JP2007135367A - 給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることが可能な電磁クラッチの給電装置を提供する
【解決手段】給電装置7は、中心軸Z方向に沿って相対し、かつ互いに摺接するスリップリング73A,73B及びブラシ74A,74Bと、スリップリング73A,73Bが取り付けられかつ、従動側機器のケーシングに取り付けられる固定部材8に回転不能に取り付けられるリングホルダ71と、ブラシ74A,74Bが取り付けられかつ、回転するローターコイル6に取り付けられるブラシホルダ72と、これらのホルダ71,72同士を直接位置決めする位置決め部76,77と、ブラシホルダ72とローターコイル6との間に設けられかつこれら2部材72,6間に生じる公差ずれを吸収する弾性接触部78と、を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、電磁クラッチなどに用いられる回転型コイルに給電を行う給電装置に関する。
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。前記電子機器に駆動源からの回転力を断続可能に伝達する電磁クラッチとして、例えば、図6(a)に示す電磁クラッチ100がある(特許文献1参照)。
図6(a)に示す電磁クラッチ100は、図示しない駆動源により軸Xを中心に回転駆動される磁性体からなるローター101と、ローター101に連動して回転し通電によりローター101を磁化させる電磁コイル102と、電源からの電力を電磁コイル102へ供給する給電装置109と、軸Xを中心に配設された図示しないシャフトに固定されると共にローター101に対向して配設され、磁化されたローター101に吸着されることでローター101の回転力をシャフトに伝達するアーマチャ103とを有している。
上記給電装置109は、電源側から延びた図示しないリード線に接続された内側スリップリング106(図6(b)に示す)と、この内側スリップリング106を保持する絶縁部材105と、電磁コイル102から延びた図示しないリード線に接続された外側スリップリング107(図6(c)に示す)と、この外側スリップリング107を保持する絶縁部材104と、これらのスリップリング106,107間に配され両者に摺接することでこれらのスリップリング106,107同士を電気的に接続するばね構造を有した電極部品108(図6(d)に示す)と、を有している。そして、図示しない駆動源によってローター101が回転駆動されると、外側スリップリング107がローター101に連動して回転し、電極部品108がこの外側スリップリング107に摺接するとともに、停止している内側スリップリング106に摺接することにより、外側スリップリング107と内側スリップリング106とが電気的に導通する。この結果、これらのスリップリング106,107を介して電源側から電磁コイル102に電力が供給される。
特開2004−52981号公報
しかしながら、前述した特許文献1に示された電磁クラッチ100の給電装置109によれば、内側スリップリング106を保持する絶縁部材105は従動側機器のケーシングに固定されているとともに、外側スリップリング107を保持する絶縁部材104はローター101の端面に固定されている。この場合、各々の絶縁部材104,105の位置関係は、ローター101、シャフト、従動側機器などの多くの部品が関与するために位置ずれが大きくなる。このように位置ずれが大きいと、内側スリップリング106と外側スリップリング107との接点接圧を大きく設定しなければならないので、これらのスリップリング106,107、電極部品108、及び給電装置109を小型化することが困難であった。
したがって、本発明は、小型化を図ることが可能な電磁クラッチの給電装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ベース(8)に取り付けられた固定体(71)と、前記固定体(71)に対して回転自在に設けられかつ第2ベース(6)に取り付けられた回転体(72)と、前記固定体(71)に取り付けられた第1金具(73A,73B)と、前記回転体(72)に取り付けられかつ前記第1金具(73A,73B)に摺接する第2金具(74A,74B)と、を有した給電装置(7)において、前記固定体(71)と前記回転体(72)とを直接位置決めする位置決め部(76,77)を有するとともに、前記固定体(71)と前記ベース(8)との間と、前記回転体(72)と前記第2ベース(6)との間と、のうち少なくとも一方に、これらの2部材同士を弾性接