JP2007115806A - カーボンナノチューブを用いた太陽電池 - Google Patents

カーボンナノチューブを用いた太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の基板に特定の形状、形態のカーボンナノチューブを垂直に配することで、太陽光輻射のうち広い可視領域の光が利用でき高い変換効率が得られるようにしたカーボンナノチューブを用いた太陽電池を提供する。
【解決手段】実質的に炭化珪素からなる基板(A)と、基板(A)の上に固着するカーボンナノチューブ層(B)と、カーボンナノチューブ層(B)を全体的に覆うが、個々のカーボンナノチューブ繊維とはその先端部においてのみ接合する絶縁層(C)と、絶縁層(C)の上に対向電極として形成される透明電極(D)とを含む太陽電池であって、カーボンナノチューブ層(B)は、基板の表層部に存在する炭化珪素の熱分解によって、基板(A)の上で垂直に育成され、かつ、個々のカーボンナノチューブ繊維は、いずれも長さが略均一で、先端が閉じた形状の先端部を有することを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池を提供した。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブを用いた太陽電池に関し、さらに詳しくは、特定の基板に特定の形状、形態のカーボンナノチューブを垂直に配することで、太陽光輻射のうち広い可視領域の光が利用でき高い変換効率が得られるようにしたカーボンナノチューブを用いた太陽電池に関する。
カーボンナノチューブ(以下、CNTともいう)は、熱伝導率が金属よりも高く、電気伝導性が良好で制御しやすく、表面が化学的に安定し、軽量にも拘らず強度がダイヤモンド並みであるという、その特異な電気的、化学的及び機械的性質を有している。このため電界放射電子源、電子デバイス、リチウム二次電池の電極材料、キャパシタの電極材料、燃料電池の触媒担持用炭素材料、水素吸蔵システムの水素貯蔵材料、化学的貯蔵システム、あるいは機械的補強材などといった将来のナノテクノロジーに応用できる可能性が高いとされている。
その一例として、CNTを電子デバイス、例えばコンピータなどのチップに用いることが検討され、少なくとも2つの回路層と、その2つの回路層間に配置され、かつ電気的に相互接続する、複数の概ね等しい長さのナノワイヤ(CNT)とからなる回路デバイスを有するダイオードなどが提案されている(特許文献1参照)。
近年、次世代平面ディスプレイとして、高速応答、低消費電力といった特長をもつ電界放出型ディスプレイ(FED)が注目され、良好な電子放出材料として、CNTの採用が検討され、一部はすでに製品化されている。このFEDは、CNTの一端を電極側に電気的、かつ物理的に接触させ、対向側に電極を配し、両電極に電圧をかけることで、電子を放出させるものである。この場合、両電極間の真空層がバリア層となる。両電極間に電圧を印加することで、強制的にバリアを低くして電子を放出し易くすると、電子は、バリスティック(弾道のように)に放出される。
CNTを用いてFEDを作製する場合、CNTは基板へ固着されていなければならない。基板へCNTを固着するには、CNTをCVD(化学的気相成長)法で直接、基板から育成(成長)させるか、種々の方法で育成したCNTを導電接着剤等で固着させる方法が採られることになる。この場合、CNTは、背の高さ(長さ)が揃っておらずランダムな方が良いという考え方もある。
従来、CNTの育成方法としては、炭化水素などの炭素原料を含むガス雰囲気下でアーク放電する方法、黒鉛をターゲットにレーザーを照射して蒸発させて形成するレーザー蒸発法、コバルト金属もしくはニッケル金属の触媒を配した基板上でアセチレンなどの炭素原料となるガスを熱分解する方法などが知られている。
そして、前記特許文献1でも、CNTは、レーザ・アブレーション、アーク放電、又は先駆体ガスのCVDにより製造されている。このようなCVD法として、真空下にSiCを加熱して、このSiCからSi原子を除去するようにしてCNTを製造する方法も知られている(特許文献2)。
