JP2007117267A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技者が発射レバー8を操作すると、回転軸310が操作された角度だけ回転する。その回転は、第1のギア320と第2のギア330とからなる伝達機構を介して回転軸340に伝えられる。発射強度用可変抵抗350は、回転軸340の回転角度に応じた発射強度信号が出力する。発射装置ユニット12は、その発射強度信号に応じた強度で遊技球を発射する。このため、遊技者は発射レバー8を操作するだけで、遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能となるので、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者であっても、容易に遊技を楽しむことができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機などの弾球遊技機に関する。
遊技盤に向かって遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機は広く知られている。かかる弾球遊技機では、前面枠に発射ハンドルが設けられており、遊技者が手のひらで発射ハンドルを把持しながら回転させると、発射ハンドルの回転角度に応じた強度で遊技球が発射される。
遊技球を所望の強度で発射させるためには、発射ハンドルを把持しながら回転させる必要があり、このことは、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者にとっては、必ずしも容易なことではない。そこで、発射ハンドルに代えて、遊技球の発射強度を調整するための回転式のダイヤルあるいはスライド式のレバーと、遊技球を発射するための発射スイッチとを設けた弾球遊技機が提案されている(特許文献1)。このような弾球遊技機では、ダイヤルあるいはレバーで遊技球の発射強度を調整した後、発射スイッチを押すだけで、遊技球を発射させることができるので、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者であっても、容易に遊技を楽しむことが可能である。
特開平9−187550号公報
しかし、上記構成では、遊技球の発射強度を設定する動作と、遊技球を発射させる動作とが別々であるので、このように異なる動作を手の不自由な遊技者などが行うことは依然として容易ではない。このため、誰にでも、遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能な弾球遊技機の開発が要請されていた。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
前述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技球を所望の強度で発射しながら遊技を行う弾球遊技機において、
遊技球の発射強度を設定するために操作されるレバー式の発射強度設定手段と、
前記発射強度設定手段のレバーを回転可能に軸支する第1の回転軸と、
前記第1の回転軸の回転角度を増大させて第2の回転軸に伝える伝達機構と、
前記第2の回転軸に取り付けられ、遊技球の発射強度を示す発射強度信号を該第2の回転軸の回転角度に応じて出力する強度信号出力手段と、
前記発射強度信号に応じた強度で遊技球を発射する遊技球発射手段と
を備えたことを特徴とする。
かかる本発明の弾球遊技機においては、遊技者がレバーを操作すると、第1の回転軸が操作された角度だけ回転する。その回転は、伝達機構によって第2の回転軸に伝えられ、第2の回転軸の回転角度に応じて発射強度信号が出力され、その発射強度信号に応じた強度で遊技球が発射される。このため、遊技者はレバーを操作するだけで、遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能となるので、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者であっても、容易に遊技を楽しむことができる。
このような弾球遊技機においては、伝達機構を以下のように構成しても良い。すなわち、第1のギアを第1の回転軸に、第1のギアに噛み合わされた第2のギアを第2の回転軸に取り付けるとともに、第1のギアを第2のギアよりも歯数が多く設定しても良い。例えば、第1のギアの歯数を第2のギアの歯数の2倍としても良い。
伝達機構を第1のギアと第1のギアに噛み合わせた第2のギアとによって構成しておけば、第1のギアと第2のギアとの間に滑りが発生することがないので、増大された回転を強度信号出力手段に無駄なく伝えることができる。従って、強度信号出力手段に取り付けられた第2の回転軸の最大回転角度に応じて、第1のギアと第2のギアとのギア比を適切に選択することによって、レバーの回転角度を適切な範囲とすることができる。
このような弾球遊技機においては、発射強度設定手段のレバーの回転を、発射強度が強くなる方向には許容するが、発射強度が弱くなる方向には禁止する回転方向規制機構を第1の回転軸または第2の回転軸の何れかに設けても良い。
こうすれば、レバーから手を離しても、レバーの回転角度が一定に保たれることになり、遊技球の発射強度を一定に保つことができる。このため、遊技者はレバーを一定に保つ必要がなく、遊技者の疲労を軽減することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.本実施例の発射レバーおよび伝達機構:
C−1.発射レバーおよび伝達機構の構成:
C−2.発射レバーおよび伝達機構の動作:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラスチック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成している。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の開口部4aが形成されている。この開口部4aにはガラス板等の透明板がはめ込まれており、奥側に配置される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を高めるための各種LED4b〜4fが設けられている。
更に、前面枠4の上部には、エラーLED表示部4hが設けられている。本実施例のエラーLED表示部4hは、重度のエラー発生の場合は赤色に、軽度のエラー発生の場合はオレンジ色に点灯あるいは点滅する。ここで、重度のエラーとは、例えば復旧のために前面枠4を開放して作業を行う必要があったり、あるいは部品を交換したりする必要があるような場合のエラーであり、軽度のエラーとは、それ以外のエラーである。
前面枠4の下方には、上皿部5が設けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設けられている。また、前面枠4の右側には施錠装置9が設けられており、前面枠4の左側にはプリペイドカード式の球貸装置13(CRユニット)が設けられている。
上皿部5には、皿状の凹部と、凹部を取り巻くように形成された皿外縁部5aとが設けられている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12(図5参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却スイッチ5c、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設けられている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1スピーカ5yが設けられている。
下皿部6には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられており、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。下皿部6に貯まった遊技球を排出するために、下皿部6の底面には、下皿部6内から遊技球を排出するための図示しない球技き穴が設けられており、下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。排出ノブ6bは通常時は直立状態であるが、下端を奥側に押圧すると上端を回転軸として回転し、球抜き穴が開放状態となって、下皿部6に貯まった遊技球を排出することが可能となっている。また、排出ノブ6bの左右には、第2スピーカ6cが設けられている。
下皿部6の左端には灰皿7が設けられており、下皿部6の右端には発射レバー8が設けられている。発射レバー8には、遊技者が発射レバー8に触れていることを検出するタッチスイッチ8aが設けられている。発射レバー8の回転軸は、下皿部6の奥側に搭載された図示しない発射装置ユニット12に接続されており、遊技者が発射レバー8を回転させると、その動きが発射装置ユニット12に伝達され、ユニットに内蔵された図示しない発射モータが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。発射レバー8の上面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
この発射レバー8は、所望の回転角度で一定に維持されるように構成されており、発射レバー8が所望の回転角度で一定に維持されると、遊技者は発射レバー8に軽く触れておくだけで遊技球が連続して発射されることになっている。発射レバー8の左側には、発射レバー8が所望の回転角度で一定に維持されている状態を解除するための解除ボタン8cが設けられている。なお、発射レバー8の維持方法と解除方法については後述する。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央には、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成されている。
遊技領域11の略中央には中央装置26が設けられており、また、遊技領域11の下方部分には変動入賞装置18が設けられ、そして、中央装置26と変動入賞装置18との間には始動口(普通電動役物)17が設けられている。始動口(普通電動役物)17は、左右に一対の翼片部が開閉可能に構成されたいわゆるチューリップ式の始動口である。始動口17の内部には、遊技球の通過を検出する始動口(普通電動役物)スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための普通電動役物(始動口)ソレノイド17m(図5参照)とが備えられている。一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が直立して、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
中央装置26のほぼ中央には、演出表示装置27が設けられている。演出表示装置27は、キャラクタ図柄や背景図柄などの種々の演出用図柄を変動停止表示することが可能となっている。また、中央装置26の下方には、遊技球を始動口17またはそれ以外に振り分けるステージ32が設けられている。中央装置26の左側には、ワープ通路25が設けられており、遊技盤10を流下する遊技球を、ワープ通路25を介してステージ32に導くことが可能となっている。なお、演出表示装置27の画面上で表示される各種図柄については後述する。
