JP2004108747A - 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム - Google Patents

平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004108747A
JP2004108747A JP2002307641A JP2002307641A JP2004108747A JP 2004108747 A JP2004108747 A JP 2004108747A JP 2002307641 A JP2002307641 A JP 2002307641A JP 2002307641 A JP2002307641 A JP 2002307641A JP 2004108747 A JP2004108747 A JP 2004108747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
steam
solar heat
pipe
heat collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002307641A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsaku Nakauchi
中内 俊作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
Original Assignee
Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd filed Critical Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
Priority to JP2002307641A priority Critical patent/JP2004108747A/ja
Publication of JP2004108747A publication Critical patent/JP2004108747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S80/00Details, accessories or component parts of solar heat collectors not provided for in groups F24S10/00-F24S70/00
    • F24S80/50Elements for transmitting incoming solar rays and preventing outgoing heat radiation; Transparent coverings
    • F24S80/54Elements for transmitting incoming solar rays and preventing outgoing heat radiation; Transparent coverings using evacuated elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S40/00Safety or protection arrangements of solar heat collectors; Preventing malfunction of solar heat collectors
    • F24S40/40Preventing corrosion; Protecting against dirt or contamination
    • F24S40/46Maintaining vacuum, e.g. by using getters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】少量の液体で大量の熱を移送できるようにし、集熱板の熱が直接熱媒体に伝わるようにして効率を上げ、即応性を上げることを課題とする。
【解決手段】太陽光の熱を受ける平板の集熱板を有する平板式太陽熱収集装置において、集熱板6と、集熱板6に気密に取り付けた環状のケース10とからなり、内部に蒸気発生室5を形成した集熱器4を備える。
蒸気発生室5内の集熱板6に布状の給水膜7を張り付け、蒸気発生室5内の熱媒体が給水膜7により集熱板6に接して蒸気になるように構成した。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム、特に、太陽熱を収集した集熱板から熱エネルギーを外部に取り出す技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の代表的な平板式太陽熱収集装置としては、太陽熱温水器が挙げられる。この装置では、平板でできた集熱板に吸収された太陽熱を、集熱板の表面或いは裏面に接触して取り付けられた、金属製のパイプの内部に流される液体に伝え、温度の上がった液体の熱媒体をパイプによって外部に取り出してその熱を利用し、取り出された液体の熱媒体の代わりに、熱媒体の入り口から新たに温度の低い液体の熱媒体が送り込まれる。このようにして、液体を熱媒体として循環させて、太陽エネルギーを外部に取り出していた。
【0003】
従来の平板式太陽熱収集装置には高度の真空を用いて集熱板の収集した太陽熱を逃げないように断熱しているものはなかった。従って長期に亙って高真空を維持する手段は講じられていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置は熱媒体として液体を用いているが、最も比熱の高い水を熱媒体として用いても、液体1ccが運べる熱量は、1℃当たり1カロリーである。
その水で熱移送を行うと、大量の水をポンプで集熱器内を循環させるか、また自然循環を利用する場合には、大量の水を屋根の上などに置かなければならない。何れの場合でも多くの熱を移送するには大量の水を移送するために、大きなポンプとエネルギーを使用しなければならないと言う欠点があった。
【0005】
従来の太陽熱温水器は、太陽熱が到来し始めてから、水を温めるのに時間が掛かり、高温の水を得るまでには長時間を必要とした。この欠点は太陽熱収集装置の利用分野を限定していた。
また、真空式太陽熱収集装置の場合は、従来のパイプ式では、極く僅かな間隙がパイプと集熱板の間に生じても、空気が殆ど存在しないために、そこでは熱絶縁が行われて、集熱板の熱がパイプに伝わらなくなると言う欠点を生ずる。
【0006】
本発明は上記した欠点を取り除き、少量の熱媒体である液体で大量の熱を移送出来るようにし、且つ集熱板の熱が直接熱媒体に伝わるようにして効率を向上すると共に即応性を上げた平板式太陽熱収集装置を得ることを課題とする。
【0007】
更に他の課題は、真空式太陽熱収集装置の場合、容器を真空で封じきりにして高真空を長期に亙って維持できる手段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、集熱板と、集熱板に取り付けた環状のケースとからなり、内部に蒸気発生室を形成した集熱器を備え、蒸気発生室内の集熱板に布状の給水膜を張り付け、蒸気発生室内の熱媒体が給水膜により集熱板に接して蒸気になるように構成したものである。
【0009】
本発明は、少量の熱媒体である液体で大量の熱エネルギーを運ぶために、蒸気のもつ気化潜熱を利用する。
集熱器の入口では熱媒体は液体であり、出口では蒸気になっている。
熱媒体としては、通常は水を用いるが、寒冷地ではアルコール等も用いる。
一般に液体の気化熱は大きく、例えば水1ccを気化するには、25℃で約580カロリー、100℃で約540カロリーを必要とする。エチルアルコールでも、1ccの気化熱は200カロリーに達する。
従って集熱器の中の液体を気化させることによって、少ない液体で多くの熱を吸収して移送することができる。
【0010】
集熱板の表面は選択吸収膜で処理されており、そこで太陽熱を吸収する。従来は集熱板が吸収した熱を集熱板に付着させたパイプに伝えてその中の水を暖めると言う間接的に水を暖める方法をとっていたが、それより更に効率良く集熱板の熱を水に伝えるために、集熱板の裏面を常に直接熱媒体に触れさせる。換言すれば集熱板の裏面を常に熱媒体で湿っているようにする。
更に応答性を良くするために、集熱板の裏面を湿らせている熱媒体の分量を少なくし、且つ有効に湿らせることが出来るように、熱媒体の吸収性の良い繊維質の布状の膜(以下給水膜と言う)を集熱板の裏面に広く接して張り付ける。太陽熱収集装置は空焚きのときに、集熱板の温度が200℃以上の高熱になるのでガラス繊維等の耐熱性の良い繊維を用いると良い。
【0011】
平板式太陽熱収集装置をビルの垂直壁に取り付けたときのように、集熱板が垂直になっているときでも、垂直の給水膜に水が行き渡るように、給水用のパイプの水の入口を給水膜の上部に設ける。
発生する蒸気の温度を一定の値に制御する必要のあるときは、蒸気発生の出口近辺に所要の温度の蒸気圧になったときを感知して開閉動作をする圧力弁を設ける。
【0012】
低い温度でも熱媒体が容易に気化できるようにするために、集熱器内の熱媒体を蒸発させる場所(以下、蒸気発生室と言う)と、蒸発した蒸気を蓄熱槽まで運ぶ配管のパイプやポンプ等とで出来た熱移送系を、熱媒体の蒸気以外の気体例えば空気等が存在しない、閉じた真空系にする。
【0013】
蒸気発生室内に発生した蒸気は、蓄熱槽内の熱交換器を通り、熱交換を行って液化し、水槽に送られてそこに蓄えられる。
蒸気発生室とパイプと水槽等に蓄えられている熱媒体の総量は製造時に必要かつ十分なだけ注入されており、その総量は一定であり、その大半は蒸気発生室と水槽の中にある。
【0014】
蒸気発生室内の熱媒体の量は蒸発によって減少するので、それを補うために水槽内の熱媒体をポンプによって蒸気発生室内に還流させる。
熱媒体の総量は一定であるから、水槽内の熱媒体の量を計測すれば、蒸気発生室内の熱媒体の量を推測することができる。
蒸気発生室内の熱媒体の量を過不足なく保つために、水槽内の熱媒体の量の計測値に従ってポンプを適宜に動かして、水槽内の熱媒体の適量を蒸気発生室に還流する。
【0015】
集熱器が筐体や透明窓、例えば窓ガラス及びこれらを支持している柱等に触れて熱が逃げることを防ぐようにして支える柱を設ける。
この柱は集熱器と筐体とを熱絶縁をするだけでなく、真空式太陽熱収集装置の場合には、電気的にも集熱器と筐体とを絶縁できるような材料を用いて作る。
筐体と集熱器を電気的に絶縁しておくのは、真空式太陽熱収集装置の場合に、筐体内の真空度を長期に亙って維持するためにゲッターポンプを動作させる必要があったときに、この二者を端子としてゲッターポンプのための電流を流せるようにすることを目的としている。勿論非真空式の場合はこのような配慮は必要ない。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態を示す図で、(a)は断面図、(b)は平面図である。図2は蒸気発生室の拡大断面図である。
