JP2007117199A - 全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構 - Google Patents

全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は下糸をボビンに巻き付けなくともボビンケース内に連続供給することが出来、効率よく縫製作業を行うことが出来る全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構を提供する。
【解決手段】爪8で上糸20を捕捉する剣先7を有する外釜10において、この爪8を、溝8aを有する二重構造となし、2枚の爪8b、8cによって上糸20を捕捉する。また、溝8aに対向する内釜11の回転止め部の壁11aには釜9の外部から下糸19を導く下糸供給パイプ17を配置し。溝8aと、下糸供給パイプ17の屈曲部17aの頂点とは外釜10の回転に支障なく嵌合させる。これにより、上糸20が下糸供給パイプ17に絡むことなく、下糸供給パイプ17に挿通された下糸19は、この下糸供給パイプ17内と内釜11の回転止め部の壁11aを通過してボビンケース15内に供給可能とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、全回転式工業用ミシン釜に下糸を連続供給する機構に関する。
従来、全回転式工業用ミシンの下糸は、内釜に着脱可能に装着されるボビンケース内に収納されるボビンに巻き付け、ボビンケースに設けられた下糸引出孔より引出せるように構成されている。
従来の全回転式工業用ミシンの下糸はボビンに巻き付けてから使用されるため、ボビンに巻き付けて収納する下糸の長さは概ね35〜36メートル程と、このボビンを収納するボビンケースの内容積によって限定されてしまうことにより、長い縫製をする場合は、途中で下糸の交換が必要になる。或いは途中で下糸が足りなくなり空縫をするという欠点があると共に、長い縫製でなくとも、比較的頻繁に下糸の交換が必要であり、縫製作業の効率が悪いといった欠点があった。
特開2001−190881号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑みて成されたもので、下糸をボビンに巻き付けなくともボビンケース内に供給することが出来、又、内釜の回転止め部の壁から引出した糸を折り返し回転止め部の壁に設けた孔から内釜の外部へ引出して使用する事も可能であって、効率よく縫製作業を行うことが出来る全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構は、爪で上糸を捕捉する剣先を有する外釜において、この爪を、溝を有する二重構造となし、この溝に対向してなる内釜の回転止め部の壁には、この壁から導かれた下糸供給パイプを配置し、前記溝と、この下糸供給パイプの屈曲部の頂点とは前記外釜の回転に支障なく嵌合してなることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、この全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構は、爪で上糸を捕捉する剣先を有する外釜において、この爪を、溝を有する二重構造となしたことにより、二重構造となした2枚の爪によって上糸を捕捉することが出来る。また、この爪が有する溝に対向してなる内釜の回転止め部の壁には、この壁から導かれた下糸供給パイプを配置し、前記溝と、この下糸供給パイプの屈曲部の頂点とは前記外釜の回転に支障なく嵌合してなることにより、前記下糸供給パイプは内釜の回転止め部の壁から導かれ、その屈曲部の頂点は、前記溝に嵌合して、外釜の回転に支障なく剣先は上糸を掬い、その後ただちに下糸供給パイプの頂点が溝に嵌合して回転するから、下糸挿通の供給パイプを糸と糸の間に抱いた状態で上糸は進行し、下糸供給パイプに絡まることなく下糸を絡めることが出来る。これにより、前記下糸供給パイプに挿通された下糸は、この下糸供給パイプ内と内釜の回転止め部の壁を通過してから引出すことが出来ると共に、この回転止め部の壁から更にボビンケース内へ供給することが出来る。
本発明の請求項2の全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構は、請求項1記載の全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構において、前記回転止め部の壁から引出した下糸を折り返し、この回転止め部の壁に設けた孔から釜の外部へ引出して使用することを特徴とする。
