JP2007119911A - 成膜装置、成膜方法、及び光電変換装置の作製方法 - Google Patents

成膜装置、成膜方法、及び光電変換装置の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板のカールを抑制し、信頼性の高い光電変換装置を得ることを課題とする。
【解決手段】基板を送り出すローラを有する第1の搬送室と、放電電極を有する成膜室と、前記搬送室と前記成膜室との間、もしくは前記成膜室どうしの間に設置されたバッファ室と、前記バッファ室の前記基板が出入りする部分に設けられたスリットと、前記基板を巻き取るローラを有する第2の搬送室と有し、前記スリットには少なくとも1つのタッチロールが設置されており、前記タッチローラは前記基板の成膜面に接触する成膜装置、及びこのような成膜装置を用いて行う成膜方法並びに光電変換装置の作製方法に関する。このような成膜方法を用いると、素子の受光領域に傷を付けるのを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換素子、光電変換装置及びその作製方法に関する。また、光電変換装置を用いた電子機器、及び半導体装置に関する。
近年、光電変換装置の作製において、低コストで生産できる工程が期待されている。製造の低コスト化を図る手段の一つとして、ロール状に巻いた可撓性基板を他方のロールへ巻き取りながら、その過程において成膜、印刷、レーザー加工等の各単位操作を連続的に処理する方法が知られている。この方法をロールトゥロール(Roll―to−Roll)法と呼んでいる(特許文献1参照)。
従来のロールトゥロール(Roll―to−Roll)方式の成膜装置を図2に示す。図2の成膜装置は、複数のチャンバ、例えば成膜室1001、バッファ室1002(1002a、1002b)を有しており、成膜室1001には放電電極1011が設置されている。バッファ室1002a及び1002bにはそれぞれタッチローラ1012(1012a、1012b)が設置されている。搬送室1005とバッファ室1002aとの間、バッファ室1002aと成膜室1001との間、成膜室1001とバッファ室1002bとの間、バッファ室1002bと搬送室1006との間には、スリット1013(1013a、1013b、1013c、1013d)が形成されている。すなわち、成膜室1001とバッファ室1002aとの間にはスリット1013b、成膜室1001とバッファ室1002bとの間にはスリット1013cが設置されている。スリットそれぞれにタッチローラ1014(1014a、1014b、1014c、1014d、1014e、1014f、1014g、1014h)が設置されている。すなわちスリット1013aにはタッチローラ1014a及び1014bが設置され、スリット1013bにはタッチローラ1014c及び1014d、スリット1013cにはタッチローラ1014e及び1014f、スリット1013dにはタッチローラ1014g及び1014hが設置される。
基板1018はローラ(ボビンともいう)1015から送り出され、タッチローラ1012及び1013のそれぞれを通り、放電電極1011を通り、ローラ1016により巻き取られる。成膜室1001に設置された放電電極1011の間で基板1018上に膜が形成される。
しかし図2の従来の成膜装置では、基板1018がタッチローラを通る際にカールしてしまう、すなわち成膜されない面(裏面)の方にめくり上がってしまうという現象が起きる恐れがあった。基板1018がカールしてしまうと、製品として用いるのが困難となり歩留まりが低下する恐れがある。
また基板1018の裏面にタッチローラにより傷ができてしまうと、受光に悪い影響が出てしまう場合もり、また製品に組み込まれた際に外観品位を落としてしまう場合もある。
特開2001−223375号公報
本発明では、成膜中に基板のカールが発生するのを抑制すること、受光領域に傷が発生するのを抑制し、信頼性の高い光電変換装置を得ることを課題とする。
本発明は、基板を送り出すローラを有する第1の搬送室と、放電電極を有する成膜室と、前記搬送室と前記成膜室との間、もしくは前記成膜室どうしの間に設置されたバッファ室と、前記バッファ室の前記基板が出入りする部分に設けられたスリットと、前記基板を巻き取るローラを有する第2の搬送室と有し、前記スリットには少なくとも1つのタッチローラが設置されており、前記タッチローラは前記基板の成膜面に接触することを特徴とする成膜装置に関するものである。
本発明は、第1の搬送室に設けられた、基板を送り出すローラから基板を送り出し、前記基板を成膜室に設けられた放電電極の間を通過させて、前記基板上に膜を形成し、バッファ室に設けられたスリットを通って前記基板を移動させ、前記バッファ室は、前記搬送室と前記成膜室との間、もしくは前記成膜室どうしの間に設置されており、前記膜が形成された基板を、第2の搬送室に設けられた、基板を巻き取るローラによって巻き取り、前記スリットには少なくとも1つのタッチロールが設置されており、前記タッチローラは、前記基板の前記膜が形成された面に接触することを特徴とする成膜方法に関するものである。
本発明において、前記第2の搬送室には、保護シート(「保護フィルム」ともいう)を送り出すローラが設置されており、前記保護シートは前記基板の成膜面に接して送り出され、前記基板と一緒に前記基板を巻き取るローラに巻き取られるものである。
本発明において、前記放電電極は上部電極及び下部電極を有し、前記上部電極は複数に分割されており、前記複数に分割された上部電極のそれぞれの間には、絶縁物が形成されているものである。
本発明において、前記膜は半導体膜であってもよく、前記半導体膜はシリコン膜、ゲルマニウム膜、ゲルマニウムを含んだシリコン膜のいずれか1つであってもよい。
本発明は、第1の搬送室に設けられた、基板を送り出すローラから基板を送り出し、前記基板を、第1の成膜室に設けられた第1の放電電極の間を通過させて、前記基板上に第1の半導体膜を形成し、第1のバッファ室に設けられた第1のスリットを通って、前記第1の半導体膜が形成された基板を移動させ、前記基板を、第2の成膜室に設けられた第2の放電電極の間を通過させて、前記第1の半導体膜上に第2の半導体膜を形成し、第2のバッファ室に設けられた第2のスリットを通って、前記第2の半導体膜が形成された基板を移動させ、前記基板を、第3の成膜室に設けられた第3の放電電極の間を通過させて、前記第2の半導体膜上に、第1の半導体膜と逆の導電型を有する第3の半導体膜を形成し、前記第1の半導体膜乃至前記第3の半導体膜が形成された基板を、第2の搬送室に設けられた、基板を巻き取るローラによって巻き取り、前記第1のスリット及び第2のスリットのそれぞれには、少なくとも1つのタッチロールが設置されており、前記タッチローラは、前記基板の半導体膜が形成された面に接触することを特徴とする光電変換装置の作製方法に関するものである。
本発明において、前記第2の搬送室には、保護シートを送り出すローラが設置されており、前記保護シートは、前記第3の半導体膜が形成された面に接して送り出され、前記基板と一緒に前記基板を巻き取るローラに巻き取られるものである。
本発明において、前記保護シートは紙、金属箔又は有機フィルムのいずれかを用いても良い。
本発明において、前記第2の放電電極は上部電極及び下部電極を有し、前記上部電極は複数に分割されており、前記複数に分割された上部電極のそれぞれの間には、絶縁物が形成されているものである。
本発明において、前記基板はポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フィルムのいずれか1つであってもよい。
本発明において、前記第1の半導体膜乃至前記第3の半導体膜のそれぞれは、シリコン膜、ゲルマニウム膜、ゲルマニウムを含んだシリコン膜のいずれか1つであってもよい。
本発明において、前記光電変換装置は太陽電池であってもよい。
本発明において、前記光電変換装置はフォトセンサであってもよい。
なお本明細書において、光電変換層とは、光エネルギーを電気エネルギーに変換するのに必要な構成を有している層をいう。例えばp型、i型、n型と積層された半導体層、pn接合を有する半導体層等を上げることができる。また、pin構造であるならば、i層が光起電力に寄与するキャリアの発生する領域であり、pn接合であるならば、pn接合界面における空乏層が光起電力に寄与するキャリアの発生する領域である。即ち、光電変換層の両端に電極を接続し、光電変換層に光を照射すれば電極から起電力を取り出すことができる。
また本明細書において、光電変換素子とは光電変換層を有する素子であり、光電変換装置は光電変換素子を1つもしくは複数有する装置をいう。
また本明細書において、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、半導体層を有する光電変換装置、半導体回路、電気光学装置および電子機器は全て半導体装置である。
本発明において、基板上の受光領域と反対側の表面に膜を成膜し、成膜面にタッチローラを接するようにする。これにより素子の受光領域に傷を付けるのを防ぐことができる。そのため信頼性の高い光電変換装置を得ることが可能となる。
また本発明により、膜が形成される領域と膜が形成されない領域の境界でカールが発生するのを抑制することができる。これによっても素子の受光領域に傷を付けるのを防ぐことができる。
また本発明により、基板がカールするのを抑制できるので、基板の搬送をスムーズに行うことができるので、搬送について安定性の高い成膜装置を得ることが可能となる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
[実施の形態1]
本実施の形態を、図1(A)〜図1(C)、図3、図4(A)〜図4(C)、図5(A)〜図5(B)を用いて説明する。
図1(A)は本実施の形態の成膜装置の全体図であり、図1(B)及び図1(C)は、1つのスリット及びタッチローラを拡大した図である。図1(A)の成膜装置は、搬送室101及び106、バッファ室102(102a、102b、102c)、成膜室103、104、105を有している。
搬送室101には基板121を送り出すローラ111及びタッチローラ112が設置されている。基板121は可撓性基板であり、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フィルム等を用いてもよい。基板121はローラ111からバッファ室102に送り出される。
バッファ室102は、搬送室と成膜室との間、もしくは成膜室どうしの間に設置されている。バッファ室を介して基板を成膜室に移動させることによりそれぞれの膜を独立の成膜室で形成させることができる。
バッファ室102の基板121が出入りする部分にはスリット113が設置されており、それぞれのスリット113(113a、113b、113c、113d、113e、113f、113g)にはタッチローラ114(114a、114b、114c、114d、114e、114f、114g)が設置されている。すなわちバッファ室102aにはスリット113a及び113bが設置されており、スリット113aにはタッチローラ114aが、スリット113bにはタッチローラ114bが設置されている。またバッファ室102bにはスリット113c及び113dが設置されており、スリット113cにはタッチローラ114c、スリット113dにはタッチローラ114dが設置されている。バッファ室102cにはスリット113e及び113fが設置されており、スリット113eにはタッチローラ114e、スリット113fにはタッチローラ114fが設置されている。
また成膜室105と搬送室106との間にはスリット113gが設置されており、スリット113gにはタッチローラ114gが設置されている。
図1(B)は、バッファ室102bと成膜室104との間に設置されたスリット113d及びタッチローラ114dの拡大図である。他のスリット及びタッチローラも同様の構造をしている。基板121はスリット113dを通る際にタッチローラ114dと接触するが、基板121には、タッチローラ114dと接触する面に膜が形成される。またタッチローラ114dは基板121の成膜面の端部のみに接触する。素子の受光領域は、主に、基板121の成膜面とは逆の表面であるので、成膜面にタッチローラが接触することにより、素子の受光領域に傷を付けるのを防ぐことができる。
