JP2007128761A - 燃料電池システム - Google Patents

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Hitoshi Igarashi
仁 五十嵐
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弘直 太田
Yoshihisa Hiraizumi
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Abstract

【課題】 水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム1では、循環ポンプ32から燃料電池スタック10の入口までの第1容積よりも、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの第2容積が大きくされている。さらに、制御バルブ33から循環ポンプ32までの流路容積を第3容積とし、第3容積から第1容積を減じた容積を第4容積とした場合、第2容積よりも第4容積の方が大きくされている。この容積条件とすることにより、水回収排出系40近傍の圧力を昇圧するにあたり、循環ポンプ32の仕事量を少なくすることができる。このため、燃料電池システム1は、電力消費及び騒音を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池スタックでの発電停止前が低負荷運転である場合、発電停止後の所定時間だけ水素循環ポンプを駆動することで、燃料電池スタックの燃料極内において発生した生成水をパージ弁近傍に掻き出し、生成水を排出する燃料電池システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−172030号公報
しかし、従来の燃料電池システムでは、所定時間水素循環ポンプを駆動させるため、水素循環ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生という問題が生じる。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることにより発電を行う燃料電池スタックと、燃料電池スタックの燃料極側出口から排出されたガスを燃料極側入口に循環させるガス循環ラインと、ガス循環ライン上に設けられ、燃料電池スタックの燃料極側から排出されるガスを燃料極側出口から燃料極側入口に循環させる動力源となる循環ポンプと、燃料電池スタックから循環ポンプまでのガス循環ライン上に設けられ、開度を調節可能とされた制御バルブと、燃料電池スタックから制御バルブまでのガス循環ライン上に設けられ、燃料電池スタックの燃料極側で発生した水を回収し外部に排出する水回収排出手段とを備えている。さらに、燃料電池スタック、循環ポンプ及び制御バルブは、循環ポンプから燃料電池スタック入口までの流路容積を第1容積とし、燃料電池スタック出口から制御バルブまでの流路容積を第2容積とし、制御バルブから循環ポンプまでの流路容積を第3容積とし、第3容積から第1容積を減じた容積を第4容積とした場合、第1容積よりも第2容積の方が大きく、第2容積よりも第4容積の方が大きくなるように、配置されている。
本発明によれば、循環ポンプから燃料電池スタックの入口までの流路容積を第1容積とし、燃料電池スタック出口から制御バルブまでの流路容積を第2容積とし、制御バルブから循環ポンプまでの流路容積を第3容積とし、第3容積から前記第1容積を減じた容積を第4容積とした場合、第1容積よりも第2容積の方が大きく、第2容積よりも第4容積の方が大きくなるように、燃料電池スタック、循環ポンプ及び制御バルブが配置されている。ここで、水回収排出手段による水の排出を行うためには、水回収排出手段近傍の圧力を外気圧よりも高くしておく必要がある。このため、水回収排出手段近傍の圧力が外気圧以下である場合、循環ポンプを駆動して昇圧する必要がある。この際、上記容積となるように燃料電池スタック、循環ポンプ及び制御バルブを配置していれば、循環ポンプを効率よく運転したうえで、水回収排出手段近傍の圧力を外気圧よりも高くすることができる。すなわち、上記容積条件とすることで、水回収排出手段近傍の圧力を外気圧よりも高くするにあたり、循環ポンプの仕事量を少なくすることができる。このように、循環ポンプの仕事量を少なくするため、電力消費及び騒音を抑えることができる。従って、水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料ガス供給系(ガス供給手段)20と、ガス循環系30と、水回収排出系(水回収排出手段)40と、水位センサ50と、圧力センサ(圧力検出手段)60と、コントローラ70とを備えている。
燃料電池スタック10は、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(酸素)とを反応させることにより発電を行うものであり、水素ガスの供給を受ける燃料極と、酸素を含む空気の供給を受ける酸化剤極とを有している。また、燃料極と酸化剤極とは電解質膜を挟んで重ね合わされて発電セルを構成しており、燃料電池スタック10は、これら発電セルが複数層積層された構造となっている。
