JP2007120541A - 配管接続構造 - Google Patents

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邦彦 新谷
Takeshi Tokumaru
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Abstract

【課題】各管部材に大きな振動が与えられた場合に各管部材及び接続部材の破損を防止することができる配管接続構造を提供する。
【解決手段】筒状の接続部材27の上端部27aに形成された嵌合部28を、内副管用継手14の継手本体21の下端部21bに固定し、内副管13及び継手本体21に外力が作用したときに該外力を吸収すべくそれらの相対位置の変化を許すために、接続部材27の下端部27bを内副管13の直管部15内に該直管部内での該直管部の軸線に沿った移動が可能となるように挿入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、管部材を他の管部材に接続部材を介して接続する配管接続構造に関する。
従来、例えばマンホールの上部に流入管により流入された流体をマンホールの下部に案内するための内副管と、該内副管及び流入管を互いに接続するための内副管用継手とを互いに接続する接続構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
内副管用継手は、内副管の端部及び流入管の端部がそれぞれ接続される一対の接続端部を有する。内副管の端部及び内副管用継手の接続端部は、筒状の接続部材を介して互いに接続されている。接続部材には、その軸線方向に伸縮可能な蛇腹が形成されており、接続部材の各端部は、それぞれ内副管の端部及び内副管用継手の接続端部に固定されている。
例えば地震の発生時、内副管及び内副管用継手にそれらを互いに近づかせる方向又は互いに離す方向への外力が作用したとき、その外力が接続部材に形成された蛇腹の伸縮により吸収される。これにより、内副管の端部及び内副管用継手の接続端部が互いに衝撃したり引っ張り合ったりすることによるそれらの破損を防止することができる。
特開2004−156337号(第3−4頁、図1)
しかしながら、接続部材の両端部がそれぞれ内副管及び内副管用継手のような管部材の端部に固定されていることから、各管部材に外力が作用したときに各管部材の相対位置が蛇腹の最大伸長量を超える大きさの変化量で変化した場合、各管部材から接続部材に引っ張り力が作用するため、この引っ張り力により接続部材が破損する虞がある。
また、接続部材の両端部がそれぞれ各管部材の端部に固定されていることから、蛇腹がその最大圧縮量で圧縮変形した状態でも、各管部材の端部間に接続部材の長さ寸法の分の間隙が形成される。このため、各管部材に外力が作用したときに各管部材の相対位置が蛇腹の最大圧縮量を超える大きさの変化量で変化した場合、その外力を蛇腹の圧縮変形で吸収し切れず、各管部材にはそれぞれから接続部材を介して衝撃荷重が作用するため、この衝撃荷重により各管部材が破損する虞がある。
そこで、本発明の目的は、各管部材の相対位置が大きく変化した場合でも、各管部材及び接続部材の破損を防止することができる配管接続構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも二つの管部材を筒状の弾性変形可能な接続部材を介して互いに接続する接続構造であって、前記接続部材の一端部は、一方の前記管部材の端部に固定されており、前記接続部材の他端部は、前記各管部材に外力が作用したときに該外力を吸収すべく前記各管部材の相対位置の変化を許すために他方の前記管部材内に該管部材内での該管部材の軸線に沿った移動が可能となるように挿入されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記接続部材の外周面には、該外周面から外方へ突出し、前記各管部材の相対位置が変化したときに前記接続部材の前記他方の管部材内での移動が許容される挿入位置を位置決めすべく前記他方の管部材内への挿入時に該管部材の端部に係合するストッパ部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ストッパ部の突出量は、前記接続部材が前記他の管部材内で該管部材への挿入方向へ移動したときに前記ストッパ部が前記他方の管部材内に進入し、前記ストッパ部の突出端が前記他方の管部材の内周面に摺動可能となるように設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記接続部材は、その他端部から前記ストッパ部に向けて外径が漸増するように形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各管部材を互いに接続する弾性変形可能な接続部材の一端部が一方の管部材の端部に固定され、接続部材の他端部が他方の管部材内に該管部材内での該管部材の軸線に沿った移動が可能となるように挿入されていることから、各管部材の軸線方向に沿った相対変位は、接続部材が前記他方の管部材内で該管部材の軸線に沿って移動することにより許容され、各管部材の軸線をずらす方向に沿った相対変位は、各管部材から接続部材に作用するせん断力により接続部材が弾性変形することにより許容される。これにより、例えば地震の発生時に各管部材にそれらを互いに近づかせる方向又は互いに離す方向への外力が作用したとき、その外力の各管部材の軸線に沿った成分は、接続部材の前記他方の管部材内での移動により吸収され、外力の各管部材の軸線を互いにずらす方向に沿った成分は、接続部材の弾性変形により吸収される。従って、各管部材に作用する外力が各管部材に衝撃荷重及び引っ張り力として作用することによる各管部材の破損を確実に防止することができる。
また、接続部材の他端部が、他方の管部材内に該管部材の軸線に沿って移動可能に挿入されていることから、例えば地震発生時に各管部材に外力が作用したとき、前記他の管部材と接続部材との相対位置が変化するので、各管部材に作用した外力が各管部材から接続部材に従来のような引っ張り力として作用することはない。これにより、各管部材にそれらの相対位置を大きく変化させるような大きさの外力が作用した場合でも、各管部材から接続部材に作用する引っ張り力による従来のような接続部材の破損を確実に防止することができる。
更に、接続部材の他端部が、前記他方の管部材内に該管部材の軸線に沿って移動可能に挿入されていることから、前記他の管部材内に接続部材をほぼ全体的に挿入することができる。すなわち、前記他の管部材内に接続部材をほぼ全体的に挿入した状態では、各管部材の端部間に従来のような接続部材の蛇腹が最大圧縮量で圧縮変形したとき程の大きな間隙は形成されない。これにより、例えば地震発生時に各管部材にそれらを互いに近づける方向への外力が作用したとき、接続部材が前記他の管部材内で該管部材内への挿入方向へ移動することにより、各管部材の相対位置を従来に比べて大きく変化させることができる。従って、各管部材の相対位置が大きく変化させる外力が各管部材に作用した場合でも、各管部材に作用する外力を前記他の管部材の軸線に沿った接続部材の移動により従来に比べて確実に吸収することができるので、各管部材にそれぞれから接続部材を介して衝撃荷重が作用することによる従来のような各管部材の破損を確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、接続部材の外周面に形成されたストッパ部を、前記他方の管部材内への挿入時に該管部材の端部に係合することにより、各管部材の相対位置が変化したときに接続部材の前記他方の管部材内での移動が許容される挿入位置を容易に位置決めすることができる。これにより、前記他の管部材内への接続部材の前記挿入位置の位置決め作業を容易に行うことができるので、配管接続作業の時間短縮化を確実に図ることができる。
また、接続部材の前記挿入位置で、前記他の管部材の端部がストッパ部に係合していることから、例えば地震の発生時に、各管部材にそれらを互いに離す方向に外力が作用したとき、接続部材が前記他の管部材内でその軸線に沿って該管部材からの抜出し方向へ向けて移動することにより前記外力を吸収することができる。また、各管部材にそれらを互いに近づける方向に外力が作用したときには、接続部材の一端部とストッパ部との間の部分がストッパ部を介して前記他の管部材の端部から作用する圧縮力により圧縮弾性変形するので、この圧縮弾性変形により前記外力をより確実に吸収することができる。
