JP2007122938A - 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2007122938A
JP2007122938A JP2005310665A JP2005310665A JP2007122938A JP 2007122938 A JP2007122938 A JP 2007122938A JP 2005310665 A JP2005310665 A JP 2005310665A JP 2005310665 A JP2005310665 A JP 2005310665A JP 2007122938 A JP2007122938 A JP 2007122938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
conductive
water repellent
conductive porous
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005310665A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sawada
裕樹 澤田
Takashi Egawa
崇 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa Corp
Original Assignee
GS Yuasa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa Corp filed Critical GS Yuasa Corp
Priority to JP2005310665A priority Critical patent/JP2007122938A/ja
Publication of JP2007122938A publication Critical patent/JP2007122938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】PEFCやDMFCなどの燃料電池において、膜/電極接合体の電極の各層の撥水剤の含有量を変化させることにより、連続運転時における燃料電池のセル電圧の低下を抑制する。
【解決手段】陽イオン交換膜の少なくとも一方の面に、導電性多孔質層と導電層と触媒層とを順に接合した電極を前記触媒層が陽イオン交換膜と接するように接合した燃料電池用膜/電極接合体において、導電性多孔質層における導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合をA(質量%)、導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合をB(質量%)、触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合をC(質量%)とした時、A<B<Cとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池に関するものである。
固体高分子形燃料電池(PEFC)や直接メタノール形燃料電池(DMFC)は、エネルギー変換効率が高いことおよび環境負荷が低いことによって、電気自動車用電源、コージェネレーションシステム用電源、あるいは携帯用電源として有力な候補の一つである。
PEFCやDMFCに用いられる膜/電極接合体(MEA)は、アノード、カソードおよびそれらの電極を隔てる陽イオン交換膜で構成されており、電極と陽イオン交換膜とを加熱圧着で接合することによって製造される。
この膜/電極接合体に用いる少なくとも一方の電極は、陽イオン交換膜に炭素材料と触媒金属と陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含む触媒層を接合し、前記触媒層に炭素材料と撥水剤とを含む導電層を接合し、さらに、前記導電層に導電性多孔質基材と撥水剤とを含む導電性多孔質層を接合した構造である
他方の電極はこれと同じ構造でもよいし、陽イオン交換膜に触媒層と導電性多孔質層とを接合した構造としてもよい。
この膜/電極接合体を備えるPEFCは、例えば、アノ−ドに燃料として水素、カソ−ドに酸化剤として酸素を供給することによって、下記のような電気化学反応が進行するので、電力を発生させることができる。
アノ−ド:2H→4H+4e
カソ−ド:O+4H+4e→2H
全反応:2H+O→2H
また、この膜/電極接合体を備えるDMFCは、例えば、アノ−ドに燃料としてメタノール水溶液、カソ−ドに酸化剤として酸素を供給することによって、下記のような電気化学反応が進行するので、電力を発生させることができる。
アノード:CHOH+HO→CO+6H+6e
カソード:3/2O+6H+6e→3H
全反応:CHOH+3/2O→CO+2H
これらの反応からわかるように、PEFCやDMFCのカソードでは水が生成し、生成した水が電極内に蓄積し、反応が進まなくなるという「フラッディング現象」のために、燃料電池のセル電圧が低下するという問題がある。
特にDMFCでは、アノード側のメタノールがカソード側にクロスオーバーする際に水も同時に移動する。さらに、クロスオーバーでカソードに移動したメタノールは、触媒金属上で酸素とが直接燃焼反応するので、反応生成物として水が生成する。したがって、DMFCのカソード触媒層内は、PEFCの場合とくらべて多量の水が存在するので、DMFCはPEFCとくらべてフラッディング現象の影響を強く受ける。
フラッディング現象の影響を抑制するための方法が、以下の特許文献で開示されている。特許文献1では、PEFCのカソードおよびアノードが、触媒粒子、水素イオン伝導性高分子電解質、導電性多孔質基材および撥水剤からなり、前記カソードおよびアノードの少なくとも一方の撥水性が、厚み方向または面方向に対して変化させる技術が開示されている。そして、触媒電極に含まれる導電性多孔質基材の撥水性が厚み方向に対して変化しており、水素イオン伝導性高分子電解質膜側より導電性セパレータ板側において高くなっている。また、ガス拡散層に用いた炭素粉末の撥水性は、触媒層に用いた炭素粉末の撥水性よりも高い。
また、特許文献2では、PEFCにおいて、イオン交換基を実質的に有しない溶媒可溶性含フッ素重合体(撥水剤)とイオン交換樹脂と触媒担持カーボンとを含む触媒層がガス拡散層と高分子電解質膜との間に配置され、触媒層を複数とし、ガス拡散層に接する触媒層に含まれる含フッ素重合体の含有量を高分子電解質膜に接する触媒層に含まれる含フッ素重合体の含有量よりも大きくする技術が開示されている。
さらに、特許文献3では、固体高分子形燃料電池において、電極の少なくとも一方に、電解質側の撥水性が強く、電子伝導体側の撥水性が弱くなるように、勾配を持たせる技術が開示され、陽イオン交換膜に触媒層を接合し、この触媒層にガス拡散層を接合した電極において、触媒層を2層とし、陽イオン交換膜に接する触媒層における撥水剤としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)含有量を、ガス拡散層に接する触媒層におけるPTFE含有量よりも多くしている。
特再WO01/017047号公報 特開2001−357858号公報 特開平05−251086号公報
