JP2007125723A - 印鑑及び印鑑ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑、又はその印鑑を内挿して保持する印鑑ホルダにおいて、RFIDタグ(ICタグ)等の記憶素子を備えていない捺印対象物への捺印を管理することができる印鑑又は印鑑ホルダを提供する。
【解決手段】印鑑2又は印鑑ホルダ1は、捺印対象物7への捺印と同時に、捺印対象物7にRFIDタグ(ICタグ)等の記憶素子3を貼り付ける貼付手段4を備える。記憶素子3には、捺印と同時に捺印情報を書込むようにしてもよく、この場合、印鑑2に記憶手段2aを設け、捺印情報の少なくとも一部をこの記憶手段2aに予め記憶させておくようにしてもよい。又、貼付手段4は複数設けてもよい。又、貼付手段4は周方向に回転自在に設けてもよい。
【選択図】図1
【解決手段】印鑑2又は印鑑ホルダ1は、捺印対象物7への捺印と同時に、捺印対象物7にRFIDタグ(ICタグ)等の記憶素子3を貼り付ける貼付手段4を備える。記憶素子3には、捺印と同時に捺印情報を書込むようにしてもよく、この場合、印鑑2に記憶手段2aを設け、捺印情報の少なくとも一部をこの記憶手段2aに予め記憶させておくようにしてもよい。又、貼付手段4は複数設けてもよい。又、貼付手段4は周方向に回転自在に設けてもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑、及びその印鑑を内挿して保持する印鑑ホルダに関する。
従来、書類情報が記憶された記憶素子としてのRFID(Radio Frequency Identification)タグ(ICタグ)が設けられた書類に、印鑑情報が記憶された記憶装置とリーダとを備える印鑑を用いて、捺印と同時にRFIDタグから書類情報を、記憶装置から印鑑情報を読み取り、読み取った書類情報及び印鑑情報をサーバに送信する印鑑が知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、サーバに蓄積された書類情報及び印鑑情報の組み合わせからなるデータベースにより、どの書類に、どの印鑑で捺印したかを管理することができる。
しかしながら、従来のものでは、RFIDタグを備える書類を用いなければ、書類を識別することができないため、捺印を管理することができなかった。従って、RFIDタグを備えていない書類を用いる場合、捺印の前にRFIDタグを貼り付けて、その後、捺印する必要があり面倒である。
特開2002−120475号公報(第11−12頁、第13図、第14図)
本発明は、以上の点に鑑み、記憶素子を備えていない捺印対象物への捺印を管理することができる印鑑又は印鑑ホルダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑において、捺印対象物への捺印と同時に、捺印対象物に記憶素子を貼り付ける貼付手段を備えることを特徴とする。
又、本発明は、先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑を内挿して保持する印鑑ホルダにおいて、捺印対象物への捺印と同時に、捺印対象物に記憶素子を貼り付ける貼付手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、捺印対象物に捺印すると同時に、貼付手段により捺印対象物に記憶素子を貼り付けることができるため、記憶素子を備えていない捺印対象物であっても、別途記憶素子を捺印対象物に貼り付ける作業を要することなく、容易に捺印を管理することができる。
又、捺印と同時に、印影や捺印者、捺印日時等の捺印情報を記憶素子に書込むようにすれば、記憶素子に書込まれた情報を読み取ることにより、サーバに蓄積されたデータベース等にアクセスすることなく、捺印の適否を容易に判断することができる。
又、印鑑に記憶手段を設け、記憶素子に書込まれる捺印情報の少なくとも一部の情報を記憶手段に記憶させるようにすれば、異なる印鑑を用いて捺印した場合には、異なる情報が記憶素子に書込まれるため、記憶手段を印鑑以外に設けた場合と比較し、印鑑を変更するごとに記憶手段に記憶された情報を変更する必要がなく、有利である。
又、貼付手段が1つである場合、印鑑により割り印を押すときには、一方の捺印対象物にのみ記憶素子が貼り付けられることとなり、他方の捺印対象物には記憶素子を貼り付けることができない。この場合、貼付手段を複数設けておけば、割り印を押す際においても、両方の捺印対象物に記憶素子を貼り付けることができる。
又、捺印対象物によっては、捺印箇所に対する記憶素子の貼付位置に文字等が記載されており、記憶素子の貼付けにより文字等が隠れてしまう虞がある。そこで、貼付手段を周方向に回転自在に設ければ、記憶素子の貼付けにより文字等が隠れないように貼付位置を調節することができ、有利である。
本発明の実施の形態を図1から図2を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の印鑑ホルダの説明図、図2は捺印した状態を示す説明図である。
本発明の実施形態の印鑑ホルダ1は、先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑本体2を内挿して保持するものであり、記憶素子としてのRFID(Radio Frequency Identification)タグ(ICタグ)3を貼り付ける貼付手段としての貼付装置4を備える。
