JP4235220B2 - 計算機システムおよびデータ移行方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数のボリューム(ごとのデータ:以下同様)を一括して再配置する場合、物理リソースの競合を回避して並列実行することで、ボリュームの再配置を高速化することを目的とする。
ストレージシステムは、ホスト計算機が使用したデータを格納する一つ以上の記憶装置と、その記憶装置を制御する一つ以上の制御装置とを有し、その制御装置は、記憶装置に、データを格納する物理的または論理的な単位であるボリュームごとにデータを格納する。
ストレージ管理サーバは、ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的構成の情報を少なくとも含む物理構成情報、および、ボリュームの再配置を並列に処理することが可能な前記制御装置の数である並列実行数を記憶する記憶部と、ストレージシステムの記憶装置をボリュームごとに管理する処理部と、を有している。
そして、ストレージ管理サーバの処理部は、ストレージシステムの2つ以上のボリュームのデータを同数の他のボリュームに並列して移行する場合、記憶部に記憶された物理構成情報および並列実行数の情報を参照し、当該並列移行時のストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合がより少ないボリュームを選択して、その並列移行を実行する。
図1から図3を参照しながら、第1実施形態に係わる計算機システム100の具体的な構成について説明する。
図1は計算機システム100のハードウェア構成を示す図である。計算機システム100は、ストレージシステム101、ストレージ管理サーバ102、管理クライアント103、一つ以上のホスト計算機104、ストレージネットワーク105、および管理ネットワーク106を備える。
ストレージネットワーク105は、一つ以上のホスト計算機104と、ストレージシステム101とを接続する。ストレージネットワーク105は、例えば、SAN(Storage Area Network)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、専用回線、公衆回線などである。
コントローラ111は、複数のストレージデバイス112をRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)方式に規定されるRAIDレベル(例えば、0、1、5)で制御することができる。RAID方式においては、複数のストレージデバイス112が一つのRAIDグループとして管理される。RAIDグループは、例えば、4つのストレージデバイス112を一組としてグループ化することにより(3D+1P、つまり、3つのストレージデバイスを通常のデータの格納に使用し、残り一つのストレージデバイスをパリティデータの格納に使用)、あるいは、8つのストレージデバイス112を一組としてグループ化することにより(7D+1P)、構成される。すなわち、複数のストレージデバイス112のそれぞれが提供する記憶領域が集合して一つのRAIDグループが構成される。RAIDグループ上には、ホスト計算機104からのアクセス単位である一つ以上の論理ボリュームが定義される(詳細は図15の説明とともに後述)。
ストレージデバイス112は、例えば、FC(Fibre Channel)ディスクドライブ、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、FATA(Fibre Attached Technology Adapted)ディスクドライブ、SAS(Serial Attached SCSI)ディスクドライブ、SCSI(Small Computer System Interface)ディスクドライブなどの物理デバイスである。物理デバイスとは、実記憶領域を有する実デバイスである。なお、ストレージデバイス112として、フラッシュメモリなどの半導体メモリを併用してもよい。
管理クライアント103は、計算機システム100を保守管理するためのコンピュータである。ユーザは、管理クライアント103に搭載されているWebブラウザ131を介して、ストレージ管理用のコマンドを入力することにより、計算機システム100を保守管理できる。ストレージ管理用のコマンドとして、例えば、ストレージデバイス112の増設あるいは減設、またはRAID構成の変更を指示するためのコマンド、ホスト計算機104とストレージシステム101との間の通信パスを設定するためのコマンドなどがある。
ストレージ管理サーバ102は、計算機システム100の構成情報などを格納するための記憶装置122を有している。
ホストインターフェース211は、ストレージネットワーク105を介してホスト計算機104に接続するためのネットワークインターフェースである。
管理インターフェース212は、管理ネットワーク106を介してストレージ管理サーバ102、および管理クライアント103に接続するためのネットワークインターフェースである。
キャッシュ214は、ストレージデバイス112へ入出力されるデータを一時的に格納する。
ボリューム再配置プログラム311は、ボリュームとストレージデバイス112との対応関係を変更するためのプログラムである。ホスト計算機104は、ボリュームをID(IDentification)によって識別し、データを読み書きするボリューム上の論理的な記憶領域の位置(論理アドレス)を認識しているが、ストレージデバイス112上の物理的な記憶領域の位置(物理アドレス)については認識していない。ボリューム再配置とは、ホスト計算機104が認識しているボリューム上の論理的な記憶領域の位置を変更する機能である。ボリューム再配置プログラム311は、あるストレージ階層(図5で後述)に属するボリュームをほかのストレージ階層に再配置することができる。
