JP2007114082A - 地下タンクの漏洩検知装置 - Google Patents

地下タンクの漏洩検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 設置環境による燃料タンクの温度変動あるいはタンク変形があっても、確実かつ早期に漏洩検知ができる燃料タンクの漏洩検知装置を提供する。
【解決手段】 内側タンク11aの外側に空間を設けて外側タンク11bを形成した二重殻構造の地下タンク本体11の上部に、空間に連通するリザーブタンク1を設け、空間及びリザーブタンク31内に液体を封入し、リザーブタンク31内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、リザーブタンク31内及び空間内の液体の温度変化に基づく補正液量の算出及び/又は地下タンク本体11の油面変化による圧力変形にともなう検知液位の算出をする演算部51と、この演算部51の算出結果から漏洩判断を行う漏洩判別部54とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、給油所に設置される燃料油を貯留する地下タンクの漏洩検知装置に関するものである。
従来の給油所においては、燃料油を貯留するための円筒状の密閉容器として形成された複数の地下タンクを敷地に埋設し、これらの地下タンク内にガソリン、軽油あるいは灯油等を個別に貯留し、地上に設置された給油装置により給油している。近年、地下タンクは、内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した2重殻タンク構造にし、内側タンクが損傷したときでも外側タンクから外部に油が流出しないようにし、安全上あるいは環境上の問題が生じないようにしている。このために内側タンクと外側タンクの間の空間に液体を封入し、その液位を検知してタンクの損傷を判断している。本出願人は、例えば、2重タンクの空間に封入した液体に下端部が連通し、上端部側が逆円錐状にした透明なスパイラルチューブを設けた2重タンクの液位検出装置を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
特許出願公告平4−22800号公報(第2〜3ページ、図1〜3)
従来の2重タンクの液位検出装置では、逆円錐状に形成されたスパイラルチューブの液位変化を目視することで、タンクの異常を簡単に知ることができた。しかし、従来のような液位検出装置の目視による液位の判断では、そのための監視作業が煩雑になるとともに、事務所内等の離れた場所において常時監視することができなかった。また、液位検出装置による検知液の温度変動は、設置される地域により異なり、その最大値を想定しなければ漏洩の正確な判断ができないおそれがあり、さらに、在庫油量による燃料タンクの変形量は、タンク形状あるいは敷地環境により異なるため、その最大値を想定して誤差範囲を決定しなければならなかった。これらの温度変動や燃料タンクの変形量に基づく誤差は、実際の液位検出装置による検知性能を鈍らせる原因になるとともに、漏洩検知に長時間かかることがあり、最悪の場合には被害が大きくなってしまうおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、設置環境による燃料タンクの温度変動あるいはタンク変形があっても、確実かつ早期に漏洩検知ができる地下タンクの漏洩検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明にあっては、内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した二重殻構造の地下タンク本体の上部に、前記空間に連通するリザーブタンクを設け、該空間及びリザーブタンク内に液体を封入し、該リザーブタンク内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、前記リザーブタンク内及び空間内の液体の温度変化に基づく補正液量の算出及び/又は前記地下タンク本体の油面変化による圧力変形にともなう検知液位の算出をする演算部と、この演算部の算出結果から漏洩判断を行う漏洩判別部とを備えたことを特徴とするものである。設置環境による燃料タンクの温度変動あるいはタンク変形があっても、確実かつ早期に漏洩検知ができる。
