JP2007124418A - チャンネル検索方法及び放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部入力チャンネルを自動的に検索する。
【解決手段】受信可能なチャンネル情報テーブルを用いて放送チャンネルを検索し、またその後テレビチューナー部12でオートスキャンしてチャンネルを検索することにより、撮影手段(50)から取り入れられた画像情報と同じ放送チャンネルを検索し、該当するチャンネルを検索したときそのチャンネルに該当する番組を表示部20に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャンネル検索方法及び放送受信装置に関し、特に簡単な操作により所望するテレビ番組を検索し、該当するチャンネルが検索されたとき、この番組を視聴することを提供する。
従来、テレビ受信機Aで視聴している番組を、もう一方のテレビ受信機Bで視聴するためには、以下2通りの方法で行う必要がある。
第1に、その番組が放送されているチャンネル番号を知っている場合、テレビ受信機Bでそのチャンネル番号を選択する。第2に、その番組を放送するチャンネル番号を知らない場合、テレビ受信機Bでチャンネル番号の選択操作を繰り返し行い、その番組を放送するチャンネルを探す。
また、最近ではテレビ機能が搭載された携帯電話などの(携帯)放送受信装置が一般的に普及しつつある。この種のテレビ機能はユーザが何処へでも持ち運ぶことが可能なことから、使用される地域が一箇所に限定されることがなく、ユーザの移動に合わせて広範囲に渡って使用される。そのため、受信可能なチャンネル(=放送局)も移動地によって変わり、それに伴ってユーザはチャンネルを合わせる必要がある。
さらに同一地域であっても建築物などの環境による影響で受信可能なチャンネルも変化する。また、地域によってはテレビ中継局によりあるチャンネルと同じ内容の放送を別のチャンネルで放送したり、地方都市においては都心の放送局をキー局とするネットワーク系列に属する地方放送局がキー局と同じ内容の放送を独自のチャンネルで放送したりしているケースもある。
従って、移動しながらの使用が前提とされる持ち運び可能なテレビ(受信機)は、特にユーザが旅行や出張と言った県境を大きく跨ぐような移動が発生した場合、その都度(テレビ)受信機のオートスキャンを実行しその地域で視聴可能なチャンネルをテレビに認識させる必要がある。
上記のような持ち運び可能なテレビ受信機において、電波状況や受信可能な放送局が変化することに着目した技術が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には、CCD(Charge Coupled Device)ビデオカメラによりテレビジョン受信機の画像を撮像し、撮像した画面からグローバル2Dコードを検出し、検出したグローバル2Dコードをグローバル2Dコード管理サーバに供給し、対応するURLを提供するパーソナルコンピュータが開示されている。
特開平6−284351号公報 特開2000−287184号公報
上述したように、テレビ受信機Aで視聴している番組をもう一方のテレビ受信機Bで視聴するための操作方法の第1の問題と、移動による受信可能なチャンネルが変化する第2の問題の2つがある。上記第1の問題のテレビ受信機が持ち運び可能なテレビ受信機の場合、使用される場所が一箇所に固定されないため、第2の問題が発生する可能性が高まり、オートスキャンを実行してその場所(地域)で視聴可能なチャンネルの確認を必要とする。
すなわち、旅行や出張等の移動先において、ユーザが現地のテレビ受信機で目にした番組を、ユーザが所持する持ち運び可能なテレビ受信機、またはテレビ受信機能付(携帯)放送受信装置で引き続き視聴する場合、以下の手順を踏む必要がある。
手順1.オートスキャンの実行。
手順2.番組を放送するチャンネルの検索(手動)。
今後、ユーザのニーズに合わせてテレビ受信機のチャンネル数が増えることも予想され、ユーザが手動で該当するチャンネルの検索をすることはユーザに更なる負担を強いるなどの問題があった。