特許文献1で開示されたPEFCに用いられている膜/電極接合体では、高分子電解質膜に、炭素粉末に白金粒子を25重量%担持させた触媒とパーフルオロカーボンスルホン酸とを含む触媒層、炭素粉末とテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)とを重量比87:13で混合した炭素粉末層、FEPで撥水性を付与したカーボン不織布を順に積層、接合した電極において、炭素粉末層に用いた炭素粉末の撥水性を、触媒層に用いた炭素粉末の撥水性よりも高くすることにより、電極の撥水性を、高分子電解質膜側よりも導電性セパレータ側の方を高くしている。
また、特許文献2で開示されたPEFCの実施例では、ガス拡散層に接する触媒層に含まれるカーボンに対する含フッ素重合体の割合が約50重量%、高分子電解質膜に接する触媒層に含まれるカーボンに対する含フッ素重合体の割合が約25重量%であった。
しかしながら、特許文献1や特許文献2で開示された電極構造では、高分子電解質膜よりもガス拡散層側の撥水性が高いため、触媒層内に滞留した水が系外へ排出されにくいので、連続運転時におけるセル電圧の低下が大きいという問題があった。
なお、特許文献1の電極はカーボン不織布層/炭素粉末層/触媒層の3層構造であるが、カーボン不織布層や触媒層における、カーボンと撥水剤の組成は不明であり、特許文献2の電極はガス拡散層/触媒層の2層であり、ガス拡散層におけるカーボンと撥水剤の組成は不明であった。
さらに、特許文献3で開示されたPEFCの実施例では、カソード側の触媒層が、いずれも白金担持カーボンとPTFEと陽イオン交換樹脂とからなる2層で構成され、白金担持カーボンの白金とカーボンの組成が重量比で1:1と仮定した場合、導電性多孔質体側の触媒層に含まれるカーボンに対するPTFEの割合が約14重量%、陽イオン交換膜側の触媒層に含まれるカーボンに対するPTFEの割合が約26重量%となり、撥水剤の含有量は、導電性多孔質体側よりも陽イオン交換膜側の方が大きくなっている。
しかし、特許文献3の電極はガス拡散層/触媒層の2層であり、ガス拡散層における導電性多孔質体と撥水剤の組成は不明であった。
本発明の目的は、PEFCやDMFCなどの燃料電池において、膜/電極接合体の電極の各層の撥水剤の含有量を変化させることにより、連続運転時における燃料電池のセル電圧の低下を抑制することにある。
請求項1の発明は、陽イオン交換膜の少なくとも一方の面に、導電性多孔質層と導電層と触媒層とを順に接合した電極を前記触媒層が陽イオン交換膜と接するように接合し、前記導電性多孔質層が導電性多孔質基材と撥水剤とを含み、前記導電層が炭素材料と撥水剤とを含み、前記触媒層が炭素材料と触媒金属と陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含む燃料電池用膜/電極接合体において、前記導電性多孔質層における導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合をA(質量%)、前記導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合をB(質量%)、前記触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合をC(質量%)とした時、A<B<Cであることを特徴とする。
請求項2の発明は、燃料電池用膜/電極接合体の製造方法において、導電性多孔質基材を撥水処理して導電性多孔質層を作製する第1の工程と、炭素材料と撥水剤とを含むスラリーを前記導電性多孔質層の片面に塗布・乾燥して導電層を形成する第2の工程と、前記片面に導電層を形成した導電性多孔質層を熱処理して導電性多孔質層/導電層接合体を得る第3の工程と、触媒担持カーボンと陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含むスラリーを、前記導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に塗布・乾燥して触媒層を接合する第4の工程とを経ることを特徴とする。
請求項3の発明は、燃料電池に関するもので、請求項1に記載の燃料電池用膜/電極接合体または請求項2に記載の製造方法で得られた燃料電池用膜/電極接合体を備えたことを特徴とする。
本発明の燃料電池用膜/電極接合体は、導電性多孔質基材、導電層および触媒層の順に撥水剤の含有量を増加させたものである。撥水剤の含有量をこのようにすることによって、触媒層内に滞留した水は、撥水性の強い箇所から撥水性の弱い箇所への移動が容易になり、触媒層内に滞留した水の排出性が向上し、水は系外へ排出されやすくなる。
また、本発明の燃料電池用膜/電極接合体の製造方法では、第1の工程、第2の工程および第4の工程において、電極の各層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合を調整することにより、各層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合(質量%)をA<B<Cとすることができる。
さらに、本発明の接合体を用いることによって、連続運転時における燃料電池のセル電圧の低下が抑制される。
本発明による燃料電池用膜/電極接合体に用いる三層構造の電極の断面の模式図を図1に示す。図1において、1は導電性多孔質層、2は導電層、3は触媒層である。
ここで、導電性多孔質層1は導電性多孔質基材と撥水剤とを含み、導電層2は炭素材料と撥水剤とを含み、触媒層3は炭素材料と撥水剤と触媒金属と陽イオン交換樹脂とを含んでいる。
そして、導電性多孔質層1に含まれる導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合をA質量%とし、導電層2に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合をB質量%とし、触媒層3に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合をC質量%としたとき、A、BおよびCの関係はA<B<Cである。この関係を満たすことによって、触媒層内に滞留した水が系外へ排出されやすくなるので、連続運転時におけるセル電圧の低下が抑制できる。
なお、A>B>CおよびA<B>Cの場合は、触媒層から導電層への水の移動が滞ることによって、触媒層内に水が滞留する。したがって、その水が触媒層内の酸化剤の拡散を阻害するので、連続運転時にセル電圧が低下する。また、A>B<Cの場合は、導電層から導電性多孔質基材への水の移動が滞ることによって、導電層内に水が滞留する。したがって、その水が触媒層への酸化剤の移動を阻害するので、連続運転時にセル電圧が低下する。
さらに、A、BおよびCの範囲は、それぞれ5≦A≦70、10≦B≦100、および20≦C≦200の範囲であることが好ましい。この範囲よりも撥水剤の割合が小さい場合は、撥水性の効果が低下する。一方、この範囲よりも撥水剤の割合が大きい場合は、膜および触媒層のプロトン伝導に必要な水も系外へ排出されるので好ましくない。
燃料電池の電極の各層の、炭素材料に対する撥水剤の割合はつぎのようにして求めることができる。
導電性多孔質層および導電層の場合は、それぞれの層から取り出した粉末を、空気中で熱重量・示差熱同時測定装置(TG−DTA)を用いて測定する。約300〜400℃の範囲で撥水剤樹脂が分解し、約600℃でカーボンブラックや導電性多孔質体が分解するので、それぞれの温度における重量減少から、炭素材料と撥水剤の質量比を求めることができる。