請求項2の構成によれば、この全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構は、前記回転止め部の壁から引出した下糸を折り返し、この回転止め部の壁に設けた孔から釜の外部へ引出して使用することが出来る。
請求項1に係る全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構の発明によれば、全回転式工業用ミシン釜において、下糸連続供給機構を備えたことにより、従来技術のように下糸をボビンに巻き付けなくとも、下糸供給パイプ内と内釜の回転止め部の壁を挿通してボビンケース内に下糸を連続供給することが出来ると共に、ボビンケース内に供給した下糸はボビンの胴部を約半周した後にボビンケースに設けてある下糸引出孔から引き出して使用することが出来る。また、縫い針が下降し、上昇することで形成される上糸のループを、前記二重構造となした上爪と下爪によって上糸を捕捉して掬い、その後ただちに下糸供給パイプの頂点が溝に嵌合して回転することが出来るので、それぞれの位置関係は、一番下側である内釜寄りには、爪で掬われた上糸ループの下側となる下部上糸が下爪の下方を潜り、下爪と上爪との間には下糸供給パイプがあり、上爪の上方にはこれら上爪と下爪によって折り返された上部上糸が乗る状態を得ることが出来る。
続いて、内釜の外周を回転する外釜と共に移動する前記剣先によって、下部上糸は内釜の表面を滑りながら移動する。このときの上糸の折り返し頂点は、V字型をした剣先によって内釜の外周に設けられた上糸分岐壁より内釜の裏側寄りに移動している。一方、上爪の上側に乗った上部上糸は剣先によって外釜の端部に引き出され、内釜の端面寄りを滑りながら移動している。続いて、回転角にして概ね45度ほど進むと、前記下爪の下方を潜った下部上糸が上糸分岐点によって分岐され、上糸分岐壁の裏側を沿うように滑りながら移動する。一方、爪の間から上方へ伸びている上部上糸は、上糸分岐点から内釜左端方向へ二又爪の溝に添って押し出されながら進み、回転角度90度あたりに設けてある内釜の切込部で外側に外れて内釜を抱く。よって上糸分岐点で形成された上部上糸と下部上糸は内釜の左右に別れて進み、相まって完全に縄跳状となり内釜を抱く。これにより、内釜を縄跳状に抱いた内釜の表の上部上糸は、内釜内に装着のボビンケースから引き出してある下糸を抱いて、回転止め部に至り、内釜の裏から回って来る同体である一本の上糸を待機し、上糸を絡める態勢となる。外釜が回転角度にして230〜235度程前進した位置で下部上糸は外釜の回転によって離脱して、待機していた下糸と絡むことが出来る。
以上のように、前記二重構造となした上爪と下爪の間にパイプが配置されたことにより下糸供給パイプに上糸が絡むこともなく、恰も縄跳びの如く下部上糸が外釜と内釜の間を、潜り抜けて待機していた下糸に絡めることが出来ると共に、下糸をボビンに巻き付けなくともボビンケース内に供給することが出来ることにより、従来のように下糸がボビンに巻き付けられる長さに限定されることなく連続して供給することが出来る。これにより、長い縫製をする場合は、途中で下糸の交換が必要になる。或いは途中で下糸が足りなくなり空縫をするという欠点も解消することが出来ると共に、長い縫製でなくとも、頻繁に下糸の交換をする必要もなく、煩雑な作業を軽減し、使い易さを向上させることが出来るので、効率よく縫製作業を行うことが出来る。
本発明の請求項2に係る全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構の発明によれば、請求項1の全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構において、前記回転止め部の壁から引出した下糸を折り返し、この回転止め部の壁に設けた孔から釜の外部へ引出して使用することが出来るので、下糸をボビンケース内へ導くことなく使用することが出来る。これにより、下糸を簡単にセットすることが出来る。また、前記回転止め部から折り返して内釜の外部へ引き出してある下糸は、内釜の表を回る上部上糸が回転止め部の近傍で抱いて回転止め部に至るので、前述の記請求項1と同様に、前記二重構造となした上爪と下爪の間にパイプが配置されたことにより下糸供給パイプに上糸が絡むこともなく、恰も縄跳びの如く下部上糸が外釜と内釜の間を潜り抜けて、待機していた下糸に絡めることが出来ると共に、下糸をボビンに巻き付けなくともボビンケース内に供給することが出来ることにより、従来のように下糸がボビンに巻きつけられる長さに限定されることなく連続して供給することが出来る。