JP2007132330A - 太陽熱発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱発電において、単位発電量に対する炭酸ガスの発生量を減少させて地球環境の悪化を抑制することを課題とする。
【解決手段】真空コレクター1と、熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽2と、真空コレクター1で収集された太陽熱エネルギーによって第1の温度まで加熱された第1の熱媒体を蓄熱槽2まで輸送し、蓄熱槽2で気化熱を放出した後第1の熱媒体を真空コレクター1に還流する第1のパイプ3と、蓄熱槽2で第1のパイプ3内の第1の熱媒体と熱交換される第2の熱媒体を循環させる第2のパイプ8と、蓄熱槽2で熱交換されて暖められた第2の熱媒体を高温の第2の温度まで加熱するボイラー5と、ボイラー5で高熱の蒸気となった第2の熱媒体によって駆動される蒸気タービン6と、蒸気タービン6と連結される発電機7とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】真空コレクター1と、熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽2と、真空コレクター1で収集された太陽熱エネルギーによって第1の温度まで加熱された第1の熱媒体を蓄熱槽2まで輸送し、蓄熱槽2で気化熱を放出した後第1の熱媒体を真空コレクター1に還流する第1のパイプ3と、蓄熱槽2で第1のパイプ3内の第1の熱媒体と熱交換される第2の熱媒体を循環させる第2のパイプ8と、蓄熱槽2で熱交換されて暖められた第2の熱媒体を高温の第2の温度まで加熱するボイラー5と、ボイラー5で高熱の蒸気となった第2の熱媒体によって駆動される蒸気タービン6と、蒸気タービン6と連結される発電機7とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は真空太陽熱収集装置による太陽熱エネルギーと石油、石炭等の燃料を燃焼させた熱エネルギーとの協調によって熱発電を行う太陽熱発電装置に関するものである。
従来の熱発電装置は、火力発電所等で実施されているように、石油等の化石燃料を燃焼させ、その熱エネルギーで発電していた(特許文献1参照)。
そのため、炭酸ガスが発生し、地球環境の悪化を招くという問題があった。
そこで、炭酸ガスを発生させない太陽エネルギーを利用した発電が考えられている。この場合、周知のように、反射鏡を用いて太陽光を反射集中させ、高温度を得て蒸気タービンを駆動し発電する方式か、或いは太陽電池によって発電する方式が主力であった(非特許文献1参照)。
特開平10−325307号公報 太陽光発電工学、山田 興一、小宮山 宏 著、2002.10.7.日経BP社発行
そのため、炭酸ガスが発生し、地球環境の悪化を招くという問題があった。
そこで、炭酸ガスを発生させない太陽エネルギーを利用した発電が考えられている。この場合、周知のように、反射鏡を用いて太陽光を反射集中させ、高温度を得て蒸気タービンを駆動し発電する方式か、或いは太陽電池によって発電する方式が主力であった(非特許文献1参照)。
しかしながら、反射鏡を用いた太陽熱発電は、曇天の時に反射鏡の反射光が散乱光になるため、雲からの放射量を効率良く発電に利用することができず、発電効率が晴天時の数10分の1以下になるので、曇天の多い日本では実用にならない方式であった。
また、太陽電池による発電方式は、多数の太陽電池を要するため、発電コストが高く、中容量、大容量の発電には不向きであった。
本発明は、太陽熱エネルギーを利用し、単位発電量に対する炭酸ガスの発生量を減少させて地球環境の悪化を抑制することを課題とする。
また、太陽電池による発電方式は、多数の太陽電池を要するため、発電コストが高く、中容量、大容量の発電には不向きであった。
本発明は、太陽熱エネルギーを利用し、単位発電量に対する炭酸ガスの発生量を減少させて地球環境の悪化を抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、低温例えば数10℃の第1の熱媒体を第1の温度例えば150〜200℃に上昇させるのを、この温度領域では効率の良い真空太陽熱収集装置による太陽エネルギーを利用して行い、その後、熱交換した第2の熱媒体を第2の温度例えば300〜500℃まで上昇させるのを、石油その他の燃料を燃焼させて行う。