以下の実施形態では熱媒体として水を用いた平板式太陽熱収集装置の例で説明する。
図1で、1は太陽熱収集装置、2は金属製の筐体、3は透明窓例えば窓ガラス、4は集熱器、5は蒸気発生室、6は集熱板、7は給水膜、8は給水管、9は蒸気管、10はケース、11は窓ガラス3を支える柱、12は集熱器4を支える柱、13は給水管8の入口、14は蒸気管9の出口である。
図2で、15は接着剤、16は水である。
【0017】
窓ガラス3は太陽光を透過させて、太陽熱収集装置1の内部に導く所で、筐体2の底板と柱11によって支えられている。
集熱器4は、集熱板6と、集熱板6に接着、半田付け等の溶着によって気密に取り付けたケース10とからなり、内部に蒸気発生室5を形成している。集熱器4は、熱絶縁と必要により電気絶縁の性能を持つ陶器、合成樹脂等の材料で形成された柱12によって、筐体2に支持されている。
蒸気発生室5は閉じられた空間で、外部とは給水管8及び蒸気管9で連結されている。
【0018】
集熱板6は熱伝導度の良いアルミニウムや銅等の金属板で、表面が選択吸収膜で処理されている。図の例では太陽熱収集装置1が円形をしているためにそれに合致するように円形をしているが、矩形等でも構わない。
ケース10は熱伝導度の良いアルミニウムや銅等の金属板を加工して、集熱板6に取り付けられて内部に蒸気発生室5を形成出来るだけの空間領域を設けて環状に構成されている。円形の集熱板6に合わせてケース10は円環型に形成されているが、矩形の集熱板の場合には矩形で環状に形成される。
【0019】
給水膜7は熱媒体の吸収性の良い繊維で形成された布状の膜で、蒸気発生室5内の集熱板6の裏面に接着剤15等により張り付けられる。熱媒体の吸収性の良い繊維としては各種存在するが、耐熱性の良いものとしては、ガラス繊維などが適当である。
給水膜7は、ケース10の底面にまで届くような十分な大きさを持っており、図2に示したように、集熱板6に接着剤15で張り付けられる張付部7aと、張付部7aの幅方向の片側又は両側で、蒸気発生室5を形成しているケース10の内面に沿って垂れ下がる垂下部7bとで構成されている。図では垂下部7bは両側に形成されているが、ケース10内の熱媒体を充分に吸い上げることが出来れば片側だけでも良い。
【0020】
このようにする理由は、太陽熱収集装置1を例えば水平に置いたときに、蒸気発生室5の天井部分に当たる集熱板6には、蒸気発生室5内の水16が届かないという問題が発生するが、そのときに給水膜7が図1及び2のようにケース10の底面にまで届いていると、図2に示したように、蒸気発生室5を形成するケース10の底の部分に溜まっている水16が、給水膜7に吸い上げられて、天井部分の集熱板6に張り付けられた給水膜7の部分まで水16が到達するようになるからである。
このように作られているから、太陽熱収集装置1は水平に設置されても、その機能を発揮するが、一般的には、蒸気発生室5内の天井部分に取り付けられた給水膜7に水16が良く行き渡るように、太陽熱収集装置1は水平面に対して少し傾けて設置される。そのとき給水管8と蒸気管9が太陽熱収集装置1の上部例えば最上部に来るように設置される。
【0021】
給水膜7は、上記したように張り付けられた集熱板6の裏面を熱媒体で有効に湿らせる役目をするが、これによって、集熱板6と熱媒体が直接接触することになり、収集した太陽熱を熱媒体に直ちに伝達し、短時間で熱媒体を蒸気に変換することが出来る。
【0022】
給水管8は蒸気発生室5内に熱媒体の水を供給するためのパイプで、その入口13は、太陽熱収集装置1が垂直に又は傾けて設置された時にその上部になる位置に取り付けられているから、蒸気発生室5の上部から給水膜7に水を供給することが出来るので、太陽熱収集装置1が垂直に取り付けられても十分にその機能を発揮する。
蒸気管9は蒸気発生室5からの蒸気が移送されるパイプで、その出口14は太陽熱収集装置1が垂直に又は傾けて設置された時にその上部になる位置に取り付けられている。
柱11は大気圧から窓ガラス3を支えるため頑丈な金属等で構成されるが、集熱板6に穴を空けて複数箇所に設置される。
【0023】
図3は本発明の第2の実施形態の太陽熱収集システムを示す図で、蒸気発生室内で発生した蒸気を運ぶ熱移送系を示す。
21は配管、22は蓄熱槽、23は蓄熱槽22への入力用の熱交換器、24は蓄熱槽22からの出力用の熱交換器で、入力用熱交換器23と熱交換して熱エネルギーを外部に取り出す熱交換器、25は液体槽例えば水槽、26は給水用のポンプ、27は逆止弁、28は水槽25に溜まった水の量を計る計測器、29は出口14での蒸気圧が所定の温度の蒸気圧になったら開閉する圧力弁である。
【0024】
筐体2の内部は、非真空式の場合は大気で充満しているが、真空式の場合は、集熱板6に集められた太陽熱が外部に逃げないように、熱絶縁を目的として0.1パスカル以下程度の真空に保たれている。
非真空式でも真空式でも、その何れの場合でも、蒸気発生室5、蒸気管9、配管21、蓄熱槽22の入力用熱交換器23、水槽25、ポンプ26及び給水管8で形成される熱移送系の内部には、熱媒体及びその蒸気以外の気体は存在しない真空系になっている。
集熱板6の一部にはケース10が気密に取り付けられて、その内部は蒸気発生室5を形成している。
【0025】
蒸気発生室5の内部にある集熱板6の内面には、給水膜7がほぼ全面に亙って張り付けられている。
給水膜7は厚さが数mm以下の薄い布状の繊維質のもので作られており、保水能力は高いが、そこに保たれている水は少量であって、太陽熱によって集熱板6の温度が上がると殆ど同時に、その水の温度も上がり蒸気を発生する。