更に、筒状の接続部材の前記部分を単に圧縮弾性変形することにより各管部材に与えられた外力を吸収することから、接続部材の無負荷状態では、接続部材に蛇腹が形成された場合のような溝は接続部材の内周面に形成されない。これにより、流体に含まれる塵埃が接続部材内に引っ掛かって滞留することが抑制されるので、接続部材内に塵埃が滞留することによる接続部材の圧縮変形の妨げを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ストッパ部の突出量は、接続部材が前記他の管部材内で該管部材への挿入方向へ移動したときにストッパ部が前記他方の管部材内に進入し、ストッパ部の突出端が前記他方の管部材の内周面に摺動可能となるように設定されていることから、接続部材が前記他の管部材内で該管部材への挿入方向へ移動したとき、前記他の管部材内に進入したストッパ部の突出端が前記他の管部材の内周面に摺動することによりストッパ部の突出端と前記他の管部材の内周面との間に摩擦が生じる。これにより、各管部材にそれらを互いに近づかせる方向に外力が作用したとき、接続部材が前記他の管部材内で該管部材への挿入方向へ移動することに加え、ストッパ部の突出端と前記他の管部材の内周面との間に生じる摩擦により、前記外力をより確実に吸収することができる。
請求項4に記載の発明によれば、接続部材が、その他端部からストッパ部に向けて外径が漸増するように形成されていることから、接続部材の外径が一様な場合に比べて接続部材を前記他の管部材内に容易に挿入することができる。これにより、配管接続作業の時間短縮化をより確実に図ることができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
図1は、マンホール11の上部11aに流入管12により流入された流体をマンホール11の下部11cに案内するための内副管13と、該内副管及び流入管12を互いに接続するための内副管用継手14とを互いに接続する配管接続構造10に本発明を適用した例を示す。
内副管13は、硬質塩化ビニルのように剛性の高い樹脂材料からなり、マンホール11内にその上下方向に沿って配置される直管部15と、該直管部の下端15bに接続され、該下端からマンホール11の下部11cに形成された排出口16へ向けて底面11bに沿って伸びるL字状の曲管部15´とを備える。直管部15は、後述する接続部材27の長さ寸法よりも長い長さ寸法を有し、上端15aで内副管用継手14に接続される。
流入管12は、内副管用継手14に接続される接続端部12aを有する。流入管12の外周面12bには、図示の例では、流入管12の剛性を高めるための複数の環状のリブ17が外周面12bから流入管12の径方向外方へ張り出し且つ流入管12の軸線方向に互いに等間隔をおいて形成されている。
流入管12は、マンホール継手18を介してマンホール11に接続されている。マンホール継手18は、流入管12の挿入を許す筒部19と、該筒部の端部から筒部19の径方向外方へ張り出す弾性変形可能な張出部20とを有する。マンホール継手18は、その筒部19がマンホール11の上部11aにおける周壁11dに形成された貫通孔24でマンホール内11に開放するように配置され、張出部20が貫通孔24の縁部24aに例えば接着剤により接着されることによりマンホール11に固定される。流入管12は、その接続端部12aがマンホール継手18の筒部19内を経てマンホール11内に挿入されることにより、マンホール11に接続される。マンホール継手18の張出部20が弾性変形可能であることから、例えば地震の発生時に流入管12に振動が与えられたとき、流入管12からマンホール11に作用する力が張出部20の弾性変形により吸収される。これにより、例えば地震発生時に流入管12及びマンホール11が破損することが防止される。
流入管12と内副管13とを互いに接続するための内副管用継手14は、マンホール11内に内副管13の上方で配置され、図示の例では、縦断面が十字状をなした継手本体21を備える。継手本体21は、内副管13と同様に、硬質塩化ビニルのように剛性の高い樹脂材料からなる。
継手本体21の図1で見て左側に位置する左端部21aには、流入管12の挿入を許し、該流入管により案内された流体が流入する流入口22が形成されている。また、継手本体21の下端部21bには、内副管13の直管部15の上端15aが接続され、継手本体21内から流体が流出する流出口23が形成されている。更に、継手本体21の上端部21c及び図1で見て右側に位置する右端部21dには、それぞれ継手本体21内を点検するための第一点検口25及び第二点検口26が形成されている。上端部21c及び右端部21dには、それぞれ第一点検口25及び第二点検口26を開閉するための蓋体25a,26aが着脱可能に設けられている。流入管12及び内副管13をそれぞれ継手本体21の左端部21a及び下端部21bに接続することにより、流入管12及び内副管13が内副管用継手14を介して互いに接続される。継手本体21の左端部21aへの流入管12の接続は、従来よく知られた接着接合、ゴム輪接合及び融着接合等の接合方法により行われる。