そして、高温に加熱された第2の熱媒体の蒸気によって蒸気タービンを駆動させ、これにより発電機を動作させて発電を行う。
そして、高温に加熱された第2の熱媒体の蒸気によって蒸気タービンを駆動させ、これにより発電機を動作させて発電を行う。
本発明は、高温の熱媒体の蒸気を得るのに、真空太陽熱収集装置による太陽熱エネルギーと、石油等の燃料による熱エネルギーを利用するので、発電全体として必要なエネルギーの内、石油等の燃焼による熱エネルギーを減らして、単位発電量に対する炭酸ガスの発生量を減少させ、これによって地球環境の悪化を抑制することができる。
また、本発明で使用する真空太陽熱収集装置は、全天日射量に比例して熱エネルギーを収集するものであるから、曇天の日でもそれなりに快晴時の数分の1程度の集熱ができ、反射鏡で集光する方式のように曇ると数10分の1になるということはない。
更に、本発明は太陽熱エネルギーと石油等による熱エネルギーを利用するので、太陽電池方式のように発電コストが高くなることもなく、大容量の発電にも十分適用することができる。
更に、本発明は太陽熱エネルギーと石油等による熱エネルギーを利用するので、太陽電池方式のように発電コストが高くなることもなく、大容量の発電にも十分適用することができる。
真空太陽熱収集装置と、熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽と、真空太陽熱収集装置で収集された太陽熱エネルギーによって第1の温度まで加熱された第1の熱媒体を蓄熱槽まで輸送し、蓄熱槽で気化熱を放出した後第1の熱媒体を真空太陽熱収集装置に還流する第1のパイプと、蓄熱槽で第1のパイプ内の第1の熱媒体と熱交換される第2の熱媒体を循環させる第2のパイプと、蓄熱槽で熱交換されて暖められた第2の熱媒体を高温の第2の温度まで加熱するボイラーと、ボイラーで高温の蒸気となった第2の熱媒体によって駆動される蒸気タービンと、蒸気タービンと連結される発電機とを備えることにより、炭酸ガスの発生が少い太陽熱発電装置を実現した。
図1は本発明の実施例である太陽熱発電システムの構成図である。
図1において、1は太陽熱エネルギーを収集する太陽熱収集装置(以下コレクターと言う)、2は熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽、3は第1の熱媒体の入っている第1のパイプ、4はポンプ、5はボイラー、6は蒸気タービン、7は発電機、8は第2の熱媒体の入っている第2のパイプ、9はポンプ、10は回転軸である。
図1において、1は太陽熱エネルギーを収集する太陽熱収集装置(以下コレクターと言う)、2は熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽、3は第1の熱媒体の入っている第1のパイプ、4はポンプ、5はボイラー、6は蒸気タービン、7は発電機、8は第2の熱媒体の入っている第2のパイプ、9はポンプ、10は回転軸である。
コレクター1として使用されるのは、真空の熱絶縁性を利用した型のコレクター即ち真空太陽熱収集装置であって、現在この型のコレクターとしては、高真空平板式コレクターと、真空管式コレクターと、クリプトンガスを熱絶縁に用いた低真空平板式コレクターの三つの型が代表的なものであるが、いずれの型のものでも適用することができる。
蓄熱槽2には蓄熱用の液体である熱媒体例えば水又は蒸気圧の低い油が入れられており、第1のパイプ3で構成された入力用熱交換部11と第2のパイプ8で構成された出力用熱交換部12が配置されている。
第1のパイプ3はコレクター1が集めた太陽熱エネルギーを第1の熱媒体を用いて蓄熱槽2まで輸送し、その後第1の熱媒体を再びコレクター1に還流する。
第1の熱媒体としては、気化熱の大きさから通常は水が使用されるが、寒冷地ではアルコールその他の低温度で蒸発する熱媒体を使用しても良い。
ポンプ4は蓄熱槽2から第1のパイプ3を通して出る液体の第1の熱媒体に高圧力をかけてコレクター1に圧入する。
第1のパイプ3はコレクター1が集めた太陽熱エネルギーを第1の熱媒体を用いて蓄熱槽2まで輸送し、その後第1の熱媒体を再びコレクター1に還流する。
第1の熱媒体としては、気化熱の大きさから通常は水が使用されるが、寒冷地ではアルコールその他の低温度で蒸発する熱媒体を使用しても良い。
ポンプ4は蓄熱槽2から第1のパイプ3を通して出る液体の第1の熱媒体に高圧力をかけてコレクター1に圧入する。