しかしながら、CVD法でCNTを直接、基板から育成(成長)させる場合、長さに0.1μm程度のばらつきが生じてしまい、時にはその背の高さの差が1μmを越すこともあった。このような背の高さが不揃いのCNTを用いると、FEDの構造上、対向電極を配置したとき、最低でも数十μm、極端な場合にはmm級の間隔ができてしまう。そのため、電子放出にも高い電圧が必要であった。
ところで、地球温暖化による環境問題がクローズアップされ、二酸化炭素を排出しないクリーンな新エネルギー源として太陽電池が注目されている。太陽電池は、通常、p型とn型の半導体を積層したものであり、半導体の種類によって大別されている。もっとも多く使用されている太陽電池は、毒性がなく資源量の豊富なシリコンを用いたものである。シリコンを用いた太陽電池は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンの3種類に分類される。また、CuInSe、GaAs、CdTeなどの化合物半導体の薄膜を用いた化合物薄膜系太陽電池も開発されている。何れのタイプの太陽電池でも、太陽光が入射する側の電極には透明電極膜が不可欠であり、従来、ITO膜や、アルミニウムやガリウムがドーピングされた酸化亜鉛(ZnO)膜が利用されている。
しかしながら、これまで太陽電池の性能を向上させるため盛んに研究開発が進められてきたものの、得られる光電変換効率は頭打ち状態になっており、これを打開できる全く新しいタイプの太陽電池の出現が切望されていた。
特開2002−141633号公報 特開平10−265208号公報
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであって、特定の基板に特定の形状、形態のカーボンナノチューブを垂直に配することで、太陽光輻射のうち広い可視領域の光が利用でき高い変換効率が得られるようにしたカーボンナノチューブを用いた太陽電池を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、基板上にカーボンナノチューブ(CNT)からなる半導体層と、CNTの先端部に形成された絶縁層と、対向電極とを配置した構造を有する太陽電池において、CNTとして、炭化珪素(SiC)基板に根元が位置し先端が垂直方向に伸び、該先端が閉じて鋭利な形状であり、しかも長さが略均一であるものを用いることで、大きな光電変換効率が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、実質的に炭化珪素からなる基板(A)と、基板(A)の上に固着するカーボンナノチューブ層(B)と、カーボンナノチューブ層(B)を全体的に覆うが、個々のカーボンナノチューブ繊維とはその先端部においてのみ接合する絶縁層(C)と、絶縁層(C)の上に対向電極として形成される透明電極(D)とを含む太陽電池であって、カーボンナノチューブ層(B)は、基板の表層部に存在する炭化珪素の熱分解によって、基板(A)の上で垂直に育成され、かつ、個々のカーボンナノチューブ繊維は、いずれも長さが略均一で、先端が閉じた形状の先端部を有することを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、基板(A)は、ドーパントとしてホウ素を含有することを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
さらに、本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、カーボンナノチューブ層(B)は、基板(A)中の炭化珪素の結晶面(000−1)上で育成されることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1の発明において、カーボンナノチューブ繊維は、長さが1μm以下であることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