【0026】
給水膜7による蒸発は、蒸気発生室5の断面積が、従来の太陽熱温水器に用いられていた細いパイプの断面積に比べて10倍程度と遥かに広く、そのため蒸発が容易に且つ円滑に行われ、蒸気の通る道の面積も大きいので、蒸気の移動も円滑に行われる。
細いパイプの場合のように水の沸騰現象のために水が蒸気と共に送り出されたり、沸騰によって部分的に水が切れて乾き切ってしまい、太陽熱が徒らに集熱板6を暖めるだけで、蒸気を出せなくて損失を生ずると言うようなこともない。
【0027】
給水膜7は給水管8によってその上部から水を供給され常に湿っているが、余分に供給された分は蒸気発生室5の下部に水として蓄えられる。
蒸気発生室5からの蒸気は熱交換器23を通過する時に、その潜熱を蓄熱槽22に与えて水となり、水槽25に蓄えられ、その分だけ蒸気発生室5内の水は減少する。
従って水槽25に溜まった水を計測器28によって測定することによって、蒸気発生室5内の水の減少の程度を知ることが出来るので、この測定結果を利用して給水管8からの水の供給量を過不足がないように制御することができる。
【0028】
図4は本発明の第3の実施形態である蒸気発生室内の水量を測定する他の例を示す図である。
連通管30は、その上部が配管21に繋がり、下部が蒸気発生室5の下部に繋がっており、蒸気発生室5の中の水量が連通管30内の水位の高さとして示される。
従って連通管30を例えばガラスで作り、可視的にその水位を知るとか、連通管30の中に電極を設けてその水位を知るというような方法で蒸気発生室5内の水位を知ることが出来るので、それによって蒸気発生室5内の水位を適正に制御することが出来る。但し、この方法は太陽熱収集装置1を水平に置いて使う場合には利用できない。
【0029】
過不足のない水の量とは、だいたい蒸気発生室5の容積の10〜50%位のものである。
ポンプ26に要求される水の供給量は、従来の水循環型の太陽熱温水器で同じ熱量を移送するのに使われたポンプの約1/10以下であって小型のポンプで用が足せる。
停電でポンプ26が停止すると、空焚きの状態になるので、出来るだけ停電の機会を減らすために、電源には太陽電池を利用すると良い。
【0030】
発生した蒸気は蒸気発生室5の上部に取り付けられた蒸気管9を通り、筐体2の上部出口14から配管21へ排出される。
蒸気管9から排出された蒸気は配管21を通して、蓄熱槽22に達し、入力用の熱交換器23を経て、吸収した太陽熱を蓄熱槽22内に放出して液体となり、体積を減らし、水槽25に送られる。水になった蒸気の代わりに新しい蒸気が配管21から送られる。
【0031】
上記のように出口14の蒸気が自動的に蓄熱槽22まで送られるためには、蓄熱槽22の温度が出口14における蒸気の温度より低い必要がある。本発明の熱移送系は熱媒体の蒸気以外の気体を含まない閉じた系であるので、蒸気の圧力はその蒸気が接触している物体の温度における水の飽和蒸気圧近辺の圧力になっている。
【0032】
従って出口14の蒸気圧はほぼ集熱板6の温度での飽和蒸気圧になっており、熱交換器23内の蒸気圧は、熱交換器23の温度での飽和蒸気圧になっている。従って熱交換器23の温度より集熱板6の温度の方が高い限り、蒸気は自動的に蒸気圧の高い出口14から蒸気圧の低い熱交換器23に向かって移動する。
晴天で集熱板6への太陽熱の量が大きいときは、出口14での蒸気圧と熱交換器23の蒸気圧との差が大きく、大量の蒸気が熱交換器23に送られ、曇りの日には反対に蒸気圧の差が少なく、送られる蒸気量が少なくなる。
出力する蒸気の温度を制御したいときには、電磁弁等の圧力弁23を用いて、出口14での蒸気圧が所定の圧力のときに開閉するようにする。
【0033】
本発明の太陽熱収集装置1は設置時或いはポンプの故障時等に所謂空焚きになることがある。このような時には、蒸気発生室5内の水は全部気化して熱交換器23に送られ、最終的には水槽25に入る。それ故、水槽25の容量は、蒸気発生室5と配管21、水槽25等を含む閉じた系全体の水の量を収容できるだけの十分な容量を必要とする。
【0034】
空焚きの場合の水槽25の温度は蓄熱層22の温度以上にはならないので、一般的には100℃以下である。特殊な目的の場合でも150℃位以下である。
それ故、上記の閉じた系内の圧力は5〜6気圧以上になることは無く、一般的には1気圧以下である。
蒸気発生室5の内部温度は、故障等で水が無くなったときには200℃以上になることもあるので、給水膜7の材料はガラス繊維のような耐熱性の良い繊維で製作する
【0035】
水槽25内の水を還流するために、水槽25内またはその近辺で動作する送水用のポンプ26を設ける。このポンプ26は流量は大きくなくて良いが、吐出圧力の大きいものを用いる。特に150℃程度の高温の出力を要する場合は、少なくとも5気圧以上の吐出圧力を必要とする。また不動作時には水が逆流しないものでなければならない。
また水と蒸気を送る移送系の真空を維持するために、このポンプ26の水を送り出す可動部は外気と完全に遮断されている必要がある。
【0036】
水槽25に溜まった水は給水用のポンプ26によって給水管8に送られ再び蒸気発生室5に還流する。
上記の、蒸気発生室5−蒸気管9−熱交換器23−水槽25−給水管8−蒸気発生室5と回る循環、換言すると水−蒸気−水と言う一連の循環は蒸気以外の気体、例えば空気等が存在しない真空系の中で行われる。従って水温が低い夜間等では、この系内は殆ど真空に近い状態になっている。
【0037】
このような真空系を採用することによって、低い温度の水、例えば20℃程度の水温の水からも活発に蒸気を発生させて太陽熱の移送をすることができる。
