JP2007131709A - ポリエステル樹脂及びボトル容器 - Google Patents

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隆志 白根
Shigeyuki Ikeharatani
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Abstract

【課題】ダイレクトブロー成形が可能な粘度を有し、透明性、耐衝撃性に優れ、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)と同等の耐熱性、紫外線遮断性、耐薬品性、非吸着性を有するポリエステル樹脂を提供する。
【解決手段】エチレンテレフタレート単位(A)、エチレンナフタレート単位(B)、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)を有するポリエステル樹脂であって、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)とシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)のモル比が(D)/(C)≧1であるポリエステル樹脂。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル樹脂、及び該樹脂を成形してなるボトル容器に関する。
食品包装用材料として、耐熱性等が改良されたプラスチックの使用が進んでおり、その中でもポリエステル樹脂の一種であるポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)は、その分子鎖の剛直性、平面性から、ポリエチレンテレフタレート(PET)に比べて機械的強度(ヤング率、破断強度)、耐熱性(長期熱安定性、寸法安定性)、紫外線遮断性(耐候性)、化学的性質(耐薬品性、ガスバリア性)等が優れており、近年脚光を浴びている。
しかし、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)は、溶融粘度が低くドローダウンが大きいため、樹脂を押出しながら直接金型でブロー成形するダイレクトブロー成形が困難であるという問題があった。また、結晶化が起こりやすく、ボトルの口元や底部が白化したり、ゲート部の接着力が落ちてクラックが発生し易いという問題もあった。
かかる問題を解決する手段として、特許文献1には、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)に、1,4−シクロヘキシレン基を導入する方法が開示されている。しかし、特許文献1の樹脂は、耐熱性、紫外線カット性、耐薬品性等、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)本来の性能が落ちるという問題があった。
特開2002−128879号公報
本発明は、ダイレクトブロー成形が可能な粘度を有し、透明性、耐衝撃性に優れ、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)と同等の耐熱性、紫外線遮断性、耐薬品性、非吸着性を有するポリエステル樹脂、及び該樹脂を成形してなるボトル容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明のポリエステル樹脂は、エチレンテレフタレート単位(A)、エチレンナフタレート単位(B)、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)を有するポリエステル樹脂であって、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)とシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)のモル比が(D)/(C)≧1であることを特徴とする。
また、本発明のボトル容器は、上記ポリエステル樹脂を成形してなることを特徴とする。
本発明のポリエステル樹脂は、広い温度範囲において、成形、特にダイレクトブロー成形に適した粘度を有する。しかも、成形時のドローダウンが少なく、成形品の重量、肉厚みを均一にすることができる。また、結晶化しにくいため、成形品は透明性、耐衝撃性に優れる。さらに、成形品は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)と同等の耐熱性、紫外線遮断性、耐薬品性、非吸着性を有し、特に化粧品、食品、医療・医薬品向けのボトル容器として好適である。
本発明のポリエステル樹脂は、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)とシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)のモル比が(D)/(C)≧1であることが必要であり、好ましくは1≦(D)/(C)≦49、より好ましくは1.5≦(D)/(C)≦19である。(D)/(C)<1では、耐熱性に劣ると共に、ドローダウンしやすく均一な成形体を得ることができない。
エチレンナフタレート単位(B)とエチレンテレフタレート単位(A)のモル比は、(1≦(B)/(A)≦49であることが好ましく、1.5≦(B)/(A)≦19であることがより好ましい。(B)/(A)>49では、粘度が高くボトル成形しにくくなる傾向があり、(B)/(A)<1では、耐熱性が低下したり、ドローダウンしやすくなる傾向がある。