さらに、本発明の第5の発明によれば、第1の発明において、カーボンナノチューブ繊維は、直径が10nm以下であることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1の発明において、カーボンナノチューブ繊維は、先端部における高さの差のばらつきが平均1nm以下であることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1の発明において、絶縁層(C)の厚さは、100nm以下であることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第1の発明において、透明電極(D)は、ITO、ZnO、InZnO、CuYO、CuAlO、CuGaO、CuScO、CuCrO、CuInO、またはAgInOから選ばれるいずれかの導電性材料から形成されることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第8の発明において、透明電極(D)の仕事関数は、1eV以上であることを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池が提供される。
本発明の太陽電池によれば、SiC基板上に長さが略均一で先端が閉じた形状のカーボンナノチューブ(CNT)を垂直に配した構造で、CNTの直径が極めて小さく、かつCNT先端の位置が全体的に揃っており、かつCNTが密集しているため、CNTの先端に絶縁層(酸化膜)を略均一に積層することができる。
また、本発明の太陽電池では、絶縁層が例えば100nm以下と薄いので、数Vで電子を放出することができる。また、CNTの光吸収は、太陽からの可視光を中心として極めて広い吸収スペクトルを有するので、従来のSi太陽電池より高効率となる。
以下、本発明の太陽電池について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明の太陽電池は、SiC基板上に長さが略均一で先端が閉じた形状のカーボンナノチューブ(CNT)を垂直に配し、CNTの先端部に絶縁層を介して対向電極を配置した構造を有することを特徴とする。
すなわち、本発明は、実質的に炭化珪素からなる基板(A)と、基板(A)の上に固着するカーボンナノチューブ層(B)と、カーボンナノチューブ層(B)を全体的に覆うが、個々のカーボンナノチューブ繊維とはその先端部においてのみ接合する絶縁層(C)と、絶縁層(C)の上に対向電極として形成される透明電極(D)とを含む太陽電池であって、カーボンナノチューブ層(B)は、基板の表層部に存在する炭化珪素の熱分解によって、基板(A)の上で垂直に育成され、かつ、個々のカーボンナノチューブ繊維は、いずれも長さが略均一で、先端が閉じた形状の先端部を有する太陽電池である。
図1は、本発明の太陽電池(縦断面図)を示すものである。基板1の上に、CNTからなる半導体層2が配置しており、その上に絶縁膜3と対向電極(透明電極)4が設けられている。また、図2(上図)は、その一部縦断面を示すものである。CNT群2の先端が尖っており、薄い絶縁層3と接触していることを示している。
ここで、基板には、先端が垂直方向に伸びたCNT層を容易に育成できるという点でSiC基板が用いられる。α−SiC、β−SiC、あるいはこれらの混合物が使用できる。単結晶であることが望ましいが、多結晶体であっても良い。組成的にSiCのみからなる純粋なものでも、ドーパントを含有するものでもよい。ドーパントは、SiCをn型半導体にできる元素、例えばホウ素などを含有したものが好ましい。また、形体はSiC焼結体でも、シリコン単結晶基板にSiC結晶を成膜したものでもよい。
一方、従来から太陽電池の基板に用いられているシリコン、ゲルマニウムなどの半導体、石英またはガラスから選ばれるような基板は、その上に所望のCNTを育成できないので好ましくない。
SiC基板の大きさは、必要とされる太陽電池の用途などによって適宜選定されるものであり、特に限定されない。基板の形状は、長さが略均一で先端が閉じた鋭利なCNTを育成できることから、表面が平坦なものが好ましい。
SiC基板の上に、CNTの半導体層が垂直方向に伸びた状態で配置している。そして、CNT側の電極は、CNTのある面のSiC基板の反対側からは取れないので、SiC基板のCNTのある側の、デバイスの横にとる。つまり、CNTの上に絶縁層を塗布する代わりに、電極となる金属層を設ける。これによりSiC基板側、すなわちCNT根元の横側が裏面電極として機能する。
