JP2007130648A - クレードルロール - Google Patents

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Abstract

【課題】金属コイルの外周をバンドで結束する際や結束したバンドを切断して開束する際に、金属コイルを載置して回転させるためのクレードルロールとして、金属コイルの外面に線状疵が発生することを適切に抑止することができるクレードルロールを提供する。
【解決手段】クレードルロール10は、ロール胴長方向中央部に、結束バンドとの接触を回避するためのロール溝13を備えているとともに、ロール溝13の両側で金属コイルと接触する左右のコイル接触部12がそれぞれ凸クラウンを有している。
【選択図】図2

Description

金属コイル(例えば、熱延鋼帯のコイル)の外周をバンドで結束する際や結束したバンドを切断して開束する際に用いられ、金属コイルを載置して回転させるためのクレードルロールに関するものである。
一般に、金属コイル(例えば、熱延鋼帯のコイル)は、ハンドリング過程で弛緩したり、損傷したりすることを防止するために、金属コイルの外周を結束バンドで結束することが行われている。そのような、金属コイルの外周を結束バンドで結束する際や結束バンドを切断して開束する際には、図5(a)に正面図、図5(b)に側面図を示すように、金属コイル1をクレードルロール51上に載置して、金属コイル1をコイル軸回りに回転させるようにして作業を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、従来、それに使用するクレードルロールとしては、図5(a)に示すように、金属コイル1の結束バンド2がクレードルロールに接触しないようにロール溝53をロール胴長方向中央部に備え、その他の部分(コイル接触部)52はフラットな形状をしたロールが用いられている。
特開2002−001430号公報
しかし、従来のクレードルロール51では、ロール溝53に起因して、図6に示すように、金属コイル1の外面に線状疵61が発生することがしばしばあり、それによって製品歩留の低下を招いていた。
そこで、このような線状疵61を防止するために、クレードルロール51にゴムライニングを施したり、ロール表面を頻繁に研削したりしているが、それだけでは線状疵61の発生を充分に抑止することはできていなかった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、金属コイルの外周をバンドで結束する際や結束したバンドを切断して開束する際に、金属コイルを載置して回転させるためのクレードルロールとして、金属コイルの外面に線状疵が発生することを適切に抑止することができるクレードルロールを提供することを目的とするものである。
上記の問題を解決するために、発明者等は、クレードルロール51のロール溝53に起因して金属コイル1の外面に線状疵61が発生するメカニズムについて鋭意検討した結果、従来、金属コイル1の下面(クレードルロール51に接する面)の形状は直線であると考えていたが、金属コイル1の下面の形状を実測したところ、2次曲線で近似できるような凸形状をしていることが判明した。これは、金属コイル1の板クラウンの影響であると考えられる。したがって、金属コイル1の下面が直線であれば、フラットな形状の接触部52全体で金属コイル1を均一に支持することになるのだが、金属コイル1の下面が凸形状であるために、図7に示すように、コイル接触部52のコイル溝53側のコーナー部54で金属コイル1が集中的な反力を受けることになり、それによって、その個所に線状疵61が発生することが分かった。そこで、コイル接触部の形状を適切に調整して、コイル接触部のコイル溝側のコーナー部で金属コイルが集中的な反力を受けることがないようにすれば、金属コイル外面の線状疵の発生は抑止できるとの考えに至った。
上記の考えに基づいて、本発明は以下のような特徴を有している。
[1]金属コイルを載置して回転させるためのクレードルロールであって、ロール胴長方向中央部にロール溝を備えているとともに、前記ロール溝の両側で金属コイルと接触する左右のコイル接触部がそれぞれ凸クラウンを有していることを特徴とするクレードルロール。
[2]コイル接触部の凸クラウンの量は1.5mm〜4.0mmであることを特徴とする前記[1]に記載のクレードルロール。
本発明のクレードルロールにおいては、金属コイルと接触するコイル接触部が凸クラウンを有しているので、凸形状をした金属コイルの下面がコイル接触部と滑らかに接触するようになり、コイル溝側のコーナー部で金属コイルが集中的な反力を受けることがなくなる。それにより、金属コイル外面の線状疵の発生が抑止され、製品歩留の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクレードルロールを示すものであり、図2は、そのクレードルロールに金属コイルを載置した状態を示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るクレードルロール10は、ロール胴長方向中央部に、結束バンドとロール面との接触を回避するためのロール溝13を備えているとともに、ロール溝13の両側で金属コイルと接触する左右のコイル接触部12がそれぞれ凸クラウンを有している。
