JP2007117819A - 土質改良機における混合装置 - Google Patents

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誉 松田
Toyotaro Yasuda
豊太郎 安田
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Abstract

【課題】原料土と土質改良材とを混合撹拌する混合装置を備えてなる土質改良機において、混合装置のケーシング内の整備や清掃等のメンテナンス作業を、容易に行えるようにする。
【解決手段】縦置き円筒形状のケーシング12を、該ケーシング12の直径方向両端部に立設される二本の支柱11A、11Bを境として二つの分割ケース12A、12Bに分割すると共に、各分割ケース12A、12Bを支柱11A、11Bに開閉揺動自在に支持せしめ、さらに、各分割ケース12A、12Bと支柱11A、11Bとの間に、分割ケース12A、12Bを開閉揺動せしめるための開閉用シリンダ23A、23Bを設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、軟弱な土壌等の原料土を土質改良して再利用するための土質改良機における混合装置の技術分野に属するものである。
近年、資源再利用促進の背景の下、軟弱な土壌等の原料土に固化材等の土質改良材を混合して土質改良し、このものを改良土として再利用する土質改良機のニーズが広がっている。
前記土質改良機は、一般に、原料土ホッパに投入された原料土を供給する原料土供給装置、改良材ホッパに投入された土質改良材を供給する改良材供給装置、原料土と土質改良材とを混合撹拌して改良土にする混合装置、混合装置から排出される改良土を搬出する改良土搬出装置等を備えて構成される。
ところで、前記土質改良機の混合装置としては、ケーシング内に、原料土と土質改良材とを撹拌するための回転子(撹拌翼、パドル、ハンマ等)を設けたものが知られているが、この様な混合装置において、回転子のあいだに原料土が詰まったり、あるいは硬い原料土との衝突によって回転子が破損したような場合には、詰まった原料土を除去したり、回転子を交換する等の整備が必要となる。また、セメント系固化材等の土質改良材は、作業終了後に放置しておくと固まってケーシング内面や回転子に固着してしまうため、作業終了時にはケーシング内を清掃する必要がある。このため、従来から、ケーシングに点検口を設け、該点検口から整備や清掃等のメンテナンス作業を行っていたが、従来の点検口はこれら作業を行うのに十分な開口スペースではなく、作業性に劣るという問題がある。
そこで、ケーシングを、開口部を有する固定ケースと、該固定ケースの開口部に開閉揺動自在に支持される可動ケースとで構成し、該可動ケースを開くことで、メンテナンス作業を行いやすくした技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−172717号公報
しかるに、前記特許文献1のものは、可動ケースによって固定ケースの開口部を開閉するものであるから、固定ケース内のうち開口部に対して奥方に位置する部分は、依然として整備や清掃等のメンテナンス作業を行いづらく、作業性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、原料土と土質改良材とを混合撹拌する混合装置を備えてなる土質改良機において、前記混合装置のケーシングを、ケーシングの支柱に開閉自在に支持される複数の分割ケースを用いて構成したことを特徴とする土質改良機における混合装置である。
そして、この様にすることにより、点検整備や清掃等のメンテナンス作業を行う場合に、ケーシングの何れの部分も開けることができることになって、メンテナンス作業を容易に行うことができ、作業性を大幅に向上させることができる。さらに、分割ケースは支柱に開閉自在に支持される構成であるから、確実且つ強固に支持せしめることができる。
請求項2の発明は、混合装置のケーシングを縦置き円筒形状にすると共に、該ケーシングは、縦方向に複数に分割された複数の分割ケースから構成され、さらに各分割ケースは、縦方向を向く支柱に開閉揺動自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の土質改良機における混合装置である。