ボイラー5、蒸気タービン6及び発電機7は火力発電所等で使用されている周知のもので、ボイラー5の内壁には第2のパイプ8が張りめぐらされており、バーナーで加熱し易いように構成されている。ボイラー5で加熱された第2の熱媒体の蒸気によって蒸気タービン6は駆動され、その回転は回転軸10により連結されている発電機7に伝達されて発電を行う。
第2のパイプ8は、第2の熱媒体を、蓄熱槽2とボイラー5と蒸気タービン6との間を循環させるものである。
第2の熱媒体は、高温、高圧の蒸気となって蒸気タービン6を駆動させるのに適当な例えば水が使用される。蒸気タービン6から出た第2の熱媒体は液体にされ、ポンプ9により高圧力をかけられて蓄熱槽2に還流される。
第2の熱媒体は、高温、高圧の蒸気となって蒸気タービン6を駆動させるのに適当な例えば水が使用される。蒸気タービン6から出た第2の熱媒体は液体にされ、ポンプ9により高圧力をかけられて蓄熱槽2に還流される。
次に動作について説明する。
第1のパイプ3内の第1の熱媒体が低温例えば数10℃の液体状態でポンプ4によりコレクター1に送り込まれると、第1の熱媒体はコレクター1内で太陽熱による気化熱をもらって例えば150℃程度に温度を上げた蒸気となり、第1のパイプ3を通して蓄熱槽2に入る。
第1の熱媒体は蓄熱槽2内で液化して入力用熱交換部11から気化熱を放出し、蓄熱槽2内の熱媒体の温度を例えば150℃前後まで上げる。
蓄熱槽2を通って液化した第1の熱媒体は数10℃の液体となり、ポンプ4によって圧力をかけられてコレクター1内に還流する。このように第1のパイプ3内の第1の熱媒体は液化と気化を繰り返しながら、コレクター1と蓄熱槽2の間を循環している。
第1のパイプ3内の第1の熱媒体が低温例えば数10℃の液体状態でポンプ4によりコレクター1に送り込まれると、第1の熱媒体はコレクター1内で太陽熱による気化熱をもらって例えば150℃程度に温度を上げた蒸気となり、第1のパイプ3を通して蓄熱槽2に入る。
第1の熱媒体は蓄熱槽2内で液化して入力用熱交換部11から気化熱を放出し、蓄熱槽2内の熱媒体の温度を例えば150℃前後まで上げる。
蓄熱槽2を通って液化した第1の熱媒体は数10℃の液体となり、ポンプ4によって圧力をかけられてコレクター1内に還流する。このように第1のパイプ3内の第1の熱媒体は液化と気化を繰り返しながら、コレクター1と蓄熱槽2の間を循環している。
蓄熱槽2内の暖められた熱媒体は、第2のパイプ8の出力用熱交換部12内の第2の熱媒体と熱交換し、これにより第2の熱媒体は150℃程度に暖められる。
暖められた第2の熱媒体は、更にボイラー5により蒸気タービンを駆動するのに効率の良い温度である例えば約300℃位まで加熱されて、高温、高圧の蒸気となり、蒸気タービン6に入り、これを駆動し回転させる。
発電機7は蒸気タービン6と回転軸10により連結されており、蒸気タービン6の回転と共に回転して発電する。
暖められた第2の熱媒体は、更にボイラー5により蒸気タービンを駆動するのに効率の良い温度である例えば約300℃位まで加熱されて、高温、高圧の蒸気となり、蒸気タービン6に入り、これを駆動し回転させる。
発電機7は蒸気タービン6と回転軸10により連結されており、蒸気タービン6の回転と共に回転して発電する。
蒸気タービン6を駆動した蒸気の第2の熱媒体は熱エネルギーを失って数10℃まで温度を下げ、液体となって第2のパイプ8及びポンプ9により再び蓄熱槽2内の第2のパイプ8に圧入され還流する。
なお、蒸気タービン6で第2の熱媒体の温度が十分に下がらない場合は、図示してない復水器により温度を下げて液体にする。
なお、蒸気タービン6で第2の熱媒体の温度が十分に下がらない場合は、図示してない復水器により温度を下げて液体にする。
このようにして、コレクター1で収集した太陽熱エネルギーと、ボイラー5で燃料を燃焼させた熱エネルギーの協働により発電を行う。
コレクター1が収集する太陽熱は天候によって左右され、またその面積によっても変わるので、コレクター1とボイラー5の出力の割合は一定していない。
例えば、発電の負荷が軽く晴天の時はコレクター1の出力だけで発電できる場合もあるし、曇天で負荷が重い時はボイラー5が出力のほとんどを供給する場合もあるが、平均的にはコレクター1の出力とボイラー5の出力がほぼ同じ位で発電機7を駆動しているようにコレクター1の面積を選ぶと良い。
