JP2007127294A - 太陽熱利用蓄熱天井構造 - Google Patents

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正一郎 堤
Akizo Kishii
晶三 岸井
Kenzo Matsumoto
建三 松元
Daisuke Asagiri
大介 朝桐
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Abstract

【課題】室内レイアウト等に制約を受けずに効率よく蓄熱を利用できる太陽熱利用蓄熱天井構造を提供する。
【解決手段】壁24aに太陽熱を集熱して空気を昇温する集熱装置30と、通気口31と、送風機32aとが設けられ、集熱装置30に外気を取り入れる外気取入口30dが設けられ、建物21の天井裏に送り込まれた空気を通気口31から建物21内に取り込む二重天井空間28が設けられ、二重天井空間28と居室25,26とを隔てる天井壁27に熱を蓄える蓄熱材が用いられ、外気取入口30dから取り入れられた空気を集熱装置30によって昇温し、送風機32aによって、通気口31を介して、二重天井空間28内に取り込み、昇温された空気の熱を蓄熱材に蓄えて、蓄熱材に蓄えられた熱によって居室25,26の空気を昇温する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、太陽熱を利用した建物の空調設備に関するものである。
従来から図1に示すような太陽熱を利用した蓄熱空気循環住宅が知られている(例えば特許文献1等)。
図1は、この従来例を説明する概略断面図である。
図1において、1は蓄熱空気循環住宅としての建物であり、2は建物1の下床、3は建物1の屋根、4は建物1の南側の外壁、5は建物1の北側の外壁である。
建物1は南側に居室6と北側に居室7とを有していて、居室6,7の天井8と屋根3との間には屋根裏空間9が設けられている。
この屋根3の屋根裏空間9側には、屋根裏空間9の空気を保温するために断熱材10が設けられている。
また、居室6,7の床11と下床2との間には床通気層12が設けられている。
壁13は居室6と居室7とを隔てている壁であり、居室6の南側には内壁14、居室7の北側には内壁15が設けられている。
内壁14,15は蓄熱材料で構成され、特に、内壁14の室外側の面には、太陽熱の吸熱性を高めるために黒色塗装が施されている。
外壁4と内壁14との間には南側通気層16が設けられ、外壁5と内壁15との間には北側通気層17が設けられている。
更に、南側の外壁4にはガラス板18が設けられている。
このように構成された建物1では、冬場において、日中、南側からの日射がガラス板18を通過して内壁14の室外側に当たる。
この日射が内壁14の蓄熱材を加熱し蓄熱すると共に南側通気層16内の空気を昇温する。
そして、南側通気層16内で昇温された空気は上昇し、屋根裏空間9を通って、北側通気層17に流れ込み、蓄熱材料で構成された内壁15を昇温して蓄熱する。
更に、内壁15を昇温して冷えた空気は下降して床通気層12に流れる。
このようにして、南側通気層16で昇温された空気は、南側通気層16→屋根裏空間9→北側通気層17→床通気層12→南側通気層16のように循環する。
通常、よく日射が当たる南側の居室6と、あまり日射が当たらない北側の居室7とでは、室温差が大きいが、この蓄熱空気循環住宅では、南側通気層16で昇温された空気の熱が居室6,7の周囲を循環するので、居室6と居室7との室温が均一化される。
また、昇温されて居室6,7の周囲を循環する空気の熱が蓄熱材料で構成された内壁14,15に蓄熱され、夜間において、この内壁14,15に蓄熱された熱が放射されて居室6,7の空気が暖められる。
暖房装置を用いて居室6,7を暖房する場合でも、この蓄熱が暖房装置による暖房を補助するので暖房効率が良い。
特開平6−212713
しかしながら、従来例の蓄熱空気循環住宅1では、居室6,7を囲う内壁14,15に蓄熱材が設けられ、室内では、この内壁14,15から熱が放出されるので、この内壁14,15に沿って家具等を設置すると、熱の伝達が家具等によって阻害されて、熱の伝達が低下する虞がある。