触させる弾性接触部(78)を設けたことを特徴とする給電装置(7)である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記第1金具(73A,73B)と前記第2金具(74A,74B)とが、前記回転体(72)の軸方向に沿って接触することを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記給電装置(7)が、駆動源(2)からの回転力を従動側機器の回転軸(10)に伝達する電磁クラッチ(1)のローターコイル(6)に電力を供給する給電装置(7)として用いられるとともに、前記第1金具が、スリップリング(73A,73B)であり、かつ、前記第2金具が、ブラシ(74A,74B)であり、かつ、前記固定体が、前記スリップリング(73A,73B)を保持するリングホルダ(71)であり、かつ、前記回転体が、前記ブラシ(74A,74B)を保持するブラシホルダ(72)であり、かつ、前記ベースが、前記従動側機器のケーシングに取り付けられる固定部材(8)であり、かつ、前記第2ベースが、前記ローターコイル(6)であることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、給電装置が、第1金具が取り付けられた固定体と前記第1金具と摺接する第2金具が取り付けられた回転体とを直接位置決めすることが可能な位置決め部と、前記固定体と前記ベースとの間と前記回転体と前記第2ベースとの間とのうち少なくとも一方に設けられかつこれらの2部材同士を弾性接触させる弾性接触部と、を有しているので、前記固定体と前記回転体との位置精度を向上させると同時に前記2部材間に生じる公差ずれを吸収させることができる。このように、位置精度が上がることによって、前記第1の金具と前記第2の金具同士の接点接圧を小さく設定することが可能となるので、前記第1の金具と前記第2の金具とを小型化することができ、そのために、小型化を図ることが可能な給電装置を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記第1金具と前記第2金具とが、前記回転体の軸方向に沿って接触するので、回転する前記第2金具の偏心量に影響されることなく前記第1金具と前記第2金具との接点接圧を設定することができ、さらに小型化を図ることが可能な給電装置を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、スリップリングが取り付けられたリングホルダと、前記スリップリングと摺接するブラシが取り付けられたブラシホルダと、を直接位置決めする位置決め部と、前記リングホルダと前記リングホルダが取り付けられる固定部材との間と前記ブラシホルダと前記ブラシホルダが取り付けられるローターコイルとの間とのうち少なくとも一方に設けられかつこれらの2部材同士を弾性接触させることでこれらの2部材間に生じる公差ずれを吸収する弾性接触部と、を有しているので、前記ホルダ同士の位置精度を向上させることができる。このように、位置精度が上がることによって、前記スリップリングと前記ブラシ同士の接点接圧を小さく設定することが可能となるので、前記スリップリングと前記ブラシとを小型化することができ、そのために、小型化を図ることが可能な給電装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる電磁クラッチの給電装置を示す説明図である。図2は、図1に示された給電装置と、この給電装置が取り付けられるローターコイルとを示す斜視図である。図3は、図2に示された給電装置の分解斜視図である。図4は、図2に示された給電装置の透視図である。図5は、図2に示された給電装置のA−A線に沿う断面図である。
本実施形態の給電装置7は、電磁クラッチ1のローターコイル6に電力を供給する装置である。また、本実施形態の電磁クラッチ1は、従動側機器としての車両用スライドドアの開閉装置を構成する回転軸10に、駆動源2からの回転力を断続可能に伝達する装置として用いられる。
上記電磁クラッチ1は、図1に示すように、駆動源としてのモーター2により回転駆動されるウォームギア3と、ウォームギア3に連動して回転する磁性体からなるアーマチャ4と、ウォームギア3に相対して設けられかつ電磁コイル5を内蔵した磁性体からなるローターコイル6と、電源からの電力をローターコイル6に供給する給電装置7と、従動側機器のケーシング、即ち車両のパネル、に取り付けられる固定部材8と、を有している。また、これらの部品3,4,6,7,8は、円環状に形成されているとともに、回転軸10の中心軸Zと同軸上に回転軸10周りに配されている。図1中に示す符号9は、図示しないバッテリなどの電源と給電装置7とを接続するリード線である。