RFIDタグとしては、パッシブ型、セミパッシブ型、アクティブ型等の種々のタイプのものがあるが、実施形態のRFIDタグ3としては、捺印対象物としての書類に貼り付けるものであり小型化が要求されるため、電池を搭載していないパッシブ型を用いることが好ましい。但し、書類に貼り付けた際に支障が生じなければ、電池を搭載したセミパッシブ型、アクティブ型等であってもよい。
実施形態のRFIDタグ3は、図示しないが、コイルを形成するアンテナと、記憶部を備えるICチップと、アンテナとICチップとを支持する基板とで構成されている。又、ICチップは、アンテナを介して前記記憶部に記憶された情報を送信する送信部を備え、送信部により送信された情報は、リーダで受信する。具体的には、前記ICチップには、コンデンサが設けられており、RFIDタグ3はコイルを構成するアンテナとICチップ内に設けられたコンデンサにより構成される共振回路の共振周波数がリーダの搬送波と一致するように設定され、リーダはRFIDタグ3をこの周波数で共振させて前記記憶部に記憶された情報を読み取る。
印鑑ホルダ1は、上方に突出する摘片10aを備える天板10bと天板10bの周縁から垂下する筒状部10cとで構成されるホルダ本体10と、ホルダ本体10を周方向に回転自在に保持する保持体11とを備え、ホルダ本体10に印鑑本体2が内挿され保持される。又、保持体11には、下方に縮径部5aを備える円柱状の貼付部5がその上端部と保持体11の上端部とを接続する橋絡部5bを介して設けられている。又、印鑑本体2には記憶手段としてのRFIDタグ2aが設けられており、印鑑本体2の印影情報と印鑑本体2の所有者を特定する個人情報とからなる印鑑情報が記憶されている。
貼付装置4は、貼付部5と、装置本体41と、貼付部5が上方から挿入されるガイド部42とで構成される。ガイド部42は上方から大径部42aと小径部42bとで構成される。又、この大径部42aと小径部42bとにより構成される段部42cと、貼付部5の縮径部5aによって形成される段部5cとの間には、ばね6が縮径部5aの外周を覆うように配置されている。これにより、捺印した後、ばね6の付勢力により自動的に印鑑本体2が元の位置に戻る。
又、装置本体41には、ロール紙31がセットされている。ロール紙31は、RFIDタグ3がシール32に覆われて複数連続して配置された台紙33を軸34に巻き付けたものであり、軸34を中心に回転自在にセットされている。
又、装置本体41には台紙33をローラ43により送る送り機構(図示省略)が設けられている。前記送り機構は、図2に示すように、捺印した際に、捺印による押圧力を図示しない歯車を介しこれを動力として用いて台紙33を送る。又、前記送り機構は、一度の捺印に対し台紙33をシール32の1枚分だけ送るように構成されている。RFIDタグ3は、ガイド部42の下方に設けられた送出部44でシール32と共に台紙33から剥がれ、捺印と共に下方へ移動する貼付部5により押圧され、捺印対象物としての書類7に貼り付けられる。又、ばね6の付勢力により貼付部5を介してホルダ本体10が押し戻される際には、送り機構はばね6の付勢力を歯車(図示省略)を介してローラ43に伝達させないように構成されている。このため、捺印後に台紙33が巻き戻されることを防止することができる。
又、ホルダ本体10が保持体11に回転自在に保持されているため、摘片10aを摘んで保持体11を回転させることにより、保持体11と共に貼付装置4が周方向に回転し、RFIDタグ3を貼付ける位置を調整することができる。これにより、RFIDタグ3の貼付位置を書類7に記載された文字等と重ならないように調節することができる。
尚、実施形態の印鑑ホルダ1においては、説明を簡明にするため、貼付装置4を1つしか設けていないものについて説明したが、割り印を押す際にも対応できるように少なくとも一対の貼付装置4を設けることが好ましい。これにより、割り印を押す際にも、両方の書類7にRFIDタグ3を貼り付けることができる。
又、書類7にRFIDタグ3を貼り付けたくない場合に対応できるように、貼付装置4に、捺印による押圧力の歯車(図示省略)への伝達を解除する貼付解除機能(図示省略)を設けることが好ましい。特に、貼付装置4を複数設けた場合においては、1つの書類7にのみ捺印する際に、他の貼付装置4によるRFIDタグ3の貼り付けを解除することができる。
又、RFIDタグ3には、個々異なる識別コードが記憶されている。この識別コードにより書類7ごとの管理が行えるようになる。具体的には、感圧装置8aと、図示しないタイマを有するリーダ/ライタ8bとを備える捺印台8が感圧装置8aにより捺印を感知すると、リーダ/ライタ8bが、RFIDタグ3から識別コードを、RFIDタグ2aから印鑑情報を、前記タイマから日時情報を取得し、サーバ81に送信すると共に、印鑑情報及び日時情報をRFIDタグ3に書き込む。サーバ81では識別コードと印鑑情報と日時情報とが組み合わされたデータベースが構築され、これにより、書類7及び捺印を管理することができる。捺印台8とサーバ81とは図面上有線で接続されているものを示しているが、無線で接続されていてもよい。
