JP2007137433A - 包装用組立緩衝体 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管や輸送に必要なスペースを大幅に低減し、取り扱いが容易で再使用にも適し、特に、被梱包体の角部や該角部を構成する稜部を完全に保護し、充分な緩衝機能を発揮出来る緩衝体を簡単な加工により提供する。
【解決手段】合成樹脂発泡体からなる平板に貫通切れ込み5と非貫通切れ込み6と貫通孔2を形成してなり、非貫通切れ込み6の非貫通部分である第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を180°回転させて支持部12上に乗せ、次いで、該第1ブロック7に第2ヒンジ部4を介して連結されている第2ブロック8を該第2ヒンジ部4を中心に90°回転させて貫通孔2内に嵌挿することにより、第1ブロック7と第2ブロック8を支持部12と一体固定化し、L字形状の第1ブロック7の側面と第8ブロック8の側面とで、被梱包体の角部を構成する3面を支持して完全に保護する緩衝体1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気機器等の物品の梱包時に当該物品の両側面部または上下面部に嵌合させてこれを収納する外箱との間に介在して、外部からの衝撃より該物品を保護する包装用緩衝体に関する。
従来、オーディオ機器やパーソナルコンピュータ等の電気機器の梱包には、一般に、緩衝体と外箱との組み合わせが用いられている。ここで用いられる緩衝体は、電気機器等の被梱包体と外箱との間に介在して、衝撃等外部から力が加わった際には、それ自身が圧縮変形することで外力を吸収し、被梱包体を保護する部材であり、軽量で良好な緩衝能を有する素材として、一般に発泡プラスチック成形体が広く用いられている。
発泡プラスチック成形体からなる緩衝体の形状としては、被梱包体の重量や形状によって適宜選択されるが、通常は、被梱包体を嵌合せしめる開口部或いは凹部を有し、相対する一対で一組、或いは被梱包体の四隅にそれぞれ配して一組として用いられるものが多い。
また、その製造方法としては、所望の形状の金型を用いて型内発泡で一体成形する方法や、板状の発泡体から各部位を切り出して、熱融着や接着剤により接着して立体的に一体化させる方法が一般的である。
しかしながら、従来の緩衝体は予め使用時の形状に形成されているため、一般に嵩高く、それ自体の輸送、保管の効率が悪く、資源再利用上の問題点となっていた。一方この問題点を解決すべく、特許文献1には、図20に示されるように、板状の発泡体に厚さ方向に貫通する切れ込み25と、貫通しない切れ込みを形成し、図21に示すように、貫通しない切れ込みの非貫通部分をヒンジ部23として、使用時に該ヒンジ部23を中心に貫通する切れ込み25と該ヒンジ部23で区画された部分27を90°起こして組み立てる緩衝体が提案されている。尚、図20において、(a)は組み立て前の平面図、(b)は組み立て前の斜視図、図21において、(a)は組み立て後の斜視図、(b)は(a)を裏側から見た斜視図である。
しかしながら、当該緩衝体では被梱包体を梱包した時に被梱包体の角部を構成する3面に接する緩衝体が部分的に空洞化しているため、包装後に角部や角部を構成する稜部側から落下した時に外箱が大きく潰れ、場合によっては被梱包体が底付きし、物品を損傷するという現象が発生し、緩衝包装体としての機能を充分に発揮しなかった。
実公昭58−29007号公報
本発明の課題は、保管や輸送に必要なスペースを大幅に低減し、取り扱いが容易で再使用にも好適な緩衝体を提供することにあり、特に、被梱包体の角部や該角部を構成する稜部を完全に保護し、充分な緩衝機能を発揮出来る緩衝体を簡単な加工により提供することにある。
本発明は、平板に、厚さ方向に貫通する複数本の貫通切れ込みと、該平板の一方の面側に所定の厚さを残して他方の面側にのみ切れ込みを有する複数本の非貫通切れ込みと、該平板を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔とを形成した包装用組立緩衝体であって、
非貫通切れ込みの前記平板面内における両端が貫通切れ込み及び平板の側面のいずれかに接して、非貫通部分がヒンジ部を形成しており、
前記平板が、
