JP2007131343A - 透湿防水性シート取付構造と、これに用いられる押え枠および透湿防水性シート - Google Patents

透湿防水性シート取付構造と、これに用いられる押え枠および透湿防水性シート Download PDF

Info

Publication number
JP2007131343A
JP2007131343A JP2005328742A JP2005328742A JP2007131343A JP 2007131343 A JP2007131343 A JP 2007131343A JP 2005328742 A JP2005328742 A JP 2005328742A JP 2005328742 A JP2005328742 A JP 2005328742A JP 2007131343 A JP2007131343 A JP 2007131343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
moisture
permeable
waterproof sheet
presser frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005328742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4839787B2 (ja
Inventor
Akira Wakasa
暁 若狭
Masatoshi Miura
正敏 三浦
Yukihiro Isshiki
幸博 一色
Taizo Matsukawa
泰三 松川
Junichi Muta
淳一 牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Miura Protec Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Miura Protec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd, Miura Protec Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2005328742A priority Critical patent/JP4839787B2/ja
Publication of JP2007131343A publication Critical patent/JP2007131343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4839787B2 publication Critical patent/JP4839787B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】 蒸煮中は、上の棚や上の容器から凝縮水が食材へ落下するのを防止する。真空冷却中は、食材の沸騰による吹きこぼれや飛散を防止する。
【解決手段】 食材1が入れられる容器2の上部開口を、透湿防水性シート3にて覆う構造であり、透湿防水性シート3と、押え枠6と、保持手段13とから構成される。透湿防水性シート3は、蒸気は通すが水は通さない不織布などの透湿防水性素材で形成される。透湿防水性シート3は、有底容器2の上部開口を覆うよう設けられ、その外端部が押え枠6にて容器2に保持される。押え枠6は、容器2の上端部との間に透湿防水性シート3を挟み込んで設けられ、透湿防水性素材が露出する開口部11を有する。この押え枠6は、保持手段としてのパチン錠13により、容器2に着脱可能に固定される。容器として、ホテルパンを用いることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、食材(食品を含む)の蒸煮調理、真空冷却、または保管や運搬時などにおいて、食材の飛散やこぼれ、食材への凝縮水や埃などの混入を防止するための構造に関し、特に、食材が入れられたホテルパンなどの上部開口への透湿防水性シートの取付構造と、これに用いられる押え枠および透湿防水性シートに関するものである。
たとえば煮物類などの食材は、処理槽内に収容された状態で、処理槽内へ供給される蒸気により加熱料理(蒸煮)された後、処理槽内の空気を外部へ真空引きして、処理槽内が減圧されることで真空冷却されて製造される。
従来、食材は、蒸煮時や真空冷却時の他、保管時や運搬時には、上方へ開口した有底容器に入れられている。そのため、蒸煮時には、上の棚や上の容器などからの凝縮水が食材内に落下するおそれがある。また、真空冷却時には、食材の突沸やふきこぼれで、食材が飛散するおそれがある。さらに、保管時には、埃や異物などが混入し、運搬時には、埃などの混入のおそれだけでなく、中身をこぼすおそれもあった。そのため、特に、カレーのルー、ラーメンのスープ、煮物類など、少なくとも一部に液状物を含んだ液物食材は、衛生面や歩留りにおいて問題点があった。
この発明が解決しようとする課題は、蒸煮、蒸煮冷却、真空冷却、保管、または運搬などを、衛生的で歩留りよく行うことにある。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、一部または全部が透湿防水性素材で形成され、有底容器の上部開口を覆うよう設けられるシートと、前記容器の上端部との間に前記シートを挟み込んで設けられ、前記透湿防水性素材が露出する開口部を有する押え枠と、この押え枠を前記容器に着脱可能に固定する保持手段とを備えることを特徴とする透湿防水性シート取付構造である。
請求項1に記載の発明によれば、容器の上部開口を覆うよう設けられる透湿防水性シートは、容器上端部と押え枠との間に挟み込まれて設けられ、押え枠は保持手段により容器に着脱可能に固定される。従って、容器への透湿防水性シートの着脱が容易になされると共に、特に真空冷却中に食材から発生する蒸気によっても透湿防水性シートが容器から外れるのが防止される。そして、押え枠には開口部が形成されており、透湿防水性シートを介して、容器の内外は、水の出入りは防止されるが、蒸気の出入りは可能とされる。従って、透湿防水性シートにより容器の上部開口に蓋をした状態のままで、蒸煮、蒸煮冷却、または真空冷却などの各種処理が可能である。そして、蒸煮時には、上の棚や上の容器などからの凝縮水が食材内に落下することが防止される。また、真空冷却時には、食材が沸騰しても、容器外へのふきこぼれや飛散が防止される。さらに、保管時には、埃や異物などの混入が防止され、運搬時には、埃や異物などの混入が防止されるだけでなく、中身をこぼしてしまうおそれもない。さらに、たとえば、蒸煮とその後の真空冷却および保管などの一連の作業を、透湿防水性シートで容器に蓋をした状態のまま行うことができる。