I/O制御プログラム313は、ホスト計算機104からのI/O要求に応答して、ストレージデバイス112へのデータ入出力を制御するプログラムである。
ボリューム表321は、ボリュームとストレージデバイス112との対応関係を示す情報、およびボリュームの特性に関する情報を保持する。ボリューム表の詳細については後述する(図10)
インターフェース221は、管理ネットワーク106に接続するためのLANアダプタなどである。インターフェース221は、ストレージシステム101からストレージデバイス112によるボリュームの構成情報を取得したり、あるいはボリューム再配置の指示をストレージシステム101に送信したりする。
プロセッサ223は、メモリ225に格納されたプログラムに基づいて計算機システム100の保守管理を行うほか、データ再配置管理プログラム121に基づいて、ストレージ階層間でボリュームを再配置する処理を実行する。図11〜14のフローチャートにおいて、コンピュータプログラムが主語になる場合は、実際にはそのコンピュータプログラムを実行するプロセッサ223によって処理が行われるものとする。
また、記憶装置122には、ストレージ表421(物理構成情報)、ボリューム表422(物理構成情報)、マイグレーショングループ表423(移行グループ情報)、ストレージ階層表424、マイグレーション順序表425、およびマイグレーション対応表426(物理構成情報)が格納されている(これらの詳細は図4〜図9で後述)。
MGID512は、ボリュームの再配置を一括で操作する単位であるマイグレーショングループを識別するためのIDである。
ストレージID513は、ストレージシステム101を識別するためのIDである。
VOL#514は、ストレージシステム101内部でそのボリュームを識別するための番号である。
RAIDレベル515は、ボリュームのRAIDレベルを示す。
RG#517は、ボリュームが属するRAIDグループを識別するための番号を示す。
DKA#518は、ボリュームが属するRAIDグループを制御するコントローラを識別するための番号を示す。最大実行数がRAIDグループのみに依存する場合(コントローラが一つしかないときや、スイッチングなどによりすべてのコントローラがすべてのボリュームを制御しうるときなど)、コントローラを考慮する必要がないため、その場合、DKA#518は必須ではない。
容量519は、ボリュームの記憶容量を示す。
ストレージ階層ID611は、ストレージ階層を識別するためのIDである。
階層名612は、ストレージ階層の名称を示す。
階層条件613は、ストレージ階層を定義付ける条件である。階層条件613には、例えば、「容量」、「(ストレージ)装置ID」、「(ストレージ)装置種別」、「RAIDレベル」、および「ディスク種別」を含めることができ、これらの中から一つ以上の組み合わせを選択できる。階層条件が指定されていない項目は「−」となる。
ストレージ名712は、ストレージシステムの名称を示す。
装置種別713は、ストレージシステム101の種別(例えば、装置の型番など)を示す。
コントローラ数714は、ストレージシステム101が有するコントローラ111の総数を示す。
MGID811は、マイグレーショングループを識別するためのIDである。
移行先ストレージ階層812は、マイグレーショングループに属するボリュームが、ボリュームの再配置で移行するストレージ階層のIDを示す情報である。移行先ストレージ階層812の「−」は、移行先ストレージ階層が指定されていない場合を示す。
実行状況814は、マイグレーショングループの再配置が実行中かどうかなどを識別するための情報である。実行状況814には、例えば、「実行中」、「未実行」、「完了」、および「失敗」がある。「実行中」は、そのマイグレーショングループ内のボリュームの再配置が実行されている状態を示す。「未実行」は、そのマイグレーショングループの再配置が一度も行われていないことを示す。「完了」は、移行先ストレージ階層812への再配置が完了したことを示す。「失敗」は、そのマイグレーショングループの再配置が失敗したことを示す。
マイグレーション対応表は、それぞれのボリュームの対応について移行元ボリュームの移行元VOL#911、移行元RG#912、DKA#913、移行先ボリュームの移行先VOL#914、移行先RG#915、移行先DKA#916、および容量917を対応付けている。
移行元ボリュームの移行元VOL#911、移行元RG#912、および移行元DKA#913は、それぞれボリューム表422にあるVOL#514、RG#517、およびDKA#518に対応している。
移行元DKA#913、移行先DKA#916は、図4にDKA#518がない場合には、マイグレーション対応表から削除する。
容量917は、移行元ボリュームの容量を示す。
移行元VOL#1012は移行元ボリュームを識別するための番号である。移行元VOL#1012は、マイグレーション対応表426の移行元VOL#911と対応している。
容量1013はボリュームの容量を示す。
進捗1014は、ボリュームの再配置の実行状況を示す。進捗には、例えば、「未実行」、「実行中」、および「完了」がある。「未実行」は、そのボリュームの再配置がまだ行われていないことを示す。「実行中」は、そのボリュームの再配置が実行中であることを示す。「完了」は、そのボリュームの再配置が完了したことを示す。
VDEV#1112は、ボリューム上の記憶領域が割り当てられている仮想デバイスを識別するための番号を示す。