流入管12によりマンホール11の上部11aに案内された流体は、従来よく知られているように、流入管12から流入口22を経て継手本体21内に案内され、該継手本体の流出口23を経て内副管13の直管部15及び曲管部15´内を順次案内されることにより、排出口16からマンホール11の外方へ排出される。これにより、マンホール11の上部11aに案内された流体が該上部から底面11bに直接落下することなく該底面に案内されるので、流体がマンホール11の底面11bに直接落下することによる該底面の侵食が防止される。
本発明に係る配管接続構造10は、内副管13を内副管用継手14の継手本体21の下端部21bに接続するための筒状の前記した接続部材27を備える。
接続部材27は、例えばゴムのように弾性変形可能な材料からなり、図2に示すように、その軸線が継手本体21の下端部21bの軸線及び内副管13の軸線に一致するように配置されている。接続部材27の外径は、内副管13の直管部15の内径とほぼ等しい大きさを有する。
接続部材27の一端部すなわち上端部27aには、継手本体21の下端部21bにその外方から嵌合される嵌合部28が形成されている。嵌合部28は、接続部材27の上端部27aを拡径することにより形成されており、図示の例では、継手本体21の下端部21bに嵌合された状態で、嵌合部28を取り巻くように設けられた結束部材29により継手本体21の下端部21bに固定されている。結束部材29は、図示の例では、ウォームギア方式で内径が調節可能なホースバンド状の結束部材で構成されている。
接続部材27の他端部すなわち下端部27bは、内副管13の直管部15内に挿入されている。接続部材27の外径が、前記したように、内副管13の直管部15の内径とほぼ等しい大きさを有することから、接続部材27が内副管13の直管部15内に挿入された状態では、接続部材27は内副管13の軸線に沿って移動可能となる。接続部材27の軸線に沿った長さ寸法は、例えば地震の発生時に内副管13及び継手本体21に与えられる振動によりそれらの軸線に沿った相対位置の想定変位量よりも大きくなるように設定されている。相対位置の想定変位量は、例えば継手本体21の左端部21aに接続された流入管12の振幅に基づいて設定することができる。内副管13の直管部15内への接続部材27の挿入量は、内副管13及び継手本体21の相対位置が変化したとき、接続部材27が直管部15から抜出したり直管部15の上端15a及び継手本体21の下端部21bが突き当たるまで接続部材27が直管部15内に挿入したりすることを防止するために、内副管13の直管部15内での該直管部の軸線に沿った移動が許容されるように設定されている。内副管13及び継手本体21の相対位置が変化していない無負荷状態における内副管13の直管部15内への接続部材27の挿入位置は、図示の例では、直管部15の上端15aが接続部材27の軸線方向のほぼ中心に位置するように接続部材27を直管部15内に挿入することにより規定される。
内副管13を内副管用継手14に接続する際、先ず、内副管用継手14の継手本体21に接続部材27を取り付ける。このとき、接続部材27の嵌合部28を継手本体21の下端部21bに嵌合させ、前記した結束部材29により嵌合部28を継手本体21の下端部21bに固定する。これにより、継手本体21への接続部材27の取り付けが終了する。
次に、継手本体21に取り付けられた接続部材27を内副管13の直管部15内にその上端15aから前記挿入位置まで挿入する。これにより、内副管13及び内副管用継手14が接続部材27を介して互いに接続される。
例えば地震が発生した際に内副管13及び内副管用継手14に振動が与えられたとき、その内副管13の軸線に沿った相対変位は、接続部材27が内副管15の直管部15内で移動することにより許容され、内副管13及び継手本体21の下端部21bの軸線を互いにずらす方向に沿った相対変位は、内副管13及び継手本体21から作用するせん断力により接続部材27が弾性変形することにより許容される。
