JP2007116441A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】システム変更に伴い各通信端末に記憶されるネットワーク構成情報の更新を、人手を要さずに自動的に実行し得る通信システムを提供する。
【解決手段】データベースDBに各クライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2の名称とそのIPアドレスとの対応関係を表すネットワーク構成情報を登録しておき、保守サーバMSVにおいて、クライアント端末T31の追加等によるネットワーク構成情報の更新要求発生時に、データベースDB中のネットワーク構成情報を更新するようにしている。そして、更新した後に、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31からのネットワーク構成情報の取得要求に応じて、データベースDB中のネットワーク構成情報を要求元のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31へ伝送するようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】データベースDBに各クライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2の名称とそのIPアドレスとの対応関係を表すネットワーク構成情報を登録しておき、保守サーバMSVにおいて、クライアント端末T31の追加等によるネットワーク構成情報の更新要求発生時に、データベースDB中のネットワーク構成情報を更新するようにしている。そして、更新した後に、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31からのネットワーク構成情報の取得要求に応じて、データベースDB中のネットワーク構成情報を要求元のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31へ伝送するようにしている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えばVCS(Visual Communication System)等に用いられる通信システムに関する。
オフィスや事業所では、構内ネットワークシステムが用いられている。この構内ネットワークシステムは、例えば電話機を構内交換装置(PBX:Private Branch Exchange)やボタン電話装置といった電話交換装置に内線端末として収容し、内線端末と公衆網等の外部通信網との間及び内線端末相互間を電話交換装置により交換接続して通話を可能にしている。
また、最近では、テレビ電話端末やパーソナル・コンピュータ等のデータ端末を接続したサーバを伝送路を介して電話交換装置に接続し、電話交換装置を用いた音声通信系と、サーバを用いたデータ通信系とを連動させるシステムも提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、上記のような電話交換装置とサーバとの並列型のシステムにあっては、データ端末間のデータ通信接続を電話端末の呼状態に連動させて、テレビ会議等を構築するといったVCSについても強く望まれている。
特開平8−321889号公報。
ところで、上記VCSを実現する場合に、下記のような対策についても検討する必要が生じる。
すなわち、各データ端末に上記サーバに接続される全データ端末の端末IDを含むネットワーク構成情報を予め登録しておく必要がある。そして、番号計画の変更やデータ端末の増設等のシステム変更が行なわれるごとに、各データ端末においてネットワーク構成情報をサーバから取得して更新する必要がある。このネットワーク構成情報を取得するためは、ユーザが手入力するか、サーバの管理者がリモートアクセスでデータを書き換えるか、設定ファイルを配布し、ユーザがデータ端末に読み込ませなければならず、ネットワーク構成情報の更新に手間と労力を要する。
そこで、この発明の目的は、システム変更に伴い各通信端末に記憶されるネットワーク構成情報の更新を、人手を要さずに自動的に実行し得る通信システムを提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
通信ネットワークに接続されるとともに端末IDが割り当てられ、かつ通信ネットワーク上の複数の端末IDを含むネットワーク構成情報を記憶した第1の管理テーブルに基づいて通信を実行する複数の通信端末と、通信ネットワークに接続され、ネットワーク構成情報を記憶した第2の管理テーブルに基づいて複数の通信端末間の通信制御を実行するサーバ装置とを備えた通信システムにおいて、サーバ装置は、ネットワーク構成情報の更新要求発生時に、第2の管理テーブル中のネットワーク構成情報を更新する第1の更新手段と、通信端末からネットワーク構成情報の取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて第2の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を読み出し、要求元の通信端末に対し当該ネットワーク構成情報を送信する第1の送信手段とを備え、複数の通信端末の各々は、起動時に、サーバ装置に対しネットワーク構成情報の取得要求を送信する第2の送信手段と、取得要求の送出に対しサーバ装置から送られたネットワーク構成情報に基づいて第1の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を更新する第2の更新手段とを備えるようにしたものである。
