JP2007121193A - 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法 - Google Patents

管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007121193A
JP2007121193A JP2005316319A JP2005316319A JP2007121193A JP 2007121193 A JP2007121193 A JP 2007121193A JP 2005316319 A JP2005316319 A JP 2005316319A JP 2005316319 A JP2005316319 A JP 2005316319A JP 2007121193 A JP2007121193 A JP 2007121193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform data
axis component
signal waveform
eddy current
voltage value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005316319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4697593B2 (ja
Inventor
Shiyouji Kinomura
庄司 木ノ村
Yoshiyuki Nakao
喜之 中尾
Toshiya Kotai
俊也 小鯛
Shiyuugo Nishiyama
愁吾 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005316319A priority Critical patent/JP4697593B2/ja
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to CA2626886A priority patent/CA2626886C/en
Priority to PCT/JP2006/321483 priority patent/WO2007052550A1/ja
Priority to EP06822444.3A priority patent/EP1953543B1/en
Priority to CN200680040825XA priority patent/CN101300482B/zh
Priority to US12/084,380 priority patent/US8027796B2/en
Priority to KR1020087011558A priority patent/KR101066681B1/ko
Publication of JP2007121193A publication Critical patent/JP2007121193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4697593B2 publication Critical patent/JP4697593B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/72Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables
    • G01N27/82Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws
    • G01N27/90Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws using eddy currents
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/72Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables
    • G01N27/82Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws
    • G01N27/90Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws using eddy currents
    • G01N27/9046Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws using eddy currents by analysing electrical signals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

【課題】管内面の渦流探傷において、S/N比を効率良く測定できると共に、信頼性の高いS/N比を測定可能な方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る方法は、渦電流信号をX軸成分及びY軸成分に分離して、各成分の信号波形データを取得するステップと、前記取得した各信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外するステップと、前記低周波成分を除外したX軸成分及びY軸成分の信号波形データの電圧値X(i)及びY(i)に基づき、下記の式(1)で定義されるノイズ電圧値V1を演算するステップと、人工きずに対応する渦電流信号の電圧値Dを前記ノイズ電圧値V1で除算してS/N比を算出するステップとを含むことを特徴とする。
Figure 2007121193

【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば原子炉蒸気発生器伝熱管の管製造時に行われる管内面の渦流探傷において、S/N比(きず信号とノイズとの比)を効率良く測定できると共に、信頼性の高いS/N比を測定可能な方法に関する。
従来より、PWR型原子炉蒸気発生器伝熱管の定期検査は、管内面の渦流探傷によって行なわれている。より具体的に説明すれば、以下の通りである。すなわち、管内面に探傷コイルを挿入して交流電圧を印加すると、交流磁界が発生して管内面に渦電流が誘起される。この渦電流は管の材質、欠陥の種類や寸法等によって異なるため、渦電流の発生状態を測定することにより非破壊検査を行なうことができる。渦電流の測定は、実際には探傷コイルに流れる電流の変化を測定することによって行なわれ、この測定信号(渦電流信号)を解析することによって管内面の状態が評価される。なお、一般的に渦電流信号の解析は、渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、各成分の電圧値(ピークtoピークの電圧値)の自乗和の平方根で表される渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)の他、tan−1(Y軸成分の電圧値/X軸成分の電圧値)で表される渦電流信号の位相に基づいて、欠陥とノイズの識別や欠陥の種類の識別等を行っている。