Port#1113は、ボリュームに割り当てられているポートを識別するための番号を示す。
ディスク種別1115は、ボリューム上の記憶領域を提供するストレージデバイス112のディスク種別を示す。
RG#1116は、ボリュームが属するRAIDグループを識別するための番号を示す。
DKA#1117は、ボリュームが属するRAIDグループを制御するコントローラを識別するための番号を示す。
容量1118は、ボリュームの記憶容量を示す。
まず、テーブル管理プログラム413は、ボリューム表422からボリュームの構成情報を取得する。GUIプログラム414は、管理クライアント103のWebブラウザ131を通じて、ボリューム表422から取得したボリュームの構成情報を、管理者に表示する(ステップ1201)。
そうすると、テーブル管理プログラム413は、マイグレーショングループ表423に新しいマイグレーショングループの情報を追加し、また、マイグレーショングループに追加したボリュームについて、ボリューム表422のMGIDをそのマイグレーショングループIDに変更することで、マイグレーショングループの作成を行う(ステップ1202)。
順番管理プログラム412は、マイグレーション対応表426、ストレージ表421の情報に基づいて、ボリューム再配置の最大並列実行数を策定し、マイグレーショングループ表423に書き込む(ステップ1205)。最大並列実行数を策定する方法については、図15を参照しながら説明する。
本実施形態で最大並列実行数を策定する場合、最大並列実行数は、マイグレーショングループに追加されたボリューム(本実施形態では、ボリューム「1」〜「6」)が属するRAIDグループ(本実施形態では、RG「1」〜「3」)、コントローラ(コントローラ111に対応:ここではコントローラ「1」、「2」)によって決定される。ここでは、一つのコントローラが、RAIDグループの異なるボリュームを最大2つ同時実行可能であることを前提とする。図15のマイグレーショングループでは、コントローラ「1」に属するボリューム「1」〜「4」は、ボリューム「1」、ボリューム「2」がRG「1」に属し、ボリューム「3」、ボリューム「4」がRG「2」に属する。そのため、コントローラ「1」が並列実行可能な数は2となる。また、コントローラ「2」に属するボリューム「5」、ボリューム「6」は、どちらもRG「3」に属する。そのため、コントローラ「2」が並列実行可能な数は1となる。これにより、図15のマイグレーショングループの並列実行可能数は3となる。
まず、テーブル管理プログラム413は、マイグレーション対応表426から、ボリューム再配置を実行するマイグレーショングループに属する移行元ボリュームの情報を取得する(ステップ1301)。
次に、テーブル管理プログラム413は、ステップ1301で取得したボリューム情報から、各ボリュームをDKA#913で分類する(ステップ1302)。
もし、並列実行ボリューム決定プロセスを実行していないコントローラが存在しないなら(ステップ1304でNo)、テーブル管理プログラム413は、並列実行ボリューム決定プロセスでマイグレーション順序を1に変更したボリューム以外のボリュームのマイグレーション順序を2に変更し、マイグレーション順序表425を書き換える。(ステップ1306)
ストレージ操作プログラム415は、ストレージシステム101に、マイグレーション順序表425の順序が1となっているボリュームのボリューム再配置を指示する(ステップ1307)。
まず、テーブル管理プログラム413は、ボリューム表422から、当該コントローラに属するマイグレーショングループ内のボリュームを、RAIDグループごとに分類する(ステップ1311)。
ステップ1313で取得した移行先ボリュームと同じRAIDグループに属する移行先ボリュームで、マイグレーション順序が1となっているボリュームが存在するかどうか判別する(ステップ1314)。
当該RAIDグループに当該ボリューム、および、ステップ1313ですでに選択したボリューム以外のボリュームが存在する場合(ステップ1315でYes)、別のボリュームを選択し、ステップ1313を実行する。
ボリューム再配置の完了をストレージ管理サーバが知る方法として、ストレージ操作プログラム415が定期的にストレージシステムにボリューム再配置が完了したかどうかを確認する方法と、ストレージシステム101が、ボリューム再配置が完了した時点で、ストレージ管理サーバ102に通知する方法がある。また、別の方法にてストレージ管理サーバ102がボリューム再配置の完了を認識してもよい。
次に、テーブル管理プログラム413は、マイグレーション対応表426、マイグレーション順序表425から、各ボリュームの情報を取得し(ステップ1402)、それらを各ボリュームに属するコントローラごとに分類する(ステップ1403)。
ステップ1404で、順番管理プログラム412がマイグレーション順序を1に変更したボリュームが存在する場合、ストレージ操作プログラム415は、当該ボリュームのボリューム再配置の実行を指示する(ステップ1405)。
また、ストレージシステム101において物理リソースが競合しない(または競合が所定より少ない)最大並列実行数を求めることで、ボリュームの再配置を最大限まで効率化することができる。
第2実施形態は、複数のストレージシステム101が存在し、計算機システムの仮想化技術を用いて、統合管理する計算機システムに対し、本発明を適用させる場合の実施形態である。なお、第1実施形態の場合と同じ構成には同じ符号を付し、重複説明を適宜省略する。
なお、ホスト計算機104またはストレージシステム101のうちいずれか一方が仮想化機能を有している場合には、仮想化装置107は必ずしも必須ではない。
