JP2007114509A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増大させることなく簡易な構成で光源像の光の強度を低減可能な光源像検出光学系を備え、目に負担を招くことなく所望の精度で容易に光源の位置合わせを行うことができること。
【解決手段】紫外線顕微鏡100は、照明光学系4内に配置され、光源11が発する光の中から照明光と異なる波長域の非照明光を抽出して照明光学系4外に分岐する光分岐手段としてのダイクロイックミラー13と、非照明光の通過面積を制限する開口が形成された通過減光手段としての絞り23aおよび非照明光の反射量を制限する反射面20aが形成された反射減光手段としての低反射ミラー20を有し、減光した非照明光によって、対物レンズ3の入射瞳3aに対する光源11の設置位置を検出するための光源像を入射瞳3aの共役面である観察面22a上に形成する光源像形成光学系6と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定の波長域の照明光を発する光源と共役な位置に入射瞳を有する集光レンズを介して照明光を試料に照射する照明光学系を備えた顕微鏡に関し、特に、試料に照射する照明光を紫外光とした顕微鏡に関する。
近年、顕微鏡では拡大倍率の上昇や高解像度への要求に応じて新しい光学系が必要とされており、その一つである紫外線顕微鏡は、波長が短い紫外光を照明光として使用することによって高解像度化を実現するものである。紫外線顕微鏡では、可視光を利用する一般の光学顕微鏡と同様に、光学性能を十分に発揮させるために光源の位置合わせ(芯出し)が必要であるが、照明光とする紫外光が不可視であるため、位置合わせ作業において光源像を可視化する機構が別途必要となる。
光源像を可視化する機構を備えた紫外線顕微鏡の一例が特許文献1に開示されている。図6は、特許文献1に開示された紫外線顕微鏡の概要構成を示す模式図である。図6に示す紫外線顕微鏡は、試料101が載置されたステージ102と、試料101の上部に対向配置された対物レンズ103と、照明光としての紫外光を対物レンズ103を介して試料101に照射する照明光学系104と、紫外光による試料101の観察像を形成する観察光学系105と、光源の位置合わせを行うための光源像を検出する光源像検出光学系106と、を備える。
照明光学系104は、光源111、コレクタレンズ112、ダイクロイックミラー113、バンドパスフィルタ114、投影レンズ115,116およびハーフミラー117を用いて構成されている。光源111は、可視域から紫外域にわたる波長域の光を発し、コレクタレンズ112は、光源111が発した光を平行光束に変換する。ダイクロイックミラー113は、コレクタレンズ112からの平行光束のうち紫外光を含む比較的に短波長域の光を反射するとともに、可視光を含む比較的に長波長域の光を透過する。
バンドパスフィルタ114は、ダイクロイックミラー113が反射した光の中から照明光としての紫外光を選択透過する。投影レンズ115,116は、バンドパスフィルタ114が透過した紫外光を、ハーフミラー117の反射光路上に配置された対物レンズ103の前側焦点面である入射瞳103a上に集光して、光源111の光源像を形成する。このように照明光学系104はケーラー照明光学系として構成され、試料101の観察範囲を紫外光によってムラなく均一に照明する。
観察光学系105は、試料101によって反射され対物レンズ103およびハーフミラー117を透過した紫外光を受光し、所定の観察面上に試料101の観察像を結像する。結像された観察像は、観察面上に配設されたCCD等の撮像装置を用いて可視化され観察される。
一方、光源像検出光学系106は、結像レンズ118、バンドパスフィルタ119およびスクリーン120を用いて構成され、ダイクロイックミラー113の透過光路上に配設されている。結像レンズ118は、ダイクロイックミラー113を透過した長波長域の光を受光し、バンドパスフィルタ119を介してスクリーン120の観察面120a上に集光して、光源111の光源像を形成する。バンドパスフィルタ119は、長波長域の光の中から所定の波長域の可視光、例えば550nm近傍の可視光を選択透過し、この可視光によって観察面120a上に目視可能な光源像が形成される。なお、スクリーン120は透明ガラス等によって形成され、観察面120a上に形成される光源像は、観察面120aの裏面、すなわち図6に示すB矢視方向から観察可能である。
観察面120aは、投影レンズ115,116および結像レンズ118を介して、対物レンズ103の入射瞳103aと共役な位置に配置されている。また、観察面120a上には、図7に示すように、光源像の合わせ込み位置を示す観察指標としての十字マーク120bが設けられており、この十字マーク120bの交差点120cは、入射瞳103aの中心と共役な位置に配置されている。