燃料ガス供給系20は、燃料電池スタック10の燃料極側に水素ガスを供給するものであり、水素タンク21と、水素ガス供給配管22と、圧力調整弁23とからなっている。水素タンク21は、燃料電池スタック10の燃料極に供給する水素ガスを蓄えておくものである。水素ガス供給配管22は水素タンク21と燃料電池スタック10の燃料極側入口とを接続し、水素タンク21からの水素ガスを燃料電池スタック10の燃料極まで導く流路となるものである。圧力調整弁23は、水素ガス供給配管22に設けられ、開度を調整することにより、水素タンク21から燃料電池スタック10の燃料極側に供給される水素ガスの供給量を制御すると共に、水素ガスの供給量を制御することにより燃料極側の圧力についても制御する構成となっている。
ガス循環系30は、発電に寄与することなく排出された水素ガスを再利用するためのものであって、燃料電池スタック10の燃料極側から排出されるガスを燃料極側出口から入口に循環させるものである。このガス循環系30は、循環配管(ガス循環ライン)31と、循環ポンプ32と、制御バルブ33とからなっている。
循環配管31は、燃料電池スタック10の燃料極側出口から排出されたガスを燃料極側入口に循環させる流路となるものである。循環ポンプ32は、循環配管31上に設けられ、燃料電池スタック10の燃料極側から排出されるガスを燃料極側出口から燃料極側入口に循環させる動力源となるものである。制御バルブ33は、燃料電池スタック10から循環ポンプ32に至るまでの循環配管31上に設けられ、圧力調整弁23と同様に開度を調節可能とされたものである。
水回収排出系40は、燃料電池スタック10から制御バルブ33までの循環配管31に設けられ、燃料電池スタック10の燃料極側で発生した生成水等を回収し外部に排出するものである。この水回収排出系40は、水タンク41と、水排出配管42と、パージ弁43とからなっている。水タンク41は、燃料極側からのオフガスに含まれる水分を冷却等により凝縮して回収するものである。水排出配管42は、水タンク41と外部とを接続する配管であって、水タンク41により回収された水は水排出配管42を通って外部に捨てられることとなる。パージ弁43は、水排出配管42上に設けられ、開閉動作することにより、水タンク41からの水の排出を制御するものである。
水位センサ50は、水タンク41に蓄えられる水量を検出するものである。圧力センサ60は、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を検出するものである。
コントローラ70は、燃料電池システム1の全体を制御するものであり、例えば、水位センサ50の信号に基づいてパージ弁43の開閉を制御するようになっている。また、コントローラ70は、圧力センサ60からの信号に基づいて制御バルブ33の開度、及び循環ポンプ32の回転数を制御するようになっている。さらに、コントローラ70は、燃料電池スタック10における発電や、圧力調整弁23の開度についても制御することができる構成となっている。
ここで、上記した燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33は、以下の関係が成立するように配置されている。まず、循環ポンプ32から燃料電池スタック10の入口までの流路容積を第1容積とし、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの流路容積を第2容積とする。また、制御バルブ33から循環ポンプ32までの流路容積を第3容積とし、第3容積から第1容積を減じた容積を第4容積とする。この場合、燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33は、第1容積よりも第2容積の方が大きく、第2容積よりも第4容積の方が大きくなるように配置されている。
ここで、本実施形態の燃料電池システム1における水排出の必要性について述べる。まず、燃料電池スタック10での発電により、燃料極側において水が生成される。そして、生成水を何ら回収等することなく、放置しておくとフラッディングが発生し、発電効率を低下させることとなる。さらに、生成水が循環ポンプ32に流入し、循環ポンプ32での消費電力が増加してしまう。
特に、燃料電池システム1が車両に搭載されている場合、車両のアイドルストップ中などでは以下の問題が生じ得る。アイドルストップ中などの場合、水素ガス及び空気の供給は停止するが、水素ガス及び空気中の酸素は外部に排出されたわけでなく燃料極側及び酸化剤極側に残存しているため、これらが反応して生成水が生じる。また、アイドルストップ中に燃料電池スタック10の温度が低下することにより凝縮水も発生してしまう。そして、これらの水をそのままにしておくと、アイドルストップが解除され、車両が急発進する場合、水素ガスが一気に燃料極側に供給されると共に循環ポンプ32が全開で回り出し、その影響で溜まった水が大量に循環ポンプ32に流れ込んでしまう。これにより、循環ポンプ32の消費電力が一気に高まり、循環ポンプ32の焼損保護のため、循環ポンプ32に電流制限をかける必要が出てくる。そうした場合、必要量の水素ストイキが確保できなくなるため、燃料電池スタック10での発電量が制限され、車両のアクセルペダルを踏んでも、いつもどおりの加速をしないという問題が出てくる。