なお図1(A)及び図1(B)においては、スリット1個につきタッチローラ1個が設置されているが、タッチローラの数はスリット1個に付き1個でなくてもよく、必要であれば成膜面を傷つけない範囲で2個以上設置してもよい。例えば図1(C)に示すようにスリット113dに2個のタッチローラ114d及び114d’を設置してもよい。また、スリットによってタッチローラの数を変えてもよい。例えば1つのスリットではタッチローラが1つ設置されるが、別のスリットでは複数、たとえば2つのタッチローラを設けてもよい。
成膜室103、104、105においては、プラズマCVD法にて半導体膜が成膜してもよい。本実施の形態において、成膜室103には放電電極115が設置されており、基板121が放電電極115の間を通る際に、第1の半導体膜、本実施の形態ではp型半導体膜が形成される。p型半導体膜としては、13属の不純物元素、例えばホウ素(B)を含んだ半導体膜、さらに言えばp型アモルファスシリコン膜を形成すればよい。
またシリコンに替えてゲルマニウムや、ゲルマニウムを含んだシリコン(シリコンゲルマニウム)を用いてもよい。またアモルファス半導体膜ではなく、セミアモルファス半導体膜を用いてもよい。
なおセミアモルファス半導体膜とは、非晶質半導体と結晶構造を有する半導体(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体を含む膜である。このセミアモルファス半導体膜は、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体膜であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質なものであり、その粒径を0.5〜20nmとして非単結晶半導体膜中に分散させて存在せしめることが可能である。セミアモルファス半導体膜は、そのラマンスペクトルが520cm−1よりも低波数側にシフトしており、またX線回折ではSi結晶格子に由来するとされる(111)、(220)の回折ピークが観測される。また、未結合手(ダングリングボンド)を終端するために水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。本明細書では便宜上、このような半導体膜をセミアモルファス半導体(SAS)膜と呼ぶ。さらに、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンなどの希ガス元素を含ませて格子歪みをさらに助長させることで安定性が増し良好なセミアモルファス半導体膜が得られる。なお微結晶半導体膜(マイクロクリスタル半導体膜)もセミアモルファス半導体膜に含まれる。
またSAS膜は珪素を含む気体をグロー放電分解することにより得ることができる。代表的な珪素を含む気体としては、SiHであり、その他にもSi、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiFなどを用いることができる。また水素や、水素にヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素を加えたガスで、この珪素を含む気体を希釈して用いることで、SAS膜の形成を容易なものとすることができる。希釈率は2倍〜1000倍の範囲で珪素を含む気体を希釈することが好ましい。またさらに、珪素を含む気体中に、CH、Cなどの炭化物気体、GeH、GeFなどのゲルマニウム化物気体、Fなどを混入させて、エネルギーバンド幅を1.5〜2.4eV、若しくは0.9〜1.1eVに調節しても良い。
成膜室104には放電電極116、117及び118が設置されている。成膜室104では第2の半導体膜であるi型半導体膜(「真性半導体膜」ともいう)を成膜するが、膜厚が厚いので放電電極を3つ設置する。面積が3倍の放電電極を設置してもよいが、供給される電力が不安定になったり、生成される電圧が不均一になり、形成された膜の膜質が均一にならない恐れもあるので、電極を分けた方がより質の高い膜を得ることができる。
なお本実施の形態ではi型半導体膜を成膜するのに3つの放電電極116〜118を用いているが、放電電極の数はこれに限定されないのは言うまでもない。放電電極を2つ設置してもよいし、4つ以上設置してもよい。また安定した電力を供給できるのであれば、放電電極は1つでもかまわない。
なおi型半導体膜とは、i型アモルファスシリコン膜、i型アモルファスゲルマニウム膜、i型アモルファスシリコンゲルマニウム膜、i型セミアモルファスシリコン膜、i型セミアモルファスゲルマニウム膜、i型セミアモルファスシリコンゲルマニウム膜のいずれかであってもよい。
本明細書においては、i型半導体膜とは、半導体膜に含まれるp型もしくはn型を付与する不純物が1×1020cm−3以下の濃度であり、酸素及び窒素が5×1019cm−3以下の濃度であり、暗伝導度に対して光伝導度が1000倍以上である半導体膜を指す。またi型半導体膜には、13属の元素、例えばホウ素(B)が10〜1000ppm添加されていてもよい。
成膜室105では放電電極119が設置されており、第1の半導体膜と逆の導電型を有する第3の半導体膜、本実施の形態ではn型半導体膜が成膜される。n型半導体層膜としては、15属の不純物元素、例えばリン(P)を含む半導体膜を形成すればよい。
またn型半導体膜はi型半導体膜と同様に、n型アモルファスシリコン膜、n型アモルファスゲルマニウム膜、n型アモルファスシリコンゲルマニウム膜、n型セミアモルファスシリコン膜、n型セミアモルファスゲルマニウム膜、n型セミアモルファスシリコンゲルマニウム膜のいずれかであってもよい。
なお本実施の形態では、p型半導体膜、i型半導体膜、n型半導体膜の順で積層したが、p型半導体膜とn型半導体膜は逆の順番で積層してもよい。すなわち、n型半導体膜、i型半導体膜及びp型半導体膜の順で積層しても構わない。
搬送室106には基板を巻き取るローラ120と、ローラ125が設置されている。ローラ125から基板121の成膜面に接して保護シート122が送り出され、基板121と一緒にローラ120に巻き取られる。
保護シート122は、例えば紙、金属箔、有機フィルム等で形成され、基板121がローラ120に巻き取られるとき、基板121の成膜面と裏面とを接しないように基板121を巻き取ることができる。
基板121の裏面には、成膜の過程でゴミが付着してしまい、そのままローラ120に巻き取ると成膜面が傷ついてしまう。そのため成膜面に接するように保護シート122を基板121と一緒にローラ120に巻き取ることは、成膜面を保護する上で有用である。
なお、バッファ室、成膜室、タッチローラ、スリット、放電電極の数は本実施の形態に限定されるわけではなく、必要に応じてその数を変えればよいのは言うまでもない。
また基板121を搬送する過程で自重により撓んでしまうので、図1(A)に示すように、タッチローラ、スリット、放電電極等は、基板の撓みに応じて、装置の床もしくは天井からの高さを変えてもよい。
ここで放電電極115〜119の詳細な構造を図3、図4(A)〜図4(C)、図5(A)〜図5(B)に示す。
放電電極115〜119のそれぞれは、上部電極201、ロール電極203(203a、203b、203c、203d、203e、203f)、下部電極202を有している。
ロール電極203a〜203fは、基板121の撓みに沿うようにして配置されている。
下部電極202は中空構造を有し表面にガスの噴出孔206が形成されている。本明細書ではこのような電極をシャワー電極と呼ぶ。成膜に必要な原料ガスはこの噴出孔206から噴き出し、上部電極201及びロール電極203と、下部電極202との間に発生するプラズマにより分解される。このようにして基板121の表面(図3においては下面)に膜が形成される。
また基板121と下部電極202との間には必要に応じて、プラズマ空間を広げないためのマスク204を設置してもよい。
ここでロール電極203の長さをd、下部電極202の基板121が搬送される方向と垂直な方向の長さ、すなわち下部電極の縦方向の長さをd、マスク204の開口部205における基板121が搬送される方向と垂直な方向の長さ、すなわちマスク204の開口部205の縦方向の長さをd、基板121の幅をdとすると、数1の関係を満たしていることが好ましい。
Figure 2007119911
基板121の幅dよりマスク204の開口部205の縦方向の長さdを小さくしてしまった場合(すなわちd<dの場合)、基板121の端部で膜が形成される領域(膜形成領域)と膜が形成されない領域(膜非形成領域)が存在してしまう。これら膜形成領域と膜非形成領域との境界で、カールが発生してしまい、基板がめくり上がってしまう恐れが出てきてしまう。これにより以降の工程に問題が出てきてしまう可能性があるので、マスク204を設置する場合には数1を満たすことが好ましい。
またマスク204を設けない場合には、数2の関係を満たしていることが好ましい。
Figure 2007119911
マスク204を設けない場合でも、下部電極202の縦方向の長さdが基板121の幅dより小さい場合(すなわちd<dの場合)、基板121が下部電極202からはみ出してしまい、基板121の端部で膜が形成される領域と膜が形成されない領域が存在してしまう。そのためマスク204を設けた場合と同じくカールを発生するのを防ぐために、マスク204を設置しない場合では式2を満たすことが好ましい。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図1の成膜室104の構成を実施の形態1と異なる構成にした例を図6及び図7を用いて説明する。なお実施の形態1と同じものは同じ符号で表している。
図6には、成膜室に設けられた放電電極の、上部電極301(301a、301b、301c)と下部電極302(302a、302b、302c)との間に、基板121が搬送される様子を示す。基板121と下部電極302との間にはマスク304(304a、304b、304c)が設置されている。すなわち、下部電極302aにはマスク304aが設置され、下部電極302bにはマスク304b、下部電極302cにはマスク304cが設置されている。
上部電極301は、複数の上部電極に、例えば3つの上部電極301a、301b及び301cに分割されており、それぞれロール電極303を有している。すなわち上部電極301aにはロール電極303a(303aa、303ab、303ac、303ad、303ae)が形成され、上部電極301bにはロール電極303b(303ba、303bb、303bc、303bd)、上部電極301cにはロール電極303c(303ca、303cb、303cc、303cd)が形成される。
互いの上部電極301の間には絶縁物311(311a、311b)が形成されている。すなわち上部電極301a及び301bの間には絶縁物311a、上部電極301b及び301cの間には絶縁物311bが形成されている。
絶縁物311を形成することにより、プラズマ空間を囲い込むことができる。もし絶縁物311を形成しないと、上部電極301は1つの巨大な電極となり、一度に共有する電力が大きくなってしまうので好ましくない。またプラズマ空間も巨大化してしまい、不安定になる恐れが生じるので、成膜に悪い影響を及ぼす可能性がある。
また各々の上部電極301の内部にヒータ307を設けてもよい。図7では上部電極301aにヒータを設けた例を示す。ロール電極303aa〜303aeの間もしくは隣にヒータ307aa〜307aeを設置する。ヒータ307を設置することにより、温度を均一化することができ、より安定なプラズマを生成することが可能となる。
なお、上部電極、ロール電極、下部電極、絶縁物、ヒータの数は本実施の形態に限定されるわけではなく、必要に応じてその数を変えればよいのは言うまでもない。
また本実施の形態は、実施の形態1の成膜室104、すなわちi型半導体膜を成膜する成膜室について述べたが、必要であればp型半導体膜を成膜する成膜室、n型半導体膜を成膜する成膜室についても同様の構成にしてもよい。