コレクター1が収集する太陽熱は天候によって左右され、またその面積によっても変わるので、コレクター1とボイラー5の出力の割合は一定していない。
例えば、発電の負荷が軽く晴天の時はコレクター1の出力だけで発電できる場合もあるし、曇天で負荷が重い時はボイラー5が出力のほとんどを供給する場合もあるが、平均的にはコレクター1の出力とボイラー5の出力がほぼ同じ位で発電機7を駆動しているようにコレクター1の面積を選ぶと良い。
なお、コレクター1の出力温度の飽和値はコレクターの種類によって異なるが、最も効率の良い高真空平板式コレクターの場合は、晴天で最大400℃位になる。
従って、コレクター1の面積を大きくすると、晴天時にはボイラー5がほとんど必要なくなるが、出力温度の高い所では、コレクター1の効率が悪くなるので、あまりコレクター1の面積を増やすのは経済的ではない。
従って、コレクター1の面積を大きくすると、晴天時にはボイラー5がほとんど必要なくなるが、出力温度の高い所では、コレクター1の効率が悪くなるので、あまりコレクター1の面積を増やすのは経済的ではない。
コレクター1の出力側とボイラー5の間に接続されている蓄熱槽2は熱エネルギーの蓄積と熱交換を行うが、その目的の一つは、雲の移動で太陽熱の大きさが大きく変わるような場合に、ボイラー5に入る太陽熱の入力の変動を平滑にすることである。
また、他の目的の一つは、比較的長い第1のパイプ3の扱う第1の熱媒体の温度を低くしてその蒸気圧を低くし、耐圧の低い安価なパイプを利用できるようにすることである。そのために蓄熱槽2内で例えば150℃程度以下の温度の第1の熱媒体を扱う第1のパイプ3と、例えば300℃程度以上の高温、高圧の第2の熱媒体の蒸気を扱う第2のパイプ8とを切り分けてある。
また、他の目的の一つは、比較的長い第1のパイプ3の扱う第1の熱媒体の温度を低くしてその蒸気圧を低くし、耐圧の低い安価なパイプを利用できるようにすることである。そのために蓄熱槽2内で例えば150℃程度以下の温度の第1の熱媒体を扱う第1のパイプ3と、例えば300℃程度以上の高温、高圧の第2の熱媒体の蒸気を扱う第2のパイプ8とを切り分けてある。
熱媒体に水を使用した場合、扱う温度が150℃なら蒸気圧は5気圧程度であるが、扱う温度が300℃程度になると蒸気圧は100気圧前後の値になり、耐圧の高い高価なパイプを必要とするようになる。
そこで、長い第1のパイプ3には低耐圧の安価なパイプを使用し、第2のパイプ8の内、特にポンプ9から蓄熱槽2、ボイラー5を経て蒸気タービン6に至るまでの短い第2のパイプ8には高耐圧の高価なパイプを使用するようにして経済化を計ることができる。
そこで、長い第1のパイプ3には低耐圧の安価なパイプを使用し、第2のパイプ8の内、特にポンプ9から蓄熱槽2、ボイラー5を経て蒸気タービン6に至るまでの短い第2のパイプ8には高耐圧の高価なパイプを使用するようにして経済化を計ることができる。
水或いは水蒸気の比熱は、その温度によって多少の差異はあるが、大きな差異はないので、低い温度になっている水の温度を上げるのに、燃料を使わずに太陽熱を利用するのは合理的である。
何故なら、低い温度での真空式コレクターの効率は大変良く、40〜50℃程度の集熱温度では、真空式コレクターは60〜70%程度の効率で集熱でき、100℃を越えても50%程度の効率を持っている。
この真空式コレクターとしては前述のように3種類のものがあるが、その中で最も効率の良いのは真空平板式コレクターで、次いで真空管式コレクターで、その次は内部にクリプトンガスを封入した低真空平板式コレクターである。これらはいずれも150℃程度の出力温度まで実用的な効率で出力を得ることができる。
何故なら、低い温度での真空式コレクターの効率は大変良く、40〜50℃程度の集熱温度では、真空式コレクターは60〜70%程度の効率で集熱でき、100℃を越えても50%程度の効率を持っている。
この真空式コレクターとしては前述のように3種類のものがあるが、その中で最も効率の良いのは真空平板式コレクターで、次いで真空管式コレクターで、その次は内部にクリプトンガスを封入した低真空平板式コレクターである。これらはいずれも150℃程度の出力温度まで実用的な効率で出力を得ることができる。
更に高温度になってくると、コレクターの効率が低下し、必要量の太陽熱エネルギーを収集するのに広い面積のコレクターを必要とするので経済的でなくなる。高い温度を得るには燃料の燃焼熱エネルギーを使用する方が合理的である。