中央装置26の左下には、図柄表示装置28が設けられている。詳細な構成については後述するが、図柄表示装置28では普通図柄や特別図柄などを変動停止表示することが可能となっている。
遊技領域11の左端には、普通図柄作動ゲート36が設けられており、このゲートの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ36sが設けられている。更に、普通図柄作動ゲート36と中央装置26との間には、ランプ風車24が設けられている。これら各遊技装置の間および周辺には、多数の障害釘23が設けられている。
変動入賞装置18のほぼ中央には、大入賞装置31が設けられている。この大入賞装置31は、略長方形状に大きく開口する大入賞口31dと、大入賞口31dを開閉するための大入賞口ソレノイド31m(図5参照)などから構成されている。大入賞口31dは、後述する所定の条件が成立すると開放状態となり、この結果、遊技球が高い確率で大入賞口31dに入球することとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。尚、大入賞口31dの内部には、大入賞口スイッチ31sが設けられており、大入賞口31dに入賞した遊技球を検出することが可能となっている。
遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられている。バック球防止部材58は、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止する機能を有している。一方、内レール15の先端部には、図示しないファール球防止部材が取り付けられ、ファール球防止部材と略正反対側(遊技盤10の右半分側)には、図示しない返しゴムが外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
図3は、本実施例の遊技機1に搭載された図柄表示装置28の構成を示す説明図である。本実施例の図柄表示装置28は、大きくは、普通図柄表示部29と、特別図柄表示部30とから構成されている。普通図柄表示部29は、左普通図柄表示部29aと右普通図柄表示部29bとから構成されており、特別図柄表示部30は、左特別図柄表示部30aと右特別図柄表示部30bとから構成されている。2つの普通図柄表示部29a,29bは、発光ダイオード(LED)を用いて構成されており、左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯し、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯することが可能となっている。また、特別図柄表示部30には、いわゆる7セグメントLEDが用いられており、このうちの7セグメント部分が左特別図柄表示部30aを構成し、コンマ部分が右特別図柄表示部30bを構成している。この7セグメント部分およびコンマ部分は、赤色、橙色、緑色のいずれかの光を点灯可能となっている。また、図柄表示装置28には、普通図柄保留表示部29c、および特別図柄保留表示部30cも設けられている。これらは、それぞれ4つのLEDで構成されている。このような構成を有する図柄表示装置28の表示内容については後述する。
図4は、本実施例の遊技機1に搭載された演出表示装置27の画面構成を示す説明図である。前述したように、演出表示装置27は、主に液晶画面を用いて構成されており、液晶画面上には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cと、その背景に表示される背景図柄27dとが表示されている。このうち、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは、図3に示した特別図柄30の表示に合わせて種々の態様で変動表示され、遊技を演出することが可能となっている。詳細な演出内容については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。図5は、本実施例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されているが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御基板200と、図柄やLEDや効果音を用いた遊技の演出の制御を司るサブ制御基板220と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。また、図5中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。尚、図5では、主制御基板200に搭載されたCPU201やRAM202、およびサブ制御基板220に搭載されたCPU221やROM223のみ図示されており、主制御基板200に搭載されているROMやPIO、サブ制御基板220に搭載されたRAMやPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、ROMなどについては図示が省略されている。
図示されているように主制御基板200は、始動口スイッチ17sや、大入賞口スイッチ31s、ゲートスイッチ36sなどから遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向かって、各種の動作を指令するコマンドを出力する。また、主制御基板200には、始動口17に設けられた一対の翼片部を開閉させるための普通電動役物ソレノイド17mや、大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、更には、普通図柄や特別図柄の変動停止表示を行う図柄表示装置28などが中継端子板を介して接続されており、これら各種ソレノイド17m,31m、および図柄表示装置28に向かって信号を出力することにより、動作の制御も行っている。