ストレージインターフェース1812は、ストレージネットワーク105を介してストレージシステム101に接続するためのネットワークインターフェースである。なお、このストレージインターフェース1812は、図では一つとしているが、ストレージシステム101ごとに別々に設けておくのが望ましい。
メモリ1814は、各種制御用のマイクロプログラムなどを格納する。メモリ1814には、ボリューム表321、外部ボリューム表1911(ボリューム情報)、ボリューム再配置プログラム311、テーブル管理プログラム312、I/O制御プログラム313、外部接続制御プログラム1912が格納されている。
仮想化装置107は、一つ以上の仮想ボリューム1913を有する。仮想ボリューム1913は、ストレージシステム101が提供するボリュームが仮想的に割り当てられたボリュームである。説明の便宜上、ストレージシステム101が提供するボリュームを外部ボリュームと称する。仮想ボリューム1913のアドレス空間(アドレスをマッピングする領域)は、外部ボリュームのアドレス空間にマッピングされている。ホスト計算機104は、仮想ボリューム1913をストレージシステム101の記憶領域として認識し、仮想ボリューム1913にI/O要求を発行する。仮想化装置107は、ホスト計算機104からI/O要求を受信すると、仮想ボリューム1913と外部ボリュームとの間のアドレス変換を行い、ストレージシステム101にコマンド(ホスト計算機104からのI/O要求)を転送し、外部ボリュームにアクセスする。仮想ボリューム1913には、複数のストレージシステム101が有するそれぞれの外部ボリュームを割り当てることができる。これにより、仮想化装置107は、複数のストレージシステム101が有する記憶資源を論理的に一つの記憶資源として仮想化できる。
外部ボリューム表1911は、仮想ボリューム1913と外部ボリュームとの対応関係を示す情報を保持する。外部ボリューム表1911の詳細については、後述する(図18)。
管理インターフェース1817は、管理ネットワーク106を介してストレージ管理サーバ102、および管理クライアント103に接続するためのネットワークインターフェースである。
外部Port#2012は、ホスト計算機104から仮想ボリューム1913へのI/O要求を外部ボリュームに転送するためのポート(仮想化装置107が有する外部接続用のポート)を識別するための番号を示す。
外部VOL#2014は、ストレージシステム101内で外部ボリュームを識別するための番号(ボリューム表321に保持されているVOL#1111)を示す。
例えば、移行元ボリュームが外部ボリュームで構成される場合、最大並列実行数は、外部ボリュームが属するストレージシステム101のコントローラ構成から計算する。順番管理プログラム412は、外部ボリュームが属するストレージシステム101の情報を取得し、図11のフローチャートに従い、最大並列実行数を計算する。
次に、管理者は、ステップ2101で表示された情報を元に、マイグレーショングループを作成する。つまり、マイグレーショングループの作成は、以下の2つの操作で行われる。まず、マイグレーショングループIDを設定する。次に、そのマイグレーショングループにボリューム再配置の移行元となるボリュームを追加する。
そうすると、テーブル管理プログラム413は、マイグレーショングループ表423に新しいマイグレーショングループの情報を追加し、また、マイグレーショングループに追加したボリュームについて、ボリューム表422のMGID512をそのマイグレーショングループIDに変更することで、マイグレーショングループの作成を行う(ステップ2102)。
テーブル管理プログラム413は、ボリューム表422の情報と、前記選択されたボリュームの情報から、マイグレーション対応表426を作成する(ステップ2104)。
順番管理プログラム412は、マイグレーション対応表426から、移行元および移行先ボリュームが属するストレージシステムを判断し、その情報を取得する(ステップ2105)。
もし、移行元ボリュームが内部ボリュームであった場合(ステップ2106でNo)、ステップ2109を実行する。
もし、移行元ボリュームが外部ボリュームであった場合(ステップ2106でYes)、順番管理プログラム412は、移行先ボリュームが移行元ボリュームと同一のストレージシステムに属するかどうかを判断する(ステップ2107)。
もし、移行先ボリュームが移行元ボリュームと同一のストレージシステム101に属さない場合(ステップ2107でNo)、順番管理プログラム412は、仮想化装置107の情報および、マイグレーション対応表426の情報から、ステップ1205と同様に最大並列実行数を計算する(ステップ2109)。
101,111 ストレージシステム
102 ストレージ管理サーバ
103 管理クライアント
104 ホスト計算機
105 ストレージネットワーク
106 管理ネットワーク
Claims (18)
- 一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機が使用したデータを格納するストレージシステムと、前記ストレージシステムによるデータの格納を管理するストレージ管理サーバと、を備え、それらがネットワークにより接続される計算機システムであって、
前記ストレージシステムは、
前記ホスト計算機が使用したデータを格納する一つ以上の記憶装置と、
その記憶装置を制御する一つ以上の制御装置と、を有し、
その制御装置は、前記記憶装置に、データを格納する物理的または論理的な単位であるボリュームごとに前記データを格納し、
前記ストレージ管理サーバは、