また特許文献2においては、2Dコードは番組データ中の画像データの各フレームの所定の位置に重畳する必要があるので、特殊な映像に限定される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、任意の地域で受信可能なチャンネルに関する情報を含むチャンネル情報テーブルの記憶領域を1つ以上持ち、これを用いてテレビチャンネルをスキャンする機能、ユーザの要求に合わせてチャンネル情報テーブルの内容編集機能と、オートスキャン機能(チャンネル自動検出機能)を備えるテレビ機能及びカメラ機能付き放送受信装置に関し、撮像手段または音声入力手段から取り込んだ信号と放送受信装置の放送チャンネル受信部から受信した信号を比較し、撮像手段または音声入力手段から取り込んだ信号と同じ内容の放送しているチャンネルを自動的に検索し、該当するチャンネルを表示または出力することである。
本発明のチャンネル検索方法は、画像を撮影し、記憶している放送波の受信チャンネル情報テーブルに基づいてチャンネルをスキャンし、該スキャンして得られた映像情報と前記撮影した画像情報とを比較して前記画像情報に関連するチャンネルを検索することを特徴とする。
本発明の放送受信装置は、放送波を受信する受信手段と、放送波の受信チャンネル情報を記憶している記憶手段と、撮像手段により取得した画像情報と、前記記憶手段に記憶している放送波の受信チャンネル情報に基づいて前記受信手段により受信して得られた放送の映像情報と、を比較して前記画像情報に関連するチャンネルを検索する制御手段とを備える。
本発明のチャンネル検索方法及びそれを用いた放送受信装置は、外部からチャンネル情報を取り入れるだけで自動的に該当チャンネルを選局受信できる。
図1にテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100のブロック構成図を示す。
テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100は、アンテナ11、テレビチューナー部12、CPU(中央演算装置;制御用マイクロコンピュータ)13、音声処理部14、カメラ処理部15、ROM(Read Only Memory;読出し専用記憶装置)16、RAM(Random Access Memory;書込み・読出し記憶装置)17、その他機能部18、操作部19、表示部20、スピーカ30、マイク40、カメラ50などで構成されている。
アンテナ11はたとえばテレビ用として用いられる図1に示したテレビ受信機の場合、例えばテレビ放送のVHF,UHF帯チャンネルの信号を受信する。
テレビチューナー部12は、放送波を受信処理する機能を有する回路で構成され、テレビRF(Radio Frequency)チューナー回路、IF(中間周波数)回路、ビデオ信号処理回路、オーディオ信号処理回路、同期回路などで構成されている。
テレビRF(Radio Frequency)チューナー回路は同調回路、ミキサ、発振器、増幅回路などで構成されている。発振器は共振回路にバリキャップダイオードが用いられ、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いて制御電圧を可変してバリキャップダイオードの容量値を可変して共振周波数を変え、発振周波数を変化する。その結果、入力されたチャンネル周波数の中から任意のチャンネルが選択できる。
また、バリキャップダイオードに供給する制御電圧を連続的に可変することにより、発振器の発振周波数を自動的に増加または減少させて、チャンネルを自動的にスキャン(オートスキャン)できる。
テレビRFチューナーで出力されたIF周波数はIF回路で増幅され、ビデオ信号に検波され、ビデオ信号処理回路でガンマ補正、ホワイトバランスなどのビデオ処理が行われ、CPU13に出力される。またビデオ信号と分離されたオーディオ信号は復調されCPU13に出力される。ビデオ信号を表示部20で表示するため、同期回路でビデオ信号から水平・垂直同期信号を分離し、CPU13を介して表示部20に出力される。
CPU13は、一般にマイクロコンピュータで構成され、操作部19から入力されたコマンド、データなどにより制御されROM16内蔵の制御用プログラムなどに従い動作し、またRAM17とデータの授受を行う。
CPU13は、テレビチューナー部12からの音声信号や携帯電話の音声信号を音声処理14部へ出力し、また、カメラ50から画像の取り込み制御を行い、カメラ50から取り込んだ画像(信号)やテレビチューナー部12から入力されたテレビ映像信号を表示部20へ出力し、画像を表示する。
さらに、CPU13は、RAM17のチャンネル情報テーブル1、・・・、チャンネルテーブルn(3)に基いて、テレビチューナー部12に構成されているテレビRFチューナー回路のテレビチャンネルを選局し、あるいはある地域のテレビチャンネルについてオートスキャン動作等を行い、得られたテレビチャンネルの情報をRAM17のテレビ用チャンネル情報テーブル1(、・・・、n(3))に書き込んだりする。