夜間に集熱器4の温度が蓄熱槽22の温度より下がった場合に、蓄熱槽22によって暖められて出来た蒸気が集熱器4の方に逆流して、蓄熱槽22の熱が逃げると言う現象が起こり得る。これを防ぐために配管21の途中に逆止弁27を設ける。
【0038】
図5は本発明の第4の実施形態である複数の太陽熱収集装置1が連結されて使用されている時の給水の方法を示す図である。
図5で31は給水本管、32は給水本管31から枝分かれしている各蒸気発生室5への給水枝管である。
このシステムでは、一つのポンプ26に多数の蒸気発生室5が繋がっている。このような場合に大切なことはポンプ26に近い蒸気発生室5と最も遠い蒸気発生室5への給水量がほぼ等しいようにすることである。
そのために給水本管31には太い管径をもつ管を用い、給水時の水流の抵抗を低くして置く。一方これに繋がる給水枝管32はその管径を細くしたり、その一部を潰して細くしたりして、水流の抵抗を給水本管31の抵抗より遥かに大きくし、且つ複数の各給水枝管32の抵抗をほぼ均等にする。
【0039】
そして、給水のためのポンプ26の圧力を、給水枝管32の抵抗に打ち勝って十分な水量を蒸気発生室5に与え得る程度の高い圧力にする。
そうすると給水圧力は抵抗の大きい給水枝管32に殆ど掛かり、抵抗の小さい給水本管31内の圧力は全体を通じて殆ど同じであるから、ポンプ26から一番遠い蒸気発生室5への水量と、一番近い蒸気発生室5への水量はほぼ同じになる。
ビルの垂直壁等に上下に長く設置するときは、必要に応じて給水本管31の途中に減圧弁を挿入することも必要である。
【0040】
図6は本発明の第5の実施形態を示す平面図で、複数の蒸気発生室を設けた例を示しており、(a)は円形の太陽熱収集装置の場合、(b)は矩形の太陽熱収集装置の場合である。
特に図6(a)では、蒸気発生室501,502と集熱板601と複数の柱11の相対位置関係例、(b)では、蒸気発生室503,504と集熱板602と複数の柱11との相対位置関係例を示している。
(a)では、同心に配置された大小2つの円環型の蒸気発生室501及び502を蒸気管41が連結している。(b)では、同心に配置された大小2つの矩形で環状の蒸気発生室503及び504を蒸気管42が連結している。
【0041】
図6に示したように、蒸気発生室501〜504の形状は集熱板601,602即ち太陽熱収集装置1の大きさと形状及び柱11の位置によって変化する。
蒸気発生室501〜504は多数の柱を避けて配置する必要がある。
【0042】
蒸気発生室501〜504は、巾が5〜20cmで、高さは0.5〜2cm位のもので、その巾と長さの積で決まる全面積は、集熱板601,602の熱伝導の良否によって異なるが、アルミニウムや銅等の熱伝導度の良好な集熱板601,602の場合は、その面積は全面積のほぼ1/2位にする。そして集熱板601,602のどの位置も蒸気発生室501〜504の端からほぼ同じ範囲に入っているようにする。
【0043】
蒸気発生室501〜504の形状を決める大きなファクターは、窓ガラスを支える柱11の位置である。柱11を避けて蒸気発生室501〜504を設置するのが可能なように、蒸気発生室501〜504の形状を選ぶ。それが蒸気発生室501〜504と集熱板601,602とを気密に接続するのを容易にして、コストを下げるのに有効だからである。
なお蒸気管41,42の場所を、蒸気発生室501〜504の形状を変えてその一部として、蒸気管41,42を省略することもできる。
【0044】
図7は本発明の第6の実施形態を示す図で、蓄熱槽の部分を示している。
図7で51は蒸気抜き、52は安全弁、53はフィンである。
蓄熱槽22の上部には、太陽熱の量が多すぎたりして、蓄熱槽22内の水の温度が上がり過ぎた時に、その蒸気圧力で蓄熱槽22が破壊するのを防ぐために、蒸気を大気中に逃がすためのパイプ状の蒸気抜き51が設けられている。
【0045】
蒸気抜き51の上部には蓄熱槽22内の圧力が所定の値を越すと自動的に開く安全弁52が設けられている。
安全弁52が動作したときに蒸気抜き51から大気中に逃げる蒸気を減らすために、蒸気抜き51には熱交換のためのフィン53が取り付けられており、蒸気はフィン53によって大気と熱交換を行い、水となって再び蓄熱槽22に還流する。これによって、蓄熱槽22の中の水の減少を僅少なものにすることができる。
【0046】
図8は本発明の第7の実施形態である太陽熱収集システムを示す図で、図3における蓄熱槽で液体と熱交換をする代わりに、気体と熱交換をする熱交換器を使用したものである。
図8で、61は気体用の熱交換器で、62は集熱器から送られて来る蒸気を通す蒸気管、63は蒸気管62に取り付けられている多数のフィン、64はファンである。 本発明の太陽熱収集装置の特長の一つは、即応性があることである。即ち太陽が集熱器を照射すると殆ど同時に、高温の蒸気を発生する。従って高温の蒸気を液体用の熱交換器に入れるのではなく、気体用の熱交換器に導くと、直ちに高温の気体を得ることが出来る。
【0047】
図8に示したように、太陽熱によって作られた高温の蒸気は蒸気管62の中を通る。この蒸気のもっている熱はフィン63に伝えられ、その熱はファン64によってフィン63の中を吹き抜ける風の中に伝えられる。このようにして発生した熱風は蒸気と同じく即応性を持っている。この熱風を乾燥等に利用する。
太陽熱で乾燥する場合、所謂天日乾燥で行うと、非乾燥物の周辺の大気に温度を奪われるので、高温での乾燥は出来ない。換言すれば低い蒸気圧の利用しかできないので乾燥に時間が掛かると言う欠点がある。