光源111の位置合わせを行う際には、光源111内で発光輝度が最も高い高輝度部位111aに対応する光源像の部位、すなわち光源像内で輝度が最も高い部位が交差点120cと重なるように、図示しない位置調整機構によって、光源111をその光軸に垂直な平面内で移動させる。また、観察面120a上に形成される光源像のコントラストが最も高くなるように、光源111を光軸方向に前後移動させる。
このように光源111の光源像を観察面120aおよび交差点120cに対して位置合わせすることによって、光源111を観察面120aに対する最適位置に設置することができるとともに、観察面120aと共役な対物レンズ103の入射瞳103aに対する最適位置に設置することができる。
特開2001−154105号公報
しかしながら、上述した紫外線顕微鏡では、一般に光源として使用される水銀ランプ等の放電ランプから発せられる光が非常に強く、光源像検出光学系のスクリーン上に形成される光源像が眩しいスポット像となるため、光源像を凝視して光源の位置合わせ作業を行うことが困難であるとともに、凝視することによって目に負担を招く恐れがあるという問題があった。
これに対して、光源像検出光学系の光路中にNDフィルタ(減光フィルタ)を配設して光源像の光の強度を低減させることが考えられるが、一般にはこの光の強度を1%未満まで低減する必要であり、光路中に複数のNDフィルタを設ける必要があるため、光学系を構成する部品点数が増大し構成が複雑化するとともに、高価なNDフィルタの採用によってコストが増大するという問題があった。
また、水銀ランプ等の放電ランプでは位置合わせすべき高輝度部位が、対向した電極間の発光領域内で片寄った位置に存在する一方、眩しいスポット像として形成された光源像ではその高輝度部位に対応する位置を判別することが難しく、所望の精度で位置合わせを行うことが困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品点数を増大させることなく簡易な構成で光源像の光の強度を低減可能な光源像検出光学系を備え、目に負担を招くことなく所望の精度で容易に光源の位置合わせを行うことができる顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡は、所定の波長域の照明光を発する光源と共役な位置に入射瞳を有する集光レンズを介して前記照明光を試料に照射する照明光学系を備えた顕微鏡において、前記照明光学系内に配置され、前記光源が発する光の中から前記照明光と異なる波長域の非照明光を抽出して前記照明光学系外に分岐する光分岐手段と、前記非照明光の通過面積を制限する開口が形成された通過減光手段および前記非照明光の反射量を制限する反射面が形成された反射減光手段の少なくとも一方を有し、減光した前記非照明光によって、前記入射瞳に対する前記光源の設置位置を検出するための光源像を前記入射瞳の共役面上に形成する像形成光学系と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記通過減光手段は、前記像形成光学系内の光学部材を保持する保持部材と一体に形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記通過減光手段は、前記非照明光の通過面積を変更自在な開口が形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記通過減光手段は、前記非照明光の通過面積を制限する開口面積が交換自在に形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記通過減光手段は、前記像形成光学系内の前記非照明光が平行光束とされた光路中に配設されることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記反射減光手段は、低反射部材によって形成され、前記像形成光学系内の前記非照明光の光路を所定角度に折り曲げることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記像形成光学系は、前記入射瞳に対する前記光源の設置位置を示す指標が形成された指標形成部材を前記共役面上に備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記指標形成部材は、前記光源内の発光輝度が高い部位の設置位置および前記光源内の電極の設置位置の少なくとも一方を示す指標が形成されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記集光レンズは