請求項2に記載の発明は、前記容器は、上端部にツバ部が形成された容器であり、前記シートは、全体が透湿防水性素材で形成されると共に、外端部が前記容器の上部開口に沿って前記ツバ部に重ね合わされる形状に形成されており、前記押え枠は、前記容器の上部開口に沿って、前記シートを介して前記ツバ部に重ね合わされる形状の枠体から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項2に記載の発明によれば、上端部にツバ部が形成された容器が使用され、透湿防水性シートを介して押え枠が前記ツバ部に重ね合わされて設けられる。従って、簡易な構成で強固に、透湿防水性シートを容器の上端部に取り付けることができる。
請求項3に記載の発明は、前記押え枠は、外周部が前記ツバ部に沿ってはめ込まれる枠状の装着部とされると共に、中央部に形成された開口部を横断する仕切り片が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項3に記載の発明によれば、押え枠には、容器のツバ部にはめ込まれる装着部が備えられているので、押え枠の容器への位置決め、ひいては押え枠や透湿防水性シートの着脱が一層容易に行える。また、押え枠には、中央の開口部を横断する一または複数の仕切り片が設けられているので、食材からの蒸気による透湿防水性シートの浮き上がりなどを防止できる。また、所望により、この仕切り片を前記保持手段の取付部として利用することもできる。
請求項4に記載の発明は、前記保持手段は、前記容器との間で係脱可能に設けられた締結具とされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項4に記載の発明によれば、容器または押え枠に設けた締結具により、容器への透湿防水性シートや押え枠の着脱を容易になすことができる。
請求項5に記載の発明は、前記保持手段は、前記押え枠の前記仕切り片の両端部に設けられると共に、前記容器の前記ツバ部に係脱可能なフックを有する締結具とされたことを特徴とする請求項3に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項5に記載の発明によれば、押え枠に設けた締結具のフックは、容器のツバ部に引っ掛けられる構成である。そのため、容器に特別な加工を施す必要がなく、市販のホテルパンなどをそのまま利用することもできる。また、締結具は、押え枠の開口部を横断する仕切り片の両端部に設けられるから、押え枠や透湿防水性シートの容器への保持を強固に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記保持手段は、前記シートを介して前記押え枠が設けられた前記容器に巻き付けられる帯状材とされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項6に記載の発明によれば、透湿防水性シートが押え枠にて保持された容器に帯状材を巻くだけで、押え枠や透湿防水性シートを容易に容器に保持することができる。
請求項7に記載の発明は、前記保持手段は、前記シートを介して前記押え枠が設けられた前記容器に沿って巻き付け可能に屈曲されると共に、開放両端部が締結具にて互いに係脱可能とされた金属製帯状材とされ、この金属製帯状材は、前記押え枠の前記仕切り片と対応した位置に前記締結具を配置して、前記容器に巻き付けられることを特徴とする請求項3に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項7に記載の発明によれば、金属製帯状材を容器に沿って巻いて、その開放両端部を締結具で接続することで、容器に対し押え枠や透湿防水性シートを保持することができる。また、押え枠の仕切り片の箇所に締結具を配置することで、締結具の保持や操作を容易に行うことができる。
請求項8に記載の発明は、前記保持手段は、前記シートを介して前記容器の上端部と前記押え枠の外端部との間を着脱可能に挟み込むクリップとされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項8に記載の発明によれば、透湿防水性シートを挟んだ容器上端部と押え枠との間をクリップで挟み込むだけで、容器に押え枠や透湿防水性シートを保持することができる。
請求項9に記載の発明は、前記容器は、液物食材を真空冷却、蒸煮または蒸煮冷却する際に用いられるホテルパンであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造である。
請求項9に記載の発明によれば、容器として市販または既に保有しているホテルパンをそのまま利用することができる。また、真空冷却、蒸煮または蒸煮冷却の作業を、衛生的で歩留りよく行うことができる。
請求項10に記載の発明は、前記保持手段が設けられる前記押え枠からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造用の押え枠である。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明による作用効果を奏する透湿防水性シート取付構造用の押え枠を提供することができる。
さらに、請求項11に記載の発明は、使い捨てされる前記シートからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造用の透湿防水性シートである。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明による作用効果を奏する透湿防水性シート取付構造用の透湿防水性シートを提供することができる。
この発明によれば、蒸煮、蒸煮冷却、真空冷却、保管、または運搬などを、衛生的で歩留りよく行うことができる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。
本発明の透湿防水性シート取付構造は、食材(食品を含む)の蒸煮もしくは真空冷却、または蒸煮後に真空冷却する蒸煮冷却、あるいは保管や運搬などに際し、食材が入れられた容器の上部開口を透湿防水性シートにて塞ぐための構造である。
透湿防水性シートは、透湿防水性素材により形成され、通常、可撓性を有する薄い素材により形成される。透湿防水性素材とは、蒸気(気体)は通すが水(液体)は通さない性質を有した素材をいう。このような透湿防水性素材には、非常に微小な小穴を多数有する素材、またはそのような微多孔質フィルムを生地に貼り合せた素材を用いることができる。あるいは、無孔質で水滴は通さないが水蒸気の移動を可能とした素材、または高密度織物に強力な撥水処理を施すなどしたコーティングタイプの素材を用いることもできる。