なお本実施の形態は、必要であれば実施の形態1のいかなる記載と組み合わせることが可能である。
本実施例では、本発明により太陽電池を作製する方法を、図8(A)〜図8(C)、図9(A)〜図9(C)、図10、図11(A)〜図11(C)、図12、図13(A)〜図13(B)を用いて説明する。
図8(A)において、基板401にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリブチレンナフタレート(PBN)などの有機樹脂材料を用いる。本実施例では、基板401として厚さ60〜100μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用いる。
本実施例で作製する太陽電池は、同一基板上で複数のユニットセルを直列接続する集積型太陽電池である。また本実施例の太陽電池は、基板401上の光電変換層が形成される面とは反対側の面で光を受光する構造であり、まず、基板401上に透明電極層402を作製する。透明電極層402は酸化インジウム酸化スズ合金(インジウム錫酸化物ともいう)(Indium Tin Oxide(ITO))、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、ITO−ZnO合金などで40〜200nm(好適には50〜100nm)の厚さで形成する。しかし、前述の有機樹脂材料は連続使用可能な最高温度が200℃以下であるので、透明電極層402の作製はスパッタ法や真空蒸着法等を用い、成膜時の基板温度も室温から150℃程度にとどめて被膜の形成を行う。詳細な作製条件は実施者が適宣決定すれば良く、上記膜厚において20〜200Ω/□のシート抵抗が得られるようにする。
透明電極層402の低抵抗化という観点からはITO膜が適しているが、この上に半導体層を形成するに当たり、水素を含むプラズマ雰囲気に晒すと還元され失透してしまう。これを防ぐために、ITO膜上にSnO膜やZnO膜を形成すると良い。ガリウム(Ga)を1〜10wt%含むZnO(ZnO:Ga)膜は透過率が高くITO膜上に積層させるには好適な材料である。その組み合わせの一例として、ITO膜を50〜60nmの厚さに形成し、その上にZnO:Ga膜を25nm形成すると失透を防止することが可能であり、良好な光透過特性を得ることができる。この積層膜においてシート抵抗は120〜150Ω/□が得られる。
次に透明電極層402上に光電変換層405を、本発明の成膜装置を用いて非単結晶半導体膜を形成する。本発明の成膜装置の詳細は実施の形態1及び実施の形態2に述べられているのでここでは省略する。代表的には、SiHガスを原料として作製される水素化非晶質(アモルファス)シリコン(a−Si:H)膜であり、その他に水素化非晶質(アモルファス)シリコン・ゲルマニウム(a−SiGe:H)膜や水素化非晶質(アモルファス)シリコン・炭素(a−SiC:H)膜、或いは水素化微結晶(マイクロクリスタル)シリコン(μc−Si:H)膜などで形成する。光電変換層405は第1の半導体層、第2の半導体層及び第1の半導体層と導電型が逆である第3の半導体層がpin接合により構成されるものとするが、価電子制御されたp型およびn型の層は、a−Si:Hまたはμc−Si:Hにp型の不純物(例えばホウ素)やn型の不純物(例えばリンやヒ素)などを添加したものを用いれば良い。特に、光吸収損失の低減や、透明電極或いは裏面電極と良好なオーム接触を形成する目的においてはμc−Si:Hが適している。
光電変換層405では、第1の半導体層、第2の半導体層及び第3の半導体層を、p型半導体層、真性半導体層(「i型半導体層」ともいう)及びn型半導体層の順で積層されていても、n型半導体層、i型半導体層及びp型半導体層の順で積層されていてもよい。図8(B)は、光電変換層405が透明電極層402側からp型半導体層405p、i型半導体層405i、n型半導体層405nが積層された状態を示す。それぞれの層の厚さは、p型半導体層405pで10〜20nm、i型半導体層405iで200〜1000nm、n型半導体層405nを20〜60nmとする。このような非単結晶シリコン材料でpin接合を形成すると0.4〜1V程度の開放電圧を得ることができ、このpin接合を一つの単位として複数個積層させたスタック型の構造とすると開放電圧を高めることもできる。
なお本明細書においては、i型半導体層とは、半導体層に含まれるp型もしくはn型を付与する不純物が1×1020cm−3以下の濃度であり、酸素及び窒素が5×1019cm−3以下の濃度であり、暗伝導度に対して光伝導度が1000倍以上である半導体層を指す。またi型半導体層には、ホウ素(B)が10〜1000ppm添加されていてもよい。
そして図8(C)で示すように、同一基板上に複数のユニットセルを形成するために、レーザ加工法(レーザスクライブ)により光電変換層405から開孔M〜MとC〜Cを形成する。開孔C〜Cは絶縁分離用の開孔でありユニットセルU〜Uを形成するために設け、開孔M〜Mは透明電極層と裏面電極層との接続を形成するための開孔である。なお図8(C)では、開孔M〜MとC〜Cは、基板401に達する開孔となっているが、開孔M〜Mは後の工程で、透明電極層T〜T、接続電極層E〜E、裏面電極層D〜Dn+1が電気的に接続できるような開孔にすればよい。すなわち、基板401に達する開孔でもよいし、透明電極層402に達する開孔にしてもよい。また開孔C〜Cは、後の工程で素子の絶縁分離ができるような開孔であればよい。レーザ加工法で用いるレーザーの種類は限定されるものではないが、Nd−YAGレーザやエキシマレーザなどを用いる。いずれにしても、透明電極層402と光電変換層405が積層された状態でレーザ加工を行うことにより、加工時における透明電極層の基板からの剥離を防ぐことができる。
このようにして、透明電極層402をT〜Tに、光電変換層405をK〜Kに分割する。
次いで図9(A)に示すように開孔M〜Mにインクジェット法又はスクリーン印刷法等にて導電ペーストを充填し、接続電極層E〜Eを形成する。
導電ペーストとしては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の金属材料を含む導電性ペースト、または導電性カーボンペーストを用いることができる。本実施例では、銀(Ag)ペーストを用いて接続電極層E〜Eを形成する。
次に、開孔C〜Cに絶縁樹脂層Z〜Zを充填して素子の絶縁分離を行う。絶縁樹脂層Z〜Zはインクジェット法、スクリーン印刷法等によって形成される。
インクジェット法で絶縁樹脂層Z〜Zを形成する場合、絶縁樹脂層の材料としては、感光材を含む組成物を用いればよく、例えば、代表的なポジ型レジストである、ノボラック樹脂と感光材であるナフトキノンジアジド化合物、ネガ型レジストであるベース樹脂、ジフェニルシランジオール及び酸発生材などを、溶媒に溶解又は分散させたものを用いる。溶媒としては、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶材などを用いる。溶媒の濃度は、レジストの種類などに応じて適宜設定するとよい。
また絶縁樹脂層Z〜Zをスクリーン印刷法により形成する場合は、以下に示す手順によって絶縁樹脂層Z〜Zを形成する。絶縁樹脂層Z〜Zを形成するための絶縁樹脂原料として、フェノキシ樹脂、シクロヘキサン、イソホロン、高抵抗カーボンブラック、アエロジル、分散材、消泡材及びレベリング材を用意する。
先ず上記原料中、フェノキシ樹脂をシクロヘキサノン及びイソホロンの混合溶材に完全に溶解し、カーボンブラック、アエロジル、分散材と共にジルコニア製ボールミルにより48時間分散する。次いで、消泡材、レベリング材を添加し更に2時間混合する。次に熱架橋反応性樹脂、例えばn―ブチル化メラミン樹脂及び硬化促進材、を添加する。
これらを更に混合分散し、パッシベーション膜用絶縁性樹脂組成物を得る。
得られた絶縁樹脂組成物インキを使用し、絶縁膜を、スクリーン印刷法を用いて形成する。塗布後、160℃オーブン中にて20分間熱硬化させ、絶縁樹脂層Z〜Zを得る。
なお本実施例では接続電極層E〜Eを先に形成したが、接続電極層E〜Eと絶縁樹脂層Z〜Zはどちらを先に形成しても構わない。
次に、図9(B)で示すような裏面電極層D〜Dn+1を形成する。裏面電極層D〜Dn+1としては、スパッタリング、蒸着法、メッキ法、スクリーン印刷法、インクジェット法等によって形成すればよい。
スパッタリング法を用いる場合は、裏面電極層D〜Dn+1の材料として、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料、若しくは化合物材料を用いることが可能である。またインクジェット法を用いる場合、裏面電極層D〜Dn+1の材料として、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の金属材料を含む導電性ペーストを用いることが可能である。
また裏面電極層D〜Dn+1をスクリーン印刷法により形成する方法を以下に説明する。まず、使用するインキとして、グラファイト粉末、高導電性ブラック、オレイン酸(分散材)及びイソホロン(溶材)を用意する。
これらをボールミルに投入して粉砕し、より微粒子化する。次にこの中に、飽和ポリエステル樹脂のγ―ブチロラクトンラッカー20wt%を投入する。
そして消泡材、レベリング材を添加する。
更にボールミルにて分散混合後得られたペーストを、三本ロールミルで更によく分散し導電性カーボンペーストを得る。
このペーストに、脂肪族多管能イソシアナートであるヘキサメチレンジイソシアナート系ポリイソシアナートのイソシアナート基をアセト酢酸エチルによりブロックし、酢酸セロソルブで、キシレン1対1の溶材で希釈したアセト酢酸エチルブロック体(固形分80wt%、NCO含有率10wt%)コロネート2513を添加しデイスパーによりよく混合し十分脱泡して導電性カーボンペーストを得る。
そして得られた導電性カーボンペーストをスクリーン印刷法により所定のパターンに印刷し、レベリング、乾燥後150℃で30分で強固に硬化し、図9(B)で示すような裏面電極層D〜Dn+1を形成する。
それぞれの裏面電極層D〜Dn+1は開孔M〜Mにおいて透明電極層T〜Tと接続するように形成する。開孔M〜Mには接続電極層E〜Eで充填されており、裏面電極層D〜Dn+1は接続電極層E〜Eを介することにより透明電極層T〜Tとそれぞれ電気的な接続状態が形成される。
次いで封止樹脂層406を印刷法で形成する(図9(C)参照)。本実施例では、封止樹脂原料として、エポキシ樹脂、γ―ブチロラクトン、イソホロン、消泡材及びレベリング材を用意する。
先ず上記原料中、エポキシ樹脂をγ−ブチロラクトン/イソホロンの混合溶材に完全に溶解し、ジルコニア製ボールミルにより分散する。次いで、消泡材、レベリング材を添加し更に混合し、熱架橋反応成分としてブチル化メラミン樹脂を添加する。
これらを更に混合分散し、透明性を有する絶縁性表面保護封止膜用組成物を得る。
得られた絶縁性表面保護封止膜用組成物インキを使用し、封止樹脂層406を、スクリーン印刷法を用いて形成し、150℃で30分熱硬化する。封止樹脂層406は裏面電極層DとDn+1上に開孔部を形成し、この部分で外部の回路基板と接続する。
以上のようにして、基板401上に透明電極層T〜Tと光電変換層K〜K、接続電極層E〜E及び裏面電極層D〜Dn+1から成るユニットセルU〜Uが形成され、隣接する裏面電極層D〜Dn+1は透明電極層T〜Tとを開孔M〜Mで接続することによりn個の直列接続する太陽電池を作製することができる。裏面電極層Dは、ユニットセルUにおける透明電極層Tの取り出し電極となり、裏面電極層Dn+1はユニットセルUにおける透明電極層Tの取り出し電極となる。
次いで上述の太陽電池を腕時計に応用した例を、以下に説明する。
図10に腕時計に応用した太陽電池を裏面電極側から見た場合の上面図を示す。図10で示すのは腕時計において、半光透過性の文字盤の下側(腕時計のムーブメントが組み込まれる部分)に配置される太陽電池の一例を示している。基板501は厚さ70μmの有機樹脂フィルムであり、基板401の説明で述べた有機樹脂材料であればいずれも適用可能であるが、代表的にはPEN基板を用いる。基板501の形状は円形に限定されるものではないが、基板501の中心には指針軸の挿通口507が設けられている。
