JP2007132261A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子を短い嵌合幅で主軸に嵌合でき、全高の低い圧縮機を提供するものである。
【解決手段】電動要素110の回転子114は中空のスリーブ146を介してシャフト121に固定されるので、回転子114とスリーブ146が強固に嵌合されることで、回転子114の固定が強固になり、短い嵌合幅で回転子114をスリーブ146を介してシャフト121に固定できるので、圧縮要素120と電動要素110を近接して配置でき、全高の低い圧縮機を提供することが出来るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は家庭用冷蔵庫等の冷凍サイクルに使用される圧縮機に関するものである。
近年、省エネルギーの観点から高効率化と、エコロジーの観点から高信頼性、長寿命化と、さらに省スペースの観点から小型化が求められている。
従来、この種の圧縮機としては、DCブラシレスモータを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機について説明する。
図6は、特許文献1に記載された従来の圧縮機を示す断面図である。図7は、図6のA部拡大断面図である。
図6、図7において密閉容器1内にオイル2が貯留されており、圧縮機本体4は、電動要素10と、電動要素10の上方に配置される圧縮要素20とからなり密閉容器1内に収納されている。
圧縮要素20を構成するシャフト21は、主軸22および主軸22に対して偏心して形成された偏心軸24を有する。ブロック26は、略円筒形のシリンダ30を有するとともに、軸受部27で主軸22を軸支している。ピストン28はシリンダ30に往復自在に挿入され、シリンダ30などと圧縮室34を構成するとともに、連結手段36によって偏心軸24と連結されている。
電動要素10は、いわゆる突極集中巻き方式のDCブラシレスモータを構成し、固定子12は、電磁鋼板を積層してなる鉄心の磁極歯に絶縁材を介して巻線を直接巻回して形成され、ブロック26の脚部26aに固定されている。
また、回転子14は、電磁鋼板を積層した略円筒形の鉄心15と、鉄心15に内蔵される永久磁石(図示せず)とからなる。鉄心15の断面は環状の形状をなし、内径部は、径の小さい係止穴17と、これより径の大きいボス部18からなる。
回転子14は、ボス部18の内径側に軸受部27が延在するように配置され、軸受部27下端から延在する主軸22に対して嵌合固定されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子12に発生する回転磁界により、回転子14はシャフト21とともに回転する。主軸22の回転により、偏心軸24の偏心運動が連結手段36を介してピストン28に伝えられ、ピストン28はシリンダ30内で往復動する。密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒は、吸入マフラ39を経由して圧縮室34内へ導入され、圧縮室34内でピストン28により圧縮され、圧縮された冷媒は密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)へ送出される。
特開2003−65236号公報
しかしながら上記従来の構成では、ピストン28が圧縮室34で冷媒を圧縮する際の荷重は、ピストン28から最終的に軸受部27に作用する。しかも、シャフト21に荷重が作用する偏心軸24に対して、軸受部27が片側にのみ配置される片持ち軸受の構成においては、軸受部27の長さが短いほど主軸22が傾きやすく、局所的に接触荷重が大きくなるので軸受部の長さは耐摩耗の観点から短く出来ない。
一方、回転子14は、通常係止穴17でシャフト21の主軸22に圧入あるいは焼嵌めによって固定されており、回転子14に輸送や起動停止による衝撃が加わった場合でも、耐久性の観点から確実に係止できるだけの固着力を得るために回転子14の係止穴17の軸方向長さが必要であった。
これらの理由から、圧縮機の全高を低くして小型化するためにブロック26の脚部26aの長さを短くし、ブロック26と電動要素10を近接して配置しようとしても、回転子14の係止穴17の長さが短くなり、回転子14を確実に係止することが出来なくなるので圧縮機の輸送や起動停止による衝撃に対する耐久性を確保できず小型化が出来ない課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、回転子を短い嵌合幅で主軸に嵌合できる全高の低い圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の圧縮機は、固定子および回転子からなる電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、前記回転子を固定するシャフトと、前記固定子を固定するとともに前記シャフトを軸支するブロックを有し、前記回転子は中空のスリーブを介して前記シャフトに固定されるので、回転子とスリーブ、スリーブとシャフトそれぞれの固着力が高くなり、回転子がスリーブを介してシャフトと強固に固定されるという作用を有する。この結果、固定代が短くても回転子を固定支持することができるので、圧縮機の全高を低くする要素となり得るものである。