触媒層の場合は、まず、触媒層を粉砕して粉末状とし、この粉末をアルコール中に浸漬して陽イオン交換樹脂を充分溶出させたのち、ろ過し、アルコールで洗浄して、陽イオン交換樹脂を除去する。その後に、残った粉末について、導電層の場合と同様にしてTG−DTA測定をおこない、触媒金属担持カーボンと撥水剤の質量比を求める。最後に、触媒層に含まれる触媒金属の重量をICP発光分光分析装置を用いて分析することによって、カーボン担体と触媒金属の重量比が求められるので、その結果、カーボンと撥水剤の質量比を求めることができる。
本発明の燃料電池用膜/電極接合体の製造方法は、導電性多孔質基材を撥水処理して導電性多孔質層を作製する第1の工程と、炭素材料と撥水剤とを含むスラリーを前記導電性多孔質層の片面に塗布・乾燥して導電層を形成する第2の工程と、前記片面に導電層を形成した導電性多孔質層を熱処理して導電性多孔質層/導電層接合体を得る第3の工程と、触媒担持カーボンと陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含むスラリーを、前記導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に塗布・乾燥して触媒層を接合する第4の工程とを経ることを特徴とする。
第1の工程では、導電性多孔質基材を、撥水剤を含むディスパージョン溶液中に浸漬し、乾燥することで、導電性多孔質基材の表面が撥水剤で覆われた、撥水性の導電性多孔質層が得られる。
第2の工程では、まず、炭素粉末と撥水剤を含むディスパージョン溶液とを混合してスラリーを作製する。つぎにこのスラリーを、第1の工程で得られた撥水性の導電性多孔質層の片面に塗布し、乾燥して、導電層を形成する。
第3の工程では、片面に導電層を形成した撥水性の導電性多孔質層を熱処理して、導電層と導電性多孔質層とを接合して、導電性多孔質層/導電層接合体を得る。
第4の工程では、まず、触媒担持カーボンと陽イオン交換樹脂溶液と撥水剤を含むディスパージョン溶液と水とを含むスラリーを作製する。つぎにこのスラリーを、第3の工程で得られた導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に塗布・乾燥して、導電層上に触媒層を接合する。
導電性多孔質基材、導電層および触媒層に用いる撥水剤は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(FEP)等のフッ素樹脂を用いることが好ましい。さらに、これらの樹脂は、単独あるいは2種類以上混合してもよい。
導電性多孔質基材としては、特に限定されないが、通気度および導電性の高いものが好ましく、たとえば、カーボンペーパー、カーボンフェルト、カーボンクロス等のカーボン製のものが好ましい。さらに、導電性多孔質基材の空隙率は50%以上が好ましく、70%以上のものは、燃料および酸化剤の拡散が向上することからさらに好ましい。
また、導電性多孔質基材の厚みは、50μm以上、500μm以下であることが好ましい。50μm未満の場合では、取り扱いが難しいことから大量生産に不向きであり、500μmより厚い場合では、燃料および酸化剤の拡散が阻害される。
導電性多孔質基材に撥水剤を含有させる方法は、上記の撥水剤のディスパージョンにその基材を浸漬させたのちに、熱処理する方法が好ましい。その熱処理は、後述の導電性微粒子層の形成後におこなっても良い。熱処理の温度は、撥水剤の融点以上、分解温度以下であることが好ましく、撥水剤のディスパージョンに含まれる界面活性剤の分解温度以上であることは、熱処理時に界面活性剤を除去できることからさらに好ましい。
導電層は、少なくとも炭素材料と撥水剤とを含む。炭素材料としては、ファーネスブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、サーマルブラック、チャンネルブラックなどのカーボンブラックを用いることができ、これらの微粒子を用いることが好ましい。
さらに、導電層に用いる炭素材料は、電子伝導性の高いものが好ましく、たとえば、デンカブラック、バルカンXC−72、ケッチェンブラックEC、ブラックパール2000等のカーボンブラックが好ましい。炭素材料の電子伝導性を向上させるために、炭素材料にホウ素がドープされたもの、炭素材料の分散性を向上させるために、炭素材料表面に酸素原子を含む官能基あるいは窒素原子を含む官能基を備えたものでも良い。
導電層の形成は、例えば、少なくとも炭素材料および撥水剤を含んだスラリーをスプレーで導電性多孔質基材に吹き付けたのちに熱処理する方法、あるいはそのスラリーをアプリケーターで導電性多孔質基材に塗工したのちに、熱処理する方法が好ましい。熱処理の温度は、撥水剤の融点以上、分解温度以下であることが好ましく、撥水剤のディスパージョンに含まれる界面活性剤の分解温度以上であることは、焼成時に界面活性剤を除去できることからさらに好ましい。
導電層の空隙率は50%以上が好ましく、70%以上のものは燃料および酸化剤の拡散が向上することからさらに好ましい。導電層の厚みは5μm以上、100μm以下であることが好ましい。この厚みよりも薄い場合は、その層を均一に形成させることが困難であること、厚い場合は、燃料および酸化剤の拡散が阻害される可能性がある。
導電性多孔質層に用いる導電性多孔質基材は、撥水剤のディスパージョンに浸漬させたのちに熱処理をおこなったもの、あるいは熱処理をおこなわないもののどちらでもよい。
触媒層は、炭素材料と撥水剤と触媒金属と陽イオン交換樹脂とを含む。触媒層で用いる炭素材料は、導電層に用いたのと同様の材料を用いることができる。
触媒金属としては、白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム、オスニウムなどの白金族金属が、電気化学的な酸素の還元反応、メタノールの酸化反応に対する触媒活性が高いので好ましい。特に白金とルテニウムとルテニウム酸化物とを含む合金はメタノール酸化反応に対する高い活性が期待できるのでアノード用の触媒として好ましい。
さらに、マグネシウム、アルミニウム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、銀またはタングステンからなる群より選ばれた少なくとも一つの元素と白金族金属とを含む合金を触媒金属に用いることによって、白金族金属使用量の低減、メタノールの酸化反応に対する活性および酸素の還元反応に対する活性の向上が期待できる。
触媒金属は、上述の炭素材料に担持されたものが好ましく、触媒金属の大きさは1nm以上、10nm以下であることが好ましい。1nmよりも小さい場合は、その金属自体の活性が低く、10nmよりも大きい場合は、触媒層内の触媒金属の活性表面積が低下することから好ましくない。
陽イオン交換樹脂としては、特に限定されないが、パーフルオロスルホン酸樹脂あるいはスチレン―ジビニルベンゼンスルホン酸樹脂などのプロトン伝導性があるものが好ましい。
触媒層において、炭素材料と撥水剤の合計に対する陽イオン交換樹脂の割合は30質量%以上、200質量%以下であることが好ましい。30質量%より小さい場合は、触媒層内のプロトン伝導経路が断絶する恐れがあり、200質量%より大きい場合は、陽イオン交換樹脂が炭素材料同士の繋がりを断絶する恐れがあるので好ましくない。
