本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の計算機システムのブロック図である。
計算機システムは、計算機A301、計算機B302、計算機C303、記憶装置A101、記憶装置B102、記憶装置C103、管理計算機500、SAN400及び管理ネットワーク90を備える。
計算機301等と記憶装置101等とは、SAN400を介して、接続されている。SAN400は、例えば、ファイバチャネル又はイーサネット(登録商標、以下同じ)などの従来技術のネットワークであり、一台以上の接続装置を含む。
計算機301等は、CPU、メモリ及びインタフェースを備え、記憶装置101等にデータを書き込む。計算機301等は、記憶装置101等の物理ディスクを論理記憶領域単位で認識する。なお、計算機301等は、三台を図示しているが、何台備えられていてもよい。
記憶装置101等は、図2で後述するが、計算機301等から書き込み要求されたデータを記憶する。なお、記憶装置101等は、三台を図示しているが、何台備えられていてもよい。
計算機301等及び記憶装置101等は、管理ネットワーク90を介して、管理計算機500に接続されている。
管理ネットワーク90は、例えば、イーサネットなどの従来技術のネットワークである。なお、SAN400及び管理ネットワーク90は、一つのネットワークよって実現されてもよい。
管理計算機500は、図3で後述するが、計算機システムの全体を管理する計算機である。
図2は、第1の実施の形態の記憶装置B102のブロック図である。
記憶装置B102は、FCポート150、管理インタフェース190、ストレージコントローラ110、キャッシュメモリ129、物理ディスク161〜168、ディスクコントローラ115及び制御メモリ120を備える。
FCポート150は、SAN400を介して、計算機301等又は他の記憶装置101等と接続する。管理インタフェース190は、管理ネットワークを介して、管理計算機500と接続する。
ストレージコントローラ110は、制御メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、記憶装置101等の全体を制御する。キャッシュメモリ129は、データを一時的に記憶する。物理ディスク161等は、計算機301等から書き込み要求されたデータを記憶する。
ディスクコントローラ115は、制御メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、物理ディスク161等を制御する。なお、ディスクコントローラ115は、物理ディスク161等を冗長性のあるRAID(Redundant Array of Independent Disks)構成とする。そして、ディスクコントローラ115は、物理ディスク161等の集合を仮想的なディスク(RAIDグループ)として扱う。
更に、ディスクコントローラ115は、RAIDグループを一つ以上の論理記憶領域に分けて、計算機301等に提供する。これによって、計算機301等は、記憶装置101等の物理ディスク161等を、論理記憶領域単位で認識する。
制御メモリ120は、ストレージコントローラ110及びディスクコントローラ115によって実行されるプログラムを記憶している。また、制御メモリ120は、ストレージコントローラ110及びディスクコントローラ115によって必要とされる情報を記憶している。
具体的には、制御メモリ120は、記憶領域構成情報122、記憶領域RAIDグループマッピング情報124、RAIDグループ物理ディスクマッピング情報126、FCポート性能情報121、記憶領域性能情報123、RAIDグループ性能情報125及び物理ディスク性能情報127を記憶している。
記憶領域構成情報122は、図5で後述するが、記憶装置101等の記憶領域の構成に関する情報である。また、記憶領域構成情報122は、記憶装置101等の構成部位の論理的な接続関係に関する情報を含む。
記憶領域RAIDグループマッピング情報124は、図6で後述するが、論理記憶領域とRAIDグループとの対応を管理する。RAIDグループ物理ディスクマッピング情報126は、図7で後述するが、RAIDグループと物理ディスク161等との対応を管理する。
FCポート性能情報121は、図8A及び図8Bで後述するが、FCポート150の性能情報に関する履歴を管理する。記憶領域性能情報123は、図9A及び図9Bで後述するが、論理記憶領域の性能情報に関する履歴を管理する。
RAIDグループ性能情報125は、図10で後述するが、RAIDグループの性能情報に関する履歴を管理する。物理ディスク性能情報127は、図11で後述するが、物理ディスク161等の性能情報に管理する履歴を管理する。
なお、記憶装置A101及び記憶装置C103の構成は、記憶装置B102と同一なので、説明を省略する。
図3は、第1の実施の形態の管理計算機500のブロック図である。
管理計算機500は、CPU510、メモリ520、管理インタフェース590、ディスプレイ515及び入力部513を備える。
CPU510は、メモリ520に記憶されているプログラムを実行することによって、各種処理を実行する。
管理インタフェース590は、管理ネットワーク90を介して、計算機301等及び記憶装置101等と接続する。
ディスプレイ515は、各種情報を表示することによって、管理者に情報を通知する。入力部513には、管理者から情報が入力される。そして、入力部513は、入力された情報をCPU510に送る。入力部513は、例えば、マウス又はキーボード等である。
メモリ520は、CPU510によって実行されるプログラム及びCPU510によって必要とされる情報を記憶している。
具体的には、メモリ520は、管理デバイス情報522、構成情報取得プログラム521、性能情報取得プログラム523、性能報告画面遷移制御プログラム525、Targetポートトラフィック分析情報610、Externalポートトラフィック分析情報620、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630、RAIDグループ稼動分析情報640及び物理ディスク稼動分析情報650を記憶している。
管理デバイス情報522は、図12で後述するが、当該管理計算機500が管理するデバイス(計算機301等及び記憶装置101等)に関する情報である。
Targetポートトラフィック分析情報610は、Targetポートの性能に関する情報を含む。更に、Targetポートトラフィック分析情報610は、当該Targetポートを経由してアクセスされる記憶領域の性能に関する情報を含む。なお、Targetポートは、計算機301等と記憶装置101等との間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150である。
Externalポートトラフィック分析情報620は、Externalポートの性能に関する情報を含む。更に、Externalポートトラフィック分析情報620は、当該Externalポートを経由してアクセスされる記憶領域の性能に関する情報を含む。なお、Externalポートは、計算機301等と接続されている記憶装置101等のFCポート150であって、記憶装置101等同士の間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150である。
外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630は、外部記憶装置ポートの性能に関する情報を含む。更に、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630は、当該外部既往装置ポートを経由してアクセスされる記憶領域の性能に関する情報を含む。なお、外部記憶装置ポートは、当該外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630を記憶している記憶装置101等と外部接続されている記憶装置101等のFCポート150であり、これらの記憶装置101の間に張られたアクセスパスが経由するFCポート150である。
RAIDグループ稼動分析情報640は、記憶装置101等の論理記憶領域の性能に関する情報及び当該論理記憶領域が属するRAIDグループの性能に関する情報を含む。
物理ディスク稼動分析情報650は、記憶装置101等のRAIDグループの性能に関する情報及び当該RAIDグループを構成する物理ディスクの性能に関する情報を含む。
構成情報取得プログラム521は、記憶装置101等の構成に関する情報を取得する。具体的には、構成情報取得プログラム521は、記憶領域構成情報122、記憶領域RAIDグループマッピング情報124及びRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126を、記憶装置101等から取得する。
性能情報取得プログラム523は、記憶装置101等の性能に関する情報を取得する。具体的には、性能情報取得プログラム523は、FCポート性能情報121、記憶領域性能情報123、RAIDグループ性能情報125及び物理ディスク性能情報127を、記憶装置101等から取得する。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521及び性能情報取得プログラム523が取得した情報に基づいて、分析画面を作成する。そして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、作成した分析画面をディスプレイ515に表示させる。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、画面遷移を管理者から指示されると、必要な情報を構成情報取得プログラム521及び性能情報取得プログラム523に要求する。
すると、構成情報取得プログラム521及び性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525から要求された情報を取得する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521及び性能情報取得プログラム523が取得した情報に基づいて、Targetポートトラフィック分析情報610、Externalポートトラフィック分析情報620、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630、RAIDグループ稼動分析情報640又は物理ディスク稼動分析情報650を作成する。
なお、Targetポートトラフィック分析情報610の作成処理は、図15で詳細を説明する。また、Externalポートトラフィック分析情報620の作成処理は、図19で詳細を説明する。また、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の作成処理は、図22で詳細を説明する。また、RAIDグループ稼動分析情報640の作成処理は、図25で詳細を説明する。また、物理ディスク稼動分析情報650の作成処理は、図28で詳細を説明する。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、更新した情報に基づいて、分析画面を作成する。なお、分析画面は、図16、図20、図23、図26及び図29で後述する。そして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、作成した分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図4は、第1の実施の形態の計算機システムのアクセスパスの説明図である。
本説明図は、計算機システムの物理的なパスを省略し、計算機システムの論理的な接続を示すアクセスパスのみを図示している。
計算機A301は、CPU310、メモリ320、FCインタフェース350及び管理インタフェース390を備える。
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、各種処理を行う。
メモリ320は、CPUによって実行されるプログラム及びCPUによって必要とされる情報を記憶している。具体的には、メモリ320は、アプリケーションプログラム322を記憶している。
アプリケーションプログラム322は、データのリード要求又はデータのライト要求を記憶装置101等に送る。
FCインタフェース350は、SAN400を介して、記憶装置101等と接続する。また、管理インタフェース390は、管理ネットワーク90を介して、管理計算機500と接続する。
なお、計算機B302の構成は、計算機A301と同一なので、図示及び説明を省略する。
記憶装置A101は、FCポート150A、150B、150C、150D及び仮想記憶領域132、134を備える。また、記憶装置B102は、FCポート150E、150F及び論理記憶領域232、234を備える。
なお、記憶装置A101は、仮想記憶領域132、134だけでなく、論理記憶領域を備えてもよい。
記憶装置A101の仮想記憶領域132は、仮想的な記憶領域であり、実際にデータを記憶できない。そこで、記憶装置A101は、記憶装置B102の論理記憶領域232を、自らの仮想記憶領域132として計算機A301に提供する。
同様に、記憶装置A101の仮想記憶領域134は、仮想的な記憶領域であり、実際にデータを記憶できない。そこで、記憶装置A101は、記憶装置B102の論理記憶領域234を、自らの仮想記憶領域134として計算機B302に提供する。
なお、記憶装置B102の論理記憶領域232及び論理記憶領域234は、一つのRAIDグループ200に属する。
本実施の形態では、計算機A301には、記憶装置A101の仮想記憶領域132が割り当てられている。そのため、計算機A301と記憶装置A101の仮想記憶領域132との間には、記憶装置A101のFCポート150Aを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機A301が記憶装置A101の仮想記憶領域132に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機A301から記憶装置A101の仮想記憶領域132に送信される。
また、記憶装置A101の仮想記憶領域132と記憶装置B102の論理記憶領域232との間には、記憶装置A101のFCポート150C及び記憶装置B102のFCポート150Eを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機A301が記憶装置A101の仮想記憶領域132に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置A101の仮想記憶領域132から記憶装置B102の論理記憶領域232に送信される。
これによって、計算機A301は、記憶装置B102の論理記憶領域232を、記憶装置A101の記憶領域として認識する。
記憶装置A101は、仮想記憶領域132への書き込み要求を受けると、当該書き込み要求を記憶装置B102へ転送する。
