24の第2アーム24cに形成されている当接部24c1に当接し、アイドルレバー部29bの回動に伴ってアクティブレバー24は反時計回りに回動される。そして、アクティブレバー24がロック位置に位置決め固定される。一方、キーシリンダがロック解除操作された場合、前述したロック動作と逆の動作によってアイドルレバー部29bが反時計回りに回動され、アイドルレバー部29bの当接壁29b2によってアクティブレバー24は時計回りに回動される。そして、アクティブレバー24がアンロック位置(図1に示す位置)に位置決め固定される。
カバーユニット30は、主として図2に示すように、カバー31に設けられる、キャンセルレバー32、トーションスプリング33およびインサイドレバー34を備えている。
キャンセルレバー32は、カバー31の内壁面に設けた支承ボス31aの貫通穴に嵌着される取付ピン31bによって回動可能に支承されている。キャンセルレバー32は、屈曲形状に形成されており、折れ曲がった部分に設けられた貫通孔32aから一方向に延設される第1アーム32bと、他方向に延設される第2アーム32cを有している。第1および第2アーム32b,32cの各先端部には、当接部32b1,32c1がそれぞれ形成されている。当接部32b1,32c1がそれぞれ一当接端部,他当接端部である。当接部32b1は、オープンリンク26の一側面26dに当接するものである。当接部32c1は、リフトレバー46の当接部46aに離脱可能に当接するものである。キャンセルレバー32は、被掛止手段を構成するポール45からの作動力をオープンリンク26に作用させてロック状態のオープンリンク26をアンロック状態に変更させるものである。
キャンセルレバー32は、カバー31とキャンセルレバー32との間に配設されたトーションスプリング33で付勢されている。トーションスプリング33は、支承ボス31aに嵌合している。トーションスプリング33の一端33aはカバー31の内壁面に立設した係止ピン31cに係止しており、トーションスプリング33の他端33bはキャンセルレバー32の第2アーム32cに設けた係止突起32c2に係止している。これにより、キャンセルレバー32は、図2にて時計回りに(図1にて反時計回りに)付勢されるようになっており、キャンセルレバー32の第1アーム32bの当接部32b1が所定方向(図2にて左方向、図1にて右方向)に付勢されるようになっている。また、この当接部32b1がトーションスプリング33の付勢力によってオープンリンク26の一側面26dに常に当接して、当接部32b1がオープンリンク26の一側面26dを常に所定方向に押圧するようになっている。
インサイドレバー34は、カバー31の内壁面に設けた貫通穴31dに嵌着される取付ピン31eによって回動可能に支承されている。インサイドレバー34は、貫通孔34aを備え、貫通孔34aから一方向に延設されるアーム34bを有している。アーム34bの先端部および中間部には連結部34b1および当接部34b2がそれぞれ形成されている。連結部34b1には、ドアの車内側に設けた図示しないインサイドハンドルが連結部材(ケーブルなど)を介して連結されている。当接部34b2は、オープンレバー22の当接部22c2が離脱可能に当接するものである。
インサイドレバー34は、インサイドハンドルが開操作されない通常時には、連結部材との連結によって図2に示す(図1の二点鎖線にて示す)通常位置に位置決めされる。一方、インサイドレバー34は、インサイドハンドルが開操作される操作時には、インサイドレバー34が図1にて時計回りに回動されて当接部34b2がオープンレバー22の当接部22c2に当接する。そして、オープンレバー22の第2アーム22cの先端部が押し上げられてオープンレバー22がトーションスプリング23の付勢力に抗して図3にて時計回りに回動される。インサイドハンドルが閉操作されると、トーションスプリング23の付勢力によってオープンレバー22およびインサイドレバー34が元の位置に戻る。
サブベースユニット40は、図4および図5に示すように、サブベースハウジング41に設けられる、サブベースプレート42、ベースプレート43、ラッチ44、ポール45、リフトレバー46およびトーションスプリング47を備えている。