触媒層の形成は、たとえば、少なくとも触媒金属を担持した炭素材料と陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含んだスラリーをスプレーで導電性多孔質基材に形成した導電性微粒子層上に吹き付けたのちに乾燥する方法、あるいはそのスラリーをアプリケーターで導電性多孔質基材に形成した導電性微粒子層上に塗工したのちに乾燥する方法が好ましい。
触媒層の空隙率は、50%以上が好ましく、70%以上のものは、燃料および酸化剤の拡散が向上することからさらに好ましい。触媒層の厚みは、5μm以上、100μm以下であることが好ましい。この厚みよりも薄い場合は、その層を均一に形成させることが困難であること、厚い場合は、燃料および酸化剤の拡散が阻害されるので好ましくない。
本発明で用いる燃料電池用膜/電極接合体の断面の模式図を図2に示す。図2において、4はカソード、5はアノード、6は陽イオン交換膜である。カソード4およびアノード5の少なくとも一方には、触媒層と導電性多孔質基材との間に導電層が形成されている。
カソードに用いられる触媒は酸素の還元反応に対する活性が高いもの、またアノードに用いられる触媒はメタノールの酸化反応に対する活性が高いものが好ましい。
陽イオン交換膜としては、プロトン導電性を示す樹脂を用いることができる。たとえば、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂、スチレン―ビニルベンゼンスルホン酸樹脂、パーフルオロカーボンカルボン酸樹脂、スチレン―ビニルベンゼンカルボン酸樹脂、ポリイミドにスルホン酸基を形成させた樹脂などのプロトン伝導性の陽イオン交換樹脂を用いることが好ましい。
陽イオン交換膜の厚みは50μm以上、200μm以下であることが好ましい。50μm未満の場合では、製作時に膜が容易に破損し、200μmより厚い場合では、セル間の抵抗が増大するので好ましくない。
本発明の燃料電池用膜/電極接合体は、電極と陽イオン交換膜とを加熱圧着することにより製作することができる。加熱圧着時の加熱温度は、陽イオン交換樹脂のガラス転移温度に近い90℃から200℃であること、圧力は50kgf/cmから200kgf/cmであることが好ましい。90℃より低い温度あるいは50kgf/cmよりも小さい圧力の場合では、触媒層と陽イオン交換膜との接着が不十分になる恐れがあり、200℃より高い温度あるいは200kgf/cmよりも大きい圧力の場合では、陽イオン交換膜が分解および破損する恐れがある。加熱圧着するための装置は、特に限定されないが、平プレス機あるいはロールプレス機を用いることができる。
以下、好適な実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。
[実施例1〜6および比較例1〜5]
[実施例1]
カソードの作製
まず、第1の工程では、導電性多孔質基材(TGP−H−090、東レ社製)を5.0cm×5.0cmの大きさに裁断したのちに、この導電性多孔質基材を撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を3質量%含むディスパージョン中に1分間浸漬し、自然乾燥させ、撥水性の導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは5質量%である。
第2の工程では、炭素材料(バルカンXC−72、キャボット社製)3.00gと撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を60質量%含むディスパージョン0.50gと水30.00gとを遊星形ボールミルで混合することによって、炭素材料と撥水剤とのスラリーを製作した。
つぎに、そのスラリーをハンドスプレーで、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に塗布し、乾燥して、厚み50μmの導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは10質量%である。
第3の工程では、この片面に導電層を形成した導電性多孔質層を、360℃、1時間、空気中で熱処理することによって、導電性多孔質層/導電層接合体を作製した。
第4の工程では、導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、つぎの手順でカソード用触媒層を形成した。まず、カソード用触媒担持カーボン(TEC10E50E、カーボン/白金=50/50質量%、田中貴金属社製)2.00gと陽イオン交換樹脂溶液(ナフィオン溶液、5質量%、デュポン社製)8.00gと撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を60質量%含むディスパージョン0.34gと水20.00gとを、遊星形ボールミルで混合することによってスラリーを製作した。
つぎに、このスラリーをハンドスプレーで、撥水剤を含む導電層表面に塗布し、乾燥して、カソード用触媒層(白金担持量:1.00mg/cm)を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cを20質量%とした。
アノードの作製
まず、導電性多孔質基材(TGP−H−090、東レ社製)を5.0cm×5.0cmの大きさに裁断したのちに、その基材を撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を6質量%含むディスパージョンに1分間浸し、自然乾燥させた。
つぎに、導電性多孔質基材を360℃、1時間空気中で熱処理することによって、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは10質量%である。
さらに、導電性多孔質層上に、つぎの手順でアノード用触媒層を形成した。アノード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cを100質量%とした。
まず、アノード用触媒(白金―ルテニウム合金)担持カーボン(TEC61E54DM、カーボン/白金―ルテニウム合金=46/54質量%、田中貴金属社製)2.00gと陽イオン交換樹脂溶液(ナフィオン溶液、5質量%、デュポン社製)8.00gと撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を60質量%含むディスパージョン1.54gと水20.00gとを遊星形ボールミルで混合することによってスラリーを製作した。
つぎに、そのスラリーをハンドスプレーで、導電性多孔質層の表面に塗布し、乾燥して、アノード用触媒層(白金―ルテニウム合金担持量:1.00mg/cm)を形成し、導電性多孔質層/アノード用触媒層を接合した二層構造のアノードを製作した。
膜/電極接合体およびDMFCの作製
本実施例で用いる膜/電極接合体は、カソードおよびアノードを、それぞれの触媒層が陽イオン交換膜と接するように、陽イオン交換膜(ナフィオン115、厚み125μ、デュポン社製)の両側に加熱圧着することによって製作した。加熱圧着条件は、プレス面の温度を150℃とし、圧力100kgf/cmで1分間保持した。この接合体を一対のガスフロープレートで挟持することによって、実施例1のDMFC1とした。