太陽電池は基板501側から透明電極層、光電変換層、裏面電極層、封止樹脂層を積層するもので、図10では基板501上には4つのユニットセルYU〜YUが同心円状に配置されているが、太陽電池の直列接続の構造は基本的に図9(C)と同様である。
図10では透明電極層と光電変換層に形成される開孔YCにより、また開孔YCの内側では開孔YC〜YCによって、ユニットセルYU〜YUを形成している。開孔YC〜YCは絶縁樹脂層YZ〜YZによって充填されている。
接続電極YE〜YEは金属ペースト、例えば銀(Ag)ペーストを用いてインクジェット法で光電変換層、透明電極層中に形成されている。裏面電極層YD〜YDは、接続電極YE〜YEを介して、開孔YM〜YMで隣接するユニットセルYU〜YUの透明電極層YT〜YTとそれぞれ接続している。裏面電極上には封止樹脂層504が腕時計の回路基板との接続部505及び506を除いて全面に形成している。回路基板との接続部505は透明電極の出力電極YDが形成され、開孔YMで透明電極と出力電極YDが接続している。また、図10で示すように裏面電極層YDとは分離して形成されている。一方の接続部506である裏面電極層YDは出力電極としても機能する。
図10において、回路基板との接続部505周辺のA−A’断面を図11(A)に示す。基板501上に透明電極層、光電変換層、裏面電極層が形成されている。透明電極層と光電変換層にはレーザー加工法で開孔YC及びYMが形成され、開孔YCには絶縁層YZが形成され、開孔を充填している。透明電極側の出力電極YDは開孔YM中に形成された接続電極YEを介してユニットセルYUの透明電極層YTと接続している。ユニットセルYUの裏面電極層YD上には封止樹脂層504が形成されている。
同様に、外部回路との接続部506周辺のB−B’断面を図11(B)に示し、基板501上に透明電極層YT、光電変換層YK、裏面電極層YDが形成されている。透明電極層YTは開孔YCによって端部の内側に形成され、絶縁層YZが開孔を充填している。封止樹脂層は裏面電極層YD上に形成されているが、接続部506上には形成されていない。
図10において隣接するユニットセルの接続部のC−C’断面周辺を図11(C)に示す。基板501上には透明電極層YT、YTが形成され、開孔YC中に形成される絶縁層YZによって絶縁分離されている。同様に光電変換層YK、YKも分離されている。ユニットセルYUとYUとの接続は開孔YMに形成された接続電極層YEを介して、裏面電極YDが透明電極層YTと接続されている。
以上のようにして、ユニットセルYU〜YUの4つを直列に接続した太陽電池を形成することができる。電卓や時計をはじめ各種の電気機器に組み込まれる太陽電池は、当該電気機器内の回路との接続において、半田付けや熱硬化型の接着材で接続する他に、直接コイルバネや板バネで接続する方法がとられている。図12はそのような接続方法の一例を説明する図であり、光電変換装置512と回路基板516との接続を接続スプリング514を介して行う様子を示す。光電変換装置512の構成は簡略化して示し、基板521上に裏面電極522、絶縁樹脂523、封止樹脂524が形成されている様子を示している。その他、ステンレス構造体513や支持体511などから成っている。接続スプリング514は封止樹脂524の開孔部で裏面電極522と接触していて、回路基板516と端子部515を介して電気的な接続が形成されている。このような機械的な力を利用した加圧接触式の接続構造は、半田付けやヒートシールなどの接続方法と比較して太陽電池へのダメージが少なく、製造工程においても歩留まりを低下させる要因とならない。
以上のようにして形成された太陽電池を組み込んだ腕時計を図13(A)に示す。図13(A)中、551は筐体、552は図10及び図11(A)〜図11(C)に示される太陽電池、553は長針及び短針を含む文字盤、554はカバーを示している。
また図13(B)は本発明によって作製された太陽電池を組み込んだ電卓である。図13(B)中、561は筐体、562は太陽電池、563はボタン、564は表示パネルである。太陽電池562は図9(C)に示すようにユニットセルを直列に接続した太陽電池を用いればよい。
なお本実施例は、実施の形態1及び実施の形態2のいかなる記載と組み合わせることも可能である。
本実施例では、フォトセンサを作製する例を図14(A)〜図14(B)、図15(A)〜図15(C)、図16(A)〜図16(B)、図17(A)〜図17(B)、図18、図19(A)〜図19(D)、図20、図24、図25、図26を用いて説明する。
まず実施例1に基づいて、図8(B)に示す光電変換層405の形成までの工程を行う(図14(A)参照)。なお実施例1と同じものは同じ符号で示し、特に記載のないものは実施例1に示す工程、材料等を援用する。
次いでレーザ加工法(レーザスクライブ)により光電変換層405から開孔XM〜XM、XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnbを形成する(図14(B)参照)。なお図14(B)では、開孔XM〜XM、並びに、XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnbは、基板401に達する開孔となっているが、開孔XM〜XMは後の工程で、透明電極層XT〜XT、接続電極層XE1b〜XEnbが電気的に接続できるような開孔にすればよい。すなわち、基板401に達する開孔でもよいし、透明電極層402に達する開孔にしてもよい。また開孔XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnbは、後の工程で素子の絶縁分離ができるような開孔であればよい。
開孔XC1a〜XCna及びXC1b〜Cnbは絶縁分離用の開孔でありユニットセルXU〜XUを形成するために設ける。ユニットセルXU(i=1、2、…、n)は開孔XCia及びXCibを有している。また開孔XM〜XMは透明電極層と電極層との接続を形成するための開孔である。
開孔XM〜XM、XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnbを形成することにより、透明電極層402はXT〜XTに分割され、光電変換層405はXK〜XKに分割される。
次いで図15(A)に示すように開孔XM〜XMにインクジェット法又はスクリーン印刷法等にて導電ペーストを充填し、接続電極層XE1b〜XEnbを形成する。また、光電変換層405の最上層、本実施例ではn型半導体層405n上に、接続電極層XE1a〜XEnaを形成する。接続電極層XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnbの材料としては、実施例1で述べた接続電極層E〜Eと同様の材料を用いればよい。
次に、開孔XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnbに絶縁樹脂層XZ1a〜XZna及びXZ1b〜XZnbを充填して素子の絶縁分離を行う(図15(B)参照)。絶縁樹脂層XZ1a〜XZna及びXZ1b〜XZnbは実施例1で述べた絶縁樹脂層Z〜Zと同様の工程で形成すればよい。
なお本実施例では接続電極層XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnbを先に形成したが、接続電極層XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnbと絶縁樹脂層XZ1a〜XZna及びXZ1b〜XZnbはどちらを先に形成しても構わない。
次いで絶縁層601を形成する。絶縁層601は実施例1の封止樹脂層406と同様の工程、材料等で形成すればよい。
次に絶縁層601にレーザ加工法(レーザスクライブ)により開孔XH1a〜XH1n及びXH1b〜XHnbを形成する(図16(A)参照)。開孔XHia(i=1、2、…、n)は接続電極層XEiaに達するように形成され、開孔XHibは接続電極層XEibに達するように形成される。
さらに開孔XH1a〜XH1n及びXH1b〜XHnbを充填して、接続電極層XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnbと同様の材料で、電極層XG1a〜XGna及びXG1b〜XGnbを形成する。電極層XGia(i=1、2、…、n)は開孔XHiaを介して接続電極層XEiaに接続されており、電極層XGibは開孔XHibを介して接続電極層XEibに接続されている。
次いで、レーザスクライブにより、基板401、透明電極層XT〜XT、光電変換層XK〜XK、接続電極層XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnb、絶縁樹脂層XZ1a〜XZna及びXZ1b〜XZnb、絶縁層601、電極層XG1a〜XGna及びXG1b〜XGnbをそれぞれユニットセルXU〜XUに分断する。ユニットセルXU〜XUに分断するには、絶縁樹脂層XZ1b及びXZ2aとの間の領域〜絶縁樹脂層XZ(n−1)b及びXZnaとの間の領域にレーザビーム603を照射して行えばよい(図17(A)及び図17(B)参照)。
以上のようにして作製したフォトセンサのユニットセルXU(i=1、2、…、n)を、増幅回路が設けられている回路基板に接続した様子を図18に示す。
図18において、610は基板、612は下地絶縁膜、613はゲート絶縁膜である。受光する光は基板610、下地絶縁膜612、およびゲート絶縁膜613を通過するため、これらの材料は全て透光性の高い材料を用いることが望ましい。
下地絶縁膜612上には、増幅回路、例えばカレントミラー回路607を構成するトランジスタ604及び605、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT))が形成される。TFT604及び605のゲート絶縁膜613上には、配線614、配線615、電極650が形成されている。
ゲート絶縁膜613、配線614、配線615、電極650上には、層間絶縁膜616及び617が形成されている。層間絶縁膜617上に、配線614と接続する配線684、配線615と接続する電極685、電極650と接続する電極681が形成されている。
さらに層間絶縁膜617、TFT604及び605、配線684、電極685、電極681上には封止層624が形成されている。また封止層624上に、配線684に接続する電極623、電極685と接続する電極621、電極681と接続する電極622が形成されている。
以上のようにして形成されている回路基板とユニットセルXUは貼り合わされ、導電物664、例えば導電ペーストを介して、電極623と電極層XGia、及び電極621と電極層XGibが電気的に接続される。
導電ペーストとしては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の金属材料を含む導電性ペースト、または導電性カーボンペーストを用いることができる。本実施例では、銀(Ag)ペーストを用いて導電物664を形成する。
図18において、光は図中の矢印に示すとおり、基板610側及びユニットセルXUの基板401側から光電変換層XKに入射する。これにより光電流が発生し、光を検知することが可能となる。
ただし必要であれば、基板610側からのみ、もしくは基板401側からのみ光を入射させてもよい。基板610又は基板401の一方から光を入射させるには、他方の基板を光を透過させない材料を用いるか、他方の基板を光を透過させない材料で覆ってしまえばよい。
次いで回路基板の作製工程について、図19(A)〜図19(D)、図20(A)〜図20(D)を用いて以下に説明する。
まず、基板610上に素子を形成する。本実施例では基板610として、ガラス基板の一つである旭硝子製AN100を用いる。