また、計算機B302には、記憶装置A101の仮想記憶領域134が割り当てられている。そのため、計算機B302と記憶装置A101の仮想記憶領域134との間には、記憶装置A101のFCポート150Bを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置A101の仮想記憶領域134に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機B302から記憶装置A101の仮想記憶領域134に送信される。
また、記憶装置A101の仮想記憶領域134と記憶装置B102の論理記憶領域234との間には、記憶装置A101のFCポート150D及び記憶装置B102のFCポート150Fを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置A101の仮想記憶領域134に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置A101の仮想記憶領域134から記憶装置B102の論理記憶領域234に送信される。
これによって、計算機B302は、記憶装置B102の論理記憶領域234を、記憶装置A101の記憶領域として認識する。
記憶装置A101は、仮想記憶領域134への書き込み要求を受けると、当該書き込み要求を記憶装置B102へ転送する。
なお、記憶装置B102は、自身の論理記憶領域を計算機301等に直接提供してもよい。
本説明図では、管理計算機500の処理の概要を説明する。
管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、記憶装置A101及び記憶装置B102の構成に関する情報を取得する。また、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、記憶装置A101及び記憶装置B102の性能に関する情報を取得する。
次に、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521及び性能情報取得プログラム523が取得した情報に基づいて、分析画面を作成する。そして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、作成した分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図5は、第1の実施の形態の記憶装置A101の記憶領域構成情報122の構成図である。
記憶領域構成情報122は、FCポート番号1221、記憶領域番号1222、計算機識別番号1223、実仮フラグ1224、Externalポート番号1225、外部記憶装置番号1226、外部記憶装置ポート番号1227及び外部記憶領域番号1228を含む。
FCポート番号1221は、記憶装置A101のFCポート150の一意な識別子である。記憶領域番号1222は、記憶装置A101の記憶領域の一意な識別子であり、当該FCポート150を経由してアクセスされる記憶領域の一意な識別子である。なお、記憶領域は、論理記憶領域又は仮想記憶領域のいずれであってもよい。
計算機識別番号1223は、当該記憶領域にアクセスする計算機301等の一意な識別子である。計算機識別情報1223には、例えば、WWN(World Wide Name)が格納される。
実仮フラグ1224は、当該レコードの記憶領域が実際にデータを記憶できるかどうかを示す。例えば、当該記憶領域が、実際にデータを記憶できる論理記憶領域の場合、実仮フラグ1224には「実」が格納される。一方、当該記憶領域が、実際にデータを記憶できない仮想記憶領域1225の場合、実仮フラグ1224には「仮」が格納される。
Externalポート番号1225は、記憶装置A101のFCポート150の一意な識別子であり、記憶装置A101の当該記憶領域と外部の記憶装置B102との間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150の一意な識別子である。
外部記憶装置番号1226は、記憶装置A101の当該記憶領域との間にアクセスパスが張られている外部の記憶装置B102の一意な識別子である。外部記憶装置ポート番号1227は、当該外部の記憶装置B102のFCポート150の一意な識別子であり、当該記憶領域と外部接続されている記憶装置B102との間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150の一意な識別子である。
外部記憶領域番号1228は、外部の記憶装置B102の当該FCポート150を経由してアクセスされる記憶領域の一意な識別子である。なお、実仮フラグ1224に「仮」が格納されている場合、外部記憶領域番号1228は、記憶装置A101の仮想記憶領域へ書き込み要求されたデータを記憶する論理記憶領域の一意な識別子である。また、実仮フラグ1224に「実」が格納されている場合、外部記憶領域番号1228は、記憶装置A101の論理記憶領域の複製データを記憶する論理記憶領域の一意な識別子である。
記憶装置A101の当該記憶領域が、実際にデータを記憶できる論理記憶領域であり、且つ、コピー機能などによって複製されない場合、Externalポート番号1225、外部記憶装置番号1226、外部記憶装置ポート番号1227及び外部記憶領域番号1228には、値が格納されない。
また、本実施の形態では、図4で付した番号を識別子として用いるが、他の識別子を用いてもよい。
なお、記憶装置B102及び記憶装置C103も、記憶装置A101と同様の記憶領域構成情報122を備える。
図6は、第1の実施の形態の記憶装置B102の記憶領域RAIDグループマッピング情報124の構成図である。
記憶領域RAIDグループマッピング情報124は、記憶領域番号1241及びRAIDグループ番号1242を含む。
記憶領域番号1241は、記憶装置B102の論理記憶領域232等の一意な識別子である。よって、記憶領域RAIDグループマッピング情報124には、仮想記憶領域に関する情報は格納されない。
RAIDグループ番号1242は、当該論理記憶領域232等が属するRAIDグループの一意な識別子である。
本構成図によると、論理記憶領域232及び234は、RAIDグループ200に属する。また、論理記憶領域235、236、237及び238は、RAIDグループ210に属する。
なお、記憶装置A101及び記憶装置C103も、記憶装置B102と同様の記憶領域RAIDグループマッピング情報124を備える。
図7は、第1の実施の形態の記憶装置B102のRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126の構成図である。
RAIDグループ物理ディスクマッピング情報126は、RAIDグループ番号1261及び物理ディスク番号1262を含む。
RAIDグループ番号1261は、記憶装置B102のRAIDグループ200等の一意な識別子である。物理ディスク番号1262は、当該RAIDグループ200等を構成する物理ディスク161等の一意な識別子である。
本構成図によると、RAIDグループ200は、四台の物理ディスク161、162、163及び164で構成されている。また、RAIDグループ210は、四台の物理ディスク165、166、167及び168で構成されている。
なお、記憶装置A101及び記憶装置C103も、記憶装置B102と同様のRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126を備える。
図8Aは、第1の実施の形態の記憶装置A101のFCポート性能情報121の構成図である。図8Bは、第1の実施の形態の記憶装置B102のFCポート性能情報121の構成図である。
FCポート性能情報121は、FCポート番号1212、データ転送量1213、帯域1214及び測定期間1215を含む。
FCポート番号1212は、記憶装置101等のFCポート150の一意な識別子である。データ転送量1213は、当該FCポート150の単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。帯域1214は、当該FCポート150が物理的に転送できる単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
測定期間1215は、当該レコードのデータ転送量1213が測定された期間である。
FCポート性能情報121は、それぞれのFCポート150の性能に関する情報の履歴を管理する。なお、FCポート性能情報121には、データ転送量1213でなく、FCポート150の性能に関する他の情報が含まれていてもよい。例えば、FCポート性能情報121には、一秒間の入出力アクセス回数又はレスポンスタイム等が含まれていてもよい。
次に、記憶装置101等のFCポート性能情報121の更新処理を説明する。
記憶装置101等は、それぞれのFCポート150のデータ転送量を定期的に測定する。
次に、記憶装置101等は、FCポート性能情報121に新たなレコードを作成する。次に、記憶装置101等は、データ転送量を測定したFCポートの識別子を、新たなレコードのFCポート番号1212に格納する。次に、記憶装置101等は、測定したデータ転送量を、新たなレコードのデータ転送量1213に格納する。次に、記憶装置101等は、データ転送量を測定したFCポートの帯域を、新たなレコードの帯域1214に格納する。そして、記憶装置101等は、データ転送量を測定した期間を、新たなレコードの測定期間1215に格納する。
以上のように、記憶装置101等は、FCポート性能情報121を更新する。
図9Aは、第1の実施の形態の記憶装置A101の記憶領域性能情報123の構成図である。図9Bは、第1の実施の形態の記憶装置B102の記憶領域性能情報123の構成図である。
記憶領域性能情報123は、記憶領域番号1232、データ転送量1233、ビジー率1234及び測定期間1235を含む。
記憶領域番号1232は、記憶装置101等の記憶領域の一意な識別子である。なお、記憶領域は、論理記憶領域又は仮想記憶領域のいずれであってもよい。
データ転送量1233は、当該記憶領域への単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
ビジー率1234は、当該記憶領域のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。なお、ビジー状態は、当該記憶領域を構成する物理ディスクが稼動している状態である。そのため、当該論理記憶領域が仮想記憶領域の場合、ビジー率1234には値が格納されない。
測定期間1235は、当該レコードのデータ転送量1233及びビジー率1234が測定された期間である。
記憶領域性能情報123は、それぞれの記憶領域の性能に関する情報の履歴を管理する。なお、記憶領域性能情報123には、データ転送量1233及びビジー率1234でなく、記憶領域の性能に関する他の情報が含まれていてもよい。例えば、記憶領域性能情報123には、一秒間の入出力アクセス回数又はレスポンスタイム等が含まれていてもよい。
次に、記憶装置101等の記憶領域性能情報123の更新処理を説明する。
記憶装置101等は、それぞれの記憶領域のデータ転送量及びビジー率を定期的に測定する。
次に、記憶装置101等は、記憶領域性能情報123に新たなレコードを作成する。次に、記憶装置101等は、性能を測定した記憶領域の識別子を、新たなレコードの記憶領域識別番号1232に格納する。次に、記憶装置101等は、測定したデータ転送量を、新たなレコードのデータ転送量1233に格納する。次に、記憶装置101等は、測定したビジー率を、新たなレコードのビジー率1234に格納する。そして、記憶装置101等は、性能を測定した期間を、新たなレコードの測定期間1235に格納する。
以上のように、記憶装置101等は、記憶領域性能情報123を更新する。
図10は、第1の実施の形態の記憶装置B102のRAIDグループ性能情報125の構成図である。
RAIDグループ性能情報125は、RAIDグループ番号1252、ビジー率1253及び測定期間1254を含む。
RAIDグループ番号1252は、記憶装置B102のRAIDグループ200等の一意な識別子である。ビジー率1253は、当該RAIDグループ200等のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。なお、ビジー状態は、当該RAIDグループ200等を構成する物理ディスクが稼動している状態である。
測定期間1254は、当該レコードのビジー率1253が測定された期間である。
RAIDグループ性能情報125は、それぞれのRAIDグループ200等の性能に関する情報の履歴を管理する。なお、RAIDグループ性能情報125には、ビジー率1253でなく、RAIDグループ200等の性能に関する他の情報が含まれていてもよい。例えば、RAIDグループ性能情報125には、一秒間の入出力アクセス回数又はレスポンスタイム等が含まれていてもよい。
なお、記憶装置A101及び記憶装置C103も、記憶装置B102と同様のRAIDグループ性能情報125を備える。
次に、記憶装置101等のRAIDグループ性能情報125の更新処理を説明する。
記憶装置101等は、それぞれのRAIDグループ200等のビジー率を定期的に測定する。
次に、記憶装置101等は、RAIDグループ性能情報125に新たなレコードを作成する。次に、記憶装置101等は、ビジー率を測定したRAIDグループ200等の識別子を、新たなレコードのRAIDグループ番号1252に格納する。次に、記憶装置101等は、測定したビジー率を、新たなレコードのビジー率1253に格納する。次に、ビジー率を測定した期間を、新たなレコードの測定期間1254に格納する。
以上のように、記憶装置101等は、RAIDグループ性能情報125を更新する。
図11は、第1の実施の形態の記憶装置B102の物理ディスク性能情報127の構成図である。
物理ディスク性能情報127は、物理ディスク番号1272、ビジー率1273及び測定期間1274を含む。
物理ディスク番号1272は、記憶装置B102の物理ディスク161等の一意な識別子である。ビジー率1273は、当該物理ディスク161等のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。なお、ビジー状態は、当該物理ディスク161等が稼動している状態である。
測定期間1274は、当該レコードのビジー率が測定された期間である。
物理ディスク性能情報127は、それぞれの物理ディスク161等の性能に関する情報の履歴を管理する。なお、物理ディスク性能情報127には、ビジー率1273でなく、物理ディスク161等の性能に関する他の情報が含まれていてもよい。例えば、物理ディスク性能情報127には、一秒間の入出力アクセス回数又はレスポンスタイム等が含まれていてもよい。
なお、記憶装置A101及び記憶装置C103も、記憶装置B102と同様の物理ディスク性能情報127を備える。
次に、記憶装置101等の物理ディスク性能情報127の更新処理を説明する。
記憶装置101等は、それぞれの物理ディスク161等のビジー率を定期的に測定する。