このため蓄熱材が放出する熱を効率よく室内に伝達するためには、内壁14,15に沿わせて家具等を配置しないようにするなど、室内レイアウト等に制約が生じる虞があった。
そこで本願発明では、室内レイアウト等に制約を受けずに効率よく蓄熱を利用できる太陽熱利用蓄熱天井構造を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、建物の外壁の外側面に太陽熱を集熱して空気を昇温する集熱装置が設けられ、該集熱装置に空気を取り入れる空気取入手段が設けられ、前記外壁に前記集熱装置によって昇温された空気を前記建物内に送り込む通気口が設けられ、該通気口に前記昇温された空気を前記建物内に引き込む送風機が設けられ、前記通気口から送り込まれた前記昇温された空気を取り込む二重天井空間が前記建物の天井裏に設けられ、該二重天井空間と部屋とを隔てる天井壁に熱を蓄える蓄熱材が用いられ、
前記空気取入手段から取り入れられた空気を前記集熱装置によって昇温し、前記送風機によって、前記通気口を介して、前記二重天井空間内に取り込み、前記昇温された空気の熱を前記蓄熱材に蓄えて、該蓄熱材に蓄えられた熱によって前記部屋の空気を昇温する太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
そして、請求項2に記載された発明は、前記空気取入手段が外気を取り入れる外気取入口によって構成される請求項1記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
また、請求項3に記載された発明は、前記空気取入手段が前記部屋の内部の空気を取り入れる内気取入口と、該内気取入口に前記部屋の内部の空気を前記集熱装置に引き込む送風機とによって構成される請求項1記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
更に、請求項4に記載された発明は、前記集熱装置が、前記外壁の外側面に熱を吸収する黒色塗装面と、該黒色塗装面を覆うように設けられた透明部材と、該透明部材と前記黒色塗装面との間に空気昇温層とを有してなる請求項1乃至3記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
そして、請求項5に記載された発明は、前記二重天井空間内に送り込まれた昇温された空気を前記部屋の内部に送り出す送風機が前記天井壁に設けられてなる請求項1乃至4記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
また、請求項6に記載された発明は、前記部屋の内部に送り込まれた空気を室外に排出する送風機が該部屋の外壁に設けられてなる請求項5記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
更に、請求項7に記載された発明は、前記建物が少なくとも2以上の部屋と該部屋同士を間仕切る壁を有し、該壁に一方の部屋から他方の部屋へ室内の空気を送気する送風機と、前記他方の部屋から前記一方の部屋へ室内の空気を送気する送風機とを有してなる請求項1乃至6記載の太陽熱利用蓄熱天井構造を特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1乃至3記載のものは、空気取入手段から取り入れられた空気を集熱装置によって昇温し、送風機によって、通気口を介して、二重天井空間内に取り込み、昇温された空気の熱を蓄熱材に蓄えて、蓄熱材に蓄えられた熱によって部屋の空気を昇温するので、
気温が低い際に、太陽熱を天井壁の蓄熱材に蓄熱して利用することで、建物の室温を昇温できるので、暖房機器に必要なエネルギーを最低限にすることができて、経済性や省エネルギー性が優れている。
しかも、送風機によって強制的に昇温された空気を二重天井空間内に送り込むので、熱を帯びた空気が停留することなく建物全体の二重天井空間に送り込まれ、日射が良く当たる部屋だけでなく、日射が良く当たらない他の部屋の天井壁にも十分に熱が蓄熱でき、部屋間の室温差を均一化することができる。
特に、本願発明の請求項3記載のものは、空気取入手段が部屋の内部の空気を取り入れる内気取入口と、内気取入口に部屋の内部の空気を集熱装置に引き込む送風機とによって構成されるので、室内の暖かい空気を昇温するので昇温効率が高い。