通信ネットワークに接続されるとともに端末IDが割り当てられ、かつ通信ネットワーク上の複数の端末IDを含むネットワーク構成情報を記憶した第1の管理テーブルに基づいて通信を実行する複数の通信端末と、通信ネットワークに接続され、ネットワーク構成情報を記憶した第2の管理テーブルに基づいて複数の通信端末間の通信制御を実行するサーバ装置とを備えた通信システムにおいて、サーバ装置は、ネットワーク構成情報の更新要求発生時に、第2の管理テーブル中のネットワーク構成情報を更新する第1の更新手段と、通信端末からネットワーク構成情報の取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて第2の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を読み出し、要求元の通信端末に対し当該ネットワーク構成情報を送信する第1の送信手段とを備え、複数の通信端末の各々は、起動時に、サーバ装置に対しネットワーク構成情報の取得要求を送信する第2の送信手段と、取得要求の送出に対しサーバ装置から送られたネットワーク構成情報に基づいて第1の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を更新する第2の更新手段とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、サーバ装置において通信ネットワークに接続されている複数の通信端末それぞれの端末IDを含むネットワーク構成情報を第2の管理テーブルに登録しておき、通信端末の追加等によるネットワーク構成情報の更新要求発生時に、第2の管理テーブル中のネットワーク構成情報が更新される。そして、更新された後に、各通信端末からの取得要求に応じて、第2の管理テーブル中のネットワーク構成情報が要求元の通信端末へ伝送される。
従って、各通信端末のユーザはネットワーク構成情報を第1の管理テーブルに1度登録すればよいことになり、これによりネットワーク構成情報の更新操作を大幅に簡略化できる。しかもネットワーク構成情報の取得要求が通信端末の起動時に自動的に送出されるので、サーバ装置の処理負荷は低く抑えられる。
通信ネットワークに接続されるとともに端末IDが割り当てられ、かつ通信ネットワーク上の複数の端末IDを含むネットワーク構成情報を記憶した第1の管理テーブルに基づいて通信を実行する複数の通信端末と、通信ネットワークに接続され、ネットワーク構成情報を記憶した第2の管理テーブルに基づいて複数の通信端末間の通信制御を実行するサーバ装置とを備えた通信システムにおいて、サーバ装置は、ネットワーク構成情報の更新要求発生時に、第2の管理テーブルに記憶されたネットワーク構成情報を更新する第1の更新手段と、第1の更新手段によるネットワーク構成情報の更新時に、複数の通信端末に対しネットワーク構成情報が変更された旨を通知する通知手段と、通信端末からネットワーク構成情報の取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて第2の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を読み出し、要求元の通信端末に対し当該ネットワーク構成情報を送信する第1の送信手段とを備え、複数の通信端末の各々は、サーバ装置からネットワーク構成情報の更新の旨が通知された場合に、サーバ装置に対しネットワーク構成情報の取得要求を送信する第2の送信手段と、取得要求の送出に対しサーバ装置から送られたネットワーク構成情報に基づいて第1の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を更新する第2の更新手段とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、サーバ装置において、第2の管理テーブルに記憶されるネットワーク構成情報が更新されるとともに、その更新の旨を通信ネットワークに接続される複数の通信端末にそれぞれ通知してネットワーク構成情報の取得要求を送出させるようにしている。
従って、各通信端末のユーザはネットワーク構成情報を第1の管理テーブルに1度登録すればよいことになり、これによりネットワーク構成情報の更新操作を大幅に簡略化できるとともに、システム運用中にネットワーク構成が変更された場合にも、各通信端末側で更新データを常にタイムリーに取得することができる。
以上詳述したようにこの発明によれば、システム変更に伴い各通信端末に記憶されるネットワーク構成情報の更新を、人手を要さずに自動的に実行し得る通信システムを提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる通信システムを示す概略構成図である。