、対物レンズであり、前記照明光学系は、該対物レンズを介して前記照明光を試料に照射する落射照明光学系であることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記照明光は、紫外光であり、前記非照明光は、所定の波長域の可視光であることを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡によれば、部品点数を増大させることなく簡易な構成で光源像の光の強度を低減可能な光源像検出光学系を備え、目に負担を招くことなく所望の精度で容易に光源の位置合わせを行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる顕微鏡の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる顕微鏡としての紫外線顕微鏡100の概要構成を示す模式図である。図1に示すように、紫外線顕微鏡100は、試料1が載置されたステージ2と、試料1の上部に対向配置された対物レンズ3と、照明光としての紫外光を対物レンズ3を介して試料1に照射する落射照明光学系としての照明光学系4と、紫外光による試料1の観察像を形成する観察光学系5と、光源の設置位置を検出するための光源像を形成する像形成光学系としての光源像検出光学系6と、を備える。
照明光学系4は、光源11、コレクタレンズ12、ダイクロイックミラー13、バンドパスフィルタ14、ミラー15、投影レンズ16,17およびハーフミラー18を用いて構成されている。水銀ランプ、水銀キセノンランプ等の放電ランプによって実現される光源11は、可視域から紫外域にわたる波長域の光を発し、コレクタレンズ12は、光源11が発した光を平行光束に変換する。光分岐手段としてのダイクロイックミラー13は、コレクタレンズ12によって変換された平行光束の中から、照明光としての紫外光を含む比較的に短波長域の光を反射するとともに、照明光と異なる波長域の非照明光としての可視光を含む比較的に長波長域の光を透過する。
バンドパスフィルタ14は、ダイクロイックミラー13が反射した光の中から照明光としての紫外光を選択透過する。投影レンズ16,17は、バンドパスフィルタ14が透過しミラー15が反射した紫外光を、ハーフミラー18の反射光路上に配置された対物レンズ3の前側焦点面である入射瞳3a上に集光して、光源11の光源像を形成する。このように照明光学系4はケーラー照明光学系として構成され、試料1の観察範囲を紫外光によってムラなく均一に照明する。
観察光学系5は、試料1によって反射され対物レンズ3およびハーフミラー18を透過した紫外光を受光し、所定の観察面上に試料1の観察像を結像する。結像された観察像は、観察面上に配設されたCCD等の撮像装置を用いて可視化され観察される。
一方、光源像検出光学系6は、結像レンズ19、反射減光手段としての低反射ミラー20、バンドパスフィルタ21およびスクリーン22を用いて構成され、ダイクロイックミラー13の透過光路上に配設されている。また、結像レンズ19を保持する保持部材23には、透過減光手段としての絞り23aが一体に形成されている。
結像レンズ19は、ダイクロイックミラー13を透過した長波長域の光を受光し、低反射ミラー20およびバンドパスフィルタ21を介してスクリーン22の観察面22a上に集光して、光源11の光源像を形成する。バンドパスフィルタ21は、長波長域の光の中から所定の波長域の可視光、例えば550nm近傍の可視光を選択透過し、この可視光によって観察面22a上には目視可能な光源像が形成される。なお、スクリーン22は透明ガラス等によって形成され、観察面22a上に形成される光源像は、観察面22aの裏面、すなわち図1に示すA矢視方向から観察可能である。また、スクリーン22は透明ガラスに限らず、例えばガラス表面を砂目処理した一般的にフロストガラスと呼ばれるものや、透光性を有するシート状の部材など、半透明透光性の部材であってもよい。
観察面22aは、投影レンズ16,17および結像レンズ19を介して、対物レンズ3の入射瞳3aと共役な位置に配置されている。また、観察面22a上には、図2−1に示すように、光源像の合わせ込み位置を示す観察指標としての十字マーク22bが設けられており、この十字マーク22bの交差点22cは、入射瞳3aの中心、すなわち入射瞳3aにおける光軸と共役な位置に配置されている。なお、ここで用いる「共役」とは、物体と像との対応関係にない場合を含み、具体的には、光源11とそれぞれ直接共役関係にある入射瞳3aおよび観察面22aが、光源11を介して間接的に「共役関係」にあることを意味している。