そして、本願発明の請求項4記載のものは、集熱装置が、外壁の外側面に熱を吸収する黒色塗装面と、黒色塗装面を覆うように設けられた透明部材と、透明部材と黒色塗装面との間に空気昇温層とを有しているので、
日射が透明部材を通って空気昇温層の空気を直接昇温すると共に黒色塗装面を加熱し、この黒色塗装面が太陽熱を吸収し、熱を再放射することで空気昇温層の空気が効率的に昇温される。
しかも、外壁の室外側に設置されるので集熱装置が居住スペースを占有することがない。
また、本願発明の請求項5記載のものは、二重天井空間内に送り込まれた昇温された空気を部屋の内部に送り出す送風機が天井壁に設けられるので、
部屋の室温が下がった際に、居住者が必要に応じて、二重天井空間内の昇温された空気を部屋の内部に取り込んで、部屋を暖めることができる。
特に、日中、天井壁の蓄熱材や二重天井空間の空気に熱を蓄えて、夜間気温が下がった際に、この熱を必要に応じて部屋の内部に取り込んで、部屋を暖めることができる。
更に、請求項1,3,5の送風機を併用すると、部屋の空気を、部屋→集熱装置→二重天井空間→部屋のように循環しながら昇温するので、建物内の空気を効率的に昇温できる。
そして、本願発明の請求項6記載のものは、部屋の内部に送り込まれた空気を室外に排出する送風機が部屋の外壁に設けられるので、
部屋の空気や蓄熱材を昇温した後の冷却された空気を室外へ排出することができて、建物の保温効率を高めることができる。
特に、請求項2の外気取入口と、請求項1,5,6の送風機とを併用することで、屋外の空気を、屋外→集熱装置→二重天井空間→屋外のようにスムーズに送気できて、集熱装置の熱を効率的に二重天井空間や二重天井空間と部屋を隔てる天井壁(蓄熱材)に輸送できる。
また、本願発明の請求項7記載のものは、建物が少なくとも2以上の部屋と部屋同士を間仕切る壁を有し、壁に一方の部屋から他方の部屋へ室内の空気を送気する送風機と、他方の部屋から一方の部屋へ室内の空気を送気する送風機とを有するので、
これらの送風機を稼動することで部屋同士の間で昇温された空気を循環させて、一方の部屋と他方の部屋との室温差を均一化することができる。
以下、本願発明の太陽熱利用蓄熱天井構造に係る最良の実施の形態について図面に基づいて説明する。
(構成)
図2は本願発明の太陽熱利用蓄熱天井構造を説明する概略断面図である。
図2において、21は太陽熱利用蓄熱天井構造を有する建物であり、22は建物21の基礎、23は建物21の屋根、24は建物21の躯体である。
躯体24は南側の壁24aと、北側の壁24bと、躯体の天井24cと、床24dとを有している。
建物21は南側に居室25と北側に居室26とを有していて、居室25から望む天井壁27aと居室26から望む天井壁27bとで天井壁27が構成されている。
そして、この天井壁27と躯体の天井24cとの間には二重天井空間28が設けられている。
また、壁29は居室25と居室26とを隔てている壁である。
南側の壁24aの外壁の外側面には黒色塗装が塗布された黒色塗装面30aが設けられ、この黒色塗装面30aの全面を覆うように集熱板30bが設置されている。
集熱板30bには、外側に透明ガラス板30cが設けられ、下方に外気取入口30dが設けられている。
これらの30a〜30dによって集熱装置30が構成されている。
そして、集熱板30bが壁24aの外側面に設置された際に、透明ガラス板30cと壁24aの外側面との間に空気昇温層30eが形成される。
更に、壁24aには、空気昇温層30eの上端付近から二重天井空間28に貫通する通気口31が設けられ、この通気口31に送風機32aが設けられる。
この送風機32aは空気昇温層30e内の空気を二重天井空間28内に引き込む。
また、天井壁27aの壁29寄りの位置に送風機32bが設けられ、天井壁27bの壁24b寄りの位置に送風機32cが設けられている。
これらの送風機32b,32cは二重天井空間28内の空気を各々居室25,26に送り込む。
更に、壁24bに送風機32dが設けられている。
この送風機32dは居室26内の空気を室外に排気する。
(利用方法)
例えば、冬場の気温が低い日の日中において、南側の壁24aに設けられた集熱装置30に日射が当たると空気昇温層30eの空気が昇温される。