このシステムは、映像信号やコンピュータデータ等を伝送するための通信回線1を有する。通信回線1には、通信端末としての複数のクライアント端末T11〜T1i(iは自然数)、NAT(Network Address Translator)ルータNT1,NT2が接続されている。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる通信システムを示す概略構成図である。
このシステムは、映像信号やコンピュータデータ等を伝送するための通信回線1を有する。通信回線1には、通信端末としての複数のクライアント端末T11〜T1i(iは自然数)、NAT(Network Address Translator)ルータNT1,NT2が接続されている。
複数のクライアント端末T11〜T1iは、汎用のパーソナル・コンピュータが使用される。また、NATルータNT1には、複数のクライアント端末T21〜T2j(jは自然数)が接続されており、NATルータNT2には、クライアント端末T31が接続されている。NATルータNT1,NT2は、クライアント端末T21〜T2j,T31と通信回線1との間におけるアドレスの変換機能を備えている。
また、通信回線1には保守サーバMSV、データベースDB及びアプリサーバASVが接続されている。このうち、データベースDBには、図2に示すように、クライアント端末T11〜T1i及びルータIDとしてのNATルータNT1,NT2の名称と、クライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2にそれぞれ割り当てられる端末ID及びネットワークIDとしてのグローバルIPアドレスとの対応関係を表すネットワーク構成情報が記憶されている。
アプリサーバASVは、データベースDBに記憶されるネットワーク構成情報に基づいて、複数のクライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2に対する交換制御機能を有している。
保守サーバMSVは、通信回線1上の複数のクライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2の接続状況の管理を行なうものである。
図3は、上記保守サーバMSVの機能構成を示すブロック図である。
保守サーバMSVは、回線インタフェース(I/F)部11と、制御部12Aとを備えている。このうち、回線インタフェース部11は、通信回線1との間でインタフェース処理を行うものである。
保守サーバMSVは、回線インタフェース(I/F)部11と、制御部12Aとを備えている。このうち、回線インタフェース部11は、通信回線1との間でインタフェース処理を行うものである。
制御部12Aは、複数のクライアント端末T11〜T1i及びNATルータNT1,NT2の状態管理に係わる制御機能に加え、この発明に係わる新たな機能として、更新制御121と、通信制御部122とを備えている。
更新制御121は、保守端末MTよりネットワーク構成情報の更新指示が入力された場合に、データベースDBに記憶されているネットワーク構成情報の更新処理を行う。
通信制御部122は、通信回線1を介して複数のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31との間で通信を行なうもので、複数のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31から送られるネットワーク構成情報の取得要求を受信し、この取得要求に応じてデータベースDBに蓄積されているネットワーク構成情報を送信する。
図4は、クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31の機能構成を示すブロック図である。ここでは、クライアント端末T11を代表して説明する。
クライアント端末T11は、回線インタフェース(I/F)部21と、制御部22と、記憶部23とを備えている。このうち、回線インタフェース部21は、通信回線1との間でインタフェース処理を行うものである。
記憶部23には、管理テーブル231が設けられる。管理テーブル231には、上記データベースDBに記憶されるネットワーク構成情報が記憶される。
一方、制御部22は、クライアント端末T11としての動作を実現するための制御機能に加え、通信制御部221と、更新制御部222とを備えている。
通信制御部221は、通信回線1を介してアプリサーバASV及び保守サーバMSVとの間で通信を行なうもので、ログオン時に保守サーバMSVに対しネットワーク構成情報の取得要求を送出するとともに、この取得要求に応じて保守サーバMSVが送信するネットワーク構成情報を受信する。
更新制御部222は、保守サーバMSVから送られたネットワーク構成情報に基づいて、管理テーブル231に記憶されているネットワーク構成情報の更新を行なう。
次に、以上のように構成された通信システムの動作を説明する。