このため、図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1では、水回収排出系40を備え、定期的に又は水タンク41に生成水が一定量溜まると排出するようにしている。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の水排出動作の概略を、図1を参照して説明する。まず、本実施形態の燃料電池システム1では、水回収排出系40による水排出の前に、水回収排出系40の近傍圧力が外気圧より高いことを確認する。すなわち、アイドルストップ中などでは、燃料極内への水素ガス供給を停止させるのが一般的であるため、燃料極側の圧力が低下してしまう。この圧力低下により、水を排出しようとしてパージ弁43を開けたとしても、水がうまく排出されず、外気が逆流して燃料極側に流入してくる可能性がある。
そこで、本実施形態の燃料電池システム1では、まず、水回収排出系40の近傍圧力が外気圧を超えるか否かを、圧力センサ60からの信号に基づいて判断する。ここで、水回収排出系40の近傍圧力が外気圧を超えない場合、コントローラ70は、水回収排出系40の近傍圧力が外気圧を超えるように制御する。
具体的にコントローラ70は、制御バルブ33を絞り、循環ポンプ32を回転させる。これにより、制御バルブ33から循環ポンプ32に至るまでの区間の圧力は低下するものの、循環ポンプ32から燃料電池スタック10まで、及び燃料電池スタック10から制御バルブ33までの区間については、圧力が上昇する。そして、コントローラ70は、水回収排出系40近傍の圧力が外気圧を超えると、パージ弁43を開いて水を外部に排出させる。
ここで、従来技術では水を排出するにあたり、所定時間ポンプを駆動させていたため、消費電力の増加及び騒音の発生という問題が生じていた。ところが、本実施形態の燃料電池システム1では、従来技術と異なり、水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することができる。以下、その理由を説明する。
まず、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制するためには、水回収排出系40近傍の圧力を外気圧より高くするについて循環ポンプ32の仕事量を少なくする必要がある。
ここで、循環ポンプ32の仕事量を少なくするためには、ガスの移動モル数を少なくすればよい。すなわち、少ない移動モル数で、水回収排出系40の近傍区間の圧力が外気圧を超えればよい。従って、上記した第1及び第2容積は小さくされていることが条件となる。第1及び第2容積が小さいと、循環ポンプ32によるガスの移動モル数が少なくても、水回収排出系40の近傍は容易に高圧化するためである。すなわち、第1容積+第2容積<第3容積の関係が成立するように、燃料電池スタック10等が配置されていれば、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することができる。このため、本実施形態の燃料電池システム1において、燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33は、第2容積<第3容積−第1容積=第4容積となるように配置されている。
また、循環ポンプ32の仕事量を小さくするためには、第2容積が第1容積よりも大きくされている必要がある。第2容積の区間と第1容積の区間との間には、燃料電池スタック10が設けられており、燃料電池スタック10の圧力損失により第1容積の区間の圧力の方が第2容積の区間の圧力よりも高くなる。特に、水回収排出系40近傍の高圧化の最中では、循環するガスの流量が比較的高いため、燃料電池スタック10での圧力損失も比較的高くなる。このため、第2容積の区間の圧力を外気圧より高くするためには、第1容積の区間の圧力全体を(外気圧より高い圧力+圧力損失)とする必要があり、第1容積を小さくすればこの圧力損失分に関する循環ポンプ32の仕事量を小さくすることができる。従って、本実施形態の燃料電池システム1において、燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33は、第1容積<第2容積となるように配置されている。
以上、本実施形態の燃料電池システム1では、第1容積<第2容積<第4容積とされているため、従来技術と異なり、水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することができる。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の水排出動作の詳細を説明する。図2は、本実施形態に係る燃料電池システム1の水排出動作の詳細を示すフローチャートである。まず、コントローラ70は、水位センサ50からの信号に基づいて水タンク41の水位を検出する(ST1)。次いで、コントローラ70は、水位が設定値以上であるか否かを判断する(ST2)。