【0048】
しかし本発明の太陽熱収集装置を利用すると、70〜120℃と言った高い温度の風で乾燥することが出来る。従って高い蒸気圧を利用できるので、同じ太陽熱で効率良く乾燥が出来るのである。熱風は乾燥だけでなく、消毒等の作業にも利用出来る。
上記の本発明の熱移送方式の特長は、非真空式か真空式かの別を問わず、平板式太陽熱収集装置一般に有効に利用できるが、特に真空式の太陽熱収集装置に応用した場合、高温の出力を得られるために、更に有効性が増加する。
【0049】
図9は本発明の第8の実施形態である真空式の平板式太陽熱収集装置を示す図で、ゲッターポンプを使用する場合の例を示している。
図9で71はゲッターポンプ、72は筐体2の内部に付けられた端子、73は筐体2の外部に付けられた端子、74は集熱器4に付けられた端子である。
太陽熱収集装置1が真空式の場合は筐体2内は高度の真空になっていて、それで断熱が行われている。この真空は製造元で封じきられるのが理想的で、この場合、太陽熱収集装置1が高性能を維持出来るためには、長期間に亙って真空度が維持出来なければならない。
【0050】
このような真空維持能力は市販のブラウン管や真空管にも要求されており、ブラウン管や真空管ではゲッターを利用してこの能力を維持している。
ゲッターポンプには幾つかの形式のものがあり、その中にゲッター材を昇華させる方式のものがある。
ブラウン管や真空管は、この形式のポンプを使っており、容器がガラスで出来ているので、高周波を利用して外部から熱エネルギーを注入してゲッター材を昇華させている。
【0051】
本実施形態ではその形式のものを使う。
しかし筐体2は金属で出来ているので、筐体2の内部にあるゲッターポンプを動作させるのに高周波は利用できない。何か別の方法を採らねばならない。
ゲッターポンプ71はこのような熱で動作するポンプであるが、熱源としては、外部から電線を使って電流を流し込んで電熱でゲッターポンプを熱して動作させる方法を採る。
ゲッター材としては、比較的融点が低く、蒸気圧の高いバリウム等のアルカリ土類金属、または吸着量の大きいチタニウム等が用いられる。
【0052】
それは次のような方法で行う。
筐体2と集熱器4とは電気絶縁の性能を持つ柱12によって電気的に絶縁されている。従って端子72と74も互いに絶縁されている。ゲッターポンプ71はこの端子72と端子74との間に接続される。ゲッター材が窓ガラスに付着しないように、ゲッターポンプ71は集熱板6と筐体2の底板との間に設けられる。
【0053】
集熱器4は筐体2の内部にあるが、筐体2の外部から集熱器4に電気を送るには、集熱器4と電気的に繋がっている給水管8及び蒸気管9の何れか或いは両方から電気を送る。
筐体2は外部に露出しているから、簡単に電気を送れる。筐体2と集熱器4に外部から電線を通じて電気を送り、端子72と端子74を活性化する。
電気を送られたゲッターポンプ71はゲッター材を筐体2の底板と集熱板6の裏面に昇華させる。昇華したゲッター材は、筐体2内の真空を長期間に亙って保持する作用をする。。
【0054】
上記の実施形態では、熱媒体が水の場合について説明したが、熱媒体は水に限らず、熱せられて蒸気となる液体例えばアルコール等でも良い。従って、給水膜、給水管、給水本管等と表現した構成要素も水に限定されない熱媒体用であることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
上記したように、本発明によると、集熱板と、集熱板に機密に取り付けたケースとからなり内部に蒸気発生室を形成した集熱器を備え、蒸気発生室内の集熱板に布状の給水膜を張り付け、熱媒体が集熱板に直接触れるようにすることによって、低い温度でも熱媒体の蒸発を盛んに起こるようにし、熱媒体の蒸気以外の気体の存在を排した熱移送系を設けることにより、少ない熱媒体の量と小さいポンプで、多くの熱を移送することができる。
また、ゲッターポンプによって長期に亙って真空を維持できる構成を提供することによって、安価で効率の良い真空の平板式太陽熱収集装置や太陽熱温水器を供給できるので、本発明の効果はたいへん著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図
【図2】蒸気発生室の拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す図
【図4】本発明の第3の実施形態を示す図
【図5】本発明の第4の実施形態を示す図
【図6】本発明の第5の実施形態を示す図
【図7】本発明の第6の実施形態を示す図
【図8】本発明の第7の実施形態を示す図
【図9】本発明の第8の実施形態を示す図
【符号の説明】
1   太陽熱収集装置
2   筐体
3   窓ガラス
4   集熱器
5,501〜504  蒸気発生室
6,601,602  集熱板
7   給水膜
7a  張付部
7b  垂下部
8   給水管
9   蒸気管
10  ケース
11  窓ガラスを支える柱
12  集熱器を支える柱
13  給水管の入口
14  蒸気管の出口
15  接着剤
16  水
21  配管
22  蓄熱槽
23  入力用の熱交換器
24  出力用の熱交換器
25  水槽
26  ポンプ
27  逆止弁
28  計測器
29  圧力弁
30  連通管
31  給水本管
32  給水枝管
41,42  蒸気管
51  蒸気抜き
52  安全弁
53,63  フィン
61  気体用の熱交換器
62  蒸気管
64  ファン
71  ゲッターポンプ
72,73,74  端子