上記ウォームギア3は、回転軸10に固定されることなく、回転軸10に対して回転可能に設けられている。
アーマチャ4は、ウォームギア3に支持されているとともに、ウォームギア3とローターコイル6との間に配されている。また、アーマチャ4は、ローターコイル6に対して接離自在に設けられている。接離とは、近づいたり離れたりすることを言う。
ローターコイル6は、回転軸10に固定されているとともに、回転軸10と共に中心軸Zを中心に回転する。ローターコイル6は、アーマチャ4から離れた側に、給電装置7の後述のブラシホルダ72を取り付ける取付凹部61を有している(図2を参照。)。取付凹部61は、回転軸10が挿通される挿通孔62を中心に形成された平面視が円形の凹部であり、径方向の幅が、ブラシホルダ72の外径よりも大きく形成されている。即ち、遊びを持たせて形成されている。なお、図2に示す符号51は、電磁コイル5と接続した電極である。この電極51は、後述の弾性接触部78において、ブラシ74A,74Bの第2接触部98と弾性接触する。そして、この電極51と第2接触部98とが弾性接触することで、ブラシホルダ72がローターコイル6に弾性的に取り付けられる。即ち、ブラシホルダ72とローターコイル6同士が弾性接触する。
給電装置7は、後述の固定体としてのリングホルダ71と、後述の回転体としてのブラシホルダ72とが中心軸Z方向に沿って互いに相対する格好で組み付けられており、このうちリングホルダ71が、固定部材8に対して回転不能に取り付けられるとともに、ブラシホルダ72が、上述したように、ローターコイル6の取付凹部61内に嵌め込まれる格好で取り付けられる。このため、ブラシホルダ72は、ローターコイル6に連動して回転軸10と共に中心軸Zを中心に回転する。
固定部材8は、軸受を介して回転軸10に相対的に回転自在に設けられている。本実施形態では、固定部材8は、上述したように車両のパネルに取り付けられ、車両に対して回転不能となっている。
このような構成の電磁クラッチ1は、給電装置7からローターコイル6の電磁コイル5に通電が行われると、ローターコイル6が磁化されて電磁吸引力を発生する。そして、ウォームギア3に連動して回転しているアーマチャ4が、この電磁吸引力によってローターコイル6に吸着されることにより、モーター2からの回転力をウォームギア3,アーマチャ4,ローターコイル6を介して回転軸10に伝達する。
続いて、上記給電装置7の詳細な構成を説明する。給電装置7は、円環状に形成されているとともに、図3などに示すように、第1金具としてのスリップリング73A,73Bと、このスリップリング73A,73Bを保持する固定体としてのリングホルダ71と、スリップリング73A,73Bと中心軸Z方向に沿って接触する第2金具としてのブラシ74A,74Bと、このブラシ74A,74Bを保持する回転体としてのブラシホルダ72と、リングホルダ71とブラシホルダ72とを直接位置決めする位置決め部76,77と、ブラシホルダ72とローターコイル6との間に設けられかつこれらの2部材72,6同士を弾性接触させることでこれらの2部材72,6間に生じる公差ずれを吸収する弾性接触部78と、を有して構成されている。これらのリングホルダ71と、スリップリング73A,73Bと、ブラシ74A,74Bと、ブラシホルダ72とは、中心軸Z方向に沿って順に重ねられている。前記「摺接する」とは、本明細書においては、2部材が接触状態を保ちながら摺動することを意味する。
上記スリップリング73A,73Bは、図3に示すように、導電性の金属板が円環状に打ち抜かれるなどして形成されている。本実施形態では、径の異なるスリップリングが一対設けられており、一方のスリップリングより大径のものを外側スリップリングと呼び、符合73Aを付す。また、前記外側スリップリングより小径のものを内側スリップリングと呼び、符合73Bを付す。これらのスリップリング73A,73Bは、外側スリップリング73Aの内径が、内側スリップリング73Bの外形よりも大きく形成されている。また、スリップリング73A,73Bは、円環状に形成された部分から屈曲形成されたタブ91を有しており、このタブ91が、リングホルダ71のタブ取付穴92に嵌められることで、図4に示すように外側スリップリング73Aと内側スリップリング73Bとが互いに間隔をあけてリングホルダ71に取り付けられる。さらに、このタブ91は、タブ取付穴92を貫通し、電源側から延びたリード線9と接続される。図3中に示す符号75は、タブ91とリード線9との接続個所を覆うカバーである。このような構成のスリップリング73A,73Bは、円環状の部分を後述のブラシ74A,74Bの第1接触部94が摺接することで、電源からの電力をブラシ74A,74Bを介してローターコイル6に供給する。