これにより、例えば地震の発生時に内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づかせる方向又は互いに離す方向への外力が作用したとき、その外力の内副管13及び継手本体21の下端部21bの軸線に沿った成分は、接続部材27の内副管13の直管部15内での移動により吸収され、外力の内副管13及び継手本体21の下端部21bの軸線を互いにずらす方向に沿った成分は、接続部材27の弾性変形により吸収される。従って、内副管13及び継手本体21に作用する外力がそれらに衝撃荷重及び引っ張り力として作用することによる内副管13及び継手本体21の破損を確実に防止することができる。
また、接続部材27の下端部27bが、内副管13の直管部15内に該直管部の軸線に沿って移動可能に挿入されていることから、例えば地震発生時に内副管13及び継手本体21に外力が作用したとき、内副管13と接続部材27との相対位置が変化するので、内副管13及び継手本体21に作用した外力がそれらから接続部材27に従来のような引っ張り力として作用することはない。
これにより、内副管13及び継手本体21にそれらの相対位置を大きく変化させるような大きさの外力が作用した場合でも、内副管13及び継手本体21から接続部材27に作用する引っ張り力による従来のような接続部材27の破損を確実に防止することができる。
更に、接続部材27の下端部27bが、内副管13の直管部15内に該直管部の軸線に沿って移動可能に挿入されており、直管部15が、接続部材27の長さ寸法よりも長い長さ寸法を有することから、直管部15内に接続部材をほぼ全体的に挿入することができる。すなわち、直管部15内に接続部材27をほぼ全体的に挿入した状態では、直管部15の上端15a及び継手本体21の下端部21b間に従来のような接続部材の蛇腹が最大圧縮量で圧縮変形したとき程の大きな間隙は形成されない。
これにより、例えば地震発生時に内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づける方向への外力が作用したとき、接続部材27が内副管13の直管部15内で該直管部内への挿入方向へ移動することにより、内副管13及び継手本体21の相対位置を従来に比べて大きく変化させることができる。
従って、内副管13及び継手本体21の相対位置が大きく変化させる外力がそれらに作用した場合でも、内副管13及び継手本体21に作用する外力を内副管13の直管部15の軸線に沿った接続部材27の移動により従来に比べて確実に吸収することができるので、内副管13及び継手本体21にそれぞれから接続部材27を介して衝撃荷重が作用することによる従来のような内副管13及び継手本体21の破損を確実に防止することができる。
本実施例において、接続部材27の外周面27cに、図3に示すように、内副管13の直管部15内への接続部材27の前記した挿入位置を位置決めするためのストッパ部31を形成することができる。
ストッパ部31は、図3に示すように、接続部材27の軸線方向の中心における外周面27cから接続部材27の外方へ突出するように形成されており、外周面27cを廻る環状をなしている。ストッパ部31の接続部材27の外周面27cからの突出量は、図示の例では、内副管13の直管部15内への挿入時に該直管部の上端15aに係合可能となるように設定されている。
図3に示す例によれば、接続部材27の外周面27cに形成されたストッパ部31を、内副管13の直管部15内への挿入時に該直管部の上端15aに係合することにより、内副管13及び継手本体21の相対位置が変化したときに直管部15内での接続部材27の移動が許容される挿入位置を容易に位置決めすることができる。従って、内副管13の直管部15内への接続部材27の前記挿入位置の位置決め作業を容易に行うことができるので、配管接続作業の時間短縮化を確実に図ることができる。
また、接続部材27の前記挿入位置で、内副管13の直管部15の上端15aがストッパ部31に係合していることから、例えば地震の発生時に、内副管及び継手本体21にそれらを互いに離す方向に外力が作用したとき、接続部材27が内副管13の直管部15内でその軸線に沿って該直管部からの抜出し方向へ向けて移動することにより前記外力を吸収することができる。また、内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づける方向に外力が作用したときには、接続部材27の上端部27aとストッパ部31との間の部分27dがストッパ部31を介して直管部15の上端15aから作用する圧縮力により圧縮弾性変形するので、この圧縮弾性変形により前記外力をより確実に吸収することができる。
