JP2007119929A - 作業用手袋 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、通気性が悪く蒸れやすい、指を屈伸しにくいという欠点を有するゴム手袋と、滑りやすい、網目から泥等が入り指先が汚れやすい、指先が弱く穴が開きやすいという欠点を有する軍手に対し、これら両方の欠点を解消する新たな作業用手袋を提供することを目的とする。
【解決手段】
指先部分に樹脂を塗布し指先被膜を形成し、さらに布製手袋の掌側に樹脂製の滑り止めを有することを特徴とする作業用手袋。
【選択図】 図１

Description

本発明は、工場での作業や農作業に用いる作業用手袋に関するものである。

従来、工場での作業や、園芸、農作業等の際には、手の汚れを防ぐためにゴム手袋や軍手が用いられてきた。しかしゴム手袋には、通気性が悪く蒸れやすい、指を屈伸しにくいという欠点があった。一方軍手には、滑りやすい、網目から泥等が入り指先が汚れやすい、指先が弱く穴が開きやすいという欠点があった。そこで、文献１及び２において、布製手袋の指先部分にゴム等の樹脂を塗布した作業用手袋が提案されている。
実開平３−７０２１２号公報 実開平６−５１２２３号公報

しかしながら、前記作業用手袋においては、指先部分は樹脂により滑りにくくなっているものの、それ以外の部分は通常の布製手袋と同様であり、滑りやすいという問題は解決されていない。

本発明は、ゴム手袋及び軍手の欠点を解消し、さらに前記作業用手袋よりも滑りにくい新たな作業用手袋を提供することを目的とする。

本発明のうち請求項１記載の発明は、指先部分に樹脂を塗布し指先被膜を形成し、さらに布製手袋の掌側に樹脂製の滑り止めを有することを特徴とする。この滑り止めの形状は、点状突部、線状突部、模様状突部などの滑り止め機能を備えているものは全て含む。

また、請求項２記載の発明のように、一般的に作業でよく使う指である親指、人差指及び中指の指先部分のみに前記指先被膜を形成することで、指先の保護と指先からの泥の侵入を防ぎ、しかも薬指及び小指が動かし易くなり、細かい作業にも効果的に対応できる。

さらに、請求項３記載の発明のように、指先被膜の形成されていない薬指と小指の指先部分を切り落とし、指出し部とすることで、薬指と小指を自由に動かすことができ、細かい作業により効果的に対応できると共に、通気性にも優れ蒸れ防止の作用を有効に発揮する。

本発明のうち請求項１記載の発明によれば、指先部分に樹脂を塗布し指先被膜を形成することで、網目から泥等が入り指先が汚れることがなく、穴が開くこともない。また、指先以外の部分は通常の布製手袋と同様であるから通気性が良好で蒸れにくく、指の屈伸も容易である。さらに掌側に樹脂製の滑り止めを有するので、物を掴んだ際に滑りにくく作業性が良い。

本発明のうち請求項２記載の発明によれば、指先被膜を、作業でよく使う親指、人差指及び中指の指先部分のみに限定することで、泥の入り込み防止と指先の保護を前記指先被膜で支障なく発揮でき、しかも指先被膜のない薬指及び小指の屈伸がさらに容易となり、細かい作業においても作業性を高めることができる。

本発明のうち請求項３記載の発明によれば、指先被膜の形成されていない薬指と小指の指先部分を切り落とし、指出し部とすることで、薬指と小指を自由に動かすことができ、より作業性が高められると共に、通気性も向上し、蒸れ防止にも効果的である。

本発明の手袋の具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。

本作業用手袋は、図１に示すように、指先部分に樹脂を塗布し指先被膜２を形成し、さらに布製手袋１の掌側全面に樹脂製の滑り止め３を有する。布製手袋１は一般的な軍手であるが、その材料は、綿、ポリエステル、レーヨン、アクリル、あるいはそれらの合成繊維等、使用目的によって自由に選ぶことができる。また、指先被膜２については、指先の感触が伝わりやすく、また指を屈伸しやすくするために、樹脂をなるべく薄く塗布する方が望ましいが、使用目的によっては厚く塗布しても良い。さらに、掌部分の滑り止め３は折れ線状の樹脂を等間隔に接着したものであり、指部分の滑り止め３は半球状の樹脂を等間隔に接着したものであるが、これらの大きさや形状は自由に選ぶことができ、また等間隔ではなく特定の部分のみに接着しても良い。これら指先被膜２及び滑り止め３の材料は、天然ゴムや塩化ビニル等、使用目的に合わせた強度や柔軟性を持つ素材から自由に選ぶことができる。

図２は本発明の作業用手袋の第２実施形態を示す。本作業用手袋は指先被膜２を親指、人差指及び中指の指先部分のみに形成する。滑り止め３は全面に渡って折れ線状の樹脂を等間隔に接着したものであり、特に指先被膜２のない薬指及び小指については指先部分にまで接着している。

図３は本発明の作業用手袋の第３実施形態を示す。本作業用手袋は、図１に示す第１実施形態に対して、手首の部分を延長して袖長部４としたものである。これにより装着者の手首から肘にまでを覆うことができ、作業時に服の袖等が汚れることを防ぐことができる。
滑り止め３は全面に渡って半球状の樹脂を等間隔に接着したものである。

図４は本発明の作業用手袋の第４実施形態を示す。本作業用手袋は、図２に示す第２実施形態に対して、指先被膜２のない薬指と小指の指先部分を切り落とし指出し部５としたものである。薬指と小指が露出し自由に動かせるので、より細かい作業に対応しやすくなり、しかも蒸れ防止に一層効果的である。

本発明の作業用手袋を示す正面図（掌側）である。 本発明の作業用手袋の第２実施形態を示す正面図（掌側）である。 本発明の作業用手袋の第３実施形態を示す正面図（掌側）である。 本発明の作業用手袋の第４実施形態を示す正面図（掌側）である。

符号の説明

１ 布製手袋
２ 指先被膜
３ 滑り止め
５ 指出し部

Claims (3)

1. 指先部分に樹脂を塗布し指先被膜（２）を形成し、さらに布製手袋（１）の掌側に樹脂製の滑り止め（３）を有することを特徴とする作業用手袋。
2. 前記指先被膜（２）を親指、人差指及び中指の指先部分のみに形成することを特徴とする請求項１記載の作業用手袋。
3. 前記指先被膜（２）の形成されていない薬指と小指の指先部分を切り落とし、指出し部（５）としてあることを特徴とする請求項２記載の作業用手袋。
   

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