JP2007132318A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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厚己 町野
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Abstract

【課題】エンジンの吸気装置において、吸気通路に共鳴周波数の異なる複数個のレゾネータ室を配設可能とし、エアクリーナケースから車両の側方に放射されるエンジンの吸気騒音を低減し、また、エアクリーナケース内に配置した吸気通路の長さを長くし、エンジンの実用回転域での出力性能を向上することにある。
【解決手段】エアクリーナケース内にエアクリーナ室と吸気通路とレゾネータ室とを最小の間隔で配置してデッドスペースが生じないようにするとともに、エアクリーナ室と吸気通路とに隣接する部位には容積の大きなレゾネータ室を配置する空間を創出できる構造とし、荷台の高さを高くすることなく吸気通路に容積の大きいレゾネータ室を配置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンの吸気装置に係り、特に吸気系部品を効率良く配設するエンジンの吸気装置に関するものである。
トラックのような車両においては、車両前後方向に延びる一対のサイドフレームを備え、このサイドフレームの上方で車両前部にキャビンを配置し、このキャビンの後方に荷台を配置している。そして、エンジンと変速機とを連結したパワートレインを、サイドフレームと荷台に囲まれる空間に搭載し、エンジン用のエアクリーナケースをパワートレインとサイドフレームの間に配置している。このような車両を側面から視た場合に、エアクリーナケースの側面が外部に露出しているため、吸気通路やエアクリーナで発生する吸気騒音が車外に伝播し易くなる。
従来、エンジンの吸気装置には、インレットパイプ及びレゾネータを、サイドフレームとサイドパネルとの間に配設し、消音効率及びスペース効率を向上するものがある。
また、エアクリーナ装置には、レゾネータ室の内外を接続する連通管の少なくとも一部を、フィルタエレメントのフレーム部に一体的に成形したものがある。
特開2003−74429号公報 特開2002−61543号公報
ところで、従来、エンジンの吸気装置においては、吸気通路に共鳴周波数の異なるレゾネータ室を複数個配置すれば吸気騒音を低滅することができるが、上記の特許文献1に示すように、エアクリーナケースと吸気通路とレゾネータ室とを別部品で作成し、この各部品を接合する方法では、エアクリーナケースの周辺に容積の大きなレゾネータを配置するスペースを確保することができなくなるという不都合があるとともに、上記の構造では、レゾネータの容積を拡大するためには、荷台の高さを高くすることが必要になるという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、第1に、トラックのようにサイドフレーム上にキャビンと荷台とを配置し、サイドフレームと荷台に囲まれる空間にエンジン用のエアクリーナケースを配置し、エアクリーナケースが車両の側面から露出する車両において、荷台の高さを高くすることなくエアクリーナケースの周辺に容積の大きいレゾネータ室を配置できるようにし、エアクリーナケースから車外へ伝播する吸気騒音を低減させ、第2に、レゾネータ室が配置される吸気通路の通気抵抗を低減してエンジンの出力性能を向上するエンジンの吸気装置を提供することにある。
この発明は、車両に車両前後方向に延びる一対のサイドフレームを設け、このサイドフレームの上方で車両前後方向の前側にキャビンを配置する一方、このキャビンの後方に荷台を配置し、前記サイドフレームにより車両幅方向の両側が挟まれるとともに前記荷台により車両上方が覆われる空間にエンジンと変速機とを連結したパワートレインを搭載し、このパワートレインと前記サイドフレームとの間に前記エンジン用のエアクリーナケースを配置したエンジンの吸気装置において、前記エアクリーナケースはフィルタエレントの取付枠部を挟んで接合される第1ケースと第2ケースとから構成され、前記第1ケース及び前記第2ケース内の空間を隔壁で仕切ることにより前記フィルタエレメントの濾過部を配置するエアクリーナ室とこのエアクリーナ室に連通する吸気通路とこの吸気通路に連通部を介して連通するレゾネータ室とを形成し、前記エアクリーナ室と前記吸気通路とを車両幅方向に並べ且つ車両前後方向に延びるように形成し、前記吸気通路と前記エアクリーナ室との車両前後方向の前端部に空気取入口部と空気取出口部とを設けるとともに前記隔壁の車両前後方向の後端部に設けた貫通孔を通して前記吸気通路を前記エアクリーナ室に連絡し、前記レゾネータ室は前記取付枠部を挟んで前記吸気通路と対向する位置に複数個配置され、且つ前記取付枠部に設けた前記連通部によって前記吸気通路に連通されたことを特徴とする。