上記渦流探傷において、管内面の微小な欠陥によって得られる渦電流信号(きず信号)は、探傷コイルや探傷器固有の電気的ノイズや、管内面の真円度や局所的な微小凹凸等によって生じるノイズ(これらを総称してベースノイズという)に埋もれてしまう(電圧値のみならず周波数についても欠陥との識別が困難である)ことにより、本来検出すべきであるにもかかわらず見逃してしまう虞がある。このため、検出すべき欠陥を見逃さないように、上記ベースノイズの電圧値を管の製造段階で低減することが要求されている。より具体的に説明すれば、管の製造者は、製造した管毎に管内面の渦流探傷を行い、所定の人工きずによって得られるきず信号の電圧値とベースノイズの電圧値との比をS/N比として客先に報告している。なお、管に起因したベースノイズの増大要因としては、冷間圧延や冷間抽伸した管の外径、内径、肉厚の不均一、ストレートナーによる寸法変化、管表面の研磨による肉厚変化等が考えられ、製造者は、これら増大要因に留意しながら、客先の要求スペックを満足し得るように管を製造している。
ここで、従来におけるS/N比の測定は、具体的には以下のようにしてなされていた。まず、上記ベースノイズの電圧値の測定は、管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号(渦電流信号波形)の電圧値を作業者が手作業で確認することにより行われていた。より具体的に説明すれば、探傷器から出力される渦電流信号波形の電圧値を管全長に亘って作業者が目視で読み取り、その最大値をベースノイズの電圧値としていた。或いは、探傷器から出力されるX軸成分及びY軸成分の信号波形の各電圧値を管全長に亘って作業者が目視で読み取り、各成分の最大の電圧値の自乗和の平方根をベースノイズの電圧値としていた。そして、所定の人工きずによって得られる渦電流信号の電圧値、或いは、X軸成分及びY軸成分の各電圧値の自乗和の平方根をきず信号の電圧値とし、このきず信号の電圧値と上記ベースノイズの電圧値との比をS/N比として算出していた。
しかしながら、上記従来のS/N比測定方法によれば、探傷器から出力される長尺な管全長に亘る渦電流信号(或いは、そのX軸成分及びY軸成分)の波形を作業者が確認し、この信号波形の最大の振幅を目視で読み取ることによってベースノイズの電圧値を決定する必要があるため、作業効率が悪い(例えば、長さ20m程度の管1本のS/N比測定に1分程度の時間を要する)という問題があった。また、測定したベースノイズが、管の形状等に起因したノイズであるか、或いは探傷器等に固有の電気的ノイズであるかの判断が難しい場合があり、その場合には確認のため再度渦流探傷を行ってノイズの発生要因の判別を行うため、さらに時間を要することになる他、判断する作業者の熟練度も要求されるという問題があった。
一方、上記ベースノイズを低減するため、例えば、特許文献1には、探傷コイルで検知した検知信号を信号ケーブルに通す前にアンプで増幅するように構成された渦電流センサプローブが提案されている。また、特許文献2には、渦流探傷プローブの前端に合成樹脂製の円筒体からなるプローブヘッドを取り付けてがたつきを防止することで、拡管や縮管等の内径変化によるノイズの発生を防止する細管検査用プローブが提案されている。
特開平8−211026号公報 実開平5−28962号公報
特許文献1及び2に開示された従来技術によって、ベースノイズの低減自体は可能であったとしても、S/N比の測定、特にベースノイズの電圧値の測定は、作業者が渦電流信号波形の電圧値を手作業で確認する必要があることに変わりはない。従って、特許文献1や2に開示された従来技術のみでは、S/N比測定の作業効率が極めて悪い上、作業者の技能や、経験、コンディション等によっても測定結果が左右され、信頼性に欠けるという問題は何ら解決されない。
本発明は、斯かる従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、管内面の渦流探傷において、S/N比を効率良く測定できると共に、信頼性の高いS/N比を測定可能な方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するべく、本発明は、請求項1に記載の如く、以下に示す各ステップA1〜D1を含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法を提供するものである。
(A1)まず最初に、管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得する。換言すれば、本ステップでは、例えば、探傷コイルを具備する探傷プローブを管の内面に挿入して管の軸方向に移動させることにより探傷プローブから出力される渦電流信号波形を、探傷器において、互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、それぞれA/D変換することにより、デジタルデータとしての信号波形データ(X軸成分の信号波形データ、Y軸成分の信号波形データ)を生成する。
(B1)次に、前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外する。ここで、前記除外する低周波成分のカットオフ周波数は、きずや損傷といった欠陥に相当する周波数の信号成分が除外されないと共に、管の軸方向に沿った管の内径や肉厚等の緩やかな変動や、探傷プローブの移動に伴う揺れ(管軸と探傷プローブ中心との位置ずれ:リフトオフ)等に起因した緩やかな電圧値の変動を除外し得るように適宜設定すればよい。これにより、周波数に関して欠陥との識別が困難であるベースノイズの電圧値を適切に評価可能である。なお、低周波成分を除外する方法としては、特に限定されるものではなく、公知の各種フィルタリング方法を適用することが可能である。
(C1)次に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i)とに基づき、下記の式(1)で定義されるノイズ電圧値V1を演算する。
Figure 2007121193
なお、上記式(1)で定義されるノイズ電圧値V1の意味するところは、概ね以下の通りである。すなわち、まず各サンプリング点(i=1〜n)における各信号波形データの電圧値X(i)と電圧値Y(i)との自乗和の平方根(=(X(i)+Y(i)1/2)を算出する。そして、この算出値を全てのサンプリング点について加算した後、サンプリング数nで除算する。以上の演算によって得られる演算値は、渦電流信号波形を全波整流した場合における、その全波整流波の平均値に相当する。ここで、信号波形が正弦波である場合、その全波整流波の平均値から信号波形の振幅(片側振幅)を算出するには、平均値にπ/2を乗算すればよいことが知られている。そこで、本ステップにおいては、渦電流信号波形が正弦波であると仮定し、上記演算値(全波整流波の平均値に相当)にπ/2を乗算する。斯かる演算によって得られる演算値は、渦電流信号波形を正弦波と仮定した場合の片側振幅に相当する。そして、最後に上記演算値を2倍することにより、ノイズ電圧値V1を算出する。以上に説明した演算によって算出される(すなわち、式(1)で定義される)ノイズ電圧値V1は、渦電流信号波形を正弦波と仮定した場合における、ピークtoピークの電圧値に相当することになる。
(D1)最後に、所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)Dと、前記ノイズ電圧値V1とに基づき、下記の式(2)で定義されるS/N比を演算する。なお、S/N比の演算の際には、例えば、所定の材質・寸法を有する一本の管について人工きずを設け、当該管についての電圧値Dが所定の電圧値として出力されるように感度を調整し、その感度を使用して、ノイズ電圧値V1の測定のみを各管毎に行えばよい。
Figure 2007121193