水位が設定値以上でないと判断した場合(ST2:NO)、処理はステップST1に移行する。一方、水位が設定値以上であると判断した場合(ST2:YES)、コントローラ70は、圧力センサ60からの信号を読み取って、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を検出する(ST3)。次いで、コントローラ70は、制御バルブ33の開度を小さくする(ST4)。このとき、コントローラ70は、制御バルブ33の開度を最大限に小さくしてもよいし、図3に示すように圧力センサ60により検出された圧力に応じて開度を小さくしてもよい。
図3は、図2に示したステップST4の詳細説明図である。燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力が低い場合、この区間の圧力を早期に外気圧よりも高くする必要がある。このため、図3に示すように制御バルブ33は検出圧力値が低くなるに従って開度を小さくするようになっている。これにより、上記区間の圧力が小さいときに制御バルブ33が大きく絞られ、上記区間の圧力を早期に高めることができる。
再度、図2を参照する。制御バルブ33の開度を小さくした後、コントローラ70は、循環ポンプ32の回転数を調整する(ST5)。このとき、コントローラ70は、図4に示すようにして、循環ポンプ32の回転数を調整する。
図4は、図2に示したステップST5の詳細説明図である。図4に示すように、コントローラ70は、圧力センサ60により検出された圧力値が低くなるに従って循環ポンプ32の回転数を高くする。これにより、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力が小さいときに、循環ポンプ32により上記区間に多くのモル数のガスを流入させ、上記区間の圧力を早期に高めることができる。
さらに、コントローラ70は、発電負荷(負荷側に要求される発電電力量)が高くなるに従って循環ポンプ32の回転数を高くする。すなわち、コントローラ70は、発電負荷が低くなるに従って循環ポンプ32の回転数を小さくする。ここで、発電負荷が低い場合とは、燃料電池システム1の各種機器が停止などし、各種機器からの発生する音が小さくなると言える。このため、発電負荷が小さく、燃料電池システム1の各種機器が停止などし、各種機器からの発生する音が小さくなる状況において、コントローラ70は、循環ポンプ32の回転数を小さくし、循環ポンプ32の騒音が目立ち難いようにすることができる。
再度、図2を参照する。循環ポンプ32の回転数を調整した後、コントローラ70は、検出した圧力が外気圧を超えるか否かを判断する(ST6)。検出した圧力が外気圧を超えないと判断した場合(ST6:NO)、処理はステップST3に移行する。一方、検出した圧力が外気圧を超えると判断した場合(ST6:YES)、コントローラ70は、パージ弁43を開ける(ST7)。これにより、水タンク41から水が排出される。
その後、コントローラ70は、水位センサ50からの信号に基づいて、水位が規定値以下となったか否かを判断する(ST8)。水位が規定値以下になっていないと判断した場合(ST8:NO)、水位が規定値以下であると判断されるまで、この処理が繰り返される。一方、水位が規定値以下になったと判断した場合(ST8:YES)、コントローラ70は、パージ弁43を閉じる(ST9)。
そして、コントローラ70は、水排出の終了制御を行い(ST10)、その後、水排出動作は終了し、燃料電池システム1は、通常運転等に移行する。
図5は、図4に示した水排出終了制御(ST10)の詳細を示すフローチャートである。終了制御にあたり、コントローラ70は、まず、圧力センサ60からの信号に基づいて、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を検出する(ST11)。
次いで、コントローラ70は、検出した圧力が所定値以上であるか否かを判断する(ST12)。検出した圧力が所定値以上でないと判断した場合(ST12:NO)、コントローラ70は、圧力調整弁23を制御して、水素ガスを所定量だけ燃料電池スタック10に供給する(ST13)。そして、処理はステップST11に移行する。
このステップST13の処理により、コントローラ70は、燃料極側の昇圧を行っている。燃料電池システム1では、水排出により、上記区間の圧力が外気圧程度まで低下している可能性がある。このため、燃料電池スタック10の燃料極側の圧力と酸化剤極側との圧力との差が大きくなり、両極を挟む電解質膜を劣化させてしまう可能性がある。そこで、燃料ガス供給系20は、ステップST13において所定量だけ水素ガスを供給し、燃料極側を昇圧させることとしている。
なお、圧力センサ60による検出圧力が所定値以上となるまで、ステップST13の処理が実行されることから、燃料ガス供給系20は、検出圧力値が所定値以上となるまで、燃料電池スタック10の燃料極側に燃料ガスを供給することとなる。また、上記所定値は、例えば、大気圧−限界膜間差圧+マージンに設定しておく。