[実施例2]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤7質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは10質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン1.50gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは30質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン1.34gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは80質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例2の膜/電極接合体およびDMFC2を製作した。
[実施例3]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤15質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは20質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン2.50gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは50質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン2.00gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは120質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例3の膜/電極接合体およびDMFC3を製作した。
[実施例4]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤30質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは50質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン4.00gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは80質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン2.67gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは160質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例4の膜/電極接合体およびDMFC4を製作した。
[実施例5]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤60質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは70質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン5.00gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは100質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン3.34gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは200質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例5の膜/電極接合体およびDMFC5を製作した。
[実施例6]
カソードは実施例2と同じものを用いた。したがって、導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは10質量%であり、導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは30質量%であり、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは80質量%である。
アノードをつぎの手順で製作した。まず、導電性多孔質基材(TGP−H−090、東レ社製)を5.0cm×5.0cmの大きさに裁断したのちに、その基材を撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を7質量%含むディスパージョンに1分間浸し、自然乾燥させた。つぎに、導電性多孔質基材を360℃、1時間空気中で熱処理することによって、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは10質量%である。
つぎに、炭素材料(バルカンXC−72、キャボット社製)3.00gと撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を60質量%含むディスパージョン1.50gと水30.00gとを遊星形ボールミルで混合することによって、炭素材料と撥水剤とのスラリーを製作した。
さらに、そのスラリーをハンドスプレーで、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に厚み50μmの導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは30質量%である。この片面に導電層を形成した導電性多孔質層を、360℃、1時間、空気中で熱処理することによって、導電性多孔質層/導電接合体を作製した。
つぎに、導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、アノード用触媒層を形成した。まず、アノード用白金―ルテニウム合金担持触媒(TEC61E54DM、カーボン/白金―ルテニウム合金=46/54質量%、田中貴金属社製)2.00gと陽イオン交換樹脂溶液(ナフィオン溶液、5質量%、デュポン社製)8.00gと撥水剤(PTFE30−J、デュポンフロロケミカル社製)を60質量%含むディスパージョン1.23gと水20.00gとを遊星形ボールミルで混合することによってスラリーを製作した。
つぎに、そのスラリーをハンドスプレーで、撥水剤を含む導電層表面にアノード用触媒層(白金担持量:1.00mg/cm)を形成し、導電性多孔質層/導電層/アノード用触媒層を接合した三層構造のアノードを製作した。アノード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cを80質量%とした。
そして、実施例2で作製したカソードと、得られたアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例6の膜/電極接合体およびDMFC6を製作した。