上記リングホルダ71は、図3に示すように、絶縁性の合成樹脂などからなり、円環状に形成されている。リングホルダ71は、その中心に形成されかつ回転軸10が挿通される挿通孔71Aと、上述したスリップリング73A,73Bが取り付けられる上記タブ取付穴92を複数有した小径面71Bと、小径面71Bの外縁に形成されかつ小径面71Bよりも薄く形成された大径面71Cとを有しており、ブラシホルダ72から大径面71Cまでの距離が、ブラシホルダ72から小径面71Bまでの距離より大きく形成されている。この大径面71Cのブラシホルダ72と相対する表面には、後述のブラシ74A,74Bの第2接触部98の先端部が位置付けられる。このように大径面71Cを小径面71Bよりも薄く形成することで、ブラシホルダ72からの距離を大きく取ることができ、第2接触部98の電極51との接圧を大きく取ることができる。また、挿通孔71Aの内縁90と回転軸10との間には、後述のブラシホルダ72の内壁80が配される。また、リングホルダ71は、前述したように、スリップリング73A,73Bが取り付けられる面と反対側の面が固定部材8に回転不能に取り付けられる。
上記ブラシ74A,74Bは、図3に示すように、導電性の金属板が打ち抜かれるなどして形成されている。本実施形態では、ブラシが一対設けられており、上述した外側スリップリング73Aと摺接するものを外側ブラシと呼び、符合74Aを付す。また、上述した内側スリップリング73Bと摺接するものを内側ブラシと呼び、符合74Bを付す。ブラシ74A,74Bは、本体部93と、一対の第1接触部94と、第2接触部98とを有している。
上記本体部93は、平板状に形成され、中央に配されかつ本体部93を貫通した取付孔97と、本体部93の回転軸10寄りの縁部から回転軸10側に向かって延設された板バネ状の内側係止部95と、本体部93の回転軸10から離れた側の縁部から回転軸10と離れる方向に延設された板バネ状の一対の外側係止部96と、を有している。この一対の外側係止部96は、互いに間隔をあけて配されている。取付孔97には、後述のブラシホルダ72の天井壁79から突出した取付突起82が嵌まり、内側係止部95は、後述のブラシホルダ72の内壁80に形成された取付溝83に係止し、外側係止部96は、後述のブラシホルダ72の天井壁79を貫通した引掛孔84に引掛かる。このように取付孔97、内側係止部95、外側係止部96がそれぞれブラシホルダ72に係止することで、ブラシ74A,74Bがブラシホルダ72に取り付けられる。
上記第1接触部94は、本体部93の、内側係止部95と外側係止部96との間に位置する部分の両縁からそれぞれ一つずつ一対延設されている。この第1接触部94は、本体部93寄りの基端部から先端部に向かうにしたがって、スリップリング73A,73Bに近づく方向にゆるやかに湾曲しているとともに、先端部のエンボス加工された部分がスリップリング73A,73Bに接触する。即ち、スリップリング73A,73Bとブラシ74A,74Bとが中心軸Z方向に沿って接触する。このように、第1接触部94は、板バネ状に形成されており、スリップリング73A,73Bとの接触を保つための接圧を有している。そして、第1接触部94は、ブラシホルダ72がローターコイル6に連動して回転することで、スリップリング73A,73Bの表面を摺接する。
第2接触部98は、本体部93の回転軸10から離れた側の縁部でかつ上述した一対の外側係止部96の間から、回転軸10と離れる方向に延設されている。第2接触部98は、基端部が、リングホルダ71に向かって屈曲されているとともに、基端部から先端部に向かうにしたがってブラシホルダ72の外縁に向かって延びている。この第2接触部98は、先端部が上述した大径面71Cの表面上に位置付けられる。またこの第2接触部98の先端部は、大径面71Cの表面上を径方向に移動自在な弾性を有している。さらに第2接触部98は、先端側にブラシホルダ72の外縁に向かって突出したエンボス部99を有しており、このエンボス部99がブラシホルダ72の後述の開口部85からブラシホルダ72内に挿入された電極51と弾性接触する。即ち、第2接触部98とブラシホルダ72の後述の外壁81との間に電極51を挟み付ける格好で電極51とエンボス部99とが弾性接触する。