図5は、ログオン時にネットワーク構成情報を取得する際の保守サーバMSVと、データベースDBと、アプリサーバASVと、クライアント端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンス図である。図6は、ネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守サーバMSVの制御処理手順を示すフローチャートであり、図7はログオン時のクライアント端末T11の制御処理手順を示すフローチャートである。
図5は、ログオン時にネットワーク構成情報を取得する際の保守サーバMSVと、データベースDBと、アプリサーバASVと、クライアント端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンス図である。図6は、ネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守サーバMSVの制御処理手順を示すフローチャートであり、図7はログオン時のクライアント端末T11の制御処理手順を示すフローチャートである。
例えば、保守端末MTの管理者が、NATルータNT2とクライアント端末T31を追加するべく保守端末MTにおいて登録指示を入力したとする。そうすると保守端末MTは、通信回線1に対し保守サーバMSVへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し保守サーバMSVとの間に通信リンクが確立されると、この通信リンクを介して保守サーバMSVに対しネットワーク構成情報の登録要求を送信する。この登録要求には、追加を希望するNATルータNT2の名称とグローバルIPアドレスとが含まれる。
これに対し保守サーバMSVは、ステップST6aで保守端末MTからの登録要求を受信すると、ステップST6bに移行してここでデータベースDBに記憶されているネットワーク構成情報中にNATルータNT2の名称とグローバルIPアドレスとを追加する。そして、この更新処理を終了すると上記通信リンクを切断する。また、保守サーバMSVは、ネットワーク構成情報の更新の旨をアプリサーバASVに通知する。
一方、クライアント端末T11は、ステップST7aでログオンされると(図5(1))、ステップST7bに移行してここで通信回線1に対し保守サーバMSVへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し保守サーバMSVとの間に通信リンクが確立されると、この通信リンクを介して保守サーバMSVに対しネットワーク構成情報の取得要求を送信する(図5(2))。
これに対し保守サーバMSVは、クライアント端末T11から取得要求を受信すると、データベースDBからネットワーク構成情報を読み出す(図5(3)、(4))。そして、この読み出したネットワーク構成情報を上記確立中の通信リンクを介して要求元のクライアント端末T11へ向け送信する(図5(5))。
クライアント端末T11は、保守サーバMSVから伝送されたネットワーク構成情報を受信し(ステップST7c)、この受信したネットワーク構成情報に基づいて、管理テーブル231に登録中のネットワーク構成情報の内容を更新する(ステップST7d)。従って、ネットワーク構成情報の更新をログオン時に自動的に行なうことができる。
(同一NATルータ配下のクライアント端末間の通信)
ここで、クライアント端末T21とクライアント端末T22との間で通信が行なわれるとする。そうすると、アプリサーバASVはクライアント端末T21,T22から通知される通信パケットにNATルータNT1のグローバルIPアドレスが付加されていることから、データベースDB中のネットワーク構成情報に基づいてクライアント端末T21,T22がNATルータNT1配下にあることを認識し、クライアント端末T21,T22に対しNATルータNT1の配下にある旨を通知する。以後、NATルータNT1のグローバルIPアドレスを元に両クライアント端末T21,T22にて通信パケットを返送させる。
ここで、クライアント端末T21とクライアント端末T22との間で通信が行なわれるとする。そうすると、アプリサーバASVはクライアント端末T21,T22から通知される通信パケットにNATルータNT1のグローバルIPアドレスが付加されていることから、データベースDB中のネットワーク構成情報に基づいてクライアント端末T21,T22がNATルータNT1配下にあることを認識し、クライアント端末T21,T22に対しNATルータNT1の配下にある旨を通知する。以後、NATルータNT1のグローバルIPアドレスを元に両クライアント端末T21,T22にて通信パケットを返送させる。
(異なるNATルータ配下のクライアント端末間の通信)
ここで、クライアント端末T21とクライアント端末T31との間で通信が行なわれるとする。そうすると、アプリサーバASVはクライアント端末T21,T31から通知される通信パケットにNATルータNT1,NT2のグローバルIPアドレスが付加されていることから、データベースDB中のネットワーク構成情報に基づいてクライアント端末T21,T31がNATルータNT1,NT2に属していることを認識し、クライアント端末T21に対しNATルータNT2のグローバルIPアドレスを通知するとともに、クライアント端末T31に対しNATルータNT1のグローバルIPアドレスを通知する。以後、これらグローバルIPアドレスを元に両クライアント端末T21,T31にて通信パケットを返送させる。