この発明のエンジンの吸気装置は、エアクリーナケース内にエアクリーナ室と吸気通路とレゾネータ室とを最小の間隔で配置してデッドスペースが生じないようにするとともに、エアクリーナ室と吸気通路とに隣接する部位には容積の大きなレゾネータ室を配置する空間を創出できる構造とし、荷台の高さを高くすることなく、吸気通路に容積の大きいレゾネータ室を配置することができる。これにより、吸気通路に共鳴周波数の異なる複数個のレゾネータ室を配設することが可能となり、エアクリーナケースから車両の側方に放射されるエンジンの吸気騒音を低減することができ、また、エアクリーナケース内に配置した吸気通路の長さを長くし、エンジンの実用回転域での出力性能を向上することができる。
この発明は、エアクリーナケースから車外へ伝播する吸気騒音を低減させたり、レゾネータが配置される吸気通路の通気抵抗を低減する目的を、エアクリーナケース内にエアクリーナ室と吸気通路とレゾネータ室とを最小の間隔で配置してデッドスペースが生じないようにするとともに、エアクリーナ室と吸気通路とに隣接する部位には容積の大きなレゾネータ室を配置する空間を創出できる構造として実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
図1、図2において、1はトラック等からなる車両、2は車体、3L・3Rは左前輪・右前輪、4L・4Rは左後輪・右後輪である。この車両1には、車両前後方向に延び且つ車両幅方向に所定距離で離間した一対の左、右サイドフレーム5L・5Rが設けられ、また、この左、右サイドフレーム5L・5Rの上方で車両前後方向の前側にキャビン6が配置される一方、このキャビン6の後方に荷台7が配置されている。この荷台7は、荷台フロア7B上に設置されている。
左、右サイドフレーム5L・5Rには、車両1の中間部位よりも前方で、車両幅方向において車両前部での離間距離D1が車両後部での離間距離D2よりも小さくなるように、左、右サイドフレーム段差部8L・8Rが形成されている。
また、車両1には、左、右サイドフレーム5L・5Rにより車両幅方向の両側が挟まれるとともに荷台7により車両上方が覆われる空間9に、エンジン10と変速機11とを連結したパワートレイン12が搭載される。このパワートレイン12は、エンジン10の後部に変速機11を連結して構成され、車両前後方向に延びる車両中心線1C上で且つ左、右サイドフレーム段差部8L・8Rに囲まれる空間9に配設され、左、右サイドフレーム5L・5Rに車両幅方向で懸架したクロスメンバ13により支持されている。変速機11は、車両1の略中央部位に配置されている。
パワートレイン12のエンジン10には、上部に吸気マニホルド14が取り付けられているとともに、左端に排気マニホルド15が取り付けられている。この排気マニホルド15には、一方のサイドフレームである左サイドフレーム5Lの内側で且つこの左サイドフレーム5Lに沿って車両後方に延びる排気管16が接続している。この排気管16の途中には、変速機11と左サイドフレーム5Lとの間で触媒コンバータ17が取り付けられているとともに、この触媒コンバータ17の後方で左後輪4Lよりも少し前方に位置してマフラ18が取り付けられている。
パワートレイン12の変速機11には、プロペラシャフト19の一端が接続している。このプロペラシャフト19の他端は、左後輪4L・右後輪4Rが取り付けられた後車軸20に接続している。
このパワートレイン12の変速機11が位置する部位で、荷台7の下面には、車両幅方向に配置した補強メンバ21が取り付けられている。
パワートレイン12と他方のサイドフレームである右サイドフレーム5Rとの間には、エンジン10用の吸気装置22を構成するエアクリーナケース23が配置されている。
図3〜図5に示すように、エアクリーナケース23は、車両搭載上で上側の第1ケース24と下側の第2ケース25とから構成される。この第1ケース24と第2ケース25とは、フィルタエレント26の取付枠部27を挟んで接合される。フィルタエレント24は、第1ケース24と第2ケース25との間に介在される取付枠部27と、この取付枠部27の車両幅方向中心から左側に偏って設置されるとともに、車両上方に突出する濾過部28とから構成される。