サブベースプレート42およびベースプレート43は、サブベースハウジング41の後側壁41aを内側および外側から挟むように取り付けられている。サブベースハウジング41には、自動車のボディーに設けた掛止手段であるストライカ50が入出する溝41bが形成されている。ベースプレート43には、溝41bと同様にストライカ50が入出する溝43aが形成されている。サブベースハウジング41の後側壁41aの外壁には溝41bの上部および下部に渡って凹部(図示省略)がそれぞれ形成されており、上凹部にはラッチ44が収容され、下凹部にはポール45が収容されている。すなわち、ラッチ44およびポール45は、サブベースハウジング41(後側壁41a)とサブベースプレート42との間に配設されている。
ラッチ44は、コ字状に形成されており、一対の突起部44a,44bと、突起部44a,44bの間に形成されていてストライカ50が入出する開口部44cとを有している。ラッチ44は、サブベースハウジング41を貫通してサブベースプレート42およびベースプレート43に装架される支持ピン44dによって回転可能に支持されている。ラッチ44は、図示しないトーションスプリングによって図4にて時計回りに付勢されるようになっている。ドアが開いているときには、ラッチ44は、トーションスプリングの付勢力によって図4にて二点鎖線で示す位置に位置決め固定されている。このとき、ラッチ44の開口部44cがサブベースハウジング41の溝41bに一致するようになっている。
ポール45は、ブロック状の係止部45aと、係止部45aに略直交して延びる軸部45bとから構成されている。軸部45bは、サブベースハウジング41を貫通してサブベースプレート42およびベースプレート43に回転可能に軸架されている。ポール45の軸部45bの外周には、サブベースプレート42とサブベースハウジング41との中間部位にトーションスプリング47が嵌合している。トーションスプリング47の一端はポール45の係止部45aに係止され、他端はサブベースプレート42に係止されている。ポール45は、トーションスプリング47の付勢力によって図4にて反時計回りに(図5にて時計回りに)付勢されている。また、このように付勢されているポール45は、図示しない規制部材によって反時計回りの回転が規制されて、図4に示す通常位置に位置決め固定されている。
さらに、ポール45の軸部45bには、係止部45aの反対端にリフトレバー46が一体回転可能に嵌着されている。リフトレバー46の先端部には、当接部46aが形成されている。当接部46aは、オープンリンク26の当接部26cが離脱可能に当接するものである。リフトレバー46は、ポール45と一体的に回動するので、トーションスプリング47の付勢力によって図4にて反時計回りに(図5にて時計回りに)付勢されている。また、リフトレバー46は、図示しない規制部材によってポール45の図4での反時計回りの回転が規制されて、図5の実線で示す通常位置に位置決め固定されている。
ドアが開いているときには、ラッチ44は、トーションスプリングの付勢力によって図4にて二点鎖線で示す位置に位置決め固定されている。この開いているドアを閉じるときには、サブベースハウジング41の溝41bに沿って相対的に進入してきたストライカ50がラッチ44の突起部44bの内壁面に当接し、ラッチ44がトーションスプリングの付勢力に抗して反時計回りに回動される。この間、ポール45の係止部45aは当接する突起部44bおよび44aによって押し下げられ付勢力に抗してポール45が時計回りに回動される。最終的に、ラッチ44は図4にて実線で示す位置まで回動し、ポール45の係止部45aがラッチ44の突起部44aに係止することによって回り止めされて位置決め固定される。これにより、ストライカ50とラッチ44が掛止する掛止状態が保持される。このようにラッチ44とポール45によって被掛止手段が構成されている。
この掛止状態において、ドアが開操作されると、リフトレバー46が図4にて時計回りに回動されこれに伴ってポール45も同一回り(図4に示す矢印C方向)に回転してポール45の係止部45aがラッチ44の突起部44aから係脱する。このとき、ラッチ44はトーションスプリングの付勢力で図4で二点鎖線にて示す位置まで回動復帰し、ラッチ44の開口部44cがサブベースハウジング41の溝41bに一致する。この状態では、ストライカ50はラッチ44の開口部44cおよびサブベースハウジング41の溝41bから退出可能となる。これにより、ストライカ50とラッチ44が掛止する掛止状態が解除される。