この状態で送風機32aを稼動すると、外気取入口30dを介して集熱装置30に外気が引き込まれ、空気昇温層30e内で昇温されて、二重天井空間28に昇温された空気が送り込まれる。
このため、二重天井空間28と接する天井壁27(蓄熱材)に、この暖められた空気の熱が与えられ蓄熱される。
更に、送風機32c及び送風機32dを同時に稼動すると、二重天井空間28に送り込まれた昇温された空気が気流となって、二重天井空間28を通って、送風機32cを介して、居室26に送り出され、居室26の空気を昇温する。
そして、居室26に送り出された空気と略等量の空気を送風機32dによって室外に排出する。
従って、日中、昇温された空気が居室26に流れ込むと共に、蓄熱された天井壁27bの放射熱によって居室26の空気が昇温される。
そして、例えば夕方以降に南側の壁24aに日射が当たらなくなった際に、送風機32a,32c,32dを停止する。
天井壁27に蓄熱された熱は室内側に放射され、この熱によって居室25,26の空気が昇温され、例えば夜間において、気温の低下による居室25,26の室温の低下が抑制される。
また、居室25の室温が下がった際に、送風機32bを稼動すれば、蓄熱材の熱によって昇温された二重天井空間28内の空気が居室25に送り出されて、居室25が暖められ、送風機32cを稼動すれば、二重天井空間28内の空気が居室26に送り出されて、居室26が暖められる。
(作用効果)
外気取入口30dから取り入れられた空気を集熱装置30によって昇温し、送風機32aによって、二重天井空間28内に取り込み、昇温された空気の熱を天井壁27(蓄熱材)に蓄えて、天井壁27(蓄熱材)に蓄えられた熱によって居室25,26の空気を昇温するので、気温が低い際に、この熱を利用して居室25,26の室温を昇温できるので、暖房機器に必要なエネルギーを最低限にすることができて、経済性や省エネルギー性が優れている。
しかも、送風機32aによって強制的に昇温された空気を二重天井空間28内に送り込むので、熱を帯びた空気が停留することなく建物21全体の二重天井空間28に送り込まれ、日射が良く当たる居室25だけでなく、日射が良く当たらない居室26の天井壁27bにも十分に熱が蓄熱でき、居室25と居室26との室温差を均一化することができる。
そして、集熱装置30が、熱を吸収しやすい黒色塗装面30aと、日射を良く通す透明部材30cと、保温効果のある空気昇温層30eとを有しているので、
日射が透明部材30cを通って空気昇温層30eの空気を直接昇温すると共に黒色塗装面30aを加熱し、この黒色塗装面30aが太陽熱を吸収し、熱を再放射することによって、空気昇温層30eの空気が効率的に昇温される。
しかも、集熱装置30は壁24aの室外側に設置されるので、居住スペースを占有することがない。
また、二重天井空間28内に送り込まれた昇温された空気を居室25,26の内部に送り出す送風機32b,32cが天井壁27a,27bに各々設けられるので、
居室25,26の室温が下がった際に、居住者が必要に応じて、二重天井空間28内の昇温された空気を居室25,26の内部に取り込んで、居室25,26を暖めることができる。
そして、居室26の内部に送り込まれた空気を室外に排出する送風機32dが壁24bに設けられるので、
蓄熱材や居室26の空気を昇温した後の冷却された空気を室外へ排出することができて、建物21の保温性を高めることができる。
特に、外気取入口30dと、送風機32a,32c,32dとを併用することで、屋外の空気を、屋外→集熱装置30→二重天井空間28→屋外のようにスムーズに送気できて、集熱装置30の熱を効率的に二重天井空間28内の空気や二重天井空間28と居室25,26とを隔てる天井壁27(蓄熱材)に与えられるので、建物21の昇温性を高めることができる。
本願発明の実施例2の太陽熱利用蓄熱天井構造について実施例1と異なる部分を中心に説明する。
なお、実施例1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
(構成)
図3は本願発明の実施例2を説明する概略断面図である。