第1及び第2の2本のヒンジ部と少なくとも1本の貫通切れ込みとで区画された第1ブロックと、
該第1ブロックを区画する第2のヒンジ部と複数本の貫通切れ込みとで区画され、該第2ヒンジ部を介して第1ブロックに連結された第2ブロックと、
該第1ブロック及び第2ブロック以外の、貫通孔を含む支持部とからなり、
前記第1ブロックと第2ブロックとを、第1ブロックを区画する第1ヒンジ部を中心に180°回転させて支持部上に乗せ、
次いで、第2ヒンジ部を中心に第2ブロックを90°または180°回転させて前記貫通孔に嵌挿して第1ブロック及び第2ブロックと支持部とを一体固定することを特徴とする包装用組立緩衝体である。
本発明においては、次の構成を好ましい態様として含む。
第1ブロックが、平板面内においてL字形状を構成する2側面を有し、該2側面と、第2ブロックの側面或いは支持部上面とで被梱包体の角部を構成する3面を支持する。
第1ヒンジ部が、平板の厚さの1/5以下の間隔をおいて平行に形成された2本の非貫通切れ込みの非貫通部分で構成されている。
非貫通切れ込みの非貫通部分の厚さ方向の長さが平板の厚さの1/5以下である。
平板が合成樹脂発泡体よりなる。
本発明の緩衝体は、平板に貫通切れ込みと非貫通切れ込みと貫通孔を形成するだけで、組み立て及び平板状に戻すことがいずれも容易である。よって、使用時以外の保管、輸送時には平板状で密に積載することが可能で、必要なスペースが従来よりも大幅に低減し、取り扱いが容易である。よって、再使用にも好適であり、緩衝体にかかるコストを大幅に削減することができる。
さらに、本発明の緩衝体は第1ブロックの形状を予め被梱包体の角部に対応させておくことにより、角部と該角部を構成する稜部を完全に保護して落下時の損傷を防止することができる。
以下に、本発明の構成について実施形態を挙げて詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい一実施形態の組み立て前の保管形態(平板)を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図を示す。また、図2は組み立て途中の状態を、図3は組み立て後の使用形態を示し、図2,図3において(a)、(b)、(c)は図1と同様に平面図、A−A’断面図、B−B’断面図である。さらに、図4、図5は組み立て前〜組み立て後の斜視図を示し、図4(a)は図1に対応する組み立て前の平板、図4(b)は組み立て途中、図5(a)は図2に対応する組み立て途中、図5(b)は図3に対応する組み立て後の使用形態を示す。図中、1は本発明の緩衝体、2は貫通孔、3は第1ヒンジ部、4は第2ヒンジ部、5は貫通切れ込み、6は非貫通切れ込み、7は第1ブロック、8は第2ブロック、9は角部、10は短辺側面、11は長辺側面、12は支持部である。また、図1〜図3の(a)において、平板内の実線は貫通切れ込み5を、点線は非貫通切れ込み6を示す。
本発明の緩衝体1は、平板に厚さ方向に貫通する貫通切れ込み5と、厚さ方向に所定の厚さを残して切れ込みを入れた非貫通切れ込み6と、厚さ方向に貫通する貫通孔2を形成してなる。非貫通切れ込み6の平板面内における両端は貫通切れ込み5或いは平板の側面10,11のいずれかに接しており、該非貫通切れ込み6の非貫通部分がヒンジ部3,4を形成している。また、かかる緩衝体1は、第1ヒンジ部3と第2ヒンジ部4と1本以上の貫通切れ込み5で区画される第1ブロック7と、第2ヒンジ部4と複数本の貫通切れ込み5で区画され、第2ヒンジ部4を介して第1ブロック7に連結される第2ブロック8と、該第1ブロック7及び第2ブロック8以外の支持部12とからなる。
尚、本発明において緩衝体1の短辺側面10、長辺側面11とは、緩衝体1を嵌合して保護する被梱包体の短辺、長辺にそれぞれ対応する側面を意味する。よって、後述する図18の実施形態の如く、複数の被梱包体を一体に保護する緩衝体の場合などには、緩衝体の短辺側が長辺側面11となり、長辺側が短辺側面10となる場合もある。
図1の例においては、平板面内において、平板の短辺側面10の中央部同士を結ぶ直線と、長辺側面11の中央部同士を結ぶ直線とをそれぞれ中心とする対称形状をしており、短辺側面10の近傍に2個ずつ、計4個の貫通孔2が形成されている。また、第1ブロック7は3本の貫通切れ込み5と、第1ヒンジ部3,第2ヒンジ部4で区画され、第2ブロック8は第2ヒンジ部4と3本の貫通切れ込み5で区画されている。