又、リーダ/ライタ8bは、捺印時に、社員の所有する印鑑の印影情報や社員を特定する個人情報等の社員情報が記憶されたRFIDタグ9aを内蔵する社員証9aから社員情報を取得し、サーバ81に送信すると共に、社員情報をRFIDタグ3に書き込む。このように構成することにより、サーバ81で捺印者の適否を判断できる。又、印鑑情報と社員情報とを照合する制御部と、該制御部による照合結果を出力する液晶画面等の表示部とを備える図示しないリーダを用いれば、RFIDタグ3から印鑑情報と社員情報とを読み取って前記制御部で照合することにより、サーバ81にアクセスすることなく前記リーダのみで捺印者の適否を判断することができる。実施形態においては、捺印情報は、印鑑情報、社員情報、日時情報で構成されている。
実施形態の印鑑ホルダ1によれば、RFIDタグを備えていない書類7であっても、捺印と同時に、識別コードが付与されたRFIDタグ3を書類7に貼り付けることができるため、捺印作業とは別にRFIDタグの貼付け作業を行うことはなく、容易に書類7ごとに捺印を管理することができる。
尚、実施形態においては、印鑑ホルダ1に貼付装置4を設けたものを説明したが、印鑑ホルダ1は必ずしも設ける必要はなく、この場合、印鑑本体2自体に貼付装置4を設ければよい。
又、実施形態においては、捺印時にRFIDタグ3に印鑑情報を書き込む構成のものを説明したが、これに限られず、印鑑情報は予めRFIDタグ3に書き込むようにしてもよい。この場合、例えば、印鑑ホルダ1にリーダ/ライタを設け、印鑑本体2を印鑑ホルダ1に挿着した際にリーダ/ライタによりRFIDタグ2aに記憶された印鑑情報をRFIDタグ3に書き込むようにすればよい。又、印鑑本体2にRFIDタグ2aを設けなくてもよく、例えば、印鑑情報は、貼付装置4内に設けられた記憶装置に予め記憶させておき、これを捺印時にリーダ/ライタ8bによって取得させ、RFIDタグ3に書き込むようにしてもよい。
又、実施形態においては、リーダ/ライタ8bを捺印台8に設けたものを説明したが、リーダ/ライタ8bは印鑑ホルダ1に設けてもよい。この場合、例えば、捺印を感知する感圧装置8aを貼付部5に設ければよい。
又、実施形態においては、RFIDタグ3として、予め書類を識別するための識別コードが記憶されたものを説明したが、識別コードはRFIDタグ3に予め記憶されていなくてもよく、例えば、捺印時にリーダ/ライタ8bによりRFIDタグ3に識別コードを書込むようにしてもよい。
1…印鑑ホルダ、 2…印鑑本体、 2a…RFIDタグ(記憶手段)、 3…RFIDタグ(記憶素子)、 4…貼付装置(貼付手段)、 7…書類(捺印対象物)。
Claims (6)
- 先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑において、
捺印対象物への捺印と同時に、捺印対象物に記憶素子を貼り付ける貼付手段を備えることを特徴とする印鑑。 - 先端面に彫刻が施された刻印面を備える印鑑を内挿して保持する印鑑ホルダにおいて、
捺印対象物への捺印と同時に、捺印対象物に記憶素子を貼り付ける貼付手段を備えることを特徴とする印鑑ホルダ。 - 前記記憶素子は、捺印と同時に捺印情報が書込まれることを特徴とする請求項1又は2記載の印鑑又は印鑑ホルダ。
- 前記印鑑に記憶手段を設け、
前記捺印情報の少なくとも一部は、該記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項3記載の印鑑又は印鑑ホルダ。 - 前記貼付手段は、複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印鑑又は印鑑ホルダ。
- 前記貼付手段は、周方向に回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印鑑又は印鑑ホルダ。
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JP2005318301A JP2007125723A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 印鑑及び印鑑ホルダ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009255295A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-11-05 | Toppan Printing Co Ltd | 電子印鑑装置 |
CN105564064A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-05-11 | 叶亚男 | 一种双向模头 |
CN105584236A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-05-18 | 叶亚男 | 一种多头字模 |
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2005
- 2005-11-01 JP JP2005318301A patent/JP2007125723A/ja active Pending
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