以上に説明したように、本発明に係るS/N比測定方法は、管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号のX軸成分及びY軸成分の信号波形データを取得し、所定の低周波成分を除外した後、上述した式(1)及び(2)に従ってS/N比を演算する構成である。従って、低周波成分を除外するプログラムや、式(1)及び(2)の演算を実行するプログラムをインストールしたコンピュータを用いる等により、少なくとも信号波形データを取得した後の一連の動作を自動化することができ、S/N比を高効率に測定可能である。また、式(1)及び(2)に従って一律にS/N比を演算するため、従来のように作業者の技能や、経験、コンディション等に左右されることなく、信頼性の高い測定結果を得ることが可能である。
なお、請求項1に係る発明は、式(1)に示すように、各サンプリング点における電圧値X(i)と電圧値Y(i)との自乗和の平方根を算出し、これを全てのサンプリング点(i=1〜n)について加算した後、サンプリング数nで除算する構成である。換言すれば、全てのサンプリング点における渦電流信号の電圧値を平均化し、これを用いてノイズ電圧値V1を演算する構成であるため、管の軸方向に沿ったノイズの分布状態に大きなムラがあるようなケースでは、演算されるノイズ電圧値V1が現実のノイズレベルよりも過小評価されてしまう虞がある。
斯かる過小評価の虞を低減するには、X軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データを管の軸方向に複数の区間に分割し、該分割した各区間毎に渦電流信号の電圧値を平均化して各区間毎にノイズ電圧値を演算すると共に、この演算した各ノイズ電圧値の全区間における最大値をS/N比の測定に用いるノイズ電圧値とすればよい。
すなわち、前記課題を解決するべく、本発明は、請求項2に記載の如く、以下に示す各ステップA2〜E2を含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法としても提供される。
(A2)まず最初に、管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得する。
(B2)次に、前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外する。
(C2)次に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及び前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データを、それぞれ管の軸方向に複数の区間j(j=1〜N、Nは2以上の整数)毎の信号波形データに分割する。
(D2)次に、前記分割した各区間j毎に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i,j)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i,j)とに基づき、下記の式(3)で定義されるノイズ電圧値V2(j)を演算する。
Figure 2007121193

(E2)最後に、所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)Dと、前記各区間j毎に演算したノイズ電圧値V2(j)の全区間における最大値V2とに基づき、下記の式(4)で定義されるS/N比を演算する。
Figure 2007121193
上記のように、請求項2に係る発明は、ステップA2において取得したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データから、ステップB2において所定の低周波成分を除外した後、ステップC2において管の軸方向に複数の区間毎の信号波形データに分割する構成とされている。しかしながら、本発明は、これに限るものではなく、ステップB2とステップC2との順序を入れ替え、取得したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データを管の軸方向に複数の区間毎の信号波形データに分割した後、各区間毎に所定の低周波成分を除外する構成を採用することも可能である。
すなわち、前記課題を解決するべく、本発明は、請求項3に記載の如く、以下に示す各ステップA3〜E3を含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法としても提供される。
(A3)まず最初に、管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分とY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得する。
(B3)次に、前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データを、それぞれ管の軸方向に複数の区間j(j=1〜N、Nは2以上の整数)毎の信号波形データに分割する。
(C3)次に、前記分割した各区間j毎に、前記X軸成分の信号波形データ及び前記Y軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外する。
(D3)次に、前記分割した各区間j毎に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i,j)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i,j)とに基づき、下記の式(3)で定義されるノイズ電圧値V2(j)を演算する。
Figure 2007121193

(E3)最後に、所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)Dと、前記各区間j毎に演算したノイズ電圧値V2(j)の全区間における最大値V2とに基づき、下記の式(4)で定義されるS/N比を演算する。
Figure 2007121193
なお、上記の請求項1〜3に係る発明において所定の低周波成分を除外する方法としては、請求項1に係る発明について前述したように特に限定されるものではないが、フィルタリングの精度が良く且つ高速処理が可能であるという点で、好ましくはフーリエ変換を用いたフィルタリング方法が用いられる。
すなわち、請求項4に記載の如く、請求項1〜3に係る発明における所定の低周波成分を除外するステップは、以下に示す各ステップa〜cを含むように構成することが好ましい。
(a)前記X軸成分の信号波形データ及び前記Y軸成分の信号波形データに、それぞれフーリエ変換を適用して周波数スペクトルを抽出する。
(b)次に、前記抽出された周波数スペクトルから前記低周波成分を除外する。
(c)最後に、前記低周波成分を除外した周波数スペクトルに逆フーリエ変換を適用して、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及び前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データを生成する。
本発明に係る管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法によれば、S/N比を効率良く測定できると共に、信頼性の高いS/N比を測定可能である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るS/N比測定方法を実施するための渦流探傷装置の概略構成を模式的に示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る渦流探傷装置10は、探傷プローブ1、探傷器2及び演算装置3を備えている。