第1ケース24は、取付枠部27の上面に当接する環状の第1接合部29と、この第1接合部29の内側で車両平面視で右側前部に位置する第1レゾネータ壁部30と、この第1レゾネータ壁部30の車両後方側に配置される第2レゾネータ壁部31と、第1レゾネータ壁部30及び第2レゾネータ壁部31の左側に沿って延びる上側エアクリーナ壁部32とにより形成されている。
第2ケース25は、取付枠部27の下面に当接する環状の第2接合部33と、この第2接合部33の内側に位置する凹壁部34とによって形成されている。
この場合、図5に示すように、第1ケース24の深さC1は、第2ケース25の深さC2よりも大きく形成されている。
この第1ケース24と第2ケース25とは、第1ケース24の第1接合部29と第2ケース25の第2接合部33とが取付枠部27を介して接合されるものであり、エアクリーナケース23の長手方向の一端部である車両前後方向の前端部において、第1ケース24の第1ケース側軸受部35を構成する第1左軸受部36L及び第1右軸受部36Rを夫々に対応して第2ケース25に設けた第2ケース側軸部37に回動可能に支持する。また、エアクリーナケース23の長手方向の他端部である車両前後方向の後端部において、第1ケース24の第1ケース側係止部38を構成する第1左係止部39L及び第1右係止部39Rに第2ケース25の第2ケース側締付具40を構成する第2左締付具41L及び第2右締付具41Rを係止して一体的に結合される。
このエアクリーナケース23には、第1ケース24及び第2ケース25内の空間を隔壁42で仕切ることによりフィルタエレメント26の濾過部28を配置するエアクリーナ室43と、このエアクリーナ室43に連通する吸気通路44と、この吸気通路44に連通するレゾネータ室45とが形成される。この場合、エアクリーナ室43と吸気通路44とは、車両幅方向に並び且つ車両前後方向に延びるように形成される。
隔壁42は、第2ケース25内の中央部位で底部から立設して車両前後方向に延長し、車両幅方向で右側に吸気通路44を区画するとともに、車両幅方向で左側にエアクリーナ室43の一部を構成する下側エアクリーナ室46を区画する。この隔壁42には、吸気通路44の上部で、第2接合部33と同一平面内に位置する支持部47・47が連設している。
吸気通路44は、第2接合部33の側を取付枠部27によって閉塞されるとともに隔壁42の車両前後方向の後端部に設けた貫通孔48を通して下側エアクリーナ室46に連通している。この下側エアクリーナ室46には、貫通孔48から延びる延長管49が挿入されている。
レゾネータ室45は、第1ケース24内の取付枠部27を挟んで吸気通路44と対向する位置に複数個配置され、車両平面視で第1ケース24の右前部に第1レゾネータ壁部30に囲まれた第1容積V1の第1レゾネータ室50と、この第1レゾネータ室50の後方で第2レゾネータ壁部31に囲まれた第2容積V2の第2レゾネータ室51とからなる。第1レゾネータ室50と第2レゾネータ室51とは、図5に示すように、第1室側区画壁52と第2室側区画壁53とによって区画されている。
吸気通路44と第1レゾネータ室50とは、取付枠部27に設けた第1連通部54を介して連通される。この第1連通部54は、第1管部55を備え、第1ポート長さL1で、第1ポート断面積S1に形成され、第1管部55を取付枠部27から第1レゾネータ室50の内方へのみ突出している。また、吸気通路44と第2レゾネータ室51とは、取付枠部27に設けた第2連通部56を介して連通される。この第2連通部56は、第2管部57を備え、第2ポート長さL2で、第2ポート断面積S2に形成され、第2管部57を取付枠部27から第2レゾネータ室51の内方へのみ突出している。
この第1、第2レゾネータ室50、51は、ヘルムホルツ型の構造であり、共振周波数が、図7に示すように求められる。従って、図5に示すように、この第1、第2レゾネータ室50、51は、第1、第2管部55、57の第1、第2ポート長さL1、L2や第1、第2ポート断面積S1、S2を変更することにより、低減周波数を容易に変更することができる。
エアクリーナ室43は、上記の下側エアクリーナ室46と、第1、第2レゾネータ室50、51の左側に配置されるとともに上側エアクリーナ壁部32に囲まれた上側エアクリーナ室58とからなる。フィルタエレメント26の濾過部28は、この上側エアクリーナ室58の側に突出するように配設される。
