JP2007123586A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型にしてエネルギー変換効率を高くすることにより、大きな機械力を得ることを可能とし、しかも発熱量を減少させて省エネ化を図ることにある。
【解決手段】一対の脚部1a,1bとこれら脚部の端部間を結ぶヨーク部1cからなる鉄心1と、この鉄心1のヨーク部1cに複数回巻回され、直流電源3により励磁されるコイル2と、このコイル2の励磁時に鉄心1の両脚部1a,1bの端面に吸引され、そのとき得られる機械力を被駆動機器に伝達する吸着板5と、鉄心1の一対の脚部間に磁気的に結合させて配置された永久磁石6と、鉄心1の両脚部の端面に貼付けられ、永久磁石6の取付け部位から見て吸着板側に形成される磁路の磁気抵抗が鉄心1のヨーク部側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体7とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】一対の脚部1a,1bとこれら脚部の端部間を結ぶヨーク部1cからなる鉄心1と、この鉄心1のヨーク部1cに複数回巻回され、直流電源3により励磁されるコイル2と、このコイル2の励磁時に鉄心1の両脚部1a,1bの端面に吸引され、そのとき得られる機械力を被駆動機器に伝達する吸着板5と、鉄心1の一対の脚部間に磁気的に結合させて配置された永久磁石6と、鉄心1の両脚部の端面に貼付けられ、永久磁石6の取付け部位から見て吸着板側に形成される磁路の磁気抵抗が鉄心1のヨーク部側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体7とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電磁エネルギーを機械エネルギーに変換するアクチュエータに関するものである。
従来、電磁エネルギーを機械エネルギーに変換するアクチュエータとしては、例えばプランジャ機構に代表されるように鉄心にコイルを複数回巻回し、このコイルを直流電源により励磁して電磁力を発生させ、この電磁力により可動体を鉄心側に吸引動作させ、そのとき得られる機械エネルギーを活用して所定の仕事をさせるようにしたものが一般的である。
このような構成のアクチュエータにおいて、電磁エネルギーから変換される機械エネルギーの強弱は磁気回路となる鉄心と可動体との間に存するギャップの磁束量によって決定されるため、大きな機械力を得るには電磁石自体を大型にする必要がある。
しかし、電磁石が大型になると消費電力が増加すると同時に、通電による発熱量が多くなるという問題があり、また消費電力に比べてエネルギー変換効率が良好なものとは言えない。
本発明は上記のような問題を解決し、小型にしてエネルギー変換効率を高くすることにより、大きな機械力を得ることを可能とし、しかも発熱量を減少させて省エネ化を図るようにしたアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段によりアクチュエータを構成するものである。
本発明は、一対の脚部とこれら脚部の端部間を結ぶヨーク部からなる鉄心と、この鉄心のヨーク部に複数回巻回され、直流電源により励磁されるコイルと、このコイルの励磁時に前記鉄心の両脚部の端面に吸引され、そのとき得られる機械力を被駆動機器に伝達する吸着板と、前記鉄心の一対の脚部間に磁気的に結合させて配置された永久磁石と、前記鉄心の両脚部の端面に貼付けられ、前記永久磁石の取付け部位から見て前記吸着板側に形成される磁路の磁気抵抗が前記鉄心のヨーク部側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体とを備えたものである。
また、本発明は、底面中央に突出部を有する有底円筒状の鉄心部及びこの鉄心部の開口部を閉塞し、且つ前記突出部に対応する部位に適宜大きさの貫通穴が設けられたヨーク部からなる固定鉄心と、この固定鉄心内に一方の開口部を前記突出部に挿入させて配置され直流電源により励磁される筒状のコイルと、このコイルの外周側に両端面を前記固定鉄心の底面及びヨーク部に磁気的に結合させて配置された永久磁石と、前記固定鉄心のヨーク部に設けられた貫通穴を通して前記コイル内に直線移動可能に挿入され、前記コイルの励磁により吸引されて動作する機械力を被駆動機器に伝達するロッド状の可動鉄心と、前記固定鉄心の突出部の端面に貼り付けられ前記永久磁石の配置部位から見て突出部と対向する可動鉄心側に形成される磁路の磁気抵抗が前記固定鉄心の外側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体とを備えたものである。
本発明によれば、小型にしてエネルギー変換効率を高くすることにより、大きな機械力を得ることが可能となり、しかも発熱量を減少させて省エネ化を図ることができる。
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明によるアクチュエータの第1の実施形態として吊上げ電磁石をそれぞれ示す構成図で、図1はコイル無励磁状態、図2はコイル励磁状態を示している。
図1及び図2において、1は一対の脚部1a,1bとこれら脚部1a,1bの端部間を結ぶヨーク部1cからなるU字形の鉄心で、この鉄心1のヨーク部1cにコイル2が複数回巻回され、電磁石が構成されている。このコイル2には、直流電源3がスイッチ4を介して接続されている。
一方、5はコイル2の励磁時に鉄心1の脚部1a,1bの端面に吸引される吸着板で、この吸着板5の動作を機械エネルギーとして図示しない機器の駆動機構に伝達可能になっている。
本実施形態では、鉄心1の一対の脚部1a,1b間に跨ってロッド状の永久磁石6を図示極性に配置し、この永久磁石6の両端面を脚部1a,1bの内面に磁気的に結合させる。
また、鉄心1の両脚部1a,1bの端面に非磁性体7を貼り付ける。この非磁性体7は永久磁石6の取付け部位から見て吸着板6側に形成される磁路の磁気抵抗がヨーク部1c側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗のものが選定される。
このような構成のアクチュエータにおいて、コイル2が無励磁状態にあるときは、図1に示すように永久磁石6より発生する磁束は磁気抵抗の小さい鉄心1の主磁路、すなわち図示点線矢印のように永久磁石6のN極から一方の脚部1a、ヨーク部1c及び他方の脚部1bを通して永久磁石6のS極に至る磁路を通して流れ、一対の脚部1a,1bの端面と吸着板5との間に存するギャップdには磁束が流れないので、永久磁石6による磁束の影響はない。
この状態から、スイッチ4を投入して直流電源3によりコイル2を、図2に示す二点鎖線矢印のようにコイル2より発生する磁束の方向が永久磁石6より発生する磁束の向きと逆方向になるように励磁すると、永久磁石6より発生する磁束の向きが反転し、脚部1a,1bの端面と吸着板5との間に存するギャップdにコイル2の励磁による磁束と永久磁石6による磁束が加算された磁力が作用する。
従って、鉄心1の脚部1a,1bと吸着板5との間のギャップdにおける磁束量が多くなり、吸引力が増大するので、機器の駆動機構に伝達される機械力が従来のアクチュエータに比べて大きくなる。
また、図2の状態からスイッチ4を開放してコイル2を無励磁にすると、鉄心1の両脚部1a,1bの端面に貼付けられた非磁性体7により主磁路の磁気抵抗が吸着板5側に形成される磁路の磁気抵抗よりも小さくなるので、永久磁石6より発生する磁束の流れは鉄心1の主磁路側に反転し、図1の状態となる。
このように本発明の第1の実施形態では、ヨーク部1cにコイル2を複数回巻回したU字形鉄心1の一対の脚部1a,1b間にロッド状の永久磁石6を配置して磁気的に結合し、且つ脚部1a,1bの吸着板6側の端面に非磁性体8を貼り付けて、永久磁石6の取付け部位から見てヨーク部1c側に形成される主磁路の磁気抵抗が吸着板5側に形成される磁路の磁気抵抗よりも小さくなるようにするだけで、小型にしてエネルギー変換効率を高くすることが可能となり、大きな機械力を得ることができるとともに、発熱量を減少させることができ、省エネ化を図ることが可能となる。
図3及び図4は本発明によるアクチュエータの第2の実施形態としてプランジャをそれぞれ示す構成図で、図3はコイル無励磁状態、図4はコイル励磁状態を示している。
図3及び図4において、11は底面中央に柱状の突出部11bを有する有底円筒状の鉄心部11a及びこの鉄心部11aの開口部を閉塞する円板状のヨーク部11cが一体的に設けられた固定鉄心で、この固定鉄心11のヨーク部11cには、突出部11bに対応する部位に適宜大きさの貫通穴11dが設けられている。
このような構成の固定鉄心11内には、筒状のコイル12をその一方の開口部を突出部11bに挿入させた状態で配置し、その外周側に複数個の永久磁石13を等間隔を存して図示極性に配置し、これら各永久磁石13の両端面を固定鉄心11の底面及びヨーク部11cの内面に磁気的に結合させる。
一方、14はヨーク部11cに設けられた貫通穴11dを通して固定鉄心11内の突出部11b方向又はこれとは逆方向に直線移動するロッド状の可動鉄心で、この可動鉄心14は直線移動の動作を機械エネルギーとして図示しない機器の駆動機構に伝達可能になっている。
また、永久磁石13の突出部11bの端面に非磁性体15を貼り付ける。この非磁性体15は永久磁石13の配置部位から見て突出部11bと対向する可動鉄心14側に形成される磁路の磁気抵抗が固定鉄心11の外側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗のものが選定される。
このような構成のアクチュエータにおいて、コイル12が無励磁状態にあるときは、図3に示すように永久磁石13による磁束は磁気抵抗の小さい固定鉄心11の主磁路、すなわち永久磁石13のN極から固定鉄心11の底面、外周部及びヨーク11cを通して永久磁石13のS極に至る磁路を通して流れるので、固定鉄心11の中心に有する突出部11bと可動鉄心14との間に存するギャップdには永久磁石による磁束の影響はない。
この状態から、コイル12を該コイル12より発生する磁束の方向が永久磁石13より発生する磁束の向きと逆方向になるように励磁すると、図4に示すように永久磁石13による磁束の向きが反転してコイル励磁による磁束の流れと同じ方向となり、固定鉄心11の突出部11bの端面と可動鉄心14の先端面との間に存するギャップdにコイル12の励磁による磁束と永久磁石13による磁束が加算された磁力が作用する。
従って、固定鉄心11の突出部11bと可動鉄心14との間のギャップdにおける磁束量が多くなるので、吸引力が増大させることが可能となり、機器の駆動機構に伝達される機械力が従来のアクチュエータに比べて大きくなる。
また、図4の状態からコイル12を無励磁にすると、固定鉄心11の突出部11bの端面に貼付けられた非磁性体15により固定鉄心11の主磁路側の磁気抵抗が可動鉄心14側に形成される磁路の磁気抵抗よりも小さいので、永久磁石13より発生する磁束の流れは固定鉄心11の主磁路側に反転し、図1の状態となる。
このように第2の実施形態に示すような構成のプランジャとしても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態では、コイル12の外周に等間隔を存して複数個の永久磁石を配置したが、円筒状の永久磁石をコイル12と同心円状に配置するようにしてもよい。
1…鉄心、1a,1b…脚部、1c…ヨーク部、2…コイル、3…直流電源、4…スイッチ、5…吸着板、6…永久磁石、7…非磁性体、11…固定鉄心、11a…鉄心部、11b…突出部、11c…ヨーク部、11d…貫通穴、12…コイル、13…永久磁石、14…可動鉄心、15…非磁性体
Claims (2)
- 一対の脚部とこれら脚部の端部間を結ぶヨーク部からなる鉄心と、この鉄心のヨーク部に複数回巻回され、直流電源により励磁されるコイルと、このコイルの励磁時に前記鉄心の両脚部の端面に吸引され、そのとき得られる機械力を被駆動機器に伝達する吸着板と、前記鉄心の一対の脚部間に磁気的に結合させて配置された永久磁石と、前記鉄心の両脚部の端面に貼付けられ、前記永久磁石の取付け部位から見て前記吸着板側に形成される磁路の磁気抵抗が前記鉄心のヨーク部側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体とを備えたことを特徴とするアクチュエータ。
- 底面中央に突出部を有する有底円筒状の鉄心部及びこの鉄心部の開口部を閉塞し、且つ前記突出部に対応する部位に適宜大きさの貫通穴が設けられたヨーク部からなる固定鉄心と、この固定鉄心内に一方の開口部を前記突出部に挿入させて配置され直流電源により励磁される筒状のコイルと、このコイルの外周側に両端面を前記固定鉄心の底面及びヨーク部に磁気的に結合させて配置された永久磁石と、前記固定鉄心のヨーク部に設けられた貫通穴を通して前記コイル内に直線移動可能に挿入され、前記コイルの励磁により吸引されて動作する機械力を被駆動機器に伝達するロッド状の可動鉄心と、前記固定鉄心の突出部の端面に貼り付けられ前記永久磁石の配置部位から見て突出部と対向する可動鉄心側に形成される磁路の磁気抵抗が前記固定鉄心の外側に形成される主磁路の磁気抵抗よりも大きくなるような磁気抵抗を有する非磁性体とを備えたことを特徴とするアクチュエータ。
Priority Applications (1)
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JP2005314290A JP2007123586A (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005314290A JP2007123586A (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | アクチュエータ |
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JP2007123586A true JP2007123586A (ja) | 2007-05-17 |
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JP2005314290A Pending JP2007123586A (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | アクチュエータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015162537A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | ソレノイド装置 |
-
2005
- 2005-10-28 JP JP2005314290A patent/JP2007123586A/ja active Pending
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JP2015162537A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | ソレノイド装置 |
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