従来の太陽電池は、pn接合の構造をとっているが、本発明では、CNTの励起状態のエネルギーレベルと、対向電極のフェルミレベルのエネルギー差だけが本質である。ダイオードであれば、S−I−S(半導体−絶縁体−半導体)でも、S−I−M(半導体−絶縁体−金属)の構造でも良いということである。本発明は太陽電池であるから、一方が透明でなければならず、S−I−S構造とする必要がある。
CNTの半導体層において、光によって励起された準位は、真空レベルに極めて近く、対向電極である光導電膜のフェルミレベルが低いので、真空レベルとフェルミ準位間の電圧を発生させることができる。この原理を図2(下図)に示している。
絶縁膜は、SiO膜、Si膜などが用いられる。絶縁膜の厚さは、100nm以下、好ましくは1nm〜100nm、より好ましくは10nm〜80nmとすればよい。厚さが100nmを超えると、変換効率が低下するので好ましくない。
この絶縁膜の上に対向電極である透明電極膜が配置されている。例えば、ITO、ZnO、InZnO、CuYO、CuAlO、CuGaO、CuScO、CuCrO、CuInO、AgInOなどを挙げることができる。フェルミレベルの低い(仕事関数の大きな)材料を使用すれば、ほとんどその仕事関数に近い電圧を発生する。このうち、特に好ましいものは、ITO、ZnO、InZnO、CuYOである。
透明電極膜の厚さは、特に制限されるわけではなく、材料の種類にもよるが、500〜1500nm、特に800〜1300nmであることが望ましい。透明電極膜には、低抵抗であることと、太陽光の透過率が高いことが要求される。太陽光のスペクトルは、350nmの紫外線から2500nmの赤外線までを含み、これらの光エネルギーを有効に電気エネルギーに変換できるよう、なるべく広い波長範囲の光を透過できるものが必要とされる。
これまでのところ、CNTを利用した太陽電池には目立った研究成果がなく、高い効率が得られる実用的なものは報告されていない。その理由は、CNTの先端が不揃いのため、バリア層として真空層しか使用できず、そのため、バリア層を越えて電子を移動させるためには、大きな電圧差で、電子を放出させなければならなかったためである。しかし、それでは自己発電は不可能である。
本発明において、CNTは、上記のとおり、SiC基板の表面に端部を有し、これを起点として、ほぼ垂直方向に成長しており、該先端が閉じた鋭利な形状であり、しかも長さが略均一であるものを用いている。CNT先端が閉じて尖った構造であるため、対向電極は、平坦なものとなり電流は一方向にしか流れない。
本発明に係るCNTの顕微鏡写真、SEM(走査電子顕微鏡)観察写真の一例を図2に示す。CNTは、SiC基板の表面に端部を有し、これを起点として、ほぼ垂直方向に成長している様子が分かる。
本発明では、CNTはできるだけ細いものが好ましい。全体的に均一な太さであることを要しないが、少なくとも先端部は極力細いものが好ましい。直径は、通常、10nm以下、好ましくは1〜5nm、より好ましくは1〜3nmである。CNTの直径が極めて小さいということは、鋭利な先端を有するということである。直径が10nmを超えると、対向電極へ電子を放出しにくいため好ましくない。
また、CNTの長さは、特に制限されないが、1μm以下であることが望ましい。1μmを超えると、余計な抵抗成分となるので好ましくない。また、長さが長くなればなるほど、CNTの長さがばらつく原因となり、デバイスの機能低下の原因となるので、その意味でも、長さは1μm以下であることが望ましい。
本発明では、SiC基板からのCNTの高さが略均一、すなわち高さの差が平均1nm以下という、ばらつきが小さいものが好ましい。これは、CNTの全体の構造が、先端の位置が極めて揃っていることを意味する。CNTが、後で積層する酸化膜の厚みよりも密集していることが望ましい。それは、CNTの先端に酸化膜、その上に、透明導電膜を平坦に堆積できるからである。ばらつきが大きく、高さの差が平均して1nmを超えると、CNTの先端に酸化膜、その上に、透明導電膜を堆積させにくくなる。