次に、記憶装置101等は、物理ディスク性能情報127に新たなレコードを作成する。次に、記憶装置101等は、ビジー率を測定した物理ディスクの識別子を、新たなレコードの物理ディスク番号1272に格納する。次に、測定したビジー率を、新たなレコードのビジー率1273に格納する。次に、ビジー率を測定した期間を、新たなレコードの測定期間1274に格納する。
以上のように、記憶装置101等は、物理ディスク性能情報127を更新する。
なお、本実施の形態では、管理者は、FCポート性能情報121(図8A及び図8B)の測定期間1215、記憶領域性能情報123(図9A及び図9B)の測定期間1235、RAIDグループ性能情報125(図10)の測定期間1254及び物理ディスク性能情報127(図11)の測定期間1274が同一となるように設定する。
具体的には、管理者は、記憶装置101等の性能の測定間隔を管理計算機500に設定する。管理計算機500は、設定された測定間隔での性能の測定を、すべての記憶装置101等に要求する。
すると、記憶装置101等は、要求された測定間隔で、自身の構成部位の性能を測定する。そして、記憶装置101等は、測定した性能を、性能情報121、123、125及び127に格納する。
図12は、第1の実施の形態の管理計算機500の管理デバイス情報522の構成図である。
管理デバイス情報522は、装置タイプ5221、装置名5222、装置識別番号5223及IPアドレス5224を含む。
装置識別番号5223は、管理計算機500が管理する装置の一意な識別子である。
装置タイプ5221は、当該装置の種類である。つまり、装置タイプ5221は、当該装置が計算機301等又は記憶装置101等のいずれであるかを示す。
装置名5222は、当該装置の名称である。つまり、装置名5222は、当該装置を管理者が識別する識別子である。IPアドレス5224は、当該装置のIPアドレスである。
なお、管理デバイス情報522は、管理者によって予め登録される。
以下、管理計算機500の性能報告画面の遷移処理の詳細を説明する。
まず、管理計算機500の性能報告画面制御プログラム525は、記憶装置一覧画面をディスプレイ515に表示する。
図13は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示される記憶装置一覧画面700の説明図である。
記憶装置一覧画面700は、測定期間入力フィールド701、記憶装置選択情報707及び関連記憶装置性能表示ボタン705を含む。
測定期間入力フィールド701には、記憶装置101等の性能の測定期間が入力される。管理者は、管理計算機500に表示させたい性能が測定された期間を、測定期間入力フィールド701に入力する。なお、測定期間入力フィールド701は、プルダウンメニューから値を選べてもよい。
記憶装置選択情報707は、記憶装置名702、記憶装置番号704及び選択フィールド703を含む。
記憶装置名702は、管理者が記憶装置101等を識別する名称である。記憶装置番号704は、当該記憶装置101等の一意な識別子である。
選択フィールド703は、当該記憶装置101等が選択されているかどうかを示す。本説明図の記憶装置一覧画面700において、管理者は、記憶装置A101を選択している。
そして、管理者は、関連記憶装置性能表示ボタン705を操作することによって、選択フィールド703で選択したレコードの記憶装置101等の性能に関する情報の取得を管理計算機500に要求する。なお、測定期間702に値が入力されていない場合、管理者は、関連記憶装置性能表示ボタン705を操作できない。同様に、選択フィールド703で記憶装置101等が選択されていない場合にも、管理者は、関連記憶装置性能表示ボタン705を操作できない。
次に、管理計算機500の記憶装置一覧画面700の作成処理を説明する。
管理計算機500の性能報告画面制御プログラム525は、記憶装置一覧画面700のテンプレートを予め用意しておく。そして、用意しておいた記憶装置一覧画面700のテンプレートに、必要な情報を格納する。
具体的には、性能報告画面制御プログラム525は、管理デバイス情報522の装置タイプ5221に「記憶装置」が格納されているレコードをすべて選択する。次に、選択したレコードの装置名5222及び装置識別番号5223を抽出する。
次に、性能報告画面制御プログラム525は、抽出した装置名5222を、記憶装置一覧画面700の記憶装置名702に格納する。次に、抽出した装置識別番号5223を、記憶装置一覧画面700の記憶装置番号704に格納する。
以上のように、性能報告画面制御プログラム525は、記憶装置一覧画面700を作成する。そして、作成した記憶装置一覧画面700をディスプレイ515に表示させる。
次に、記憶装置一覧画面700の関連記憶装置性能表示ボタン705が管理者によって操作された場合の管理計算機500の処理を説明する。なお、本実施の形態では、記憶装置一覧画面700の測定期間入力フィールド701には、「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」が格納されている。また、記憶装置一覧画面700の選択フィールド703では、記憶装置A101が選択されている。
記憶装置一覧画面700の関連記憶装置性能表示ボタン705が操作されると、管理計算機500は、Targetポートトラフィック分析情報610(図14で後述する。)を作成する。なお、管理計算機500のTargetポートトラフィック分析情報610の作成処理は、図15で後述する。
次に、管理計算機500は、作成したTargetポートトラフィック分析情報610に基づいて、Targetポートトラフィック分析画面(図16で後述する。)を作成する。そして、作成したTargetポートトラフィック分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図14は、第1の実施の形態の管理計算機500のTargetポートトラフィック分析情報620の構成図である。
Targetポートトラフィック分析情報610は、記憶装置番号6110、計算機識別番号6115、FCポート性能情報6120、記憶領域性能情報6130、実仮フラグ6140及び測定期間6150を含む。
記憶装置番号6110は、記憶装置101等の一意な識別子である。計算機識別番号6115は、当該記憶装置101等にアクセスする計算機301等の一意な識別子である。
FCポート性能情報6120は、FCポート番号6121、データ転送量6123及び帯域6125を含む。
FCポート番号6121は、当該記憶装置101等と当該計算機301等との間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150の一意な識別子である。データ転送量6123は、当該FCポート150の単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。帯域6125は、当該FCポート150が物理的に転送できる単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
記憶領域性能情報6130は、記憶領域番号6131及びデータ転送量6133を含む。
記憶領域番号6131は、当該FCポート150を経由してアクセスされる記憶領域の一意な識別子である。データ転送量6133は、当該記憶領域への単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
実仮フラグ6140は、当該記憶領域が実際にデータを記憶できるかどうかを示す。例えば、当該記憶領域が、実際にデータを記憶できる論理記憶領域の場合、実仮フラグ6140には「実」が格納される。一方、当該記憶領域が、実際にデータを記憶できない仮想記憶領域の場合、実仮フラグ6140には「仮」が格納される。
測定期間6150は、当該レコードのデータ転送量6123及び6133が測定された期間である。
図15は、第1の実施の形態の管理計算機500のTargetポートトラフィック分析情報620の作成処理のフローチャートである。
記憶装置一覧画面700の関連記憶装置性能表示ボタン705が操作されると、管理計算機500は、Targetポートトラフィック分析情報610の作成処理を開始する。
まず、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、記憶装置一覧画面700の測定期間入力フィールド701に入力された測定期間を取得する。次に、記憶装置一覧画面700の選択フィールド703で選択されたレコードの記憶装置番号704を取得する(S1010)。
本実施の形態では、性能報告画面遷移制御プログラム525は、記憶装置一覧画面700の測定期間入力フィールド701から、測定期間の「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」を取得する。また、記憶装置一覧画面700の選択フィールド703で選択されたレコードの記憶装置番号704の「101」を取得する。
次に、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した記憶装置番号704の「101」に対応する記憶装置A101を特定する。次に、特定した記憶装置A101の記憶領域構成情報122(図5)のすべてのレコードを、順番に選択する(S1015)。そして、管理計算機500は、選択したレコードに対して、ステップS1020からステップS1050までの処理を繰り返す。
構成情報取得プログラム521は、選択したレコードから、FCポート番号1221、記憶領域番号1222、計算機識別番号1223及び実仮フラグ1224を抽出する(S1020)。
次に、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した記憶装置番号704の「101」に対応する記憶装置A101を特定する。次に、特定した記憶装置A101のFCポート性能情報121(図8A)から、記憶装置A101のFCポート150の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521が抽出したFCポート番号1221とFCポート性能情報121のFCポート番号1212とが一致するすべてのレコードを、記憶装置A101のFCポート性能情報121から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間とFCポート性能情報121の測定期間1215とが一致するレコードを、選択したレコードの中から特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1213及び帯域1214を抽出する(S1030)。
次に、性能情報取得プログラム523は、記憶装置A101の記憶領域性能情報123(図9A)から、記憶装置A101の記憶領域の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521がステップS1020で抽出した記憶領域番号1222と記憶領域性能情報123の記憶領域番号1232とが一致するすべてのレコードを、記憶装置A101の記憶領域性能情報123から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間と記憶領域性能情報123の測定期間1235とが一致するレコードを、選択したレコードの中から特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1233を抽出する(S1040)。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析情報610を更新する(S1050)。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1010で取得した記憶装置番号を、Targetポートトラフィック分析情報610の記憶装置番号6110に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1020で抽出した計算機識別番号1223を、Targetポートトラフィック分析情報610の計算機識別番号6115に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1020で抽出したFCポート番号1221を、Targetポートトラフィック分析情報610のFCポート番号6121に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1030で抽出したデータ転送量1213を、Targetポートトラフィック分析情報610のデータ転送量6123に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1030で抽出した帯域1214を、Targetポートトラフィック分析情報610の帯域6125に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1020で抽出した記憶領域番号1222を、Targetポートトラフィック分析情報610の記憶領域番号6131に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1040で取得したデータ転送量1233を、Targetポートトラフィック分析情報610のデータ転送量6133に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1020で抽出した実仮フラグ1224を、Targetポートトラフィック分析情報610の実仮フラグ6140に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1010で取得した測定期間を、Targetポートトラフィック分析情報610の測定期間6150に格納する。
このようにして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析情報610を更新する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1015で記憶領域構成情報122のすべてのレコードを選択したかどうかを判定する(S1055)。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されていないと判定すると、ステップS1015に戻る。そして、管理計算機500は、選択されていないレコードに対して、ステップS1015からステップS1050までの処理を繰り返す。
一方、性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されたと判定すると、Targetポートトラフィック分析情報620の作成処理を終了する。
なお、管理計算機500は、記憶装置一覧画面700において、計算機301等を選択させてもよい。