探傷プローブ1は、所定の部位に探傷コイル(図示せず)が取り付けられており、探傷プローブ1の中心と管Pの軸とが略一致する状態で管Pの内面に挿入され、公知の推進機構(図示せず)によって管Pの軸方向に沿って略一定の速度で移動するように構成されている。この際、探傷プローブ1の探傷コイルに交流電圧が印加されることにより、交流磁界が発生し、これにより管Pの内面に渦電流が誘起される。そして、管Pの材質、管Pに存在する欠陥の種類や寸法等に応じた前記探傷コイルに流れる電流の変化が、渦電流信号として探傷器2に出力される。
探傷器2は、前述のように探傷プローブ1の探傷コイルに交流電圧を印加すると共に、探傷プローブ1から出力される渦電流信号波形を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分の信号波形に分離する。そして、各信号波形をそれぞれA/D変換し、デジタルデータとしての信号波形データ(X軸成分の信号波形データ、Y軸成分の信号波形データ)を生成する。生成された各信号波形データは、演算装置3に出力される。なお、X軸成分及びY軸成分の分離は、一般的な探傷器と同様に、探傷器2が具備する移相器や位相検波器(図示せず)を用いた公知の手段によってなされるため、本明細書においてはその具体的な説明を省略する。また、探傷器2は、一般的な探傷器と同様に、X軸成分及びY軸成分に分離する前の渦電流信号波形も出力可能に構成されている。
演算装置3は、CPU、ROM、RAMの他、探傷器2との間における各種データの入出力インタフェースや、探傷器2から入力された信号波形データを記憶するための外部記憶装置(光ディスク等)等を備えたワークステーションやパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータから構成されている。そして、探傷器2から入力された(外部記憶装置に記憶された)信号波形データに対して、後述する演算処理を施すためのプログラムがインストールされている。演算装置3は、一本或いは複数本の管PについてX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データの取得(外部記憶装置への記憶)が終了した時点で、外部記憶装置から上記記憶した各信号波形データを読み出し、前記プログラムに従った演算処理を施す。以下、本実施形態に係るS/N比測定方法の特徴部分である、演算装置3における演算処理の内容について具体的に説明する。
演算装置3は、まず最初に、上記のようにして取得したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外する。除外する低周波成分のカットオフ周波数は、きずや損傷といった欠陥に相当する周波数の信号成分が除外されないと共に、管Pの軸方向に沿った管Pの内径や肉厚等の緩やかな変動や、探傷プローブ1の移動に伴う揺れ等に起因した緩やかな電圧値の変動を除外し得るように、予め探傷試験結果等に基づいて適宜設定し、記憶しておけばよい。例えば、探傷プローブ1の移動速度を305mm/sec(=12.0インチ/sec)とすると、カットオフ周波数は100〜300Hz程度にするのが好ましい。
低周波成分を除外する方法としては、特に限定されるものではないが、フィルタリングの精度が良く且つ高速処理が可能であるという点で、本実施形態では、フーリエ変換を用いたフィルタリング方法を適用している。具体的に説明すれば、演算装置3は、以下に示す各ステップa〜cを順次実行するように構成されている。
(a)X軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データに、それぞれフーリエ変換(高速フーリエ変換アルゴリズム(FFT))を適用して周波数スペクトルを抽出する。
(b)次に、前記抽出された周波数スペクトルから、前記設定したカットオフ周波数以下の低周波成分を除外する。
(c)最後に、前記低周波成分を除外した周波数スペクトルに逆フーリエ変換(高速逆フーリエ変換アルゴリズム(IFFT))を適用して、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及び前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データを生成する。図2は、以上のようにして生成されたX軸成分の信号波形データを模式的に示す図である。なお、図示は省略するが、上記のようにして生成されたY軸成分の信号波形データも、図2に示す波形と同様の形態となる。
次に、演算装置3は、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i)とに基づき、下記の式(1)で定義されるノイズ電圧値V1を演算する。
Figure 2007121193
すなわち、図2に示す各サンプリング点i(i=1〜n)におけるX軸成分の信号波形データの電圧値X(i)とY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i)との自乗和の平方根を算出し、この算出値を全てのサンプリング点について加算した後、これにπ/nを乗算した値をノイズ電圧値V1として算出する。斯かるノイズ電圧値V1は、既述したように、渦電流信号波形を正弦波と仮定した場合における、ピークtoピークの電圧値に相当する値である。
最後に、演算装置3は、所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)Dと、前記ノイズ電圧値V1とに基づき、下記の式(2)で定義されるS/N比を演算する。なお、本実施形態においては、演算装置3に、人工きずを設けた所定の管Pについて探傷試験を行って取得した該人工きずに対応する電圧値Dが予め記憶されており、他の管PについてのS/N比測定(式(2)で定義されるS/N比の演算)の際には、人工きずに対応する渦電流信号がある特定の電圧値となるように設定された感度でノイズ電圧値V1の測定のみを各管P毎に行い、電圧値Dとしては予め記憶した電圧値Dを用いる構成とされている。
Figure 2007121193
以上に説明したように、本実施形態に係る渦流探傷装置10によって実施されるS/N比測定方法によれば、一連の測定動作が自動化されるため、S/N比を高効率に測定可能である。また、式(1)及び(2)に従って一律にS/N比を演算するため、従来のように作業者の技能や、経験、コンディション等に左右されることなく、信頼性の高い測定結果を得ることが可能である。
なお、本実施形態では、式(1)に示すように、演算装置3が、各サンプリング点における電圧値X(i)と電圧値Y(i)との自乗和の平方根を算出し、これを全てのサンプリング点について加算した後、これにπ/nを乗算した値をノイズ電圧値V1として算出する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、演算装置3が、X軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データを管Pの軸方向に複数の区間に分割し、該分割した各区間毎に本実施形態と同様の演算を行った後、演算した各区間毎のノイズ電圧値の全区間における最大値をS/N比測定に用いるノイズ電圧値とする構成を採用してもよい。