[実施例7]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤2質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは4質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン0.50gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは8質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン0.26gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは15質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例7の膜/電極接合体およびDMFC7を製作した。
[実施例8]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤25質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を2回浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは80質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン5.50gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは110質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン3.67gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは220質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、実施例8の膜/電極接合体およびDMFC8を製作した。
[比較例1]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤15質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を2回浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは20質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン2.00gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電性層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは40質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン0.50gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは30質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、比較例1の膜/電極接合体およびDMFC9を製作した。
[比較例2]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤25質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは40質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン1.50gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは30質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン0.34gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは20質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、比較例2の膜/電極接合体およびDMFC10を製作した。
[比較例3]
つぎの手順でカソードを作製した。まず、撥水剤25質量%を含むディスパージョン中に導電性多孔質基材を浸漬したこと以外は実施例1と同様にして、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは40質量%である。
つぎに、炭素材料3.00gと撥水剤60質量%を含むディスパージョン1.00gとを用いたこと以外は実施例1と同様にして、撥水剤を含む導電性多孔質層の片面に導電層を形成させた。得られた導電層では、炭素材料に対する撥水剤の割合Bは20質量%である。
さらに、実施例1と同様にして、導電性多孔質層/導電層接合体を作製し、この導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に、撥水剤60質量%含むディスパージョン0.50gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、カソード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/導電層/カソード用触媒層を接合した三層構造のカソードを製作した。なお、カソード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cは30質量%である。
そして、得られたカソードと、実施例1で作製したアノードを用いて、実施例1と同様の材料および方法で、比較例3の膜/電極接合体およびDMFC11を製作した。
[特性測定]
実施例1〜8および比較例1〜3で作製したDMFC1〜11を運転装置に設置し、アノードにはメタノール水溶液(1.0mol/l、4.0ml/min)、カソードには空気(500ml/min)を供給し、DMFCの温度70℃および電流密度100mA/cmで連続運転させた。DMFCの耐久性能は、連続運転開始時の運転開始から1分目のセル電圧から0.1V低下するまでの時間を測定することによって評価した。連続運転試験の結果を表1に示す。
Figure 2007122938
表1の結果から、実施例1〜8で作製したDMFC1〜8の連続運転開始時の運転開始から1分目のセル電圧から0.1V低下するまでの時間は、比較例1〜3で製作したDMFC9〜11の場合とくらべて長いことがわかった。
連続運転時におけるセル電圧の低下が抑制されたことは、導電性多孔質基材、導電層および触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合が最適であったことによって、触媒層内に滞留した水が系外へ排出されやすくなったことに起因するものと推察される。
なお、実施例7のDMFC7の耐久性能が、実施例1〜6のDMFC1〜6に比べてやや低いことは、導電性多孔質基材、導電層および触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合が少ないことによって、触媒層内の水が系外へ排出されにくいことに起因するものと推察される。
また、実施例8のDMFC8の耐久性能が、実施例1〜6のDMFC1〜6に比べてやや低いことは、導電性多孔質基材、導電性微粒子層および触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合が多いことによって、陽イオン交換膜および触媒層のプロトン伝導に必要な水が系外へ排出されたことに起因するものと推察される。