この場合、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、記憶装置一覧画面700で選択された計算機301等の識別子を特定する。そして、ステップS1015において、構成情報取得プログラム521は、特定した識別子と記憶領域構成情報122の計算機識別番号1223とが一致するレコードのみを、記憶領域構成情報122から選択する。これによって、管理計算機500は、記憶装置一覧画面700で選択された計算機301に張られたアクセスパスが経由するFCポート150に関する情報のみを、Targetポートトラフィック分析情報610に格納できる。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析情報610を作成すると、当該Targetポートトラフィック分析情報610に基づいて、Targetポートトラフィック分析画面を作成する。そして、作成したTargetポートトラフィック分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図16は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示されるTargetポートトラフィック分析画面710の説明図である。
Targetポートトラフィック分析画面710は、記憶領域選択情報711、性能グラフ718及び関連Externalポート性能表示ボタン715を含む。
記憶領域選択情報711は、Targetポートトラフィック分析情報610の一部又は全部を含む。また、記憶領域選択情報711は、選択フィールド712を含む。
本説明図の記憶領域選択情報711は、Targetポートトラフィック分析情報610の記憶装置番号6110、測定期間6150、計算機識別番号6115、FCポート番号6121及び記憶領域番号6131を含む。
選択フィールド712は、当該レコードの記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図のTargetポートトラフィック分析画面710において、管理者は、記憶装置A101の記憶領域132を選択している。
性能グラフ718は、Targetポートトラフィック分析情報610に基づいて作成される。本説明図の性能グラフ718は、Targetポートトラフィック分析情報610のデータ転送量6123、帯域6125及びデータ転送量6133に基づいて、作成されたものである。これによって、性能グラフ718は、FCポート150に関する性能及び当該FCポートを経由してアクセスされる記憶領域の性能を示す。
なお、性能グラフ718は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。また、Targetポートトラフィック分析画面710は、性能グラフ718の代わりに、FCポート150の性能を示すテーブル等を含んでいてもよい。
次に、性能グラフ718の別の表示形態を説明する。
図17は、第1の実施の形態のTargetポートトラフィック分析画面710の性能グラフ718の表示形態の説明図である。
本説明図の性能グラフ718がポインタ70で指定されると、管理計算機500は、ポインタ70で指定された位置に対応する情報を、ポップアップ画面72として表示してもよい。具体的には、管理計算機500は、ポインタ70で指定された位置に対応する情報を、Targetポートトラフィック分析情報610から抽出する。そして、抽出した情報を、ポップアップ画面72として表示する。
ここで、図16に戻る。
管理者は、Targetポートトラフィック分析画面710を分析することによって、記憶装置A101のFCポート150の状況を把握できる。本説明図のTargetポートトラフィック分析画面710によると、管理者は、FCポート150Aには記憶領域132との間にのみアクセスパスが張られていることを把握する。よって、管理者は、FCポート150AにおいてIOの競合が発生しないと把握できる。
管理者は、関連Externalポート性能表示ボタン715を操作することによって、選択フィールド712で選択したレコードの記憶領域の性能に関する情報の取得を管理計算機500に要求する。
関連Externalポート性能表示ボタン715が操作されると、管理計算機500は、Externalポートトラフィック分析情報620(図18で後述する。)を作成する。なお、管理計算機500のExternalポートトラフィック分析情報620の作成処理は、図19で後述する。
次に、管理計算機500は、作成したExternalポートトラフィック分析情報620に基づいて、Externalポートトラフィック分析画面(図20で後述する。)を作成する。そして、作成したExternalポートトラフィック分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図18は、第1の実施の形態の管理計算機500のExternalポートトラフィック分析情報620の構成図である。
Externalポートトラフィック分析情報620は、記憶装置番号6210、Externalポート性能情報6220、記憶領域性能情報6230、外部記憶装置番号6240、外部記憶領域番号6250、測定期間6260及び選択フラグ6270を含む。
記憶装置番号6210は、記憶装置101等の一意な識別子である。
Externalポート性能情報6220は、Externalポートの性能に関する情報である。なお、Externalポートは、記憶装置101等同士の間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150である。
Externalポート性能情報6220は、FCポート番号6221、データ転送量6223及び帯域6225を含む。
FCポート番号6221は、当該記憶装置101等のExternalポートの一意な識別子である。データ転送量6223は、当該Externalポートの単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。帯域6225は、当該Externalポートが物理的に転送できる単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
記憶領域性能情報6230は、記憶領域番号6231及びデータ転送量6233を含む。
記憶領域番号6231は、当該Externalポートを経由するアクセスパスが張られている記憶領域の一意な識別子である。データ転送量6233は、当該記憶領域への単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
外部記憶装置番号6240は、当該Externalポートを経由してアクセスされる記憶装置101等の一意な識別子である。つまり、外部記憶装置番号6240は、記憶装置番号6210に対応する記憶装置101等へ書き込み要求されたデータが転送される記憶装置101等の一意な識別子である。
外部記憶領域番号6250は、当該Externalポートを経由してアクセスされる記憶領域の一意な識別子である。つまり、外部記憶領域番号6250は、記憶領域番号6231に対応する記憶領域へ書き込み要求されたデータが転送される記憶領域の一意な識別子である。
測定期間6260は、当該レコードのデータ転送量6223、帯域6225及びデータ転送量6233が測定された期間である。選択フラグ6270は、当該記憶領域が管理者によって選択されたアクセスパス上にある記憶領域であることを示す。
図19は、第1の実施の形態の管理計算機500のExternalポートトラフィック分析情報620の作成処理のフローチャートである。
Targetポートトラフィック分析画面710の関連Externalポート性能表示ボタン715が操作されると、管理計算機500は、Externalポートトラフィック分析情報620の作成処理を開始する。
まず、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析画面710で指定されている情報を取得する。具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析画面710から、記憶装置番号及び測定期間を取得する。更に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Targetポートトラフィック分析画面710の選択フィールド712で選択されたレコードの記憶領域番号を取得する(S1110)。
本実施の形態では、性能報告画面遷移制御プログラム525は、記憶装置番号の「101」、記憶領域番号の「132」及び測定期間の「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」を取得する。
次に、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した記憶装置番号の「101」に対応する記憶装置A101を特定する。次に、構成情報取得プログラム521は、特定した記憶装置A101の記憶領域構成情報122(図5)のすべてのレコードを、順番に選択する(S1115)。そして、管理計算機500は、選択したレコードに対して、ステップS1120からステップS1150までの処理を繰り返す。
構成情報取得プログラム521は、選択したレコードから、記憶領域番号1222、Externalポート番号1225、外部記憶装置番号1226及び外部記憶領域番号1228を抽出する(S1120)。
次に、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した記憶装置番号の「101」に対応する記憶装置A101を特定する。次に、特定した記憶装置A101のFCポート性能情報121(図8A)から、Externalポートの性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521が抽出したExternalポート番号1225とFCポート性能情報121のFCポート番号1212とが一致するすべてのレコードを、記憶装置A101のFCポート性能情報121から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間とFCポート性能情報121の測定期間1215とが一致するレコードを、選択したレコードの中から特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1213及び帯域1214を抽出する(S1130)。
次に、性能情報取得プログラム523は、記憶装置A101の記憶領域性能情報123(図9A)から、記憶領域の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521がステップS1120で抽出した記憶領域番号1222と記憶領域性能情報123の記憶領域番号1232とが一致するすべてのレコードを、記憶装置A101の記憶領域性能情報123から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間と記憶領域性能情報123の測定期間1235とが一致するレコードを、選択したレコードの中から特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1233を抽出する(S1140)。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析情報620を更新する(S1150)。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1110で取得した記憶装置番号を、Externalポートトラフィック分析情報620の記憶装置番号6210に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1120で抽出したExternalポート番号1225を、Externalポートトラフィック分析情報620のFCポート番号6221に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1130で抽出したデータ転送量1213を、Externalポートトラフィック分析情報620のデータ転送量6223に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1130で抽出した帯域1214を、Externalポートトラフィック分析情報620の帯域6225に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1120で抽出した記憶領域番号1222を、Externalポートトラフィック分析情報620の記憶領域番号6231に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1140で抽出したデータ転送量1233を、Externalポートトラフィック分析情報620のデータ転送量6233に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1120で抽出した外部記憶装置番号1226を、Externalポートトラフィック分析情報620の外部記憶装置番号6240に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1120で抽出した外部記憶領域番号1228を、Externalポートトラフィック分析情報620の外部記憶領域番号6250に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1110で取得した測定期間を、Externalポートトラフィック分析情報620の測定期間6260に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1110で取得した記憶領域番号とExternalポートトラフィック分析情報620の記憶領域番号6231とが一致するレコードを、Externalポートトラフィック分析情報620から選択する。そして、選択したレコードの選択フラグ6270にアスタリスク「*」を格納する。
このようにして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析情報620を更新する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1115で記憶領域構成情報122のすべてのレコードを選択したかどうかを判定する(S1155)。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されていないと判定すると、ステップS1115に戻る。そして、管理計算機500は、選択されていないレコードに対して、ステップS1115からステップS1150までの処理を繰り返す。
一方、性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されたと判定すると、Externalポートトラフィック分析情報620の作成処理を終了する。