前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的構成の情報を少なくとも含む物理構成情報、および、前記ボリュームの再配置を並列に処理することが可能な前記制御装置の数である並列実行数を記憶する記憶部と、
前記ストレージシステムの記憶装置を前記ボリュームごとに管理する処理部と、を有し、
その処理部は、前記ストレージシステムの2つ以上のボリュームのデータを同数の他のボリュームに並列して移行する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報および前記並列実行数の情報を参照し、当該並列移行時の前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合をボリュームごとに評価し、その評価に基づいて前記競合がより少ないボリュームを選択して、その並列移行を実行する
ことを特徴とする計算機システム。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合が所定よりも少なく前記ボリュームを並列移行することが可能な最大数である最大並列実行数を算出し、その最大並列実行数のボリュームの並列移行を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記並列移行しているボリュームのいずれかの移行動作が終了した場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合をボリュームごとに評価し、その評価に基づいて前記競合がより少ないボリュームをさらに選択して、その選択したボリュームの並列移行を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記物理構成情報は、それぞれの前記ボリュームを複数のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループのいずれかに属するものとして対応付け、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、移行元のボリュームに関して、すでに選択したボリュームが属するRAIDグループとは別のRAIDグループに属するボリュームを優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、移行先のボリュームに関して、すでに選択したボリュームが属するRAIDグループとは別のRAIDグループに属するボリュームを優先して選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の計算機システム。 - 前記物理構成情報は、前記ストレージシステムの制御装置ごとに並列移行可能なボリューム数の値を格納しており、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置ごとに、前記した並列移行可能なボリューム数を超えないようにボリュームを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記ストレージ管理サーバの記憶部は、移行元となるボリュームを集めた移行元グループの識別子と、移行先のボリュームの物理的な性能を表す移行先階層とを対応付けて記憶する移行グループ情報を、さらに記憶し、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記記憶部に記憶された前記物理構成情報と前記移行グループ情報とを参照し、前記移行元グループに対応した移行先階層に該当するボリュームを移行先のボリュームとして選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記ネットワークを介して、前記ホスト計算機、複数の前記ストレージシステム、および前記ストレージ管理サーバと接続され、前記複数のストレージシステムを論理的に一つのストレージシステムとして仮想化する仮想化装置、をさらに備え、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記仮想化装置に対して、前記仮想化装置が保持する前記複数のストレージシステムのボリュームの情報を少なくとも含むボリューム情報を参照させ、前記した仮想化された複数のストレージシステムに対して、前記した2つ以上のボリュームの並列移行を実行するように指示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機が使用したデータを格納するストレージシステムと、前記ストレージシステムによるデータの格納を管理するストレージ管理サーバと、を備え、それらがネットワークにより接続される計算機システムにおいて、
前記ストレージシステムは、
前記ホスト計算機が使用したデータを格納する一つ以上の記憶装置と、
その記憶装置を制御する一つ以上の制御装置と、を有し、
その制御装置は、前記記憶装置に、データを格納する物理的または論理的な単位であるボリュームごとに前記データを格納し、
前記ストレージ管理サーバは、
前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的構成の情報を少なくとも含む物理構成情報、および、前記ボリュームの再配置を並列に処理することが可能な前記制御装置の数である並列実行数を記憶する記憶部と、
前記ストレージシステムの記憶装置を前記ボリュームごとに管理する処理部と、を有し、
前記計算機システムにおけるデータ移行方法であって、