Claims (13)

  1. 太陽光の熱を受ける平板の集熱板を有する平板式太陽熱収集装置において、
    前記集熱板と、前記集熱板に気密に取り付けた環状のケースとからなり、内部に蒸気発生室を形成した集熱器を備え、
    前記蒸気発生室内の前記集熱板に布状の給水膜を張り付け、前記蒸気発生室内の熱媒体が前記給水膜により前記集熱板に接して蒸気になるように構成したことを特徴とする平板式太陽熱収集装置。
  2. 前記給水膜が、前記集熱板に張り付けられる張付部と、前記張付部の幅方向の片側又は両側で、前記ケースの内面に沿って垂れ下がる垂下部とからなることを特徴とする請求項1記載の平板式太陽熱収集装置。
  3. 前記平板式太陽熱収集装置を垂直に又は傾けて設置した際に、熱媒体の給水管の入口が前記蒸気発生室の上部に位置するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の平板式太陽熱収集装置。
  4. 前記集熱器を、集熱板と、前記集熱板に取り付けた複数の環状のケースとで構成し、内部に形成された複数の蒸気発生室を蒸気管で相互に連結したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平板式太陽熱収集装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の平板式太陽熱収集装置の内部を真空にし、筐体の内部と集熱器のそれぞれに端子を設け、ゲッターポンプを前記両端子間に接続し、前記両端子に前記筐体の外部から電気を送ると前記ゲッターポンプはゲッター材を昇華させて真空を維持することを特徴とする平板式太陽熱収集装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の平板式太陽熱収集装置と、入力用及び出力用の熱交換器を備えた蓄熱槽と、熱媒体の液体槽と、熱媒体用のポンプとを設け、
    前記平板式太陽熱収集装置の蒸気管と前記蓄熱槽の入力用熱交換器とを配管で接続し、
    前記蓄熱槽と液体槽、前記液体槽とポンプ、前記ポンプと前記平板式太陽熱収集装置の給水管とをそれぞれ配管で接続して閉じた熱移送系を構成すると共に前記熱移送系の内部を前記熱媒体の蒸気以外の気体が存在しない真空系にし、
    前記蓄熱槽で前記入力用熱交換器と出力用熱交換器で熱交換することにより熱エネルギーを外部に取り出すことを特徴とする太陽熱収集システム。
  7. 前記蒸気管に、所定の蒸気圧で開閉する圧力弁を設けたことを特徴とする請求項6記載の太陽熱収集システム。
  8. 前記蒸気管と蓄熱槽の入力用熱交換器とを接続した前記配管に、前記蓄熱槽からの蒸気が前記蒸気発生室に逆流しないように逆止弁を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の太陽熱収集システム。
  9. 前記液体槽に溜まった液体の量を測る計測器を設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の太陽熱収集システム。
  10. 上部が前記蒸気管に接続された配管に繋がり、下部が前記蒸気発生室の下部に繋がり、前記蒸気発生室内の液量が液体の高さとして示される連通管を設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の太陽熱収集システム。
  11. 前記蓄熱槽の上部に、安全弁と熱交換のためのフィンとを取り付けた蒸気抜きを設けたことを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の太陽熱収集システム。
  12. 請求項1〜5のいずれかに記載の平板式太陽熱収集装置と、気体用の熱交換器と、熱媒体の液体槽と、熱媒体用のポンプとを設け、
    前記平板式太陽熱収集装置の蒸気管と前記熱交換器とを配管で接続し、
    前記熱交換器と液体槽、前記液体槽とポンプ、前記ポンプと前記平板式太陽熱収集装置の給水管とをそれぞれ配管で接続して閉じた熱移送系を構成すると共に前記熱移送系の内部を前記熱媒体の蒸気以外の気体が存在しない真空系にし、
    前記熱交換器で気体と熱交換することにより高温の気体を得ることを特徴とする太陽熱収集システム。
  13. 請求項1〜5のいずれかに記載の平板式太陽熱収集装置を複数使用し、各平板式太陽熱収集装置の蒸気発生室と、ポンプに接続された給水本管から枝分かれした給水枝管とを接続し、前記給水枝管の抵抗を前記給水本管の抵抗より大きくして各蒸気発生室にほぼ等量の熱媒体を供給することを特徴とする太陽熱収集システム。
JP2002307641A 2002-09-13 2002-09-13 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム Pending JP2004108747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307641A JP2004108747A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307641A JP2004108747A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004108747A true JP2004108747A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32289393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002307641A Pending JP2004108747A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004108747A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132330A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd 太陽熱発電装置