なお、ステップS1115において、構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525がステップS1110で取得した記憶領域番号と記憶領域構成情報122の記憶領域番号1222とが一致するレコードのみを、記憶領域構成情報122から選択してもよい。これによって、管理計算機500は、Targetポートトラフィック分析画面710の選択フィールド712で選択された記憶領域に対応する情報のみを、Externalポートトラフィック分析情報620に格納できる。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析情報620を作成すると、当該Externalポートトラフィック分析情報620に基づいて、Externalポートトラフィック分析画面を作成する。そして、作成したExternalポートトラフィック分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図20は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示されるExternalポートトラフィック分析画面720の説明図である。
Externalポートトラフィック分析画面720は、記憶領域選択情報721、性能グラフ728、関連Targetポート性能表示ボタン723及び関連外部記憶装置ポート性能表示ボタン725を含む。
記憶領域選択情報721は、Externalポートトラフィック分析情報620の一部又は全部を含む。また、記憶領域選択情報721は、選択フィールド724を含む。
本説明図の記憶領域選択情報721は、Externalポートトラフィック分析情報620の記憶装置番号6210、測定期間6260、選択フラグ6270、FCポート番号6221、記憶領域番号6231、外部記憶装置番号6240及び外部記憶領域番号6250を含む。
選択フィールド724は、当該レコードの記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図のExternalポートトラフィック分析画面720において、管理者は、記憶装置A101の仮想記憶領域132を選択している。
性能グラフ728は、Externalポートトラフィック分析情報620に基づいて作成される。本説明図の性能グラフ728は、Externalポートトラフィック分析情報620のデータ転送量6223、帯域6225及びデータ転送量6233に基づいて、作成されたものである。これによって、本説明図の性能グラフ728は、Externalポートの性能を示す。更に、本説明図の性能グラフ728は、当該Externalポートを経由するアクセスパスが張られている記憶領域の性能を示す。
なお、性能グラフ728では、Externalポートトラフィック分析情報620の選択フラグ6270に「*」が格納されているレコードに関するグラフが、強調されたり、点滅したりしてもよい。これによって、管理者は、選択したアクセスパス上の記憶領域に関する性能を性能グラフ728から容易に把握できる。
性能グラフ728は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。また、Externalポートトラフィック分析画面720は、性能グラフ728の代わりに、Externalポートの性能を示すテーブル等を含んでいてもよい。
更に、性能グラフ728は、管理者が選択したアクセスパス上の記憶領域に対応する外部記憶領域の存在を「△」で示している。これによって、管理者は、当該記憶領域のIO競合を調べるために、アクセスパスを更にたどる必要があると認識できる。
管理者は、Externalポートトラフィック分析画面720を分析することによって、Externalポートの状況を把握できる。本説明図のExternalポートトラフィック分析画面720によると、管理者は、ExternalポートであるFCポート150Cの状況を把握できる。具体的には、管理者は、FCポート150cには記憶領域132との間にのみアクセスパスが張られていることを把握する。よって、管理者は、FCポート150CにおいてIOの競合が発生しないと把握できる。
関連Targetポート性能表示ボタン723が操作されると、管理計算機500は、Targetポートトラフィック分析画面710(図16)をディスプレイ515に表示させる。
関連外部記憶装置ポート性能表示ボタン725が操作されると、管理計算機500は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630(図21で後述する。)を作成する。なお、管理計算機500の外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の作成処理は、図22で後述する。
次に、管理計算機500は、作成した外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630に基づいて、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面(図23で後述する。)を作成する。そして、作成した外部記憶装置ポートトラフィック分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図21は、第1の実施の形態の外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の構成図である。
外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630は、記憶装置番号6310、計算機識別情報6315、FCポート性能情報6320、記憶領域性能情報6330、測定期間6340及び選択フラグ6350を含む。
記憶装置番号6310は、記憶装置101等の一意な識別子である。計算機識別番号6315は、当該記憶装置101等にアクセスする計算機301等の一意な識別子である。
FCポート性能情報6320は、FCポート番号6321、データ転送量6323及び帯域6325を含む。
FCポート番号6321は、当該記憶装置101等と上位の記憶装置101等との間に張られているアクセスパスが経由するFCポート150の一意な識別子である。データ転送量6323は、当該FCポート150の単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。帯域6325は、当該FCポート150が物理的に転送できる単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
記憶領域性能情報6330は、記憶領域番号6331及びデータ転送量6333を含む。
記憶領域番号6331は、当該FCポートを経由してアクセスされる記憶領域の一意な識別子である。データ転送量6333は、当該記憶領域への単位時間当たりのデータ転送量(MB/sec)である。
測定期間6340は、当該レコードのデータ転送量6323、帯域6325及びデータ転送量6333が測定された期間である。選択フラグ6350は、当該記憶領域が管理者によって選択されているアクセスパス上の記憶領域であることを示す。
図22は、第1の実施の形態の管理計算機500の外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の作成処理のフローチャートである。
Externalポートトラフィック分析画面720の関連外部記憶装置ポート性能表示ボタン725が操作されると、管理計算機500は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の作成処理を開始する。
まず、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析画面720で指定されている情報を取得する。具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析画面720から、測定期間を取得する。更に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、Externalポートトラフィック分析画面720の選択フィールド724で選択されたレコードの外部記憶装置番号及び外部記憶領域番号を取得する(S1210)。
本実施の形態では、性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置番号の「102」、外部記憶領域番号の「232」及び測定期間の「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」を取得する。
次に、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、構成情報取得プログラム521は、特定した記憶装置B102の記憶領域構成情報122のすべてのレコードを、順番に選択する(S1215)。そして、管理計算機500は、選択したレコードに対して、ステップS1220からステップS1250までの処理を繰り返す。
構成情報取得プログラム521は、選択したレコードから、FCポート番号1221、記憶領域番号1222及び計算機識別番号1223を抽出する(S1220)。
次に、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、性能情報取得プログラム523は、特定した記憶装置B102のFCポート性能情報121(図8B)から、FCポートの性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラムが抽出したFCポート番号1221とFCポート性能情報121のFCポート番号1212とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102のFCポート性能情報121から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間とFCポート性能情報121の測定期間1215とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1213及び帯域1214を抽出する(S1230)。
次に、性能情報取得プログラム523は、記憶装置B102の記憶領域性能情報123(図9B)から、記憶領域の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521がステップS1220で抽出した記憶領域番号1222と記憶領域性能情報123の記憶領域番号1232とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102の記憶領域性能情報123から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間と記憶領域性能情報123の測定期間1235とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、データ転送量1233を抽出する(S1240)。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630を更新する(S1250)。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1210で取得した外部記憶装置番号を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の記憶装置番号6310に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1220で抽出した計算機識別番号1223を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の計算機識別番号6315に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1220で抽出したFCポート番号1221を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630のFCポート番号6321に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1230で抽出したデータ転送量1213を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630のデータ転送量6323に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1230で抽出した帯域1214を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の帯域6325に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1220で抽出した記憶領域番号1222を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の記憶領域番号6331に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1240で抽出したデータ転送量1233を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630のデータ転送量6333に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1210で取得した測定期間を、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の測定期間6340に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1210で取得した外部記憶領域番号と外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の記憶領域番号6331とが一致するレコードを、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630から選択する。そして、選択したレコードの選択フラグ6350にアスタリスク「*」を格納する。
このようにして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630を更新する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1215で記憶領域構成情報122のすべてのレコードを選択したかどうかを判定する(S1255)。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されていないと判定すると、ステップS1215に戻る。そして、管理計算機500は、選択されていないレコードに対して、ステップS1215からステップS1250までの処理を繰り返す。
一方、性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されたと判定すると、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の作成処理を終了する。