このような構成のブラシ74A,74Bは、第1接触部94がスリップリング73A,73Bの表面を摺接するとともに、第2接触部98が、ブラシホルダ72の開口部85からブラシホルダ72内に挿入された電極51と弾性接触することで、スリップリング73A,73Bから送られる電力をローターコイル6に供給する。
上記ブラシホルダ72は、図3に示すように、絶縁性の合成樹脂などから形成されている。ブラシホルダ72は、リングホルダ71と中心軸Z方向に沿って相対するとともに回転軸10が挿通される挿通孔72Aを有した円環状の天井壁79と、この天井壁79の内縁からリングホルダ71に向かって延びた内壁80と、天井壁79の外縁からリングホルダ71に向かって延びた外壁81と、を有している。
上記天井壁79は、リングホルダ71に向かって突出するとともにブラシ74A,74Bの取付孔97に嵌まる前述した取付突起82と、天井壁79を貫通するとともにブラシ74A,74Bの外側係止部96が引掛かる引掛孔84と、を有している。
上記内壁80は、リングホルダ71寄りの端部に形成されかつブラシホルダ72の外縁に向かって突出した係止突起86(図5を参照。)と、リングホルダ71寄りの端部から天井壁79に向かって凹に形成されたスリット87とを有している。この係止突起86及び内壁80は、スリット87が形成されているためにブラシホルダ72の径方向に沿って弾性変形自在となっている。また、係止突起86は、リングホルダ71のスリップリング73A,73Bが取り付けられた側から、リングホルダ71の挿通孔71A内に通されて、リングホルダ71の内縁90に係止する。このようにして係止突起86が内縁90に係止することで、リングホルダ71とブラシホルダ72とが直接位置決めされる。即ち、ブラシホルダ72の係止突起86及びリングホルダ71の内縁90は、位置決め部76をなしている。
上記外壁81は、図5などに示すように、小径外壁81aと小径外壁81aよりも内径及び外径が大径に形成された大径外壁81bとから構成されている。小径外壁81aは、天井壁79の外縁に連なりかつリングホルダ71に向かって延びている。大径外壁81bは、小径外壁81aの天井壁79から離れた側の端部に連なりかつリングホルダ71に向かって延びている。そして、小径外壁81aの天井壁79から離れた側の端部が、リングホルダ71の大径面71Cの天井壁79と相対する表面に当接するとともに、大径外壁81bの内縁が大径面71Cの外縁に当接することで、リングホルダ71とブラシホルダ72とが直接位置決めされる。即ち、小径外壁81aの天井壁79から離れた側の端部と、大径外壁81bの内縁と、リングホルダ71の大径面71Cの前記表面及び外縁と、は、位置決め部77をなしている。
このように、本実施形態の給電装置7は位置決め部76,77を2箇所に有しているので、リングホルダ71とブラシホルダ72との位置精度をより高くすることができる。さらに、位置決め部77のように、位置決め部を給電装置7の外縁寄りの位置に設けることで、ブラシホルダ72の偏心量を小さくすることができる。
さらに、ブラシホルダ72は、天井壁79の外縁寄りの位置と小径外壁81aとに亘ってこれらの壁を貫通した開口部85を有している。前述したブラシ74A,74Bの第2接触部98は、この開口部85からブラシホルダ72の内部に挿入される電極51を、大径外壁81bとの間に挟んで該電極51と弾性接触する。こうして、電極51と第2接触部98とが弾性接触することで、ブラシホルダ72は、ローターコイル6に弾性的に取り付けられる。即ち、ブラシホルダ72とローターコイル6とが弾性接触する。このようにしてブラシホルダ72とローターコイル6とが弾性接触することでブラシホルダ72とローターコイル6との間に生じる交差ずれを吸収することができる。即ち、ブラシ74A,74Bの第2接触部98と、大径外壁81bと、開口部85とは、弾性接触部78をなしている。
このように、本実施形態の給電装置7は、リングホルダ71とブラシホルダ72とを直接位置決めすることでブラシホルダ72とローターコイル6との間に生じる交差ずれを吸収する弾性接触部78をブラシホルダ72とローターコイル6との間に設けているので、リングホルダ71とブラシホルダ72とを直接位置決めすることが可能となる。
上述した本実施形態によれば、スリップリング73A,73Bが取り付けられたリングホルダ71とスリップリング73A,73Bと摺接するブラシ74A,74Bが取り付けられたブラシホルダ72とを直接位置決めする位置決め部76,77と、ブラシホルダ72とローターコイル6との間に設けられかつこれらの2部材72,6同士を弾性接触させることでこれらの2部材72,6間に生じる公差ずれを吸収する弾性接触部78と、を有しているので、ホルダ71,72同士の位置精度を向上させることができる。このように、位置精度が上がることによって、スリップリング73A,73Bとブラシ74A,74B同士の接点接圧を小さく設定することが可能となるので、スリップリング73A,73Bと前記ブラシ74A,74Bとを小型化することができ、そのために、小型化を図ることが可能な給電装置7を提供することができる。