ここで、クライアント端末T21とクライアント端末T31との間で通信が行なわれるとする。そうすると、アプリサーバASVはクライアント端末T21,T31から通知される通信パケットにNATルータNT1,NT2のグローバルIPアドレスが付加されていることから、データベースDB中のネットワーク構成情報に基づいてクライアント端末T21,T31がNATルータNT1,NT2に属していることを認識し、クライアント端末T21に対しNATルータNT2のグローバルIPアドレスを通知するとともに、クライアント端末T31に対しNATルータNT1のグローバルIPアドレスを通知する。以後、これらグローバルIPアドレスを元に両クライアント端末T21,T31にて通信パケットを返送させる。
以上のように上記第1の実施形態では、データベースDBにネットワーク構成情報を登録しておき、保守サーバMSVにおいて、クライアント端末T31の追加等によるネットワーク構成情報の更新要求発生時に、データベースDB中のネットワーク構成情報を更新するようにしている。そして、更新した後に、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31からのネットワーク構成情報の取得要求に応じて、データベースDB中のネットワーク構成情報を要求元のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31へ伝送するようにしている。
従って、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31のユーザはネットワーク構成情報を管理テーブル231に1度登録すればよいことになり、これによりネットワーク構成情報の更新操作を大幅に簡略化できる。しかもネットワーク構成情報の取得要求がクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31のログオン時に自動的に送出されるので、保守サーバMSVの処理負荷を軽減することができる。
(第2の実施形態)
図8は、この発明の第2の実施形態に係わる保守サーバMSVの機能構成を示すブロック図である。なお、図8において、上記図3と同一機能には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は、この発明の第2の実施形態に係わる保守サーバMSVの機能構成を示すブロック図である。なお、図8において、上記図3と同一機能には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、制御部12Bは、通知処理部123をさらに備えている。通知処理部123は、データベースDBに記憶されているネットワーク構成情報が更新されたか否かを判定し、ネットワーク構成情報が更新された場合に、その旨のメッセージを各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31に通知する。
これに対し、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31は、更新メッセージをもとに、ネットワーク構成情報の取得要求を自動的に送出する。
次に、以上のように構成された通信システムの動作を説明する。
図9は、ネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守端末MTと、保守サーバMSVと、データベースDBと、アプリサーバASVと、クライアント端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンス図である。図10はネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守サーバMSVの制御処理手順を示すフローチャートであり、図11はクライアント端末T11の制御処理手順を示すフローチャートである。
図9は、ネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守端末MTと、保守サーバMSVと、データベースDBと、アプリサーバASVと、クライアント端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンス図である。図10はネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守サーバMSVの制御処理手順を示すフローチャートであり、図11はクライアント端末T11の制御処理手順を示すフローチャートである。
例えば、保守端末MTの管理者が、NATルータNT2とクライアント端末T31を追加するべく保守端末MTにおいて登録指示を入力したとする。そうすると保守端末MTは、通信回線1に対し保守サーバMSVへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し保守サーバMSVとの間に通信リンクが確立されると、この通信リンクを介して保守サーバMSVに対しネットワーク構成情報の登録要求を送信する(図9(1))。この登録要求には、追加を希望するNATルータNT2の名称とグローバルIPアドレスとが含まれる。