本発明の緩衝体1は、図4(b)に示されるように、先ず第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を回転させて立ち上げる。この時、第2ブロック8は第2ヒンジ部4を介して第1ブロック7に連結されており、第2ヒンジ部4以外は貫通切れ込み5で支持部12とは切り離されているため、第1ブロック7と一体で立ち上がる。
次に、図2、図5(a)に示されるように、平板の状態から180°、第1ブロック7を第1ヒンジ部3を中心に回転させて支持部12上にのせる。この時、第1ブロック7と第2ブロック8とを連結している第2ヒンジ部4は支持部12上面側に位置し、第2ブロック8は支持部12に形成された貫通孔2上に位置している。また、第1ヒンジ部3から短辺側面10までの長さL1と、第1ヒンジ部3から該第1ヒンジ部3に相対する第1ブロック7の端部までの長さ(即ち第1ブロック7の長辺側面11に平行な方向の長さ)L2を等しく形成し、第1ヒンジ部3を短辺側面10に平行に形成していることにより、180°回転して支持部12上に乗った第1ブロック7の端面と短辺側面10とが連続した平面を形成し、短辺側面10における緩衝体1の厚みが2倍に補強されると同時に、外箱に収納する際に外箱の内面との間に隙間なく収納することができる。
さらに、図3、図5(b)に示されるように、第2ブロック8を第2ヒンジ部4を中心に90°回転させて貫通孔2内に嵌挿することにより、図5(b)の状態で第1ブロック7及び第2ブロック8は支持部12に一体固定される。尚、本発明においては、図5(b)の形態がとれるように貫通孔2が第2ブロック8を嵌挿しうる位置及び大きさに形成しておく。本例においては、平板の長辺側面11に平行な方向の貫通孔2の開口部の長さL3を平板の厚さL4と一致させ、短辺側面10に平行な方向の開口部の長さL5を当該方向の第2ブロック8の長さL7と一致させておくことにより、貫通孔2内に第2ブロック8が密着して嵌挿され、貫通孔2の開口部を第2ブロック8が完全に塞いで被梱包体の支持面を形成すると同時に第2ブロック8の外面と貫通孔2の内面との摩擦力により、第2ブロック8が貫通孔2内に固定され、結果として第1ブロック7と第2ブロック8とが支持部12と一体固定化される。尚、第2ブロック8の第2ヒンジ部4から第2ヒンジ部4に相対する端部までの長さL6は平板1の厚さL4以下としておくことにより、第2ブロック8を90°回転させて貫通孔2内に嵌挿した際に、緩衝体1の底面から第2ブロック8が突出することがない。
図6に、図5(b)の使用形態の緩衝体1を2個一組で用いて被梱包体に嵌合した状態の斜視図を、図7にさらに外箱内に収納した状態の平面図(a)と側面図(b)を示す。また、図8には図7中のA−A’断面図(a)、B−B’断面図(b)、C−C’断面図(c)をそれぞれ示す。図中、13は被梱包体、14は外箱、15は被梱包体の角部である。
本例の特徴は、図8からも明らかなように、被梱包体13の角部を構成する3面が全て緩衝体1によって支持されていることである。当該作用は、緩衝体1において、第1ブロック7に予め、被梱包体13の角部を構成する2面に対応するように、平板面内においてL字形状を構成する2側面を形成しておくことにより達成される。本例においては、当該L字形状を構成する2側面は第2ブロック8に隣接しているが、該第2ブロック8が貫通孔2内に嵌挿されることで、該第2ブロック8の側面(非貫通切り込み6)と第1ブロック7の2側面とで被梱包体13の角部を構成する3面が全て支持される。
図21に示すように、従来の緩衝体においては、被梱包体の角部を構成する3面の一部が支持されておらず、その結果、該角部を構成する3本の稜部が完全には保護されていなかったため、該角部から被梱包体が落下した際には該角部や稜部が損傷しやすかった。本発明においては、被梱包体13の角部が完全に緩衝体1で保護されているため、従来のような角部から落下した際の損傷が防止される。
尚、本発明の緩衝体1は、図1に示すような平面形状が矩形のものに限定されるわけではないが、一般的には平面が長方形或いは正方形、或いはこれら四角形の一部に必要に応じて凹部が形成されたものが、立方体或いは直方体の外箱の内面に沿って安定性良く収納できることから好ましく採用される。