なお、ステップS1215において、構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525がステップS1210で取得した外部記憶領域番号と記憶領域構成情報122の記憶領域番号1222とが一致するレコードのみを、記憶領域構成情報122から選択してもよい。これによって、管理計算機500は、Externalポートトラフィック分析画面720の選択フィールド724で選択された外部記憶領域に対応する情報のみを、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630に格納できる。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630を作成すると、当該外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630に基づいて、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面を作成する。そして、作成した外部記憶装置ポートトラフィック分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図23は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示される外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の説明図である。
外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730は、記憶領域選択情報731、性能グラフ738、関連Externalポート性能表示ボタン733及び関連RAIDグループ性能表示ボタン735を含む。
記憶領域選択情報731は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の一部又は全部を含む。また、記憶領域選択情報731は、選択フィールド734を含む。
本説明図の記憶領域選択情報731は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の記憶装置番号6310、測定期間6340、選択フラグ6350、計算機番号6315、FCポート番号6321及び記憶領域番号6331を含む。
選択フィールド734は、当該レコードの記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図の外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730において、管理者は、記憶装置B102の論理記憶領域232を選択している。
性能グラフ738は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630に基づいて作成される。本説明図の性能グラフ738は、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630のデータ転送量6323、帯域6325及びデータ転送量6333に基づいて、作成されたものである。これによって、本説明図の性能グラフ728は、上位の記憶装置A101と下位の記憶装置B102との間に張られたアクセスパスが経由する記憶装置B102のFCポート150の性能を示す。更に、本説明図の性能グラフ728は、当該FCポート150を経由してアクセスされる記憶領域の性能を示す。
なお、性能グラフ738では、外部記憶装置ポートトラフィック分析情報630の選択フラグ6350に「*」が格納されているレコードに関するグラフが、強調されたり、点滅したりしてもよい。これによって、管理者は、選択した記憶領域に関する性能を性能グラフ738から容易に把握できる。
性能グラフ738は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。また、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730は、性能グラフ738の代わりに、記憶装置B102のFCポート150の性能及び当該FCポートを経由してアクセスされる記憶領域の性能を示すテーブル等を含んでいてもよい。
管理者は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730を分析することによって、記憶装置A101に外部接続されている記憶装置B102のFCポート150Eの状況を把握できる。本説明図の外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730によると、管理者は、FCポート150Eには記憶装置232との間にのみアクセスパスが張られていることを把握する。これによって、管理者は、FCポート150EにおいてIOの競合が発生しないと把握できる。
関連Externalポート性能表示ボタン733が操作されると、管理計算機500は、Externalポートトラフィック分析画面720(図20)をディスプレイ515に表示させる。
関連RAID性能情報ボタン735が操作されると、管理計算機500は、RAIDグループ稼動分析情報640(図24で後述する。)を作成する。なお、管理計算機500のRAIDグループ稼動分析情報640の作成処理は、図25で後述する。
次に、管理計算機500は、作成したRAIDグループ稼動分析情報640に基づいて、RAIDグループ稼動分析画面(図26で後述する。)を作成する。そして、作成したRAIDグループ稼動分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図24は、第1の実施の形態の管理計算機500のRAIDグループ稼動分析情報640の構成図である。
RAIDグループ稼動分析情報640は、記憶装置番号6410、RAIDグループ性能情報6420、記憶領域性能情報6430、測定期間6440及び選択フラグ6450を含む。
記憶装置番号6410は、記憶装置101等の一意な識別子である。
RAIDグループ性能情報6420は、RAIDグループ番号6421及びビジー率6423を含む。
RAIDグループ番号6421は、当該記憶装置101等のRAIDグループ200等の一意な識別子である。ビジー率6423は、当該RAIDグループ200等のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。
記憶領域性能情報6430は、記憶領域番号6431及びビジー率6433を含む。
記憶領域番号6431は、当該RAIDグループ200等に属する論理記憶領域の一意な識別子である。ビジー率6433は、当該論理記憶領域のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。
測定期間6440は、当該レコードのビジー率6423及び6433が測定された期間である。選択フラグ6450は、当該論理記憶領域が管理者によって選択されたかどうかを示す。
図25は、第1の実施の形態の管理計算機500のRAIDグループ稼動分析情報640の作成処理のフローチャートである。
外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の関連RAIDグループ性能表示ボタン735が操作されると、管理計算機500は、RAIDグループ稼動分析情報640の作成処理を開始する。
まず、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730で指定されている情報を取得する。具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730から、記憶装置番号及び測定期間を取得する。更に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の選択フィールド734で選択されたレコードの記憶領域番号を取得する(S1310)。
本実施の形態では、性能報告画面遷移制御プログラム525は、記憶装置番号の「102」、記憶領域番号の「232」及び測定期間の「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」を取得する。
次に、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、構成情報取得プログラム521は、特定した記憶装置B102の記憶領域RAIDグループマッピング情報124のすべてのレコードを、順番に選択する(S1315)。そして、管理計算機500は、選択したレコードに対して、ステップS1320からステップS1350までの処理を繰り返す。
構成情報取得プログラム521は、選択したレコードから、記憶領域番号1241及びRAIDグループ番号1242を抽出する(S1320)。
次に、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、性能情報取得プログラム523は、特定した記憶装置B102のRAIDグループ性能情報125(図10)から、RAIDグループ200等の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラムが抽出したRAIDグループ番号1242とRAIDグループ性能情報125のRAIDグループ番号1252とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102のRAIDグループ性能情報125から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間とRAIDグループ性能情報125の測定期間1254とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、ビジー率1253を抽出する(S1330)。
次に、性能情報取得プログラム523は、記憶装置B102の記憶領域性能情報123(図9B)から、記憶領域の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521がステップS1320で抽出した記憶領域番号1241と記憶領域性能情報123の記憶領域番号1232とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102の記憶領域性能情報123から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間と記憶領域性能情報123の測定期間1235とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、ビジー率1234を抽出する(S1340)。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析情報640を更新する(S1350)。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1310で取得した記憶装置番号を、RAIDグループ稼動分析情報640の記憶装置番号6410に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1320で抽出したRAIDグループ番号1242を、RAIDグループ稼動分析情報640のRAIDグループ番号6421に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1330で抽出したビジー率1253を、RAIDグループ稼動分析情報640のビジー率6423に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1320で抽出した記憶領域番号1241を、RAIDグループ稼動分析情報640の記憶領域番号6431に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1340で抽出したビジー率1234を、RAIDグループ稼動分析情報640のビジー率6433に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1310で取得した測定期間を、RAIDグループ稼動分析情報640の測定期間6440に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1310で取得した記憶領域番号とRAIDグループ稼動分析情報640の記憶領域番号6431とが一致するレコードを、RAIDグループ稼動分析情報640から選択する。そして、選択したレコードの選択フラグ6450にアスタリスク「*」を格納する。
このようにして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析情報640を更新する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1315で記憶領域RAIDグループマッピング情報124のすべてのレコードを選択したかどうかを判定する(S1355)。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されていないと判定すると、ステップS1315に戻る。そして、管理計算機500は、選択されていないレコードに対して、ステップS1315からステップS1350までの処理を繰り返す。
一方、性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されたと判定すると、RAIDグループ稼動分析情報640の作成処理を終了する。
なお、ステップS1315において、構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525がステップS1310で取得した記憶領域番号と記憶領域RAIDグループマッピング情報124の記憶領域番号1241とが一致するレコードのみを、記憶領域RAIDグループマッピング情報124から選択してもよい。これによって、管理計算機500は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の選択フィールド734で選択された論理記憶領域に対応する情報のみを、RAIDグループ稼動分析情報640に格納できる。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析情報640を作成すると、当該RAIDグループ稼動分析情報640に基づいて、RAIDグループ稼動分析画面を作成する。そして、作成したRAIDグループ稼動分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図26は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示されるRAIDグループ稼動分析画面740の説明図である。
RAIDグループ稼動分析画面740は、記憶領域選択情報741、性能グラフ748、関連外部記憶装置ポート性能表示ボタン743及び関連物理ディスク性能表示ボタン745を含む。