光源11の位置合わせを行う際には、図2−2に示すように、光源11内で発光輝度が最も高い高輝度部位11aに対応する光源像24内の高輝度部位24cが交差点22cと重なるように、図示しない位置調整機構によって、光源11をその光軸に垂直な平面内で移動させる。また、観察面22a上に形成される光源像24のコントラストが最も高くなるように、光源11を光軸方向に前後移動させる。
このように光源像24を観察面22aおよび交差点22cに対して位置合わせすることによって、光源11を観察面22aに対する最適位置に設置することができるとともに、観察面22aと共役な対物レンズ3の入射瞳3aに対する最適位置に設置することができ、照明光学系4のケーラー照明光学系としての調整がなされたことになる。
ところで、紫外線顕微鏡100では、光源像検出光学系6内の光路中に設けられた絞り23aと低反射ミラー20とによって光源像24の光の強度が凝視可能な程度に低減されている。これによって、図2−1および図2−2に示したように、光源像24における陰極像24a、陽極像24bおよび高輝度部位24cなどが、目に負担を招くことなく凝視して視認可能なように観察面22a上に形成される。
ここで、このように光源像24を形成するために設けられた減光手段としての絞り23aおよび低反射ミラー20について説明する。まず、絞り23aは、図1に示すように、保持部材23の入射側(図中右側)に一体に形成され、光軸を中心とした所定の大きさの開口によって、入射する光の通過面積を制限して減光する機能を有する。より具体的には、ダイクロイックミラー13を透過した平行光束のうち光軸を中心とする一部の光を通過させ、周辺部の光の通過を制限して、通過前後で光量を減少させる。これによって、絞り23aは、結像レンズ19に入射する光を減光し、観察面22a上に結像される光源像24の光の強度を低減することができる。
絞り23aを通過する前後の光の透過率は、平行光束の光軸に垂直な断面と絞り23aの開口との面積比にほぼ等しく、例えばそれぞれ円形である場合には各半径の比の二乗に等しくなる。この場合、絞り23aは、開口の半径に応じて、通過する光の光量とともに光源像24の光の強度を大幅に減少させることができる。
このような絞り23aは、例えば保持部材23を鏡筒と押さえ環とを用いて構成し、鏡筒内に結像レンズ19とともに嵌合される押さえ環の内径を所定の大きさに設定して形成することができる。また、鏡筒に直接加工する光路としての開口部の口径を所定の大きさに設定して形成することもできる。あるいは、鏡筒および押さえ環と異なる部材に開口を形成し、鏡筒または押さえ環に嵌合または接合等して形成することもできる。このように、絞り23aを保持部材23と一体に形成することによって、光源像検出光学系6では、独立した構成部品点数を増大させることなく、簡易な構成で、光源像24の光の強度を低減することができる。
なお、絞り23aに形成する開口の数は、1つに限らず任意数でよい。この場合、絞りを通過する前後の光の透過率は、絞りに入射した光束断面内に含まれる全開口と光束断面との面積比にほぼ等しくなる。また、絞り23aに形成される開口形状は、円形に限らず任意の多角形でよい。
さらに、絞り23aは、結像レンズ19の保持部材23に限らず他の構成部品、例えばダイクロイックミラー13の保持部材と一体に形成してもよい。この場合、ダイクロイックミラー13の射出側(図中左側の透過方向)に絞りを形成するとよい。また、保持部材に形成した絞りに限らず、例えばダイクロイックミラー13の射出側の表面(図中左側)に非透光性の蒸着膜や顔料を塗布し、このマスクを絞りとして形成してもよい。また、結像レンズ19とダイクロイックミラー13との間に構成部品としてミラー等の光学部品を介在させる場合には、この光学部品の保持部材に絞りを形成することもできる。
また、絞り23aは、結像レンズ19の入射側、すなわち光源11からの光が平行光束に変換されている空間に配置するものとして説明したが、結像レンズ19の射出側(図中左側)に配置するようにしてもよい。ただし、上述したように結像レンズ19の入射側に配置する方が光源像24を良好に結像させるためにより好ましい。
なお、ここでは光源像検出光学系6を簡易に構成するために好ましい形態として、結像レンズ19等の構成部品の保持部材と一体に絞り23aを形成するものとして説明したが、構成部品の保持部材と別体に絞りを形成して配設することもできる。この場合、例えば光源像24を良好に結像させるために好ましい形態として、結像レンズ19の入射瞳位置に絞りを配設することが容易となる。
つぎに、低反射ミラー20は、ガラス、プラスチック等を材料とする板状あるいはプリズム状の部材によって形成され、光の散乱等が生じないように光学研磨された状態の部材表面が反射面20aとして用いられる。かかる反射面20aは、概ね50°以下の入射角で入射する光に対して数%程度の反射率を有し、反射量を制限する反射面として機能する。これによって、低反射ミラー20は、スクリーン22に向けて反射する光を減光させ、観察面22a上に結像される光源像24の光の強度を低減することができる。