請求項2に記載の発明にあっては、前記演算部は、前記リザーブタンク内の液量、前記二重殻構造の地下タンク本体の油面より上部に対応する液量、及び前記二重殻構造の地下タンク本体の油面より下部に対応する液量を算出し、それぞれの温度変化に基づく補正液量を算出し、前記漏洩判別部は前記補正液量が決められた範囲を超えたかを判別することを特徴とするものである。温度変化に基づく補正液量を考慮して漏洩判断を行うことで正確な漏洩報知を行うことが可能になる。
請求項3に記載の発明にあっては、前記演算部は、前記地下タンク装置を新たに設置完了したときに、前記地下タンク本体内に油液が注油されていない空の状態から満タンまで荷卸しを行って油液の検知液位と前記漏洩検知装置の検知液量との関係を記録した変換テーブル作成し、前記漏洩判別部は、通常使用時において油液の検知液位と前記変換テーブルの検知液量とを比較して漏洩判断することを特徴とするものである。タンクの圧力変形を考慮した変換テーブルに基づいて漏洩判断を行うことで地下タンク本体の形状あるいは設置される敷地環境に対応した正確な漏洩判断を行うことが可能になる。
請求項4に記載の発明にあっては、内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した二重殻構造の地下タンク本体の上部に、前記空間に連通するリザーブタンクを設け、該空間及びリザーブタンク内に液体を封入し、該リザーブタンク内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、前記リザーブタンクの上部空間へ圧縮空気を供給する加圧ポンプ設け、該加圧ポンプの駆動により、前記リザーブタンク内の液体の液位を検知して漏洩判断することを特徴とするものである。リザーブタンク上部空間へ加圧ポンプにより圧縮空気を供給して検知液位を計測すれば、損傷がある場合でも常に検知液位が下がることで漏洩検知が可能になる。
本発明では、内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した二重殻構造の地下タンク本体の上部に、空間に連通するリザーブタンクを設け、空間及びリザーブタンク内に液体を封入し、リザーブタンク内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、リザーブタンク内及び空間内の液体の温度変化に基づく補正液量の算出及び/又は地下タンク本体の油面変化による圧力変形にともなう検知液位の算出をする演算部と、この演算部の算出結果から漏洩判断を行う漏洩判別部とを備えたことで、設置環境による燃料タンクの温度変動あるいはタンク変形があっても、確実かつ早期に漏洩検知ができる。また、リザーブタンクの上部空間へ圧縮空気を供給する加圧ポンプ設け、検知液位を計測すれば、損傷がある場合でも常に検知液位が下がることで漏洩検知ができる。
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図1〜図4は本発明実施形態の地下タンクの漏洩検知装置を説明する図であり、図1は給油所の地下タンク装置を説明する全体図、図2は地下タンク及び漏洩検知装置の断面図、図3は漏洩検知装置部分の断面図、図4は漏洩検知装置に設けられる温度センサとその検知温度の関係を説明する図、図5は漏洩検知装置の制御構成を説明する図である。
図1は、本発明の給油所に設けられる地下タンク装置10の全体構成を示しており、敷地1の地下には、所定の油種の燃料油を貯留するための地下タンク本体11が埋設され、敷地1上には給油装置18が立設されている。地下タンク本体11の上部側は、敷地1上面をコンクリートで形成し、そのコンクリート表面にマンホールを形成したマンホールピット19,19が設けられている。この地下タンク本体11には、下端部が内部に連通される注油管12が設けられている。この注油管12の上端部側は、地下タンク本体11上部のマンホールピット19内に導入され、地上でタンクローリから荷卸しされる燃料油の注油ホースが接続される注油口13を有する配管に連通されている。この注油口13には、注油ホースに接続される制御弁14が設けられている。また、地下タンク本体11には、下端部側が内部に連通される給油管15が設けられ、この給油管15の上端部側はマンホールピット19内において横引管16に連通されている。