上記したように、本発明の実施例によれば、熱媒体の蒸気温度が例えば数10℃から150℃近辺までは太陽熱を熱源として温度上昇を行い、例えば150℃から300℃近辺までは石油等の燃料を熱源として温度上昇を行うと、発電全体としての必要熱エネルギーの約半分を太陽熱エネルギーで賄えるので、熱発電における炭酸ガスの発生量を従来の約半分に減少させることができる。これによって地球環境の悪化を抑制し、環境の保全に大いに役立つと言う効果を得ることができる。
また、真空式コレクターは全天日射量に比例して太陽熱エネルギーを収集するので、曇天の日でも快晴時の数分の1程度の集熱ができ、従来のように曇天時に数10の1になってしまうことはない。
また、比較的低い温度の蒸気には太陽熱エネルギーを使用し、高圧で高温の蒸気には石油等の燃焼による熱エネルギーを使用するので、合理的であり、太陽電池方式のように発電コストが高くなることもなく、小、中容量の発電はもとより大容量の発電にも十分適用することができる。
また、比較的低い温度の蒸気には太陽熱エネルギーを使用し、高圧で高温の蒸気には石油等の燃焼による熱エネルギーを使用するので、合理的であり、太陽電池方式のように発電コストが高くなることもなく、小、中容量の発電はもとより大容量の発電にも十分適用することができる。
更に、蓄熱槽を使用して蓄熱及び熱交換を行うので、太陽熱の入力量の変動を平滑化することができ、比較的温度の低い熱媒体を移送するパイプには耐圧の低い安価なものを利用し、高温、高圧の熱媒体を扱う部分のパイプのみに耐圧の高い高価なものを使用することにより経済化を計ることができる。
1 太陽熱収集装置
2 蓄熱槽
3 第1のパイプ
4 ポンプ
5 ボイラー
6 蒸気タービン
7 発電機
8 第2のパイプ
9 ポンプ
10 回転軸
11 入力用熱交換部
12 出力用熱交換部
2 蓄熱槽
3 第1のパイプ
4 ポンプ
5 ボイラー
6 蒸気タービン
7 発電機
8 第2のパイプ
9 ポンプ
10 回転軸
11 入力用熱交換部
12 出力用熱交換部
Claims (1)
- 真空太陽熱収集装置と、
熱エネルギーを蓄え、熱交換を行う蓄熱槽と、
前記真空太陽熱収集装置で収集された太陽熱エネルギーによって第1の温度まで加熱された第1の熱媒体を前記蓄熱槽まで輸送し、前記蓄熱槽で気化熱を放出した後第1の熱媒体を前記真空太陽熱収集装置に還流する第1のパイプと、
前記蓄熱槽で前記第1のパイプ内の第1の熱媒体と熱交換される第2の熱媒体を循環させる第2のパイプと、
前記蓄熱槽で熱交換されて暖められた第2の熱媒体を高温の第2の温度まで加熱するボイラーと、
前記ボイラーで高温の蒸気となった第2の熱媒体によって駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンと連結される発電機とを備えたことを特徴とする太陽熱発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005355386A JP2007132330A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 太陽熱発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005355386A JP2007132330A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 太陽熱発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007132330A true JP2007132330A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38154181
Family Applications (1)
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JP2005355386A Pending JP2007132330A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 太陽熱発電装置 |
Country Status (1)
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