このような低反射ミラー20は、紫外線顕微鏡100における光源像検出光学系6の配置やその光路の引き回しの都合等により一般に必要とされる反射部材の反射率を低減して実現されるものである。このため、光源像検出光学系6では、反射減光手段を設けるために新たに構成部品点数を増大させることなく、簡易な構成で、光源像24の光の強度を低減することができる。なお、引き回しの都合等によって反射部材が複数用いられる場合には、低反射ミラーも複数設けることができる。
また、低反射ミラー20は、研磨面である反射面20a上に誘電体膜等を用いて形成される低反射膜を備えるようにしてもよい。これによって、低反射ミラー20は、材料の屈折率と入射角とに基づいて決定される反射面20aの反射率に限定されず、低反射膜により実現可能な範囲内の所望の反射率で光を減光させることができる。なお、上述したように低反射ミラーを複数設ける場合には、各低反射ミラーの反射率を積算した総合的な反射率が、光源像24の光の強度を低減するために所望される反射率となるように設定すればよい。
また、紫外線顕微鏡100では、図1に示したように通過減光手段としての絞り23aと、反射減光手段としての低反射ミラー20との両方を光源像検出光学系6内の光路中に設けるようにしたが、通過減光手段または反射減光手段のみ用いるようにしてもよい。ただし、通過減光手段として絞り23aのみ用いた場合、一般に所望される透過率が1%未満であるため、円形開口としたときの開口径が入射光束断面径の1/10未満となり、結像レンズ19による光源像24の結像性能が劣化して、光源像24の検出および光源11の位置合わせ作業が難しくなる恐れがあるので、上述したように透過減光手段と反射減光手段とを併用することが好ましい。
なお、通過減光手段と反射減光手段とを併用する場合、各部材の配置は図1に示した配置、すなわち低反射ミラー20を絞り23aの射出側とする配置に限定して解釈する必要はなく、例えば絞り23aの入射側に低反射ミラー20を配置してもよい。また、低反射ミラーを複数用いる場合には、絞り23aを挟んで両側に低反射ミラーを配置してもよい。なお、絞り23aの入射側に低反射ミラーを設けた場合には、この低反射ミラーの反射光路上に絞り23a、結像レンズ19、バンドバスフィルタ21およびスクリーン22等が配設されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態1にかかる紫外線顕微鏡100では、非照明光としてダイクロイックミラー13が透過した平行光束の通過面積を制限して減光する通過減光手段と、光の反射量を制限して減光する反射減光手段との少なくとも一方を備え、観察面22a上に形成する光源像24の光の強度を凝視可能な程度に低減しているため、目に負担を招くことなく光源像24を観察し、光源11の位置合わせ作業を行うことができる。この際、観察面22a上には光源像の合わせ込み位置を示す観察指標としての十字マーク22bが設けられているため、高精度で容易に光源11の位置合わせを行うことができる。また、通過減光手段および反射減光手段が独立した構成部品点数を増大させることなく設けられているため、簡易かつ安価な構成で光源像検出光学系6を構成することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡について説明する。上述した実施の形態1では、通過減光手段としての絞り23aを、開口の大きさを固定した固定絞りとして用いたが、本実施の形態2では、開口の大きさが可変な可変絞りとして用いるようにしている。
図3は、本実施の形態2にかかる顕微鏡としての紫外線顕微鏡200の概要構成を示す模式図である。図3に示すように、紫外線顕微鏡200は、紫外線顕微鏡100をもとに、光源像検出光学系6に替えて光源像検出光学系7を備える。また、光源像検出光学系7は、光源像検出光学系6をもとに、保持部材23および絞り23aに替えて、保持部材25および絞り25aを備える。その他の構成は、実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
絞り25aは、結像レンズ19を保持する保持部材25の入射側に一体に形成され、光軸を中心とした口径可変の開口によって、入射する光の通過面積を制限して減光する機能を有する。絞り25aは、例えば図4に示すように、複数の羽根部材25bを用いた虹彩絞りとして構成される。この場合、図示しない駆動機構によって各羽根部材25bを連動して摺動し、全体を渦動させるようにして、開口部25cの口径を連続的に変化させることができる。これによって、絞り25aは、通過させる光の透過率を口径可変の範囲内で任意に設定することができるとともに、観察面22a上に結像される光源像24の光の強度を任意に低減することができる。
このように通過減光手段として開口の大きさが可変な絞り25aを用いることによって、紫外線顕微鏡200では、例えば光源11が経時的かつ消耗的な輝度変化を生じる場合に、この輝度変化に応じて絞り25aの透過率を変更し、光源像24の光の強度をほぼ一定に保つことができ、光源11の位置合わせの作業性および位置合わせ精度を所定水準以上に維持することができる。また、光源11としてのランプを交換して発光輝度が変化した場合や、作業者によって光源像24の視認感度が異なる場合などにも同様に、絞り25aの透過率を変更し光源像24の光の強度を適正レベルに設定することによって、位置合わせの作業性および位置合わせ精度を所定水準以上に維持することができる。
なお、絞り25aは、虹彩絞りとして構成することに限定されず、例えば複数の開口を設け、その開口の数を実質的に変更可能に構成してもよい。この場合、例えば複数の開口を有した板状部材と、複数の開口の一部を自在に塞ぐことが可能な板状部材とを光軸方向に重ね合わせて構成することができる。また、絞り25aは、開口径または開口の数が可変な可変絞りとして構成することに限定されず、開口径もしくは開口面積が異なる絞りと交換自在に構成してもよい。
ところで、上述した紫外線顕微鏡100,200におけるスクリーン22は、光源像の合わせ込み位置を示す観察指標として十字マーク22bが形成されたものとして説明したが、観察指標は十字マークに限定されず、交差点22cに相当する光源像の合わせ込み位置が識別可能な指標であれば任意のマークでよく、模様(パターン)、文字、記号等を用いて形成してもよい。
また、観察指標は、例えば図5に示すように、十字マーク22bに替えて光源11が有する電極形状を模した線図形22dとすることもできる。この線図形22dは、光源11の陰極形状を模した指標であって、光源11の位置合わせを行う際には、陰極像24aが線図形22dに重なるように、光源11をその光軸に垂直な平面内で移動させる。また、陰極像24aのコントラストが最も高くなるように、光源11を光軸方向に前後移動させる。なお、放電ランプとした光源11では、対向する電極間の発光領域における高輝度部位11aは、通常、発光領域中の陰極尖端部の近傍に形成されるため、線図形22dでは、陰極形状を模した指標尖端部の近傍が入射瞳3aの中心と共役な位置に配置される。
このように光源11の電極形状を模した観察指標を用いて光源像24の位置合わせを行うことによって、作業者の感覚的な認識に基づく高輝度部位24cの位置を指標に対して位置合わせする場合に比して、より厳密に光源11を観察面22aおよび入射瞳3aに対する最適位置に設置することができる。また、電極間の発光領域に対応した光源像の領域から高輝度部位24cの位置を判別する必要がなくなるため、より短時間で位置合わせ作業を行うことができる。
なお、線図形22dでは、陰極像24aに対応する陰極形状を模した指標が形成されているが、これに限らず、陽極像24bに対応する陽極形状を模した指標を形成してもよく、これら両方の指標を形成してもよい。また、十字マーク22b等の他の指標を併せて形成してもよい。
一方、上述した紫外線顕微鏡100,200では、照明光学系4は、照明光としての紫外光を対物レンズ3を介して試料1に照射する落射照明光学系としたが、ステージ2に対して対物レンズ3と反対側に集光レンズとしてのコンデンサレンズを設け、このコンデンサレンズを介して照明光を試料1に照射する透過照明光学系としてもよい。この場合、光源像検出光学系6は、この透過照明光学系に対して配設することができる。
また、光源像検出光学系6は、照明光学系4が備えるダイクロイックミラー13の透過光路上に配設するものとしたが、特性を反転したダイクロイックミラー、すなわち照明光を含む比較的に短波長域の光を透過し、非照明光としての可視光を含む比較的に長波長域の光を反射するダイクロイックミラーを用い、このダイクロイックミラーの反射光路上に光学像検出光学系6を配設してもよい。この場合、照明光学系は、ダイクロイックミラーの透過光路上にバンドパスフィルタ14、投影レンズ16,17等を備えることとなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施の形態では、本発明にかかる顕微鏡として紫外光を照明光とする紫外線顕微鏡について説明したが、照明光を紫外光に限定して解釈する必要はなく、可視光あるいは赤外光を照明光として用いる顕微鏡において本発明を適用することもできる。
本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概要構成を示す図である。 図1に示した光源像検出光学系の観察面上に形成される指標および光源像を示す図である。 図1に示した光源像検出光学系の観察面上に形成される指標および光源像を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡の概要構成を示す図である。 図3に示した光源像検出光学系が備える絞りの構成を示す図である。 光源像検出光学系の観察面上に形成される指標の変形例を示す図である。 従来技術にかかる顕微鏡の概要構成を示す図である。 図6に示した光源像検出光学系の観察面上に形成される指標を示す図である。
符号の説明
1,101 試料
2,102 ステージ
3,103 対物レンズ
3a,103a 入射瞳
4,104 照明光学系
5,105 観察光学系
6,7,106 光源像検出光学系
11,111 光源
11a,111a 高輝度部位
12,112 コレクタレンズ
13,113 ダイクロイックミラー
14,114 バンドパスフィルタ
15 ミラー
16,17,115,116 投影レンズ
18,117 ハーフミラー
19,118 結像レンズ
20 低反射ミラー
20a 反射面
21,119 バンドパスフィルタ
22,120 スクリーン
22a,120a 観察面
22b,120b 十字マーク
22c,120c 交差点
22d 線図形
23,25 保持部材
23a,25a 絞り
24 光源像
100,200 紫外線顕微鏡

Claims (10)

  1. 所定の波長域の照明光を発する光源と共役な位置に入射瞳を有する集光レンズを介して前記照明光を試料に照射する照明光学系を備えた顕微鏡において、
    前記照明光学系内に配置され、前記光源が発する光の中から前記照明光と異なる波長域の非照明光を抽出して前記照明光学系外に分岐する光分岐手段と、
    前記非照明光の通過面積を制限する開口が形成された通過減光手段および前記非照明光の反射量を制限する反射面が形成された反射減光手段の少なくとも一方を有し、減光した前記非照明光によって、前記入射瞳に対する前記光源の設置位置を検出するための光源像を前記入射瞳の共役面上に形成する像形成光学系と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記通過減光手段は、前記像形成光学系内の光学部材を保持する保持部材と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記通過減光手段は、前記非照明光の通過面積を変更自在な開口が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡。
  4. 前記通過減光手段は、前記非照明光の通過面積を制限する開口面積が交換自在に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡。
  5. 前記通過減光手段は、前記像形成光学系内の前記非照明光が平行光束とされた光路中に配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の顕微鏡。
  6. 前記反射減光手段は、低反射部材によって形成され、前記像形成光学系内の前記非照明光の光路を所定角度に折り曲げることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の顕微鏡。
  7. 前記像形成光学系は、前記入射瞳に対する前記光源の設置位置を示す指標が形成された指標形成部材を前記共役面上に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の顕微鏡。
  8. 前記指標形成部材は、前記光源内の発光輝度が高い部位の設置位置および前記光源内の電極の設置位置の少なくとも一方を示す指標が形成されたことを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  9. 前記集光レンズは、対物レンズであり、前記照明光学系は、該対物レンズを介して前記照明光を試料に照射する落射照明光学系であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の顕微鏡。
  10. 前記照明光は、紫外光であり、前記非照明光は、所定の波長域の可視光であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008310316A (ja) * 2007-05-17 2008-12-25 Mitsutoyo Corp 対物レンズ、光学測定装置

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