また、図1に示すように矩形の場合には、厚みが均一であればヒンジ部3,4を中心にブロック7,8を回転する際、重なった上下平面の平板界面に大きな隙間が発生しないため、立体的な緩衝体を形成しやすく、好ましい。
本発明の緩衝体は、好ましくは通常緩衝体として用いられている合成樹脂発泡体で形成される。具体的には、ポリエチレン発泡体やポリスチレン発泡体が好ましく用いられる。
本発明において、第1ヒンジ部3,第2ヒンジ部4は、平板の一方の面に所定の厚さを残した非貫通切れ込み6を形成することによって形成され、当該ヒンジ部3,4はブロック7,8が当該ヒンジ部3,4を中心に90°または180°回転しうるように構成されていれば良い。非貫通部分の厚さは平板の構成材料種や実用的な厚みにより適宜設定されるが、ヒンジ部3,4のヒンジ作用のためには、平板厚みL4の1/5以下が好ましく、より好ましくは1/10以下である。このように非貫通部分を薄く残すことにより、第1ブロック7が良好に支持部12上に重なり、第2ヒンジ部4においては良好な直角を形成して被梱包体13を嵌合する際の妨げになることがない。実用的には通常0.1〜10mmである。ヒンジ部3,4の厚みが少ない方が、戻り力が小さく、形状再現性に優れているが、緩衝体を形成する時の折り曲げ強度や梱包後の落下等の衝撃に対して実用的な強度を兼ね備えるよう適宜設定される。
本発明に係るヒンジ部3,4は、ダイカットなどにより容易に加工することができ、平板状の合成樹脂発泡体を所定の形状に切り出した後、一方の面から途中まで部分的に切断する(ハーフカット)ことにより得られる。また、平板状の合成樹脂発泡体の一方の面に、該発泡体よりも低発泡で厚さの薄い発泡体シート或いは非発泡シートを貼付し、該シート部分を残して高発泡の発泡体を切断することによっても良好なヒンジ部3,4を形成することができる。また、熱可塑性樹脂からなる発泡体であれば、片側表面を熱処理して発泡を部分的につぶした低発泡層を形成し、該低発泡層を残して平板状の発泡体を切断することでも折り曲げ性に良好なヒンジ部3,4を形成することができる。
尚、第1ブロック7を180°回転させる第1ヒンジ部3は、図9に示すように少なくとも平板厚みの1/5以下、好ましくは1/10以下の間隔で近接して2本の非貫通切れ込み6a,6bを形成して二つのヒンジ部3a,3bを第1ヒンジ部3としても良い。尚、図9において(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は使用形態の斜視図である。
図9に示されるように第1ヒンジ部3を二つのヒンジ部3a,3bにより構成することにより、第1ブロック7を180°回転させた際、ヒンジ部3a,3bにおいてはそれぞれ90°ずつ回転させることになるため、一つのヒンジ部にかかる負荷が1/2に軽減され、引裂き力が低減し、損傷しにくくなる。よって、ヒンジ部の強度低下も少ない緩衝体が形成できる。この2本の非貫通切れ込み6a,6bは、平板が発泡体よりなる場合、通常0.5〜5mmの間隔で形成することが好ましいが、材質や全体の厚み等によって適宜設定される。
また、第2ヒンジ部4は、図10に示すように短辺側面10に直交するように配置することもでき、図1の緩衝体と同様の作用と効果が得られる。
さらに、第2ヒンジ部4は図11に示されるように、短辺側面10に平行な方向において、貫通孔2と互い違いになるように配置して、図12の斜視図に示されるように、第2ブロック8を第2ヒンジ部4を中心に180°回転させて、第1ブロック7の下方に位置する貫通孔2内へ嵌挿しても良い。尚、図11,図12において、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。
本発明の貫通孔2は、第2ヒンジ部4を中心に第2ブロック8を挿嵌した時に、少なくとも3面が接触するように形成されておれば良く、1面が開放していても良い。具体的には、図12に示されるように第2ブロック8と貫通孔2が互いに接する面において、第2ブロック8の長さL7が貫通孔2の開口部の長さL5より短くなるように形成して、貫通孔2内に嵌挿された第2ブロック8と貫通孔2との間に間隙ができても良い。また、保持力を向上させるために、貫通孔2の内面寸法を第2ブロック4よりやや小さめに設定しても良い。この時の寸法は緩衝体を構成する材料の種類や平板の厚みにより適宜設定することができる。