その処理部は、前記ストレージシステムの2つ以上のボリュームのデータを同数の他のボリュームに並列して移行する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報および前記並列実行数の情報を参照し、当該並列移行時の前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合をボリュームごとに評価し、その評価に基づいて前記競合がより少ないボリュームを選択して、その並列移行を実行する
ことを特徴とするデータ移行方法。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記並列移行を実行する際、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合が所定よりも少なく前記ボリュームを並列移行することが可能な最大数である最大並列実行数を算出し、その最大並列実行数のボリュームの並列移行を行う
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記並列移行しているボリュームのいずれかの移行動作が終了した場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置または記憶装置の物理的な競合をボリュームごとに評価し、その評価に基づいて前記競合がより少ないボリュームをさらに選択して、その選択したボリュームの並列移行を実行する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記物理構成情報は、それぞれの前記ボリュームを複数のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループのいずれかに属するものとして対応付けており、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、移行元のボリュームに関して、すでに選択したボリュームが属するRAIDグループとは別のRAIDグループに属するボリュームを優先して選択する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、移行先のボリュームに関して、すでに選択したボリュームが属するRAIDグループとは別のRAIDグループに属するボリュームを優先して選択する
ことを特徴とする請求項12に記載のデータ移行方法。 - 前記物理構成情報は、前記ストレージシステムの制御装置ごとに並列移行可能なボリューム数の値を格納しており、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、前記ストレージシステムの制御装置ごとに、前記した並列移行可能なボリューム数を超えないようにボリュームを選択する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記ストレージ管理サーバの記憶部は、移行元となるボリュームを集めた移行元グループの識別子と、移行先のボリュームの物理的な性能を表す移行先階層を対応付けて記憶する移行グループ情報を、さらに記憶し、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記記憶部に記憶された前記物理構成情報と前記移行グループ情報を参照し、前記移行元グループに対応した移行先階層に該当するボリュームを移行先のボリュームとして選択する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記計算機システムは、前記ネットワークを介して、前記ホスト計算機、複数の前記ストレージシステム、および前記ストレージ管理サーバと接続され、前記複数のストレージシステムを論理的に一つのストレージシステムとして仮想化する仮想化装置、をさらに備えており、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記仮想化装置に対して、前記仮想化装置が保持する前記複数のストレージシステムのボリュームの情報を少なくとも含むボリューム情報を利用し、前記した仮想化された複数のストレージシステムに対して、前記した2つ以上のボリュームの並列移行を実行するように指示する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ移行方法。 - 前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記並列移行を実行する際、どのボリュームを並列実行するかを決定するプロセスである並列実行ボリューム決定プロセスを実行していない前記制御装置が存在するかどうかを判別し、存在する場合、前記最大並列実行数と前記並列実行数に基づき、当該制御装置について前記並列実行ボリューム決定プロセスを実行して並列実行するボリュームを決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。 - 前記物理構成情報において、それぞれの前記ボリュームは、複数のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループのいずれかに属するものとして対応付けられており、
前記ストレージ管理サーバの処理部は、
前記並列実行ボリューム決定プロセスにおいて、
並列移行するボリュームを選択する場合、前記記憶部に記憶された前記物理構成情報を参照し、並列移行する際の移行先の複数のボリュームがより多くの異なるRAIDグループに属しているようになることを優先して、移行元のボリュームを決定する
ことを特徴とする請求項17に記載の計算機システム。
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