この上側エアクリーナ室58の前部の上側には、オイル分離室59が形成されている。このオイル分離室59は、上方からのキャップ60によって覆われる。
また、第1ケース24には、吸気通路44とエアクリーナ室43との車両前後方向の前端部に、空気取入口部61と空気取出口部62とが設けられるとともに、ブローバイガス導入部63が設けられる。空気取入口部61は、第1レゾネータ壁部30よりも前側の第1ケース24の前部に、通路が車両上下方向に向かうよう形成され、取付枠部27に形成された連絡孔64に連通している。空気取出口部62は、第1ケース24の前端で車両前方に突出するように形成され、上側エアクリーナ室58に連通している。ブローバイガス導入部63は、空気取出口部62の上方且つ第1ケース24の前端で車両前方に突出し、オイル分離室59に連通している。
図3に示すように、空気取入口部61には、エアインレットダクト65の一端が接続している。このエアインレットダクト65の他端の吸入口66は、車両前方に開口し、右サイドフレーム5Rの上方に位置して外気を導入する。このエアインレットダクト65の途中には、サイドブランチ67が接続している。また、エアインレットダクト65の一端側は、ダクトブラケット68を介して第1ケース24のダクト取付部69にダクト取付具70により固定される。
空気取出口部62には、エアアウトレットダクト71の一端が接続バンド72により接続されている。このエアアウトダクト71の他端は、左側に向かい、吸気マニホルド14に取り付けたスロットルボディ73に接続している。
ブローバイガス導入部63には、エンジン10のブローバイガスを導くブリーザホース74の一端が接続している。このブリーザホース74の他端は、エンジン10の左側後部に接続している。
第1ケース24は、図2に示すように、荷台7の下側に配置される。このため、この第1ケース24の頂面には、前記補強メンバ21を収容する凹部75が形成されている。この凹部75は、車両幅方向の延び、第1レゾネータ壁部30の頂面部位で、第1管部55の上方部に形成されている。そのため、凹部75により第1レゾネータ壁部30の頂面の剛性が向上して吸気脈動による振動が抑制できる。
エアクリーナケース23は、図3に示すように、右サイドフレーム5Rに取り付けた右サイドメンバカバー76に第1、第2ブラケット77、78を介して取り付けられる。このため、第1ケース24には、前部且つ右側に第1ブラケット77の左端を取り付ける前側ブラケット取付部79と、後部且つ右側に第2ブラケット78の中央側を取り付ける後右側ブラケット取付部80と、後部で第2ブラケット78の左端を取り付ける後左側ブラケット取付部81とが形成されている。
前側ブラケット取付部79には、第1ブラケット77の左端が前側フローティング弾性体82を介して前側固定具83により取り付けられる。後右側ブラケット取付部80には、第2ブラケット78の中央側が後右側フローティング弾性体84を介して後右側固定具85により取り付けられる。後左側ブラケット取付部81には、第2ブラケット78の左端が後左側フローティング弾性体86を介して後左側固定具87により取り付けられる。また、第1、第2ブラケット77、78の各他端は、右サイドメンバカバー76に溶着等により固定される。
次に、この実施例の作用を説明する。
外部の空気は、車両前方に開口する吸入口66からエアインレットダクト65を経てエアクリーナケース23の空気取入口部61に導入され、そして、空気取入口部61からフィルタエレメント26の取付枠部27に形成した連絡孔64を通して下方の吸気通路44に向かい、吸気通路44内を水平方向且つ車両後方に流れる。このとき、吸気通路44を流れる空気の脈動が第1、第2レゾネータ室50、51に導かれて、この第1、第2レゾネータ室50、51により吸気脈動が低減される。
そして、この吸気通路44を流れる空気は、貫通孔48を通して左方の下側エアクリーナ室46内に導入され、延長管49によって下側エアクリーナ室46の内部を車両前方に導かれ、そして、濾過部28で塵埃が除去されて上方の上側エアクリーナ室58に到達する。
その後、この上側エアクリーナ室58の空気は、ブリーザホース74から導入してオイル分離室59でオイルが分離されたブローバイガスと共に、車両前方の空気取出口部62へと流れ、そして、エアアウトレットホース71の車両左方に湾曲する通路を通してスロットルボディ73に供給される。
