JP2007121879A - 視野角調整フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】精密加工と量産性とを両立しうる視野角調整フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】1つ以上の凹部を有する透明の基材であって、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40である基材の、前記凹部へ不透明な物質を充填する。1つ以上の凹部を有する不透明の基材であって、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000である基材の、前記凹部へ透明な物質を充填する。
【選択図】なし
【解決手段】1つ以上の凹部を有する透明の基材であって、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40である基材の、前記凹部へ不透明な物質を充填する。1つ以上の凹部を有する不透明の基材であって、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000である基材の、前記凹部へ透明な物質を充填する。
【選択図】なし
Description
本発明は、視野角調整フィルムの製造方法に関する。視野角調整フィルムは、一定方向の光のみを透過し、当該一定方向とは大きく異なる視野角からの光を遮断する機能を有している。
視野角に依存して透過光を制限する視野角調整フィルムは、通常、透明なフィルムと不透明なフィルムを交互に積層し、ある程度の厚みでこれを裁断することで製造される(特許文献1)。しかし、この方法では、多段の積層工程と、これを極めて薄く裁断する工程を含み、複雑でかつ大型のフィルムの製造には適さない欠点があった。
また、基材の上に、透明な部分と不透明な部分とをインクジェット方式で塗り分けてパターンを形成しながら、厚みを増やす方式が示されている(特許文献2)。しかし、この方法では、透明な部分と不透明な部分との境界を鮮明にすると出射回数が増やすか、ノズルの数を増やしさねばならず、精密加工と量産性の両立に課題があった。
本発明の目的は、精密加工と量産性とを両立しうる視野角調整フィルムの製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明は、1つ以上の凹部を有する透明の基材であって、
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40である基材の、
前記凹部へ不透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法に関する。
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40である基材の、
前記凹部へ不透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、1つ以上の凹部を有する不透明の基材であって、
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000である基材の、
前記凹部へ透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法に関する。
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000である基材の、
前記凹部へ透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、凹部への充填が、ノズルより物質を吹き出す方式によるものである上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、ノズルより物質を吹き出す方式が、インクジェット方式である上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、ノズルより吹き出される物質が、放射線硬化型材料である上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、ノズルより吹き出される物質を充填後、さらに、放射線を照射することを特徴とする上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、凹部が、エンボス処理により形成されたものである上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
また、本発明は、基材が、被レーザアブレーション材料であり、凹部が基材をレーザアブレーションで形成されたものである上記視野角調整フィルムの製造方法に関する。
本発明により、極めて簡便に、精密加工された視野角調整フィルムであって、極めて簡便に、しかも、大型フィルムも可能な視野角調整フィルムが提供できるようになった。
本発明の視野角調整フィルムの製造方法は、1つ以上の凹部を有する基材に、インクジェット方式で凹部に基材とは異なる性状の物質を充填することを特徴とする。