より具体的に説明すれば、演算装置3は、図3に示すように、前述した実施形態と同様にして低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データを、それぞれ管Pの軸方向に複数の区間j(j=1〜N、Nは2以上の整数)毎の信号波形データに分割する。次に、演算装置3は、分割した各区間j毎に、X軸成分の信号波形データの電圧値X(i,j)と、Y軸成分の信号波形データの電圧値Y(i,j)とに基づき、下記の式(3)で定義されるノイズ電圧値V2(j)を演算する。
Figure 2007121193
最後に、演算装置3は、所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値(ピークtoピークの電圧値)Dと、各区間j毎に演算したノイズ電圧値V2(j)の全区間における最大値V2とに基づき、下記の式(4)で定義されるS/N比を演算する。
Figure 2007121193
斯かる構成を採用することにより、管Pの軸方向に沿ったノイズの分布状態に大きなムラがあるようなケースであっても、S/N比測定に用いるノイズ電圧値が現実のノイズレベルよりも過小評価されてしまう虞を低減することが可能である。
なお、演算装置3が実施する上記の演算処理は、取得したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データから、所定の低周波成分を除外した後、管Pの軸方向に複数の区間毎の信号波形データに分割する構成である。しかしながら、取得したX軸成分の信号波形データ及びY軸成分の信号波形データを先に管Pの軸方向に複数の区間毎の信号波形データに分割した後、各区間毎に所定の低周波成分を除外する構成を採用しても、同様の作用効果を奏することが可能である。
以下、実施例及び比較例を示すことにより、本発明の特徴をより一層明らかにする。
<実施例1>
図1に示す構成と同様の渦流探傷装置を用いて、以下の表1に示す探傷条件で、前述した式(2)で定義されるS/N比を自動測定した。
Figure 2007121193
なお、人工きずに対応する渦電流信号の電圧値Dを測定する際には、人工きずとして周方向4箇所に90°ピッチで0.66mm径の貫通孔を設けた管を用いた。また、ノイズ電圧値V1を測定する際には、人工きずが設けられていない上記と同じ材質・寸法の管を用い、管全長に亘って渦流探傷を行った。さらに、低周波成分を除外する方法としては、フーリエ変換を用いたフィルタリング方法を適用した。
図4は、低周波成分を除外する前のX軸成分の信号波形データを示す。図4に示すように、信号波形データには管の軸方向に沿った緩やかな変動が見られ、これは探傷プローブの移動に伴う揺れが原因であると考えられる。また、図5は、図4に示す信号波形データにフーリエ変換(FFT)を適用することにより抽出した周波数スペクトルを示す。そして、図5に示す周波数スペクトルやY軸成分の信号波形データについての周波数スペクトル等に基づき、低周波成分を除去するカットオフ周波数を151Hzとした。図6は、前記カットオフ周波数で低周波成分を除外した周数スペクトルに逆フーリエ変換(IFFT)を適用することにより生成されたX軸成分の信号波形データを示す。図6に示すように、カットオフ周波数151Hzで低周波成分を除去することにより、管の軸方向に沿った緩やかな変動が除去され、これにより適切なノイズ電圧値V1を測定することが可能である。
<実施例2>
図1に示す構成と同様の渦流探傷装置を用いて、上記表1に示す探傷条件で、前述した式(4)で定義されるS/N比を自動測定した。なお、管に設けた人工きず及びカットオフ周波数は実施例1と同じものとした。また、ノイズ電圧値V2を測定する際、信号波形データを分割する各区間のサンプリング点数は長さに換算して約305mmとし、実施例1と同様に管全長に亘って渦流探傷を行った。
<比較例>
図1に示す構成と同様の渦流探傷装置を用いて、上記表1に示す探傷条件で、実施例1と同様の人工きずを設けた管及び設けなかった管のそれぞれについて、管全長に亘る渦電流信号の電圧値を取得した。そして、人工きずを設けなかった管について、探傷器から出力された渦電流信号波形の電圧値を作業者が目視で読み取り(読み取る際には目視による低周波成分の除去も行った)、その最大値をノイズ電圧値とした。S/N比は、人工きずによって得られた渦電流信号の電圧値を上記ノイズ電圧値で除算することにより算出した。
<評価結果>
表2に、実施例1、2及び比較例についてそれぞれ測定したノイズ電圧値、人工きずに対応する電圧値、S/N比及びS/N比測定に要した時間を示す。
Figure 2007121193
表2に示すように、実施例1及び2に係る方法で自動測定したS/N比と、従来の測定方法である比較例に係る方法で測定したS/N比とは、略同等の値である一方、S/N比の測定に要する時間は、実施例1及び2に係る方法の方が圧倒的に短かった。この結果は、本発明に係る方法によれば、少なくとも従来と同程度の精度でS/N比を極めて効率良く測定できることを示すものである。なお、上記比較例では、電圧値を読み取る作業者を替えた場合や、同じ作業者が繰り返し測定を行った場合の評価は行っていないが、目視による読み取りであるため、たとえ同一の渦電流波形に基づいてS/N比を測定したとしても、作業者の技能や、経験、コンディション等によって測定結果が変動することが予測される。これに対し、実施例1及び2に係る方法は、演算装置にインストールされたプログラムに従って演算処理を行いS/N比を自動測定する構成であるため、同一の信号波形データに基づいてS/N比を測定する場合には、常に同じ測定結果が得られることになり、従来に比べれば信頼性の高いS/N比を測定可能であると言える。
図1は、本発明の一実施形態に係るS/N比測定方法を実施するための渦流探傷装置の概略構成を模式的に示す図である。 図2は、図1に示す渦流探傷装置によって生成される、低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データを模式的に示す図(図1に示す渦流探傷装置によって演算されるノイズ電圧値V1の演算方法を説明するための説明図)である。 図3は、図1に示す渦流探傷装置によって生成される、低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データを模式的に示す図(図1に示す渦流探傷装置によって演算されるノイズ電圧値V2の演算方法を説明するための説明図)である。 図4は、本発明の実施例1に係る低周波成分を除外する前のX軸成分の信号波形データを示す。 図5は、図4に示す信号波形データにフーリエ変換(FFT)を適用して、周波数成分に分解することにより得られた周波数スペクトルを示す。 図6は、図5に示す周波数スペクトルに逆フーリエ変換(IFFT)を適用することにより生成されたX軸成分の信号波形データを示す。
符号の説明
1・・・探傷プローブ
2・・・探傷器
3・・・演算装置
10・・・渦流探傷装置
P・・・管

Claims (4)

  1. 管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得するステップと、
    前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外するステップと、
    前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i)とに基づき、下記の式(1)で定義されるノイズ電圧値V1を演算するステップと、
