JP2007128545A - 独居者支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、独居者の異変を早期に発見してもらって救助を容易にすると共に、死亡した場合は故人の意志を速やかに実現することが可能な独居者支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の独居者支援システムは、屋内に設けられたセンサ1と、センサ1が人を検出したとき所定の設定時間を計時する計時手段2bと、家屋の住人が予め用意したメッセージを表示することができ、少なくとも屋外側では該メッセージを公然と表示する第1及び第2表示装置3,4と、メッセージを格納した第1及び第2表示メモリ部6a,6bと、計時手段2bがカウントアウトしたとき、第1及び第2表示メモリ部6a,6bからメッセージを取り出して第1及び第2表示装置3,4に表示させる制御部2とを備え、メッセージには、屋外側に表示する救助要請と、屋外または屋内の何れにも表示できる住人の死後のメッセージが含まれることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、独居者が屋内で突然倒れるなど突発的な事態が発生したとき、近隣の同じコミュニティに属する人々等の協力を仰ぎ、その救命活動を容易にすると共に、既に本人が死亡している場合は予め用意した故人の意思を表示することが可能で、日常生活においては防犯に大きな貢献をすることができる独居者支援システムに関するものである。
近年核家族化が進み、高齢化の波も押し寄せ、独居老人の人口が増加している。このため一人住まいや住居内で一人の状態になっている人間(以下、独居者)が屋内で倒れ、誰にも気付かれぬまま死亡するといったことが起こり、社会問題となっている。そして、不幸にもこのような事態に至った場合には、ほとんどの場合、本人の意思とは無関係に公的な検死等が行われる。これは生前本人の望んだであろう平穏で安らかな死とはほど遠い。
このような風潮から、最近異変を早期に発見する様々な取り組みや、これを発見するための装置やシステムが提案されている。このような取り組みとしては、例えば、地域のボランティアや民生委員等による見回り、あるいは監視センターからの日常的な安全確認の電話等があり、また、これを発見するためのための装置やシステムとしては、例えば日々の生活を監視してこの情報を近親者に通知するネットワークサービス、あるいは本人による緊急通報が行えるシステムなどが提案されている。
しかし、ボランティアや民生委員等の頻繁な訪問は、この善意の人たちの個人的な時間を長時間犠牲にするもので、負担が特定の個人に集中する。また、電話による安全確認も頻繁になると独居者にとっては煩わしい。ネットワークサービスによって生活を監視して生活情報を取得するのは、情報を受信する近親者の側で次第に緊張感が薄れ、緊急事態に対応しきれないことが多い。また、本人の意思を表示するものではない。そして、本人の側からすれば、自分の生活情報が外部に漏れるのは憚られる。そして本人による緊急通報は、異常が発生した極限状態において、本人が自力で緊急連絡するのを期待するもので、これに期待するのはなかなか難しい。
そこで、従来、人手を介さずに異常事態を通報するシステムが提案された(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の異常警報装置は、トイレ、浴室等に人体検知センサを設置すると共に、経過時間をカウントするタイマを設け、人の存在を検知した後にタイマの設定時間(無応答の状態)が経過すると、異変状態が発生したと判断して警報を発生するものである。
同様のシステムとして、特許文献2、3などのような異常を監視する装置やシステムがある。特許文献2の監視システムは、照明灯が通常の生活パターンと異なった事態になったときに異常と判断して報知し、特許文献3の監視装置は、電気錠の開閉(外出・帰宅)に伴う在/不在の判断を行い、在宅と判断されるとき監視モードとし、生活信号を検出し、これが無いときに異常と判断するものである。
実開昭62−33802号公報 特開平8−77406号公報 特開平8−101986号公報
特許文献1の異常警報装置や、特許文献2,3の監視装置や監視システムは、異変が起きたとき人手を介することはないが、これですべて解決したことにならない。例えば、特許文献1の場合を説明すると、タイマの設定時間が一様に設定されると、頻繁に警告が通知されることが起こったり、通知がなされなかったりする。
例えば、トイレ、浴室等の人体検知センサに合わせて、タイマの設定時間を短時間に決定すると、その他の、例えば、寝室や居間で睡眠などをとった場合に、日常的に繰り返し警告が通知されてしまう。これが逆に長時間に設定された場合にはなかなか警告がなされないことになる。従って、特許文献1のような異常警報装置ではなく、少なくとも特許文献2の監視システムのように、生活パターンに配慮したシステムでないと、混乱を招き易い。
しかし、たとえ生活のリズムに合った設定がなされたとしても、センサが人体を感知した直後にその人物が倒れた場合などには、倒れてから直ぐに対処されることはなく、タイマが所定の設定時間カウントアウトしてから異常警報装置等が異常を報知することになり、どうしても手遅れになる可能性が発生する。
また、通報を受ける側にも様々な事情がある。緊急受付をするセンターでも多くの緊急業務のため、対応が後手に回ってしまいがちである。仮に、迅速に対応できたとしても、時間帯(夜間など)によっては病院の確保や救急車の手配に時間がかかり、搬送距離によって搬送時間がばらばらとなる。これでは、重篤な状態に陥った独居老人等が通報時には生存していても、搬送時あるいは搬送後に死に至る可能性が高くなる。