このような透湿防水性素材として、たとえばゴアテックス(登録商標)や、目の異なる複数枚を重合して一枚状に形成した不織布が用いられるが、これに限定されるものではない。透湿防水性シートは、特に不織布などの場合、使い捨てとしてもよい。また、通常は、透湿防水性シートは、その全体が透湿防水性素材により形成されるが、場合により、シートの一部に透湿防水性素材以外の素材が使用されていてもよい。その場合でも、後述する押え枠の開口部には、透湿防水性素材が露出するよう配置される。
前記容器の形状は、特に問わないが、たとえば、上方へのみ開口した略矩形の箱状、または略円形の有底円筒状に形成される。また、容器の上端部には、径方向外側へ延出してツバ部が形成されているのが好ましい。このような容器として、いわゆるホテルパンを利用することができる。この場合、市販のホテルパン、特にユーザが既に所有しているホテルパンをそのまま用いることができる。ホテルパンは、周知のとおり、略矩形の有底箱状とされ、上端部には水平に外方へ僅かに延出してツバ部が一体形成されている。一般的に、ホテルパンは、ステンレス製であり、大きさが規格化されている。但し、場合により、他の金属または合成樹脂などで形成した任意の形状および大きさの容器を使用できる。
容器には、食材が収容された後、上部開口に前記透湿防水性シートが張られた状態で設けられ、上部開口が完全に閉塞される。これにより、容器の内外を液体および固体は通過できないが、蒸気のみは通過可能となる。通常、容器の上部開口は、一枚の透湿防水性シートにより覆われる。それ故、透湿防水性シートは、容器の上部開口よりも大きく形成されており、典型的には前記ツバ部の外形程度か、それよりもやや大きく形成される。
容器への透湿防水性シートの取付けは、押え枠を介して行うのが好ましい。本実施形態の押え枠は、容器の上部開口程度の大きさであり、その外周部が容器の上端部(ツバ部)との間に透湿防水性シートの外端部を挟み込んで設けられる。この際、押え枠の外周部に設けた装着部を、容器の上端部(ツバ部)に重ね合わせて、はめ込むのが好ましい。
押え枠には、適宜の開口部が貫通して形成される。たとえば、ホテルパンからなる容器の場合、押え枠は、略矩形枠状の前記装着部を有し、その装着部の中央の略矩形状の穴が開口部とされる。押え枠には、前記開口部を横断して、適宜の仕切り片を設けてもよい。たとえば、開口部の中央部の一箇所、または略矩形状の開口部を三等分する二箇所に、それぞれ水平板状の仕切り片を設けることができる。いずれにしても、押え枠にて容器の上部開口を透湿防水性シートで閉塞した状態では、押え枠の開口部から透湿防水性素材が露出して配置される。
容器への透湿防水性シートの保持を確実になすために、押え枠を容器に着脱可能に固定する保持手段を設けるのが望ましい。この保持手段としては、各種の構成が採用できるが、締結具としてのパチン錠が好ましい。このパチン錠は、周知のとおりの構成である。念のため説明すると、パチン錠は、本体部と係止部とからなり、いずれか一方が押え枠に設けられ、他方が容器に設けられる。本体部は、ピンまわりに回動可能なフックとレバーとを備え、そのフックを係止部に引っ掛けた状態で、レバーをピンまわりに押し下げることで、係止部と係合することができる。一方、レバーをピンまわりに押し上げることで、係止部との係合を解除することができる。
押え枠にパチン錠の本体部を設ける場合、容器に設ける係止部として、容器のツバ部を利用することもできる。この場合、容器の上部開口に押え枠をはめ込んだ状態で、パチン錠のフックをツバ部に引っ掛けて、レバーを押し下げればよい。このような構成の場合、容器に係止部をわざわざ設ける必要がなく、たとえば市販のホテルパンをそのまま利用することができる。
また、保持手段として、シートを介して押え枠が設けられた容器に巻き付けられる帯状材(ベルト)でもよい。具体的には、シートを介して押え枠が設けられた容器に沿って巻き付け可能に屈曲されると共に、開放両端部にパチン錠の本体部と係止部とが設けられるなどして、開放両端部同士が互いに係脱可能とされたステンレス製の帯状材である。あるいは、布製の帯状材で、その開放両端部同士を面ファスナにて着脱可能としたものや、あるいは単に環状の帯状ゴムなどでもよい。このような帯状材の容器への取付位置は、特に問わないが、押え枠の仕切り片と対応した位置にパチン錠を配置して、容器に巻き付けるのが好ましい。また、保持手段は、ゴムなどの弾性材を用いた輪状ベルトとすることができる。さらに、保持手段として、透湿防水性シートを介して容器の上端部(ツバ部)と押え枠の外端部とを着脱可能に挟み込むクリップであってもよい。また、保持手段は、押え枠自体の自重や磁力により、容器に押え枠を着脱自在に固定するように構成することができる。
容器には、食材が収容され、上述のようにして透湿防水性シートにて上部開口が閉じられる。そして、容器内の食材は、蒸煮、真空冷却、または蒸煮冷却される。食材の種類は特に問わないが、特に、カレーのルー、ラーメンのスープ、煮物など、少なくとも一部に液状物を有する液物食材に好適に用いられる。容器の上部開口は、透湿防水性シートにて閉じられるので、容器内の食材が外部へこぼれるおそれはないし、逆に容器外からは蒸気以外が進入するのが防止される。
従って、特に、保管時には、埃や異物などの混入が防止され、運搬時には、埃や異物などの混入が防止されるだけでなく、中身をこぼしてしまうおそれもない。そして、蒸煮時には、上の棚や上の容器などからの凝縮水が食材内に落下することが防止される。また、真空冷却時、あるいは蒸煮のための真空引き時には、食材が沸騰しても、ふきこぼれや飛散が防止される。このようにして、蒸煮とその後の真空冷却および保管などの一連の作業を、透湿防水性シートで容器に蓋をした状態のまま行うこともできる。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4は、本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例1を示す図であり、図1は分解斜視図、図2は使用状態を示す斜視図、図3は図2におけるIII−III断面図、図4は図2におけるIV−IV断面図である。
本実施例の透湿防水性シート取付構造は、食材(食品を含む)1を蒸煮調理、真空冷却、または蒸煮冷却するに先立って、食材1が収容された容器2の上部開口を透湿防水性シート3にて覆うための構造である。容器2の上部開口を透湿防水性シート3にて覆うことによる作用効果は、液物食材の場合に特に有効である。そこで、本実施例では、容器に入れられる食材は、液物食材1であるとして説明する。但し、それ以外の食材に対しても同様に適用可能である。液物食材1には、たとえば、カレーのルー、ラーメンのスープ、煮物類などが含まれる。