これにより、長い縫製をする場合は、途中で下糸の交換が必要になる、或いは途中で下糸が足りなくなり空縫をするという欠点も解消することが出来ると共に、長い縫製でなくとも、頻繁に下糸の交換をする必要もなく、煩雑な作業を軽減し、使い易さを向上させることが出来るので、効率よく縫製作業を行うことが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図5により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、実施例において説明する以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。また、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1〜図4は、本発明を実施するための全回転式工業用ミシンにおける第1の実施例において、図1は全回転式工業用ミシンを示す正面図であり、図2は、釜、ボビンケース、及びボビンと下糸供給パイプの構成を示す斜視図である。図3は、全回転式工業用ミシンに組み付けた状態の釜を示す正面図であり、図4は、二重構造を成す剣先の爪によって上糸を捕捉して掬い、その後ただちに下糸供給パイプの頂点が溝に嵌合して回転した状態を示す平面図である。
図1において、この全回転式工業用ミシン1はフレーム2に固定された機台3に取付けられたミシン本体4と、このミシン本体4に設けられて上下に昇降する針棒5に装着された縫い針6の概ね下部位置に位置するように、前記フレーム2に支持された図示しない駆動装置によって回転駆動を可能に構成されている。前記駆動装置の回転駆動力が伝達された釜軸(図示せず)に固定された釜9には、図示しない外釜や内釜などの要部が収納されている。また、この全回転式工業用ミシン1の外部に配置された上糸巻23と下糸巻24からそれぞれ上糸20と下糸19が繰り出されて供給される。
続いて図2〜図3により、前述の釜9に下糸供給パイプ17を取付ける構成について説明する。図2及び図3において、9は外釜10と内釜11からなる釜であり、外釜10は前記釜軸(図示せず)に回転可能に固定されている。この外釜10の回転を阻止しないようにこの外釜10内に収納された内釜11と、ボビン16を回転可能に収納するボビンケース15が内釜11内に着脱可能に装着することが出来るように構成されている。
この外釜10の外周には、爪8で上糸20を捕捉する剣先7が設けられており、この剣先7を構成する爪8は、溝8aを有することにより上爪8bと下爪8cとによる二重構造としている。また、外釜内10に収納された内釜11は、前記フレーム2に取付けられた図3に示す回転止め部材18によって回転不能に支持されている。この内釜11にはその上部に縫い針6が挿通される針落ち孔13が設けられ、更に内釜11の外周には上糸分岐壁12が外釜10の回転方向に、回転角にして概ね45度に設けられ、続いて外釜の回転レールを兼ねて340度辺りまで連続して設けられている。この内釜11の端部には、内釜11の概ね半周を超える範囲に略鍔状の壁が設けられており、その上部に前記回転止め部材18が嵌合する凹部となる回転止め部の壁11aが設けられている。
前記外釜10の外周で二重構造をなした爪8の溝8aに対向してなる内釜11の回転止め部の壁11aには透孔11bを穿ち、この透孔11bに下糸供給パイプ17の一端を固定し、その他端は前記内釜11と外釜10からなる釜9の外方に引出して図1に示すミシン本体4と固定してあり、この他端が下糸19の導入口17cとなる。この下糸供給パイプ17は平面から見ると概ね数字の9字形に湾曲させた屈曲部17aを形成してあり、その屈曲部17aの頂点は、外釜10の上爪8bと下爪8cとに挟まれた溝8aとに外釜の回転に支障なく間隙Sを有しながら嵌合している。
前述の全回転式工業用ミシン1において、釜9に下糸19を連続供給する手順について以下に説明する。全回転式工業用ミシン1の外部に配置された下糸巻24から供給された下糸19は、前記導入口17cから下糸供給パイプ17内を通し、続いて、内釜11の回転止め部の壁11aに設けた透孔11bから針落ち孔13側に引き出し、更にボビンケース15内に供給する。続いてこの下糸19は、ボビン16の胴部16aを約半周した後にボビンケース15に設けられた下糸引出孔15aから引出したままでよく、下糸引出し孔15aからら引出した後は従来どおりでよい。これにより、本発明によるこの全回転式工業用ミシン1はボビン16に巻き取られた下糸19を使うことなく、全回転式工業用ミシン1の外部から連続して下糸19を供給することが出来る。