このように、屋内に従来の特許文献1,2,3のような異常監視装置や監視システム等を設置していたとしても、独居者が突然の発作に襲われた場合には、手遅れになることも多くなる。
従って、独居老人等の独居者にとっては、突発的な異変時に迅速な救命活動で救助されることも関心事ではあるが、最悪の場合を想定し、これを覚悟することも必要になる。実際、多くの独居老人は常々孤独死を不安に思い、突然死が自分を襲ったときに自分の意思や希望を如何なる形で周りの人々に伝えるか、に悩んでいる。
確かに遺言書を残すことはできる。しかし、遺言書を残した場合も、また残さなかった場合にも、万一の事態が起こったときに、独居者は日常の細々としたことについて、自分が望んだことを速やかに関係者に伝え、無事に葬式等が行え、自分亡き後のすべてが順調になされることを望むものである。また、老人の場合は遺言書を書くことを考える契機もあるが、若年層にはこれは無理である。従来の異常監視装置や監視システムは、異変が起きたときの自動検知と通報のみを対策するものであり、本人の意思、伝言、遺言関連の情報を如何にして残すかについてはまったく配慮されていない。
この必要性は次のことからも窺える。例えば、救急車の到着したとき独居者が昏睡状態若しくは既に死亡している場合、救急隊員にはこの人物の連絡先や連絡事項などはまったく分からない。これを調査するには時間がかかる。また、連絡先が分かり、連絡を受けた肉親にしても、独居老人が遺言書を残しているのか、死に当って伝えたい事項があったのか、分からず、また、これらがあったとしてもその所在が分からない。従来こうした独居者本人の意思、希望はシステム開発上看過されてきた。
また、確かに速やかな救命活動は何にもまして優先されなければならないが、万一に備えて本人の意思、伝言等を記録しておくことができて、異変時に直ちにこの内容が表示されることが分かっておれば、独居者は日ごろから安心して生活できる。そして、この表示がプライバシーに配慮したものであればさらに安心である。
しかし、現状はこのようなシステムは皆無であり、現状の独居老人たちは、過重な負担を民生委員等特定の個人にかけるか、本人の意思にそぐわない人生の終焉を迎えることになってしまう。なお、このような本人の意思、伝言等を記録しておくシステムは、決して遺言書と矛盾するものではなく、両者は両立するものである。
ところで、昨今各地で地域のコミュニティの復権が叫ばれている。従来のように独居者の異変を特定の個人によって発見するのは、個人に負担を強いるものである。今後は、むしろ、生活基盤を共有する近隣のコミュニティに属する人々の関係に期待する方が、広く浅く互いの気遣いを期待するだけで足り、これからの老齢化社会では迅速で効果的な方法と考えられる。何気ない日常的なコミュニケーション、生活の中で異変をいち早く気付いてもらうのがよい。そして、毎日のように訪れる郵便局の職員や新聞配達人、近隣の住人、その他の人々に異変の発見を委ねるのが発見を確実にする方法であり、緊急救命活動の早道である。このとき、本人が予め用意した救助要請の表示が公然と表示されていれば、発見者が躊躇なく屋内に入って救助することができる。
なお、新たなシステムは、救命活動や死後の対策のほか、同時に防犯上の問題も解決しておく必要がある。救助に当って扉が開錠されていなければ、屋内に入って安否の確認ができない。逆に、常時扉を開錠していたのでは防犯上問題である。異変発生時に異変を報せる表示を行うと同時に、併せて自動的に開錠できれば、発見者が直ちに救助のために屋内に入ることができる。また、一人暮らしの人間にとって、不審者対策が施されていれば、このシステムは大きな光明となる。
そこで、このような課題を解決するために本発明は、独居者の異変を早期に発見してもらって救助を容易にすると共に、死亡した場合は故人の意志を速やかに実現することが可能な独居者支援システムを提供することを目的とする。
本発明の独居者支援システムは、屋内に設けられた人感センサと、人感センサが人を検出したときこの人感センサに対して設定された所定の設定時間を計時する計時手段と、家屋の住人が予め用意したメッセージを表示することができ、少なくとも屋外側では該メッセージを公然と表示する表示装置と、メッセージを格納したメッセージ記憶部と、計時手段がカウントアウトしたとき、メッセージ記憶部からメッセージを取り出して表示部に表示させる制御部とを備えた独居者支援システムであって、メッセージには、屋外側に表示する救助要請と、屋外または屋内の何れにも表示できる住人の死後のメッセージが含まれることを主要な特徴とする。
本発明の独居者支援システムによれば、住人に異変が発生したと推測されるとき、救助要請の表示と死亡時には本人のメッセージをプライバシーに配慮して公然または非公然と表示することができる。また、電気錠を設置した場合は、異変を発見した者のために住居の扉を開錠できる。
本発明の第1の形態は、屋内の複数箇所に設けられた人感センサと、人感センサが人を検出したときこの人感センサに対して設定された所定の設定時間を計時する計時手段と、家屋の住人が予め用意したメッセージを表示することができ、少なくとも屋外側では該メッセージを公然と表示する表示装置と、メッセージを格納したメッセージ記憶部と、計時手段がカウントアウトしたとき、メッセージ記憶部からメッセージを取り出して表示部に表示させる制御部とを備えた独居者支援システムであって、メッセージには、屋外側に表示する救助要請と、屋外または屋内の何れにも表示できる住人の死後のメッセージが含まれることを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、住人に異変が発生したと推測されるとき、救助要請の表示と死亡時には本人のメッセージをプライバシーに配慮して公然または非公然と表示することができる。