次に本発明を、実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図1に示される包装用組立緩衝体をポリエチレン製合成樹脂発泡体(旭化成ライフ&リビング株式会社製、商品名:サンテックフォーム<25>、かさ密度0.040g/cm3)を用いて作製した。平板全体の寸法は、短辺:145mm、長辺285mm、厚み(L4):40mmとし、貫通孔2の開口部はL3が38mm、L5が38mm、第2ブロック8はL6が28mm、L7が38mmとした。貫通切れ込み5、非貫通切れ込み6はトムソン刃を用いたダイカットにより形成し、ヒンジ部の厚さ(非貫通部分)は2mmとした。
本例の緩衝体を、図4,図5に示すように第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を180°回転させ、さらに第2ヒンジ部4を中心に第2ブロック8を90°回転させて貫通孔2内に嵌挿して組み立て、本発明の目的とする緩衝体を完成した。その後、図6に示すように被梱包体13の両側面部を当該緩衝体1の内側凹部に嵌合し、外箱14(段ボール製)に収納した。その結果、被梱包物を安定に収納保持できると共に、その後の落下試験においても角部15及び該角部15を構成する稜部が良好に保護されるものであった。
またこの緩衝体は組み立て前の保管形態が図1のように平板状であるため、それ自体の輸送や保管が組立後の緩衝体より嵩体積が減少し、高い経済性を有する。
[実施例2]
前記実施例1に準じ、図13に示される緩衝体を作製した。図中、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。平板全体の寸法は、短辺:180mm、長辺480mm、厚み(L4):22mmとし、貫通孔2の開口部はL3が40mm、L5が25mm、第2ブロック8はL6が40mm、L7が25mmとした。
本例の緩衝体を、第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を180°回転させ、さらに第2ヒンジ部4を中心に第2ブロック8を90°回転させて貫通孔2内に嵌挿して組み立て、図14に示される緩衝体を完成した。
本例では、被梱包体の突起形状に合わせて予め第1ブロック7に突起用嵌合部16a,16bを形成しておくことにより、実用の被梱包体の突起形状をも考慮した緩衝体を作ることが出来る。
[実施例3]
前記実施例1に準じ、図15に示される緩衝体を作製した。図中、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。平板全体の寸法は、短辺:150mm、長辺260mm、厚み(L3):40mmとし、貫通孔2の開口部はL3が48mm、L5が44mm、第2ブロック8はL6が38mm、L7が44mmとした。
本例の緩衝体を、第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を180°回転させ、さらに第2ヒンジ部4を中心に第2ブロック8を90°回転させて貫通孔2内に嵌挿して組み立て、図16に示される緩衝体を完成した。
本例の緩衝体は長辺側面11の中央部同士を結んだ直線を中心に対称に形成され、それぞれにおいて一つの第2ヒンジ部4と、同じく一つの貫通孔2のみで本発明の包装用組立緩衝体が形成される。
また、本例の緩衝体は長辺側面11の中央部同士を結んだ直線より分断でき、使用時は図17に示されるようにワンパック形式の組み立て前の外装兼用段ボール17に、当該緩衝体1a〜1dを配置し、接着剤により接着して使用される。これにより保管や納入時は当該緩衝体を図の1a,1bのような平板状態に保つことができ、在庫スペースが有利となった。また、使用時は1c,1dのように組み立てて使用することにより、作業性良く包装梱包作業を完了することができた。
[実施例4]