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)とシクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)の合計と、エチレンテレフタレート単位(A)とエチレンナフタレート単位(B)の合計のモル比((C)+(D)/(A)+(B))は、95/5〜10/90であることが好ましく、85/15〜30/70であることがより好ましい。(C)+(D)の割合が95mol%を超え、(A)+(B)の割合が5mol%未満であると結晶性が進み透明性に劣る傾向がある。(C)+(D)の割合が10mol%未満、(A)+(B)の割合が90mol%を超えると、耐衝撃性、ゲートの接着性が低下す傾向がある。
エチレンナフタレート単位(B)とシクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)の合計と、エチレンテレフタレート単位(A)とシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)の合計のモル比((B)+(D)/(A)+(C))は、50/50〜98/2であることが好ましく、60/40〜95/5であることがより好ましい。(B)+(D)の割合が98mol%を超え、(A)+(C)の割合が2mol%未満であると耐衝撃性、ポリエチレンテレフタレート(PET)とのリサイクル性が低下する傾向がある。(B)+(D)の割合が50mol%未満、(A)+(C)の割合が50mol%を超えると、耐熱性が低下する傾向がある。
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)とシクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)における、1,4−シクロヘキシレン基のシス体とトランス体のモル比(シス/トランス)が0/100〜40/60の範囲にあることが好ましい。シス体の割合が40mol%を超えると、即ちトランス体の割合が60mol%未満であると耐熱性が低下する傾向がある。
本発明のポリエステル樹脂は、220℃〜260℃での剪断角速度1.00E+00sec-1〜1.00E+02sec-1における溶融粘度が200Pa・S〜20,000Pa・Sであることが好ましい。溶融粘度が20,000Pa・Sを超えると樹脂押出しをしにくくなる傾向があり、200Pa・S未満ではドローダウンが大きくボトル成形しにくくなる傾向がある。
また、固有粘度が0.60dl/g〜1.00dl/gであることが好ましく、0.65dl/g〜0.75dl/gであることがより好ましい。固有粘度が1.00dl/gを超えると成形しにくくなる傾向があり、0.60dl/g未満では耐衝撃性が劣る傾向がある。
本発明のポリエステル樹脂は、公知のポリエステルの製造法に従って製造することができる。例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はその低級アルキルエステルと、テレフタル酸又はその低級アルキルエステルと、1,4−シクロヘキサンジメタノールと、エチレングリコールとを共重合して製造することができる。
2,6−ナフタレンジカルボン酸の低級アルキルエステル、テレフタル酸の低級アルキルエステルとしては、いずれの場合も炭素数が1〜8、好ましくは1〜5のものが好ましく、ジエステルのほかモノエステルであってもよい。
テレフタル酸低級アルキルエステルとしては、例えばジメチルテレフタレート、ジエチルテレフタレート、ジプロピルテレフタレート、ジブチルテレフタレート、ジペンチルテレフタレート、ジヘキシルテレフタレート、ジヘプチルテレフタレート、ジオクチルテレフタレート等を挙げることができる。特に好ましいものはジメチルテレフタレート、ジエチルテレフタレート、ジプロピルテレフタレート、ジブチルテレフタレート、ジペンチルテレフタレートである。
2,6−ナフタレンジカルボン酸低級アルキルエステルとしては、例えば2,6−ジメチルナフタレート、2,6−ジエチルナフタレート、2,6−ジプロピルナフタレート、2,6−ジブチルナフタレート、2,6−ジペンチルナフタレート、2,6−ジヘキシルナフタレート、2,6−ジヘプチルナフタレート、2,6−ジオクチルナフタレート等を挙げることができる。特に好ましいものは、2,6−ジメチルナフタレート、2,6−ジエチルナフタレート、2,6−ジプロピルナフタレート、2,6−ジブチルナフタレート、2,6−ジペンチルナフタレートである。
本発明のポリエステル樹脂は、例えば、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)とポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)をブレンドして、ブレンド工程でエステル交換反応せしめて製造してもよい。他のブレンドの組合せとしては、例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールとの共重合体と、ポリエチレンテレフタレート(PET)との組合せ、テレフタル酸と2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールとの共重合体と、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)との組合せ等が挙げられる。