本発明の第2の形態は、第1の形態に従属する形態であって、表示装置が第1の表示装置と第2の表示装置とから構成され、制御部が救助要請のメッセージを第1の表示装置に表示させ、死後のメッセージを第2の表示装置に表示させることを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、住人に異変が発生したと推測されるとき、2つの表示装置で表示内容を変えることができ、メッセージを分けて表示することができる。
本発明の第3の形態は、第2の形態に従属する形態であって、第1の表示装置が屋外に設置され、第2の表示装置が屋内に設置されることを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、2つの表示装置で表示内容を変えることができ、メッセージをプライバシーに配慮して公然または非公然と表示することができる。
本発明の第4の形態は、第1〜第3のいずれかの形態に従属する形態であって、表示装置が屋外のみに設置され、メッセージがすべて公然と表示されることを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、1つの表示装置で救助要請と死後のメッセージを表示することができる。
本発明の第5の形態は、第1〜第4のいずれかの形態に従属する形態であって、家屋の扉には常閉の電気錠が設けられ、計時手段がカウントアウトしたとき、制御部が電気錠を開錠することを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、日常は防犯のために施錠し、異変時には異変を発見した者のために住居の扉を開錠できる。
本発明の第6の形態は、第5の形態に従属する形態であって、住人が外出するときに開錠して扉を通過すると、制御部が所定時間経過後に閉錠することを特徴とする請求項5記載の独居者支援システムである。この構成によって、住人が外出するときには、通常の施錠のほかに電気錠が施錠され、二重の安全を図ることができ、自動的に施錠されるため煩わしさがない。
本発明の第7の形態は、第5または第6の形態に従属する形態であって、所定時間内に開錠できた場合は屋内へ入ることができるが、該所定時間を越えて扉の外側に留まると、制御部が電気錠に一時的にロックをかけることを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、不審者が扉を開けようとしても自動的にロックがかかり、進入を拒める。
本発明の第8の形態は、第2〜第7のいずれかの形態に従属する形態であって、第2の表示装置の表示を覆うためのカバーと、カバーで第2の表示装置を覆って施錠する第2の電気錠が設けられ、計時手段がカウントアウトしたとき、制御部が第2の電気錠を開錠することを特徴とする独居者支援システムである。この構成によって、死亡時のメッセージを日常は隠しておくことができ、死亡時に表示することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における独居者支援システムを図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態1における独居者支援システムの全体図、図2は本発明の実施の形態1における独居者支援システムの構成図、図3は本発明の実施の形態1における独居者支援システムの電気錠の構成図、図4(a)は本発明の実施の形態1における独居者支援システムの第1の表示装置に表示される表示の説明図、図4(b)は本発明の実施の形態1における独居者支援システムの第2の表示装置に表示される表示の説明図である。
図5は本発明の実施の形態1における独居者支援システムのタイムチャート、図6は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで異変を検知したときのタイムチャート、図7(a)は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで不審者を検知したときのタイムチャート、図7(b)は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで正常に開錠したときのタイムチャート、図8は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで異変を検知したときのフローチャート、図9は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで外出するときのフローチャート、図10は本発明の実施の形態1における独居者支援システムで帰宅者または不審者を検知したときのフローチャートである。
図1において、1は人を感知するセンサ(本発明の人感センサ)である。屋内の複数箇所、例えば居間、トイレ、風呂場、寝室、さらには玄関の扉の内外に設置される。一部屋の住居の場合は一箇所設置すれば足りる。センサ1は、図2に示すように人間が発する赤外線を受光する焦電センサ1a(赤外線センサ)であっても、同じく発光ダイオードなどの発光部から照射し受光部で受光する光を遮るのを検知する光センサ1bであってもよい。このほか体温を検知する温度センサ、圧力センサ(図示しない)などでもよい。圧力センサは体重を検出する。
なお、焦電センサ1aは壁面や天井等に取り付けるのが好適である。また、光センサ1bは扉の両脇にそれぞれ発光部と受光部を設ける。また、センサ1の種類ではないが、図1に示すように、玄関には玄関内センサ1cと玄関外センサ1dの2個のセンサを1組設けるのがよい。併せて玄関に設置する玄関内センサ1cと玄関外センサ1dは、後述するように外出、帰宅の判断を行い、不審者を検知するためのものである。
