JP2007130668A - 熱交換器用パイプの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器用パイプをチャックに把持し、回転させて捩り加工を行う際、ワークの回転による振れや振動を小さくして加工できるようにする。
【解決手段】熱交換器用パイプ4の端部4aを保持する可動側チャック5と、パイプ4の端部4bを保持する回転側チャック7とを備え、回転側チャック7の回転によりパイプ4の端部4bをパイプ4の軸線まわりに捩ることによってパイプ4の捩り加工を行い熱交換器用パイプを製造するものにおいて、パイプ4の捩り加工に際し、パイプ4の端部4aと端部4bとの中間部におけるパイプ4の外径部を把持状態で支承し径方向への位置変動を規制するワーク把持アーム2を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、熱交換器用パイプの製造装置、特に、チャック等で把持されるパイプを回転させて、捩り加工を行う際、パイプの回転による芯振れを抑制する装置に関するものである。
従来技術においては、二重管式熱交換器の外管を捩り加工により形成する技術が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1における従来技術では、二重管式熱交換器の外管12は、銅,銅合金,ステンレスを素材とし、予め第1のスパイラル12cと第2のスパイラル12dの基点となる凹み加工を外管12の外径部に施しておく。
次に、外管端部12aおよび外管端部12bを回転側および可動側チャックに把持し、外管12の内径に、棒状の芯金を挿入した状態で、回転側チャックを回転させ、外管12が捩られることで、外管の長さが短縮する。前記外管が短縮する速度に可動側チャックを同期させることで捩りパイプが製造できる。
特開2005−9832号公報(図1)
従来の技術では、長尺物の捩りパイプを製造する場合、パイプの回転による芯振れや振動が大きくなり、加工精度のばらつきやパイプが破損するという問題が生じる。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行える熱交換器用パイプの製造装置を得ることを目的としている。
この発明に係る熱交換器用パイプの製造装置では、熱交換器用パイプ素材の第1の端部を保持する第1のチャック手段と、前記熱交換器用パイプ素材の第2の端部を保持する第2のチャック手段とを備え、第1のチャック手段および第2のチャック手段の少なくとも一方の回転により前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部および第2の端部の少なくとも一方を前記熱交換器用パイプ素材の軸線まわりに捩ることによって前記熱交換器用パイプ素材の捩り加工を行い熱交換器用パイプを製造するものにおいて、前記熱交換器用パイプ素材の捩り加工に際し、前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部と前記熱交換器用パイプ素材の第2の端部との中間部における前記熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承し径方向への位置変動を規制する規制アーム手段を設けたものである。
この発明によれば、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行える熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図4までについて説明する。図1は実施の形態1における熱交換器用パイプの製造装置の構成を示す概略斜視図である。図2は実施の形態1における回転芯振れ抑制装置の構成を示す斜視図である。図3は実施の形態1における熱交換器用パイプの外観構成を示す側面図である。図4は実施の形態1におけるワーク把持アームの構成を示す斜視図である。図4(a)はワーク把持アームによる熱交換器用パイプの把持状態を示し、図4(b)は開放状態を示している。
この発明による実施の形態1における回転芯振れ抑制装置の使用例を示す図1において、加工装置の基準面9の上面に、可動側チャック5を装備した可動側チャック保持台6と、回転側チャック7を装備した回転側チャック保持台8が設けられ、パイプ4を可動側チャック5と回転側チャック7に把持する。
その後、図2に示す回転芯振れ抑制装置1の把持アーム取付台3に設けたワーク把持アーム2により、パイプ4の外径部を支持して使用する。ワーク把持アーム2のアーム部材2aに設けたアーム爪2bをパイプ4の外径部に把持状態で係合してパイプ4の外径部における径方向への位置変動を規制するものである。
被加工ワークとしての熱交換器用パイプ4は、可動側チャック5によって一方の端部4aを保持され、回転側チャック7によって他方の端部4bを保持されて、回転側チャック7の回転動作により捩り加工が施される。
図3に示すように、特許文献1における従来技術と同様に、二重管式熱交換器の外管を構成するパイプ4は、銅,銅合金,ステンレスを素材とし、それぞれピッチpを持つ第1のスパイラル4cと第2のスパイラル4dのそれぞれの基点となる凹み加工を予めパイプ4の外径部に施しておく。次に、パイプ端部4aおよびパイプ端部4bを可動側チャック5および回転側チャック7に把持し、パイプ4の内径に、棒状の芯金を挿入した状態で、回転側チャック7を回転させ、パイプ4が捩られることで、パイプ4の長さが短縮する。パイプ4が短縮する速度に可動側チャック5の移動速度を同期させることで捩りパイプが製造できる。
ワーク把持アーム2は、図4に示すように構成されている。ワーク把持アーム2には1対のアーム部材2a,2aが設けられ、アーム部材2a,2aのパイプ4に対向する先端部にはそれぞれアーム爪2b,2bが設けられている。