こうして、CNTの直径が小さく、かつ先端が閉じて鋭利であるため、微小の電位で電子が溜まった場合、容易に対向電極へ電子を放出できる。従来の電子銃の構造では、対向電極との距離が大きかったので、100V以上の電圧を必要とした。しかし、本発明では、絶縁層(バリア層)が薄いこともあり、数Vで電子を放出することができる。また、CNTは光で励起された場合、真空準位以上が極めてそれに近いため、太陽光を吸収すると励起され、CNT先端に集中し、対向電極との間に大きな電場が生じ、電子は対向電極へトンネリングして、太陽電池として機能する。
この場合、対向電極(負電極)は前記のような透明導電性材料で作られ、CNTの光吸収は、太陽からの可視光を中心として極めて広い吸収スペクトルを有するので、従来のSi太陽電池より高効率なものとなる。
次に、本発明の太陽電池を作製する方法の一例を説明する。本発明では、まず、SiC基板の上にCNTからなる半導体層を作成し、次に、絶縁膜と対向電極を形成して、太陽電池が作製される。
(1)CNT層の作成
まず、CNTを成長させるSiC基板を用意する。SiC基板は、特別なものでなくてもよいが、特定の結晶面を有するものが好ましい。純粋なものでも、ドーパントを含有するものでもよい。ドーパントとしてホウ素などを含有したn型のものが好ましい。
このSiC基板を真空加熱炉中に、耐火材料のブロック上に設置する。真空加熱炉は、熱源としてカーボンヒーターなどを使用できる。基板を設置するブロックは、基板を水平に設置することが出来れば良く、特に限定されないが、窒化ホウ素(ボロンナイトライド)などが挙げられる。
本発明においては、n型SiC基板を用い、そのマイナスc面、すなわち、(000−1)面をCNT育成面とすることが望ましい。これ以外の面ではCNTはほとんど生成されない。
上記のSiC基板は、表面にCNTの間隔が揃って成長するように加熱することが好ましい。これは、基板表面が、水平方向に大きな温度差を生じることなく略均等に加熱されることを意味する。CNT間隔が揃うことにより、基板表面にCNTを略均一に成長させることができる。
真空度は、1×10−2Torr〜1×10−5Torr、好ましくは、1×10−3Torr〜1×10−5Torr程度とする。真空度がこの範囲を外れ高真空であると、SiC結晶から珪素原子が失われる速度が大きいため、ナノチューブ膜を構成するCNTの配向が乱れやすい、一方、低真空の場合は、CNTの育成効率が低下するので好ましくない。
加熱温度は、1400〜1800℃、好ましくは1400〜1600℃とする。加熱温度が1400℃未満であると、SiCが分解しにくいので、不完全な構造のCNTとなったり、アモルファスが析出したりする問題があり、一方、1800℃を超えると、SiC結晶から珪素原子が失われる速度が大きいため、ナノチューブ膜を構成するCNTの配向が乱れやすくなるばかりか、形成されたCNT同士が食い合うことにより一部のチューブが他を吸収して大きく成長する場合があり、このためCNTの配向性及びチューブサイズの均一性が損なわれたり、チューブサイズを制御しにくくなるので好ましくない。
加熱時間は、所望とするCNTの長さ、基板の種類や加熱条件にもよるが、通常、5〜12時間、好ましくは6〜10時間とすればよい。5時間未満では、CNTの長さが十分ではなく、12時間を超えると長さや直径が不揃いになりやすいので好ましくない。
温度を所定温度に保持するため、必要により、不活性ガス、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴンなどを流通してもよい。また、不活性ガスを流通することで、生成するCNTの品質を向上できる場合がある。
この結果、真空中にわずかに残る酸素によって、基板のSiCがSiOxとなって、Siのみが蒸発し、残ったCの再構築がおき、CNTになると考えられる。SiC基板の表面にCNTが密集して、かつ頂上が揃って成長してくる。SiC中の残ったCの再構築のため、間隔や構造が極めて整然としている。酸素の量は、2×10−3Torr〜2×10−6Torr程度であることが望ましい。
本発明において、CNTを基板から直接成長させる方法は、特に限定されるものではないが、例えば、前記特許文献3に記載されたSiC基板からCNTを育成する方法を挙げることができる。
本発明に係るCNTは、このような製造方法により得られるものであり、その様子を図3に示す。図3(右図)から、CNTが基板の表面に端部を有し、これを起点として、ほぼ垂直方向に繊維状に密集して成長している様子が分かり、図3(左図)から、CNTが真っ直ぐに伸び、先端部が揃っている様子が分かる。そして、CNT育成後のSiC基板の表と裏の電気抵抗は、計測できないほど大きいことから、CNT育成後の根元部に絶縁層ができているものと考えられる。