サブ制御基板220は、主制御基板200からの各種コマンドを受け取ると、コマンドの内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。すなわち、前述した演出表示装置27を駆動する演出制御基板230や、各種のスピーカ5y,6cを駆動するアンプ基板224、装飾用の各種LED4b〜4gを駆動する駆動信号を装飾駆動基板226から出力することにより、遊技の演出を行う。また、装飾駆動基板226からの出力信号により、エラーLED表示部4hがエラー発生のレベルに応じて赤色またはオレンジ色で点灯または点滅する。
払出制御基板240は、いわゆる貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置13に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータをやり取りしながら、貸球の払出を行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御基板240が受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。
発射制御基板260は、遊技球の発射に関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が発射レバー8を回転させると、回転角度に応じて発射強度用可変抵抗350の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に伴って発射強度信号が変化するので、発射レバー8の回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。また、遊技者が発射レバー8から手を離すと、タッチスイッチ8aは手が離れたことを検出して、その検出信号を発射装置ユニット12に伝達する。更に、遊技者が発射停止スイッチ8bを操作すると、操作されたことを検出して、その検出信号を発射装置ユニット12に伝達する。これら何れかの検出信号が発射装置ユニット12に伝達されると、発射装置ユニット12は遊技球の発射を一旦停止する。
B.遊技の概要 :
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に説明しておく。
本実施例の遊技機1では、次のようにして遊技が行われる。先ず、遊技者が上皿部5の凹部に遊技球を投入して発射レバー8を回転させると、上皿部5に投入された遊技球が、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11に発射される。上述したように、遊技球の発射強度は、発射レバー8の回転角度によって調整することが可能となっており、遊技者は発射レバー8の回転角度を変化させることによって、遊技球の狙いを付けることができる。
発射した遊技球が、遊技領域11の左側に設けられた普通図柄作動ゲート36を通過すると、図柄表示装置28において普通図柄の変動表示が開始される。図3を用いて前述したように、図柄表示装置28には左普通図柄表示部29aと、右普通図柄表示部29bとが設けられている。左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯可能に構成されており、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯可能に構成されている。普通図柄の変動表示が開始されると、左右の普通図柄表示部29a,29bが点滅表示を行う。
図6は、普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。変動表示中の普通図柄は、図示されている4つの状態を取ることができる。先ず、図6(a)に示した状態は、左普通図柄表示部29aが点灯して、右普通図柄表示部29bが消灯している状態を表している。図6(b)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも点灯した状態を表している。図6(c)は、左普通図柄表示部29aが消灯し、右普通図柄表示部29bが点灯した状態を表しており、図6(d)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも消灯した状態を表している。普通図柄の変動表示中は、これら4つの表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、そして、所定時間が経過すると、4つの表示状態のいずれかの状態で停止表示される。このとき、所定の表示状態で停止表示されると、いわゆる普通図柄の当りとなって、始動口17が所定時間(例えば0.5秒間)だけ開放状態となる。本実施例では、図6(c)に示した表示状態、すなわち、左普通図柄表示部29aが消灯して右普通図柄表示部29bが点灯している状態が、普通図柄の当りに設定されている。
尚、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート36を通過した場合は、この遊技球の通過が保留数として蓄えられて、現在の普通図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。普通図柄の保留は最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている普通図柄の保留数は、普通図柄保留表示部29c(図3参照)に表示される。