さらに、スリップリング73A,73Bとブラシ74A,74Bとが、中心軸Z方向に沿って接触するので、回転するブラシホルダ72の偏心量に影響されることなく前記接点接圧を設定することができ、さらに小型化を図ることが可能な給電装置7を提供することができる。
なお、前述した実施形態では、弾性接触部78がブラシホルダ72とローターコイル6との間に設けられていたが、本発明では、弾性接触部をリングホルダ71と固定部材8との間に設けても良い。
また、前述した実施形態では、位置決め部76,77が、リングホルダ71及びブラシホルダ72に一体に形成されていたが、本発明では、位置決め部がこれらと別体で形成されていても良い。
また、前述した実施形態では、給電装置が電磁クラッチに用いられていたが、本発明では、給電装置をモーターに用いることもできる。即ち、本発明の給電装置は、回転する部材に電力を供給するための装置として、如何なる機器にも用いることが可能である。
さらに、前述した実施形態の電磁クラッチ1は、回転軸10がローターコイル6に固定された構成であったが、本発明の給電装置は、図6の従来技術として説明した回転軸がアーマチャに固定された構成の電磁クラッチにも用いることが可能である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施の形態にかかる電磁クラッチの給電装置を示す説明図である。 図1に示された給電装置と、この給電装置が取り付けられるローターコイルとを示す斜視図である。 図2に示された給電装置の分解斜視図である。 図2に示された給電装置の透視図である。 図2に示された給電装置のA−A線に沿う断面図である。 従来の電磁クラッチの給電装置を示す説明図であり、(a)は、電磁クラッチ全体を示す断面図であり、(b)は、(a)に示された給電装置に用いられる内側スリップリングを示す斜視図であり、(c)は、(a)に示された給電装置に用いられる外側スリップリングを示す斜視図であり、(d)は、(a)に示された給電装置に用いられる内側スリップリングと外側スリップリングとに摺接する電極部品を示す斜視図である。
符号の説明
1 電磁クラッチ
2 駆動源(モーター)
6 ローターコイル(第2ベース)
7 給電装置
8 固定部材(ベース)
10 回転軸
71 リングホルダ(固定体)
72 ブラシホルダ(回転体)
73A 外側スリップリング(第1金具)
73B 内側スリップリング(第1金具)
74A 外側ブラシ(第2金具)
74B 内側ブラシ(第2金具)
76,77 位置決め部
78 弾性接触部

Claims (3)

  1. ベースに取り付けられた固定体と、
    前記固定体に対して回転自在に設けられかつ第2ベースに取り付けられた回転体と、
    前記固定体に取り付けられた第1金具と、
    前記回転体に取り付けられかつ前記第1金具に摺接する第2金具と、を有した給電装置において、
    前記固定体と前記回転体とを直接位置決めする位置決め部を有するとともに、
    前記固定体と前記ベースとの間と、前記回転体と前記第2ベースとの間と、のうち少なくとも一方に、これらの2部材同士を弾性接触させる弾性接触部を設けたことを特徴とする給電装置。
  2. 前記第1金具と前記第2金具とが、前記回転体の軸方向に沿って接触することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記給電装置が、駆動源からの回転力を従動側機器の回転軸に伝達する電磁クラッチのローターコイルに電力を供給する給電装置として用いられるとともに、
    前記第1金具が、スリップリングであり、かつ、
    前記第2金具が、ブラシであり、かつ、
    前記固定体が、前記スリップリングを保持するリングホルダであり、かつ、
    前記回転体が、前記ブラシを保持するブラシホルダであり、かつ、
    前記ベースが、前記従動側機器のケーシングに取り付けられる固定部材であり、かつ、
    前記第2ベースが、前記ローターコイルであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給電装置。
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