そして、この様にすることにより、縦置き円筒形状のケーシングを、支柱に開閉自在に支持される複数の分割ケースで構成できると共に、各分割ケースの開閉を容易に行うことができる。
請求項3の発明は、支柱と分割ケースとのあいだに、分割ケースを開閉せしめるためのアクチュエータを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の土質改良機における混合装置である。
そして、この様にすることにより、分割ケースを開閉せしめるためのアクチュエータを、コンパクトな納り状態で設けることができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は自走式土質改良機であって、該自走式土質改良機1は、クローラ式の下部走行体2、図示しないエンジンや油圧ポンプ等が収納される動力室3、改良するべき原料土が投入される原料土ホッパ4、該原料土ホッパ4に投入された原料土を搬送する原料土フィーダ5、石灰系固化材やセメント系固化材等の土質改良材が投入、貯溜される改良材ホッパ6、該改良材ホッパ6に投入された土質改良材を搬送するスクリューフィーダ7、原料土フィーダ5により供給される原料土とスクリューフィーダ7により供給される土質改良材とを混合撹拌して改良土にする混合装置8、該混合装置8から排出される改良土を搬出する搬出コンベア9等を備えて構成されている。
前記混合装置8は、図2、図3に示すように、機体フレーム10に取付支持される二本の縦方向を向く支柱11A、11B、これら支柱11A、11Bに組付けられる後述のケーシング12、支柱11A、11Aの上端部に支持される状態でケーシング12の上方を覆蓋するアッパーカバー13、軸芯が上下方向を向き、且つ上下端部がアッパーカバー13および両支柱11A、11Bの下端部間に支架される支持フレーム14に軸回り方向回転自在に支持される回転軸15、該回転軸15を回転せしめるべく駆動する油圧モータ16、回転軸15と油圧モータ16とを連結するカップリング17、上下方向及び周回り方向に所定間隔を存する状態で回転軸15に一体固定される複数の回転翼18等から構成されている。そして、前記原料土フィーダ5から供給される原料土とスクリューフィーダ7から供給される土質改良材とは、ケーシング12の上部に開設された供給口12aからケーシング12内に投入され、落下しながら回転翼18により解砕混合撹拌されることで改良土となって、ケーシング12の下方開口12bから搬出コンベア9上に落下するように構成されている。
前記混合装置8のケーシング12は、全体として上下が開口した縦置き円筒形状をしており、また二本の支柱11A、11Bは、ケーシング12の直径方向両端部に立設されているが、該ケーシング12は、支柱11A、11Bを境として縦方向に二分割された二つの分割ケース12A、12Bによって構成されている。そして、一方の分割ケース12Aの一端側は、一方の支柱11Aに、支柱側第一ブラケット19およびケース側第一ブラケット20を介してピン軸21により水平方向揺動自在に軸支される(本実施の形態では上下方向三箇所でピン軸支21されているが、これに限定されない)と共に、分割ケース12Aの他端側には他方の支柱11Bに当接するフランジ部12Aaが形成されており、該フランジ部12Aaが他方の支柱11Bにボルト22を介して着脱自在に止着されている(本実施の形態では上下方向四箇所でボルト22止めされるようになっているが、これに限定されない)。また他方の分割ケース12Bは、同様にして一端側が他方の支柱11Bにピン軸21を介して水平方向揺動自在に軸支されると共に、他端側に形成されたフランジ部12Baが一方の支柱11Aにボルト22を介して着脱自在に止着されるようになっている。そして、これら分割ケース12A、12Bは、他端側のフランジ部12Aa、12Baを支柱11B、11Aに当接せしめた状態では、円筒形状のケーシング12を形成して混合装置8の外周側を覆蓋する閉鎖姿勢となるが、一端側のピン軸21を支点として他端側が支柱11B、11Aから離間するよう水平方向に揺動せしめることにより、混合装置8の外周側の略全域を開放する開放姿勢に変姿するようになっている。