記憶領域選択情報741は、RAIDグループ稼動分析情報640の一部又は全部を含む。また、記憶領域選択情報741は、選択フィールド744を含む。
本説明図の記憶領域選択情報741は、RAIDグループ稼動分析情報640の記憶装置番号6410、測定期間6440、選択フラグ6450、RAIDグループ番号6421及び記憶領域番号6431を含む。
選択フィールド744は、当該レコードの記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図のRAIDグループ稼動分析画面740において、管理者は、記憶装置B102の論理記憶領域232を選択している。
性能グラフ748は、RAIDグループ稼動分析情報640に基づいて作成される。本説明図の性能グラフ748は、RAIDグループ稼動分析情報640のビジー率6423及び6433に基づいて、作成されたものである。これによって、本説明図の性能グラフ748は、記憶装置B102のRAIDグループ200等の性能を示す。更に、本説明図の性能グラフ748は、当該RAIDグループ200等に属する論理記憶領域232等の性能を示す。
なお、性能グラフ748では、RAIDグループ稼動分析情報640の選択フラグ6450に「*」が格納されているレコードに関するグラフが、強調されたり、点滅したりしてもよい。これによって、管理者は、選択した記憶領域に関する性能を性能グラフ748から容易に把握できる。
性能グラフ748は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。また、RAIDグループ稼動分析画面740は、性能グラフ748の代わりに、RAIDグループの性能を示すテーブル等を含んでいてもよい。
管理者は、RAIDグループ稼動分析画面740を分析することによって、記憶装置101等のRAIDグループ200等の状況を把握できる。本説明図のRAIDグループ稼動分析画面740によると、管理者は、RAIDグループ200には二つの記憶領域232及び234が含まれることを把握する。よって、管理者は、これら二つの記憶領域232及び234が互いのIOの影響を受けることを把握できる。
関連外部記憶装置ポート性能表示ボタン743が操作されると、管理計算機500は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730(図23)をディスプレイ515に表示させる。
関連物理ディスク性能表示ボタン745が操作されると、管理計算機500は、物理ディスク稼動分析情報650(図27で後述する。)を作成する。なお、管理計算機500の物理ディスク稼動分析情報650の作成処理は、図28で後述する。
次に、管理計算機500は、作成した物理ディスク稼動分析情報650に基づいて、物理ディスク稼動分析画面(図29で後述する。)を作成する。そして、作成した物理ディスク稼動分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図27は、第1の実施の形態の管理計算機500の物理ディスク稼動分析情報650の構成図である。
物理ディスク稼動分析情報650は、記憶装置番号6510、RAIDグループ性能情報6520、物理ディスク性能情報6530、測定期間6540及び選択フラグ6550を含む。
記憶装置番号6510は、記憶装置101等の一意な識別子である。
RAIDグループ性能情報6520は、RAIDグループ番号6521及びビジー率6523を含む。
RAIDグループ番号6521は、当該記憶装置101等のRAIDグループ200等の一意な識別子である。ビジー率6523は、当該RAIDグループ200等のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。
物理ディスク性能情報6530は、物理ディスク番号6531及びビジー率6533を含む。
物理ディスク6531は、当該RAIDグループ200等を構成する物理ディスク161等の一意な識別子である。ビジー率6533は、当該物理ディスク161等のビジー状態の時間が測定時間中に占める割り合いである。
測定期間6540は、当該レコードのビジー率6523及び6533が測定された期間である。選択フラグ6550は、当該レコードのRAIDグループ200等が管理者によって選択されたかどうかを示す。
図28は、第1の実施の形態の管理計算機500の物理ディスク稼動分析情報650の作成処理のフローチャートである。
RAIDグループ稼動分析画面740の関連物理ディスク性能表示ボタン745が操作されると、管理計算機500は、物理ディスク稼動分析情報650の作成処理を開始する。
まず、管理計算機500の性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析画面740で指定されている情報を取得する。具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析画面740から、記憶装置番号及び測定期間を取得する。更に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、RAIDグループ稼動分析画面740の選択フィールド734で選択されたレコードのRAIDグループ番号を取得する(S1410)。
本実施の形態では、性能報告画面遷移制御プログラム525は、記憶装置番号の「102」、RAIDグループ番号の「200」及び測定期間の「2005/8/1 0:00 〜 2005/8/1 23:59」を取得する。
次に、管理計算機500の構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、構成情報取得プログラム521は、特定した記憶装置B102のRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126のすべてのレコードを、順番に選択する(S1415)。そして、管理計算機500は、選択したレコードに対して、ステップS1420からステップS1450までの処理を繰り返す。
構成情報取得プログラム521は、選択したレコードから、RAIDグループ番号1261及び物理ディスク番号1262を抽出する(S1420)。
次に、管理計算機500の性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した外部記憶装置番号の「102」に対応する記憶装置B102を特定する。次に、性能情報取得プログラム523は、特定した記憶装置B102のRAIDグループ性能情報125(図10)から、RAIDグループ200等の性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラムが抽出したRAIDグループ番号1261とRAIDグループ性能情報125のRAIDグループ番号1252とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102のRAIDグループ性能情報125から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間とRAIDグループ性能情報125の測定期間1254とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、ビジー率1253を抽出する(S1430)。
次に、性能情報取得プログラム523は、記憶装置B102の物理ディスク性能情報127(図11)から、物理ディスクの性能に関する情報を抽出する。
本実施の形態では、性能情報取得プログラム523は、構成情報取得プログラム521がステップS1420で抽出した物理ディスク番号1262と物理ディスク性能情報127の物理ディスク番号1272とが一致するすべてのレコードを、記憶装置B102の物理ディスク性能情報127から選択する。次に、性能情報取得プログラム523は、性能報告画面遷移制御プログラム525が取得した測定期間と物理ディスク性能情報127の測定期間1274とが一致するレコードを、選択したレコードから特定する。
そして、性能情報取得プログラム523は、特定したレコードから、ビジー率1273を抽出する(S1440)。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、物理ディスク稼動分析情報650を更新する(S1450)。
具体的には、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1410で取得した記憶装置番号を、物理ディスク稼動分析情報650の記憶装置番号6510に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1420で抽出したRAIDグループ番号1261を、物理ディスク稼動分析情報650のRAIDグループ番号6521に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1430で抽出したビジー率1253を、物理ディスク稼動分析情報650のビジー率6523に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1420で抽出した物理ディスク番号1262を、物理ディスク稼動分析情報650の物理ディスク番号6531に格納する。次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、性能情報取得プログラム523がステップS1440で抽出したビジー率1273を、物理ディスク稼動分析情報650のビジー率6533に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1410で取得した測定期間を、物理ディスク稼動分析情報650の測定期間6540に格納する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、ステップS1410で取得したRAIDグループ番号と物理ディスク稼動分析情報650のRAIDグループ番号6521とが一致するレコードを、物理ディスク稼動分析情報650から選択する。そして、選択したレコードの選択フラグ6550にアスタリスク「*」を格納する。
このようにして、性能報告画面遷移制御プログラム525は、物理ディスク稼動分析情報650を更新する。
次に、性能報告画面遷移制御プログラム525は、構成情報取得プログラム521がステップS1415でRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126のすべてのレコードを選択したかどうかを判定する(S1455)。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されていないと判定すると、ステップS1415に戻る。そして、管理計算機500は、選択されていないレコードに対して、ステップS1415からステップS1450までの処理を繰り返す。
一方、性能報告画面遷移制御プログラム525は、すべてのレコードが選択されたと判定すると、物理ディスク稼動分析情報650の作成処理を終了する。
なお、ステップS1415において、構成情報取得プログラム521は、性能報告画面遷移制御プログラム525がステップS1410で取得したRAIDグループ番号とRAIDグループ物理ディスクマッピング情報126のRAIDグループ番号1261とが一致するレコードのみを、RAIDグループ物理ディスクマッピング情報126から選択してもよい。これによって、管理計算機500は、RAIDグループ稼動分析画面740の選択フィールド744で選択された論理記憶領域が属するRAIDグループに対応する情報のみを、物理ディスク稼動分析情報650に格納できる。
性能報告画面遷移制御プログラム525は、物理ディスク稼動分析情報650を作成すると、当該物理ディスク稼動分析情報650に基づいて、物理ディスク稼動分析画面を作成する。そして、作成した物理ディスク稼動分析画面をディスプレイ515に表示させる。
図29は、第1の実施の形態の管理計算機500に表示される物理ディスク稼動分析画面750の説明図である。
物理ディスク稼動分析画面750は、RAIDグループ選択情報751、性能グラフ758及び関連RAIDグループ性能表示ボタン755を含む。
RAIDグループ選択情報751は、物理ディスク稼動分析情報650の一部又は全部を含む。また、RAIDグループ選択情報751は、選択フィールド754を含む。
本説明図の記憶領域選択情報751は、物理ディスク稼動分析情報650の記憶装置番号6510、測定期間6540、選択フラグ6550、RAIDグループ番号6521及び物理ディスク番号6531を含む。
選択フィールド754は、当該レコードのRAIDグループ200等が選択されているかどうかを示す。本説明図の物理ディスク稼動分析画面750において、管理者は、記憶装置B102のRAIDグループ200を選択している。
性能グラフ758は、物理ディスク稼動分析情報650に基づいて作成される。本説明図の性能グラフ758は、物理ディスク稼動分析情報650のビジー率6523及び6533に基づいて、作成されたものである。これによって、本説明図の性能グラフ758は、記憶装置B102のRAIDグループ200等の性能を示す。更に、本説明図の性能グラフ758は、当該RAIDグループ200等を構成する物理ディスクの性能を示す。
なお、性能グラフ758では、物理ディスク稼動分析情報650の選択フラグ6550に「*」が格納されているレコードに関するグラフが、強調されたり、点滅したりしてもよい。これによって、管理者は、選択したRAIDグループに関する性能を性能グラフ758から容易に把握できる。
性能グラフ758は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。また、物理ディスク稼動分析画面750は、性能グラフ758の代わりに、物理ディスクの性能を示すテーブル等を含んでいてもよい。
関連RAIDグループ性能表示ボタン755が操作されると、管理計算機500は、RAIDグループ稼動分析画面740(図26)をディスプレイ515に表示させる。
以上のように、管理計算機500は、データの送信経路をたどりながら、送信経路上の構成部位の性能を表示する。
具体的には、管理計算機500は、計算機A301が記憶装置A101の仮想記憶領域132に書き込みを要求するデータの送信経路をたどった。そして、管理計算機500は、当該送信経路上に存在する記憶装置A101のFCポート150A、記憶装置A101の仮想記憶領域132、記憶装置A101のFCポート150E、記憶装置B102の論理記憶領域232及び記憶装置B102のRAIDグループ200の性能を表示した。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の計算機システムでは、記憶装置102BのFCポート150Iへのアクセスが競合する。
第2の実施の形態の計算機システムの構成及び処理は、第1の実施の形態の計算機システムと同一である。よって、同一の構成及び同一の処理の説明は省略する。