まず,実施例1の構成と異なる部分を述べると、集熱装置30は黒色塗装面30aと集熱板30bと透明ガラス板30cと空気昇温層30eとで構成されていて、実施例1のような外気取入口30dは設けられていない。
また、壁24aには、空気昇温層30eの上端付近から二重天井空間28に貫通する通気口31aが設けられ、この通気口31aに送風機32aが設けられている。
この送風機32aは空気昇温層30e内の空気を二重天井空間28内に引き込む。
更に、壁24aには、空気昇温層30eの下端付近から二重天井空間28に貫通する通気口31bが設けられ、この通気口31bに送風機32gが設けられている。
この送風機32gは居室25の空気を空気昇温層30e内に引き込む。
そして、壁29には、天井壁27寄りの位置に居室25の空気を居室26へ送気する送風機32eと、床24d寄りの位置に居室26の空気を居室25へ送気する送風機32fとが設けられている。
他の構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
(利用方法)
例えば、冬場の気温が低い日の日中において、南側の壁24aに設けられた集熱装置30に日射が当たると空気昇温層30eの空気が昇温される。
図4に示すように、この状態で送風機32g,32a,32bを稼動すると、送風機32gによって集熱装置30に居室25内の空気が引き込まれ、空気昇温層30e内で昇温されて、送風機32aによって二重天井空間28に昇温された空気が送り込まれる。
このため、二重天井空間28と接する天井壁27(蓄熱材)に、この昇温された空気の熱が与えられ蓄熱される。
更に、送風機32bによって、二重天井空間28に導入された暖かい空気が、再び、居室25に送り出される。
このように、集熱装置30と二重天井空間28と居室25との間を空気が循環する。
そして、昇温された空気によって、居室25と、天井壁27aと、天井壁27aの上側に位置する二重天井空間28の空気とが暖められる。
従って、日中、昇温された空気が居室25に流れ込むと共に、蓄熱された天井壁27aの放射熱によって居室25の空気が昇温される。
そして、例えば夕方以降に南側の壁24aに日射が当たらなくなった際に、送風機32g,32a,32bを停止する。
主に天井壁27aに蓄熱された熱が室内側に放射され、この熱によって居室25の空気が昇温され、例えば夜間において、気温の低下による居室25の室温の低下が抑制される。
また、居室25の室温が下がった際に、送風機32bを稼動すれば、天井壁27a(蓄熱材)に蓄熱された熱によって昇温された空気が居室25に導入されて居室25が暖められる。
更に、図5に示すように、夜間、居室26を使用する際に、送風機32e,32fを稼動すれば、日中暖められた居室25の空気が居室26に導入されて、昇温された空気が居室25と居室26との間を循環して居室26が暖められる。
(作用効果)
集熱装置30に居室25の内部の空気を引き込む送風機32gが設けられ、室内の暖かい空気を昇温するので、昇温性を高めることができる。
そして、壁29に居室25から居室26へ室内の空気を送気する送風機32eと、居室26から居室25へ室内の空気を送気する送風機32fとを有しているので、
これらの送風機32e,32fを稼動することで、居室25と居室26との間で昇温された空気を循環させて、居室25と居室26との室温差を均一化することができる。
また、送風機32a,32b,32gを併用すると、居室25の空気を、居室25→集熱装置30→二重天井空間28→居室25のように循環させながら昇温するので、居室25内の空気を効率的に昇温できる。
更に、壁29に送風機32eと送風機32fとが設けられているので、夜間、居室26を使用する際に、送風機32e,32fを稼動すれば、日中暖められた居室25の空気が居室26に導入されて、昇温された空気が居室25と居室26との間を循環して居室26が暖められる。
他の作用効果については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本願発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本願発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本願発明に含まれる。