次いで、開放状態となった始動口17に遊技球が入球すると、今度は、特別図柄の変動表示が開始される。特別図柄は、図3を用いて説明したように特別図柄表示部30によって表示される。尚、前述したように、本実施例の特別図柄表示部30は、7セグメントLEDからなる左特別図柄表示部30aと、コンマ部分の右特別図柄表示部30bから構成されており、これら左右の特別図柄表示部30a,30bは、赤色、橙色、緑色のいずれかで点灯可能となっている。
図7は、特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。特別図柄の変動表示中は、左特別図柄表示部30aでは、「A」、「Y」、「−」のいずれかの図柄が表示され、右特別図柄表示部30bではコンマ「.」が表示される。また、左特別図柄表示部30aの「A」および「Y」、右特別図柄表示部30bのコンマ「.」は、赤色、橙色、緑色の3つの状態を取ることができ、左特別図柄表示部30aの「−」は、赤色または緑色のいずれかの状態を取ることができる。本実施例の特別図柄表示部30では、これらの表示状態が組み合わされて、図7に示す12種類の状態を表示することができる。図中で7セグメントLEDあるいはコンマ部分に細かいハッチングが付されているのは、赤色の状態で点灯されていることを表している。また、少し粗いハッチングが付されているのは橙色の状態で点灯表示されていることを表しており、粗いハッチングが付されているのは緑色の状態で点灯表示されていることを表している。特別図柄の変動表示が開始されると、これら12種類の表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、所定時間が経過すると、いずれかの状態で停止表示される。
停止表示された図柄が「−」である場合は、特別図柄は外れとなるが、それ以外の図柄の組合せが停止表示された場合は特別図柄の当りとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。すなわち、特別図柄が当りとなる図柄の組合せは、図7に示した12種類の図柄から、「−」を除いた10種類の組合せが存在することになる。また、本実施例の特別遊技状態は、大入賞口31dが開放状態となる遊技状態(ラウンド)が、所定回数だけ繰り返されるように構成されている。大入賞口31dは大きく開口するために、遊技球が高い確率で入球することとなる。その結果、所定回数のラウンドが繰り返される間に遊技者は多くの賞球を獲得することが可能となっている。
尚、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口17に入球した場合は、この遊技球の入球が特別図柄の保留数として蓄えられて、現在の特別図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。特別図柄の保留も最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている特別図柄の保留数は、特別図柄保留表示部30c(図3参照)に表示される。
図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、実線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「確変図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら確変図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技が終了してから次の特別遊技が開始されるまでの間、当り図柄で停止表示される確率が通常の状態よりも高くなる。このように、当り図柄で停止表示される確率が高くなっている遊技状態は、確率変動状態(若しくは、確変状態)と呼ばれる。
更に、図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、破線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「通常図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら通常図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技の終了後、特別図柄が所定回数(本実施例では100回)変動表示されるか、若しくは次回の特別遊技状態が開始されるまでの間、特別図柄の変動時間が短くなるとともに、始動口17の開放時間が若干長くなるように設定されている。このような遊技状態は、変動時間短縮状態(若しくは、時短状態)と呼ばれる。
また、特別図柄を当り図柄で停止させるか否か、更には、確変図柄または通常図柄の何れの図柄で停止させるかは、主制御基板200によって決定されている。
尚、本実施例の遊技機1においては、時短機能は、通常図柄で停止表示された場合だけでなく、確変図柄で停止表示された場合にも作動するようになっている。結局、特別図柄が、図7に示した10種類の当り図柄のいずれかで停止表示された場合は、特別遊技状態の終了後、必ず時短機能が作動することになる。
上述した特別図柄の変動停止表示に合わせて、演出表示装置27では演出用図柄を用いた各種の演出が行われる。図8は、演出表示装置27で行われる演出の一態様を例示した説明図である。図4を用いて前述したように、演出表示装置27を構成する液晶表示画面には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが表示されている。前述した図柄表示装置28で特別図柄の変動表示が開始されると、演出表示装置27においても、これら3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示を開始する。本実施例では、キャラクタ図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄が用意されている。