従来の接続部材のように蛇腹が形成されている場合、蛇腹の無負荷状態で接続部材内に流体が流れたとき、流体に含まれる塵埃が蛇腹を構成する複数の溝に引っ掛かって滞留してしまうことがある。このため、蛇腹を構成する各溝内に滞留した塵埃により蛇腹の圧縮変形が妨げられ、接続部材により接続された各管部材に作用した外力を蛇腹の圧縮変形により十分に吸収することができない。
これに対し、図3に示す例によれば、筒状の接続部材27の前記部分27dを単に圧縮弾性変形することにより内副管13及び継手本体21に作用した外力を吸収することから、接続部材27の無負荷状態では、接続部材に蛇腹が形成された場合のような溝は接続部材27の内周面に形成されない。これにより、流体に含まれる塵埃が接続部材27内に滞留することが抑制されるので、接続部材27内に塵埃が滞留することによる従来のような接続部材の圧縮変形の妨げを確実に防止することができる。
図3に示す例では、ストッパ部31の突出量が、内副管13の直管部15内への挿入時に該直管部の上端15aに係合可能となるように設定された例を示したが、これに代えて、図4に示すように、接続部材27が内副管13の直管部15内で該直管部内への挿入方向へ移動したときに直管部15内に進入し、突出端31aが内副管13の直管部15の内周面15cに摺動可能となるように、ストッパ部31の突出量を設定することができる。
すなわち、図4に示す例では、ストッパ部31の突出量は、接続部材27が挿入方向へ移動したときにストッパ部31が直管部15の上端15aから受ける力の成分のうち、ストッパ部31を接続部材27の内方へ向けて押し込む押圧力として作用する成分が、ストッパ部31から接続部材27の上端部27a及びストッパ部31間の部分27dに圧縮力として作用する成分よりも大きくなるように設定されている。これにより、例えば地震発生時に接続部材27が内副管13の直管部15内で該直管部への挿入方向へ移動したとき、接続部材27の前記部分27dが弾性変形することなく直管部15の上端15aからストッパ部31に作用する前記押圧力によりストッパ部31が接続部材27の内方に押し込まれるので、直管部15内へのストッパ部31の進入が可能となる。
ストッパ部31が直管部15内に進入した状態で接続部材27が前記挿入方向へ移動すると、ストッパ部31の突出端31aが直管部15の内周面15cに摺動することにより、ストッパ部31の突出端31aと直管部15の内周面15cとの間に摩擦が生じる。これにより、内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づかせる方向に外力が作用したとき、接続部材27が内副管13の直管部15内で該直管部への挿入方向へ移動することに加え、ストッパ部31の突出端31aと直管部15の内周面15cとの間に生じた摩擦により、前記外力をより確実に吸収することができる。
図4に示す例では、接続部材27の外周面27cに単一のストッパ部31が形成された例を示したが、これに代えて、図示しないが、複数のストッパ部を接続部材27の軸線方向の中心と上端部27aとの間に接続部材27の軸線に沿って形成することができる。これにより、ストッパ部31の突出端31aと直管部15の内周面15cとの間に生じる摩擦力をより高めることができる。
また、図3及び図4に示す例では、ストッパ部31が環状をなした例を示したが、これに代えて、図示しないが、接続部材27の外周面27bに接続部材27の周方向に沿って互いに間隔をおいて形成された複数の突起部でストッパ部を構成することができる。
また、図3及び図4に示す例に代えて、図示しないが、内副管13の直管部15内への接続部材27の挿入時に直管部15の上端15aに係合可能であり、内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づかせる方向に所定の値を超える外力が作用したとき、内副管13の直管部15内に進入し、突出端31aが直管部15の内周面15cに摺動可能となるように、ストッパ部31の突出量を設定することができる。