上記条件で、SiC基板上に長さが0.1〜1.0μmのCNTが育成される。ここに示された、SiC基板からCNTを育成する方法では、CNTの高さが1nm以下のばらつきになるように抑えることができる。
本発明においては、前記した理由により、CNTの長さは1.0μmよりも短くても良い。得られたCNTは、単層のCNTであり、直径は10nm以下であり、特に1〜2nmのものを得ることもできる。もともとのSiCがボロンのドープされたn型であるため、できたCNTもn型となる。
CNT表面の凹凸を見るには、AFM(原子間力顕微鏡)で表面をなぞればよい。プローブの針自体で、CNTを変形させるので、正確な凹凸計測は難しいのであるが、真の凹凸は、±1nmの範囲、あるいはさらに小さいことが分かっている。
これに対して、前記特許文献1では、ナノワイヤは、レーザ・アブレーション、アーク放電又は先駆体ガス若しくは先駆体ガス混合物の化学的気相成長などで製造されている。微小直径ナノワイヤは、気相の触媒分解により核形成し、そして基板から上方へ成長させる場合、触媒薄膜を基板上に蒸着し、この薄膜の局所核形成を気相中で触媒分解することにより開始させている。例えば、ガラス回路基板を準備し、遷移金属からなる触媒薄膜をガラス基板上に蒸着し、次いで、この薄膜基板上でCを分解することによりCNTを形成している。
しかしながら、このような方法では本発明のような構造のCNTを用いた太陽電池を得ることができない。各CNTの長さが揃わないので、先端の上に薄く絶縁層(酸化膜)を堆積できず、また、CNTの直径が大きく先端が尖っていないので、その上に、透明導電膜を堆積させても、太陽電池の変換効率を高めることができないからである。
(2)絶縁膜、ITO膜の形成
次に、得られたCNTからなる半導体層の上に絶縁膜を形成する。絶縁膜は、SiO膜、Si膜などが用いられる。その絶縁膜は、通常この分野で使用されるスパッタ装置で形成できる。絶縁膜としてSiO膜を用いるのであれば、上記SiC上に育成したCNTの上に1nm〜100nm厚ほど成膜すればよい。
次いで、その絶縁膜上に透明導電膜を形成する。透明導電膜としては、前記のとおり、ITO、ZnO、InZnO、CuYO、CuAlO、CuGaO、CuScO、CuCrO、CuInO、またはAgInOから選ばれるいずれかの導電性材料が採用される。その厚さは、材料の種類にもよるが、500〜1500nmとする。
対向電極としてフェルミレベルの低い(仕事関数の大きな)材料を使用すれば、ほとんどその仕事関数に近い電圧を発生する太陽電池ができる。透明導電膜の大きさは、電極がつけやすい程度であればよい。SiC側の電極は、SiCの裏から取れないのでCNT横側からとることになる。
絶縁膜の厚さを1nm〜100nmまで変化させて、ダイオード特性との依存性を確かめたところ、基本的に、絶縁膜は薄いものほどダイオード特性等は良いが、少し面厚依存性があり、凸凹がみえた。ダイオード特性を調べるため、およそ10×10mmの基板のCNT層と対向電極(Au、10μm厚)間に、金電極側をプラスとなるように電圧を印加し、IV特性をみた。閾値は、Siダイオードよりはかなり低く、0.3V程度であった。電流は、SiC側に用いた銀ペーストの出来具合に依存して、都度、違う値を示した。電源の容量のため電流は正確に測れないが10A以上は流れた。また、太陽電池としての性能は、以下に示す実施例によって明らかなものとなる。
以下に、本発明の実施例及び比較例によって、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1)
n型SiC基板のマイナスc面、すなわち、(000−1)面をCNT育成面とし、このSiC基板を、真空加熱炉(カーボンヒーター使用)中に、ボロンナイトライド製のブロックの上に設置した。加熱炉内の真空度を約5×10−4Torr〜5×10−5Torr程度とした。また、酸素量を約2×10−4Torr〜2×10−5Torr程度とした。その後、昇温速度を5℃/分とし、約5時間で目的温度を1500℃にした。1500℃で10時間保持した後、降温した。降温は電源を切って自然に落下にまかせた。この条件で、SiC基板上にCNTが育成された。CNTの長さは、約0.3μmであった。先端部、根元部での電子顕微鏡写真は、図3のとおりであった。CNTは、単層のCNTであり、直径は1〜2nmであった。もともとのSiCがボロンでドープされたn型であるため、できたCNTもn型となった。