次に、図1、図2に示す2は制御部である。制御部2はハードウェア的にはプロセッサ(マイクロコンピュータ)であって、機能実現手段として、記憶部6に格納されたプログラムを読み出して所定の機能を実行する。2aは独居者支援システムの動作を決定すると共にその動作状態を記録する動作判定手段、2bはセンサ1が反応してから所定の設定時間をカウントする計時手段である。
計時手段2bは各センサ1でそれぞれ設定された時間をカウントするタイマとして、あるいは電気錠5を開錠するときに開錠時間をカウントする開錠タイマ、さらには、不審者が玄関先に所定時間滞在したことで電気錠5をロックしたとき、このロックを解除するためのロック解除時間をカウントするロック解除タイマとして機能する。
そして図2において、2cは図3で示す電気錠を制御する電気錠制御手段、2dは独居者の意思、伝言等のメッセージの入力(文字入力)や計時手段2bに対する設定を行うユーザインタフェースである。2eは独居者のメッセージを表示し、このメッセージを入力するとき入力画面を表示することができる表示制御手段である。
ところで、独居者はキーボードやポインティングデバイス等の入力手段9から2種類のメッセージを入力する。第1のメッセージは、生活の中で異変をいち早く気付いてもらえる同じコミュニティの人、例えば郵便局員や新聞配達人、近隣の住人等に異変の発見と助けを求める救助要請の表示である。これは、図4(a)に示すような「異変が起きている可能性があります。ドアからお声をかけて下さい。」などの表示であり、不特定の第三者に見られてもプライバシー的には差し支えのない文面となっている。なお、これに連絡先を加えてもよい。
これに対し、第2のメッセージは、屋内に入った人、例えば発見者や肉親などに伝えたい死後のメッセージを含む連絡事項である。これは、図4(b)に示すような連絡先(第1のメッセージに表示されているものを繰り返してもよいし、別の連絡先でもよい)や、遺言書の所在、印鑑の所在などの表示であり、第三者にはあまり見てもらいたくない情報である。ただ、緊急事態であるから、本人が望めばこれも表示される。なお、発見者や救急、医療関係者に対してのねぎらいの言葉、また、肉親、関係者に対しては感謝と伝言、あるいは葬儀に対する本人の希望を書き込んでおけば、本人の生前の意思は十分に相手に伝わる。
この独居者支援システムに対して独居者が入力手段9から第1及び/または第2のメッセージを入力すると、第1のメッセージは第1表示メモリ部6a(第1のメッセージ記憶部)に格納され、第2のメッセージは第2表示メモリ部6b(第2のメッセージ記憶部)に格納される。また、計時手段2bに対する設定時間などの設定値は設定メモリ部6cに格納される。なお、本発明におけるメッセージ記憶部は、実施の形態1においては第1表示メモリ部6aと第2表示メモリ部6bから構成される。そして、第1及び第2のメッセージを第1表示メモリ部6aと第2表示メモリ部6bに格納する方法には、上記したような入力手段9から直接入力する方法のほかにも、記憶媒体を介して格納する方法など様々な方法がある。
表示制御手段2eは、ユーザインタフェース2dによって記憶部6内に格納された第1と第2のメッセージを第1表示メモリ部6a、第2表示メモリ部6bから読み出し、LCD等の第1表示装置3と第2表示装置4にそれぞれ表示させるため画像信号を出力する。なお、第2表示装置4にはプライバシーを保護するため、表示画面を覆う電気錠の付いたカバーを設けて、第2のメッセージを公開するときに自動的に開錠させるのもよい。この詳細な構成は図4(b)には図示しないが、図3のようなソレノイドを使った電気錠5でもよい。
そして、第1表示装置3には、図4(a)に示したような第1のメッセージのほか、上述したように肉親や親族、介護センター、知人等の合鍵を持っている連絡先とか、発見者に対してねぎらいと連絡要請を表示するのがよく、第2表示装置4には、図4(b)に示したような第2のメッセージのほか、遺品の保管場所等のメッセージを表示する。緊急時であるため、第2のメッセージを第1のメッセージに含め、第1表示装置3に公然と表示することも可能である。本来このようなプライベートな内容は、公然と表示すべき内容ではないが、本人が望めばこの場合は例外としてこのような表示を公然とすることもできる。この場合、第2表示装置4を省略することも可能である。しかし、できれば屋内の第2表示装置4に表示し、第2表示装置4にも電気錠等をかけておくのが、日常この住居を訪れる第三者のためにも望ましい。
この第1表示装置3は、門扉や玄関の表札、チャイム、郵便受けあるいは新聞受け等の付近で、近隣の人の目にとまるところに設置するのが適当である。この独居者支援システムは、同じコミュニティ(生活基盤を共有する地域の共同体)に属する比較的信頼関係のある人を発見者として予定するものであり、こうした設置場所に設けておけば、独居者に異変が起きたときに直ちに救助することが可能になり、突然に死が襲ってもそのまま放置されることがない。なお、予めこの旨をこれら周辺の人々に説明しておけば、さらに効果的に独居者を救うことができる。
さて、図2において、制御部2の電気錠制御手段2cは、動作判定手段2aが開錠と判断したときに、電気錠駆動部5aに通電し、電気錠5を開錠する。また、計時手段2bが開錠設定時間をカウントアウトしたときは、動作判定手段2aは閉錠する旨を出力し、電気錠制御手段2cは電気錠駆動部5aへの通電を停止する。