比較例1のDMFC9の耐久性能が低いことは、導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合Bが、触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合Cと比べて多いことによって、触媒層内から導電層側への水の移動が阻害されることに起因するものと推察される。
比較例2のDMFC10の耐久性能が低いことは、触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合Cが導電性多孔質基材における炭素材料に対する撥水剤の割合Aおよび導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合Bと比べて少ないことによって、触媒層から導電性多孔質基材側への水の移動が阻害されることに起因するものと推察される。
比較例3のDMFC11の耐久性能が低いことは、触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合Bが、導電性多孔質基材における炭素材料に対する撥水剤の割合Aおよび導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合Cと比べて多いことによって、触媒層から導電性多孔質基材側への水の移動が阻害されることに起因するものと推察される。
以上の実施例1〜8および比較例1〜3より、本発明の燃料電池用膜/電極接合体を用いることで、DMFCの連続運転時におけるセル電圧の低下を抑制することが可能となることがわかった。
[実施例9〜12および比較例4〜6]
[実施例9]
カソードには、実施例1で作製したのと同じ三層構造のカソードを用いた。したがって、カソードにおいて、導電性多孔質層では導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは5質量%、導電層では炭素材料に対する撥水剤の割合Bは10質量%、触媒層では炭素材料に対する撥水剤の割合Cは20質量%である。
つぎに、実施例1と同様にしてアノードを作製した。まず、導電性多孔質基材(TGP−H−090、東レ社製)に撥水処理を行い、導電性多孔質層を作製した。得られた導電性多孔質層では、導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合Aは10質量%である。
つぎに、実施例1と同様の手順で導電性多孔質層上にアノード用触媒層を形成し、導電性多孔質層/アノード用触媒層を接合した二層構造のアノードを製作した。アノード用触媒層に含まれる炭素材料に対する撥水剤の割合Cを100質量%であった。
そして、得られたアノードと、実施例1で作製したカソードを用いて、実施例1と同様にして、実施例9の膜/電極接合体およびPEFC1を製作した。
[実施例10]
実施例5で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、実施例10の膜/電極接合体およびPEFC2を製作した。
[実施例11]
実施例7で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、実施例11の膜/電極接合体およびPEFC3を製作した。
[実施例12]
実施例8で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、実施例12の膜/電極接合体およびPEFC4を製作した。
[比較例4]
比較例1で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、比較例4の膜/電極接合体およびPEFC5を製作した。
[比較例5]
比較例2で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、比較例5の膜/電極接合体およびPEFC6を製作した。
[比較例6]
比較例3で作製したのと同じ三層構造のカソードと、実施例9で作製したのと同じ二層構造のアノードを用い、その他の条件は実施例1と同様にして、比較例6の膜/電極接合体およびPEFC7を製作した。
実施例9〜12および比較例4〜5で作製したPEFC1〜7を運転装置に設置し、アノードには70℃で加湿した純水素(100ml/min)、カソードには70℃で加湿した空気(500ml/min)を供給し、PEFCの温度70℃および電流密度300mA/cmで連続運転させた。PEFCの耐久性能は、連続運転開始時の運転開始から1分目のセル電圧から0.1V低下するまでの時間を測定することによって評価した。連続運転試験の結果を表2に示す。
Figure 2007122938
表2の結果から、実施例9〜12で作製したPEFC1〜4の連続運転開始時の運転開始から1分目のセル電圧から0.1V低下するまでの時間は、比較例4〜5で製作したPEFC5〜7の場合とくらべて長いことがわかった。
以上の実施例9〜12および比較例1〜3より、本発明の燃料電池用膜/電極接合体を用いることで、PEFCの連続運転時におけるセル電圧の低下を抑制することが可能となることがわかった。
本発明の燃料電池用膜/電極接合体に用いる電極の断面の模式図。 本発明に用いた燃料電池用膜/電極接合体の断面の模式図。
符号の説明
1 導電性多孔質層
2 導電層
3 触媒層
4 カソード
5 アノード
6 陽イオン交換膜

Claims (3)

  1. 陽イオン交換膜の少なくとも一方の面に、導電性多孔質層と導電層と触媒層とを順に接合した電極を前記触媒層が陽イオン交換膜と接するように接合し、前記導電性多孔質層が導電性多孔質基材と撥水剤とを含み、前記導電層が炭素材料と撥水剤とを含み、前記触媒層が炭素材料と触媒金属と陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含む燃料電池用膜/電極接合体において、前記導電性多孔質層における導電性多孔質基材に対する撥水剤の割合をA(質量%)、前記導電層における炭素材料に対する撥水剤の割合をB(質量%)、前記触媒層における炭素材料に対する撥水剤の割合をC(質量%)とした時、A<B<Cであることを特徴とする燃料電池用膜/電極接合体。
  2. 導電性多孔質基材を撥水処理して導電性多孔質層を作製する第1の工程と、炭素材料と撥水剤とを含むスラリーを前記導電性多孔質層の片面に塗布・乾燥して導電層を形成する第2の工程と、前記片面に導電層を形成した導電性多孔質層を熱処理して導電性多孔質層/導電層接合体を得る第3の工程と、触媒担持カーボンと陽イオン交換樹脂と撥水剤とを含むスラリーを、前記導電性多孔質層/導電層接合体の導電層上に塗布・乾燥して触媒層を接合する第4の工程とを経ることを特徴とする燃料電池用膜/電極接合体の製造方法。
  3. 請求項1に記載の燃料電池用膜/電極接合体または請求項2に記載の製造方法で得られた燃料電池用膜/電極接合体を備えたことを特徴とする燃料電池。