WO2009149751A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 R&B Energy Research Sarl Evacuated solar panel with a non evaporable getter pump
KR20180136767A (ko) * 2017-06-15 2018-12-26 이해랑 발전효율을 향상시킨 태양열 전지판
JP2021196129A (ja) * 2020-06-16 2021-12-27 株式会社豊田中央研究所 吸着式ヒートポンプシステム及び冷熱生成方法
CN115183211A (zh) * 2022-08-25 2022-10-14 云南电网有限责任公司电力科学研究院 蒸汽供应系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132330A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd 太陽熱発電装置
WO2009149751A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 R&B Energy Research Sarl Evacuated solar panel with a non evaporable getter pump
JP2011523220A (ja) * 2008-06-11 2011-08-04 エス・アール・ビー エナジー リサーチ サール 非蒸発型ゲッターポンプを有する真空ソーラーパネル
KR20180136767A (ko) * 2017-06-15 2018-12-26 이해랑 발전효율을 향상시킨 태양열 전지판
KR101940268B1 (ko) 2017-06-15 2019-04-10 이해랑 발전효율을 향상시킨 태양열 전지판
JP2021196129A (ja) * 2020-06-16 2021-12-27 株式会社豊田中央研究所 吸着式ヒートポンプシステム及び冷熱生成方法
JP7173098B2 (ja) 2020-06-16 2022-11-16 株式会社豊田中央研究所 冷熱生成方法
CN115183211A (zh) * 2022-08-25 2022-10-14 云南电网有限责任公司电力科学研究院 蒸汽供应系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4280483A (en) Solar heater
RU2131000C1 (ru) Установка для получения пресной воды из атмосферного воздуха
TW200935002A (en) Method and system of heat capture for HVAC
US6568386B2 (en) Solar heat harnessing system
JP6683861B2 (ja) 熱交換装置
CN112262686B (zh) 一种主被动式太阳能蓄热释热墙体
JP2004108747A (ja) 平板式太陽熱収集装置及び太陽熱収集システム
US4441484A (en) Chemical heat pump
US4224803A (en) Chemical heat pump
KR20100054288A (ko) 히트펌프를 이용한 온실 냉난방 시스템
RU201779U1 (ru) Многофункциональный воздушный солнечный коллектор
CN211601365U (zh) 一种空气能热泵烘干能源循环利用装置
US4429684A (en) Chemical heat pump
CN207600259U (zh) 一种气化站用空温加热装置
US4416116A (en) Thermal engine arrangement
RU2256036C1 (ru) Автономная установка для конденсации пресной воды из атмосферного воздуха
CN213020107U (zh) 一种基于相变储能的多功能通风装置
CN215982914U (zh) 制冷装置
US4425903A (en) Chemical heat pump
JP2024032533A (ja) 園芸施設用熱供給システム
CN215638418U (zh) 烘干房以及用于烘干房的烘干系统
JP2004205183A (ja) 太陽熱収集装置の熱移送装置
CN202511369U (zh) 太阳能板式集热器连接地坑蓄热器采暖装置
JPS6118107B2 (ja)
JPS5812953A (ja) 太陽熱利用冷温風給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002