なお、電気錠5は図3に示すように構成される。電気錠駆動部5aはソレノイドとその鉄心に付勢バネを介して取り付けられた挿入キー5bからなる。ソレノイドのケース5cには挿入キー5bの側面側に貫通孔が開けられており、この貫通孔に手で押し込むストッパー5dが設けられている。このストッパー5dは、電気錠制御手段2cの開錠動作で電気錠5が開錠している状態で、マニュアル操作によって挿入キー5b側面の係止穴5eに先端を差し込むことにより、挿入キー5bを係止し、電気錠5の常閉の機能を停止させることができる。
ここで図1、図2に戻って独居者支援システムの構成の説明を続けると、7は計時手段2bの計時動作を停止させるリセットスイッチ、8aは玄関の内側に設けられた玄関内スイッチ、8bは玄関の外側に設けられた玄関外スイッチである。玄関内スイッチ8a、玄関外スイッチ8bと同様に、玄関には上述した内外に玄関内センサ1cと玄関外センサ1dが設けられている。
そこで、実施の形態1における独居者支援システムの各動作について、図5、図6、図7(a)(b)のタイムチャートに基づいて詳細に説明する。実施の形態1における独居者支援システムの動作判定手段2aは、複数個設けられたセンサ1の中の、1つのセンサ1が人を検知すると、計時手段2bのカウントを開始させる。このとき動作判断手段2aは、このセンサ1が人物を検出してカウント中である旨の状態を状態メモリ部6dに記録する。すなわち、カウント中の場合、このセンサ1の状態フラグをONとし(他のセンサ1の状態フラグはOFFのまま)、このセンサ1がカウントアウトした場合にはこの状態フラグをOFFにする。
各センサ1にはそれぞれ設置場所に特有のタイマ設定時間が入力手段9によって設定され、設定メモリ部6cに格納される。例えばトイレなら1時間か2時間程度の設定時間となる。そして、人物を最初に検出したセンサ1がカウントアウトする前に、さらに別のセンサ1が人を検知した場合には、最初に人を検出したセンサ1の計時動作をリセットし、センサ1の状態フラグをOFFとする。
これに対して、最初に人を検出したセンサ1のタイマがカウントアウトした場合には、最初に人を検出したセンサ1のフラグをOFFとし、第1表示装置3、第2表示装置4に本人が予め用意したメッセージの表示を行う。なお、居間や寝室のセンサ1に対しては、長めのタイマ設定時間、例えば8時間程度を設定するのがよく、浴室のタイマ設定時間は3時間程度を設定するのがよい。要するに、これらはいずれもその場所で独居者に異変が起きたと考えて差し支えない程度の時間である。
図6は計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトしたときのタイムチャートを示す。時間t20にカウントを開始したトイレの設定時間(ここでは3時間)が経過し、時間t21にカウントアウトしたとき、第1表示装置3と第2表示装置4にそれぞれメッセージの表示を行う。さらに、これと同時に電気錠5を開錠する。図6において、時間t22にリセットスイッチ7が押されている。これは異変発見者または独居者本人がこの時点に表示の停止を行い、電気錠5を閉錠したことを示している。
続いて、実施の形態1の独居者支援システムが日常の中でどのように動作するかを図5に戻って説明すると、時間tの時点以前に居間のセンサ1(最初のセンサ)が独居者を検知している。しかし、時間tにトイレのセンサ1(二番目のセンサ)がこの人を検知すると、居間のセンサ1のタイマはカウントアウトする前であるため、そのカウント動作がリセットされる。次いで、居間のセンサ1が時間tの時点に居間に戻った独居者を検知すると、トイレのセンサ1のタイマも同様にリセットされる。
さらに、時間tの時点に浴室のセンサ1(三番目のセンサ)がこの人物を検出すると、居間のセンサ1のタイマはリセットされ、再び居間のセンサ1(四番目のセンサ)が時間tの時点に独居者を検知すると、浴室のセンサ1のタイマはリセットされる。その後、時間tに寝室のセンサ1(五番目のセンサ)が睡眠をとるために入室した独居者を検知すると、居間のセンサ1のタイマがリセットされる。独居者が目覚めて居間に戻ると、時間tに居間のセンサ1(六番目のセンサ)が反応する。
そして、時間tに独居者が玄関から外出しようとすると、玄関内センサ1c(七番目のセンサ)がこれを検出する。次いでこの人物が電気錠内スイッチ8aをONしたとき、計時手段2b(開錠タイマ)が電気錠5を所定時間開錠する時間をカウントし始める。そして、時間tに玄関外センサ1d(八番目のセンサ)が独居者等を検出すると、玄関内センサ1cの状態(検出中)を示すフラグはOFFにされ、さらに電気錠5以外の鍵を施錠後に外出してしまったら計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトし、玄関外センサ1dのフラグもOFFにされる。同時に電気錠内スイッチ8aもOFFにされる。この時間tから以降、住居内は不在状態となる。
その後、この独居者等が外出から帰ってきたとき、玄関外センサ1d(九番目のセンサ)がこれを検出する。そして、この人物が玄関の外側に設置された電気錠外スイッチ8bをONしたら、電気錠5を開錠し、開錠可能な時間を時手段2b(開錠タイマ)がカウントする。もし、このとき時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウするまでに玄関の内部に入らなかった場合(玄関内センサ1cがこの人物を検出できなかったら)、動作判定手段2aはこれを不審者として電気錠制御手段2cによって電気錠駆動部5aへの通電を一時的に停止し、電気錠5をロックする。また、何の問題もなく通常通り、カウントアウトする前にこの人物が玄関内に入った場合は、閉錠のための時間をカウントして、カウントアウトしてから閉錠する。