次に、図2〜図4により、下糸供給パイプによって連続して供給される下糸を用いて縫製を行う手順について説明する。図4は、既に縫い針6が下降し、上昇することで形成される上糸のループ(図示せず)を、前記二重構造となした上爪8bと下爪8cによって上糸を捕捉して掬い、その後ただちに下糸供給パイプの頂点が溝に嵌合して回転した状態を示している。図4のそれぞれの位置関係は、一番下側である内釜11寄りには、爪8で掬われた上糸のループの下側となる下部上糸22が下爪8cの下方を潜り、下爪8cと上爪8bとの間には下糸供給パイプ17があり、上爪8bの上方にはこれら上爪8bと下爪8cによって折り返された上部上糸21が乗っている状態を示している。
続いて、内釜11の外周を回転する外釜10と共に移動する前記剣先7によって、下部上糸22は内釜11の表面を滑りながら移動する。このときの上糸20の折り返し頂点は、V字型をした剣先7によって内釜11の外周に設けられた上糸分岐壁12より内釜11の裏側寄りに移動している。一方、上爪8bの上側に乗った上部上糸21は剣先7によって外釜10の端部に引き出され、内釜11の端面寄りを滑りながら移動している。続いて、回転角にして概ね45度ほど進むと、前記下爪8cの下方を潜った下部上糸22が上糸分岐点12aによって分岐され、上糸分岐壁12の裏側を沿うように滑りながら移動する。一方、爪8の間から上方へ伸びている上部上糸21は、上糸分岐点12から内釜11左端方向へ二又爪をなした剣先7の溝に添って押し出されながら進み、回転角度90度あたりに設けてある内釜11の端部壁が途切れる切込部(図示せず)で外側に外れて内釜11を抱く。よって上糸分岐点12aで形成された上部上糸21と下部上糸22は内釜11の左右に別れて進み、相まって完全に縄跳状となり内釜11を抱く。これにより、内釜11を縄跳状に抱いた内釜11の表の上部上糸22は、内釜11内に装着のボビンケース15から引き出してある下糸19を抱いて、回転止め部に至り、内釜11の裏から回って来る同体である一本の上糸20を待機し、上糸20を絡める態勢となる。外釜10が回転角度にして概ね230〜235度程前進した位置で下部上糸21は外釜10の回転によって爪8から離脱して、待機していた下糸19と絡むことが出来る。
以上のように、この全回転式工業用ミシン釜9の下糸連続供給機構は、前記二重構造となした上爪8bと下爪8cとの間に下糸供給パイプ17が配置されたことにより下糸供給パイプ17に上糸20が絡むこともなく、恰も縄跳びの如く下部上糸22が外釜10と内釜11の間を潜り抜けて、待機していた下糸19に絡めることが出来ると共に、下糸19をボビン16に巻き付けなくともボビンケース15内に連続供給することが出来ることにより、従来のように下糸19がボビン16に巻きつけられる長さに限定されることなく供給することが出来る。これにより、長い縫製をする場合は、途中で下糸19の交換が必要になる、或いは途中で下糸19が足りなくなり空縫をするという欠点も解消することが出来ると共に、長い縫製でなくとも、頻繁に下糸19の交換をする必要もなく、煩雑な作業を軽減し、使い易さを向上させることが出来るので、効率よく縫製作業を行うことが出来る。
図5は、本発明を実施するための全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構の第2の実施形態を示す釜9を全回転式工業用ミシン1に組み付けた状態の正面図であり、この全回転式工業用ミシン1は前述の図1に示す実施例1による全回転式工業用ミシン1と同様に、全回転式工業用ミシン1の外部に配置された上糸巻23と下糸巻24からそれぞれ上糸20と下糸19が繰り出されて供給されると共に、この下糸19は、下糸供給パイプ17内を挿通して内釜11の回転止め部の壁11aに導かれており、外釜10の剣先7には二重構造となした上爪8bと下爪8cにより下糸供給パイプ17の屈曲部17aの頂点が間隙Sをもって嵌合している。図5に示すこの釜9は、前述の図3と同様に、9は外釜10と内釜11からなる釜であり、外釜10は前記釜軸(図示せず)に回転可能に固定され、この外釜10の回転を阻止しないようにこの外釜内10に収納された内釜11と、ボビンケース15が内釜11内に着脱可能に装着することが出来るように構成されているが、図3とは異なり、ボビン(図示せず)は装着しておらず、更に、内釜11の回転止め部の壁11aには、図5において、前記下糸供給パイプ17を接続する透孔11bの右側に、孔11cを穿っている。