これに対し保守サーバMSVは、保守端末MTからの登録要求を受信すると、データベースDBに記憶されているネットワーク構成情報中にNATルータNT2の名称とグローバルIPアドレスとを追加する(図9(2))。そして、この更新処理を終了すると上記通信リンクを切断する。
一方、保守サーバMSVは、ステップST10aにおいてデータベースDBの登録状態を監視しており、ネットワーク構成情報が更新されるとステップST10bに移行してアプリサーバASVに対しネットワーク構成情報が更新された旨を通知する(図9(3))。アプリサーバASVはアプリサーバ−クライアント間のキープアライブ信号を用いてクライアント端末T11にネットワーク構成情報が更新されたことを通知する(図9(4))。
これに対しクライアント端末T11は、ステップST11aでアプリサーバASVにより更新メッセージを受信すると、ステップST11bに移行してここで通信回線1に対し保守サーバMSVへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し保守サーバMSVとの間に通信リンクが確立されると、この通信リンクを介して保守サーバMSVに対しネットワーク構成情報の取得要求を送信する(図9(5))。
これに対し保守サーバMSVは、クライアント端末T11から取得要求を受信すると、ステップST10cからステップST10dに移行してここでデータベースDBからネットワーク構成情報を読み出す(図9(6)、(7))。そして、この読み出したネットワーク構成情報を上記確立中の通信リンクを介して要求元のクライアント端末T11へ向け送信する(ステップST10e:図9(8))。
クライアント端末T11は、保守サーバMSVから伝送されたネットワーク構成情報を受信し(ステップST11c)、この受信したネットワーク構成情報に基づいて、管理テーブル231に登録中のネットワーク構成情報の内容を更新する(ステップST11d)。
以上のように上記第2の実施形態では、保守サーバMSVにおいて、データベースDBに記憶されるネットワーク構成情報が更新された場合に、その更新の旨のメッセージを通信回線1に接続される複数のクライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31にそれぞれ通知してネットワーク構成情報の取得要求を送出させるようにしている。
従って、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31のユーザはネットワーク構成情報を管理テーブル231に1度登録すればよいことになり、これによりネットワーク構成情報の更新操作を大幅に簡略化できるとともに、システム運用中にネットワーク構成が変更された場合にも、各クライアント端末T11〜T1i,T21〜T2j,T31側で更新データを常にタイムリーに取得することができる。
(その他の実施形態)
この発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば第1及び第2の実施形態では、ネットワーク構成情報にNATルータ及びクライアント端末を追加登録する例について説明した。しかしこれに限ることなく、NATルータ及びクライアント端末を削除する場合にも同様にネットワーク構成情報を更新することができる。この場合、追加登録する場合と同様の手順により登録される。また、追加や削除以外のネットワーク構成情報の更新についても同様に実施できる。
この発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば第1及び第2の実施形態では、ネットワーク構成情報にNATルータ及びクライアント端末を追加登録する例について説明した。しかしこれに限ることなく、NATルータ及びクライアント端末を削除する場合にも同様にネットワーク構成情報を更新することができる。この場合、追加登録する場合と同様の手順により登録される。また、追加や削除以外のネットワーク構成情報の更新についても同様に実施できる。
また、上記各実施形態では、保守端末によりネットワーク構成情報を更新する例について説明したが、例えば特定のクライアント端末や保守サーバの入力部によりネットワーク構成情報を更新するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、保守サーバとアプリサーバとを2つに分けて各処理を分担させるようにしたが、1つのサーバで保守サーバの機能とアプリサーバの機能とを実現するようにしてもよい。
その他、通信システムの構成及び種類、保守サーバ及びクライアント端末の種類やその構成、ネットワーク構成情報の更新を行なう際の保守サーバ及びクライアント端末の制御手順とその内容、ネットワーク構成情報の内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
1…通信回線、11,21…回線インタフェース(I/F)部、12A,12B…制御部、23…記憶部、121,222…更新制御部、122,221…通信制御部、123…通知処理部、231…管理テーブル、ASV…アプリサーバ、MSV…保守サーバ、DB…データベース、T11〜T1i、T21〜T2j,T31…クライアント端末、NT1,NT2…NATルータ、MT…保守端末。