次に、このように構成されたドアロック装置の作動について図6から図9を参照して説明する。まず、ドアロック装置が図6に示すアンロック状態でかつドアの開操作を行っていないドア非操作状態である場合において、ドアの開操作が行われた場合について図7を参照して説明する。図6に示すアンロック状態でかつドア非操作状態であるドアロック装置においては、図1に示す状態と同様に、オープンレバー22は通常位置に位置決め固定され、アクティブレバー24はアンロック位置に位置決め固定され、これら両レバー22,24によって支持されるオープンリンク26は起立状態である。キャンセルレバー32は、トーションスプリング33の付勢力で押圧されてオープンリンク26の一側面26dに当接した状態で位置決め固定されている。リフトレバー46は、通常位置に位置決め固定されている。
この状態でアウトサイドハンドルの開操作が行われると、図7に示すように、通常位置に位置するオープンレバー22がトーションスプリング23の付勢力に抗して回動されて第2アーム22cの先端部が上方に移動する。これに伴って、オープンリンク26が起立状態のまま上方に押し上げられる。そして、オープンリンク26の当接部26cが通常位置に位置するリフトレバー46の当接部46aを押動して、リフトレバー46がトーションスプリング47の付勢力に抗して回動される。これに伴って、通常位置に位置するポール45の係止部45aも回動する。このとき、係止部45aがラッチ44に係合していれば係脱されて、ストライカ50とラッチ44が掛止する掛止状態が解除可能となる。
この場合、オープンリンク26とキャンセルレバー32の関係においては、オープンリンク26はキャンセルレバー32によって一側面26dの反対側(図7にて右方向)に押圧されるので、オープンリンク26の係合孔26aはオープンレバー22の係合突起22c1にガタツキなしで係合するとともに、オープンリンク26の係合ピン26bはアクティブレバー24の長孔24d2にガタツキなしで摺動する。また、オープンリンク26が押し上げられて一側面26dの凹部26eが当接部32b1に達すると、キャンセルレバー32が反時計回りに回動してキャンセルレバー32の当接部32c1がリフトレバー46から離間する。したがって、オープンリンク26が押し上げられても、オープンリンク26によって押し上げられたリフトレバー46の当接部46aがキャンセルレバー32の当接部32c1と干渉するのを防ぐことができる。
また、インサイドハンドルの開操作が行われる場合、通常位置に位置するインサイドレバー34が図7にて時計回りに回動されて当接部34b2がオープンレバー22の当接部22c2に当接する。そして、オープンレバー22の第2アーム22cの先端部が押し上げられる。その後は、アウトサイドハンドルの開操作による動作と同様に作動する。
次に、図6に示すアンロック状態でかつドア非操作状態であるドアロック装置において、ロック操作が行われた場合について図8を参照して説明する。ロックノブ、キーシリンダがロック操作された場合、または電動モータ27によってロック操作される場合、図6に示すアンロック位置に位置決め固定されているアクティブレバー24は上述したように反時計回りに回動される。そして、第2係止突起24d4が停止部材21gに当接して反時計回りの回転が規制されて、図8に示すロック位置に位置決め固定される。これにより、起立状態であったオープンリンク26は傾倒状態となる。また、オープンリンク26に当接しているキャンセルレバー32はトーションスプリング33の付勢力に抗して時計回りに回動されて、キャンセルレバー32の当接部32c1がリフトレバー46の当接部46aに接近した位置まで移動される。その位置は押し上げられたリフトレバー46の当接部46aがキャンセルレバー32の当接部32c1に当接可能な位置である。
さらに、図8に示すロック状態でかつドア非操作状態であるドアロック装置において、ドアの開操作が行われた場合について図9を参照して説明する。図8に示す状態でインサイドハンドルの開操作が行われると、図9に示すように、通常位置に位置するインサイドレバー34が時計回りに回動されるとともにオープンレバー22がトーションスプリング23の付勢力に抗して回動されて、第2アーム22cの先端部が上方に移動する。これに伴って、オープンリンク26が傾倒状態のまま上方に押し上げられる。しかし、オープンリンク26の当接部26cが通常位置に位置するリフトレバー46の当接部46aに当接しないので、リフトレバー46が回動されない。したがって、ポール45の係止部45aは回動しない。このとき、係止部45aがラッチ44に係合していれば係脱されないので、ストライカ50とラッチ44が掛止する掛止状態は解除不能である。