    所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値Dと、前記ノイズ電圧値V1とに基づき、下記の式(2)で定義されるS/N比を演算するステップとを含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法。
    Figure 2007121193
  2. 管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得するステップと、
    前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外するステップと、
    前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及び前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データを、それぞれ管の軸方向に複数の区間j(j=1〜N、Nは2以上の整数)毎の信号波形データに分割するステップと、
    前記分割した各区間j毎に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i,j)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i,j)とに基づき、下記の式(3)で定義されるノイズ電圧値V2(j)を演算するステップと、
    所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値Dと、前記各区間j毎に演算したノイズ電圧値V2(j)の全区間における最大値V2とに基づき、下記の式(4)で定義されるS/N比を演算するステップとを含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法。
    Figure 2007121193
  3. 管の内面を軸方向に沿って渦流探傷することにより得られる渦電流信号を互いに位相が90°異なるX軸成分及びY軸成分に分離し、X軸成分の信号波形データとY軸成分の信号波形データとを取得するステップと、
    前記取得したX軸成分の信号波形データ及び前記取得したY軸成分の信号波形データを、それぞれ管の軸方向に複数の区間j(j=1〜N、Nは2以上の整数)毎の信号波形データに分割するステップと、
    前記分割した各区間j毎に、前記X軸成分の信号波形データ及び前記Y軸成分の信号波形データからそれぞれ所定の低周波成分を除外するステップと、
    前記分割した各区間j毎に、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データの電圧値X(i,j)と、前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データの電圧値Y(i,j)とに基づき、下記の式(3)で定義されるノイズ電圧値V2(j)を演算するステップと、
    所定の人工きずを設けた管の内面を渦流探傷することにより得られる該人工きずに対応する渦電流信号の電圧値Dと、前記各区間j毎に演算したノイズ電圧値V2(j)の全区間における最大値V2とに基づき、下記の式(4)で定義されるS/N比を演算するステップとを含むことを特徴とする管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法。
    Figure 2007121193
  4. 前記所定の低周波成分を除外するステップは、
    前記X軸成分の信号波形データ及び前記Y軸成分の信号波形データに、それぞれフーリエ変換を適用して周波数スペクトルを抽出するステップと、
    前記抽出された周波数スペクトルから前記低周波成分を除外するステップと、
    前記低周波成分を除外した周波数スペクトルに逆フーリエ変換を適用して、前記低周波成分を除外したX軸成分の信号波形データ及び前記低周波成分を除外したY軸成分の信号波形データを生成するステップとを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の管内面の渦流探傷におけるS/N比測定方法。
JP2005316319A 2005-10-31 2005-10-31 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法 Expired - Fee Related JP4697593B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005316319A JP4697593B2 (ja) 2005-10-31 2005-10-31 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法
PCT/JP2006/321483 WO2007052550A1 (ja) 2005-10-31 2006-10-27 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法
EP06822444.3A EP1953543B1 (en) 2005-10-31 2006-10-27 Method for measuring s/n ratio in eddy current testing on internal surface of pipe or tube
CN200680040825XA CN101300482B (zh) 2005-10-31 2006-10-27 管内面涡流探伤中的s/n比测量方法
CA2626886A CA2626886C (en) 2005-10-31 2006-10-27 S/n ratio measuring method in eddy current testing on internal surface of pipe or tube
US12/084,380 US8027796B2 (en) 2005-10-31 2006-10-27 S/N ratio measuring method in eddy current testing on internal surface of pipe or tube
KR1020087011558A KR101066681B1 (ko) 2005-10-31 2006-10-27 관 내면의 와류 탐상에 있어서의 s/n 비 측정 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005316319A JP4697593B2 (ja) 2005-10-31 2005-10-31 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007121193A true JP2007121193A (ja) 2007-05-17
JP4697593B2 JP4697593B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38005702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005316319A Expired - Fee Related JP4697593B2 (ja) 2005-10-31 2005-10-31 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8027796B2 (ja)
EP (1) EP1953543B1 (ja)
JP (1) JP4697593B2 (ja)