ところで、この実施例によれば、エアクリーナケース23はフィルタエレント26の取付枠部27を挟んで接合される第1ケース24と第2ケース25とから構成され、第1ケース24及び第2ケース25内の空間を隔壁42で仕切ることによりフィルタエレメント26の濾過部28を配置するエアクリーナ室43とこのエアクリーナ室43に連通する吸気通路44とこの吸気通路44に第1、第2連通部54、56を介して連通するレゾネータ室45とを形成し、エアクリーナ室43と吸気通路44とを車両幅方向に並べ且つ車両前後方向に延びるように形成している。また、この吸気通路44とエアクリーナ室43との車両前後方向の前端部に空気取入口部61と空気取出口部62とを形成するとともに隔壁42の車両前後方向の後端部に設けた貫通孔48を通して吸気通路44をエアクリーナ室43の下側エアクリーナ室46と連絡し、レゾネータ室45は、取付枠部27を挟んで吸気通路44と対向する位置に複数個配置され、且つ取付枠部27に設けた第1、第2連通部54、56によって吸気通路44に連通されている。
これにより、エアクリーナケース23内にエアクリーナ室43と吸気通路44とレゾネータ室45とを最小の間隔で配置してデッドスペースが生じないようにするとともに、エアクリーナ室43と吸気通路44に隣接する部位に、容積の大きなレゾネータ室45を配置する空間を創出できる構造とした。よって、荷台7の高さを高くすることなく、吸気通路44に容積の大きいレゾネータ室45を配置することができる。そして、吸気通路44に共鳴周波数の異なる複数個のレゾネータ室45を配設することが可能となり、エアクリーナケース23から車両側方に放射されるエンジン10の吸気騒音を低減することができ、また、エアクリーナケース23内に配置した吸気通路44の長さを長くし、エンジン10の実用回転域での出力性能を向上することができる。
また、第1ケース24の深さC1を第2ケース25の深さC2よりも大きく形成し、レゾネータ室45を第1ケース24内に形成する一方、吸気通路44を第2ケース25内に形成している。これにより、容積の限られたエアクリーナボックス23内で吸気通路44に必要な通路断面積を確保しつつ、レゾネータ室45の占める容積を拡大し、レゾネータ室45を低減周波数まで対応できるようにし、広い周波数範囲で吸気騒音を低減することができる。
更に、連通部としての第1、第2連通部54、56は、取付枠部27から突出する第1、第2管部55、57を備え、この第1、第2管部55、57を取付枠部27からレゾネータ室45の内方へのみ突出している。これは、以下の理由による。レゾネータ室45の共鳴周波数を低く設定する場合に、第1、第2管部55、57の長さを長くする必要があるが、第1、第2管部55、57が吸気通路44の側に突出すると通路抵抗が増加してエンジン10の出力性能が低下する。そこで、この実施例では、第1ケース24の深さC1を第2ケース25の深さC2よりも大きくし、第1、第2管部55、57を取付枠部27から第1ケース24の内方へのみ突出させるようにしたため、第1、第2管部55、57が吸気通路44に突出することを防止することができ、吸気通路44の通路抵抗を低減してエンジン10の出力性能を向上することができる。
更にまた、荷台7の下面に補強メンバ21を取り付け、第1ケース24を荷台7の下側に配置するとともに、この第1ケース24の頂面には補強メンバ21を収容する凹部75を形成している。これは、以下の理由による。吸気騒音を減衰させるためには、エアクリーナ室43やレゾネータ室45の容積を拡大する必要がある。しかし、エアクリーナ室43やレゾネータ室45を拡大するには、荷台7の高さを高くすることが必要となり、荷台7への荷物の積み下ろし作業が困難になる。そこで、この実施例では、凹部75によって補強メンバ21を避けつつ補強メンバ21周辺のデッドスペースにエアクリーナ室43やレゾネータ室45の容積を拡大した。このため、車両1の荷台7を低床化しつつ、エンジン10の出力性能の向上や吸気騒音の低減を図ることができる。
また、この実施例によれば、エアクリーナケース23がエンジン10よりも右側に位置するとともに、排気管16が変速機11を挟んで反対側の左側に位置していることから、エアクリーナケース23と排気管16とが変速機11を挟んで車両幅方向で大きく離間するとともに、エアクリーナケース23がエンジン10や排気管16に車両前後方向で大きく重ならない構造となり、これにより、車両1の走行中に、エンジン10の熱や排気管16の熱が車両後方に流れ去り、エアクリーナケース23がエンジン10の熱や排気管16の熱に晒されることがなくなり、エアクリーナケース23の耐久性を向上することができる。