また、アウトサイドハンドルの開操作が行われる場合、通常位置に位置するオープンレバー22がトーションスプリング23の付勢力に抗して回動されて、第2アーム22cの先端部が上方に移動する。その後は、インサイドハンドルの開操作による動作と同様に作動する。
次に、上述した自動車用ドアロック装置の組み立てについて説明する。第2ユニットであるハウジングユニット10は、それぞれ予め一体化されたハウジング本体ユニット20とカバーユニット30とを一体化して予め組み立てられる。ハウジング本体ユニット20は、図1に示すように、ハウジング本体21に、オープンレバー22、トーションスプリング23、アクティブレバー24、トーションスプリング25、オープンリンク26、電動モータ27、ホイールギヤ28およびアイドルレバー29などを組み付けて、予め一体化されている。また、カバーユニット30は、図2に示すように、カバー31に、キャンセルレバー32、トーションスプリング33およびインサイドレバー34などを組み付けて、予め一体化されている。ハウジング本体ユニット20とカバーユニット30を組み付けて一体化すると、図3に示すように、ハウジングユニット10が形成される。
一方、第1ユニットであるサブベースユニット40は、図4および図5に示すように、サブベースハウジング41に、サブベースプレート42、ベースプレート43、ラッチ44、ポール45、リフトレバー46およびトーションスプリング47などを組み付けて、予め一体化されている。
このように組み立てられたサブベースユニット40をハウジングユニット10に組み付けて、自動車用ドアロック装置は図10に示すように予め一体化されている。そして、この自動車用ドアロック装置が自動車のドアに組み付けられるようになっている。
サブベースユニット40とハウジングユニット10を一体化するために、ハウジング本体21の第2ケース部21bの内壁面に第1係合突起である係合ピン21c3が設けられるとともに、サブベースプレート42に係合ピン21c3が嵌合可能な第1係合凹部である係合穴42aが設けられている。
係合ピン21c3は、上述したようにオープンレバー22を支承する段付ボス21cの一部を形成するものであり、具体的にはオープンレバー22を支承する大径部21c1および小径部21c2すなわち既設のボスに併設されている。換言すると、係合ピン21c3は、作動機構Bを構成する部材(本実施形態ではオープンレバー22)を支承するボス(大径部21c1および小径部21c2)に併設されている。また、係合ピン21c3は、ハウジングユニット10およびサブベースユニット40の組付け方向と同一方向に延在するように形成されている。組付け方向は図10においては紙面垂直方向であり、図11においては左右方向である。
また、サブベースユニット40とハウジングユニット10を一体化するために、ハウジング本体21の第2ケース部21bの内壁面に第2係合突起21b1が設けられるとともに、サブベースプレート42に第2係合突起21b1が嵌合可能な第2係合凹部42bが設けられている。第2係合突起21b1および第2係合凹部42bは、第1係合突起である係合ピン21c3とは離れた部位に設けられている。また、第2係合突起21b1および第2係合凹部42bは、嵌合方向が組付け方向と同一となるように構成されている。また、第2係合突起21b1は図11に示すように、係合ピン21c3より低くなるように設定されている。さらに、カバー31には、サブベースハウジング41に設けた係合穴41cに嵌合して抜け止めする突起31hが一体的に形成されている。図11は図10のA−A線に沿った断面図であり、図10のA−A線は支持ピン44d、ポール45の軸部45bおよび段付ボス21cの中心を通る線である。