図5に示す釜9に下糸19を連続供給する手順について以下に説明する。全回転式工業用ミシン1の外部に配置された下糸巻24から供給された下糸19は、下糸供給パイプ17の導入口17cから下糸供給パイプ17内を通し、続いて、内釜11の回転止め部の壁11aに設けた透孔11bから針落ち孔13側に引き出すことが出来る。続いて前記回転止め部の壁11aから引出した下糸19を折り返し、更に前記回転止め部の壁11aに穿った孔11cから釜9の外部へ引出して使用することが出来るので、この孔11cから釜9の外部に引出した後の下糸19は従来どおりでよい。これにより、下糸を簡単にセットすることが出来る。
以上のように、本発明の実施例2によるこの全回転式工業用ミシン釜9の下糸連続供給機構は、下糸19をボビンケース15内へ導くことなく使用することが出来る。これにより、前述の実施例1と同様に、前記二重構造となした上爪8bと下爪8cの間に下糸供給パイプ17が配置されたことにより、下糸供給パイプ17に上糸20が絡むこともなく、恰も縄跳びの如く下部上糸22が外釜10と内釜11の間を潜り抜けて待機していた下糸19に絡めることが出来ると共に、下糸19をボビン16に巻き取られた下糸19を使うことなく、直接内釜11の外部に連続供給することが出来る。更にボビンケース15内に下糸19を供給する必要もないことにより、下糸を簡単にセットすることが出来ると共に、従来のように下糸19がボビン16に巻き付けられる長さに限定されることなく連続して供給することが出来る。これにより、長い縫製をする場合は、途中で下糸19の交換が必要になる、或いは途中で下糸19が足りなくなり空縫をするという欠点も解消することが出来ると共に、長い縫製でなくとも、頻繁に下糸19の交換をする必要もなく、煩雑な作業を軽減し、使い易さを向上させることが出来るので、効率よく縫製作業を行うことが出来る。
以上、本実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、下糸供給パイプ17の導入口17cは、ラッパ状に広がる形状として下糸19を挿入し易くする。或いは、下糸供給パイプ17には長手方向に割り溝を形成して前記パイプ17の側面からも下糸19を挿入可能とするなどでもよい。また、内釜11の回転止め部の壁11aに配置した下糸供給パイプ17を接続して下糸19を針落ち孔13側に導く透孔11bの位置は、前記回転止め部の壁11aの凹部の平面に限らず、回転止め部材18を係止する両側の膨らみ部の内、図3において左側の膨らみ部側に設けてもよく、下糸供給パイプ17は使い易さを配慮して変更するなど前記実施例に限定されるものではなく、適宜選定すればよい。
本発明の第1の実施の形態を示す全回転式工業用ミシンの正面図である。 同上、釜、ボビンケース、及びボビンと下糸供給パイプの構成を示す斜視図である。 同上、全回転式工業用ミシンに組み付けた状態の釜を示す正面図である。 同上、二重構造を成す剣先の爪によって上糸を捕捉して掬い、その後ただちに下糸供給パイプの頂点が溝に嵌合して回転した状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す釜を全回転式工業用ミシンに組み付けた状態を示す正面図である。
符号の説明
1 全回転式工業用ミシン
7 剣先
8 爪
8a 溝
8b 上爪
8c 下爪
9 釜
10 外釜
11 内釜
11a 回転止め部の壁
11c 孔
15 ボビンケース
17 下糸供給パイプ
17a 屈曲部
19 下糸
20 上糸

Claims (2)

  1. 爪で上糸を捕捉する剣先を有する外釜において、この爪を、溝を有する二重構造となし、この溝に対向してなる内釜の回転止め部の壁には、この壁から導かれた下糸供給パイプを配置し、前記溝と、この下糸供給パイプの屈曲部の頂点とは前記外釜の回転に支障なく嵌合してなることを特徴とする全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構。
  2. 前記回転止め部の壁から引出した下糸を折り返し、この回転止め部の壁に設けた孔から釜の外部へ引出して使用することを特徴とする請求項1記載の全回転式工業用ミシン釜の下糸連続供給機構。
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WO2017094943A1 (ko) * 2015-12-04 2017-06-08 주식회사 마이크로코어 수직전회전북, 이 수직전회전북에 의해 만들어진 스티치 및 스티치제조방법

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