図30は、第2の実施の形態の計算機システムのアクセスパスの説明図である。
本説明図は、計算機システムの物理的なパスを省略し、計算機システムの論理的なアクセスパスのみを図示している。
計算機B302には、記憶装置A101の仮想記憶領域136が割り当てられている。そのため、計算機B302と記憶装置A101の仮想記憶領域136との間には、記憶装置A101のFCポート150Gを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置A101の仮想記憶領域136に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機B302から記憶装置A101の仮想記憶領域136に送信される。
なお、仮想記憶領域136は、仮想的な記憶領域であり、実際にデータを記憶できない。そこで、記憶装置A101は、記憶装置B102の論理記憶領域241を、自らの仮想記憶領域136として計算機B301に提供する。
また、記憶装置A101の仮想記憶領域136と記憶装置B102の論理記憶領域241との間には、記憶装置A101のFCポート150H及び記憶装置B102のFCポート150Iを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置A101の仮想記憶領域136に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置A101の仮想記憶領域136から記憶装置B102の論理記憶領域241に送信される。
また、計算機C303には、記憶装置B102の論理記憶領域242が割り当てられている。そのため、計算機C303と記憶装置B102の論理記憶領域242との間には、記憶装置B102のFCポート150Iを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機C303が記憶装置B102の論理記憶領域242に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機C303から記憶装置B102の論理記憶領域242に送信される。
つまり、記憶装置B102のFCポート150Iでは、記憶装置A101のIOと計算機C303のIOとが競合する。管理者は、このようなIOの競合を、管理計算機500の表示画面から把握できる。
具体的には、管理計算機500は、第1の実施の形態と同様に、Targetポートトラフィック分析画面710、Externalポートトラフィック分析画面720、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730、RAIDグループ稼動分析画面740、物理ディスク稼動分析画面750の順に画面を遷移する。このとき、管理者は、Targetポートトラフィック分析画面710及びExternalポートトラフィック分析画面720を参照することによって、IOの競合が発生してないことを把握する。
次に、管理者は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730を参照する。
図31は、第2の実施の形態の管理計算機500に表示される外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の説明図である。
外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730の構成は、第1の実施の形態の外部記憶装置ポートトラフィック分析画面(図23)と同一である。同一の構成は、同一の番号を付すことによって説明を省略する。
管理者は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730を参照することによって、FCポート150Iの状況を把握できる。具体的には、FCポート150Iにおいて、論理記憶領域241へのIOと論理記憶領域242へのIOとが競合することを管理者は把握する。よって、論理記憶領域242へのアクセスの増加によって、記憶装置A101の仮想記憶領域136へのアクセス性能が低下することを、管理者は予測できる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の計算機システムでは、記憶装置C103が記憶装置A101及び記憶装置B102の複製データを記憶する。
第3の実施の形態の計算機システムの構成及び処理は、第1の実施の形態の計算機システムと同一である。よって、同一の構成及び同一の処理の説明は省略する。
図32は、第3の実施の形態の計算機システムのアクセスパスの説明図である。
本説明図は、計算機システムの物理的なパスを省略し、計算機システムの論理的なアクセスパスのみを図示している。
計算機A301には、記憶装置A101の論理記憶領域137が割り当てられている。そのため、計算機A301と記憶装置A101の論理記憶領域137との間には、記憶装置A101のFCポート150Jを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機A301が記憶装置A101の論理記憶領域137に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機A301から記憶装置A101の論理記憶領域137に送信される。
また、計算機B302には、記憶装置B102の論理記憶領域138が割り当てられている。そのため、計算機B302と記憶装置B102の論理記憶領域138との間には、記憶装置B102のFCポート150Kを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置B102の論理記憶領域138に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機B302から記憶装置B102の論理記憶領域138に送信される。
記憶装置A101は、論理記憶領域137のデータを、記憶装置C103の論理記憶領域243へコピーする。そのため、記憶装置A101の論理記憶領域137と記憶装置C103の論理記憶領域243との間には、記憶装置A101のFCポート150L及び記憶装置C103のFCポート150Nを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機A301が記憶装置A101の論理記憶領域137に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置A101の論理記憶領域137から記憶装置C103の論理記憶領域243に送信される。
同様に、記憶装置B102は、論理記憶領域138のデータを、記憶装置C103の論理記憶領域244へコピーする。そのため、記憶装置B102の論理記憶領域138と記憶装置C103の論理記憶領域244との間には、記憶装置B102のFCポート150M及び記憶装置C103のFCポート150Nを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置B102の論理記憶領域138に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置B102の論理記憶領域138から記憶装置C103の論理記憶領域244に送信される。
よって、第3の実施の形態において、記憶領域構成情報122(図5)の実仮フラグ1224には、「実」が格納される。
管理計算機500は、第1の実施の形態と同様に、Targetポートトラフィック分析画面710、Externalポートトラフィック分析画面720、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730、RAIDグループ稼動分析画面740、物理ディスク稼動分析画面750の順に画面を遷移する。このとき、管理者は、Targetポートトラフィック分析画面710及びExternalポートトラフィック分析画面720を参照することによって、IOの競合が発生してないことを把握する。
管理者は、外部記憶装置ポートトラフィック分析画面730を参照する。これによって管理者は、記憶装置C103のFCポート150Nにおいて、論理記憶領域243へのIOと論理記憶領域244へのIOとが競合することを把握できる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の計算機システムでは、記憶装置C103が複製記憶領域を備える。
第4の実施の形態の計算機システムの構成及び処理は、第1の実施の形態の計算機システムと同一である。よって、同一の構成及び同一の処理の説明は省略する。
図33は、第4の実施の形態の計算機システムのアクセスパスの説明図である。
本説明図は、計算機システムの物理的なパスを省略し、計算機システムの論理的なアクセスパスのみを図示している。
計算機B302には、記憶装置C103の論理記憶領域141が割り当てられている。そのため、計算機B302と記憶装置C103の論理記憶領域141との間には、記憶装置C103のFCポート150Pを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置C103の論理記憶領域141に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機B302から記憶装置C103の論理記憶領域141に送信される。
計算機C303には、記憶装置C103の論理記憶領域144が割り当てられている。そのため、計算機C303と記憶装置C103の論理記憶領域144との間には、記憶装置C103のFCポート150Qを経由するアクセスパスが張られている。つまり、計算機C303が記憶装置C103の論理記憶領域144に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、計算機C303から記憶装置C103の論理記憶領域144に送信される。
記憶装置C103は、データコピー機能を用いて、論理記憶領域141のデータを、複製記憶領域142へコピーする。そのため、記憶装置C103の論理記憶領域141と記憶装置C103の複製記憶領域142との間には、アクセスパスが張られている。つまり、計算機B302が記憶装置C103の論理記憶領域141に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置C103の論理記憶領域141から記憶装置C103の複製記憶領域142に送信される。
同様に、記憶装置C103は、データコピー機能を用いて、論理記憶領域144のデータを、複製記憶領域143へコピーする。そのため、記憶装置C103の論理記憶領域144と記憶装置C103の複製記憶領域143との間には、アクセスパスが張られている。つまり、計算機C303が記憶装置C103の論理記憶領域144に書き込みを要求するデータは、当該アクセスパスを送信経路として、記憶装置C103の論理記憶領域144から記憶装置C103の複製記憶領域143に送信される。
なお、複製記憶領域142及び143は、RAIDグループ230に属する。
第4の実施の形態の記憶装置C103は、複製記憶領域142及び143を管理するために、複製記憶領域構成情報128を制御メモリ120に記憶する。第4の実施の形態の記憶装置101等のそれ以外の構成は、第1の実施の形態の記憶装置(図2)と同一なので、説明を省略する。
図34は、第4の実施の形態の複製記憶領域構成情報128の構成図である。
複製記憶領域構成情報128は、FCポート番号1281、記憶領域番号1282、計算機識別番号1283及び複製記憶領域番号1284を含む。
FCポート番号1281は、記憶装置C103の一意な識別子である。記憶領域番号1282は、当該FCポートを経由してアクセスされる論理記憶領域の一意な識別子である。計算機識別番号1283は、当該論理記憶領域にアクセスする計算機301等の一意な識別子である。複製記憶領域番号1284は、当該論理記憶領域のデータが複製されている論理記憶領域(複製記憶領域)の一意な識別子である。
管理計算機500は、複製記憶領域構成情報128に基づいて、FCポートトラフィック分析画面760を作成する。
図35は、第4の実施の形態の管理計算機500に表示されるFCポートトラフィック分析画面760の説明図である。
FCポートトラフィック分析画面760は、記憶領域選択情報761、性能グラフ768及び関連RAIDグループ性能表示ボタン765を含む。
記憶領域選択情報761は、複製記憶領域構成情報128の一部又は全部を含む。また、記憶領域選択情報761は、選択フィールドを含む。
選択フィールドは、当該レコードの複製記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図のFCポートトラフィック分析画面760において、管理者は、複製記憶領域142を選択している。
性能グラフ768は、記憶装置C103のFCポート150Pの性能を示す。更に、性能グラフ768は、記憶装置C103の論理記憶領域141及び複製記憶領域142の性能を示す。
なお、性能グラフ768は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。
管理者は、FCポートトラフィック分析画面760を参照することによって、記憶装置C103のFCポート150Pの状況を把握できる。本説明図のFCポートトラフィック分析画面760によると、管理者は、FCポート150PにおいてIOの競合が発生しないと把握する。
関連RAIDグループ性能表示ボタン765が操作されると、管理計算機500は、複製記憶領域稼動分析画面(図36で後述する。)を作成する。そして、管理計算機500は、作成した複製記憶領域稼動分析画面を、ディスプレイ515に表示させる。
図36は、第4の実施の形態の管理計算機500に表示される複製記憶領域稼動分析画面770の説明図である。
複製記憶領域稼動分析画面770は、複製記憶領域選択情報771、性能グラフ778及び関連ポート性能表示ボタン775を含む。
記憶領域選択情報771は、複製記憶領域とRAIDグループとの対応に関する情報及び選択フィールドを含む。
選択フィールドは、当該複製記憶領域が選択されているかどうかを示す。本説明図の複製記憶領域稼動分析画面770において、管理者は、複製記憶領域142を選択している。
性能グラフ778は、記憶装置C103のRAIDグループ230の性能を示す。更に、性能グラフ778は、当該RAIDグループ230に属する複製記憶領域142等の性能を示す。なお、性能グラフ778は、本説明図に限定されるものでなく、折れ線グラフ等の異なる形式のグラフであってもよい。
管理者は、複製記憶領域稼動分析画面770を参照することによって、記憶装置C103の複製記憶領域142の状況を把握できる。本説明図のFCポートトラフィック分析画面760によると、管理者は、二つの複製記憶領域142及び143が同一のRAIDグループ230に属することを把握できる。
関連ポート性能表示ボタン775が操作されると、管理計算機500は、FCポートトラフィック分析画面760(図35)を、ディスプレイ515に表示させる。