また、自動車用ドアロック装置は、一体化されたサブベースユニット40とハウジングユニット10を固定するために、固定手段を備えている。固定手段は、サブベースプレート42に設けられたねじ穴42c,42d(主として図5参照)と、これらねじ穴42c,42dに螺合するねじ11(図11参照:ねじ穴42cに螺合するねじは省略されている。)とから構成されている。サブベースユニット40とハウジングユニット10を一体化した後、省略しているねじおよびねじ11をハウジング本体21の第2ケース部21bの外側からサブベースプレート42に設けられたねじ穴42c,42dに螺合する。
これにより、最初に係合ピン21c3がサブベースプレート42に設けた係合穴42aに嵌合され、次に第2係合突起21b1が第2係合凹部42bに嵌合されて、ハウジングユニット10に対してサブベースユニット40が位置決めされる。そして、カバー31に設けた突起31hがサブベースハウジング41に設けた係合穴41cに嵌合されて、ハウジングユニット10に対してサブベースユニット40が抜け止めされる。そして、省略しているねじおよびねじ11がねじ穴42c,42dに螺合されて、ハウジングユニット10に対してサブベースユニット40が固定される。
上述の説明から明らかなように、この実施形態においては、ハウジングユニット10とサブベースユニット40の組付け方向と同一方向に延在する係合ピン21c3をハウジングユニット10に設けるとともに、サブベースユニット40に係合ピン21c3が嵌合可能な係合穴42aを設けている。これによれば、ハウジングユニット10とサブベースユニット40とを組み付けて一体化する際、係合ピン21c3を係合穴42aに嵌合させながらハウジングユニット10とサブベースユニット40を相対的に移動させて、ハウジングユニット10とサブベースユニット40を位置決め固定することができる。このとき、係合ピン21c3を係合穴42aとの嵌合により、作動機構Bを構成するオープンリンク26と被掛止手段を構成するリフトレバー46とが連結する(当接可能な位置に配設される)ので、組付完了後の自動車用ドアロック装置は、ハウジングユニット10に収容されている作動機構によって、サブベースユニット40に収容されている被掛止手段の作動が確実に実行できるようになる。
また、第2ユニットであるハウジングユニット10は被掛止手段であるリフトレバー46を操作するオープンレバー22を備え、オープンレバー22は、第1係合突起である係合ピン21c3に回動可能に軸支されるとともに第1ユニットであるサブベースユニット40により抜け止めされるので、第1ユニット40と第2ユニット10を組み付ける際にオープンレバー22を合わせて組み付けることができるので、自動車用ドアロック装置の製造工程をより簡易にすることができる。
また、ハウジングユニット10に係合ピン21c3とは離れた部位に第2係合突起21b1を設けるとともに、サブベースユニット40に第2係合突起21b1が嵌合可能な第2係合凹部42bを設けたので、係合ピン21c3と係合穴42aとの嵌合だけでなく第2係合突起21b1と第2係合凹部42bとの嵌合により、すなわち少なくとも二箇所でハウジングユニット10とサブベースユニット40を位置決めすることにより確実に位置決めできる。
また、係合ピン21c3は既設のボスである大径部21c1および小径部21c2に併設されている。これによれば、従来の構造を共用(利用)して係合ピン21c3を形成することができるので、省スペース・小型化を図ることができる。
また、ハウジングユニット10とサブベースユニット40を固定手段によって確実に固定することができる。
なお、上述した実施形態においては、ハウジングユニット10に第1係合突起である係合ピン21c3を設けるとともに、サブベースユニット40に第1係合凹部である係合穴42aを設けるようにしたが、サブベースユニット40に第1係合突起を設けるとともに、ハウジングユニット10に第1係合凹部を設けるようにしてもよい。また、ハウジングユニット10に第2係合突起21b1を設けるとともに、サブベースユニット40に第2係合凹部42bを設けるようにしたが、サブベースユニット40に第2係合突起を設けるとともに、ハウジングユニット10に第2係合凹部を設けるようにしてもよい。