CNT表面の凹凸を見るため、AFM(原子間力顕微鏡)で表面をなぞった。その写真を図4に示す。プローブの針自体で、CNTを変形させるので、正確な凹凸計測は難しいのであるが、それでも±1nmの範囲に入っていたので、真の凹凸は、これよりももっと小さいと考えられる。
処理前のSiC板の電気抵抗は、200kΩ/10mmであった。CNT育成後の表面内の電気抵抗は、170kΩ/10mmであった。CNT育成後のSiC基板の表と裏の電気抵抗は、計測できないほど大きかった。CNT育成後の根元部に絶縁層ができているものと考えられる。
次に、上記SiC上に育成したCNTをスパッタ装置(アルバック社製、SH450型)に入れ、絶縁膜としてSiO膜を成膜した。その厚さは80nmであった。また、その上から、透明導電膜として、ITOを約1μmの厚さに成膜した。CNT層、絶縁層、その上のITO膜の大きさをかえて、図5に示すように電極がつけやすいようにした。SiC側の電極がSiCの裏から取れないのでCNT側からとった。
透明電極として、ITO(約5μm厚、仕事関数3V)を使用して太陽電池を作った。セリック社製のソーラーシミュレーターを使用して評価した。開放電圧2.5V、短絡電流56.8mA、変換効率約16%の太陽電池が得られた。
(実施例2)
一方、上記と同様にして基板の上に、CNTを育成し、絶縁膜を形成後、透明電極として、n型の透明電極であるZnOを成膜して太陽電池を作った。
SiO絶縁層の厚さを10nmとした。ZnOを厚さが4μmとなるようにスパッタ装置でつけた。光照射強度と短絡時の電圧を計測した。その結果を図6に示す。ZnOの仕事関数は2.5Vであった。変換効率は25%であった。
(実施例3)
上記と同様にしてCNT層を作成した。次に、SiO絶縁層を厚さ10nmとした後、透明電極として、n型の透明電極であるCuYOを成膜して太陽電池を作った。CuYOは、厚さが10μmとなるようにスパッタでつけた。
光照射強度と短絡時の電圧を計測した。その結果を図7に示す。光起電圧を計測したところ、ZnOよりは少し低かったが、ほぼ同じ電圧が得られた。p型、n型に依存していないことがわかる。CuYOの仕事関数は2.5VでZnOと同じように作った。変換効率は22%であった。
(実施例4)
上記と同様にしてCNT層を作成した。次に、SiO絶縁層の厚さを10nmとした後、透明電極として、CuAlOを使用して太陽電池を作った。
光照射強度と短絡時の電圧を計測した。その結果を図8に示す。光起電圧を計測したところ、上記の透明電極材料よりは少し低くなった。原因は不明である。CuAlOの膜自体とSiO膜の接着性に問題があったものと考えられる。変換効率は15%であった。
(実施例5)
表1に示す酸化物透明電極を使用して太陽電池を作った。CNT層は上記の製法によって作成した。SiO絶縁層も共通で10nmとした。透明電極の厚さは5μmに統一した。同様にソーラーシミュレーターを用いて変換効率を計測したところ、表1に示すようになった。
Figure 2007115806
(従来例1)
実施例1の方法でSiC基板にCNTを育成する代わりに、同様なSiC基板を用いて、この上に白金電極を1μmの厚さに形成し、さらにその上にプラズマCVD法(電圧:1.5kV、デューティー比:2%、周波数:13.56MHz、基板温度:300℃)にて、多結晶シリコンを2μm成膜することによって、pn接合の多結晶Si太陽電池を作成した。その変換効率は12%であった。
(比較例1)
n型SiC基板の(000−1)面でなく、(111)面をCNT育成面とし、このSiC基板を、真空加熱炉(カーボンヒーター使用)中に、ボロンナイトライド製のブロックの上に設置した以外は、実施例1に示した条件で基板上にCNTの育成を試みた。電子顕微鏡によると、基板に垂直に伸びたCNTは観察されなかった。その後、CNTが育成されたものとして、実施例1と同様にして、太陽電池を作成した。変換効率は0%であった。