図7(a)は不審者などが電気錠5を開錠できないときのタイムチャートを示す。時間t31の時点に玄関外センサ1dが人を検知するが、計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトする時間t32の時点までに、電気錠外スイッチ8bがONされていない。従って、この後の時間t33に電気錠外スイッチ8bがONされても電気錠5は開錠しない。すなわち、電気錠5は時間t32の時点にロックされ、計時手段2b(ロック解除タイマ)がカウントされ、カウントアウトしたら電気錠5のロック状態が解除される。
これに対し、図7(b)は通常通り開錠する場合のタイムチャートを示す。時間t41の時点に玄関外センサ1dが人を検知し、時手段2b(開錠タイマ)がカウント開始する。これがタイムアウトする前に、余裕を持って時間t42の時点に電気錠外スイッチ8bがONされると、電気錠5は開錠する。その後、時間t44の時点に時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトし、玄関外センサ1d、電気錠外スイッチ8bのフラグがOFFとされる。玄関内センサ1cは玄関の扉を通った人物を時間t43に検出し、例えば居間のセンサ1(図7(b)においては図示しない)がこの人を検出した時間t45にフラグがリセットされる。
このように、独居者が日常的な行動を普通に行う場合は、屋内のセンサ1の何れか1つが独居者を検出した後、タイマがカウントアウトするまでに次のセンサ1が人を検出しないということはまずありえない。従って、1つのセンサ1が独居者を検出後、住居内のセンサ1のすべてが長時間にわたって人を検出しない場合は、この人物に異変が起きていると判断するのが妥当であり、実施の形態1の独居者支援システムはこのような場合に、直ちに救助を求める旨の表示とこのとき必要な連絡事項(連絡先等)、死亡時の連絡事項を表示することができる。
しかも、実施の形態1の独居者支援システムにおいては、独居者にとって最も気がかりな防犯のための機能と、この緊急連絡/死後の意志表明のシステムを融合させているため、日常的には防犯システムとして、また、異変時には救助を要請し、最悪の場合には死後の意志を速やかに伝えるシステムとして、独居者を支援し、独居者に大きな貢献をするものである。
そこで、次に、異変を検出し、異変の発見者のために住居の玄関の扉等を開錠するためのシーケンスと、独居者等が外出するとき開錠、閉錠するシーケンスについて図8、図9、図10のフローチャートに基づいてさらに詳細に説明する。
まず、図8を使って異変を検出するシーケンスを説明する。最初に計時手段2b(タイマ)の時間設定を行う(step1)。例えば、トイレの設定時間を3時間、居間に連続して居る時間を8時間などと設定する。異変と判断するに足る時間である。これらの設定値は設定メモリ部6cに格納される。なお、独居者支援システムの動作状態は、計時手段2b(タイマ)がカウント中の場合はどのセンサ1がカウント中で、どのセンサ1がカウントアウトしたか、また、電気錠5がロック状態か、それが解除されたか、さらには開錠状態か、あるいは閉錠状態かなど、すべて状態メモリ部6dの各状態フラグをON、OFFすることで管理され、これに基づいて制御される。
次にstep1において、計時手段2b(タイマ)の状態をリセットし(step2)、すべてのセンサ1のフラグを初期化してOFFとする。次に、独居者支援システムは屋内のセンサ1の中で何れか1つが人を検出するまで待機する(step3)。最初のセンサ1が人を検出した場合、そのセンサ1のカウントを開始する(step4)。さらにリセットスイッチ7(図1参照)の入力があったか否かを判定し(step5)、センサ1のカウント中にリセットスイッチ7が押された場合はstep2に戻り、リセットスイッチ7が押されなければ、計時手段2b(タイマ)がカウントアウトしたか否かを動作判定手段2aが判定する(step6)。
step6において、この計時手段2b(タイマ)がカウントアウトしておらず、現在カウント中である場合は、次のセンサ1によって人が検出されたか否かが判定され(step7)、次のセンサ1が人を検出していない場合はstep5に戻って、リセットスイッチ7の入力を待ち、当初の計時手段2b(タイマ)のカウントを続ける。また、step7において、次のセンサ1(最初と別のセンサ1、若しくは最初と同じセンサ1が2回目の検出を行うのでもよい)が人物を検出した場合は、最初のセンサ1の計時手段2b(タイマ)のカウント動作をリセットし(step8)、step4に戻って、最初のセンサ1に代わって、次のセンサ1の計時手段2b(タイマ)のカウントを開始する。
日常生活においては、以上のシーケンスが繰り返される。しかし、独居者に異変が発生し、step6で計時手段2b(タイマ)がカウントアウトしたときは、動作判定手段2aは第1表示装置3と第2表示装置4に予め用意されたメッセージの表示を行う(step9)。なお、この表示は、第1表示装置3と第2表示装置4のどちらか一方であっても、双方を同時に表示するのであっても、最初に第1表示装置3に対する表示を行い、所定時間が経過してから第2表示装置4に対する表示を行うのであってもよい。この時間差で表示をみる人間を大分けながら選択し、プライバシーを守ることができる。併せて第2表示装置4の電気錠を開錠するのでもよい。
さらに、第1表示装置3によって外部の発見者に救助を求めたとき、玄関の扉が閉錠された状態ではこの発見者が屋内に入ることができないので、開錠する必要がある。そこで、動作判定手段2aは状態メモリ部6d内の施錠状態を参照し、玄関の錠が閉じているか否かをチェックして(step10)、現在閉錠されている場合は開錠し(step11)、開錠されている状態の場合は、そのままstep2に戻って待機する。