次いで、プラズマCVD法で下地絶縁膜612となる窒素を含む酸化珪素膜(膜厚100nm)を形成し、さらに大気にふれることなく、半導体膜例えば水素を含む非晶質珪素膜(膜厚54nm)を積層形成する。また、下地絶縁膜612は酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜を用いて積層してもよい。例えば、下地絶縁膜612として、酸素を含む窒化珪素膜を50nm、さらに窒素を含む酸化珪素膜を100nm積層した膜を形成してもよい。なお、窒素を含む酸化珪素膜や窒化珪素膜は、ガラス基板からのアルカリ金属などの不純物拡散を防止するブロッキング層として機能する。
次いで、上記非晶質珪素膜を固相成長法、レーザ結晶化方法、触媒金属を用いた結晶化方法などにより結晶化させて、結晶構造を有する半導体膜(結晶性半導体膜)、例えば多結晶珪素膜を形成する。ここでは、触媒元素を用いた結晶化方法を用いて多結晶珪素膜を得る。重量換算で10ppmのニッケルを含む溶液をスピナーで添加する。なお、溶液を添加する方法に代えてスパッタ法でニッケル元素を全面に散布する方法を用いてもよい。次いで、加熱処理を行い結晶化させて結晶構造を有する半導体膜(ここでは多結晶珪素膜)を形成する。ここでは熱処理(500℃、1時間)の後、結晶化のための熱処理(550℃、4時間)を行って多結晶珪素膜を得る。
次いで、多結晶珪素膜表面の酸化膜を希フッ酸等で除去する。その後、結晶化率を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修するためのレーザビームの照射を行う。
なお、非晶質珪素膜をレーザ結晶化方法で結晶化して結晶性半導体膜を得る場合、もしくは結晶構造を有する半導体膜を得た後結晶粒内に残される欠陥を補修するためにレーザ照射を行う場合には、以下に述べるレーザ照射方法で行えばよい。
レーザ照射は、連続発振型のレーザビーム(CWレーザビーム)やパルス発振型のレーザビーム(パルスレーザビーム)を行うことができる。ここで用いることができるレーザビームは、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザなどの気体レーザ、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザまたは金蒸気レーザのうち一種または複数種から発振されるものを用いることができる。このようなレーザビームの基本波、及びこれらの基本波の第2高調波から第4高調波のレーザビームを照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、Nd:YVOレーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いることができる。このときレーザのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/sec程度として照射する。
なお、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザ、Arイオンレーザ、Krイオンレーザ、またはTi:サファイアレーザは、連続発振をさせることが可能であり、Qスイッチ動作やモード同期などを行うことによって10MHz以上の発振周波数でパルス発振をさせることも可能である。10MHz以上の発振周波数でレーザビームを発振させると、半導体膜がレーザによって溶融してから固化するまでの間に、次のパルスが半導体膜に照射される。従って、発振周波数が低いパルスレーザを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるため、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を得ることができる。
媒質としてセラミック(多結晶)を用いると、短時間かつ低コストで自由な形状に媒質を形成することが可能である。単結晶を用いる場合、通常、直径数mm、長さ数十mmの円柱状の媒質が用いられているが、セラミックを用いる場合はさらに大きいものを作ることが可能である。
発光に直接寄与する媒質中のNd、Ybなどのドーパントの濃度は、単結晶中でも多結晶中でも大きくは変えられないため、濃度を増加させることによるレーザの出力向上にはある程度限界がある。しかしながら、セラミックの場合、単結晶と比較して媒質の大きさを著しく大きくすることができるため大幅な出力向上が期待できる。
さらに、セラミックの場合では、平行六面体形状や直方体形状の媒質を容易に形成することが可能である。このような形状の媒質を用いて、発振光を媒質の内部でジグザグに進行させると、発振光路を長くとることができる。そのため、増幅が大きくなり、大出力で発振させることが可能になる。また、このような形状の媒質から射出されるレーザビームは射出時の断面形状が四角形状であるため、丸状のビームと比較すると、線状ビームに整形するのに有利である。このように射出されたレーザビームを、光学系を用いて整形することによって、短辺の長さ1mm以下、長辺の長さ数mm〜数mの線状ビームを容易に得ることが可能となる。また、励起光を媒質に均一に照射することにより、線状ビームは長辺方向にエネルギー分布の均一なものとなる。
この線状ビームを半導体膜に照射することによって、半導体膜の全面をより均一にアニールすることが可能になる。線状ビームの両端まで均一なアニールが必要な場合は、その両端にスリットを配置し、エネルギーの減衰部を遮光するなどの工夫が必要となる。
なお、レーザ照射を大気中、または酸素雰囲気中で行う場合は、レーザビームの照射により表面に酸化膜が形成される。
次いで、上記レーザビームの照射により形成された酸化膜に加え、オゾン水で表面を120秒処理して合計1〜5nmの酸化膜からなるバリア層を形成する。このバリア層は、結晶化させるために添加した触媒元素、例えばニッケル(Ni)を膜中から除去するために形成する。ここではオゾン水を用いてバリア層を形成したが、酸素雰囲気下の紫外線の照射で結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法や酸素プラズマ処理により結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法やプラズマCVD法やスパッタ法や蒸着法などで1〜10nm程度の酸化膜を堆積してバリア層を形成してもよい。また、バリア層を形成する前にレーザビームの照射により形成された酸化膜を除去してもよい。
次いで、バリア層上にスパッタ法にてゲッタリングサイトとなるアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を10nm〜400nm、ここでは膜厚100nmで成膜する。ここでは、アルゴン元素を含む非晶質珪素膜は、シリコンターゲットを用いてアルゴンを含む雰囲気下で形成する。プラズマCVD法を用いてアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を形成する場合、成膜条件は、モノシランとアルゴンの流量比(SiH:Ar)を1:99とし、成膜圧力を6.665Paとし、RFパワー密度を0.087W/cmとし、成膜温度を350℃とする。
その後、650℃に加熱された炉に入れて3分の熱処理を行い触媒元素を除去(ゲッタリング)する。これにより結晶構造を有する半導体膜中の触媒元素濃度が低減される。炉に代えてランプアニール装置を用いてもよい。
次いで、バリア層をエッチングストッパとして、ゲッタリングサイトであるアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を選択的に除去した後、バリア層を希フッ酸で選択的に除去する。なお、ゲッタリングの際、ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動しやすい傾向があるため、酸化膜からなるバリア層をゲッタリング後に除去することが望ましい。
なお、触媒元素を用いて半導体膜の結晶化を行わない場合には、上述したバリア層の形成、ゲッタリングサイトの形成、ゲッタリングのための熱処理、ゲッタリングサイトの除去、バリア層の除去などの工程は不要である。
次いで、得られた結晶構造を有する半導体膜(例えば結晶性珪素膜)の表面にオゾン水で薄い酸化膜を形成した後、第1のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離された半導体膜(本明細書では「島状半導体領域」という)631及び632を形成する(図19(A)参照)。島状半導体領域を形成した後、レジストからなるマスクを除去する。
次いで、必要があればTFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ホウ素またはリン)のドーピングを行う。ここでは、ジボラン(B)を質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法を用いる。
次いで、フッ酸を含むエッチャントで酸化膜を除去すると同時に島状半導体領域631及び632の表面を洗浄した後、ゲート絶縁膜613となる珪素を主成分とする絶縁膜を形成する。ここでは、プラズマCVD法により115nmの厚さで窒素を含む酸化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成する。
次いで、ゲート絶縁膜613上に金属膜を形成した後、第2のフォトマスクを用いてゲート電極634及び635、配線614及び615、電極650を形成する(図19(B)参照)。この金属膜として、例えば窒化タンタル(TaN)及びタングステン(W)をそれぞれ30nm、370nm積層した膜を用いる。
また、ゲート電極634及び635、配線614及び615、電極650として、上記以外にもチタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ネオジウム(Nd)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる単層膜、或いは、これらの窒化物、例えば、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化モリブデンからなる単層膜を用いることができる。
また、配線614は増幅回路のTFT605のチャネル形成領域上方にも延在してゲート電極634にもなっている。
また、配線615はTFT604のドレイン電極(ドレイン配線とも呼ぶ)またはソース電極(ソース配線とも呼ぶ)と接続している。
次いで、島状半導体領域631及び632への一導電型を付与する不純物の導入を行って、TFT605のソース領域又はドレイン領域637、及びTFT604のソース領域又はドレイン領域638の形成を行う。本実施例ではnチャネル型TFTを形成するので、n型の不純物、例えばリン(P)、砒素(As)を島状半導体領域631及び632に導入する(図19(C)参照)。
次いで、CVD法により酸化珪素膜を含む第1の層間絶縁膜(図示しない)を50nm形成した後、それぞれの島状半導体領域に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工程は、ランプ光源を用いたラピッドサーマルアニール法(RTA法)、或いはYAGレーザまたはエキシマレーザを裏面から照射する方法、或いは炉を用いた熱処理、或いはこれらの方法のうち、いずれかと組み合わせた方法によって行う。
次いで、水素及び酸素を含む窒化珪素膜を含む第2の層間絶縁膜616を、例えば10nmの膜厚で形成する。
次いで、第2の層間絶縁膜616上に絶縁物材料から成る第3の層間絶縁膜617を形成する(図19(D)参照)。第3の層間絶縁膜617はCVD法で得られる絶縁膜を用いることができる。本実施例においては密着性を向上させるため、第3の層間絶縁膜617として、900nmの膜厚で形成した窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
次に、熱処理(300〜550℃で1〜12時間の熱処理、例えば窒素雰囲気中410℃で1時間)を行い、島状半導体膜を水素化する。この工程は第2の層間絶縁膜616に含まれる水素により島状半導体膜のダングリングボンドを終端させるために行うものである。ゲート絶縁膜613の存在に関係なく島状半導体膜を水素化することができる。
また第3の層間絶縁膜617として、シロキサンを用いた絶縁膜、及びそれらの積層構造を用いることも可能である。
シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造で構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
第3の層間絶縁膜617としてシロキサンを用いた絶縁膜、及びそれらの積層構造を用いた場合は、第2の層間絶縁膜616を形成後、島状半導体膜を水素化するための熱処理を行い、次に第3の層間絶縁膜617を形成することもできる。
なお、層間絶縁膜616及び617の材料を全て透光性の高い材料で用いると、基板610から光が入射しても層間絶縁膜616及び617を通過することができるという利点がある。なお、層間絶縁膜617は、シロキサンを用いた絶縁膜以外にも、CVD法により形成される酸化珪素膜を用いてもよい。層間絶縁膜617をCVD法で形成する酸化珪素膜とすると固着強度が向上する。
次いで、第3のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、第1の層間絶縁膜、第2の層間絶縁膜616及び第3の層間絶縁膜617またはゲート絶縁膜613を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。
なお、第3の層間絶縁膜617は必要に応じて形成すればよく、第3の層間絶縁膜617を形成しない場合は、第2の層間絶縁膜616を形成後に第1の層間絶縁膜、第2の層間絶縁膜616及びゲート絶縁膜613を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。
次いで、スパッタ法で金属積層膜を成膜した後、第4のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に金属膜をエッチングして、配線684、電極685、電極681、及びTFT604のソース電極又はドレイン電極682、及びTFT605のソース電極又はドレイン電極683を形成する(図20(A)参照)。配線684、電極685、電極681、ソース電極又はドレイン電極682、ソース電極又はドレイン電極683は、単層の導電膜により形成されており、このような導電膜として、チタン膜(Ti膜)が好ましい。またチタン膜に変えて、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ネオジウム(Nd)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる単層膜、或いは、これらの窒化物、例えば、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化モリブデンからなる単層膜を用いることができる。
また、配線684、電極685、電極681、ソース電極又はドレイン電極682、ソース電極又はドレイン電極683を、高融点金属膜と低抵抗金属膜(アルミニウム合金または純アルミニウムなど)との積層構造により形成する場合は以下のよう行う。
図19(D)までを作製した後、スパッタ法で金属積層膜を成膜し、第4のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に第1の金属膜をエッチングして、配線619、電極620、電極651、TFT604のソース電極又はドレイン電極641、TFT605のソース電極又はドレイン電極642を形成する(図20(B)参照)。そして、レジストからなるマスクを除去する。なお、図20(B)の金属膜は、膜厚100nmのTi膜と、膜厚350nmのSiを微量に含むAl膜と、膜厚100nmのTi膜との3層を積層したものとする。
次いで、配線619、電極620、電極651、ソース電極又はドレイン電極641、ソース電極又はドレイン電極642上に、第2の金属膜(チタン(Ti)またはモリブデン(Mo)など)を成膜した後、第5のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に導電性の金属膜をエッチングして配線619を覆う保護電極618を形成する(図20(B)参照)。ここではスパッタ法で得られる膜厚200nmのTi膜を用いる。なお、同様に電極620、電極651、TFT604のソース電極又はドレイン電極641、TFT605のソース電極又はドレイン電極642も導電性の金属膜で覆われ、それぞれ保護電極645、648、646、647が形成される。従って、導電性の金属膜は、これらの電極における2層目のAl膜が露呈されている側面も覆い、半導体膜へのアルミニウム原子の拡散も防止できる。
次いで、全面に絶縁物材料(例えば珪素を含む無機絶縁膜)からなる封止層624を厚さ(1μm〜30μm)で形成して図20(C)の状態を得る。ここでは絶縁物材料膜としてCVD法により、膜厚1μmの窒素を含む酸化珪素膜を形成する。CVD法による絶縁膜を用いることによって密着性の向上を図っている。
次いで、封止層624をエッチングして開口部を設けた後、スパッタ法により電極621、622及び623を形成する(図20(D)参照)。電極621〜623は、チタン膜(Ti膜)(100nm)と、ニッケル膜(Ni)膜(300nm)と、金膜(Au膜)(50nm)との積層膜とする。こうして得られる電極621〜623の固着強度は5Nを超え、端子電極として十分な固着強度を有している。
以上のようにして回路基板が作製される。また図24、図25、図26を用いて、本実施例のフォトセンサのユニットセルXU及び回路基板を組み込まれた半導体装置について説明する。
図24に示すように、本実施例の半導体装置は、電源(バイアス電源)671、フォトセンサのユニットセルXU、トランジスタ604及び605で構成される増幅回路(例えばカレントミラー回路)607、出力端子677と接続抵抗Rを有している。本実施例ではトランジスタと604及び605としてTFTを用いており、さらに、TFT604及び605はnチャネル型TFTで形成されている。光電流は出力端子677によって外部に取り出される。
図24では、カレントミラー回路607を構成するTFT604のゲート電極は、カレントミラー回路607を構成するもう1つのTFT605のゲート電極、及びフォトセンサのユニットセルXUの一方の端子に電気的に接続されている。TFT604のソース領域又はドレイン領域の一方は、フォトセンサのユニットセルXUの一方の端子、TFT605のゲート電極に電気的に接続されている。またTFT604のソース領域又はドレイン領域の他方は、TFT605のソース領域又はドレイン領域の一方、出力端子677、接続抵抗Rに電気的に接続されている。
TFT605のゲート電極は、TFT604のゲート電極、TFT604のソース領域又はドレイン領域の一方に電気的に接続されている。TFT605のソース領域又はドレイン領域の一方は、TFT604のソース領域又はドレイン領域の他方、出力端子677、接続抵抗Rに電気的に接続されている。またTFT605のソース領域又はドレイン領域の他方は、フォトセンサのユニットセルXUの一方の端子に電気的に接続されている。TFT604及び605のゲート電極は互いに接続されているので共通の電位が印加される。
フォトセンサのユニットセルXUの一方の端子はTFT604のソース領域又はドレイン領域の一方、TFT604のゲート電極、TFT605のゲート電極に電気的に接続されている。フォトセンサのユニットセルXUの他方の端子は、電源671に接続されている。
また接続抵抗R及び電源671は、それぞれ一方の端子が接地されている。
なお図24では2個のTFTを図示しているが、出力値をm倍とするためにnチャネル型TFT604を1個及びnチャネル型TFT605をm個にすればよい。(図25参照)。例えば出力値を100倍にしたければnチャネルTFT604を1個及びnチャネル型TFT605を100個並べればよい。なお図25において図24と同じものは同じ符号で示している。図24において、nチャネル型TFT605はm個のnチャネル型TFT605a、605b、605c、605d…から構成されている。これによりフォトセンサのユニットセルXUで発生した光電流がm倍に増幅されて出力される。
また、図24はカレントミラー回路607をnチャネル型TFTに用いた等価回路図であるが、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTのみを用いてもよい。
なお増幅回路をpチャネル型TFTで形成する場合は図26に示す等価回路図となる。図26において、図24及び図25と同じものは同じ符号で示している。図26に示すようにフォトセンサのユニットセルXUとpチャネル型TFT691及び692で構成されるカレントミラー回路693を接続すればよい。
また図18、図19(A)〜図19(D)、図20(A)〜図20(D)、図24、図25及び図26においては、nチャネル型TFT604及び605、並びにpチャネル型TFT691及び692はそれぞれ、1つのチャネル形成領域を含む構造(本明細書では「シングルゲート構造」という)のトップゲート型TFTの例を示しているが、チャネル形成領域が複数ある構造にしてオン電流値のバラツキを低減させてもよい。また、オフ電流値を低減するため、nチャネル型TFT604及び605、並びにpチャネル型TFT691及び692のそれぞれに低濃度ドレイン(Lightly Doped Drain(LDD))領域を設けてもよい。LDD領域とは、チャネル形成領域と、高濃度に不純物元素を添加して形成するソース領域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を添加した領域のことであり、LDD領域を設けると、ドレイン領域近傍の電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐという効果がある。また、ホットキャリアによるオン電流値の劣化を防ぐため、nチャネル型TFT604及び605、並びにpチャネル型TFT691及び692のそれぞれを、ゲート絶縁膜を介してLDD領域をゲート電極と重ねて配置させた構造(本明細書では「GOLD(Gate−drain Overlapped LDD)構造」と呼ぶ)としてもよい。もしくはnチャネル型TFT又はpチャネル型TFTのいずれか一方にLDD領域を設けてもよい。
GOLD構造を用いた場合、LDD領域ゲート電極と重ねて形成しなかった場合よりも、さらにドレイン領域近傍の電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐ効果がある。このようなGOLD構造とすることで、ドレイン領域近傍の電界強度が緩和されてホットキャリア注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効である。
またカレントミラー回路607を構成するTFT604及605、並びにカレントミラー回路693を構成するTFT691及692はそれぞれ、トップゲート型TFTだけでなく、ボトムゲート型TFT、例えば逆スタガ型TFTでもよい。この場合、受光する光を妨げないよう、ゲート電極が光透過性を持つことがさらに好ましい。
本実施例では、実施例2とは別の構造を有するフォトセンサのユニットセル及びその作製方法について図21(A)〜図21(C)、図22(A)〜図22(C)、図23を用いて説明する。なお本実施例において、実施例1及び実施例2と同じものは同じ符号で用いており、材料や工程等に特に記載のない場合は実施例1及び実施例2を援用する。
まず実施例1に基づいて、図8(B)に示す光電変換層405の形成までの工程を行う。次いで光電変換層405上に絶縁層701を形成する(図21(A)参照)。絶縁層701は実施例1の封止樹脂層406と同様の工程、材料等で形成すればよい。