この場合、内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づかせる方向に所定の値よりも小さい大きさの外力が作用したとき、すなわち、接続部材27が挿入方向へ移動したときに直管部15の上端15aからストッパ部31を介して接続部材27の上端部27a及びストッパ部31間の部分27dに作用する圧縮力よりも、直管部15の上端15aからストッパ部31に作用する接続部材27の内方へ向けての押圧力が小さい場合、接続部材27の前記部分27dの圧縮弾性変形により、前記外力を吸収することができる。また、内副管13及び継手本体21にそれらを互いに近づかせる方向に所定の値を超える外力が作用したとき、すなわち、接続部材27が挿入方向へ移動したときに直管部15の上端15aからストッパ部31を介して接続部材27の前記部分27dに作用する圧縮力よりも、直管部15の上端15aからストッパ部31に作用する接続部材27の内方へ向けての押圧力が大きい場合、接続部材27が内副管13の直管部15内で該直管部への挿入方向へ移動することに加え、ストッパ部31の突出端31aと直管部15の内周面15cとの間に生じた摩擦により、前記外力をより確実に吸収することができる。
図1乃至図4に示した例では、接続部材27の嵌合部28を除く部分は、一様な外径を有する例を示したが、これに代えて、図5に示すように、接続部材27の下端部27bから接続部材27の軸線方向の中心部又はストッパ部31に向けて外径が漸増するように形成することができる。この場合、接続部材27の外径が一様な場合に比べて該接続部材を内副管13の直管部15内に容易に挿入することができる。これにより、配管接続作業の時間短縮化をより確実に図ることができる。
図1乃至図5に示す例では、マンホール11の上部11aに流入管12により流入された流体をマンホール11の下部11cに案内するための内副管13と、該内副管及び流入管12を互いに接続するための内副管用継手14とを互いに接続する配管接続構造10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、内副管13以外の管部材を、内副管用継手14以外の管部材に接続する配管接続構造に本発明を適用することができる。
本発明に係る配管接続構造を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る内副管及び内副管用継手が接続部材により接続された状態を概略的に示す縦断面図である。 図1及び図2に示す例とは別の実施例を概略的に示す縦断面図である。 図3とは別のストッパ部が形成された例を概略的に示す縦断面図である。 図1及び図2に示す接続部材の変形例を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
10 配管接続構造
14 一方の管部材(内副管用継手)
15a 端部(内副管の直管部の上端)
21b 端部(継手本体の下端部)
27 接続部材
27a 一端部(接続部材の上端部)
27b 他端部(接続部材の下端部)
27c 外周面(接続部材の外周面)
31 ストッパ部
31a 突出端

Claims (4)

  1. 少なくとも二つの管部材を筒状の弾性変形可能な接続部材を介して互いに接続する接続構造であって、前記接続部材の一端部は、一方の前記管部材の端部に固定されており、前記接続部材の他端部は、前記各管部材に外力が作用したときに該外力を吸収すべく前記各管部材の相対位置の変化を許すために他方の前記管部材内に該管部材内での該管部材の軸線に沿った移動が可能となるように挿入されていることを特徴とする配管接続構造。
  2. 前記接続部材の外周面には、該外周面から外方へ突出し、前記各管部材の相対位置が変化したときに前記接続部材の前記他方の管部材内での移動が許容される挿入位置を位置決めすべく前記他方の管部材内への挿入時に該管部材の端部に係合するストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管接続構造。
  3. 前記ストッパ部の突出量は、前記接続部材が前記他の管部材内で該管部材への挿入方向へ移動したときに前記ストッパ部が前記他方の管部材内に進入し、前記ストッパ部の突出端が前記他方の管部材の内周面に摺動可能となるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管接続構造。
  4. 前記接続部材は、その他端部から前記ストッパ部に向けて外径が漸増するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配管接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018173148A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 積水化学工業株式会社 伸縮継手および配管構造

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