図8(a)には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左キャラクタ図柄27aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次いで、右キャラクタ図柄27cが停止表示され、最後に中キャラクタ図柄27bが停止表示される。
これら演出表示装置27で停止表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cの組合せは、前述した図柄表示装置28で停止表示される特別図柄の組合せと連動するように構成されている。たとえば、図柄表示装置28の特別図柄が当り図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが同じ図柄で停止表示される。特に、図柄表示装置28の特別図柄が、前述した確変図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが、奇数を表す同じ図柄で停止表示される。一方、図柄表示装置28の特別図柄が外れ図柄で停止する場合は、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは同じ図柄で揃わない任意の組合せで停止表示される。
このように図柄表示装置28で表示される特別図柄と、演出表示装置27で表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cとは、表示内容が互いに対応しており、それぞれの表示図柄が確定するタイミングも同じに設定されているため、どちらの表示を見ながら遊技をすることも可能である。しかし、図2に示すように、図柄表示装置28よりも演出表示装置27の方が目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、更に表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置27の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、演出表示装置27の表示画面上で初めに停止表示される左キャラクタ図柄27aと、続いて停止表示される右キャラクタ図柄27cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中キャラクタ図柄27bも同じ図柄で停止して、いわゆる大当り状態になるのではないかと、遊技者は図柄の変動を注視することになる。このように、2つのキャラクタ図柄を同じ図柄で停止した状態で、最後の図柄を変動表示させる演出は、リーチ演出と呼ばれており、リーチ演出を行うことで遊技者の興趣を高めることが可能となっている。
C.本実施例の発射レバーおよび伝達機構 :
上述した本実施例の遊技機1では、把持しながら回転させる発射ハンドルに代えて、回転させるだけの発射レバー8を採用し、誰でも簡単に遊技を楽しむことができるようになっている。以下では、発射レバー8および伝達機構の構成を説明した後、発射レバー8および伝達機構の動作について説明する。
C−1.発射レバーおよび伝達機構の構成 :
図9は、発射レバー8および伝達機構を示した斜視図である。図において、太線で示した部分は、前面枠4よりも手前側に突出している部分である。図9に示すように、発射レバー8と、発射レバー8の維持を解除するための解除ボタン8cとは、前面枠4よりも手前側に突出して設けられている。発射レバー8の回転軸310には、第1のギア320が取り付けられている。第1のギア320には、第2のギア330が噛み合っており、第1のギア320が回転すると、第2のギア330も回転する。第2のギア330の回転軸340には、遊技球の発射強度を示す発射強度信号を回転軸340の回転角度に応じて出力する発射強度用可変抵抗350が取り付けられている。
第2のギア330には、第3のギア410が噛み合っている。その第3のギア410の手前側には、発射強度が強くなる方向への発射レバー8の回転は許容し、発射強度が弱くなる方向への発射レバー8の回転は禁止するラチェット機構420が設けられている。ラチェット機構420には、手前側に延設された延設棒430が設けられており、延設棒430の先端は発射レバー8の維持を解除するための解除ボタン8cを構成している。
図10は、発射レバー8および伝達機構を示した平面図である。発射レバー8の回転軸310は、収容部360を貫通して設けられている。収容部360内には、遊技者が発射レバー8に触れていることを検出するタッチスイッチ8aが設けられている。また、収容部360内には、発射レバー8を元の位置に戻すためのコイルバネ362が設けられている。発射レバー8の上面には、発射停止スイッチ8bが内蔵されており、遊技者が操作すると、遊技球の発射を一時的に停止する。第3のギア410の奥側(図10では上側)には、バネ収容部440が設けられており、バネ収容部440内には、第3のギア410が第2のギア330に噛み合うように付勢させておくコイルバネ442が収容されている。
第2のギア330の回転軸340には、発射強度用可変抵抗350が取り付けられており、発射強度用可変抵抗350は、回転軸340の回転角度に応じて抵抗値が変化するようになっている。このため、発射強度用可変抵抗350から発射装置ユニット12に出力する発射強度信号のレベルは、回転軸340の回転角度に応じて変化することになる。発射装置ユニット12が発射強度信号を受け取ると、発射装置ユニット12は発射強度信号のレベルに応じて遊技球を遊技盤10に向かって発射する。