従って、この発明は、第1に、トラックのようにサイドフレーム5L、5R上にキャビン6と荷台7とを配置し、サイドフレーム5L、5Rと荷台7に囲まれる空間9にエンジン10用のエアクリーナケース23を配置し、エアクリーナケース23が車両1の側面から露出する車両1において、荷台7の高さを高くすることなくエアクリーナケース23の周辺に容積の大きいレゾネータ室45を配置できるようにし、エアクリーナケース23から車外へ伝播する吸気騒音を低減させる目的と、第2に、レゾネータ室45が配置される吸気通路44の通気抵抗を低減してエンジン10の出力性能を向上する目的とを達成することができる。
エアクリーナケース内にエアクリーナ室と吸気通路とレゾネータ室とを最小の間隔で配置してデッドスペースが生じないようにするとともに、エアクリーナ室と吸気通路とに隣接する部位には容積の大きなレゾネータ室を配置する空間を創出できる構造を、車両以外のものにも適用することができる。
車両の平面図である。 車両の右側面図である。 吸気装置の取付状態の斜視図である。 吸気装置の分解斜視図である。 吸気装置の車両前後方向での断面図である。 吸気装置の車両幅方向での断面図である。 ヘルムホルツ型のレゾネータの共振周波数を説明する図である。
符号の説明
1 車両
5L 左サイドフレーム
5R 右サイドフレーム
6 キャビン
7 荷台
9 空間
10 エンジン
11 変速機
12 パワートレイン
21 補強メンバ
22 吸気装置
23 エアクリーナケース
24 第1ケース
25 第2ケース
26 フィルタエレメント
27 取付枠部
28 濾過部
42 隔壁
43 エアクリーナ室
44 吸気通路
45 レゾネータ室
46 下側エアクリーナ室
48 貫通孔
49 延長管
50 第1レゾネータ室
51 第2レゾネータ室
54 第1連通部
55 第1管部
56 第2連通部
57 第2管部
58 上側エアクリーナ室
61 空気取入口部
62 空気取出口部
75 凹部

Claims (4)

  1. 車両に車両前後方向に延びる一対のサイドフレームを設け、このサイドフレームの上方で車両前後方向の前側にキャビンを配置する一方、このキャビンの後方に荷台を配置し、前記サイドフレームにより車両幅方向の両側が挟まれるとともに前記荷台により車両上方が覆われる空間にエンジンと変速機とを連結したパワートレインを搭載し、このパワートレインと前記サイドフレームとの間に前記エンジン用のエアクリーナケースを配置したエンジンの吸気装置において、前記エアクリーナケースはフィルタエレントの取付枠部を挟んで接合される第1ケースと第2ケースとから構成され、前記第1ケース及び前記第2ケース内の空間を隔壁で仕切ることにより前記フィルタエレメントの濾過部を配置するエアクリーナ室とこのエアクリーナ室に連通する吸気通路とこの吸気通路に連通部を介して連通するレゾネータ室とを形成し、前記エアクリーナ室と前記吸気通路とを車両幅方向に並べ且つ車両前後方向に延びるように形成し、前記吸気通路と前記エアクリーナ室との車両前後方向の前端部に空気取入口部と空気取出口部とを設けるとともに前記隔壁の車両前後方向の後端部に設けた貫通孔を通して前記吸気通路を前記エアクリーナ室に連絡し、前記レゾネータ室は前記取付枠部を挟んで前記吸気通路と対向する位置に複数個配置され、且つ前記取付枠部に設けた前記連通部によって前記吸気通路に連通されたことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記第1ケースの深さを前記第2ケースの深さよりも大きく形成し、前記レゾネータ室を前記第1ケース内に形成する一方、前記吸気通路を前記第2ケース内に形成したことことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記連通部は、前記取付枠部から突出する管部を備え、この管部を前記取付枠部から前記レゾネータ室の内方へのみ突出したことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記荷台の下面に補強メンバを取り付け、前記第1ケースを前記荷台の下側に配置するとともに、この第1ケースの頂面には前記補強メンバを収容する凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
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