本発明のポリエステル樹脂を成形してなる成形品は、重量、肉厚みが均一であり、しかも、透明性、耐衝撃性に優れる。さらに、成形品は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)と同等の耐熱性、紫外線遮断性、耐薬品性、非吸着性を有するため、ボトル容器、特に化粧品、食品、医療・医薬品向けのボトル容器として好適である。ボトル容器の成形法は特に限定されないが、本発明のポリエステル樹脂は、広い温度範囲においてダイレクトブロー成形に適した粘度を有するため、ダイレクトブロー成形が好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
<実施例1>
ジカルボン酸成分として2,6−ナフタレンジカルボン酸50mol%とテレフタル酸50mol%、ジオール成分として1,4−シクロヘキサンジメタノール40mol%とエチレングリコール60mol%を共重合して、ポリエステル樹脂を得た。
得られた樹脂について、以下に示す方法で、(A)〜(D)単位の含有量、溶融粘度、固有粘度を測定した。結果を表1に示す。尚、表1において、(A)はエチレンテレフタレート単位、(B)はエチレンナフタレート単位、(C)はシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位、(D)はシクロヘキサンジメチレンナフタレート単位を表す。
[(A)〜(D)単位の含有量]
重クロロホルム/トリフルオロ酢酸=50:50の混合溶媒に溶解させグリコール部位及びシクロヘキサン部位を選択的に1H−NMRで測定した。また、モノマー単位までアルカリ加水分解後、常圧下ガスクロマトグラフィーにより各成分量の測定を行うことで(A)〜(D)単位の含有量を測定した。
[溶融粘度]
測定装置:キャピラリーフローテスター(東洋精機製作所(株))
ピストンスピード:2mm/min(剪断角速度2.43E+01sec-1
キャピラリー長:10mm
キャピラリー径:1mm
炉体径:9.55mm
測定温度:260℃
[固有粘度]
フェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=60:40の混合溶媒に溶解して、ウベローデ型粘度管を用いて35℃で測定した。
更に、得られた樹脂を用いて、PET用ダイレクトブロー試験成形機「MSE−5554M」((株)タハラ)で、口元20mm×H110mmのボトルを成形し、以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
[透明性]
(株)村上色彩技術研究所 HR−100型を用い、JIS K 7105に準拠してヘイズを測定し、以下の基準で評価した。
○:5.0%以下
△:5.0%を超えて10.0%以下
×:10.0%を超える
[ドローダウン性]
ボトル重量を測定し、目標値(20g)からのズレを以下の基準で評価した。
○:19g以上21g以下
△:17g以上19g未満
×:17g未満
[ゲート部接着性]
ボトル(内容量140cc)に水を入れ、0℃で、1mの高さから10回落下し、割れの有無を以下の基準で評価した。
○:割れない。
△:ゲート部以外で割れる。
×:ゲート部で割れる。
<実施例2〜6、比較例1,2>
ジカルボン酸成分、ジオール成分の比率を調整し、実施例1と同様の方法で樹脂を得、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
Figure 2007131709

Claims (5)

  1. エチレンテレフタレート単位(A)、エチレンナフタレート単位(B)、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)を有するポリエステル樹脂であって、シクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)とシクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)のモル比が(D)/(C)≧1であることを特徴とするポリエステル樹脂。
  2. 220℃〜260℃での剪断角速度1.00E+00sec-1〜1.00E+02sec-1における溶融粘度が200Pa・S〜20,000Pa・Sであることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  3. シクロヘキサンジメチレンテレフタレート単位(C)とシクロヘキサンジメチレンナフタレート単位(D)の合計と、エチレンテレフタレート単位(A)とエチレンナフタレート単位(B)の合計のモル比((C)+(D)/(A)+(B))が95/5〜10/90であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル樹脂。
  4. 固有粘度が0.60dl/g〜1.00dl/gであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル樹脂を成形してなることを特徴とするボトル容器。
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