Claims (6)
- 通信ネットワークに接続されるとともに端末IDが割り当てられ、かつ前記通信ネットワーク上の複数の端末IDを含むネットワーク構成情報を記憶した第1の管理テーブルに基づいて通信を実行する複数の通信端末と、前記通信ネットワークに接続され、前記ネットワーク構成情報を記憶した第2の管理テーブルに基づいて前記複数の通信端末間の通信制御を実行するサーバ装置とを備えた通信システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記ネットワーク構成情報の更新要求発生時に、前記第2の管理テーブル中のネットワーク構成情報を更新する第1の更新手段と、
前記通信端末から前記ネットワーク構成情報の取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて前記第2の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を読み出し、要求元の通信端末に対し当該ネットワーク構成情報を送信する第1の送信手段とを備え、
前記複数の通信端末の各々は、
起動時に、前記サーバ装置に対し前記ネットワーク構成情報の取得要求を送信する第2の送信手段と、
前記取得要求の送出に対し前記サーバ装置から送られたネットワーク構成情報に基づいて前記第1の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を更新する第2の更新手段とを備えたことを特徴とする通信システム。 - 前記複数の通信端末が、前記端末IDを前記通信ネットワークで通信を行なうためのネットワークIDに変換するNAT(Network Address Translator)ルータを介して前記通信ネットワークに接続される複数の第1の通信端末と、前記NATルータを介することなく前記通信ネットワークに接続される複数の第2の通信端末とから成るとき、
前記第1及び第2の管理テーブルは、前記通信ネットワークに接続されるNATルータを特定するルータID及びそのネットワークIDを含むネットワーク構成情報を記憶することを特徴とする請求項1記載の通信システム。 - 前記第1の更新手段は、前記通信ネットワーク上に通信端末が追加または削除されるとき、前記ネットワーク構成情報中の該当する端末IDの追加または削除を行なうことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 通信ネットワークに接続されるとともに端末IDが割り当てられ、かつ前記通信ネットワーク上の複数の端末IDを含むネットワーク構成情報を記憶した第1の管理テーブルに基づいて通信を実行する複数の通信端末と、前記通信ネットワークに接続され、前記ネットワーク構成情報を記憶した第2の管理テーブルに基づいて前記複数の通信端末間の通信制御を実行するサーバ装置とを備えた通信システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記ネットワーク構成情報の更新要求発生時に、前記第2の管理テーブルに記憶されたネットワーク構成情報を更新する第1の更新手段と、
前記第1の更新手段によるネットワーク構成情報の更新時に、前記複数の通信端末に対し前記ネットワーク構成情報が変更された旨を通知する通知手段と、
前記通信端末から前記ネットワーク構成情報の取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて前記第2の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を読み出し、要求元の通信端末に対し当該ネットワーク構成情報を送信する第1の送信手段とを備え、
前記複数の通信端末の各々は、
前記サーバ装置から前記ネットワーク構成情報の更新の旨が通知された場合に、前記サーバ装置に対し前記ネットワーク構成情報の取得要求を送信する第2の送信手段と、
前記取得要求の送出に対し前記サーバ装置から送られたネットワーク構成情報に基づいて前記第1の管理テーブルに記憶されているネットワーク構成情報を更新する第2の更新手段とを備えたことを特徴とする通信システム。 - 前記複数の通信端末が、前記端末IDを前記通信ネットワークで通信を行なうためのネットワークIDに変換するNATルータを介して前記通信ネットワークに接続される複数の第1の通信端末と、前記NATルータを介することなく前記通信ネットワークに接続される複数の第2の通信端末とから成るとき、
前記第1及び第2の管理テーブルは、前記通信ネットワークに接続されるNATルータを特定するルータID及びそのネットワークIDを含むネットワーク構成情報を記憶することを特徴とする請求項4記載の通信システム。 - 前記第1の更新手段は、前記通信ネットワーク上に通信端末が追加または削除されるとき、前記ネットワーク構成情報中の該当する端末IDの追加または削除を行なうことを特徴とする請求項4記載の通信システム。
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