この横引管16の他端部側は、給油装置18の下部に形成された給油ピット17内に導入され、さらに上部側に導かれて給油装置18のポンプ等の給油機構に連通されている。また、地下タンク本体11上部のマンホールピット19内には、本発明の漏洩検知装置30が配置されている。さらに、他のマンホールピット19には、上部から下部の地下タンク本体11の底近傍まで細長いステム20が延出され、その上端部に地下タンク本体11の油面を検知する磁歪式等による油面計21が設けられ、かつ油温を検知する温度センサがステム20に沿って配置された温度計22が設けられている。注油口13の近傍には、下端部側が地下タンク本体11内の上部空間に連通され、上端部側が敷地1の上部空間に開口された通気管23が設けられ、この通気管23の途中には油の荷下ろし時に接続される切換弁24が設けられている。また、地下タンク本体11の近傍には、油漏れを検知するオイルリークセンサ部25が設けられている。地下タンク本体11から離れた事務所内等には、地下タンクを統括的に管理するためのデータ処理を行うコンピュータ装置等からなる制御装置40、地震の揺れを検知する感震センサ41、及び制御装置40の処理結果を表示する表示器42が配置されている。油面計21及び温度計22の検知信号、漏洩検知装置30の検知信号、オイルリークセンサ部25の検知信号は、それぞれ信号線26,27,28により制御装置40に伝達されるよう接続され、また感震センサ41による地震検知による弁を開閉制御する制御信号は、信号線29により制御弁14に伝達されるよう接続されている。
地下タンク本体11は、図3に示すように、内側タンク11aの外側に所定の空間11cを設けて外側タンク11bを形成した、ファイバーグラス等の材料からなる2重殻タンク構造に形成されている。漏洩検知装置30は、地下タンク本体11上部のマンホールピット19内に配置されている。この漏洩検知装置30を構成するリザーブタンク31は、その内部が地下タンク本体11の上部側の外側タンク11bに形成された孔11dを介して空間11cに連通されている。地下タンク本体11の空間11c及びリザーブタンク31内には、液位の上面がリザーブタンク31の中央部程度の高さになるまで液体が封入される。また、リザーブタンク31内には、垂直に設けられた軸32にフロート35が液位に応じて移動自在に取付けられて液面位置が検知され、かつこの軸32の上部側及び下部側には、フロート35により作動する上限スイッチ33及び下限スイッチ34が設けられている。この液面位置の検知信号、上限及び下限スイッチ33及び34の動作信号は、上記のように信号線27により制御装置40へ伝達されるようになっている。上限スイッチ33及び下限スイッチ34の位置は、地下タンク本体11に損傷等による漏洩がない場合において、通常の使用状態で作動する位置に設けられる。
図2〜図4に示すように、本発明実施形態では、上記のステム20に沿って配置された温度計22として、地下タンク本体11内の上部空間の気体温度T2を検知する温度センサ22a及び地下タンク本体11内の油温度T4を検知する温度センサ22bが設けられ、かつ地下タンク本体11が埋設される地中温度T6を検知する温度センサ43が設けられ、それぞれの検知信号は制御装置40へ伝達されるようになっている。
また、本発明実施形態においては、図3に示すように、漏洩検知装置30を構成するリザーブタンク31には、上部空間へ圧縮空気を供給する加圧ポンプ44からの配管が接続され、かつその上部空間の圧力を検知する圧力計45が設けられている。この加圧ポンプ44は、後に説明するように制御装置40により動作が制御されるようになっている。また、圧力計45は、その検知信号が制御装置40へ伝達されるよう信号線で接続されている。
制御装置40は、図5に示すように、漏洩検知装置30に関連する動作を制御する部分であり、温度センサ22a,22b,43、スイッチ33,34、油面計21、圧力計45、感震センサ41及びオイルリークセンサ25からの信号に基づいて漏洩を検知するとともに表示器42、加圧ポンプ47及び制御弁14を制御する部分である。この制御装置40は、漏洩検知のための操作を行うための操作パネル部56と、各部において検出される信号に基づいて演算処理を行う演算部51と、後に説明する圧力補正のデータを記録するための変換テーブル52と、表示器42の表示制御を行う表示制御部53と、演算部51の結果に基づいて漏洩判別を行う漏洩判別部54と、各部の機器を制御する機器制御部55等とから構成されている。