本発明の圧縮機は、回転子がスリーブを介してシャフトと強固に嵌合され、回転子を短い嵌合幅で主軸に嵌合できる全高の低い圧縮機を提供することが出来る。
本発明の請求項1に記載の発明は、固定子および回転子からなる電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、前記回転子を固定するシャフトと、前記固定子を固定するとともに前記シャフトを軸支するブロックを有し、前記回転子は中空のスリーブを介して前記シャフトに固定されるので、回転子とスリーブ、スリーブとシャフトそれぞれの固着力が高くなり、回転子がスリーブを介してシャフトと強固に固定され、回転子を短い嵌合幅で主軸に嵌合できる全高の低い圧縮機を提供することが出来る。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、シャフトが貫通する貫通孔内に軸受部を延出し、軸受部の前記延出部にスリーブの端部を固定したものであり、軸受部を回転子内に嵌挿して延出させることによって圧縮機の全高を低減する場合において、残された回転子とシャフトとの固着代が短くなる問題に対して、回転子がスリーブを介してシャフトと強固に固定されるので、回転子を短い嵌合幅でシャフトの主軸に固定でき、信頼性を維持しながら全高の低い圧縮機を提供することが出来る。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、スリーブの軸受部側の端部は外径側が部分的に、軸受部の外側よりラップして軸方向に延出したものであり、軸受長さを確保しながらスリーブと回転子の接触面積がより大きくなり、スリーブと回転子の固着強度を向上できるので、シャフトに対する係止部の幅がさらに短くても確実に固着が出来るので、回転子を短い嵌合幅で主軸に嵌合できる全高の低い圧縮機を提供することが出来る。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、スリーブの反軸受部側の端部は内径側が部分的に軸方向に延出したものであり、回転子の下端から延出するスリーブの外径を小さくして、オイルの攪拌を防止しながら、スリーブとシャフトとスリーブの接触面積を大きくすることができ、スリーブとシャフトの固着強度を向上できるので、シャフトに対する係止部の幅がさらに短くても確実に固着が出来、全高の低い圧縮機を提供することが出来る。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、スリーブは外径側に延出するフランジ部を有し、回転子下端面と前記フランジ部が当接することを特徴とするので、スリーブをフランジ部で回転子に対して位置決めできるので、組み立て精度が向上する。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、スリーブはフランジ部で回転子下端面に対して固着されるので、スリーブとシャフトの嵌合固定の際に、スリーブから、回転子が脱落する恐れがなく、組み立て性が向上する。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、スリーブと回転子は嵌合固定されるもので、嵌合部の径がシャフトより大きいので、嵌合の接触面積が広く摩擦力が大きくなるので確実に固定できるとともに、固定のために別段の部品を必要としないので、生産性を向上させることができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、スリーブの材料を低炭素鋼としたものであり、電磁鋼板の積層構造に比べ剛性が高く、高い接触面圧が得られるので静摩擦も大きくなって焼嵌め強度が高くなり、スリーブを介して回転子をシャフトに対して強固に固定できる。
以下、本発明による圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による圧縮機の断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は組み立ての手順を示す模式図である。
図1、図2において、密閉容器101内には、オイル102が貯留されている。圧縮機本体104は、固定子112と回転子114を備える電動要素110と、電動要素110の上方に配置される圧縮要素120とからなり、スプリング106で支持されて、密閉容器101内に収容されている。密閉容器101は、ターミナル108を備えており、リード線109により、電動要素110と接続されている。
圧縮要素120を構成するシャフト121は、主軸122と、主軸122に対して偏心して形成された偏心軸124を有している。ブロック126は、略円筒形のシリンダ130と、主軸122を軸支する軸受部127と、軸受部127に連結する支持部127aとを有している。