なお、本実施例の発射レバー8は、本願発明の「レバー式の発射強度設定手段」の一態様を構成し、本実施例の回転軸310は、本願発明の「第1の回転軸」の一態様を構成し、本実施例の回転軸340は、本願発明の「第2の回転軸」の一態様を構成している。また、本実施例の第1のギア320と第2のギア330とは、本願発明の「伝達機構」の一態様を構成し、本実施例の発射強度用可変抵抗350は、本願発明の「強度信号出力手段」の一態様を構成している。更に、本実施例の発射装置ユニット12は、本願発明の「遊技球発射手段」の一態様を構成し、本実施例のラチェット機構420は、本願発明の「回転方向規制機構」の一態様を構成している。
C−2.発射レバーおよび伝達機構の動作 :
図11は、発射レバー8および伝達機構の動作を説明するための説明図である。遊技者が発射レバー8を時計方向に回転させると、その回転が回転軸310を介して第1のギア320に伝達される。第1のギア320が時計方向に回転すると、第1のギア320に噛み合っている第2のギア330が反時計方向に回転する。ここで、第1のギア320の外周は、第2のギア330の外周よりも大きく形成されている。具体的には、第1のギア320の歯数が第2のギア330の歯数の2倍となるように形成されている。このため、第1のギア320が時計方向に回転すると、第2のギア330は2倍の速さで反時計方向に回転することになる。
第2のギア330が反時計方向に回転すると、その回転が回転軸340を介して発射強度用可変抵抗350に伝達される。このとき、発射レバー8の回転角度が、2倍の角度となって発射強度用可変抵抗350に伝達されるので、発射強度用可変抵抗350は、2倍の回転角度に応じて抵抗値が変化し、その抵抗値の変化によって発射強度信号のレベルが変化する。その結果、発射装置ユニット12は、発射レバー8の回転角度の2倍の回転角度に応じた強さで遊技球を遊技盤10に向かって発射することになる。
図12は、ラチェット機構420の動作を説明するための説明図である。遊技者が発射レバー8を時計方向に回転することによって、第2のギア330が反時計方向に回転すると、第2のギア330と噛み合っている第3のギア410が時計方向に回転する。ここで、ラチェット機構420は、発射強度が強くなる方向への発射レバー8の回転は許容し、発射強度が弱くなる方向への発射レバー8の回転は禁止する機構であるので、第3のギア410が時計方向に回転するときは、図12(a)に示すように、第2のギア330と第3のギア410との噛み合いが一旦解除されて、図12(b)に示すように、再び第2のギア330と第3のギア410とが噛み合う。このように第3のギア410が時計方向に回転するときは、発射レバー8の回転に伴って第3のギア410が第2のギア330と次々と噛み合うことになる。
一方、前述したように、ラチェット機構420は、発射強度が強くなる方向への発射レバー8の回転は許容し、発射強度が弱くなる方向への発射レバー8の回転は禁止する機構であるので、第3のギア410が反時計方向に回転することはない。このため、発射レバー8を発射強度が強くなる時計方向に回転させると、ラチェット機構420によって発射レバー8の回転角度が一定に維持されることになる。従って、発射強度用可変抵抗350の抵抗値が一定となり、発射強度信号のレベルも一定となる。その結果、発射装置ユニット12によって、遊技球は同一の発射強度で発射されることになる。
以上、詳述したように、遊技者は発射レバー8を時計方向に回転するだけで、遊技球の発射強度の設定と遊技球の発射とを容易に行うことが可能となるので、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者であっても、容易に遊技を楽しむことができる。特に、本実施例では、発射レバー8の回転角度(換言すると第1のギア320の回転角度)の2倍の回転角度で第2のギア330が回転するので、発射レバー8の少ない操作量で遊技球を遊技盤10に向かって確実に発射させることができる。これにより、手の不自由な遊技者であっても容易に遊技を行うことができる。また、ラチェット機構420によって発射レバー8の回転角度が一定に維持されることになるので、遊技者は発射レバー8を一定に維持する必要はなく、遊技者の疲労を軽減することが可能となる。
このように発射レバー8を一定に維持することにより遊技者の疲労が軽減されるので、遊技者は遊技を継続して行うことができるが、遊技を終了するためには発射レバー8を反時計方向に回転させて元の位置に戻す必要がある。しかし、発射レバー8の回転は、ラチェット機構420により規制されているので、ラチェット機構420の機能を解除しなければ、発射レバー8を元の位置に戻すことはできない。そこで、以下では発射レバー8を元の位置に戻して、遊技を終了する方法について説明する。
図13は、発射レバー8を時計方向に回転させた様子を示す説明図である。発射レバー8を時計方向に回転させるときには、発射レバー8を元の位置に戻すコイルバネ362の付勢力に抗しながら発射レバー8を操作するので、コイルバネ362には発射レバー8を元の位置に戻す付勢力が蓄えられる。そして、発射レバー8の回転を停止すると、ラチェット機構420によって停止した位置で発射レバー8が維持される。コイルバネ442は、常に第3のギア410と第2のギア330とが噛み合うように付勢している。このため、延設棒430の先端に形成された解除ボタン8cは、前面枠4から突出している。
図14は、解除ボタン8cが押されて、発射レバー8が元に戻った様子を示す説明図である。回転した発射レバー8の位置が維持されている状態において、コイルバネ442の付勢力に抗しながら解除ボタン8cを前面枠4まで押すと、第3のギア410と第2のギア330との噛み合いが解除されるとともに、コイルバネ442には付勢力が蓄えられる。