検出した圧力が所定値以上でないと判断した場合(ST12:NO)、コントローラ70は、循環ポンプ32の回転数を低下させる(ST14)。図2に示したように、水の排出を行う際には昇圧を行うため、循環ポンプ32の回転数は、通常時よりも高くなっている。このため、コントローラ70は、通常運転状態に戻すべく、循環ポンプ32の回転数を低下させる。
その後、コントローラ70は、循環ポンプ32の回転数が目標値に達したか否かを判断する(ST15)。目標値は、図2に示した水排出の制御を行うまえの循環ポンプ32の回転数であり、水排出の制御を行うまえの状態がアイドルステップ状態であった場合、目標値は「0」とされる。ここで、循環ポンプ32の回転数が目標値に達していないと判断した場合(ST15:NO)、処理はステップST11に移行する。
一方、循環ポンプ32の回転数が目標値に達したと判断した場合(ST15:YES)、コントローラ70は、制御バルブ33を全開(開度最大)とし(ST16)、その後、図5に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、循環ポンプ32から燃料電池スタック10の入口までの流路容積を第1容積とし、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの流路容積を第2容積とし、制御バルブ33から循環ポンプ32までの流路容積を第3容積とし、第3容積から前記第1容積を減じた容積を第4容積とした場合、第1容積よりも第2容積の方が大きく、第2容積よりも第4容積の方が大きくなるように、燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33が配置されている。ここで、水回収排出系40による水の排出を行うためには、水回収排出系40近傍の圧力を外気圧よりも高くしておく必要がある。このため、水回収排出系40近傍の圧力が外気圧以下である場合、循環ポンプ32を駆動して昇圧する必要がある。この際、上記容積となるように燃料電池スタック10、循環ポンプ32及び制御バルブ33を配置していれば、循環ポンプ32を効率よく運転したうえで、水回収排出系40近傍の圧力を外気圧よりも高くすることができる。すなわち、上記容積条件とすることで、水回収排出系40近傍の圧力を外気圧よりも高くするにあたり、循環ポンプ32の仕事量を少なくすることができる。このように、循環ポンプ32の仕事量を少なくするため、電力消費及び騒音を抑えることができる。従って、水を排出するにあたり、ポンプ駆動による消費電力の増加及び騒音の発生を抑制することができる。
また、制御バルブ33は、検出圧力値が低くなるに従って開度を小さくし、循環ポンプ32は、検出圧力値が低くなるに従って、且つ、発電負荷が高くなるに従って、回転数を高くすることとしている。
ここで、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力が低い場合、この区間の圧力を早期に外気圧よりも高くする必要がある。このため、制御バルブ33は検出圧力値が低くなるに従って開度を小さくするようになっている。これにより、上記区間の圧力が小さいときに制御バルブ33が大きく絞られ、循環ポンプ32の駆動により上記区間の圧力を早期に高めることができる。
また、循環ポンプ32は、検出圧力値が低くなるに従って回転数を高くする。これにより、上記区間の圧力が小さいときに循環ポンプ32により上記区間に多くのガスを流入させ、上記区間の圧力を早期に高めることができる。
さらに、循環ポンプ32は、発電負荷が高くなるに従って回転数を高くする。すなわち、発電負荷が低くなるに従って回転数を小さくする。ここで、発電負荷が低い場合とは、発電負荷が小さく、燃料電池システム1の各種機器が停止などし、各種機器からの発生する音が小さくなる場合と言える。このため、発電負荷が低くなるに従って回転数を小さくすることで、各種機器からの発生する音が小さくなる状況において、循環ポンプ32の回転数を小さくすることとなり、循環ポンプ32の騒音が目立ち難いようにすることができる。
従って、燃料電池スタック10の出口から制御バルブまでの区間の圧力を早期に高め、且つ、循環ポンプ32の騒音を目立ち難くすることができる。
また、制御バルブ33は最大限に開度を小さくしている。これにより、制御バルブ33の開度を最大限に小さくし、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を早期に高めることができる。また、循環ポンプ32は、検出圧力値が低くなるに従って、且つ、発電負荷が高くなるに従って、回転数を高くすることとしているため、上記と同様に、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を早期に高めることができ、且つ、循環ポンプ32の騒音が目立ち難いようにすることができる。従って、燃料電池スタック10の出口から制御バルブ33までの区間の圧力を早期に高め、且つ、循環ポンプの騒音を目立ち難くすることができる。