CPU13は、カメラ50から取り込んだ画像とテレビチューナー部12でスキャンされて逐次出力される映像とを比較し、画像(情報)の一致不一致を判定し、一致したチャンネルを決定し、テレビチューナー部12からの映像を表示部20に出力する。また、CPU13は、チャンネル検索時の検索結果(メニュー)を表示部20に表示するようにも制御する。
この他、携帯電話動作やカメラ動作の制御を行い、その結果をRAM17などに記憶し、表示部20に携帯電話情報やカメラから取り込んだ画像を表示する。
音声処理部14は、テレビチューナー部12で出力されてCPU13を介して出力されたテレビ音声信号と携帯電話から供給された音声信号を処理してスピーカ30に出力する。また、マイク40から入力された音声信号を符号化処理して、CPU13を介して携帯電話の送信用信号処理部へ出力される。
例えば、携帯電話動作のとき、音声処理部14において、マイク40から入力される音声信号が増幅された後A/D(アナログ−ディジタル)変換され、さらに符号化等の信号処理が行われる。このディジタル音声信号がCPU13を経由して不図示の携帯用の送信信号処理部に出力される。一方、CPU13を経由して供給された音声データは復号処理され、D/A(ディジタル−アナログ)変換され、アナログ音声信号に変換された後、増幅されてスピーカ30に出力される。
カメラ処理部15は、CPU13の制御信号により制御され、撮像された画像信号を例えば表示部20に転送する。
ROM16は、(テレビ及びカメラ機能付き)放送受信装置100の動作に必要な情報や、CPU13を動作するためのプログラムなどが記憶され、このプログラムに従ってCPU13は動作する。
RAM17は、たとえばチャンネル情報テーブル1、・・・、チャンネル情報テーブルn(3)などが記憶され、あるいはCPU13の制御によりテレビチューナー部12でチャンネルをスキャンして得られたチャンネル情報データが新たに記憶される。
また携帯電話のメールを行うための情報などが記憶される。たとえば、現在(テレビ及びカメラ機能付き)放送受信装置100が受信しているサービス情報や、サービス情報の受信に際してCPU13で処理して得られた情報、基地局としてのアクセスポイントから受信した周辺基地局情報が記憶される。
操作部19は、たとえば数字キー、文字キー、矢印キー、決定キーなどの各種の機能を持ったキーで構成され、文字情報、数値などが入力される。この入力された情報に従いCPU13から出力される制御信号により、携帯電話動作、カメラ動作やテレビ受信機としての動作などが行われるための種々の制御が行われる。
表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルと表示パネルを照明するバックライト等で構成されて、CPU13から供給された制御信号により制御され、テレビチューナー部12から出力されたテレビ映像、カメラ50から取り込んだ画像、その他操作部19で制御されて得られた携帯電話のメールなどの文字情報、画像情報、(テレビ及びカメラ機能付き)放送受信装置100の動作状態(電界強度、電池残量、時刻)などが表示される。
スピーカ30は、携帯電話に関する音声を出力し、また操作部19から入力されたコマンドを用いてCPU13から出力された制御信号でテレビ機能を選択した場合、テレビチューナー部12から出力された音声を出力する。
マイク40は、携帯電話の動作状態のとき音声が入力され、音声処理部14で信号処理されて携帯電話の送信用信号処理部(不図示)に出力される。また、マイク40は画像信号を用いてテレビチャンネルを検索する以外に、音声入力によるテレビチャンネル検索の時にも利用される。
カメラ50は、画像を取り込みカメラ処理部15に出力する。テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100がテレビ動作以外のとき、あるいはこれと連動して用いられ、たとえば放送受信装置を介してカメラ50で取り込んだ画像を転送するために用いられたりする。また、テレビ映像を取り込み、その画像がどのチャンネルかを検索するときにも用いられる。
次に、テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100の動作を図2と図3を用いて説明する。