前述したように、発射レバー8を時計方向に回転させたときには、発射レバー8を元の位置に戻す付勢力がコイルバネ362に蓄えられている。このため、第3のギア410と第2のギア330との噛み合いが解除されると、第1のギア320の規制も解除されることになるので、コイルバネ362に蓄えられていた付勢力によって、回転軸310が反時計方向に回転して、発射レバー8が元の位置に戻る。このとき、回転軸310に取り付けられている第1のギア320も反時計方向に回転するので、第1のギア320と噛み合っている第2のギア330は、時計方向に回転し、回転軸340も時計方向に回転する。その結果、発射強度用可変抵抗350の抵抗値も変化して、発射強度信号のレベル、例えば0(零)レベルが発射装置ユニット12に出力されるので、発射装置ユニット12は、遊技球の発射を停止する。
そして、発射レバー8が元の位置に戻った後、解除ボタン8cを押すのを止めると、コイルバネ442に蓄えられた付勢力によって、第3のギア410と第2のギア330との噛み合うとともに、解除ボタン8cが前面枠4から突出して元の位置に戻る。このように解除ボタン8cを押すだけで、第3のギア410と第2のギア330との噛み合いが解除されるとともに、コイルバネ362に蓄えられていた付勢力によって、回転軸310が反時計方向に回転するので、発射レバー8が元の位置に戻る。従って、遊技者は解除ボタン8cを押すだけで、発射レバー8を元の位置に戻すことができ、遊技球の発射が停止されるので、手の不自由な遊技者や、握力の弱い遊技者であっても、容易に遊技を終了することができる。
以上、本発明について各種の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
上述した実施例では、第1のギア320と第2のギア330とを噛み合うように設けたが、第1のギア320と第2のギア330とを離して設けておき、第1のギア320の回転を第2のギア330に伝えるためにチェーンを介在させる構成にしても良い。こうすれば、発射レバー8から発射強度用可変抵抗350までの距離が長い場合であっても、発射レバー8の回転を発射強度用可変抵抗350に伝達することができるので、既存の弾球遊技機にも容易に転用することが可能となる。
また、上述した実施例では、第1のギア320および第2のギア330を、第1のプーリーおよび第2のプーリーとしても良い。加えて、第1のプーリーと第2のプーリーとが離間している場合には、第1のプーリーの回転を第2のプーリーに伝えるためにベルトを介在させて発射レバー8の回転を発射強度用可変抵抗350に伝達する構成としても良い。
本実施例の遊技機の正面図である。 遊技盤の盤面構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に搭載された図柄表示装置の構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に搭載された演出表示装置の画面構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機における制御回路の構成を示したブロック図である。 普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。 特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。 演出表示装置で行われる演出の一態様を例示した説明図である。 発射レバーおよび伝達機構を示した斜視図である。 発射レバーおよび伝達機構を示した平面図である。 発射レバーおよび伝達機構の動作を説明するための説明図である。 ラチェット機構の動作を説明するための説明図である。 発射レバーを時計方向に回転させた様子を示す説明図である。 解除ボタンが押されて、発射レバーが元に戻った様子を示す説明図である。
符号の説明
1…遊技機(弾球遊技機)、 8…発射レバー(レバー式の発射強度設定手段)、
12…発射装置ユニット(遊技球発射手段)、
310…回転軸(第1の回転軸)、320…第1のギア(伝達機構)、
330…第2のギア(伝達機構)、 340…回転軸(第2の回転軸)、
420…ラチェット機構(回転方向規制機構)。

Claims (3)

  1. 遊技球を所望の強度で発射しながら遊技を行う弾球遊技機において、
    遊技球の発射強度を設定するために操作されるレバー式の発射強度設定手段と、
    前記発射強度設定手段のレバーを回転可能に軸支する第1の回転軸と、
    前記第1の回転軸の回転角度を増大させて第2の回転軸に伝える伝達機構と、
    前記第2の回転軸に取り付けられ、遊技球の発射強度を示す発射強度信号を該第2の回転軸の回転角度に応じて出力する強度信号出力手段と、
    前記発射強度信号に応じた強度で遊技球を発射する遊技球発射手段と
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記伝達機構は、
    前記第1の回転軸に取り付けられた第1のギアと、
    前記第2の回転軸に取り付けられて、前記第1のギアに噛み合わされた第2のギアと
    を備え、
    前記第1のギアは、前記第2のギアよりも歯数が多く設定されていることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の何れかには、前記発射強度設定手段のレバーの回転を前記発射強度が強くなる方向には許容するが、該発射強度が弱くなる方向には禁止する回転方向規制機構が設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
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