次に、漏洩検知の動作に関し、温度の影響による液面検知位置の変動に関して具体的に説明する。図6は本発明実施形態の温度補正による漏洩検知の動作を説明するフローチャート、図7は本発明実施形態の温度変化によるリザーブタンク内の液位変動を説明する図である。
まず、図6に示すように、地下タンク本体11内の油面に変動がなく、荷卸中でないとき(ST1)、基準温度Tにおいて漏洩検知装置30の各部の液量を制御装置40の演算部51で求める。すなわち、基準温度Tとして、例えば、15℃におけるリザーブタンク31内の液量をL1、地下タンク本体11内の油面より上部に対応する2重殻タンク構造内の液量をL2、地下タンク本体11内の油面より下部に対応する2重殻タンク構造内の液量をL3としてそれぞれ演算する(ST2)。リザーブタンク31内の液量L1は、フロート35の位置による検知液高さとそのリザーブタンク31の断面積から算出することができる。また、油面より上部に対応する2重殻タンク構造内の液量L2、及び油面より下部に対応する2重殻タンク構造内の液量L3は、油面計21で検知される油面検知高さに基づき、その油面検知高さに対応する2重殻タンク構造の幾何学的な形状に基づく容積から求めることができる。次に、温度センサ22aにより、地下タンク本体11内の上部空間の気体温度T2、温度センサ22bにより、地下タンク本体11内の油温度T4、及び温度センサ43により地中温度T6が計測される(ST3)。続いて、上記で検出された温度T2、T4及びT6の基づき、演算部51により以下の計算式によりリザーブタンク31内の液温T1、地下タンク本体11内の上部空間に対応する2重殻タンク構造内の液温T3及び地下タンク本体11内の油面より下部に対応する2重殻タンク構造内の液温T5を算出する(ST4)。リザーブタンク31内の液温T1及び2重殻タンク構造内の液温T3は、十分に安定した状態では地下タンク本体11内の上部空間の気体温度T2と相関関係にあり、また地中温度T6は気体温度T2と同等になると考えられることから以下の計算式で求めることができる。
T1(及びT3)=T2+K1(T2−T6)
ここで、K1は、設置状況により決められる定数であり、実測される。
また、2重殻タンク構造内の液温T5は、十分に安定した状態では地下タンク本体11内の油温度T4から同様に以下の計算式で求めることができる。
T5=T4+K2(T4−T6)
ここで、K2は、設置状況により決められる定数であり、実測される。
次に、上記の温度変化によるリザーブタンク31内における補正液量L1´を算出する。この補正液量L1´は、リザーブタンク31内の液量L1、2重殻タンク構造内の液量L2、L3の温度変化による体積変化を以下の計算式で求めることができる。
L1´=(T1−T)×α×L1+(T3−T)×α×L2+(T5−T)×α×L3
ここで、αは、液の温度に対する体積変化率を示す。
この算出された補正液量L1´は、図7に示すように、増加又は減少に対応して、液面レベルが実液量L1の液面レベルに変動を生じる。この補正液量L1´が、例えば、実液量L1のプラスマイナス10%以内にあるかを漏洩判別部54において判断し(ST6)、実液量L1のプラスマイナス10%を超えるときに、漏洩と判断して表示器42等に漏洩報知を行う(ST7)。
以上説明したように、予め基準温度Tにおけるリザーブタンク31内の液量をL1、油面より上部に対応する2重殻タンク構造内の液量をL2、油面より下部に対応する2重殻タンク構造内の液量をL3としてそれぞれ計測しておき、温度変動が生じたときのそれぞれの液量L1、L2及びL3の変化量による補正液量L1´を求めることができ、この補正液量L1´の変動がリザーブタンク31内の液量をL1のプラスマイナス10%以内であれば、予想される通常範囲の変動と判断することが可能になり、正確な漏洩報知を行うことが可能になる。
次に、地下タンク本体11の圧力変形に基づく、漏洩検知装置30の検知液量の変動を考慮した漏洩検知について説明する。図8は本発明実施形態の設置時における検知液量の変動を計測して変換テーブル作成を説明するフローチャート、図9は本発明実施形態の通常使用時における検知液量の変動を計測して漏洩検知を判断するフローチャートである。