以上説明したシーケンスで独居者支援システムが動作するため、屋内の独居老人などの独居者が特段変化のない日常生活を送っている間は、各センサ1による検出が継続的に行われるだけとなる。しかし、異変が起きたときは、直ちにメッセージの表示を行い、救助を求めると同時に、最悪の事態を想定して伝言したいことを表示する。さらに、この表示を発見し、救助するために屋内に入ろうとする発見者のために、玄関の電気錠5を開錠する。なお、電気錠5のほかに鍵が別途設けられている場合は、日常生活では二重の安全が期待できる。そして、異変発生時には表示を見て、本人の意思として躊躇なくこの鍵を壊すことができ、あるいは表示の連絡先をみて合鍵を持っている人の協力を得て開錠することができる。
続いて、独居者が外出するときのシーケンスについて図9のフローチャートに基づいてさらに詳細に説明する。屋内の各センサ1が動作している状態で、独居者支援システムは玄関の玄関内センサ1cが人を検出するまで待機する(step21)。step21で玄関内センサ1cが人を検出した場合は、電気錠内スイッチ8aがONされたか否かを判定し(step22)、電気錠内スイッチ8aがONされなければstep21に戻って待機する。
step22において、電気錠内スイッチ8aがONされた場合は、電気錠5を開錠し(step23)、計時手段2b(開錠タイマ)のカウントを開始する(step24)。その後、玄関外センサ1dが外出する人物を検出できたか否かを判定し(step25)、検出できなかったときはstep21に戻る。さらに計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトしたか否かを待ち(step26)、カウントアウトした時点で閉錠する(step27)。このとき、玄関の各センサ、スイッチが順に動作したことに基づいて状態メモリ部6dに不在状態を示すフラグをセットし、この不在状態においては図8のシーケンスにおけるstep4の計時動作を停止させ、step9〜step11の動作も停止させる。これにより在宅状態になるまで表示動作が行われることはない。
次に、独居者等が外出から帰ったとき開錠するときのシーケンス、不審者に対しては開錠しないように電気錠6をロックするシーケンスについて図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
独居者等が外出中の場合に、独居者支援システムは玄関の玄関外センサ1dが人を検出するまで待機する(step31)。step31で玄関外センサ1dが人を検出した場合は、計時手段2b(開錠タイマ)がカウントを開始する(step32)。
この後、動作判定手段2aは電気錠外スイッチ8bがONされたか否かを判定し(step33)、電気錠外スイッチ8bがONされていなければ計時手段2b(開錠タイマ)をリセットして(step34)、step31に戻り、電気錠外スイッチ8bがONされた場合は、計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトしたか否かをチェックする(step35)。step35において、計時手段2b(開錠タイマ)がカウント中であれば(カウントアウトしていなければ)、開錠する(step36)。
step36で開錠後、さらに玄関の扉を閉錠するための時間を計時するために、計時手段2b(開錠タイマ)のカウントを開始し(step37)、カウントアウトするのを待って(step38)、電気錠5を閉錠する(step39)。なお、step38のカウントアウトに伴って不在状態を示すフラグをリセットし(在宅状態にする)、待機中であった図8のstep3の検出動作を再開する。これにより、外出先から帰ったとき、電気錠外スイッチ8bを押すだけで玄関の扉に対して電気錠5を開錠でき(なお、第2の施錠が施されていればこれも開錠して)、独居者支援システムが自動的に閉錠することができる。独居者等にとって防犯は生活上きわめて重要なことであるが、実施の形態1の独居者支援システムによれば、二重の施錠をすることができる。
次に、図10において、玄関前で玄関外センサ1dが人を検出し、開錠にかなりの時間が費やされ、所定時間しても開錠されない場合に、これを不審者と判断して電気錠6をロックするシーケンスについて説明する。例えば玄関先で電気錠外スイッチ8bの所在が分からずに、スイッチONするのが手間取った場合や、電気錠外スイッチ8bを押しても第2の鍵を開けるために手間取っているような場合に、これを不審者と判断する。このような場合、図10のstep35において、計時手段2b(開錠タイマ)がカウントアウトする。このような場合、このような人物を不審者であると判断し、動作判定手段2aは電気錠制御手段2cにより電気錠駆動部5aへの通電を一時的に停止させ、電気錠5をロックする(step40)。
電気錠5をロックした後は、計時手段2b(ロック解除タイマ)のカウントを開始し(step41)、ロック解除時間が経過するまでロックを解除しない。15分程度あれば十分である。計時手段2b(ロック解除タイマ)がカウントアウトするのを待って(step42)、電気錠5のロックを解除し(step43)、独居者支援システムはstep31に戻って待機する。
以上の手順によって、独居者支援システムは独居者が外出中、不審者が電気錠外スイッチ8bを押した場合や、第2の鍵を開けるために手間取っているような場合に、不審者と判断して、電気錠5をロックし、確実に防犯をすることができる。仮に独居者本人が鍵を開けるのに手間取ったような場合は、ロック解除時間が経過すれば再度扉を開けることができる。不審者が長時間にわたって扉を開けるようなことはしないため防犯に貢献する。