本実施例の容器2は、ホテルパンである。すなわち、容器2は、上方へのみ開口した略矩形の有底箱状とされる。容器2の上端部には、ツバ部4が形成される。このツバ部4は、容器2の上端部から径方向外側へ水平に延出して形成され、その外端部には、下方へ僅かに延出して立下り部5が備えられる。立下り部5を有するツバ部4は、容器2の上端部において周方向に沿って連続して形成されており、その外形は平面視において略矩形状とされる。容器2は、合成樹脂製などでもよいが本実施例ではステンレスなどの金属製であり、プレス成形にてツバ部4などと共に一体成形されて製造される。このような容器2として、市販のホテルパン、特にユーザが既に所有しているホテルパンを用いることができる。
容器2には、液物食材1が入れられた後、本実施例の取付構造にて、上部開口が透湿防水性シート3にて閉じられる。透湿防水性シート3は、透湿防水性素材にて形成される。透湿防水性素材としては、蒸気は通すが水は通さない性質を有する各種素材が使用される。本実施例では、目の異なる複数枚を重合して一枚状に形成した不織布が用いられるが、その他の素材も使用可能なことは言うまでもない。
本実施例の透湿防水性シート3は、その全体が前記不織布から形成される。すなわち、本実施例の透湿防水性シート3は、所望の大きさに形成された不織布であり、柔軟な可撓性を有する。透湿防水性シート3の大きさおよび形状は、適宜に設定されるが、本実施例では、容器2のツバ部4の外形より若干大きい略矩形状に形成される。
透湿防水性シート3は、容器2の上部開口を密閉するよう配置された状態で、押え枠6にて容器2に保持される。本実施例の押え枠6は、ステンレスなどで形成され、略矩形状とされる。押え枠6の外周部は、容器2のツバ部4に重ね合わされて、はめ込まれる装着部7とされる。具体的には、略矩形状の押え枠6は、外周部が下向き略コ字形状断面に形成されている。すなわち、装着部7は、略水平に配置される水平片8と、水平片8の外周側において下方へ僅かに延出する外垂下片9と、水平片8の内周側において下方へ僅かに延出する内垂下片10とから構成される。
押え枠6は、上述したように、外周部に形成した装着部7が、容器2の上端部にはめ込まれて保持される。その際、容器2のツバ部4に装着部7の水平片8が重ね合わされる。そして、ツバ部4の立下り部5に装着部7の外垂下片9が重ね合わされ、および/または、ツバ部4の内周部に装着部7の内垂下片10が配置される。このようにして、押え枠6は、容器2の上端部に、はめ込まれて位置決めされる。このはめ込みの状態は、きついはめ込み、または緩いはめ込みとすることができる。
押え枠6には、略矩形枠状の装着部7の内側に、適宜の開口部11が形成される。本実施例では、略矩形枠状の装着部7には、その内側領域を左右にほぼ三等分する二箇所に、それぞれ水平板状の仕切り片12,12が前後方向に架け渡されて設けられる。これにより、各仕切り片12の左右にそれぞれ、略矩形状の開口部11,11が配置される。
押え枠6の各仕切り片12の前後方向両端部には、それぞれパチン錠13,13が設けられる。本実施例では、仕切り片12の上面に、パチン錠13の支持材(不図示)が固定され、この支持材に設けた第一ピン14まわりにレバー15が回動可能に設けられる。そして、このレバー15の中途部には、第二ピン16まわりに回動可能にフック17が設けられる。第一ピン14および第二ピン16は、左右方向へ沿って配置される。各フック17は、その先端部を前後方向外側へ向くよう配置可能とされ、先端部18は略U字形状に屈曲されている。一方、各レバー15は、フック17の先端部とは逆方向に、前後方向内側へ延出するよう配置可能とされる。
液物食材1が収容された容器2の上部開口を透湿防水性シート3で閉じるには、次のようにする。すなわち、容器2の上部開口を覆うように、透湿防水性シート3を配置した状態で、容器2の上端部に押え枠6を装着する。これにより、透湿防水性シート3の外端部は、周方向全域に亘って、容器2のツバ部4と押え枠6の装着部7との間に挟み込まれて保持される。その状態で、パチン錠13のフック17をツバ部4の立下り部5に引っ掛けた後、レバー15を押し下げればよい。これにより、容器2に押え枠6が固定され、ひいては、容器2に透湿防水性シート3が保持される。押え枠6には、比較的大きな開口部11が形成されているので、その開口部11から透湿防水性シート3が露出する。
以上のようにして、上部開口が透湿防水性シート3にて閉じられた容器2内の液物食材1は、たとえば蒸煮機にて蒸煮調理、真空冷却機にて真空冷却、または蒸煮冷却機にて蒸煮後に真空冷却される。蒸煮機または蒸煮冷却としては、たとえば特開2005−65797号公報に示されるものを使用でき、真空冷却機としては、たとえば特開2004−170060号公報に示されるものを使用できる。但し、蒸煮機、真空冷却機、または蒸煮冷却機の構成は、これらに限らず従来公知の各種装置を使用できる。
典型的には、真空冷却機は、密閉可能な処理槽に、減圧手段と復圧手段、およびこれら各手段を制御する制御手段が備えられる。一方、蒸煮機および蒸煮冷却機は、密閉可能な処理槽に、減圧手段、復圧手段、給蒸手段、排出手段、およびこれら各手段を制御する制御手段が備えられる。
ここで、減圧手段は、処理槽内の空気を外部へ吸引排出して、処理槽内を減圧する手段である。この減圧手段は、処理槽に接続された真空ラインに、真空ポンプ、蒸気エゼクタまたは水エゼクタなどを設けて構成される。復圧手段は、減圧下の処理槽内へ外気を導入して、処理槽内を復圧する手段である。この復圧手段は、処理槽に接続された復圧ラインに、開閉弁やフィルターなどを設けて構成される。給蒸手段は、処理槽内へ蒸気供給する手段であり、ボイラを備えて構成される。この際、一般的な一次ボイラからの蒸気を熱源として、二次ボイラ(リボイラ)にて軟水または純水から蒸気を生成し、このクリーン蒸気を処理槽内へ供給するのが好ましい。排出手段は、処理槽内の蒸気やその凝縮水を外部へ排出する手段である。この排出手段は、処理槽に接続された開閉可能な排水ラインや排蒸ラインなどから構成される。
煮物などの加熱調理には、液物食材1を入れた容器2を蒸煮機の処理槽に入れて、処理槽内へ蒸気を供給すればよい。液物食材1が入れられた容器2の上部開口は、透湿防水性シート3で閉じられているが、この透湿防水性シート3は通気性を有する。従って、透湿防水性シート3を介して、蒸気による食材1の加熱調理は迅速になされる。しかも、透湿防水性シート3は、防水性を有するので、上の棚や上の容器の外面などに生じた凝縮水が、食材1内に落下して混入することが防止される。