基材が不透明である場合は、充填される物質が透明であり、基材が透明である場合は、充填される物質が不透明である。本発明で言う透明とは、視野角調整フィルムとして機能する程度に、フィルムの向こうの物体を認識できる光が透過することを意味し、また、本発明でいう不透明とは、視野角調整フィルムとして機能する程度に、フィルムの向こうの物体が認識できる光が透過することがないことを意味する。従って、透明は、透過率100%でなければならない、というわけではなく、また、不透明は、透過率0%でなければならない、という訳でもない。基材が不透明であることが好ましいのは、全体として透過する光の量が少ないことを要求する場合であり、逆に、基材が透明であることが好ましいのは、全体として透過する光の量が多いことを要求される場合である。
基材が不透明である場合は、充填される物質が透明であり、基材が透明である場合は、充填される物質が不透明である。本発明で言う透明とは、視野角調整フィルムとして機能する程度に、フィルムの向こうの物体を認識できる光が透過することを意味し、また、本発明でいう不透明とは、視野角調整フィルムとして機能する程度に、フィルムの向こうの物体が認識できる光が透過することがないことを意味する。従って、透明は、透過率100%でなければならない、というわけではなく、また、不透明は、透過率0%でなければならない、という訳でもない。基材が不透明であることが好ましいのは、全体として透過する光の量が少ないことを要求する場合であり、逆に、基材が透明であることが好ましいのは、全体として透過する光の量が多いことを要求される場合である。
基材は、凹部を充分保持できる程度の強度のものであればよく、基材が不透明の場合は、凹部は貫通している必要がある。凹部は、凹部が形成できるように初めから形成されてもよいし、あるいは、凹部なしの状態で成形され、物理的、あるいは、化学的な処方で凹部が形成されてもよい。
凹部の形状は、特に限定はなく、円形(図1)や多角形(図2)や不定形の柱状の穴状であってもよいし、平行なもの(図3)であっても、円形(図4)であっても、凹部同士が交差して格子状(図5)や蜂の巣状(図6)になっていてもよい。
また、凹部は基材の表面に対して、垂直(図7)であることが一般的であるが、必ずしも垂直である必要はなく、一定のチルト角(図8)でななめになっていてもよい。凹部が穴状である場合は、一定のチルト角は、2つもしくはそれ以上が混在していてもよい。この場合、特定の2もしくはそれ以上の方向の光のみが透過する。
また、凹部は基材の表面に対して、垂直(図7)であることが一般的であるが、必ずしも垂直である必要はなく、一定のチルト角(図8)でななめになっていてもよい。凹部が穴状である場合は、一定のチルト角は、2つもしくはそれ以上が混在していてもよい。この場合、特定の2もしくはそれ以上の方向の光のみが透過する。
透明な基材としては、ガラス、塩、氷などの透明な無機物、アクリルシート、PETシート、ポリカーボネートシート、ポリスチレン、ポリオレフィンのような透明なプラスチックなどが挙げられる。
また、不透明な基材としては、前記透明な基材に、不透明となるように物質がドープ、染色、分散、表面処理されたものが挙げられる。また、セラミクス、金属などの不透明な無機物、ABS樹脂、フェノール樹脂などの不透明なプラスチックなどが挙げられる。
また、不透明な基材としては、前記透明な基材に、不透明となるように物質がドープ、染色、分散、表面処理されたものが挙げられる。また、セラミクス、金属などの不透明な無機物、ABS樹脂、フェノール樹脂などの不透明なプラスチックなどが挙げられる。
物理的に凹部を形成する方法としては、例えば、レーザの熱や光で分解するものであれば、レーザアブレーションによる方法がある。また、ウォータージェットでの穿孔、また、掘削、穿孔、切削、マスクをつけての研磨などの機械で凹部を形成するものであってもよい。また、型押しや、突き刺すことで凹部を形成することも可能である。さらに、全面に衝撃をあたえ、ランダムにクラックを発生させ、凹部とすることも可能である。
化学的に凹部を形成する方法としては、公知のエッチングが挙げられ、溶剤で溶かす、化学分解反応で凹部を形成することが挙げられる。
凹部の数に限定はなく、一筆書き状に凹部が形成されれば、実質的に1つでも可能である。開口率として、全体の0.1〜50面積%が占められることが好ましい。
凹部は、平均深さ/凹部の平均巾、および、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔で規定される。平均深さ、平均巾は、ランダムあるいはほぼ等間隔で複数サンプリングした平均値で求められる。溝がすでに充填されている場合は、充填物を溝とみなして求めてよい。透明の基材であれば、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、好ましくは1〜200である。また、透明の基材であれば、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40であり、好ましくは、0.25〜15である。不透明の基材であれば、基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000であり、好ましくは1〜200である。また、透明の基材であれば、凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、好ましくは、0.25〜15である。ただし、最適な比率は、調整したい視野角、調整した透過光量に依存する。
凹部を充填する方法としては、ノズルより物質を吹き出して流し込む方法が挙げられる。