また、水回収排出系40により水が排出された後に、上記区間の検出圧力値が所定値未満である場合、その区間の圧力が所定値以上となるまで、燃料電池スタック10の燃料極側に燃料ガスを供給することとしている。このため、水の排出に伴い、上記区間の圧力が低下して所定値未満となり、酸化剤極側の圧力との差が大きくなって、両極に挟まれる膜が劣化してしまうことを抑制することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの水排出動作の詳細を示すフローチャートである。 図2に示したステップST4の詳細説明図である。 図2に示したステップST5の詳細説明図である。 図4に示した水排出終了制御(ST10)の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム
10…燃料電池スタック
20…燃料ガス供給系(ガス供給手段)
21…水素タンク
22…水素ガス供給配管
23…圧力調整弁
30…ガス循環系
31…循環配管(ガス循環ライン)
32…循環ポンプ
33…制御バルブ
40…水回収排出系(水回収排出手段)
41…水タンク
42…水排出配管
43…パージ弁
50…水位センサ
60…圧力センサ(圧力検出手段)
70…コントローラ

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることにより発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの燃料極側出口から排出されたガスを燃料極側入口に循環させるガス循環ラインと、
    前記ガス循環ライン上に設けられ、前記燃料電池スタックの燃料極側から排出されるガスを燃料極側出口から燃料極側入口に循環させる動力源となる循環ポンプと、
    前記燃料電池スタックから前記循環ポンプまでの前記ガス循環ライン上に設けられ、開度を調節可能とされた制御バルブと、
    前記燃料電池スタックから前記制御バルブまでの前記ガス循環ライン上に設けられ、前記燃料電池スタックの燃料極側で発生した水を回収し外部に排出する水回収排出手段と、を備え、
    前記燃料電池スタック、前記循環ポンプ及び前記制御バルブは、前記循環ポンプから前記燃料電池スタック入口までの流路容積を第1容積とし、前記燃料電池スタック出口から前記制御バルブまでの流路容積を第2容積とし、前記制御バルブから前記循環ポンプまでの流路容積を第3容積とし、前記第3容積から前記第1容積を減じた容積を第4容積とした場合、前記第1容積よりも前記第2容積の方が大きく、前記第2容積よりも前記第4容積の方が大きくなるように、配置されている
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池スタック出口から前記制御バルブまでの区間の圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、
    前記制御バルブは、前記圧力検出手段により検出された圧力値が低くなるに従って、開度を小さくし、
    前記循環ポンプは、前記圧力検出手段により検出された圧力値が低くなるに従って、且つ、発電負荷が高くなるに従って、回転数を高くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池スタック出口から前記制御バルブまでの区間の圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、
    前記制御バルブは、最大限に開度を小さくし、
    前記循環ポンプは、前記圧力検出手段により検出された圧力値が低くなるに従って、且つ、発電負荷が高くなるに従って、回転数を高くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池スタックの燃料極側に燃料ガスを供給するガス供給手段をさらに備え、
    前記ガス供給手段は、前記水回収排出手段により水が排出された後に、前記圧力検出手段により検出された圧力値が所定値未満である場合、前記圧力検出手段により検出された圧力値が所定値以上となるまで、前記燃料電池スタックの燃料極側に燃料ガスを供給する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9793562B2 (en) 2014-11-14 2017-10-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system, fuel cell-mounted vehicle and method of controlling fuel system
JP2018055872A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 ブラザー工業株式会社 燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、及びコンピュータプログラム

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