JP2007124095A - パケット通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要とする帯域が少なく、帯域の使用効率を向上させることが可能なパケット通信システムを提供すること。
【解決手段】局側通信装置15から複数の端末側通信装置11〜14へパケットを転送するためにマルチキャスト通信パケットを用い、逆に複数の端末側通信装置11〜14から1個の局側通信装置15へパケットを転送するためにユニキャスト通信パケットを用いるようにした。16,17は第一,二のレイヤ2スイッチ、18〜21はTDM回線あるいはアナログ回線、22はTDM回線である。この構成により、「端末側通信装置の台数に比例した大きな伝送帯域を必要とし、帯域の使用効率が悪い」という従来の問題点を解決することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明はパケット通信システム技術に係り、特に、複数の端末側通信装置が1つの局側通信装置とパケット通信を行うネットワークで接続されたパケット通信システムにおいて、同期通信を行う技術に関するものである。
TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)通信をパケットネットワーク上で転送する従来の技術について、非特許文献1および非特許文献2で提案されている。
この従来の技術は、IP(Internet Protocol),MPLS(Multi Protocol Label Switching)あるいはIEEE802.3に規定されたイーサネット(登録商標)といった非同期のパケットネットワークで、TDMのデータを転送する方法である。
しかし、従来の技術は、図7に示すように、2台の装置(第一の従来の通信装置111と第二の従来の通信装置112)がパケットネットワーク113を介して同期通信を行うシステム構成に適用される技術である。このため、第一の従来の通信装置111と第二の従来の通信装置112は、お互いのIPアドレスをあて先としたIPパケットを用いて相互にユニキャスト通信を行うものであった。同図において、114と115は、それぞれ第一の従来の通信装置111と第二の従来の通信装置112に接続されているTDM回線である。
このため、例えば図8に示すように、1台の従来の通信装置(第三の従来の通信装置123)が2台の従来の通信装置(第一の従来の通信装置121と第二の従来の通信装置122)と対向して接続される場合、例えば、第一の従来の通信装置121に収容されている第一のTDM回線125が、第三の従来の通信装置123に収容されている第四のTDM回線128に接続され、第二の従来の通信装置122に収容されている第二のTDM回線126および第三のTDM回線127が、第三の従来の通信装置123に収容されている第五のTDM回線129および第六のTDM回線130に接続されるような場合には、第三の従来の通信装置123は、第四のTDM回線128から受信したデータを、第一の従来の通信装置121をあて先としたIPパケットに搭載し、第五のTDM回線129および第六のTDM回線130から受信したデータを、第二の従来の通信装置122をあて先としたIPパケットに搭載して送信する必要があった。
このように従来の技術では、ユニキャスト通信を利用しているために、1台の従来の通信装置が複数の従来の通信装置と接続される場合、それぞれをあて先とした複数のパケットを用いて個々に転送する必要があった。このためパケット転送の効率が悪いという問題があった。
例えば図8に示す構成において、8kHzといった周期でTDMデータをイーサネット(登録商標)のパケットに搭載して転送する場合について説明を行う。それぞれのTDM回線が64kb/sの伝送容量を有していた場合は、各TDM回線から8kHzごとに受信するデータ量は8bit(=1byte)となる。
イーサネット(登録商標)の最短パケット長は64byteであることから、従来の技術では、8kHz周期で、第三の従来の通信装置123から第一の従来の通信装置121にあてて、1byteのTDMデータを搭載した64byteのイーサネット(登録商標)パケットが転送され、同様に、8kHz周期で、第三の従来の通信装置123から第二の従来の通信装置122にあてて、2byteのTDMデータを搭載した64byteのイーサネット(登録商標)パケットが転送されることとなる。このため、64kb/sの伝送容量を持つTDM回線3回線分のデータをイーサネット(登録商標)上で転送するために、約8.2Mb/s(=8kHz × 64byte × 2パケット)の伝送容量がイーサネット(登録商標)上で消費されることになる。