なお、本願発明の実施例1及び実施例2では、南側の外壁面に集熱装置を設置したが、日射がよく当たる外壁面であれば、必ずしも南側の外壁面でなくてもよい。
そして、本願発明の実施例1及び実施例2では、冬場の気候を想定しているが、冬場でなくても気温が低い寒冷地であってもよい。
また、本願発明の実施例1及び実施例2では、居室は2部屋としたが、居室の数は必ずしも2部屋である必要はない。1部屋であっても、或いは、3部屋以上あってもよい。
従来例を説明する建物の概略断面図である。 本願発明の実施例1の太陽熱利用蓄熱天井構造を説明する建物の概略断面図であって、日中の暖気の流れを矢印で示している。 本願発明の実施例2の太陽熱利用蓄熱天井構造を説明する建物の概略断面図であって、日中の暖気の流れを矢印で示している。 本願発明の実施例2の太陽熱利用蓄熱天井構造を説明する建物の概略断面図であって、日中の暖気の流れを矢印で示している。 本願発明の実施例2の太陽熱利用蓄熱天井構造を説明する建物の概略断面図であって、夜間の暖気の流れを矢印で示している。
符号の説明
21 建物
24a,24b 壁(外壁)
25,26 居室(部屋)
27,27a,27b 天井壁
28 二重天井空間
29 壁
30 集熱装置
30a 黒色塗装面
30c 透明ガラス板(透明部材)
30d 外気取入口(空気取入手段)
30e 空気昇温層
31,31a 通気口
31b 通気口(空気取入手段としての内気取入口)
32a〜32g 送風機

Claims (7)

  1. 建物の外壁の外側面に太陽熱を集熱して空気を昇温する集熱装置が設けられ、該集熱装置に空気を取り入れる空気取入手段が設けられ、前記外壁に前記集熱装置によって昇温された空気を前記建物内に送り込む通気口が設けられ、該通気口に前記昇温された空気を前記建物内に引き込む送風機が設けられ、前記通気口から送り込まれた前記昇温された空気を取り込む二重天井空間が前記建物の天井裏に設けられ、該二重天井空間と部屋とを隔てる天井壁に熱を蓄える蓄熱材が用いられ、
    前記空気取入手段から取り入れられた空気を前記集熱装置によって昇温し、前記送風機によって、前記通気口を介して、前記二重天井空間内に取り込み、前記昇温された空気の熱を前記蓄熱材に蓄えて、該蓄熱材に蓄えられた熱によって前記部屋の空気を昇温することを特徴とする太陽熱利用蓄熱天井構造。
  2. 前記空気取入手段が外気を取り入れる外気取入口によって構成されることを特徴とする請求項1記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
  3. 前記空気取入手段が前記部屋の内部の空気を取り入れる内気取入口と、該内気取入口に前記部屋の内部の空気を前記集熱装置に引き込む送風機とによって構成されることを特徴とする請求項1記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
  4. 前記集熱装置が、前記外壁の外側面に熱を吸収する黒色塗装面と、該黒色塗装面を覆うように設けられた透明部材と、該透明部材と前記黒色塗装面との間に空気昇温層とを有してなることを特徴とする請求項1乃至3記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
  5. 前記二重天井空間内に送り込まれた昇温された空気を前記部屋の内部に送り出す送風機が前記天井壁に設けられてなることを特徴とする請求項1乃至4記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
  6. 前記部屋の内部に送り込まれた空気を室外に排出する送風機が該部屋の外壁に設けられてなることを特徴とする請求項5記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
  7. 前記建物が少なくとも2以上の部屋と該部屋同士を間仕切る壁を有し、該壁に一方の部屋から他方の部屋へ室内の空気を送気する送風機と、前記他方の部屋から前記一方の部屋へ室内の空気を送気する送風機とを有してなることを特徴とする請求項1乃至6記載の太陽熱利用蓄熱天井構造。
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