ピストン128はシリンダ130に往復自在に挿入され、シリンダ130の端面に配設されるバルブプレート132とともに圧縮室134を形成する。また、ピストン128は、偏心軸124と連結手段136によって連結されている。
吸入マフラ139は、バルブプレート132とシリンダヘッド138に挟持されることで固定されている。
電動要素110は、いわゆる突極集中巻き方式のDCブラシレスモータを構成しており、固定子112は鉄心の磁極歯に絶縁材を介して巻線を直接巻回して形成される。
また、回転子114は、ほぼ筒状の形状をなし、一定の内径の貫通孔119を有する鉄心115と、鉄心115内に収納される永久磁石116とを備え、鉄心115は上下端面に配置される端板140とともに、リベット142で軸方向にかしめられることで一体に固着されている。また、鉄心115は、例えばJIS C2552 無方向性電磁鋼帯などのいわゆる電磁鋼板を積層して形成されている。
スリーブ146は筒状の形状をなし、低炭素鋼などの金属で形成される。
シャフト121に対する回転子114の組み立ては、図3に示すように、まずブロック126の軸受部127にシャフト121を挿入する。次に、主軸122の軸受部127の端部に隣接する位置に、スリーブ146を焼嵌めで固定する。このとき、スリーブ146の厚みは、少なくとも軸受部127の外径よりも大きくなるように厚みが設定される。そして、このような状態においてさらに、スリーブ146の外径側に回転子114を焼嵌めにより固定する。
このように、シャフト121と回転子114が、それぞれスリーブ146と嵌合されることで、回転子114はシャフト121に対し固定されている。
さらに、固定子112は、回転子114とほぼ一定の隙間を保つように、回転子114の外径側に配置され、ブロック126の脚部126aに固定されている。
回転子114の上端とブロック126の支持部127aとの隙間はHであり、ブロック126の軸受部127の長さはL、ブロック126の支持部127aの厚みはD、スリーブ146とシャフト121の接触幅はWである。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ駆動回路よりターミナル108とリード線109を経由して、電動要素110に通電されると、固定子112に発生する磁界により回転子114はシャフト121とともに回転する。主軸122の回転に伴い、偏心軸124は偏心回転し、この偏心運動は連結手段136を介して往復運動に変換され、ピストン128をシリンダ130内で往復運動させることで密閉容器101内の冷媒を圧縮室134内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
ピストン128が冷媒を圧縮する際、ピストン128にかかる圧縮荷重は、連結手段136を介して偏心軸124に作用し、最終的に主軸122と軸受部127によって受け止めている。
圧縮荷重に対して主軸122と軸受部127にかかる面圧、すなわち単位面積当りに作用する荷重が極端に大きくならないようにしなければ主軸122や軸受部127が摩耗してしまうので、圧縮荷重を受け止めるために必要な軸受部127の長さLは必然的に決まってしまう。
本実施の形態においては、必要な軸受部127の長さLを確保しているので、圧縮荷重に十分耐えることが出来、異常な摩耗は発生しない。
また、圧縮機の高さを低くするために、本実施の形態においては、ブロック126の脚部126aを短くして固定子112を脚部126aに取り付けている。また、ブロック126の支持部127aの厚みDを小さくするとともに、回転子114の上端とブロック126の支持部127aとの隙間Hを小さくして、圧縮要素120と電動要素110を近接して配置しているので、圧縮機の高さを低くすることが出来る。
ところが、軸受部127の長さLを保ちながらブロック126を下方に移動するため、回転子114とシャフト121を連結するスリーブ146の軸受部側端部150の位置も、下方に移動する。
一方、回転子114の下端は、オイル102と所定の距離を確保している。これは、起動時などに冷媒がオイル102に溶け込んだ状態で、回転子114の下端がオイル102に浸漬すると、オイル102が激しく攪拌されることで、溶け込んだ冷媒が発泡し、泡が密閉容器101内空間の上部まで上昇し、吸入マフラ139から吸入されて、圧縮室134内で液圧縮を引き起こすことによる、騒音振動の発生やバルブなどの破損を防止するためである。
従って、スリーブ146は上下方向に狭い幅Wで回転子114を固定する必要があるが、スリーブ146は一体の金属で構成されているので、電磁鋼板の積層構造に比べ剛性が高く、高い接触面圧が得られるので静摩擦も大きくなり、シャフト121に対してスリーブ146は強固に固定される。同じ焼嵌め代を与えた場合、電磁鋼板の積層構造に比べ、同一形状の低炭素鋼は焼嵌め強度が30%程度高いことを確認している。
しかも、スリーブ146をシャフト121に焼嵌めする場合、従来のように回転子114をシャフト121に焼嵌めする場合に比べ、永久磁石116の劣化の懸念がないため、スリーブ146をより高い温度まで加熱することが可能であるので、締め代を大きくできるのでより強固な固定が可能となる。