ここでは、1台の従来の通信装置(第三の従来の通信装置123)が2台の従来の通信装置(第一の従来の通信装置121/第二の従来の通信装置122)と対向している場合について例示したが、一般的に1:Nで対向している場合、Nに比例してパケットネットワーク上での消費帯域が増加する。このように従来の技術では、1:Nの接続形態でパケットネットワーク上でTDM通信を転送する場合に、非常に大きな帯域を必要とし、帯域の使用効率が非常に悪いという課題がある。
特に、通信事業者が提供するサービスにおいては、1台の局側通信装置が、パケットネットワークを介して複数台の端末側通信装置と対向して接続されるため、上記説明したような帯域の利用効率が悪いという課題があった。
S. Bryant他,「Pseudo Wire Emulation Edge-to-Edge (PWE3) Architecture」,IETF RFC3985,2005年3月検索、インターネット<URL:ftp://ftp.rfc-editor.org/in-notes/rfc3916.txt> Y(J) Stein他,「TDM over IP」,IETF Internet-draft draft-ietf-pwe3-tdmoip-04.txt,2005年2月検索、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-pwe3-tdmoip-04.txt>
上述したように、従来の技術では、1:Nに接続されたパケット通信システム上で、1個の局側通信装置から複数(N個)の端末側通信装置へ同期通信データを転送するために、端末側通信装置の台数に比例した大きな伝送帯域を必要とし、帯域の使用効率が悪いという課題があった。
そこで本発明は、上記の如き課題を解決し、必要とする帯域が少なく、帯域の使用効率を向上させることが可能なパケット通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、局側通信装置から複数の端末側通信装置へパケットを転送するためにマルチキャスト通信パケットを用い、逆に複数の端末側通信装置から1個の局側通信装置へパケットを転送するためにはユニキャスト通信パケットを用いるようにしたものである。これにより、端末側通信装置の台数に比例した大きな伝送帯域を必要とし、帯域の使用効率が悪いという従来の問題点を解決することが可能になる。
以下、本発明の請求項毎の構成を記す。
a)請求項1記載の発明は、複数の端末側通信装置と1つの局側通信装置がパケット通信を行うネットワークを介して接続されており、かつ前記ネットワークは、特定の1台の通信装置をあて先としたユニキャスト通信と、全てあるいは特定の条件を満たす複数の通信装置をあて先としたマルチキャスト通信が可能であり、前記端末側通信装置と前記局側通信装置が定期的にパケットの送受信を行い、クロック同期のとれた通信を前記端末側通信装置と前記局側通信装置間で行うパケット通信システムであって、前記局側通信装置は、前記マルチキャスト通信のパケットの宛先となる複数の前記端末側通信装置それぞれに転送する通信データを定期的に作成し、前記作成した通信データを用いてマルチキャスト通信のパケットを定期的に作成し、前記マルチキャスト通信のパケットを定期的に前記ネットワークに送信するものであり、前記マルチキャスト通信のパケットを受信した前記端末側通信装置は、前記マルチキャスト通信のパケットから自端末側通信装置に宛てられた通信データを取り出して受信するものであることを特徴とし、請求項2記載の発明は、請求項1において、前記ネットワークが、イーサネット(登録商標)、IPネットワーク、PON(Passive Optical Network)のいずれかであることを特徴としている。
b)請求項3記載の発明は、請求項1または2において、前記端末側通信装置は、1つまたは複数の端末と接続され、該複数の端末から受信した信号から通信データを定期的に作成し、該作成した通信データを用いて、前記局側通信装置を宛先とした前記ユニキャスト通信のパケットを定期的に作成し、該ユニキャスト通信のパケットを定期的に前記ネットワークに送信するものであることを特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項3において、前記複数の端末は、TDM通信を行う端末あるいはアナログ端末であることを特徴としている。
c)請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記端末側通信装置は、前記受信したマルチキャスト通信パケットの到着時間をもとにクロックを発生し、前記局側通信装置と同期をとるものであることを特徴としている。
本発明は、上記の如き構成のパケット通信システムを用いることにより、帯域を効率的に利用することが可能になる。また本発明によれば、パケットネットワーク上におけるTDM転送のためのクロック再生を行うことも可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
<実施例1>イーサネット(登録商標)ネットワーク
図1は、本発明に係るパケット通信システムの第一の実施例を示す図である。
本実施例では、1台の局側通信装置15(例えば局の交換機に接続)とN台の端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14(例えば各家庭などに設置)が、IEEE802.3規定のイーサネット(登録商標)のネットワークで接続されている。
本実施例では、説明を簡単にするために2台のレイヤ2スイッチ(第一のレイヤ2スイッチ16/第二のレイヤ2スイッチ17)で構成されたイーサネット(登録商標)のネットワークを例にして説明を行うが、以下の説明より明らかなように、レイヤ2スイッチの台数に依存しない。
図1に示すように、局側通信装置15は第一のレイヤ2スイッチ16に接続される1つのイーサネット(登録商標)のインタフェースと、少なくとも1つのTDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)のインタフェース(TDM回線22)を有する。
また端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14の各々は、レイヤ2スイッチに接続される1つのイーサネット(登録商標)のインタフェースと、少なくとも1つのTDMのインタフェースあるいはアナログのインタフェース(18〜21)を有する。
TDMのインタフェース(TDM回線)には例えばISDN(Integrated Services Digital Network)などのTDM通信を行う端末(図示せず)が接続され、アナログのインタフェース(アナログ回線)には例えばアナログ電話機などの端末(図示せず)が接続され、端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14においてアナログ信号がTDM通信の信号に変換される。
局側通信装置15のTDMインタフェース(TDM回線22)には、端末側通信装置15のTDM通信の信号がTDMにより多重され、例えば交換機に接続される。
本実施例において、局側通信装置15と端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14はイーサネット(登録商標)のインタフェースを介してレイヤ2スイッチ16,17で接続されている。
イーサネット(登録商標)は、通信装置固有のMACアドレスを宛先とするユニキャスト通信と、接続された全てあるいは特定の条件を満たす複数の通信装置が受信するように定められたマルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト通信が定義されている。
またマルチキャスト通信の特殊な形態として、全ての通信装置が受信するように定められたブロードキャストアドレスを宛先とするブロードキャスト通信がある。本発明の実施例では、以下の説明により明らかなように、マルチキャストとブロードキャストによる差異はないため、ここでは、これらを総称して単に“マルチキャスト”と呼び、以下の説明を行う。
また、ここでは、端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14で送受信するTDMデータを64kb/sとし、8kHzでクロック同期を行う場合について説明する。ここでは、局側通信装置15から端末側通信装置11,・・,12,13,・・,14への通信について説明を行う。
図9は、非特許文献1に記載の従来の技術に係るパケットフォーマットを示す図であり、パケットを特定の通信装置へ転送するためのパケットヘッダ141、パケットにTDM通信データを載せるためのCESoPSN(Circuit Emulation over Packet Switched Networks)のヘッダ142、運ぶべきTDM通信データ143、パケット長を調整するためのパディングデータ144から構成される。従来の技術においては、パケットヘッダ部141に記載された宛先アドレスは特定の端末側通信装置の固有MAC(Media Access Control)アドレスである。
8kHzでのクロック同期を行うためには、局側通信装置は図9に示すパケットを1秒間に8000回の周期で端末側通信装置へ送信する。この場合、64kb/sのデータ量を送信するためには、図9に示すパケットのTDM通信データ143は1byteであり、パディングデータ144を付与することにより、最短パケット長である64byteのパケットとなっている。
図2は、本発明に係るパケットフォーマットを示す図である。パケットを複数の通信装置へマルチキャスト転送するためのイーサネット(登録商標)ヘッダ23、パケットにTDM通信データを載せるためのCESoPSNのヘッダ24、運ぶべきTDM通信データ25〜27、パケット長を調整するためのパディングデータ28から構成される。
本発明おいては、イーサネット(登録商標)ヘッダ23に記載された宛先アドレスはマルチキャストアドレスである。また、TDM通信データはN台の端末側通信装置に転送すべきTDM通信データであるために、図2に示すように第一の端末側通信装置あてのTDM通信データ25、第二の端末側通信装置あてのTDM通信データ26、・・・・、第Nの端末側通信装置あてのTDM通信データ27と順番に並んでいる。ここでは、前述のとおり各TDM通信データが1byteであるために、TDM通信データは全部でN byteのデータとなる。
ここで、図1に示す本発明の第一の実施例の構成の場合、局側通信装置15は、図2に示すマルチキャストパケットを1秒間に8000回の周期で送信する。さらに、このマルチキャストパケットを受信した第一のレイヤ2スイッチ16は、該第一のレイヤ2スイッチ16に接続された端末側通信装置11〜12および第二のレイヤ2スイッチ17に本マルチキャストパケットを転送する。さらに、このマルチキャストパケットを受信した第二のレイヤ2スイッチ17は、該第二のレイヤ2スイッチ17に接続された端末側通信装置13〜14に本マルチキャストを転送する。
このマルチキャストパケットを受信した端末側通信装置11〜14は、マルチキャストパケットのTDM通信データ部分より、自端末側通信装置が受信すべきTDM通信データを抜き出し、該抜き出したTDM通信データをTDMインタフェース(TDM回線)に出力する。また、マルチキャストパケットは8kHzの周期でそれぞれの端末側通信装置に到着するために、各端末側通信装置11〜14においてマルチキャストパケットの到着時刻を基にクロックを再生することが可能である。
ここで、例えば前記マルチキャストパケットのパケット長が64byteであった場合には、図1に示す全てのリンクにおいて、必要とする帯域は約4Mb/s(=64byte × 8kHz)となる。これに対し、従来の技術では、図9に示すユニキャストパケットにより各端末側通信装置と通信を行うために、局側通信装置と第一のレイヤ2スイッチとの間のリンクは、約4N Mb/sの帯域を必要とし、本発明のパケット通信システムが必要とする帯域のN倍の帯域を必要とする。
また、端末側通信装置においては、接続された1台あるいは複数台の端末から受信した同期信号から、前記再生したクロックを用いて定期的にデータを抽出する。本実施例では8kHzの周期でデータを抽出し、パケットに搭載し、局側通信装置へ送信する。端末側通信装置から局側通信装置へ送信される前記パケットは、局側通信装置をあて先としたユニキャスト通信である。これは、本パケットは局側通信装置に届けばよく、他の端末側通信装置に届く必要がないからである。
このような動作を行う事により、本発明のパケット通信システムにおいては、必要とする帯域が少なく、効率的に帯域を使用することが可能である。
<実施例2>IPネットワーク
上記第一の実施例では、イーサネット(登録商標)のネットワーク上でマルチキャストパケットを用いる場合について説明を行った。しかし、本発明のパケット通信システムはイーサネット(登録商標)に限るものではなく、IPネットワーク上でも実現することができる。
図3は、本発明のパケット通信システムの第二の実施の例を示す図である。本実施例において、第一の実施例と同様の構成であり、1台の局側通信装置35とN台の端末側通信装置31〜34が、2台のルータ(第一のルータ36,第二のルータ37)により接続されている。
図4は、本発明に係る第二の実施例におけるマルチキャストパケットフォーマットを示す図である。
同図に示すように、パケットはIPマルチキャストパケットであり、パケットを複数の通信装置へマルチキャスト転送するためのIPヘッダ43、IPパケットにTDM通信データを載せるためのCESoPSNのヘッダ44、運ぶべきTDM通信データ45〜47、パケット長を調整するためのパディングデータ48から構成される。
本発明おいては、IPヘッダ43に記載された宛先アドレスはマルチキャストアドレスである。また、TDM通信データはN台の端末側通信装置に転送すべきTDM通信データであるために、図4に示すように第一の端末側通信装置あてのTDM通信データ45、第二の端末側通信装置あてのTDM通信データ46、・・・・、第Nの端末側通信装置あてのTDM通信データ47と順番に並んでいる。ここでは、前述のとおり各TDM通信データが1byteであるために、TDM通信データ45〜47全部でN byteのデータとなる。
このようなIPマルチキャストパケットを、局側通信装置35が定期的に送信し、ルータ36,37がこのIPマルチキャストパケットを第一の実施例のレイヤ2スイッチ16,17(図1参照)と同様に転送する。
また、定期的に局側通信装置35から送信されるIPマルチキャストパケットを用いて、各端末側通信装置31〜34においてクロックを再生することが可能となる。
さらに、端末側通信装置31〜34においては、接続された1台あるいは複数台の端末から受信した同期信号から、前記再生したクロックを用いて定期的にデータを抽出する。本実施例では8kHzの周期でデータを抽出し、パケットに搭載し、局側通信装置35へ送信する。
端末側通信装置31〜34から局側通信装置35へ送信される前記パケットは、局側通信装置35をあて先としたIPユニキャスト通信である。これは、本パケットは局側通信装置35に届けばよく、他の端末側通信装置に届く必要がないからである。
このような動作をすることにより、第一の実施例と同様に、本発明のパケット通信システムにおいては、必要とする帯域が少なく、効率的に帯域を使用することが可能である。
なお、ここではパケットヘッダとしてIPヘッダの場合を説明したが、IPヘッダとCESoPSNヘッダの間にUDP(User Datagram Protocol)ヘッダやRTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダがあってもよい。
<実施例3>PON型システム
図5は、本発明に係るパケット通信システムをPON(Passive Optical Network)の形態で使用した第三の実施例を示す図である。
本実施例では、同図に示すように、1台の局側通信装置52とN台の端末側通信装置50〜51が、IEEE802.3ah規定のGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)を介して接続されている。すなわち、局側通信装置52は1台のOLT(Optical Line Terminal)53と接続され、OLT53とN台のONU(Optical Network Unit)1〜N(54〜55)は多対1に分岐結合する光ファイバで接続され、各ONU54〜55に端末側通信装置1〜N(50〜51)が接続される構成である。
ここでは、局側通信装置52とOLT53の間およびONU1〜N(54〜55)と端末側通信装置1〜N(50〜51)との間のインタフェースはIEEE802.3規定のイーサネット(登録商標)インタフェースであるとする。
また、局側通信装置52および端末側通信装置1〜N(50〜51)はTDMのインタフェース(TDM回線58および56,57)を有し、イーサネット(登録商標)パケット通信を用いてTDMのデータを局側通信装置52と端末側通信装置1〜N(50〜51)の間で転送を行う構成である。
ここで、局側通信装置52は、イーサネット(登録商標)のマルチキャストパケットを定期的にOLT53側に送信する。パケットのフォーマットは本発明の第一の実施例で示した図2と同様である。ここでは8kHzの周期で送信するものとする。このマルチキャストパケットは、あて先MACアドレスをマルチキャストとし、送信元MACアドレスを局側通信装置52のMACアドレスとする。
このマルチキャストパケットを受信したOLT53は、全てのONU1〜N(54〜55)が受信可能な論理リンクを用いて前記マルチキャストパケットを転送する。このような動作を行うことにより、前記マルチキャストパケットは接続されているN台のONU1〜N(54〜55)全てで受信されることとなる。
前記マルチキャストパケットを受信したONU1〜N(54〜55)は、イーサネット(登録商標)インタフェースを介して、それぞれ端末側通信装置1〜N(50〜51)に転送する。端末側通信装置1〜N(50〜51)は前記マルチキャストパケットを受信し、その到着タイミングからクロックを再生する。
本実施例では、転送にかかわる処理の時間揺らぎを除き、ほぼ8kHzの周期で前記マルチキャストパケットが端末側通信装置1〜N(50〜51)に到着することになるため、端末側通信装置1〜N(50〜51)で8kHzのクロックを再生することが可能である。