次いでレーザ加工法(レーザスクライブ)により絶縁層701から開孔LM〜LM、LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbを形成する(図21(B)参照)。なお図21(B)では、開孔LM〜LM、LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbは、基板401に達する開孔となっているが、開孔LM〜LMは後の工程で、透明電極層LT〜LT、接続電極層LE1b〜LEnbが電気的に接続できるような開孔にすればよい。すなわち、基板401に達する開孔でもよいし、透明電極層402に達する開孔にしてもよい。また開孔LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbは、後の工程で素子の絶縁分離ができるような開孔であればよい。
開孔LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbは絶縁分離用の開孔でありユニットセルLU〜LUを形成するために設ける。ユニットセルLU(i=1、2、…、n)は開孔LCia及びLCibを有している。また開孔LM〜LMは透明電極層と電極層との接続を形成するための開孔である。
開孔LM〜LM、LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbを形成することにより、透明電極層402はLT〜LTに分割され、光電変換層405はLK〜LKに分割される。
次いで図21(C)に示すように開孔LM〜LMにインクジェット法又はスクリーン印刷法等にて導電ペーストを充填し、電極層LE1b〜LEnbを形成する。また、光電変換層405の最上層、本実施例ではn型半導体層405n上に、電極層LE1a〜LEnaを形成する。電極層LE1a〜LEna及びLE1b〜LEnbの材料としては、実施例1で述べた接続電極層E〜Eと同様の材料を用いればよい。
次に、開孔LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnbに絶縁樹脂層LZ1a〜LZna及びLZ1b〜LZnbを充填して素子の絶縁分離を行う(図22(A)参照)。絶縁樹脂層LZ1a〜LZna及びLZ1b〜LZnbは実施例1で述べた絶縁樹脂層Z〜Zと同様の工程で形成すればよい。
なお本実施例では電極層LE1a〜LEna及びLE1b〜LEnbを先に形成したが、電極層LE1a〜LEna及びLE1b〜LEnbと絶縁樹脂層LZ1a〜LZna及びLZ1b〜LZnbはどちらを先に形成しても構わない。
次いで、レーザスクライブにより、基板401、透明電極層LT〜LT、光電変換層LK〜LK、電極層LE1a〜LEna及びLE1b〜LEnb、絶縁樹脂層LZ1a〜LZna及びLZ1b〜LZnb、絶縁層701をそれぞれユニットセルLU〜LUに分断する。ユニットセルLU〜LUに分断するには、絶縁樹脂層LZ1b及びLZ2aとの間の領域〜絶縁樹脂層LZ(n−1)b及びLZnaとの間の領域にレーザビーム703を照射して行えばよい(図22(B)及び図22(C)参照)。
以上のようにして作製したフォトセンサのユニットセルLU(i=1、2、…、n)を、実施例2に基づいて、増幅回路が設けられている回路基板に接続した様子を図23に示す。なお図23において図18と同じものは同じ符号で示している。また回路基板は実施例2と同様にして作製すればよい。
なお本実施例は、実施の形態1及び実施の形態2、実施例1〜実施例2のいかなる記載と組み合わせることも可能である。
本実施例では、実施例2及び実施例3により得られたフォトセンサを様々な電子機器に組み込んだ例について説明する。本発明が適用される電子機器として、コンピュータ、ディスプレイ、携帯電話、テレビなどが挙げられる。それらの電子機器の具体例を図27、図28(A)〜図28(B)、図29(A)〜図29(B)、図30、図31(A)〜図31(B)に示す。
図27は携帯電話であり、本体(A)801、本体(B)802、筐体803、操作キー804、音声入力部805、音声出力部806、回路基板807、表示パネル(A)808、表示パネル(B)809、蝶番810、透光性材料部811、フォトセンサ812を有している。フォトセンサ812は実施例2及び実施例3に基づいて作製すればよい。
フォトセンサ812は透光性材料部811を透過した光を検知し、検知した外部光の照度に合わせて表示パネル(A)808及び表示パネル(B)809の輝度コントロールを行ったり、フォトセンサ812で得られる照度に合わせて操作キー804の照明制御を行う。これにより携帯電話の消費電流を抑えることができる。
図28(A)及び図28(B)に携帯電話の別の例を示す。図28(A)及び図28(B)において、821は本体、822は筐体、823は表示パネル、824は操作キー、825は音声出力部、826は音声入力部、827はフォトセンサである。
図28(A)に示す携帯電話では、本体821に設けられたフォトセンサ827により外部の光を検知することにより表示パネル823及び操作キー824の輝度を制御することが可能である。
また図28(B)に示す携帯電話では、図28(A)の構成に加えて、本体821の内部にフォトセンサ828を設けている。フォトセンサ828により、表示パネル823に設けられているバックライトの輝度を検出することも可能となる。
図29(A)はコンピュータであり、本体831、筐体832、表示部833、キーボード834、外部接続ポート835、ポインティングマウス836等を含む。
また図29(B)は表示装置でありテレビ受像器などがこれに当たる。本表示装置は、筐体841、支持台842、表示部843などによって構成されている。
図29(A)のコンピュータに設けられる表示部833、及び図29(B)に示す表示装置の表示部843として、液晶パネルを用いた場合の詳しい構成を図30に示す。
図30に示す液晶パネル862は、筐体861に内蔵されており、基板851a及び851b、基板851a及び851bに挟まれた液晶層852、偏光フィルタ855a及び855b、及びバックライト853等を有している。また筐体861にはフォトセンサを有する光電変換素子形成領域854が形成されている。
本発明を用いて作製された光電変換素子形成領域854はバックライト853からの光量を感知し、その情報がフィードバックされて液晶パネル862の輝度が調節される。
図31(A)及び図31(B)は、本発明のフォトセンサをカメラ、例えばデジタルカメラに組み込んだ例を示す図である。図31(A)は、デジタルカメラの前面方向から見た斜視図、図31(B)は、後面方向から見た斜視図である。図30(A)において、デジタルカメラには、リリースボタン871、メインスイッチ872、ファインダ窓873、フラッシュ874、レンズ875、鏡胴876、筺体877が備えられている。
また、図31(B)において、ファインダ接眼窓881、モニタ882、操作ボタン883が備えられている。
リリースボタン871は、半分の位置まで押下されると、焦点調整機構および露出調整機構が作動し、最下部まで押下されるとシャッターが開く。
メインスイッチ872は、押下又は回転によりデジタルカメラの電源のON/OFFを切り替える。
ファインダ窓873は、デジタルカメラの前面のレンズ875の上部に配置されており、図31(B)に示すファインダ接眼窓881から撮影する範囲やピントの位置を確認するための装置である。
フラッシュ874は、デジタルカメラの前面上部に配置され、被写体輝度が低いときに、リリースボタン871が押下されてシャッターが開くと同時に補助光を照射する。
レンズ875は、デジタルカメラの正面に配置されている。レンズは、フォーカシングレンズ、ズームレンズ等により構成され、図示しないシャッター及び絞りと共に撮影光学系を構成する。また、レンズの後方には、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子が設けられている。
鏡胴876は、フォーカシングレンズ、ズームレンズ等のピントを合わせるためにレンズの位置を移動するものであり、撮影時には、鏡胴を繰り出すことにより、レンズ875を手前に移動させる。また、携帯時は、レンズ875を沈銅させてコンパクトにする。なお、本実施例においては、鏡胴を繰り出すことにより被写体をズーム撮影することができる構造としているが、この構造に限定されるものではなく、筺体877内での撮影光学系の構成により鏡胴を繰り出さずともズーム撮影が可能なデジタルカメラでもよい。
ファインダ接眼窓881は、デジタルカメラの後面上部に設けられており、撮影する範囲やピントの位置を確認する際に接眼するために設けられた窓である。
操作ボタン883は、デジタルカメラの後面に設けられた各種機能ボタンであり、セットアップボタン、メニューボタン、ディスプレイボタン、機能ボタン、選択ボタン等により構成されている。
本発明のフォトセンサを図31(A)及び図31(B)に示すカメラに組み込むと、フォトセンサが光の有無及び強さを感知することができ、これによりカメラの露出調整等を行うことができる。
また本発明の光センサはその他の電子機器、例えばプロジェクションテレビ、ナビゲーションシステム等に応用することが可能である。すなわち光を検出する必要のあるものであればいかなるものにも用いることが可能である。
なお本実施例は、実施の形態1及び実施の形態2、実施例1〜実施例3のいかなる記載と組み合わせることも可能である。
本発明により、成膜する際に受光領域に傷を付けることを抑制し、成膜中に基板がカールするのを抑制できる成膜装置が実現できる。また本発明の成膜装置を用いて成膜することにより、受光領域に傷を付けることを抑制し、基板のカールを抑制することができるので、信頼性の高い光電変換装置を得ることが可能となる。
本発明に係る成膜装置は、本明細書で開示する光電変換装置の他にも、長尺のフィルム基板に薄膜を成膜する用途に適用することができる。例えば、可撓性基板にダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜を成膜するときに本発明を適用することができる。また、成膜室の構成をスパッタリングで薄膜を成膜するのに適した構造とすることにより、可撓性基板に透明導電膜を成膜するときに本発明を適用することができる。
本発明の成膜装置を示す図。 従来の成膜装置を示す図。 本発明の成膜装置を示す図。 本発明の成膜装置を示す図。 本発明の成膜装置を示す図。 本発明の成膜装置を示す図。 本発明の成膜装置を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の上面図。 本発明の光電変換装置の断面図。 本発明の光電変換装置の断面図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の作製工程を示す図。 本発明の光電変換装置の回路図。 本発明の光電変換装置の回路図。 本発明の光電変換装置の回路図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図。 本発明の光電変換装置を実装した装置を示す図。
符号の説明
101 搬送室
102 バッファ室
102a バッファ室
102b バッファ室
102c バッファ室
103 成膜室
104 成膜室
105 成膜室
106 搬送室
111 ローラ
112 タッチローラ
113 スリット
113a スリット
113b スリット
113c スリット
113d スリット
113e スリット
113f スリット
113g スリット
114 タッチローラ
114a タッチローラ
114b タッチローラ
114c タッチローラ
114d タッチローラ
114e タッチローラ
114f タッチローラ
114g タッチローラ
115 放電電極
116 放電電極
117 放電電極
118 放電電極
119 放電電極
120 ローラ
121 基板
122 保護シート
125 ローラ
201 上部電極
202 下部電極
203 ロール電極
203a ロール電極
203b ロール電極
203c ロール電極
203d ロール電極
203e ロール電極
203f ロール電極
204 マスク
205 開口部
206 噴出孔
301 上部電極
301a 上部電極
301b 上部電極
301c 上部電極
302 下部電極
302a 下部電極
302b 下部電極
302c 下部電極
303 ロール電極
303a ロール電極
303aa ロール電極
303ab ロール電極
303ac ロール電極
303ad ロール電極
303ae ロール電極
303b ロール電極
303ba ロール電極