また、スリーブ146に対する回転子114の固定部に関しては、電磁鋼板の積層部との焼嵌めであるので、一体部品同士の場合に比べ、焼嵌めによる接触面圧は低下するが、焼嵌め部の径が大きいことで接触面積は大きくなるので、全体としては従来に比べ大きな静摩擦力を得ることができるので、回転子114をスリーブ146に対して確実に固定できる。
また、スリーブ146はパイプ状の単純な形状であり製作が容易な上、焼嵌めで固定するため、ねじ止めなどの方法のように追加の部品を要しないので、製造コストを低減できる。
また、従来は回転子にボス部と係止穴があるため、内径が異なる形状の電磁鋼板を組み合わせて鉄心を製作する必要があったが、本発明によれば同一内径の電磁鋼板を積層して製作できるので、複数種類の金型が不要となり、生産性が向上する。
以上のように、スリーブ146を介して回転子114をシャフト121に嵌合固定することにより、シャフト121とスリーブ146、スリーブと回転子114のいずれの嵌合部も、より小さな幅で強固な固定が可能となり、圧縮機を小型化できる。
なお、本実施の形態においては、シャフト121が貫通する貫通孔119内に軸受部127を嵌挿して延出させることによって圧縮機の全高を低減する場合において、従来では、残された回転子114とシャフト121との固着代が短くなる問題に対して、回転子114がスリーブ146を介してシャフト121と強固に固定されるので、回転子114を短い嵌合幅でシャフト121に固定でき、回転子114の抜け防止等の信頼性を維持しながら全高の低い圧縮機を提供することが出来るものであるが、回転子114をスリーブ146を介してシャフト121と固定することによって固着代を短縮しても信頼性を維持できる点がポイントであり、本実施の形態のように軸受け部127を回転子114内に延出させる構造には限定されない。
すなわち、軸受け部127を回転子114内に延出しないか、全高減の目的でないためほとんど延出しないかの場合でも、回転子114の厚み自体が薄かったり、材料の組み合わせ上シャフト121との固着力を十分に確保しにくい場合に対して有効な手段となり得るものである。
また、本実施の形態では圧縮要素120の下に電動要素110が配置された圧縮機を例示したが、圧縮要素120の上に電動要素110を配置したものにおいても、同様の効果が得られる。なお、この場合、説明してきた上下の関係が逆になることは言うまでもない。
なお、本実施の形態においては、まずスリーブ146をシャフトに焼嵌めしてから、回転子をスリーブに焼嵌めしたが、逆にスリーブと回転子を嵌合させてから、スリーブと回転子を加熱し、シャフトに対して焼嵌めしてもよい。
また、シャフトとスリーブ、スリーブと回転子のそれぞれの固定に焼嵌めを用いたが、圧入などその他の固定方法を併用してもよい。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2による圧縮機の断面図、図5は図4の要部拡大断面図である。
図4、図5において、密閉容器201内には、オイル202が貯留されている。圧縮機本体204は、固定子212と回転子214を備える電動要素210と、電動要素210の上方に配置される圧縮要素220とからなり、スプリング206で支持されて、密閉容器201内に収容されている。密閉容器201は、ターミナル208を備えており、リード線209により、電動要素210と接続されている。
圧縮要素220を構成するシャフト221は、主軸222と、主軸222に対して偏心して形成された偏心軸224を有している。ブロック226は、略円筒形のシリンダ230と、主軸222を軸支する軸受部227と、軸受部227に連結する支持部227aとを有している。また、軸受部227の先端227bは、階段状に外径が細くなっている。
ピストン228はシリンダ230に往復自在に挿入され、シリンダ230の端面に配設されるバルブプレート232とともに圧縮室234を形成する。また、ピストン228は、偏心軸224と連結手段236によって連結されている。
吸入マフラ239は、バルブプレート232とシリンダヘッド238に挟持されることで固定されている。
電動要素210は、いわゆる突極集中巻き方式のDCブラシレスモータを構成しており、固定子212は鉄心の磁極歯に絶縁材を介して巻線を直接巻回して形成される。
また、回転子214は、ほぼ筒状の形状をなし、一定の内径の貫通孔219を有する鉄心215と、鉄心215に設けた穴部に収納される永久磁石216と、鉄心215の上下端面に配置される端板240と、スリーブ246とを有している。また、鉄心215は、例えばJIS C2552 無方向性電磁鋼帯などのいわゆる電磁鋼板を積層して形成されている。
スリーブ246は、低炭素鋼などの金属で形成され、パイプ状の円筒部247と、円筒部247から外径側に延出したフランジ部248を有する。また、スリーブ246の軸受部側端部250は外径側が階段状になって部分的に、軸受部の外側よりラップして軸方向に延出している。また、スリーブ246の反軸受部側端部252は、内径面がフランジ部248の下方まで部分的に軸方向に延出するとともに、外径は円筒部247より小さくなっている。
スリーブ246は、鉄心215の下端より回転子214の貫通孔219に圧入され、フランジ部248が回転子214の鉄心215の端面に当接した状態で、鉄心215、端板240とともに、リベット242で軸方向にかしめられることで一体に固着されている。
さらに、ブロック226の軸受部227が回転子214の貫通孔219内に延在し、かつ軸受部227の先端とスリーブ246が小さな隙間を介して隣接し、軸受部227の先端227bの外径側に、スリーブ246の軸受部側端部250が位置するように、回転子214が配置され、スリーブ246がシャフト221に対して焼嵌めにより固定されている。
このように、回転子214は、スリーブ246を介してシャフト221に嵌合されることで、固定されている。
さらに、固定子212は、回転子214とほぼ一定の隙間を保つように、回転子214の外径側に配置され、ブロック226の脚部226aに固定されている。
回転子214の上端とブロック226の支持部227aとの隙間はHであり、ブロック226の軸受部227の長さはL、ブロック226の支持部227aの厚みはD、スリーブ246とシャフト221の接触幅はW1、スリーブ246と回転子214の接触幅はW2である。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ駆動回路よりターミナル208とリード線209を経由して、電動要素210に通電されると、固定子212に発生する磁界により回転子214はシャフト221とともに回転する。主軸222の回転に伴い、偏心軸224は偏心回転し、この偏心運動は連結手段236を介して往復運動に変換され、ピストン228をシリンダ230内で往復運動させることで密閉容器201内の冷媒を圧縮室234内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
ピストン228が冷媒を圧縮する際、ピストン228にかかる圧縮荷重は、連結手段236を介して偏心軸224に作用し、最終的に主軸222と軸受部227によって受け止めている。
圧縮荷重に対して主軸222と軸受部227にかかる面圧、すなわち単位面積当りに作用する荷重が極端に大きくならないようにしなければ主軸222や軸受部227が摩耗してしまうので、圧縮荷重を受け止めるために必要な軸受部227の長さLは必然的に決まってしまう。
本実施の形態においては、必要な軸受部227の長さLを確保しているので、圧縮荷重に十分耐えることが出来、異常な摩耗は発生しない。
また、圧縮機の高さを低くするために、本実施の形態においては、ブロック226の脚部226aを短くして固定子212をボルトで脚部226aに取り付けている。また、ブロック226の支持部227aの厚みDを小さくするとともに、回転子214の上端とブロック226の支持部227aとの隙間Hを小さくして、圧縮要素220と電動要素210を近接して配置しているので、圧縮機の高さを低くすることが出来る。
ところが、軸受部227の長さLを保ちながらブロック226を下方に移動するため、回転子214とシャフト221を連結するスリーブ246の軸受部側端部250の位置も、下方に移動する。
一方、回転子214の下端は、オイル202と所定の距離を確保している。これは、起動時などに冷媒がオイル202に溶け込んだ状態で、回転子214の下端がオイル202に浸漬すると、オイル202が激しく攪拌されることで、溶け込んだ冷媒が発泡し、泡が密閉容器201内空間の上部まで上昇し、吸入マフラ239から吸入されて、圧縮室234内で液圧縮を引き起こすことによる、騒音振動の発生やバルブなどの破損を防止するためである。
従って、上下方向に狭い幅で回転子214をシャフト221に固定する必要があるが、スリーブ246は一体の金属で構成されているので、同じ焼嵌め代を与えた場合、電磁鋼板の積層構造に比べ剛性が高く、高い接触面圧が得られるので静摩擦も大きくなり、シャフト221に対してスリーブ246は強固に固定される。
当社の検討の結果、電磁鋼板の積層構造に比べ、同一形状の炭素鋼は焼嵌め強度が30%以上高いことを確認している。
また、スリーブ246に対して回転子214は、鉄心215の貫通孔219にスリーブ246の円筒部247が圧入するとともに、フランジ部248がリベット242により固定されている。従って、スリーブ246は、鉄心215に対して軸ずれがなく、十分な強度で固定できる。
特に、スリーブ246の軸受部側端部250は階段状に外径部が延出しているので、軸受部227の長さLを確保しながら、圧入の幅W2を広くでき、回転子214を主軸222に対して傾きなどが生じないよう精度よく組み付けできるとともに、接触面積が増えるので圧入時の静摩擦力が大きくなり、回転子214とスリーブ246の固定強度を高くできる。