まず、図8に示すように、地下タンク装置10を新たに設置完了したとき(ST11)、地下タンク本体11内に油液が注油されていない空の状態において、検知液量を計測して演算部51を介して変換テーブル52に記録し(ST12)、続いて油液の荷卸しを行い(ST13)、この荷卸し中において地下タンク本体11内の油液の検知液位と、この検知液位に対応する漏洩検知装置30の検知液量とをそれぞれ演算部51で計測し、変換テーブル52に記録する(ST14)。地下タンク本体11内に油液が満タンになったとき、油液の検知液位と検知液量とを関連させた変換テーブル52が作成される。
次に、上記の作成された変換テーブル52の値に基づいて通常使用時においては、図9に示すように、まず、荷卸しあるいは給油中でない油面が安定していることを判断し(ST21)、地下タンク本体11内の油液の検知液位と漏洩検知装置30の検知液量とを計測し(ST22)、変換テーブル52の値と比較する(ST23)。この比較した結果、一定の油液の検知液位に対応する検知液量が、例えば、プラスマイナス10%以内であるかを判断し(ST24)、プラスマイナス10%以内であるときには、変換テーブル52のテーブル値を確認表示する(ST25)。検知液量が、プラスマイナス10%を超えるときには、漏洩判別部54において漏洩と判断し漏洩報知を行い(ST28)、最初に戻る。テーブル値を確認表示した結果、変換テーブル52に補正が必要か判断して、必要な場合には補正のための操作を行い(ST26)、変換テーブル52の値の補正して(ST27)、最初に戻る。
以上説明したように、地下タンク装置10を新たに設置完了したときに、地下タンク本体11内に油液が注油されていない空の状態から満タンまで荷卸しを行って油液の検知液位と漏洩検知装置30の検知液量との関係を記録した変換テーブル52を作成し、通常使用時において油液の検知液位と漏洩検知装置30の検知液量とを比較し、検知液量がプラスマイナス10%を超えたときに漏洩報知をおこなうことで、地下タンク本体11の油液の液位による圧力変形による検知液量の変動を考慮した漏洩判断を正確に行うことができる。地下タンク装置10の設置完了したときに、このような変換テーブルを作成することで、地下タンク本体11の形状あるいは設置される敷地環境に対応した正確な漏洩判断を行うことが可能になる。
さらに、本発明実施形態においては、リザーブタンク31に、その上部空間へ圧縮空気を供給する加圧ポンプ44からの配管が接続され、かつその上部空間の圧力を検知する圧力計45が設けられている。したがって、必要時に加圧ポンプ44を制御装置40の制御のもとに駆動し、リザーブタンク31上部空間へ圧縮空気を供給して、圧力計45により圧力を検知する。このリザーブタンク31上部空間へ供給される圧縮空気により、地下タンク本体11の内側タンク11aまたは外側タンク11bに損傷等がある場合には、検知液位が下がることで漏洩検知を迅速に判断することが可能になる。従来のリザーブタンク31上部空間へ圧縮空気を供給していない場合において、内側タンク11aのみに損傷があるときには、検知液がタンク内に流れ込むため、検知液位が下がる。一方、外側タンク11bのみに損傷があるときには、地下タンク本体11外部の水位が低いときには、検知液が外部へ流れ出すため検知液位が下がるが、地下タンク本体11外部の水位が検知液位より高位ときには、外部の水が流れ込むため検知液位が上がる。本発明実施形態のように、リザーブタンク31上部空間へ圧縮空気を供給して検知液位を計測すれば、内側タンク11aまたは外側タンク11bの一方又は両方に損傷がある場合でも常に検知液位が下がることで漏洩検知が可能になる。
上記構成の地下タンクの漏洩検知装置30では、温度センサ22a,22b,43で検出した温度に基づいて、リザーブタンク31内の液量L1、油面より上部に対応する2重殻タンク構造内の液量L2、油面より下部に対応する2重殻タンク構造内の液量L3の温度変化に基づく補正液量L1´を算出し、この補正液量L1´を考慮して漏洩判断を行うことで正確な漏洩報知を行うことが可能になる。また、地下タンク装置10の設置完了したときに、タンクの圧力変形を考慮した変換テーブル52を作成し、この変換テーブル52に基づいて漏洩判断を行うことで地下タンク本体11の形状あるいは設置される敷地環境に対応した正確な漏洩判断を行うことが可能になる。さらに、リザーブタンク31上部空間へ加圧ポンプ44により圧縮空気を供給して検知液位を計測すれば、内側タンク11aまたは外側タンク11bの一方又は両方に損傷がある場合でも常に検知液位が下がることで漏洩検知が可能になる。
なお、上記実施形態において、温度変化に基づく補正液量L1´を算出するすることで漏洩判断する形態、タンクの圧力変形を考慮した変換テーブル52を作成して漏洩判断する形態、及びリザーブタンク31上部空間へ加圧ポンプ44により圧縮空気を供給して漏洩判断する形態を説明したが、全ての形態でなく、いずれか1つであってもよい。
給油所に設置される燃料油を貯留する地下タンクの漏洩検知装置に利用することができる。
本発明実施形態の給油所の地下タンク装置を説明する全体図である。 本発明実施形態の地下タンク及び漏洩検知装置の断面図である。 本発明実施形態の漏洩検知装置部分の断面図である。 本発明実施形態の漏洩検知装置に設けられる温度センサとその検知温度の関係を説明する図である。 本発明実施形態の漏洩検知装置の制御構成を説明する図である。 本発明実施形態の温度補正による漏洩検知の動作を説明するフローチャートである。 本発明実施形態の温度変化によるリザーブタンク内の液位変動を説明する図である。 本発明実施形態の設置時における検知液量の変動を計測して変換テーブル作成を説明するフローチャートである。 本発明実施形態の通常使用時における検知液量の変動を計測して漏洩検知を判断するフローチャートである。
符号の説明
1 敷地
10 地下タンク装置
11 地下タンク本体
11a 内側タンク
11b 外側タンク
11c 空間
11d 孔
12 注油管
13 注油口
14 制御弁
15 給油管
16 横引管
17 給油ピット
18 給油装置
19 マンホールピット
20 ステム
21 油面計
22 温度計
22a,22b 温度センサ
23 通気管
24 切換弁
25 オイルリークセンサ部
26,27,28,29 信号線
30 漏洩検知装置
31 リザーブタンク
32 軸
33 上限スイッチ
34 下限スイッチ
35 フロート
40 制御装置
41 感震センサ
42 表示器
43 温度センサ
44 加圧ポンプ
45 圧力計
47 加圧ポンプ
51 演算部
52 変換テーブル
53 表示制御部
54 漏洩制御部
55 機器制御部
56 操作パネル部

Claims (4)

  1. 内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した二重殻構造の地下タンク本体の上部に、前記空間に連通するリザーブタンクを設け、該空間及びリザーブタンク内に液体を封入し、該リザーブタンク内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、
    前記リザーブタンク内及び空間内の液体の温度変化に基づく補正液量の算出及び/又は前記地下タンク本体の油面変化による圧力変形にともなう検知液位の算出をする演算部と、この演算部の算出結果から漏洩判断を行う漏洩判別部とを備えたことを特徴とする地下タンクの漏洩検知装置。
  2. 前記演算部は、前記リザーブタンク内の液量、前記二重殻構造の地下タンク本体の油面より上部に対応する液量、及び前記二重殻構造の地下タンク本体の油面より下部に対応する液量を算出し、それぞれの温度変化に基づく補正液量を算出し、前記漏洩判別部は前記補正液量が決められた範囲を超えたかを判別することを特徴とする請求項1記載の地下タンクの漏洩検知装置。
  3. 前記演算部は、前記地下タンク装置を新たに設置完了したときに、前記地下タンク本体内に油液が注油されていない空の状態から満タンまで荷卸しを行って油液の検知液位と前記漏洩検知装置の検知液量との関係を記録した変換テーブル作成し、前記漏洩判別部は、通常使用時において油液の検知液位と前記変換テーブルの検知液量とを比較して漏洩判断することを特徴とする請求項1記載の地下タンクの漏洩検知装置。
  4. 内側タンクの外側に空間を設けて外側タンクを形成した二重殻構造の地下タンク本体の上部に、前記空間に連通するリザーブタンクを設け、該空間及びリザーブタンク内に液体を封入し、該リザーブタンク内の液体の液位を検知する地下タンクの漏洩検知装置において、
    前記リザーブタンクの上部空間へ圧縮空気を供給する加圧ポンプ設け、該加圧ポンプの駆動により、前記リザーブタンク内の液体の液位を検知して漏洩判断することを特徴とする地下タンクの漏洩検知装置。
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