温かい液物食材1を真空冷却するには、液物食材1を入れた容器2を真空冷却機の処理槽に入れて、処理槽の空気を外部へ真空引きして、処理槽内を減圧すればよい。液物食材1が入れられた容器2の上部開口は、透湿防水性シート3で閉じられているが、この透湿防水性シート3は通気性を有する。従って、透湿防水性シート3を介して、容器2内の減圧が可能であると共に、食材1からの蒸気は容器2外へ導出可能である。従って、食材1の真空冷却は迅速になされる。しかも、処理槽内の減圧により液物食材1が沸騰を起こしても、透湿防水性シート3にて容器2の上部開口が覆われているので、容器2外へ食材1がふきこぼれたり、飛散したりするおそれはない。そして、透湿防水性シート3は、押え枠6により容器2に保持されているので、真空冷却中に食材1から発生する蒸気によっても、透湿防水性シート3が容器から外れるのが防止される。
ところで、蒸煮機による蒸煮に際しては、まず処理槽内の空気が外部へ吸引排出されるが、この際、処理槽内が減圧されることで、液物食材1が沸騰を起こすおそれがある。しかしながら、この場合でも、液物食材1を入れた容器2の上部開口は透湿防水性シート3で閉じられているので、食材1の吹きこぼれや飛散が防止される。
一つの処理槽内で蒸煮とその後の真空冷却をなすには、液物食材1を入れた容器2を蒸煮冷却機の処理槽に入れて、前記蒸煮機による蒸煮と同様の処理を行った後、前記真空冷却機による真空冷却と同様の処理を行えばよい。ここで、蒸煮冷却機によらず、まず蒸煮機にて加熱調理を行った後、容器2を真空冷却機へ移して、真空冷却機にて真空冷却を行ってもよい。蒸煮機から真空冷却機への移動を容易に行うために、液物食材1が入れられた容器は、ワゴンに載せたまま処理槽へ出し入れし、また蒸煮機から真空冷却機へ移動するのがよい。
さらに、液物食材1が入れられた容器2を透湿防水性シート3にて覆っておけば、保管時や運搬時にもメリットがある。すなわち、保管時には、埃や異物などの混入が防止される。また、運搬時には、埃や異物などの混入が防止されるだけでなく、仮に容器2の高さぎりぎりまで液物食材1を入れていても、中身をこぼしてしまうおそれはない。さらに、たとえば、上述した蒸煮機による蒸煮と、その後の真空冷却機による真空冷却、およびその間の移動や、真空冷却後の保管などの一連の作業を、透湿防水性シートで容器2に一度蓋をすると、その蓋を開けることなく行うことができる。
以上のようにして、液物食材1が入れられた容器2の上部開口を透湿防水性シート3にて閉じて作業することで、蒸煮冷却、真空冷却、保管、または運搬などを、衛生的で歩留りよく行うことができる。そして、作業後には、パチン錠13のレバー15を第一ピン14まわりに上方へ押し上げることで、ツバ部4へのフック17の係合を解除して、容器2から押え枠6および透湿防水性シート3を取り外すことができる。本実施例の透湿防水性シート3は、使い捨てであるから、後処理も容易である。
図5および図6は、本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例2を示す図であり、図5は押え枠6を容器2に固定する保持手段19の斜視図、図6は押え枠6の容器2への取付状態を示す斜視図である。本実施例2の透湿防水性シート取付構造やこれに用いられる押え枠6および透湿防水性シート3は、前記実施例1とほぼ同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
前記実施例1では、容器2に押え枠6を着脱可能に固定するための保持手段としてのパチン錠13は、押え枠6自体に設けられていた。しかしながら、本実施例2では、押え枠6自体には、パチン錠13は設けられない。すなわち、本実施例2の押え枠6は、前記実施例1における押え枠6から四つのパチン錠13を取り除いた構成とされる。その代わりに、本実施例2では、透湿防水性シート3を介して、容器2の上部開口に保持された押え枠6を確実に容器2に固定するために、保持手段19として図5に示される帯状材20が使用される。
本実施例の帯状材20は、ステンレスなどの金属材が屈曲形成されて構成される。すなわち、細長い金属製の帯状材20は、透湿防水性シート3を介して押え枠6が設けられた容器2に沿って巻き付け可能に屈曲形成されている。具体的には、上方へ開口した略コ字形状に屈曲形成されると共に、その開放両端片21,22同士が互いに近接する方向へさらに屈曲形成されている。そして、その一端片(図5において手前側の端片)21には、下向きコ字形状材からなる台座23が固定される。この際、台座23の長手方向中央部の上面に、帯状材20の一端片21が重ね合わされて固定される。
そして、この固定部には、前記実施例1と同様の構成のパチン錠13が固定される。但し、本実施例2では、パチン錠13のフック17は、略コ字形状に形成されており、その両端部がレバー15の第二ピン16に保持される。このパチン錠13は、フック17の先端部が後方(図5において奥側)へ向くよう配置可能とされ、レバー15は前方へ延出するよう配置可能とされる。さらに、帯状材20の他端片22の先端部上面には、略U字形状の係止部24が設けられる。
本実施例2の場合、透湿防水性シート3を介して容器2の上部開口に押え枠6を保持した状態で、容器2に沿って帯状材20を巻き付けるよう配置し、帯状材20の両端部を係合すればよい。すなわち、前記係止部24にフック17を引っ掛けた状態で、パチン錠13のレバー15を押し下げればよい。これにより、帯状材20が容器2を締め付けるように、押え枠6付きの容器2に帯状材20が保持される。帯状材20の容器2への取付位置は、図6に示すように、押え枠6の仕切り片12と対応した位置とされ、台座23の下部が押え枠6の仕切り片12に載せられる。これにより、帯状材20の開放両端片21,22が、押え枠6(水平片8)の上面と略同一平面に、水平に配置される。押え枠6には、二つの仕切り片12が備えられているので、本実施例では帯状材20(保持手段19)は二つ使用される。
図7および図8は、本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例3を示す図であり、図7は押え枠6を容器2に固定する保持手段19の斜視図、図8は押え枠6の容器2への取付状態を示す斜視図である。本実施例3の透湿防水性シート取付構造やこれに用いられる押え枠6および透湿防水性シート3は、前記実施例2とほぼ同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
容器2に押え枠6を着脱可能に固定するための保持手段19は、前記実施例2では、パチン錠13を備える金属製帯状材20から構成されたが、本実施例3では、図7に示されるクリップ25にて構成される。本実施例3のクリップ25は、略矩形状の金属板が、断面略三角形状に屈曲形成され、その両端部26,26はそれぞれ略U字形状に外側へ折り返されている。これにより、その両端部26,26同士は、互いに近接または当接するよう配置される。そして、透湿防水性シート3を介して容器2に押え枠6を装着した状態で、前記クリップ25にて、ツバ部4と装着部7とが挟み込まれる。図8では、容器2の仕切り片12と対応した四箇所にクリップ25が設けられるが、クリップ25の取付箇所や取付個数は、適宜に変更可能である。