以上説明したように実施の形態1の独居者支援システムは、同じコミュニティに属する近隣の人々が表示装置のメッセージをみることによって異変を発見することを期待し、発見者のために玄関の扉を開錠して、迅速な救助が可能にするものである。また、この独居者支援システムによれば、孤独死など最悪の事態が起きた場合にも放置されたままになる可能性は低く、本人の生前の意思を直接こまごまと伝えることができる。さらに、日常生活では、電気錠5と通常の鍵で二重の安全を確保することができ、防犯に寄与する。また、外出時にも、不審者に対して電気錠をロックし、確実に防犯することができる。
なお、以上説明した実施の形態1においては、制御部2としてプロセッサ(マイクロコンピュータ)とプログラム使って制御するものを開示したが、これはあくまで一例であって、これに代えて、例えばリレーなどを使って図8、図9、図10のシーケンスで動作する制御回路を使用してもよい。本発明を他の実施の形態で実施してもよいのは当然のことである。
本発明は、独居者の異変を早期に発見してもらい救助を容易にすると共に、死亡した場合は故人の意志を速やかに実現することが可能な独居者支援システムに適用することができる。
本発明の実施の形態1における独居者支援システムの全体図 本発明の実施の形態1における独居者支援システムの構成図 本発明の実施の形態1における独居者支援システムの電気錠の構成図 (a)本発明の実施の形態1における独居者支援システムの第1の表示装置に表示される表示の説明図、(b)本発明の実施の形態1における独居者支援システムの第2の表示装置に表示される表示の説明図 本発明の実施の形態1における独居者支援システムのタイムチャート 本発明の実施の形態1における独居者支援システムで異変を検知したときのタイムチャート (a)本発明の実施の形態1における独居者支援システムで不審者を検知したときのタイムチャート、(b)本発明の実施の形態1における独居者支援システムで正常に開錠したときのタイムチャート 本発明の実施の形態1における独居者支援システムで異変を検知したときのフローチャート 本発明の実施の形態1における独居者支援システムで外出するときのフローチャート 本発明の実施の形態1における独居者支援システムで帰宅者または不審者を検知したときのフローチャート
符号の説明
1 センサ
1a 焦電センサ
1b 光センサ
1c 玄関内センサ
1d 玄関外センサ
2 制御部
2a 動作判定手段
2b 計時手段
2c 電気錠制御手段
2d ユーザインタフェース
2e 表示制御手段
3 第1表示装置3
4 第2表示装置
5 電気錠
5a 電気錠駆動部
5b 挿入キー
5c ケース
5d ストッパー
5e 係止穴
6 記憶部
6a 第1表示メモリ部
6b 第2表示メモリ部
6c 設定メモリ部
6d 状態メモリ部
7 リセットスイッチ
8a 玄関内スイッチ
8b 玄関外スイッチ
9 入力手段

Claims (8)

  1. 屋内に設けられた人感センサと、前記人感センサが人を検出したときこの人感センサに対して設定された所定の設定時間を計時する計時手段と、家屋の住人が予め用意したメッセージを表示することができ、少なくとも屋外側では該メッセージを公然と表示する表示装置と、前記メッセージを格納したメッセージ記憶部と、前記計時手段がカウントアウトしたとき、前記メッセージ記憶部から前記メッセージを取り出して前記表示部に表示させる制御部とを備えた独居者支援システムであって、前記メッセージには、前記屋外側に表示する救助要請と、前記屋外または屋内の何れにも表示できる前記住人の死後のメッセージが含まれることを特徴とする独居者支援システム。
  2. 前記表示装置が第1の表示装置と第2の表示装置とから構成され、前記制御部が前記救助要請のメッセージを第1の表示装置に表示させ、前記死後のメッセージを第2の表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載の独居者支援システム。
  3. 前記第1の表示装置が屋外に設置され、前記第2の表示装置が屋内に設置されることを特徴とする請求項2記載の独居者支援システム。
  4. 前記表示装置が屋外のみに設置され、前記メッセージがすべて公然と表示されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された独居者支援システム。
  5. 前記家屋の扉には常閉の電気錠が設けられ、前記計時手段がカウントアウトしたとき、前記制御部が前記電気錠を開錠することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された独居者支援システム。
  6. 前記住人が外出するときに開錠して前記扉を通過すると、前記制御部が所定時間経過後に閉錠することを特徴とする請求項5記載の独居者支援システム。
  7. 所定時間内に開錠できた場合は前記屋内へ入ることができるが、該所定時間を越えて前記扉の外側に留まると、前記制御部が前記電気錠に一時的にロックをかけることを特徴とする請求項5または6記載の独居者支援システム。
  8. 前記第2の表示装置の表示を覆うためのカバーと、前記カバーで前記第2の表示装置を覆って施錠する第2の電気錠が設けられ、前記計時手段がカウントアウトしたとき、前記制御部が前記第2の電気錠を開錠することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載された独居者支援システム。
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CN114005230A (zh) * 2021-10-27 2022-02-01 霍普(南京)生命科学研究院有限公司 一种基于大数据的室内独居老人安全监管装置

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