さらに、スリーブ246の反軸受部側端部252は、円筒部247より外径が小さい状態で、鉄心215下端よりも下方に延出した形状となっており、シャフト221とスリーブ246の接触幅W1が大きいので、回転子214を主軸222に対して傾きなどが生じないよう精度よく組み付けできるとともに、シャフト221とスリーブ246の接触面積を大きくし、さらに大きな静摩擦力を得ることができ、回転子214を確実に固定できる。
しかも、スリーブ246の反軸受部側端部252は外径が小さく、起動時などにオイル202に一部が浸漬しても、オイル202をほとんど攪拌せず、発泡を促進することはないので、オイル202との隙間を広げる必要はなく、圧縮機を小型化しながら、回転子214の固定強度を向上できる。
また、スリーブ246は回転子214と一体となっており、リベット242により固定されているので、回転子214をシャフト221に焼嵌めをする際に、スリーブ246と鉄心215が分離する恐れがないため、製造が容易となる。
また、従来は回転子にボス部と係止穴があるため、異なる形状の電磁鋼板を組み合わせて鉄心を製作する必要があったが、本発明によれば同一形状の電磁鋼板の積層にて製作されるので、生産性が向上する。
以上のように、スリーブ246を介して回転子214をシャフト221に嵌合固定することにより、より小さな幅で強固な固定が可能となり、圧縮機を小型化できる。
なお、スリーブの軸受部側端部250は、階段状に外径側が軸方向に延出しているが、軸方向に徐々に内径が大きくなるようなテーパー上の形状でもよい。
また、スリーブ246は鉄心215に対し、リベット242で固定したが、ねじ止めなどその他の方法で固定しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、信頼性が高く、全高の低い圧縮機を提供でき、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自動販売機、空調機器等の冷凍サイクル用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1による圧縮機の断面図 図1の要部拡大断面図 同発明の形態の組み立ての手順を示す模式図 本発明の実施の形態2による圧縮機の断面図 図4の要部拡大断面図 従来の圧縮機の断面図 図6のA部拡大断面図
符号の説明
110,210 電動要素
112,212 固定子
114,214 回転子
119,219 貫通孔
120,220 圧縮要素
121,221 シャフト
126,226 ブロック
127,227 軸受部
146,246 スリーブ
248 フランジ部

Claims (8)

  1. 固定子および回転子からなる電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は前記回転子を固定するシャフトと、前記固定子を固定するとともに前記シャフトを軸支する軸受部を備えたブロックを有し、前記回転子は中空のスリーブを介して前記シャフトに固定された圧縮機。
  2. シャフトが貫通する貫通孔内に軸受部を延出し、軸受部の前記延出部にスリーブの端部を固定した請求項1に記載に圧縮機。
  3. スリーブの軸受部側の端部は、外径側が部分的に、軸受部の外側よりラップして軸方向に延出する請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. スリーブの反軸受部側の端部は内径側が部分的に軸方向に延出する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. スリーブは外径側に延出するフランジ部を有し、回転子下端面と前記フランジ部が当接することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. スリーブはフランジ部で回転子下端面に対して固着される請求項5に記載の圧縮機。
  7. スリーブと回転子は嵌合固定される請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮機。
  8. スリーブの材料を低炭素鋼とした請求項1から7のいずれか一項に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011185209A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Hitachi Appliances Inc 密閉型圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫
JP2013510255A (ja) * 2009-11-03 2013-03-21 ワールプール・エシ・ア 冷凍圧縮機の偏心軸の取り付け配置
US11236740B2 (en) 2013-09-03 2022-02-01 Panasonic Appliances Refrigeration Devices Singapore Sealed compressor and freezer device or refrigerator equipped with same

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