図9および図10は、本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例4を示す図であり、図9は使用状態を示す斜視図、図10はその上部の縦断面図である。本実施例4の透湿防水性シート取付構造やこれに用いられる押え枠6および透湿防水性シート3は、前記実施例1とほぼ同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
前記実施例1では、容器2は平面視略矩形状とされており、それに伴って押え枠6も略矩形状としたが、本実施例4では、容器2は、平面視略円形状とされており、それに伴って押え枠6も略円形状とされる。すなわち、本実施例4の容器2は、上方へのみ開口した有底円筒状の金属製鍋とされる。図示例では、容器2の上端部は、略半円形状に、径方向外側へ屈曲されてツバ部4が形成されているが、ツバ部4のない容器2でもよい。そして、押え枠6は、その円筒状容器2の上端部に装着可能に、円環状の装着部7を備え、その内穴を十字に架け渡して仕切り片12が設けられる。これにより、押え枠6には、周方向等間隔に、四つの略扇形の開口部11が形成される。
前記実施例1では、パチン錠13は、押え枠6に設けられたが、本実施例4では、パチン錠13は、容器2の上端部の外周面に設けられる。パチン錠13の取付位置や取付個数は、特に問わないが、本実施例では周方向等間隔に六つのパチン錠13を設けた。各パチン錠13は、フック17の先端側が上方へ向くよう配置可能とされ、容器2の内方へ向けて略U字形状に屈曲されている。一方、各パチン錠13のレバー15は、フック17とは逆方向に、下方へ延出するよう配置可能とされる。
本実施例4の場合も、容器2の上部開口に、透湿防水性シート3を介して、押え枠6が装着される。透湿防水性シート3は、略矩形状でもよいし、略円形状でもよい。いずれにしても、容器2の上部開口を塞ぐように透湿防水性シート3を配置した状態で、容器2の上端部と押え枠6の装着部7との間に透湿防水性シート3を挟み込んで、パチン錠13で容器2に押え枠6を固定する。この固定は、パチン錠13のフック17を、押え枠6の外周の装着部7、ひいては容器2の上端部に引っ掛けた状態で、レバー15を押し下げればよい。なお所望により、押え枠6の中心部には、仕切り片12から上方へ突出して把手(不図示)を設けてもよい。
図11から図14は、本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例5を示す図であり、図11は分解斜視図、図12は使用状態を示す斜視図、図13は図12におけるXIII−XIII断面図、図14は図12におけるXIV−XIV断面図である。本実施例5の透湿防水性シート取付構造やこれに用いられる押え枠6および透湿防水性シート3は、前記実施例1とほぼ同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例5では、押え枠6に設ける仕切り片12の形成位置が、前記実施例1と異なる。すなわち、前記実施例1では、押え枠6の略矩形枠状の装着部7には、二箇所に仕切り片12を設けたが、本実施例5の押え枠6には、その左右方向中央部にのみ、一つの仕切り片12を設けている。そして、その仕切り片12には、把手27が設けられる。具体的には、仕切り片12の中央部には、略半球状の凹部28が形成され、この凹部28の上部開口において前後に架け渡すように把手27が設けられる。但し、把手27の有無および形成位置や構成は、適宜に変更可能である。そして、仕切り片12の前後両端部に、前記実施例1と同様に、パチン錠13が設けられている。その他の構成および使用方法は、前記実施例1と同一である。
本発明の透湿防水性シート取付構造とこれに用いられる押え枠6および透湿防水性シート3は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記各実施例では、容器2への押え枠6の固定は、パチン錠13を用いたが、このパチン錠13の構成は、前記実施例の構成に限らず従来公知の他の構成を採用できる。また、パチン錠13に限らず、他の締結手段によって、容器2に押え枠6を着脱可能に固定してもよい。さらに、押え枠6自体の自重や、磁力(磁石)などによって、容器2に押え枠6を固定してもよい。
本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例1を示す分解斜視図である。 実施例1の使用状態を示す斜視図である。 図2におけるIII−III断面図である。 図2におけるIV−IV断面図である。 本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例2を示す図であり、押え枠を容器に固定する保持手段の斜視図である。 図5の保持手段にて、透湿防水性シートを介して押え枠を容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例3を示す図であり、押え枠を容器に固定する保持手段の斜視図である。 図7の保持手段にて、透湿防水性シートを介して押え枠を容器に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例4を示す図であり、使用状態を示す斜視図である。 図9の上部の縦断面図である。 本発明の透湿防水性シート取付構造の実施例5を示す分解斜視図である。 実施例5の使用状態を示す斜視図である。 図12におけるXIII−XIII断面図である。 図12におけるXIV−XIV断面図である。
符号の説明
1 食材(液物食材)
2 容器
3 透湿防水性シート
4 ツバ部
6 押え枠
7 装着部
11 開口部
12 仕切り片
13 保持手段(パチン錠などの締結具)
15 レバー
17 フック
19 保持手段
20 帯状材
25 クリップ

Claims (11)

  1. 一部または全部が透湿防水性素材で形成され、有底容器の上部開口を覆うよう設けられるシートと、
    前記容器の上端部との間に前記シートを挟み込んで設けられ、前記透湿防水性素材が露出する開口部を有する押え枠と、
    この押え枠を前記容器に着脱可能に固定する保持手段と
    を備えることを特徴とする透湿防水性シート取付構造。
  2. 前記容器は、上端部にツバ部が形成された容器であり、
    前記シートは、全体が透湿防水性素材で形成されると共に、外端部が前記容器の上部開口に沿って前記ツバ部に重ね合わされる形状に形成されており、
    前記押え枠は、前記容器の上部開口に沿って、前記シートを介して前記ツバ部に重ね合わされる形状の枠体から形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の透湿防水性シート取付構造。