1対のアーム部材2a,2aはパイプ4を挟んでアーム部材2a,2aの長手方向へ移動可能に配設され、矢印Pで示すパイプ4への接近方向の移動によって、図4(a)に示す把持状態となり、アーム爪2b,2bによってパイプ4を把持状態で支承し、パイプ4の外径部における径方向への位置変動を規制する。これによって、加工中のパイプ4の回転振れや振動を小さくすることができる。
そして、パイプ4からの離反方向の移動によって、図4(b)に示す開放状態となり、パイプ4を把持状態から解放する。
なお、パイプ4の材質は、銅、銅合金、ステンレスであるため、パイプ4の外径に傷、破損を与えないように、アーム爪2bの材質を、アルミ製あるいはアルミ合金製としている。
ここでは、アーム爪2bの材質を、アルミあるいはアルミ合金製としていると述べたが、パイプ4の外径に傷,破損を与えない材質であれば特に制約はなく、樹脂あるいはパイプ材質より硬度の小さいものであれば代替は可能であることは言うまでもない。
以上、この発明に係る回転芯振れ抑制装置1は、ワーク把持アーム2により、パイプ4の外径部を支持することで、回転による芯振れや振動を小さくできるので、加工精度のばらつきを小さくでき、高精度化の効果が得られる。
また、回転による芯振れや振動を小さくできるので、過度の遠心力によるパイプ4の破損を防止でき、不良率改善,生産性向上の効果が得られる。
さらに、回転による芯振れや振動を小さくできるので、パイプ4に安定した回転運動が可能となり、従来の技術では製作できない長尺物の加工が可能となる。
この発明による実施の形態1では、次の(11)項から(13)項までにそれぞれ示す構成を具備し、その構成による(11)項から(13)項までに記載の効果を奏することができるものである。
(11)この発明による実施の形態1によれば、被加工ワークとしてのパイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第1の端部4aを保持する可動側チャック5からなる第1のチャック手段と、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第2の端部4bを保持する回転側チャック7からなる第2のチャック手段とを備え、可動側チャック5からなる第1のチャック手段および回転側チャック7からなる第2のチャック手段の少なくとも一方のチャック手段である回転側チャック7からなるチャック手段の回転により前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第1の端部4aおよび第2の端部4bの少なくとも一方である端部4bを前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の軸線まわりに捩ることによって前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の捩り加工を行い熱交換器用パイプを製造するものにおいて、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の捩り加工に際し、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第1の端部4aと前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第2の端部4bとの中間部における前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承し径方向への位置変動を規制するワーク把持アーム2からなる規制アーム手段を設けたので、熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行える熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
(12)この発明による実施の形態1によれば、前記(11)項における構成において、前記ワーク把持アーム2からなる規制アーム手段を、ワーク把持アーム2のアーム部材2a,2aがワーク把持アーム2の長手方向に移動することによってアーム爪2b,2bをパイプ4からの離反方向またはパイプ4への接近方向へ移動し、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の径方向に開閉動作させることで、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の外径部に対する支承および開放を選択的に行う機能を有するので、熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行えるとともに、パイプ素材のチャック手段への着脱を容易に行うことができ捩り加工作業を円滑に進めることができる熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
(13)この発明による実施の形態1によれば、前記(11)項または前記(12)項における構成において、前記熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承する前記規制アーム手段の支承部分の材質を、アルミ製またはアルミ合金製とするようにしたので、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行えるとともに、パイプ素材の損傷なく捩り加工作業を進めることができる熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図5について説明する。図5は実施の形態2におけるワーク把持アームの構成を示す斜視図である。図5(a)はワーク把持アームによる熱交換器用パイプの把持状態を示し、図5(b)は開放状態を示している。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の効果を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態3における回転芯振れ抑制装置のワーク把持アームの構成を示す図5において、ワーク把持アーム2を構成するアーム部材2aの端部に設けたアーム骨部2c,アーム関節2d,アーム骨部2eで構成された把持機構のアーム骨部2eが開閉することで、パイプ4の支持および開放をすることができる。