JP2005310665A 2005-10-26 2005-10-26 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池 Pending JP2007122938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005310665A JP2007122938A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005310665A JP2007122938A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007122938A true JP2007122938A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38146572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005310665A Pending JP2007122938A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007122938A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021184368A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用の積層体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109604A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池用ガス拡散電極およびその製造法
JP2003151565A (ja) * 2001-11-08 2003-05-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池用電極およびそれを用いた燃料電池
JP2005025974A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd 高分子型燃料電池とその製造方法
JP2005150002A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Konica Minolta Holdings Inc 燃料電池
JP2005222813A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Japan Storage Battery Co Ltd 固体高分子形燃料電池用の電極

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109604A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池用ガス拡散電極およびその製造法
JP2003151565A (ja) * 2001-11-08 2003-05-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池用電極およびそれを用いた燃料電池
JP2005025974A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd 高分子型燃料電池とその製造方法
JP2005150002A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Konica Minolta Holdings Inc 燃料電池
JP2005222813A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Japan Storage Battery Co Ltd 固体高分子形燃料電池用の電極

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021184368A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用の積層体
JP7287347B2 (ja) 2020-05-22 2023-06-06 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用の積層体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006054165A (ja) 固体高分子型燃料電池及び固体高分子型燃料電池の製造方法
JP2008004453A (ja) 燃料電池用膜電極接合体
JP2006260909A (ja) 膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子型燃料電池
JP2006339124A (ja) 燃料電池用膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子型燃料電池
JP2006216503A (ja) 固体高分子型燃料電池の触媒層
JP4133654B2 (ja) 固体高分子形燃料電池
JP2010505222A (ja) ガス拡散電極用構造体
JP2007188768A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP5432443B2 (ja) 膜電極接合体および燃料電池
KR102602407B1 (ko) 연료전지용 막-전극 접합체의 전극 제조용 조성물 및 이를 이용한 연료전지용 막-전극 접합체의 전극의 제조방법
KR20060104821A (ko) 연료전지용 촉매, 이의 제조방법, 및 이를 포함하는연료전지 시스템
WO2009119017A1 (ja) 膜電極接合体および燃料電池
JP2020057516A (ja) 電極層ならびに当該電極層を用いた膜電極接合体および燃料電池
JP2006085984A (ja) 燃料電池用mea、および、これを用いた燃料電池
KR20100068028A (ko) 연료 전지용 촉매층, 및 이의 제조 방법
JP5298303B2 (ja) 膜電極接合体および燃料電池
JP2008198437A (ja) 燃料電池用膜−電極接合体およびその製造方法ならびにそれを用いた燃料電池
JP2006079917A (ja) 燃料電池用mea、および、これを用いた燃料電池
JP2006012449A (ja) 膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子型燃料電池
JP2006120508A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP4529345B2 (ja) 固体高分子型燃料電池の製造方法
JP2007122938A (ja) 燃料電池用膜/電極接合体およびその製造方法ならびにそれを備えた燃料電池
JP2008004402A (ja) ダイレクトメタノール型燃料電池用アノード電極及びそれを用いたダイレクトメタノール型燃料電池
JP2006339125A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2006079840A (ja) 燃料電池用電極触媒、および、これを用いた燃料電池用mea

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081014

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115