前記実施例1に準じ、図18に示される、図1の緩衝体を短辺に沿った方向に複数個(3個分)合体させたような形状の緩衝体を作製した。図中、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。平板全体の寸法は、短辺:285mm、長辺390mm、厚み(L4):40mmとし、貫通孔2の開口部はL3が38mm、L5が38mm、第2ブロック8はL6が38mm、L7が38mmとした。
本例の緩衝体を、第1ヒンジ部3を中心に第1ブロック7を180°回転させ、さらに第2ヒンジ部4を中心に第2ブロック8を90°回転させて貫通孔2内に嵌挿して組み立てることにより、図19に示されるように、複数の被梱包体13を保護しうる緩衝体が形成でき、集合包装用の搬送トレイとして有用に使用できた。
本発明の好ましい実施形態を示す図である。 図1の緩衝体の組み立て途中を示す図である。 図1の緩衝体の組み立て後を示す図である。 図1の緩衝体の組み立て前と途中を示す斜視図である。 図1の緩衝体の組み立て途中と組み立て後を示す斜視図である。 図1の緩衝体を2個一組で被梱包体に嵌合した状態を示す斜視図である。 図1の緩衝体を被梱包体に嵌合して外箱に収納した状態を示す図である。 図7の断面図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 図11の緩衝体の組み立て後を示す図である。 本発明の実施例で作製した緩衝体を示す図である。 図13の緩衝体の組み立て後を示す斜視図である。 本発明の実施例で作製した緩衝体を示す図である。 図15の緩衝体の組み立て後を示す斜視図である。 図16の緩衝体を外箱に接着した状態の展開図である。 本発明の実施例で作製した緩衝体を示す図である。 図18の緩衝体の組み立て後を示す斜視図である。 従来の緩衝体の一例を示す図である。 図20の緩衝体の組み立て後を示す斜視図である。
符号の説明
1,1a〜1d 緩衝体
2 貫通孔
3,3a,3b 第1ヒンジ部
4 第2ヒンジ部
5 貫通切れ込み
6 非貫通切れ込み
7 第1ブロック
8 第2ブロック
9 角部
10 短辺側面
11 長辺側面
12 支持部
13 被梱包体
14 外箱
15 角部
16a,16b 突起用嵌合部
17 外装兼用段ボール
22 貫通孔
23 ヒンジ部
25 貫通切れ込み

Claims (5)

  1. 平板に、厚さ方向に貫通する複数本の貫通切れ込みと、該平板の一方の面側に所定の厚さを残して他方の面側にのみ切れ込みを有する複数本の非貫通切れ込みと、該平板を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔とを形成した包装用組立緩衝体であって、
    非貫通切れ込みの前記平板面内における両端が貫通切れ込み及び平板の側面のいずれかに接して、非貫通部分がヒンジ部を形成しており、
    前記平板が、
    第1及び第2の2本のヒンジ部と少なくとも1本の貫通切れ込みとで区画された第1ブロックと、
    該第1ブロックを区画する第2のヒンジ部と複数本の貫通切れ込みとで区画され、該第2ヒンジ部を介して第1ブロックに連結された第2ブロックと、
    該第1ブロック及び第2ブロック以外の、貫通孔を含む支持部とからなり、
    前記第1ブロックと第2ブロックとを、第1ブロックを区画する第1ヒンジ部を中心に180°回転させて支持部上に乗せ、
    次いで、第2ヒンジ部を中心に第2ブロックを90°または180°回転させて前記貫通孔に嵌挿して第1ブロック及び第2ブロックと支持部とを一体固定することを特徴とする包装用組立緩衝体。
  2. 第1ブロックが、平板面内においてL字形状を構成する2側面を有し、該2側面と、第2ブロックの側面或いは支持部上面とで被梱包体の角部を構成する3面を支持する請求項1に記載の包装用組立緩衝体。
  3. 第1ヒンジ部が、平板の厚さの1/5以下の間隔をおいて平行に形成された2本の非貫通切れ込みの非貫通部分で構成されている請求項1または2に記載の包装用組立緩衝体。
  4. 非貫通切れ込みの非貫通部分の厚さ方向の長さが平板の厚さの1/5以下である請求項1〜3のいずれかに記載の包装用組立緩衝体。
  5. 平板が合成樹脂発泡体よりなる請求項1〜4のいずれかに記載の包装用組立緩衝体。
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