すなわち、アーム関節2d,2dには電動機構M1,M2が設けられ、この電動機構M1,M2によりアーム骨部2e,2eがアーム関節2d,2dを中心としてそれぞれ時計式または反時計式に回動し、パイプ4の径方向である矢印P方向へ移動することによって図5(a)に示すパイプ4の把持状態となり、矢印P方向と反対方向へ移動することによってパイプ4を把持状態から解放する図5(b)に示す開放状態となる。
この発明による実施の形態2では、次の(21)項に示す構成を具備し、その構成による(21)項に記載の効果を奏することができるものである。
(21)この発明による実施の形態3によれば、前記実施の形態1における(11)項の構成において、前記ワーク把持アーム2からなる規制アーム手段を、アーム部材2aに設けられたアーム骨部2c,2cにアーム関節2d,2dを介して連結されたアーム骨部2e,2eがアーム関節2d,2dを中心として回動し、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の径方向に開閉動作させることで、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の外径部の支承および開放を選択的に行う機能を有するので、熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行えるとともに、パイプ素材のチャック手段への着脱を容易に行うことができ捩り加工作業を円滑に進めることができる熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図6および図7について説明する。図6は実施の形態1における熱交換器用パイプの製造装置の構成を示す概略斜視図である。図7は実施の形態3における把持アームの動作を示すタイムチャート図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の効果を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態3における熱交換器用パイプの製造装置の構成を示す図6において、可動側チャック5にはワーク把持アーム2に対向して物体の接近を検知する物体検知用センサS1が設けられている。また、ワーク把持アーム2には可動側チャック5に対向して物体の接近を検知する物体検知用センサS2が設けられている。物体検知用センサS1および物体検知用センサS2は超音波等の物体検知用信号を発信しその信号の物体からの反射波を検出することにより物体の接近を検知するものである。
ここでは、可動側チャック5に物体検知用センサS1を設け、かつ、回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2に物体検知用センサS2を設けたものについて述べたが、可動側チャック5または回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2のいずれか一方のみに物体検知用センサを設けるようにしてもよい。
図7は、この発明による実施の形態3における把持アームの動作を示すタイムチャート図である。
図7のように、熱交換器用パイプの製造装置としての加工装置における加工状態を示すチャート項目である加工装置動作13に示されているように、加工ON状態16となると、パイプ4の捩り加工が進行する。このとき、ワーク把持アーム2は、いま一つのチャート項目である把持アーム開閉14に示されるように、把持アーム閉状態17となっており、パイプ4を支持している。
次に、可動側チャック5が回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2に接近すると、回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2あるいは可動側チャック5側に取り付けられたセンサS1,S2からセンサ信号15が発信され、ワーク把持アーム2は自動で把持アーム開状態18への動作を行い、回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2と可動側チャック5の衝突を防止することができる。
この発明による実施の形態3では、次の(31)項に示す構成を具備し、その構成による(31)項に記載の効果を奏することができるものである。
(31)この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1の(12)項または実施の形態2の(21)項における構成において、前記可動側チャック5および回転側チャック7からなる第1および第2のチャック手段の少なくとも一方と前記ワーク把持アーム2からなる規制アーム手段との接近を検知するセンサS1,S2からなる検知手段を設け、前記センサS1,S2からなる検知手段の検知動作に応じて前記ワーク把持アーム2からなる規制アーム手段の開放動作を行わせ前記可動側チャック5および回転側チャック7からなるチャック手段と前記ワーク把持アーム2からなる規制アーム手段との衝突を防止するようにしたので、熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行えるとともに、チャック手段と規制アーム手段との衝突を防止し捩り加工作業を円滑に進めることができる熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図8について説明する。図8は実施の形態4における加工前のパイプ長さと危険回転数の関係を示すグラフである。図8(a)は実施の形態4における加工前のパイプ長さと危険回転数の関係に係る特性曲線を示すものである。図8(b)は図8(a)の特性極性に対応する振動波形を示すものである。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の効果を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態4におけるパイプ長さと危険回転数の関係を示す図8において、ここに示す特性曲線は銅製のパイプで外径15.88mm、肉厚0.8mmのものを使用した場合について、危険回転数の公式であるN=1/π・(π/L)・√EI/Aρから導いたものである。ここで、Lはパイプ長さ、Eはヤング率(126×10Pa)、Iは断面二次モーメント(1.08×10−9)、Aはパイプの断面積(37.9×10−6)、ρは密度(8.65×10kg/m)を示す。
各々を説明すると、回転芯振れ抑制装置1を設置しない場合の危険回転数を示す特性曲線19は、N=1/π・(π/L)・√EI/Aρから導いたもので、この特性曲線19に対応する振動波形は図8(b)に示す振動波形25となる。
回転芯振れ抑制装置1をパイプ長さの1/2の位置に1台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線20は、N=4/π・(π/L)・√EI/Aρから導いたもので、その振動波形は図8(b)に示すように回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2を設置した設置位置24を節とする振動波形26となる。
回転芯振れ抑制装置をパイプ長さの1/3の位置に2台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線21は、N=9/π・(π/L)・√EI/Aρから導いたもので、その振動波形は図8(b)に示すように回転芯振れ抑制装置1のワーク把持アーム2を設置した設置位置24を節とする振動波形27となる。
例えば、チャック回転数の設定下限値22である100rpmで目標の加工前のパイプ長さ23である10mのパイプを回転させた場合、回転芯振れ抑制装置1を設置しない場合の危険回転数を示す特性曲線19は、チャック回転数の設定下限値22より小さい回転数で危険回転数に達しているので、遠心力による過荷重により、パイプ4が破損することが予測できる。
同様に、回転芯振れ抑制装置1をパイプ長さの1/2の位置に1台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線20も、チャック回転数の設定下限値22より小さい回転数で危険回転数に達しているので、遠心力による過荷重により、パイプが破損することが予測できる。
そこでこの場合、回転芯振れ抑制装置1をパイプ長さの1/3の位置に2台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線21にすると、チャック回転数の設定下限値22より大きい回転数で加工できるので、10mのパイプを加工する場合は、回転芯振れ抑制装置をパイプ長さの1/3の位置毎に2台設置すれば良いことがわかる。
また、この発明に係る回転芯振れ抑制装置1をパイプ長さに対して、1/2の位置に1台あるいは1/3毎の位置に2台設置することで、パイプを高速回転できるので、製造時間の短縮による低コスト化が可能になる。
そして、この実施の形態4では、回転芯振れ抑制装置をパイプ長さに対して、1/2の位置に1台あるいは1/3毎の位置に2台設置するとしたが、特に制約はなく、1/4毎に3台、1/5毎に4台………設置することも可能である。
さらに、上記の設置位置に関しては、±10%程度の位置ずれは、許容範囲であり、危険回転数の大幅な変動に影響することはない。
この発明による実施の形態4では、次の(41)項および(42)項に示す構成を具備し、その構成による(41)項および(42)項に記載の効果を奏することができるものである。
(41)この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1の(11)項に示す構成において、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第1の端部4aと第2の端部4bとの間の加工前における寸法長さに対して1/2±10%の位置に1台の規制アーム手段を設置するようにしたので、1台の規制アーム手段を適切な位置に設置することにより熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で的確に支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行える熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
(42)この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1の(11)項に示す構成において、前記パイプ4からなる熱交換器用パイプ素材の第1の端部4aと第2の端部4bとの間の加工前における寸法長さに対して1/3±10%と2/3±10%の位置にそれぞれ規制アーム手段を設置するようにしたので、2台の規制アーム手段を適切な位置に設置することにより熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で的確に支承して径方向への位置変動を規制し、回転による芯振れや振動を小さくした状態でパイプ素材を安定回転させて捩り加工を行える熱交換器用パイプの製造装置を得ることができる。
この発明に係る回転振れ抑制装置は、パイプを回転させて捩り加工を行う際、ワークの回転による振れや振動を要因とした加工精度のばらつきやパイプの破損を抑制するためのものである。
この発明による実施の形態によれば、捩りパイプの加工機に回転振れ抑制装置を取り付けたことにより、パイプをチャックに把持して回転させて捩り加工を行う際、回転による芯振れや振動を小さくできるので、加工精度のばらつきを小さくでき、高精度化の効果が得られる。また、回転による芯振れや振動を小さくできるので、過度の遠心力によるパイプの破損を防止でき、不良率改善、生産性向上の効果が得られる。さらに、回転による芯振れや振動を小さくできるので、パイプに安定した回転運動が可能となり、従来の方法では製作できない長尺物の加工が可能となる。また、パイプを高速回転できるので、製造時間の短縮による低コスト化が可能になる、といった従来にない顕著な効果を奏するものである。
この発明による実施の形態1における熱交換器用パイプの製造装置の構成を示す概略斜視図である。 この発明による実施の形態1における回転芯振れ抑制装置の構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態1における熱交換器用パイプの外観構成を示す側面図である。 この発明による実施の形態1におけるワーク把持アームの構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態2におけるワーク把持アームの構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態3における熱交換器用パイプの製造装置の構成を示す概略斜視図である。 この発明による実施の形態3におけるワーク把持アームの動作を示すタイムチャート図である。 この発明による実施の形態4における加工前のパイプ長さと危険回転数の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 回転芯振れ抑制装置、2 ワーク把持アーム、2a アーム部材、2b アーム爪、2c アーム骨部、2d アーム関節、2e アーム骨部、3 把持アーム取付け台 4 パイプ、5 可動側チャック、6 可動側チャック保持台、7 回転側チャック、8 回転側チャック保持台、9 加工装置の基準面、13 加工装置の動作、14 把持アームの動作、15 センサ信号、16 加工ON状態、17 把持アーム閉状態、18 把持アーム開状態、19 回転芯振れ抑制装置を設置しない場合の危険回転数を示す特性曲線、20 回転芯振れ抑制装置をパイプ長さの1/2の位置に1台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線、21 回転芯振れ抑制装置をパイプ長さの1/3の位置に2台設置した場合の危険回転数を示す特性曲線、22 チャック回転数の設定下限値、23 目標の加工前のパイプ長さ、24 回転芯振れ抑制装置の設置位置、25,26,27 振動波形。

Claims (6)

  1. 熱交換器用パイプ素材の第1の端部を保持する第1のチャック手段と、前記熱交換器用パイプ素材の第2の端部を保持する第2のチャック手段とを備え、第1のチャック手段および第2のチャック手段の少なくとも一方の回転により前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部および第2の端部の少なくとも一方を前記熱交換器用パイプ素材の軸線まわりに捩ることによって前記熱交換器用パイプ素材の捩り加工を行い熱交換器用パイプを製造するものにおいて、前記熱交換器用パイプ素材の捩り加工に際し、前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部と前記熱交換器用パイプ素材の第2の端部との中間部における前記熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承し径方向への位置変動を規制する規制アーム手段を設けたことを特徴とする熱交換器用パイプの製造装置。
  2. 前記規制アーム手段を、前記熱交換器用パイプ素材の径方向に開閉動作させることで、前記熱交換器用パイプ素材の外径部に対する支承および開放を選択的に行う機能を有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用パイプの製造装置。
  3. 前記熱交換器用パイプ素材の外径部を把持状態で支承する前記規制アーム手段の支承部分の材質を、アルミ製またはアルミ合金製とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器用パイプの製造装置。
  4. 前記第1および第2のチャック手段の少なくとも一方と前記規制アーム手段との接近を検知する検知手段を設け、前記検知手段の検知動作に応じて前記規制アーム手段の開放動作を行わせ前記チャック手段と前記規制アーム手段との衝突を防止するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器用パイプの製造装置。
  5. 前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部と第2の端部との間の加工前における寸法長さに対して1/2±10%の位置に規制アーム手段を設置することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用パイプの製造装置。
  6. 前記熱交換器用パイプ素材の第1の端部と第2の端部との間の加工前における寸法長さに対して1/3±10%と2/3±10%の位置にそれぞれ規制アーム手段を設置することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用パイプの製造装置。
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