本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態のハウジング本体ユニットを示す左側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態のカバーユニットを示す右側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態のハウジングユニットを示す正面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態のサブベースユニットを示す正面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態のサブベースユニットを示す背面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置のアンロック状態における各構成部材の動作状態を示す側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置のアンロック状態におけるインサイドハンドル操作による各構成部材の動作状態を示す側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置のロック状態における各構成部材の動作状態を示す側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置のロック状態におけるインサイドハンドル操作による各構成部材の動作状態を示す側面図である。 本発明による自動車用ドアロック装置の一実施形態を示す正面図である。 図10に示すA−A線に沿った断面図である。
符号の説明
10…ハウジングユニット(第2ユニット)、11,42c,42d…固定手段、20…ハウジング本体ユニット、21…ハウジング本体、21b…第2ケース部、21b1…第2係合突起、21c…段付ボス、21c1…大径部、21c2…小径部、21c3…係合ピン(第1係合突起)、22…オープンレバー、23…トーションスプリング、24…アクティブレバー、25…トーションスプリング、26…オープンリンク、26a…係合孔、26b…係合ピン、26c…当接部、26d…一側面、26e…凹部、27…電動モータ、28…ホイールギヤ、29…アイドルレバー、30…カバーユニット、31…カバー、32…キャンセルレバー、32a…貫通孔、32b…第1アーム、32b1…当接部(一当接端部)、32c…第2アーム、33…トーションスプリング、34…インサイドレバー、40…サブベースユニット(第1ユニット)、41…サブベースハウジング、42…サブベースプレート、42a…係合穴(第1係合凹部)、42b…第2係合凹部、43…ベースプレート、44…ラッチ(被掛止手段)、45…ポール(被掛止手段)、46…リフトレバー(被掛止手段)、47…トーションスプリング、50…ストライカ(掛止手段)、A…ハウジング、B…作動機構。

Claims (5)

  1. 自動車のボディーに設けた掛止手段と係脱可能に掛止するドアに設けた被掛止手段を備えた第1ユニットが、前記被掛止手段を作動させる作動機構を備えた第2ユニットに一体化された状態にて、前記ドアに組付けられるようにした自動車用ドアロック装置において、
    前記両ユニットの何れか一方に該両ユニットの組付け方向と同一方向に延在する第1係合突起を設けるとともに、前記両ユニットの何れか他方に前記第1係合突起が嵌合可能な第1係合凹部を設け、前記作動機構と前記被掛止手段との連結は、前記第1係合突起と前記第1係合凹部との係合により得られることを特徴とする自動車用ドアロック装置。
  2. 請求項1において、前記第2ユニットは前記被掛止手段を操作するオープンレバーを備え、該オープンレバーは、前記第1係合突起に回動可能に軸支されるとともに前記第1ユニットにより抜け止めされることを特徴とする自動車用ドアロック装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2において、前記両ユニットの何れか一方に前記第1係合突起とは離れた部位に第2係合突起を設けるとともに、前記両ユニットの何れか他方に前記第2係合突起が嵌合可能な第2係合凹部を設けたことを特徴とする自動車用ドアロック装置。
  4. 請求項1、請求項2もしくは請求項3において、前記第1係合突起は既設のボスに併設されていることを特徴とする自動車用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、前記両ユニットを固定手段によって固定していることを特徴とする自動車用ドアロック装置。


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