KR (1) KR101066681B1 (ja)
CN (1) CN101300482B (ja)
CA (1) CA2626886C (ja)
WO (1) WO2007052550A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149838A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Japan Atom Power Co Ltd:The 渦電流法による内部欠陥評価方法
US8283918B2 (en) * 2006-01-25 2012-10-09 Korea Atomic Energy Research Institute Apparatus and method for searching eddy current of electric heat tube using measuring magnetic permeability in steam generator
JP2013113619A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Jfe Steel Corp 金属帯の渦流探傷方法
JP2020059601A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 フジテック株式会社 エレベータ用ロープの診断システム及び診断方法
JP2020059602A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 フジテック株式会社 エレベータ用ロープの診断システム及び診断方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010104213A1 (en) * 2009-03-11 2010-09-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Eddy current flaw detection probe
WO2011127126A1 (en) * 2010-04-09 2011-10-13 Waters Technologies Corporation Inspection method and device with heat exchangers
KR101151536B1 (ko) * 2010-04-20 2012-05-30 한국수력원자력 주식회사 와전류 신호 복조 모듈 및 이를 포함하는 와전류 신호 검사 장치
CN104777221B (zh) * 2015-04-21 2017-08-08 南昌航空大学 基于快速傅里叶变换动态轨迹的脉冲涡流检测方法
CN109974842B (zh) * 2017-12-27 2021-04-13 核动力运行研究所 一种热交换管本底噪声测量方法
CN111864666A (zh) * 2020-08-07 2020-10-30 上海贝思特管业有限公司 一种耐热耐磨高韧性自定位pvc管
WO2023288272A1 (en) * 2021-07-16 2023-01-19 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Detection of abnormal heat exchanger operating condition

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6064247A (ja) * 1983-09-19 1985-04-12 Nec Corp 鉄管の検査処理方法
JPS6134101B2 (ja) * 1977-05-18 1986-08-06 Mitsubishi Electric Corp
JPH01223340A (ja) * 1988-03-02 1989-09-06 Idemitsu Eng Co Ltd 渦流探傷方法および装置
JPH08211026A (ja) * 1995-02-07 1996-08-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 渦電流センサプローブ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4303885A (en) * 1979-06-18 1981-12-01 Electric Power Research Institute, Inc. Digitally controlled multifrequency eddy current test apparatus and method
JPS60125560A (ja) * 1983-12-12 1985-07-04 Kubota Ltd 金属面の検査方法
JPS6134101A (ja) 1984-07-25 1986-02-18 Sumitomo Special Metals Co Ltd 永久磁石用合金粉末の成型改良剤
JPS6195635A (ja) * 1984-10-16 1986-05-14 Nec Corp Cn比測定回路
JPS6215454A (ja) * 1985-07-12 1987-01-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦流探傷信号処理方法
US4763274A (en) * 1986-06-24 1988-08-09 Westinghouse Electric Corp. Machine implemented analysis eddy current data
JP2595251B2 (ja) * 1987-07-22 1997-04-02 東京瓦斯株式会社 強磁性体配管の探傷方法
JPH0423971A (ja) 1990-05-16 1992-01-28 Toa Kogyo Kk 餃子製造機の餃子取出し装置
JPH0441303A (ja) 1990-06-06 1992-02-12 Hokkai Can Co Ltd 空缶回収装置
JP2507474Y2 (ja) 1991-03-19 1996-08-14 原子燃料工業株式会社 細管検査用のプロ―ブ
JPH0528962A (ja) 1991-07-22 1993-02-05 Toshiba Lighting & Technol Corp 低圧水銀蒸気放電灯
JP2595251Y2 (ja) 1992-10-06 1999-05-24 大塚技研工業株式会社 媒体集合装置
US5623204A (en) * 1993-05-17 1997-04-22 Wilkerson; Brian Eddy current probe
US6784662B2 (en) * 2001-03-19 2004-08-31 Jentek Sensors, Inc. Eddy current sensor arrays having drive windings with extended portions

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134101B2 (ja) * 1977-05-18 1986-08-06 Mitsubishi Electric Corp
JPS6064247A (ja) * 1983-09-19 1985-04-12 Nec Corp 鉄管の検査処理方法
JPH01223340A (ja) * 1988-03-02 1989-09-06 Idemitsu Eng Co Ltd 渦流探傷方法および装置