旅行や出張などの移動先において、ユーザが現地のテレビ(受信機)で目にした番組を、ユーザが所持するテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100で引き続き視聴した場合、ユーザはテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100のカメラ機能でそのテレビ画面を撮影し、後述のフローチャートで説明する本発明の機能を実現させる。この結果、テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100は、該当するチャンネルの検索を実施し、該当するチャンネルがあればテレビ機能で引き続き番組を視聴できるようにする。
また、テレビチャンネル検索は、まずチャンネル情報テーブルにあるチャンネルを検索し、次にオートスキャンして外部で放送されているテレビチャンネルを検索する、2段階に分けられる。これは、チャンネル情報テーブルにあるチャンネルはユーザが通常視聴しているチャンネルであり、受信可能な確率および該当チャンネルである確率が高いと考えられ、優先的に検索の対象とする。またオートスキャンは処理時間を要するため、その結果このような2段階の検索段階を踏むこととする。
上記検索処理にて該当するチャンネルが検出されれば、直ちにテレビ機能に遷移し、ユーザはテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100で引き続きその番組を視聴できるようにする。
ステップST01において、たとえば旅行や出張先等でユーザがたまたま目にしたテレビ番組を、自分の所持するテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100で引き続き見たい場合があり、チャンネル検索機能を開始する。例えば街頭テレビにテレビ番組の映像が表示された例を図3(A)に示す。
ステップST02において、操作部19でキー操作してカメラ50を操作するためのコマンドを入力し、CPU13からカメラ50に制御信号を出力し、カメラ50を起動する。このカメラ50でたとえば上述した街頭テレビに映し出された映像を撮影し、カメラ処理部15で画像処理し、CPU13(あるいはバス)を介してRAM17に記憶すると共に表示部20にこの取り込んだ画像を表示する。この街頭テレビの映像をカメラ50で捕捉した図を図3(B)に示す。
ステップST03において、ユーザは所持していたテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100の操作部19からキー操作し、CPU13にコマンドを転送して、CPU13からチャンネル検索用の制御信号を発生しテレビチューナー部12に供給して、テレビチューナー部12を起動してテレビチャンネル検索を開始し、任意のチャンネルに設定する。
カメラ機能を起動後、テレビ画面を捕捉してからボタン押下(キー操作)などによるトリガで該当するチャンネルの検索を開始してもよく、また、(テレビ及びカメラ機能付き)放送受信装置100は、カメラ50から取り入れられたテレビ画面の捕捉を自動で検出して該当するチャンネルの検索を開始しても良い。
ステップST04からステップST06の動作は、RAM17のチャンネル情報テーブル1、・・・、チャンネル情報テーブルn(3)に記憶されたチャンネル情報を用いてチャンネルの検索が行われる。
ステップST04おいて、CPU13の制御信号によりRAM17に記憶されたチャンネル情報テーブル1(、・・・、チャンネル情報テーブルn(3))からチャンネル情報を読み出す。この読み出したチャンネル情報に基いて、CPU13はテレビチューナー部12を制御し、チャンネルが選択され、選択されたチャンネルの映像が出力される。このテレビチューナー部12から出力された映像(信号)とカメラ50から取り込まれた画像を比較して、両者の画像(情報)が一致しているかどうか判断される。一致した場合ステップST12に遷移し、不一致の場合、ステップST05へ遷移する。
テレビチューナー部12でチャンネルが選択され出力されたテレビ映像とカメラ50から取り込まれた画像(情報)を比較して一致すると、ステップST12において、該当チャンネルがあると判断され、テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100はテレビ機能に遷移する。
カメラ50から取り込まれた画像とテレビチューナー部12から出力された映像信号が一致すると、CPU13により、カメラ機能と携帯電話機能の表示機能などの一部の機能は停止し、直ちにテレビ機能に遷移する。即ち、テレビチューナー部12からの映像信号を表示部20に表示し、テレビ番組を視聴できるようにする。またこれと同時に、CPU13の制御信号により音声処理部14を制御して、テレビチューナー部12から出力されたテレビ音声信号を処理してスピーカ30へ出力する。
そして、一連の操作は終了する(ステップST13)。
ステップST05において、テレビチューナー部12から出力されたチャンネル映像とカメラ50から取り込んだ画像が一致しない場合、チャンネルの変更を行う。
チャンネル変更は、CPU13により、ROM16に組み込まれたプログラムにより、RAM17のたとえばチャンネル情報テーブル1(、・・・、チャンネル情報テーブルn(3))からチャンネルを順次変更し、そのチャンネルに対応した制御信号をCPU13からテレビチューナー部12に出力する。例えば、CPU13から出力された制御信号がディジタルデータである場合、このディジタルデータはテレビチューナー部12に内蔵されているD/A(ディジタル・アナログ)変換器(不図示)でアナログ電圧に変換されて、発振器などの同調回路のバリキャップダイオードに供給され、発振器の発振周波数が可変され、目的のチャンネル(周波数)が選択される。
ステップST06において、チャンネル情報テーブル1(、・・・、チャンネル情報テーブルn(3))のチャンネルを全て検索したかどうか判断される。全てのチャンネルが検索されていないと、ステップST04に遷移し、全てのチャンネルが検索されるまでステップST04〜ステップST06の動作が繰り返される。
ステップST06で全てのチャンネルが検索された場合、まだカメラ50から取り込んだ画像とテレビチューナー部12から供給された映像が一致せず、カメラ50から取り込んだ画像に対応するテレビチャンネルがRAM17のチャンネル情報テーブルに存在していないことを示している。
ステップST07のオートスキャン処理において、改めてテレビチャンネルを検索するときは、VHF、UHF帯のテレビチャンネルを自動的にスキャン(オートスキャン)して、各チャンネルに対応するチャンネル情報データ、たとえば周波数を読み取り、RAM17のチャンネル情報テーブル1、・・・、チャンネル情報テーブルn(3)のいずれかに順次書込み記憶する。
テレビチャンネルのオートスキャンは、CPU13からROMに組み込まれたプログラムにより制御信号がテレビチューナー部12に出力され、例えば上述したVHF、UHF帯の周波数全域にわたってチャンネルが自動的にスキャンできるように、発振器の発振周波数が可変される。具体的には、発振器を構成するバリキャップダイオードに印加される電圧を連続的に可変(スィープ)することで発振周波数をVHFの1CH(チャンネル)から12CHまで、あるいはUHFの13CHから77CHまで可変する。
また、オートスキャン中に、該当チャンネルを検索中であることを表示装置20に表示する(例えば図3(C))。
ステップST08において、(テレビ)チャンネルのスキャン処理を行い、スキャンに成功したかどうかを判断する。スキャン処理に成功するとステップST10に遷移し、スキャンに失敗するとステップST09に遷移する。
ステップST10において、チャンネルのオートスキャンの途中、選択された特定のチャンネルの映像とカメラ50で取り込まれた画像と比較して、両者が一致するかどうかを判定する。一致するとステップST12へ遷移し、不一致のときはステップST09へ遷移しスキャンを続行する。
ステップST12において、ステップST04でチャンネル情報テーブル1(、・・・、チャンネル情報テーブルn(3))を用いてチャンネルを検索して、テレビチューナー部12から出力された映像とカメラ50で取り込まれた画像が比較された結果、両者が一致したときと、オートスキャンしてテレビチューナー部12から出力された映像とカメラ50から取り込まれた画像を比較して両者が一致したとき、CPU13は該当チャンネルが存在したと判断する。CPU13は、直ちにテレビ機能へ遷移するよう制御信号をテレビチューナー部12、音声処理部14、表示部20などに出力し、音声処理部14から音声を出力し、また表示装置20からテレビ番組の映像を表示するようにする。またこれと同時に、表示部20はRAM17などから供給されたチャンネル情報、時刻情報などを表示し、一連の動作を終了する(ステップST13)。チャンネル検索成功時、テレビ機能に遷移したときの表示装置20に番組を表示した例を図3(E)に示す。
ステップST09において、チャンネルスキャンが失敗したときと(ステップST08)、チャンネルスキャンが成功して得られたテレビチャンネル映像とカメラ50から取り込まれた画像が不一致のとき、全てのチャンネルをスキャンしたかどうかを判断する。その結果、全てのチャンネルをスキャンしていないときは、ステップST07に戻りオートスキャンの動作を繰り返す。一方全てのチャンネルをスキャンしたと判断されると、ステップST11に遷移する。
全てのチャンネルがオートスキャンにより検索された結果、その地域で受信可能な全ての放送局(チャンネル)の情報更新処理も行いチャンネル情報テーブルに新たに記憶する。もし、該当するチャンネルと同じチャンネルが検出されれば、視聴するチャンネルとして受信感度の良いチャンネルを選択する。
ステップST11において、チャンネル情報テーブル1(、・・・、チャンネル情報テーブルn(3))を用いてチャンネルの映像とカメラ50から得た画像の一致を調べた結果、その画像に該当するチャンネルが見つからなかったときと、オートスキャンして得たチャンネル映像とカメラ50から得た画像が一致しないときは、街頭テレビで表示された映像に対応するチャンネルは存在しなかったことを、表示装置20に「該当チャンネルなし」とメッセージ表示し、一連の動作を終了する(ステップST13)。検索失敗時のメッセージを表示した例を図3(D)に示す。
上述したように、カメラ50での撮影が正常な場合と、テレビチューナー部12から出力された映像が正常な場合について述べた。しかし、カメラ50で街頭テレビの放映された映像を撮影中、手ぶれにより画像が不鮮明になったときや、テレビチューナー部12で出力されたテレビ画面が大きくフレームアウトが発生する場合がある。これらのいずれか一方が発生しても映像と画像を比較してチャンネルを検索するので、その画像がどのチャンネルであるか判明するのは困難である。これを回避するため、該当するチャンネル検索をやり直す必要があり、その旨のメッセージを表示部20に表示しても良い。
街頭テレビのチャンネルをオートスキャンしてそれに該当するチャンネルを検索することについて述べたが、そのオートスキャン中に得られた、その場所(地域)での受信可能なチャンネル情報を、CPU13の制御によりRAM17のチャンネル情報テーブル1、・・・、チャンネル情報テーブルn(3)の中の書き換え可能なテーブルに書き込むようにしてもよい。
これまでカメラ50を用いて、街頭テレビで放映された映像を取り込んだ画像とテレビチューナー部12から出力された映像を比較して、チャンネルを検索することについて述べた。
しかし、画像情報だけでなく音声情報を用いてもテレビチャンネルを判別することもできる。例えば、街頭テレビからマイク40に入力された音声を音声処理部14で信号処理し、処理した音声情報をCPU13に供給する。一方、テレビチューナー部12から出力された音声信号を処理して得られた音声情報をCPU13に供給し、マイク40を介して供給された音声情報と比較して一致するかどうかを判断する。勿論、テレビチューナー部12においては、図2に示したフローチャートに沿い、チャンネル情報テーブルやオートスキャンによりチャンネルを順次変え、全てのチャンネルの音声が得られるようにしてチャンネルの検索を行う。
その判断結果により、マイク40から入力された音声信号がテレビチューナー部から出力された音声と一致するとき直ちにテレビ機能に遷移し、一致しないとき表示部20に「該当チャンネルなし」などを表示部20に表示する。
また、テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置100でテレビ番組以外の例えばラジオ番組が受信または選択できる場合、ラジオチャンネルの検索もでき、チャンネル検索後該当するチャンネルが存在すると即座に放送受信装置で聞くことができる。
例えば、外部から聞こえてくるラジオ音声を放送受信装置100のマイク40から入力し、その音声情報をCPU13に供給する。一方、(テレビ及びカメラ機能付き)放送受信装置100の不図示のラジオ受信部あるいはインターネット回線(通信部を有する場合)により得られた音声信号をCPU13に供給し、マイク40から入力された音声情報と比較して、マイク40から入力された音声がラジオチャンネルの特定のチャンネルに該当するか否かが検索される。該当するチャンネルがあると、そのラジオ番組が受信継続され、スピーカ30からラジオ音声が出力される。
以上述べたように、本発明におけるテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置は、旅行や出張等の移動先において、ユーザが現地で街頭などのテレビ(受信機)で目にした番組に該当するチャンネルを自動的に検索することにより、ユーザが所持するテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置で引き続き視聴できる。
ユーザはテレビ(受信機)の表示装置に向かって放送受信装置を揚げるだけでその番組を放送受信装置で見ることができる。
移動使用が前提とされるテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置は、該当するチャンネルの検索をするにはオートスキャンを実行し、その地域で受信可能なチャンネルを検出することができる。
またオートスキャンは処理時間を要するため、チャンネル検索の順序は、まずチャンネル情報テーブルにあるチャンネルを検索し、次にオートスキャンでチャンネルを検索するという2段階に分ける。チャンネル情報テーブルにあるチャンネル(データ)はユーザが通常視聴しているチャンネルであり、受信可能な確率および該当チャンネルである確率が高いため、優先的に検索の対象とする。またオートスキャンは処理時間を要するため、2段階の検索を踏むことにより能率的にチャンネルを検索できる。
オートスキャンによりその地域で受信可能な全ての放送局(チャンネル)の情報更新処理も行いチャンネル情報テーブルに新たに記憶し、該当するチャンネルと同じチャンネルが複数検出されれば、視聴するチャンネルとして受信感度の良いチャンネルを選択することができる。
また、画像以外に、音声によってもテレビチャンネルあるいはラジオチャンネル等を自動的に検索でき、所望の映像、音声を視聴できる。
テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置の構成を示す図である。 図1に示したテレビ及びカメラ機能付き放送受信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 テレビ及びカメラ機能付き放送受信装置の動作遷移の表示画面を示した図である。
符号の説明
11…アンテナ、12…テレビチューナー部、13…CPU(中央演算装置;マイクロコンピュータ)、14…音声処理部、15…カメラ処理部、16…ROM(Read Only Memory)、17…RAM(Random Access Memory)、19…操作部、20…表示部、30…スピーカ、40…マイク、50…カメラ、100…放送受信装置。

Claims (4)

  1. 画像を撮影し、記憶している放送波の受信チャンネル情報テーブルに基づいてチャンネルをスキャンし、該スキャンして得られた映像情報と前記撮影した画像情報とを比較して前記画像情報に関連するチャンネルを検索するチャンネル検索方法。
  2. 前記記憶している放送波の受信チャンネル情報テーブルに基づいてチャンネルをスキャンした結果、前記撮影した画像情報に関連するチャンネルが無かった場合、放送波の受信チャンネルを全てスキャンして、前記撮影した画像情報に関連するチャンネルを検索することを特徴とする請求項1記載のチャンネル検索方法。
  3. 放送波を受信する受信手段と、
    放送波の受信チャンネル情報を記憶している記憶手段と、
    撮像手段により取得した画像情報と、前記記憶手段に記憶している放送波の受信チャンネル情報に基づいて前記受信手段により受信して得られた放送の映像情報と、を比較して前記画像情報に関連するチャンネルを検索する制御手段と、
    を備えた放送受信装置。
  4. 前記制御手段は、前記記憶している放送波の受信チャンネル情報テーブルに基づいてチャンネルをスキャンした結果、前記撮像手段により取得した画像情報に関連するチャンネルが無かった場合、放送波の受信チャンネルを全てスキャンして、前記撮像手段により取得した画像情報に関連するチャンネルを検索することを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
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