  3. 前記押え枠は、外周部が前記ツバ部に沿ってはめ込まれる枠状の装着部とされると共に、中央部に形成された開口部を横断する仕切り片が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の透湿防水性シート取付構造。
  4. 前記保持手段は、前記容器との間で係脱可能に設けられた締結具とされた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造。
  5. 前記保持手段は、前記押え枠の前記仕切り片の両端部に設けられると共に、前記容器の前記ツバ部に係脱可能なフックを有する締結具とされた
    ことを特徴とする請求項3に記載の透湿防水性シート取付構造。
  6. 前記保持手段は、前記シートを介して前記押え枠が設けられた前記容器に巻き付けられる帯状材とされた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造。
  7. 前記保持手段は、前記シートを介して前記押え枠が設けられた前記容器に沿って巻き付け可能に屈曲されると共に、開放両端部が締結具にて互いに係脱可能とされた金属製帯状材とされ、
    この金属製帯状材は、前記押え枠の前記仕切り片と対応した位置に前記締結具を配置して、前記容器に巻き付けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の透湿防水性シート取付構造。
  8. 前記保持手段は、前記シートを介して前記容器の上端部と前記押え枠の外端部との間を着脱可能に挟み込むクリップとされた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造。
  9. 前記容器は、液物食材を真空冷却、蒸煮または蒸煮冷却する際に用いられるホテルパンである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造。
  10. 前記保持手段が設けられる前記押え枠からなる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造用の押え枠。
  11. 使い捨てされる前記シートからなる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透湿防水性シート取付構造用の透湿防水性シート。
JP2005328742A 2005-11-14 2005-11-14 透湿防水性シート取付構造 Expired - Fee Related JP4839787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328742A JP4839787B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 透湿防水性シート取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328742A JP4839787B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 透湿防水性シート取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007131343A true JP2007131343A (ja) 2007-05-31
JP4839787B2 JP4839787B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=38153326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005328742A Expired - Fee Related JP4839787B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 透湿防水性シート取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4839787B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101402405B1 (ko) * 2012-11-22 2014-06-03 이성호 외부뚜껑의 개폐가 용이하도록 구성된 김치통
WO2017137637A3 (en) * 2016-08-05 2017-10-19 Bachem Holding Ag Drying container
WO2021076967A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-22 Cryoport, Inc. Vapor plug retention strap
CN112810954A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 上海东富龙医用包装材料有限公司 一种运用在冻干工艺的一次性无菌容器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349955A (ja) * 1989-06-26 1991-03-04 Stork Brabant Bv 主要駆動手段及び補助駆動手段を備えるステンシル駆動装置
JPH08224059A (ja) * 1995-10-25 1996-09-03 Nippon Suisan Kaisha Ltd 電子レンジ加熱調理用調理素材
JPH0940034A (ja) * 1995-07-25 1997-02-10 Minoru Azuma レンジ調理用食品パック
FR2763047A1 (fr) * 1997-05-07 1998-11-13 Seb Sa Boite pour le conditionnement d'aliments et procede pour conditionner un aliment dans cette boite
JPH11147275A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Sekisui Chem Co Ltd 容器用蓋材
US5964368A (en) * 1997-08-05 1999-10-12 Schramm; Michael A. Elastic loop closure holder
JP2005029269A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Korea Alphaline Co Ltd 二重蓋を有する密閉容器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349955A (ja) * 1989-06-26 1991-03-04 Stork Brabant Bv 主要駆動手段及び補助駆動手段を備えるステンシル駆動装置