ここで、ロール溝13の寸法は、結束バンドの大きさに基づいて定められており、例えば、深さdが10〜20mmで、幅Lcが300mm〜400mmとなっている。
一方、コイル接触部12の寸法は、載置する金属コイルの幅に基づいて定められており、例えば、700mm〜2000mmの幅の金属コイルを載置する場合には、接触部12の幅Lsは300mm〜400mmとなっている。したがって、クレードルロール10のロール胴長(2Ls+Lc)は、例えば、900mm〜1200mmとなる。
そして、コイル接触部12のロール溝13側のコーナー部14におけるロール径Dcとコイル接触部12のロール胴長方向端部15におけるロール径Deは等しく、そのコーナー部14とロール胴長方向端部15の間は滑らかな曲線で結ばれて凸形状(凸クラウン)になっている。この凸クラウンの量δは、金属コイル下面の凸形状の大きさに基づいて適宜定めればよいが、例えば、熱延鋼帯コイル下面の凸形状の大きさは1mm程度であることが分かったので、これに対応させるためには、凸クラウンの量δは1.5mm〜4.0mmとするのが好ましい。なお、コーナー部14とロール胴長方向端部15を結ぶ曲線は、滑らかな凸形状になる曲線であればよく、2次曲線等の多次曲線やsin曲線を用いればよい。
そして、図2に示すように、この実施形態に係るクレードルロール10に金属コイル1を載置した場合は、凸形状をした金属コイル1の下面がコイル接触部12と滑らかに接触するようになり、ロール溝13側のコーナー部14で金属コイル1が集中的な反力を受けることがなくなる。それにより、金属コイル1外面の線状疵の発生が抑止され、製品歩留の向上を図ることができる。
ちなみに、金属コイル下面の凸形状に対応するために、ロール胴長方向端部15のロール径Deをコーナー部14のロール径Dcより大きくし、その間を直線で結ぶようにする(テーパー状にする)ことも考えられるが、金属コイルの幅がロール胴長より大きい場合には、ロール胴長方向端部15において、金属コイル1が集中的な反力を受けることになり、それによって、その個所に線状疵が発生する危険性がある。
これに対して、この実施形態に係るクレードルロール10においては、金属コイル1の幅がロール胴長より大きい場合でも、ロール胴長方向端部15において金属コイル1が集中的な反力を受けることはないので、その個所に線状疵が発生することもない。
図3は、本発明の他の実施形態に係るクレードルロールを示すものであり、図4は、そのクレードルロールに金属コイルを載置した状態を示す図である。
図3に示しように、この実施形態に係るクレードルロール11は、図1に示したクレードルロール10とほぼ同じであるが、ロール胴長方向端部15のロール径Deをコーナー部14のロール径Dcより大きくして、コーナー部14とロール胴長方向端部15の間を滑らかな曲線で結んで凸形状(凸クラウン)にしている。
コイル接触部12をこのような形状とすることによって、金属コイル1下面の凸形状の量が大きい場合にも対応することができる。
本発明の一実施形態に係るクレードルロールを示す図である。 本発明の一実施形態に係るクレードルロールに金属コイルを載置した状態を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るクレードルロールを示す図である。 本発明の他の実施形態に係るクレードルロールに金属コイルを載置した状態を示す図である。 従来技術を説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 金属コイル
2 結束バンド
10 クレードルロール
11 クレードルロール
12 コイル接触部
13 ロール溝
14 ロール溝側のコーナー部
15 ロール胴長方向端部
51 クレードルロール
52 コイル接触部
53 ロール溝
54 ロール溝側のコーナー部
61 線状疵

Claims (2)

  1. 金属コイルを載置して回転させるためのクレードルロールであって、ロール胴長方向中央部にロール溝を備えているとともに、前記ロール溝の両側で金属コイルと接触する左右のコイル接触部がそれぞれ凸クラウンを有していることを特徴とするクレードルロール。
  2. コイル接触部の凸クラウンの量は1.5mm〜4.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のクレードルロール。
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