「評価」
実施例1の方法で得られたSiC基板にCNTを育成したものを用いた太陽電池は、変換効率が16%であったのに対して、従来例1で、同様なSiC基板を用いて、この上に白金電極を形成した後、多結晶シリコン半導体を作成したSi太陽電池では高々12%程度であった。これにより、本発明のCNTを用いた太陽電池の優れた性能が理解される。一方、比較例1では、基板に対してCNTが垂直に伸びていないので、このようなCNTを用いた太陽電池では所望の性能が得られないことが理解される。
実施例2〜4の場合、実施例1とは異なる透明電極材料を用いているが、実施例1と同様に高い変換効率が得られている。なお、実施例5には、変換効率が低いケースも示されているが、製造条件などを制御することで十分に改良することができる。
本発明のCNTを用いた太陽電池の構造(縦断面)を説明する概略図である。 本発明のCNTを用いた太陽電池の一部縦断(上図)と、S−I−S構造(下図)を説明する概略図である。 本発明に係るSiC基板に育成されたCNT(先端部、根元部の縦断面)の電子顕微鏡写真である。 本発明に係るCNT表面の凸凹を原子間力顕微鏡で撮影した写真である。 本発明の実施例1で得られた太陽電池の縦断面図である。 本発明の実施例2で得られた太陽電池の特性(光照射強度による光起電圧の変化)を示すグラフである。 本発明の実施例3で得られた太陽電池の特性(光照射強度による光起電圧の変化)を示すグラフである。 本発明の実施例4で得られた太陽電池の特性(光照射強度による光起電圧の変化)を示すグラフである。
符号の説明
1 基板
2 CNT
3 絶縁膜
4 透明電極

Claims (9)

  1. 実質的に炭化珪素からなる基板(A)と、基板(A)の上に固着するカーボンナノチューブ層(B)と、カーボンナノチューブ層(B)を全体的に覆うが、個々のカーボンナノチューブ繊維とはその先端部においてのみ接合する絶縁層(C)と、絶縁層(C)の上に対向電極として形成される透明電極(D)とを含む太陽電池であって、
    カーボンナノチューブ層(B)は、基板の表層部に存在する炭化珪素の熱分解によって、基板(A)の上で垂直に育成され、かつ、個々のカーボンナノチューブ繊維は、いずれも長さが略均一で、先端が閉じた形状の先端部を有することを特徴とするカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  2. 基板(A)は、ドーパントとしてホウ素を含有することを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  3. カーボンナノチューブ層(B)は、基板(A)中の炭化珪素の結晶面(000−1)上で育成されることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  4. カーボンナノチューブ繊維は、長さが1μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  5. カーボンナノチューブ繊維は、直径が10nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  6. カーボンナノチューブ繊維は、先端部における高さの差のばらつきが平均1nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  7. 絶縁層(C)の厚さは、100nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  8. 透明電極(D)は、ITO、ZnO、InZnO、CuYO、CuAlO、CuGaO、CuScO、CuCrO、CuInO、またはAgInOから選ばれるいずれかの導電性材料から形成されることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
  9. 透明電極(D)の仕事関数は、1eV以上であることを特徴とする請求項8に記載のカーボンナノチューブを用いた太陽電池。
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