JPH0940034A (ja) * 1995-07-25 1997-02-10 Minoru Azuma レンジ調理用食品パック
JPH08224059A (ja) * 1995-10-25 1996-09-03 Nippon Suisan Kaisha Ltd 電子レンジ加熱調理用調理素材
FR2763047A1 (fr) * 1997-05-07 1998-11-13 Seb Sa Boite pour le conditionnement d'aliments et procede pour conditionner un aliment dans cette boite
US5964368A (en) * 1997-08-05 1999-10-12 Schramm; Michael A. Elastic loop closure holder
JPH11147275A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Sekisui Chem Co Ltd 容器用蓋材
JP2005029269A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Korea Alphaline Co Ltd 二重蓋を有する密閉容器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101402405B1 (ko) * 2012-11-22 2014-06-03 이성호 외부뚜껑의 개폐가 용이하도록 구성된 김치통
WO2017137637A3 (en) * 2016-08-05 2017-10-19 Bachem Holding Ag Drying container
US11377276B2 (en) 2016-08-05 2022-07-05 Bachem Holding Ag Drying container
WO2021076967A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-22 Cryoport, Inc. Vapor plug retention strap
US11097873B2 (en) 2019-10-18 2021-08-24 Cryoport, Inc. Vapor plug retention strap
CN114901987A (zh) * 2019-10-18 2022-08-12 快欧泊特股份有限公司 蒸气塞保持条带
GB2604067A (en) * 2019-10-18 2022-08-24 Cryoport Inc Vapor plug retention strap
CN114901987B (zh) * 2019-10-18 2023-08-01 快欧泊特股份有限公司 蒸气塞保持条带
US11713167B2 (en) 2019-10-18 2023-08-01 Cryoport, Inc. Vapor plug retention strap
GB2604067B (en) * 2019-10-18 2024-03-13 Cryoport Inc Vapor plug retention strap
CN112810954A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 上海东富龙医用包装材料有限公司 一种运用在冻干工艺的一次性无菌容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4839787B2 (ja) 2011-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4310418A (en) Cookware with drainage lid
US4000830A (en) Lid for a cooking utensil
US20170150744A1 (en) Device for storing, marinating, transporting and serving food including warming cover and cutting board and method therefor
US5653161A (en) Food steamer with pressure venting
JP5642063B2 (ja) 食品を調製するための装置
JP4839787B2 (ja) 透湿防水性シート取付構造
US5615607A (en) Cookware
US20130019856A1 (en) Device, packaging unit and system for steaming items to be cooked
JP2004513685A (ja) 子供用食器
RU2506877C2 (ru) Устройство для паровой обработки и смешивания пищевых продуктов
KR101118053B1 (ko) 내솥뚜껑 착탈형 전기압력조리기
US4832226A (en) Self-draining pot apparatus
US20110179954A1 (en) Multi-purpose basket
JP2015527143A (ja) 容器に載置するキッチン用具、キッチン用具とさまざまな機能的ユニットとを備えたキッチン用具セット
JP2006187280A (ja) 食品加工方法とそれに用いられる容器および蓋体
CA2530825A1 (en) Combined food cooker and steamer
JPH09108114A (ja) 茹で物の水切り具
JP3046000U (ja)
JP3650768B2 (ja) 調理容器
ITMI20110737A1 (it) Pentola da cucina a svuotamento comandato.
KR20170105835A (ko) 뜰채가 구비된 냄비
US1384786A (en) Cooking vessel
JP2009148323A (ja) 使い捨て鍋蓋カバー
JP2011168311A (ja) 電子レンジ用容器
US1354085A (en) Cooking utensil

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080520

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees