JP2007124002A - カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被写体像を撮像して画像を生成する光電変換素子(42)と、光電変換素子により生成された画像に基づいて、光電変換素子に付着した異物を検出する画像処理部(56)と、画像処理部における異物検出レベルを、ユーザ操作に基づいて選択する選択部(57)とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明のカメラシステムは、ユーザの所望の検出レベルで、光電変換素子に付着した異物を検出することを目的とする。
なお、好ましくは、前記光電変換素子に光を照射する照射部をさらに備え、前記画像処理部は、前記照射部により光を照射された状態で前記光電変換素子により生成された画像に基づいて、前記光電変換素子に付着した異物を検出しても良い。
また、好ましくは、前記画像処理部は、前記選択部により選択された前記異物検出レベルに応じて、前記閾値を変更しても良い。
図1は、本実施形態のカメラシステム1の構成および機能を示す図である。図1に示すように、カメラシステム1は、異物検出アダプタ2とカメラ本体3とからなる。異物検出アダプタ2は、不図示のマウントなどの接続部材を介してカメラ本体3に着脱可能である。なお、異物検出アダプタ2とカメラ本体3とは機械的に接続されるとともに電気的にも接続され、情報の授受が可能な構成である。また、カメラ本体3には、上述したマウントなどの接続部材を介して、撮影レンズ、フォーカシングレンズ、絞りなどを備えた着脱式のレンズを接続することも可能である。撮影時には、このような着脱式のレンズが接続され、異物検出時には、異物検出アダプタ2が接続される。
AEセンサ39は、CCD(Charge Coupled Device)などのセンサであり、適正露出の算出に用いる情報を取得する。LPF41は、撮像素子42の前面に配置され、モワレを防止する。このLPF41に付着した異物を、本発明では検出する。撮像素子42は、CCDやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子である。AFモジュール43は、焦点ずれ量を測定する位相差方式の焦点検出を行う。
ステップS1において、ボディCPU58は、異物検出アダプタ2が接続されたか否かを判定する。ボディCPU58は、異物検出アダプタ2が接続されるまで待機し、異物検出アダプタ2が接続されると、必要に応じて電源を異物検出アダプタ2に供給する。
ステップS3において、ボディCPU58は、異物検出メニューが決定されたか否かを判定し、決定されたと判定するとステップS4に進む。
ステップS5において、ボディCPU58は、CPU23を介してLED駆動部22を制御し、LED21を予備発光する。一般に、LEDは、個体差および温度により発光光量が大きく異なる。したがって、予備発光によりLED21を所定電流で発光させ、発光光量をAEセンサ39によりモニタする。
ステップS7において、ボディCPU58は、CPU23を介してLED駆動部22を制御し、LED21を本発光する。ボディCPU58は、上述したように、メインミラー31を、図1の破線で示す位置に退避してメカシャッタ40を開放するとともに、LED21を本発光する。この結果、LED21からの光束はLPF41および撮像素子42に導かれ、光を照射されたLPF41は、その表面に付着した異物の影を撮像素子42上に作り出すことになる。
ステップS9において、ボディCPU58は、異物検出画像処理部56を介して、異物検出画像処理を行う。異物検出画像処理の詳細は、後述する。
ステップS11において、ボディCPU58は、外部メモリ54から、異物検出結果情報を読み出し、表示部55に表示する。なお、異物が検出されなかった場合には、「NO DUST」などの表示を行うことにより、結果をユーザに報知する。なお、異物検出結果情報の表示に際にしては、異物検出の結果を視覚的に認識しやすく表示するのが好ましい。また、上述した検出レベル、検出レベルに応じた異物の位置および大きさ、異物検出を行った日時の全てを表示しても良いし、一部を表示しても良い。表示内容をユーザに設定可能にしても良い。
ステップS21において、ボディCPU58は、DSP52がデジタルデータに変換した後に、JPEG画像を生成する過程のYCbCrのデジタルデータから、輝度データ(Y)を取得する。なお、輝度データ以外のデータを用いても同様に異物検出画像処理を行うことができる。例えば、12bitのRAWデータのうち、何れかの色のデータを用いても良い。
ステップS23において、ボディCPU58は、演算エリアを決定する。ボディCPU58は、ステップS21で取得した輝度データを所定のサイズに分割し、分割による各エリアを、演算エリアとして決定する。なお、所定のサイズとは、LED21により照射される光の輝度ムラを無視できる程度のサイズ(例えば、200pixel四方)である。所定のサイズに、ステップS5で説明した予備発光の結果を加味する構成としても良い。ここでは、図5に示すように、エリアA(1)からエリアA(n)を演算エリアとして決定したものとして、以下の説明を行う。
ステップS24において、ボディCPU58は、演算エリア内平均輝度値YAve(x)を算出する。
ステップS26において、ボディCPU58は、二値化後の輝度データについて、射影データを作成する。ボディCPU58は、図6Bに示す二値化後の輝度データを、x方向およびy方向について射影(各データを加算する)する。
そして、この4つの交点から、異物の大きさおよび位置座標を算出する。
(異物の大きさW)=(Px2−Px1)×(Py2−Py1)
(異物の位置座標)=((Px1+Px2)/2,(Py1+Py2)/2)
なお、異物が2個以上ある場合、異物の位置座標は、x座標で2点、y座標で2点得られる。したがって、その交点である4つの座標において、異物の大きさに応じて座標確認エリアを設け、エリア内画素値の総和を算出することにより、異物の位置座標の特定を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、被写体像を撮像して画像を生成する光電変換素子により生成された画像に基づいて、光電変換素子に付着した異物を検出するとともに、異物検出レベルを、ユーザ操作に基づいて選択する。したがって、ユーザの所望の検出レベルで、光電変換素子に付着した異物を検出することができる。具体的には、ユーザは、ユーザの技量、撮影用途、画像を出力する際の出力サイズなどに応じて、検出レベルを選択することができる。このように、適切な検出レベルで異物を検出することにより、必要以上に細かな異物まで検出してしまうという問題や、異物の検出に要する時間が不要に増大するという問題を回避することができる。
また、本実施形態によれば、異物検出レベルとして、異物の付着によって生じる輝度低下量と異物の大きさを、所定の閾値と比較することにより異物の検出を行う。したがって、異物の付着によって生じる輝度低下量と異物の大きさを、より実用に即した方法で把握することができる。
また、本実施形態によれば、検出に基づく検出画像と、ユーザ操作に基づいて選択された異物検出レベルを示す情報とを表示する表示部を備える。したがって、異物検出の結果を視覚的に認識しやすくユーザに提示することができる。
また、本実施形態では、異物検出アダプタ2に、照射部であるLED21を備え、照射部により光を照射された状態で生成された画像に基づいて、異物の検出を行う例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、いわゆるプリセット撮影のように、均一な面をユーザに撮影させることにより生成した画像に基づいて、異物の検出を行う構成としても良い。
また、本実施形態では、3段階の検出レベル(高〜低)を備える例を説明したが、段階数はこの例に限定されない。また、最高レベルを示す値から最低レベルを示す値までの間の任意の値を選択する構成としても良い。
Claims (5)
- 被写体像を撮像して画像を生成する光電変換素子と、
前記光電変換素子により生成された画像に基づいて、前記光電変換素子に付着した異物を検出する画像処理部と、
前記画像処理部における異物検出レベルを、ユーザ操作に基づいて選択する選択部と
を備えたことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
前記光電変換素子に光を照射する照射部をさらに備え、
前記画像処理部は、前記照射部により光を照射された状態で前記光電変換素子により生成された画像に基づいて、前記光電変換素子に付着した異物を検出する
ことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のカメラシステムにおいて、
前記画像処理部は、前記異物検出レベルとして、前記異物の付着によって生じる輝度低下量と前記異物の大きさとの少なくとも一方を、所定の閾値と比較することにより前記異物の検出を行う
ことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項3に記載のカメラシステムにおいて、
前記画像処理部は、前記選択部により選択された前記異物検出レベルに応じて、前記閾値を変更する
ことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカメラシステムにおいて、
前記画像処理部による検出に基づく検出画像と、前記選択部により選択された前記異物検出レベルを示す情報との少なくとも一方を表示する表示部をさらに備える
ことを特徴とするカメラシステム。
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