303bb ロール電極
303bc ロール電極
303bd ロール電極
303c ロール電極
303ca ロール電極
303cb ロール電極
303cc ロール電極
303cd ロール電極
304 マスク
304a マスク
304b マスク
304c マスク
307 ヒータ
307aa ヒータ
307ab ヒータ
307ac ヒータ
307ad ヒータ
307ae ヒータ
311 絶縁物
311a 絶縁物
311b 絶縁物
401 基板
402 透明電極層
405 光電変換層
405p p型半導体層
405i i型半導体層
405n n型半導体層
406 封止樹脂層
501 基板
504 封止樹脂層
505 接続部
506 接続部
507 挿通口
511 支持体
512 光電変換装置
513 ステンレス構造体
514 接続スプリング
515 端子部
516 回路基板
521 基板
522 裏面電極
523 絶縁樹脂
524 封止樹脂
551 筐体
552 太陽電池
553 文字盤
554 カバー
561 筐体
562 太陽電池
563 ボタン
564 表示パネル
601 絶縁層
603 レーザビーム
604 トランジスタ
605 トランジスタ
607 カレントミラー回路
610 基板
612 下地絶縁膜
613 ゲート絶縁膜
614 配線
615 配線
616 層間絶縁膜
617 層間絶縁膜
618 保護電極
619 配線
620 電極
621 電極
622 電極
623 電極
624 封止層
631 島状半導体領域
632 島状半導体領域
634 ゲート電極
635 ゲート電極
637 ソース領域又はドレイン領域
638 ソース領域又はドレイン領域
641 ソース電極又はドレイン電極
642 ソース電極又はドレイン電極
645 保護電極
646 保護電極
647 保護電極
648 保護電極
650 電極
651 電極
664 導電物
671 電源
677 出力端子
681 電極
682 ソース電極又はドレイン電極
683 ソース電極又はドレイン電極
684 配線
685 電極
691 pチャネル型TFT
692 pチャネル型TFT
693 カレントミラー回路
701 絶縁層
703 レーザビーム
801 本体(A)
802 本体(B)
803 筐体
804 操作キー
805 音声出力部
806 音声入力部
807 回路基板
808 表示パネル(A)
809 表示パネル(B)
810 蝶番
811 透光性材料部
812 フォトセンサ
821 本体
822 筐体
823 表示パネル
824 操作キー
825 音声出力部
826 音声入力部
827 フォトセンサ
828 フォトセンサ
831 本体
832 筐体
833 表示部
834 キーボード
835 外部接続ポート
836 ポインティングマウス
841 筐体
842 支持台
843 表示部
851a 基板
851b 基板
852 液晶層
853 バックライト
854 光電変換素子形成領域
855a 偏光フィルタ
855b 偏光フィルタ
861 筐体
862 液晶パネル
871 リリースボタン
872 メインスイッチ
873 ファインダ窓
874 フラッシュ
875 レンズ
876 鏡胴
877 筺体
881 ファインダ接眼窓
882 モニタ
883 操作ボタン
1001 成膜室
1002 バッファ室
1002a バッファ室
1002b バッファ室
1005 搬送室
1006 搬送室
1011 放電電極
1012 タッチローラ
1012a タッチローラ
1012b タッチローラ
1013 スリット
1013a スリット
1013b スリット
1013c スリット
1013d スリット
1014 タッチローラ
1014a タッチローラ
1014b タッチローラ
1014c タッチローラ
1014d タッチローラ
1014e タッチローラ
1014f タッチローラ
1014g タッチローラ
1014h タッチローラ
1015 ローラ
1016 ローラ
1018 基板
〜C 絶縁分離用の開孔
〜T 透明電極層
〜K 光電変換層
〜E 接続電極層
〜Z 絶縁樹脂層
〜Dn+1 裏面電極層
〜U ユニットセル
YU〜YU ユニットセル
YC〜YC 開孔
YZ〜YZ 絶縁樹脂層
YE〜YE 接続電極層
YD〜YD 裏面電極
YM〜YM 開孔
YT〜YT 透明電極
XM〜XM 透明電極層と電極層との接続を形成するための開孔
XC1a〜XCna及びXC1b〜XCnb 絶縁分離用の開孔
XZ1a〜XZna及びXZ1b〜XZnb 絶縁樹脂層
XT〜XT 透明電極層
XU〜XU ユニットセル
XE1a〜XEna及びXE1b〜XEnb 接続電極層
XH1a〜XH1n及びXH1b〜XHnb 開孔
XG1a〜XGna及びXG1b〜XGnb 電極層
XK〜XK 光電変換層
LM〜LM 透明電極層と電極層との接続を形成するための開孔
LC1a〜LCna及びLC1b〜LCnb 絶縁分離用の開孔
LZ1a〜LZna及びLZ1b〜LZnb 絶縁樹脂層
LT〜LT 透明電極層
LU〜LU ユニットセル
LE1a〜LEna及びLE1b〜LEnb 電極層
LK〜LK 光電変換層
接続抵抗

Claims (18)

  1. 基板を送り出すローラを有する第1の搬送室と、
    放電電極を有する成膜室と、
    前記搬送室と前記成膜室との間、もしくは前記成膜室どうしの間に設置されたバッファ室と、
    前記バッファ室の前記基板が出入りする部分に設けられたスリットと、
    前記基板を巻き取るローラを有する第2の搬送室と、
    を有し、
    前記スリットには少なくとも1つのタッチローラが設置されており、
    前記タッチローラは前記基板の成膜面に接触することを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2の搬送室には、保護シートを送り出すローラが設置されており、
    前記保護シートは前記基板の成膜面に接して送り出され、前記基板と一緒に前記基板を巻き取るローラに巻き取られることを特徴とする成膜装置。
  3. 請求項2において、
    前記保護シートは、紙、金属箔又は有機フィルムのいずれかであることを特徴とする成膜装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
    前記放電電極は、上部電極及び下部電極を有し、
    前記上部電極は複数に分割されており、
    前記複数に分割された上部電極のそれぞれの間には、絶縁物が形成されていることを特徴とする成膜装置。
  5. 第1の搬送室に設けられた、基板を送り出すローラから基板を送り出し、
    前記基板を、成膜室に設けられた放電電極の間を通過させて、前記基板上に膜を形成し、
    バッファ室に設けられたスリットを通って前記基板を移動させ、
    前記バッファ室は、前記搬送室と前記成膜室との間、もしくは前記成膜室どうしの間に設置されており、
    前記膜が形成された基板を、第2の搬送室に設けられた、基板を巻き取るローラによって巻き取り、
    前記スリットには少なくとも1つのタッチローラが設置されており、
    前記タッチローラは、前記基板の前記膜が形成された面に接触することを特徴とする成膜方法。
  6. 請求項5において、
    前記第2の搬送室には、保護シートを送り出すローラが設置されており、
    前記保護シートは前記基板の膜が形成された面に接して送り出され、前記基板と一緒に前記基板を巻き取るローラに巻き取られることを特徴とする成膜方法。
  7. 請求項6において、
    前記保護シートは、紙、金属箔又は有機フィルムのいずれかであることを特徴とする成膜方法。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項において、
    前記放電電極は、上部電極及び下部電極を有し、
    前記上部電極は複数に分割されており、
    前記複数に分割された上部電極のそれぞれの間には、絶縁物が形成されていることを特徴とする成膜方法。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれか1項において、
    前記基板は、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フィルムのいずれか1つであることを特徴とする成膜方法。
  10. 請求項5乃至請求項9のいずれか1項において、
    前記膜は、半導体膜であり、
    前記半導体膜は、シリコン膜、ゲルマニウム膜、ゲルマニウムを含んだシリコン膜のいずれか1つであることを特徴とする成膜方法。
  11. 第1の搬送室に設けられた、基板を送り出すローラから基板を送り出し、
    前記基板を、第1の成膜室に設けられた第1の放電電極の間を通過させて、前記基板上に第1の半導体膜を形成し、
    第1のバッファ室に設けられた第1のスリットを通って、前記第1の半導体膜が形成された基板を移動させ、
    前記基板を、第2の成膜室に設けられた第2の放電電極の間を通過させて、前記第1の半導体膜上に第2の半導体膜を形成し、
    第2のバッファ室に設けられた第2のスリットを通って、前記第2の半導体膜が形成された基板を移動させ、
    前記基板を、第3の成膜室に設けられた第3の放電電極の間を通過させて、前記第2の半導体膜上に、第1の半導体膜と逆の導電型を有する第3の半導体膜を形成し、
    前記第1の半導体膜乃至前記第3の半導体膜が形成された基板を、第2の搬送室に設けられた、基板を巻き取るローラによって巻き取り、
    前記第1のスリット及び第2のスリットのそれぞれには、少なくとも1つのタッチローラが設置されており、
    前記タッチローラは、前記基板の半導体膜が形成された面に接触することを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  12. 請求項11において、
    前記第2の搬送室には、保護シートを送り出すローラが設置されており、
    前記保護シートは、前記第3の半導体膜が形成された面に接して送り出され、前記基板と一緒に前記基板を巻き取るローラに巻き取られることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  13. 請求項12において、
    前記保護シートは、紙、金属箔又は有機フィルムのいずれかであることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  14. 請求項11乃至請求項13のいずれか1項において、
    前記第2の放電電極は上部電極及び下部電極を有し、
    前記上部電極は複数に分割されており、
    前記複数に分割された上部電極のそれぞれの間には、絶縁物が形成されていることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  15. 請求項11乃至請求項14のいずれか1項において、
    前記基板は、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フィルムのいずれか1つであることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  16. 請求項11乃至請求項15のいずれか1項において、
    前記第1の半導体膜乃至前記第3の半導体膜のそれぞれは、シリコン膜、ゲルマニウム膜、ゲルマニウムを含んだシリコン膜のいずれか1つであることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  17. 請求項11乃至請求項16のいずれかにおいて、
    前記光電変換装置は、太陽電池であることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
  18. 請求項11乃至請求項16のいずれかにおいて、
    前記光電変換装置は、フォトセンサであることを特徴とする光電変換装置の作製方法。
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