また、流動性の物質の中へ基材を浸漬する、あるいは、基材上に流動性の物質を全面塗布し、スキージで凹部に掻き込んで凹部に充填する方法がある。この際、毛細管現象を利用したり、好ましくは減圧下で行えば、効率よく凹部に充填することができる。凹部を充填する際には、必要に応じて、凹部以外の部分を保護フィルムなどの保護層を設けることができる。これにより、凹部以外に、不必要に凹部に充填すべき物質が付着するのを防ぐことができる。
また、流動性の物質の中へ基材を浸漬する、あるいは、基材上に流動性の物質を全面塗布し、スキージで凹部に掻き込んで凹部に充填する方法がある。この際、毛細管現象を利用したり、好ましくは減圧下で行えば、効率よく凹部に充填することができる。凹部を充填する際には、必要に応じて、凹部以外の部分を保護フィルムなどの保護層を設けることができる。これにより、凹部以外に、不必要に凹部に充填すべき物質が付着するのを防ぐことができる。
ノズルより物質を吹き出す方式としては、インクジェット方式がある。
凹部に充填する物質は、インクジェット方式であるならば、インクジェットインキである。充填する物質が不透明な物質であるときは、カーボンなどの顔料や、パール顔料などの散乱剤を含んだ不透明インキである。
凹部に充填された物質は、凹部から流出しないように、封止されてもよいし、流動しないように硬化させる手だてをとってもよい。封止剤は、特に限定されない。但し、全面を封止するので有れば透明な封止剤を用いる必要がある。
凹部に充填する物質は、インクジェット方式であるならば、インクジェットインキである。充填する物質が不透明な物質であるときは、カーボンなどの顔料や、パール顔料などの散乱剤を含んだ不透明インキである。
凹部に充填された物質は、凹部から流出しないように、封止されてもよいし、流動しないように硬化させる手だてをとってもよい。封止剤は、特に限定されない。但し、全面を封止するので有れば透明な封止剤を用いる必要がある。
また、凹部に充填後硬化させる方法としては、熱および/または放射線で化学反応して硬化する方法が挙げられる。また、室温あるいはそれ以下で、硬化するものであれば、熱や放射線を必要としない場合もある。
また、使用状態で固体であるワックスや液晶などを溶融して充填し、充填後固化させることもできる。
推奨される形態としては、例えば、平行の溝状の凹部に、インクジェット方式で紫外線硬化型の黒インキを充填し、充填後、紫外線を照射して硬化させる形態がある。
また、使用状態で固体であるワックスや液晶などを溶融して充填し、充填後固化させることもできる。
推奨される形態としては、例えば、平行の溝状の凹部に、インクジェット方式で紫外線硬化型の黒インキを充填し、充填後、紫外線を照射して硬化させる形態がある。
Claims (8)
- 1つ以上の凹部を有する透明の基材であって、
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.1〜2000であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.02〜40である基材の、
前記凹部へ不透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法。 - 1つ以上の凹部を有する不透明の基材であって、
凹部の平均深さ/凹部の平均巾が、0.02〜40であり、
基材の平均膜厚/凹部と凹部との平均間隔が、0.1〜2000である基材の、
前記凹部へ透明な物質を充填することを特徴とする視野角調整フィルムの製造方法。 - 凹部への充填が、ノズルより物質を吹き出す方式によるものである請求項1または2記載の視野角調整フィルムの製造方法。
- ノズルより物質を吹き出す方式が、インクジェット方式である請求項3記載の視野角調整フィルムの製造方法。
- ノズルより吹き出される物質が、放射線硬化型材料である請求項3または4記載の視野角調整フィルムの製造方法。
- ノズルより吹き出される物質を充填後、さらに、放射線を照射することを特徴とする請求項5記載の視野角調整フィルムの製造方法。
- 凹部が、エンボス処理により形成されたものである請求項1〜6いずれか記載の視野角調整フィルムの製造方法。
- 基材が、被レーザアブレーション材料であり、凹部が基材をレーザアブレーションで形成されたものである請求項1〜6いずれか記載の視野角調整フィルムの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005316683A JP2007121879A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 視野角調整フィルムの製造方法 |
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Cited By (1)
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JP2011150003A (ja) * | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Toppan Printing Co Ltd | 光学素子及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005316683A patent/JP2007121879A/ja active Pending
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