また、前記従来の技術と異なり、マルチキャストパケットを用いているために、必要とする帯域は、ONUの台数によらず約4Mb/s(=64byte × 8kHz)である。従来の技術が端末側伝送装置32台に対して131Mb/sの伝送帯域を必要としたことと比較し、帯域を効率的に使用可能である。
また、端末側通信装置1〜N(50〜51)の各々は、接続された1台あるいは複数台の端末から受信した同期信号から、前記再生したクロックを用いて定期的にデータを抽出する。本実施例では8kHzの周期でデータを抽出し、パケットに搭載し、局側通信装置52へ送信する。端末側通信装置1〜N(50〜51)から局側通信装置52へ送信される前記パケットは、局側通信装置52のMACアドレスをあて先としたユニキャスト通信である。これは、本パケットは局側通信装置52に届けばよく、他の端末側通信装置に届く必要がないからである。
なお、ここでは、GE−PONを例に説明したが、上記説明より明らかなように、局側通信装置52と端末側通信装置1〜N(50〜51)を接続するパケットネットワークはGE−PONに限らない。局側通信装置52と端末側通信装置1〜N(50〜51)を接続するパケットネットワークは、ITU−T規定のB−PON、G−PONを用いた光アクセス網、イーサネット(登録商標)スイッチやメディアコンバータで構成されたイーサネット(登録商標)網、あるいは、ルータやスイッチで構成されたIP網であってもよい。
本実施例では、このような動作をすることにより、第一、第二の実施例と同様に、必要とする帯域がすくなく、効率的に帯域を使用することが可能である。
<実施例4>一体型システム
図6は、本発明に係るパケット通信システムの第四の実施例を示す図である。
本実施例では、同図に示すように、局側通信装置72がGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)のOLT(Optical Line Terminal)機能を有し、端末側通信装置1〜N(70〜71)がGE−PONのONU(Optical Network Unit)の機能を有する場合について説明する。
本実施例では、1台の局側通信装置72がN台の端末側通信装置1〜N(70〜71)が、IEEE802.3ah規定のGE−PONインタフェースを介して接続されている。また、局側通信装置72はさらにイーサネット(登録商標)インタフェース77およびTDMのインタフェース(TDM回線)78を有し、端末側通信装置1〜N(70〜71)はさらにイーサネット(登録商標)インタフェース73,75およびTDMのインタフェース(TDM回線)74,76を有するものとする。
ここで、局側通信装置72は、第一の実施例と同様にイーサネット(登録商標)のマルチキャストパケットを定期的にPON区間に送信する。ここでは8kHzの周期で送信するものとする。このマルチキャストパケットは、あて先MACアドレスをマルチキャストとし、送信元MACアドレスを局側通信装置72のMACアドレスとし、全ての端末側通信装置1〜N(70〜71)が受信可能な論理リンクを用いて前記マルチキャストパケットを転送する。このような動作を行うことにより、前記マルチキャストパケットは接続されているN台の端末側通信装置1〜N(70〜71)全てで受信されることとなる。
前記マルチキャストパケットを受信した端末側通信装置1〜N(70〜71)はその到着タイミングからクロックを再生する。本実施例では、クロック転送用の前記マルチキャストパケットと通常のイーサネット(登録商標)通信のパケットとがPON区間で混在することになる。
この混在により時間揺らぎが発生すると、端末側通信装置1〜N(70〜71)でのクロックの再生精度が低下することから、局側通信装置72は、クロック転送用の前記マルチキャストパケットを通常のイーサネット(登録商標)通信のパケットより優先して転送する機能を有する。
このようにすることにより、転送にかかわる処理の時間揺らぎを除き、ほぼ8kHzの周期で前記マルチキャストパケットが端末側通信装置1〜N(70〜71)に到着することになるため、端末側通信装置1〜N(70〜71)で8kHzのクロックを再生することが可能である。
また、端末側通信装置1〜N(70〜71)においては、接続された1台あるいは複数台の端末(図示せず)から受信した同期信号から、前記再生したクロックを用いて定期的にデータを抽出する。本実施例では8kHzの周期でデータを抽出し、パケットに搭載し、局側通信装置72へ送信する。端末側通信装置1〜N(70〜71)から局側通信装置72へ送信される前記パケットは、局側通信装置72のMACアドレスをあて先としたユニキャスト通信である。これは、本パケットは局側通信装置72に届けばよく、他の端末側通信装置に届く必要がないからである。
このような動作をすることにより、第一、第二、第三の実施例と同様に、本発明のパケット通信システムにおいては、必要とする帯域が少なく、効率的に帯域を使用することが可能である。
本発明に係るパケット通信システムの第一の実施の例を示す図である。 本発明に係るパケットフォーマットを示す図である。 本発明に係るパケット通信システムの第二の実施の例を示す図である。 本発明に係る第二の実施例におけるマルチキャストパケットフォーマットを示す図である。 本発明に係るパケット通信システムをPON(Passive Optical Network)の形態で使用した第三の実施例を示す図である。 本発明に係るパケット通信システムの第四の実施例を示す図である。 2台の装置がパケットネットワークを介して同期通信を行う従来のシステム構成を説明するための図である。 1台の通信装置が2台の通信装置と対向して接続される場合の従来のシステム構成を説明するための図である。 従来の技術に係るパケットフォーマットを示す図である。
符号の説明
11〜14,31〜34,50〜51,70〜71:端末側通信装置
15,35,52,72:局側通信装置
16:第一のレイヤ2スイッチ
17:第二のレイヤ2スイッチ
18〜21,38〜41,56〜57,74,76:TDM回線あるいはアナログ回線
22,42,58,78:TDM回線
23:イーサネット(登録商標)ヘッダ
24,44:CESoPSNヘッダ
25〜27,45〜47:第一〜Nの端末側通信装置あてのTDM通信データ
28,48:バディングデータ
36:第一のルータ
37:第二のルータ
43:IPヘッダ
53:OLT(Optical Line Terminal)
54〜55:ONU(Optical Network Unit)
59〜61,73,75,77:イーサネット(登録商標)インタフェース
111,121:第一の従来の通信装置
112,122:第二の従来の通信装置
113,124:パケットネットワーク
114,115:TDM回線
123:第三の従来の通信装置
125〜130:第一〜六のTDM回線
141:パケットヘッダ
142:CESoPSNヘッダ
143:TDM通信データ
144:バディングデータ

Claims (5)

  1. 複数の端末側通信装置と1つの局側通信装置がパケット通信を行うネットワークを介して接続されており、かつ前記ネットワークは、特定の1台の通信装置をあて先としたユニキャスト通信と、全てあるいは特定の条件を満たす複数の通信装置をあて先としたマルチキャスト通信が可能であり、前記端末側通信装置と前記局側通信装置が定期的にパケットの送受信を行い、クロック同期のとれた通信を前記端末側通信装置と前記局側通信装置間で行うパケット通信システムであって、
    前記局側通信装置は、前記マルチキャスト通信のパケットの宛先となる複数の前記端末側通信装置それぞれに転送する通信データを定期的に作成し、前記作成した通信データを用いてマルチキャスト通信のパケットを定期的に作成し、前記マルチキャスト通信のパケットを定期的に前記ネットワークに送信するものであり、
    前記マルチキャスト通信のパケットを受信した前記端末側通信装置は、前記マルチキャスト通信のパケットから自端末側通信装置に宛てられた通信データを取り出して受信するものであることを特徴とするパケット通信システム。
  2. 請求項1に記載のパケット通信システムであって、
    前記ネットワークは、イーサネット(登録商標)、IPネットワーク、PON(Passive Optical Network)のいずれかであることを特徴とするパケット通信システム。
  3. 請求項1または2に記載のパケット通信システムであって、
    前記端末側通信装置は、1つまたは複数の端末と接続され、該複数の端末から受信した信号から通信データを定期的に作成し、該作成した通信データを用いて、前記局側通信装置を宛先とした前記ユニキャスト通信のパケットを定期的に作成し、該ユニキャスト通信のパケットを定期的に前記ネットワークに送信するものであることを特徴とするパケット通信システム。
  4. 請求項3に記載のパケット通信システムであって、
    前記複数の端末は、TDM通信を行う端末あるいはアナログ端末であることを特徴とするパケット通信システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のパケット通信システムシステムであって、
    前記端末側通信装置は、前記受信したマルチキャスト通信パケットの到着時間をもとにクロックを発生し、前記局側通信装置と同期をとるものであることを特徴とするパケット通信システム。
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