さらに、23A、23Bは前記分割ケース12A、12Bを開閉揺動せしめるための開閉用シリンダ(本発明のアクチュエータに相当する)であって、同様のものであるため、一方の分割ケース12A用の開閉用シリンダ23Aを例にとって説明すると、該開閉用シリンダ23Aのシリンダ筒23Aaの中間部は、一方の支柱11Aに支柱側第二ブラケット24を介して揺動自在に支持されている。また、開閉用シリンダ23Aのロッド23Abの先端部には、第一リンク25および第二リンク26の一端側が揺動自在に連結されているが、第一リンク25の他端側は前記ピン軸21に揺動自在に連結されており、また第二リンク26の他端側は、ケース側第二ブラケット27を介して分割ケース12Aに揺動自在に連結されている。而して、図3に示す如く、開閉用シリンダ23Aの伸縮作動に伴う第一、第二リンク25、26のリンク作動により、分割ケース12Aがピン軸21を支点として水平方向に開閉揺動するように構成されており、同様にして、他方の分割ケース12Bも開閉揺動するように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、原料土と土質改良材とを混合撹拌する混合装置8のケーシング12は、全体として縦置き円筒形状をしているが、該ケーシング12は、ケーシング12の直径方向両端部に立設される二本の支柱12A、12Bを境として縦方向に二分割された二つの分割ケース12A、12Bから構成されていると共に、各分割ケース12A、12Bは、支柱11A、11Bに開閉揺動自在に支持されていて、開閉用シリンダ23A、23Bの伸縮作動に基づき、混合装置8の外周側を覆蓋する閉鎖姿勢と開放する開放姿勢とに変姿することになる。
この結果、例えば回転翼18のあいだに詰まった原料土を除去したり、損傷した回転翼18を交換したり、あるいは作業終了後にケーシング12の内面等を清掃する等、種々のメンテナンス作業を行う場合に、分割ケース12A、12Bを開放姿勢にすることでケーシング12の全ての部分を開けることができることになって、メンテナンス作業を容易に行うことができ、作業性を大幅に向上させることができる。
しかもこのものにおいて、各分割ケース12A、12Bは、それぞれ支柱11A、11Bに開閉揺動自在に支持されているから、分割ケース同士を揺動自在に支持せしめる場合のように一方の分割ケースに他方の分割ケースの重量がかかるようなことがなく、各分割ケース12A、12Bを確実且つ強固に支持せしめることができる。
さらに、分割ケース12A、12Bを開閉揺動せしめるための開閉用シリンダ23A、23Bは、支柱11A、11Bに取付支持されると共に、第一、第二リンク25、26を介して支柱11A、11Bおよび分割ケース12A、12Bに連結されているから、コンパクトな納まり状態になり、省スペース化に寄与できる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、上記実施の形態では、縦置き円筒形状のケーシングを縦方向に二分割して二つの分割ケースにしているが、三つ以上に分割しても良く、また、種々のケーシングの形状等に対応して、縦方向以外の方向に分割することもできる。
自走式土質改良機の構造を示す図である。 混合装置の正面図である。 図2のX−X断面図である。
符号の説明
8 混合装置
11A、11B 支柱
12 ケーシング
12A、12B 分割ケース
23A、22B 開閉用シリンダ
25 第一リンク
26 第二リンク

Claims (3)

  1. 原料土と土質改良材とを混合撹拌する混合装置を備えてなる土質改良機において、前記混合装置のケーシングを、ケーシングの支柱に開閉自在に支持される複数の分割ケースを用いて構成したことを特徴とする土質改良機における混合装置。
  2. 混合装置のケーシングを縦置き円筒形状にすると共に、該ケーシングは、縦方向に複数に分割された複数の分割ケースから構成され、さらに各分割ケースは、縦方向を向く支柱に開閉揺動自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の土質改良機における混合装置。
  3. 支柱と分割ケースとのあいだに、分割ケースを開閉せしめるためのアクチュエータを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の土質改良機における混合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101037174B1 (ko) * 2008-03-06 2011-05-26 마사한덕 주식회사 콘크리트믹서기의 믹서통

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