JPH08211026A (ja) * 1995-02-07 1996-08-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 渦電流センサプローブ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8283918B2 (en) * 2006-01-25 2012-10-09 Korea Atomic Energy Research Institute Apparatus and method for searching eddy current of electric heat tube using measuring magnetic permeability in steam generator
JP2011149838A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Japan Atom Power Co Ltd:The 渦電流法による内部欠陥評価方法
JP2013113619A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Jfe Steel Corp 金属帯の渦流探傷方法
JP2020059601A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 フジテック株式会社 エレベータ用ロープの診断システム及び診断方法
JP2020059602A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 フジテック株式会社 エレベータ用ロープの診断システム及び診断方法
JP6992776B2 (ja) 2018-10-09 2022-01-13 フジテック株式会社 エレベータ用ロープの診断システム及び診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2626886A1 (en) 2007-05-10
WO2007052550A1 (ja) 2007-05-10
EP1953543A4 (en) 2011-12-07
KR101066681B1 (ko) 2011-09-21
EP1953543A1 (en) 2008-08-06
KR20080068856A (ko) 2008-07-24
EP1953543B1 (en) 2017-09-20
JP4697593B2 (ja) 2011-06-08
CN101300482B (zh) 2012-01-04
CN101300482A (zh) 2008-11-05
US8027796B2 (en) 2011-09-27
CA2626886C (en) 2014-09-16
US20090138222A1 (en) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4697593B2 (ja) 管内面の渦流探傷におけるs/n比測定方法
Chen et al. Feature extraction and selection for defect classification of pulsed eddy current NDT
JP4235648B2 (ja) 渦電流探傷信号処理方法
CN105067239B (zh) 基于扫频激励振动的梁裂纹故障检测装置及方法
JP5168663B2 (ja) 浸炭検知方法
JP2008064755A (ja) 部品の傷を識別する方法、および部品検査システム
US20160202212A1 (en) Systems and methods for steam generator tube analysis for detection of tube degradation
Zhang et al. A new signal processing method for the nondestructive testing of a steel wire rope using a small device
Okolo et al. Pulsed magnetic flux leakage method for hairline crack detection and characterization
Ren et al. Shaking noise elimination for detecting local flaw in steel wire ropes based on magnetic flux leakage detection
US20160216333A1 (en) System and method for induction motor rotor bar magnetic field analysis
Jiang et al. Rolling bearing quality evaluation based on a morphological filter and a Kolmogorov complexity measure
JP5669334B2 (ja) 適応ノイズ閾値処理を用いた熱交換器のための非破壊検査方法
KR101574102B1 (ko) 터빈 블레이드 핑거 도브테일 결함 검사용 와전류 검사장치 및 검사방법
Gillich et al. A versatile algorithm for estimating natural frequencies with high accuracy
JP7215076B2 (ja) クリープ余寿命診断方法及びクリープ余寿命診断システム
Zakiah et al. Detection and analysis of defect in steel tube using Vibration Impact Acoustic Emission (VIAE) method
Gillich et al. Improving the Capability of Detecting Damages in the Early State by Advanced Frequency Estimation
JP2007333630A (ja) 渦電流探傷法及び渦電流探傷装置
Yusa et al. Probabilistic evaluation of the area of coverage of a probe used for eddy current non-destructive inspections
JP5907750B2 (ja) 検査位置の検出方法、検査範囲確認方法、検査方法及び検査装置
Chady et al. Flaw recognition in presence of interferences from fasteners and subsurface structures
JP2015017898A (ja) 触針検査方法及び表面形状測定装置
Bakhtiari et al. Data analysis algorithms for flaw sizing based on eddy current rotating probe examination of steam generator tubes
JP2018141645A (ja) 渦電流探傷方法及び渦電流探傷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4697593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees