JP2007113716A - 燃料処理装置、燃料処理システム及び燃料処理装置の再液化方法 - Google Patents

燃料処理装置、燃料処理システム及び燃料処理装置の再液化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料タンク内のBOGを経済的に、且つ、環境に影響を与えずに処理する。
【解決手段】液化天然ガスを供給するための取込口と、液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量を検出する残量検出部と、燃料タンク内の液化天然ガス及びボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の圧力検出部及び残量検出部の検出出力に基づいて、燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出する算出部と、第1期間及び第2期間を比較する比較部と、第1期間が前記第2期間より大であることを示す比較部の比較出力に基づいて、取出口からボイルオフガスを放出し、取込口へボイルオフガスが再液化された後の液化天然ガスを供給する処理部と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料処理装置、燃料処理システム及び燃料処理装置の再液化方法に関する。
液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:以下LNGと称する)は、地中より発生するメタンガスを主成分とする可燃性の天然ガスを、水分、硫黄化合物、二酸化炭素などの不純物を除去した後、−162℃に冷却して液化したものである。
近年、LNGの供給に際して、例えば需要家などの顧客の所在地、又は生産設備の所在地(以下、これらの所在地のことを顧客サイトと称する)にLNGタンクを設置しておき、燃料供給拠点からバルクローリといわれる小型のタンクローリーによって燃料を運んでLNGタンクに直接充填する供給形態が普及し始めている。
また、タンクローリーの代わりに、牽引車と、前記牽引車に牽引されるトレーラーとが連結して走行するトレーラータイプの車両を用いて、LNGを輸送する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。トレーラータイプの車両を用いると、LNGを収容した燃料タンクをトレーラーに積載することにより、顧客サイトでトレーラーを牽引車から分離して当該トレーラーごとLNGタンクとして設置しておくことができる。従って、顧客サイトにLNGタンクを設ける必要が無くなるので、設備費及び燃料の移し替えに要する時間を低減することができる。尚、LNGは−162℃の超低温であるので、LNGを収容する燃料タンクは断熱構造によって構成される。
ところで、顧客サイトに設置される燃料タンクが、たとえ断熱構造で構成されたとしても、例えば、直射日光や外気からの入熱によって、燃料タンク内には常にボイルオフガス(Boil Off Gass:以下、BOGと称する)が発生する。特に、需要家や生産設備等で燃料が使用されていない場合には、燃料タンク内のBOGが増加する。また、LNGは気化すると液体の約600倍の体積となるので、BOGの発生に伴って燃料タンク内の圧力が上昇する。燃料タンクには、燃料タンク内の圧力が所定圧力以上になると動作する安全弁が備えられており、所定圧力になるとBOGを放出するようになっている。
図6は、顧客サイトにおける燃料の供給の一例を示す系統図である。尚、図6はトレーラー1に、LNGを収容した燃料タンク3を積載して顧客サイトに一時設置する場合を示している。
牽引車6は、トレーラー1を牽引して走行し、顧客サイトに到着するとトレーラー1と分離される。尚、顧客サイトに空のLNGタンクを積載したトレーラー(不図示)が有る場合、牽引車6は当該トレーラーを牽引して燃料供給拠点に戻る。
トレーラー1は、主としてフレーム5、支持脚7、車輪8を有している。また、トレーラー1は燃料タンク3を積載している。フレーム5は、燃料タンク3が据え付けられるトレーラー1の骨格部分である。車輪8は、フレーム5の後方(紙面右側)の下部にトレーラー1を走行可能とするべく設けられている。支持脚7はフレーム5の前方(紙面左側)の下部に、鉛直方向に伸縮可能に設けられている。そして、トレーラー1が牽引車6に牽引されて走行するときには、支持脚7を路面から離間すべく収縮させ、トレーラー1が牽引車6と分離するときには、支持脚7を路面に接地すべく伸長させるようにしている。
燃料タンク3は、LNGを収容する筒状の容器であり、LNGを貯蔵するため断熱構造によって構成されている。そして、顧客サイトに設置される場合、トレーラー1の支持脚7と車輪8によって支持される。
また、燃料タンク3には安全弁2が設けられている。安全弁2は、燃料タンク3内の圧力が所定圧力となったとき動作し(開状態となり)、燃料タンク3からBOGを放出する機能を持つ弁である。
図6において、安全弁2が動作することによって、BOGをそのまま燃料タンク3から放出するときは、安全弁ラインにおける供給口20aを通して、放出塔21から放出する。また、BOGをガス燃料として加圧せずに供給するときは、BOGラインAにおける供給口20bを通して、加温器22で温度調整してから開閉弁26を通して各需要家や生産設備等へ供給する。尚、このラインからも、開閉弁26を閉状態とし、開閉弁25を開状態とすることにより、BOGを放出塔21から放出することができる。さらに、BOGをガス燃料として加圧して供給するときには、BOGラインBにおける供給口20cを通して、先ず加圧器23で加圧してから加温器22、開閉弁26を通して各需要家や生産設備等へ供給する。
また、LNGをガス化して供給する場合、LNG払出ラインの供給口20d、LNG気化器9、加温器24、開閉弁27を通して、各需要家や生産設備等へ供給する。
特開2005−133735号公報
前述したように、燃料タンク3に発生したBOGは、ガス燃料として燃料タンク3からBOGラインA、又はBOGラインBに放出される。しかし、顧客サイトへの燃料の供給が、例えば、工事又は年末年始などによって、長期間(例えば1週間)停止する場合には、燃料タンク3内のLNG及びBOGは使用されなくなる。一方、LNG及びBOGが使用されなくなることに伴い、燃料タンク内でBOGが発生することによって、燃料タンク3内の圧力は上昇する。そして、LNG及びBOGが使用されていない期間にタンク内の圧力が所定圧力に達すると安全弁2が動作してBOGを大気中に放出することになる。
このように、従来、顧客サイトへの燃料の供給が停止する場合において、BOGの発生に伴い燃料タンク3内の圧力が所定圧力まで上昇すると安全弁2が動作してBOGを大気中に放出していた。BOGを大気中に放出することは、経済的損失となるとともに、BOGはメタンが主成分の可燃物であるため、安全性に問題があり、さらにオゾン層の破壊につながる可能性があるという問題点があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料タンク内に発生したBOGを経済的に、且つ、環境に影響を与えずに処理することができる燃料処理装置、燃料処理システムおよび燃料処理装置の再液化方法を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量を検出する残量検出部と、前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の前記圧力検出部及び前記残量検出部の検出出力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出する算出部と、前記第1期間及び第2期間を比較する比較部と、前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す前記比較部の比較出力に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する処理部と、を備えたことを特徴とする。燃料タンクに発生したボイルオフガスを再液化して燃料タンクに戻すのでボイルオフガスを大気中に放出しないようにすることができ、燃料タンク内に発生したボイルオフガスを経済的に、且つ、環境に影響を与えずに処理することができる
また、かかる燃料処理装置において、前記取込口及び前記取出口は、別個であることとしてもよい。取込口と取出口とを別個にすることにより、燃料タンクからボイルオフガスを放出する径路と、燃料タンクにボイルオフガスを再液化した後の液化天然ガスを供給する径路を分けることができ、ボイルオフガスと液化天然ガスとが混じり合うことなく効率良く再液化することができる。
また、かかる燃料処理装置において、前記取込口及び前記取出口は共用であることとし、前記処理部は、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出する場合の径路と、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する場合の径路と、を切り替えてもよい。取込口と取出口が別個の場合よりも、燃料タンクに対する配管の接続箇所を少なくすることができ、配管の接続を容易に、且つ、間違いなく行うことができる。
また、前記課題を解決するための発明は、液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量を検出する残量検出部と、前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の前記圧力検出部及び前記残量検出部の検出出力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出する算出部と、前記第1期間及び第2期間を比較する比較部と、前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す前記比較部の比較出力に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する処理部と、前記取出口及び前記取込口の間に介在し、前記ボイルオフガスを再液化する再液化部と、を備えたことを特徴とする。燃料タンク内に発生したボイルオフガスを燃料タンクの取出口から取り出して再液化し、ボイルオフガスが再液化されたあとの液化天然ガスを燃料タンクの取込口に戻すことができる。
また、前記課題を解決するための発明は、液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の前記ボイルオフガスを再液化する燃料処理装置の再液化方法であって、前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の、前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量及び前記燃料タンク内の圧力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出し、前記第1期間及び第2期間を比較し、前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す比較結果に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する、ことを特徴とする。
本発明によれば、燃料タンク内に発生したボイルオフガスを経済的に、且つ、環境に影響を与えずに処理することができる。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===全体構成===
図1は、本発明の実施形態に係る燃料処理装置を用いた全体構成の一例を示すブロック図である。尚、図1は、顧客サイトの燃料タンクの状況を遠隔監視するようにした場合の一例である。図1に示す本発明の実施形態に係る燃料処理装置を用いた全体構成は、顧客サイトに設置された燃料タンク3に対して設けられたタンク監視装置40と、管理拠点に設けられた情報処理装置10と、燃料供給拠点に設けられた通信装置50とから構成される。
≪タンク監視装置≫
図1において、顧客は、例えば燃料を消費する需要家であり、燃料タンク3を積載したトレーラー1を設置している。そして、燃料タンク3からLNG及びBOGが燃料として供給される。尚、図1では顧客を1つとしているが、顧客は複数であってもよい。その場合、各顧客に対してタンク監視装置40が設けられることになる。また、複数の顧客に対して各顧客を識別するための識別コードが任意に割り当てられる。
タンク監視装置40は、検出部42、記憶部43、通信部44、処理部46、端末装置48を有している。
検出部42は、計量装置42a(残量検出部)、内圧センサ42b(圧力検出部)を有している。計量装置42aは燃料タンク3内のLNGの液面レベル(残量)を検出するものである。また内圧センサ42bは燃料タンク3内の圧力を検出するものである。
記憶部43は、検出部42で検出されたLNGの液面レベル値や燃料タンク3内の圧力値、さらに顧客に割り当てられた識別コードなどを記憶するものである。
通信部44は、情報処理装置10と相互に通信可能であり、記憶部43に記憶された燃料タンク3の液面レベル値と圧力値、及び顧客の識別コードを、通信回線30を介して情報処理装置10に送信する。
処理部46は、情報処理装置10の出力に基づいて、燃料タンク3に発生したBOGを後述する再液化装置100に放出し、さらに、再液化装置100によって当該BOGが再液化された後のLNGを燃料タンク3に供給する。
端末装置48は、画面やキーボードを有する、例えばパーソナルコンピュータである。そして、顧客で燃料供給設備が停止することが予定されている場合、端末装置48から通信部44および通信回線30を介して情報処理装置10に顧客の燃料供給設備が停止する期間T1(第1期間)及びその開始時刻が送信される。
≪情報処理装置≫
情報処理装置10は、通信部12、制御部13(算出部、及び比較部)、顧客情報データベース14、タンク情報データベース15、運転情報データベース16、端末装置17を有している。
顧客情報データベース14には、顧客の識別コード、顧客名、顧客の所在地、顧客のタンクデータ(例えばタンク容量)が、顧客ごとに格納される。尚、顧客情報データベース14に格納される顧客の識別コードは、タンク監視装置40の記憶部43に記憶された識別コードと同一のものである
タンク情報データベース15には、例えば燃料タンク3内のLNGの液面レベルと1日当たりの圧力上昇幅の関係を示すデータが、燃料タンクの容量ごとに格納される。
運転情報データベース16には、例えば、顧客サイトにおける燃料供給設備の運転が停止となる期間T1及びその開始時刻を示す運転データが前記識別コードとともに、顧客の端末装置48から通信部44、通信回線30、通信部12、制御部13を介して格納される。
通信部12は、制御部13と端末装置17とにLAN等の通信線により相互に通信可能に接続されている。また、通信部12は、通信回線30を介してタンク監視装置40および燃料供給拠点の通信装置50と相互に通信可能となっている。さらに、通信部12は、例えばポーリング通信機能を有しており、タンク監視装置40に対して検出部42の検出結果などの問い合わせを行うことができる。尚、タンク監視装置40の通信部44は、問い合わせがあった場合、検出部42の検出結果を通信部12に返信するようになっている。
制御部13は、通信部12を介してある顧客から燃料の補給を要求する信号を受信すると、顧客情報データベース14を参照し、顧客から送信された識別コードと一致する顧客を検出する。そして当該顧客に燃料の補給が必要である旨及びタンクデータ等を、前記識別コードとともに通信部12、通信回線30を介して燃料供給拠点の通信装置50に送信する。
また、制御部13は、運転情報データベース16を参照することにより顧客サイトの燃料供給設備の運転が停止となる期間T1及びその開始時刻を確認する。そして、制御部13は、期間T1となる際に通信部12を介して、ポーリング通信によってタンク監視装置40に燃料タンク3の液面レベル値や圧力値の問い合わせを行う。そして、タンク監視装置40から返信があると、計量装置42aと内圧センサ42bの検出出力に基づき、タンク情報データベース15に格納されたデータを用いて、燃料タンク3の圧力が所定圧力に達するまでの期間T2を算出する。さらに制御部13は、期間T1で燃料タンク3のBOGの再液化が必要か否かを判別するため期間T1と期間T2の比較を行う。
端末装置17は、画面やキーボードを有する、例えばパーソナルコンピュータであり、端末装置17から通信部12、制御部13を介して、顧客情報データベース14、タンク情報データベース15、運転情報データベース16に各種のデータが入力される。また、端末装置17は、制御部13からの燃料補給や再液化の指示等を画面上に表示する。
尚、タンク監視装置40と、情報処理装置10とは燃料処理装置を構成している。また、本実施の形態では、情報処理装置10は、図1に示すように管理拠点に設けられ顧客サイトの燃料タンク3を遠隔監視することとするが、これに限らず、情報処理装置10は、管理拠点以外に設けられていてもよい。例えば、情報処理装置10が、通信回線30を介さずに、顧客サイトのタンク監視装置40と一体に設けられていてもよい。
≪通信装置50≫
燃料輸送拠点には、例えばLNGが補充された燃料タンク3を積載するトレーラー1と、トレーラー1を牽引する牽引車6とが配車されている。さらに、燃料輸送拠点には、周知の再液化装置100を積載した輸送車110が配車されている。
通信装置50は、通信部52と端末装置54を有している。通信部52は通信回線30を介して情報処理装置10と通信可能に設けられている。
端末装置54は、画面やキーボードを有する、例えばパーソナルコンピュータであり、通信部52が情報処理装置10から受信したデータを表示する。例えば、情報処理装置10から、顧客サイトの燃料タンク3の燃料交換が必要であることを受信すると、端末装置54はその旨及び通信部12から送信された顧客の識別コードを表示する。すると、例えば燃料の輸送担当者は、この表示に基づいて燃料供給拠点における燃料タンク3にLNGを補充したトレーラー1を牽引車6で牽引し、顧客サイトにLNGを輸送する。
また、端末装置54は、情報処理装置10から顧客サイトの燃料供給設備の運転が停止する期間T1および、期間T1でBOGの再液化が必要であるか否かを示す信号を受信した場合、それらのデータを表示する。BOGの再液化が必要であることを示す信号を受信場合には、例えば燃料の輸送担当者は、輸送車110に再液化装置100(再液化部)を積載して顧客サイトに輸送する。そして顧客サイトで再液化装置100により燃料タンク3内のBOGの再液化を行う。尚、再液化装置100は、例えば冷凍機を有し、BOGを冷却することにより再液化する周知の装置である。
本実施の形態では、再液化装置100を燃料供給拠点に用意しておき、必要に応じて輸送車110で顧客サイトに輸送することとするが、再液化装置100を顧客サイトに置いておくようにしておいてもよい。尚、顧客が複数の場合には、再液化装置100を各顧客に輸送車110で輸送することにより、複数の顧客における複数の燃料タンク3のBOGの再液化を1つの再液化装置100によって効果的に行うことができる。
===期間T2の算出===
図3は、タンク情報データベース15に格納される燃料タンク3内のLNGの液面レベルと1日当たりの圧力上昇量の関係の一例を示す図である。図3において、横軸は、燃料の供給が停止した際の燃料タンク3内のLNGの液面レベルであり、縦軸は、当該液面レベルにおける1日当たりの圧力上昇量である。尚、図3に示すデータの測定条件(天候、温度等)は一定であることとする。図3に示すように、燃料タンク3内の液面レベルが低い程、一日当たりの圧力上昇量が高くなる。例えば、図3より、燃料タンク3内の液面レベル値がAの場合は、圧力が1日当たりP2上昇し、燃料タンク3内の液面レベル値がB(<A)の場合は、圧力が1日当たりP1(>P2)上昇する。これは、燃料タンク3内の液面レベル値が低い程BOGが発生しやすいということを意味している。このように、燃料タンク3内の液面レベル値から、1日経過したときの圧力の上昇値が分かるので、所定圧力に達するまでの期間T2が算出できることになる。例えば、燃料の供給が停止した際の燃料タンク3のLNGの液面レベル値がB、圧力値がPxであり、燃料タンク3の所定圧力をPy(>Px)とすると期間T2は、(Py−Px)/P1(日)となる。
===再液化の判別===
以下、図1、図4を参照しつつ、本発明の実施形態にかかる燃料処理装置の制御部における再液化の判別について説明する。尚、図4は本発明の実施形態にかかる燃料処理装置の制御部13における再液化の判別の一例を示すフローチャートである。
尚、情報処理装置10において、端末装置17から通信部12、制御部13を介して、タンク情報データベース15に、図3に示すような燃料タンク3の液面レベルと、1日当たりの圧力の上昇値との関係を示すデータが予め格納されるものとする。また、顧客サイトで燃料供給設備の停止が予定されている場合、端末装置48から通信部44、通信回線30、通信部12、制御部13を介して、運転情報データベース16に、顧客サイトの燃料供給設備の運転が停止となる期間T1及びその開始時刻が予め格納されているものとする。
まず、制御部13は、運転情報データベース16の運転データを参照することによって、停止期間T1の格納された顧客があるか否かの判別を行う(S101)。運転情報データベース16に停止期間T1の格納された顧客がない場合(S101:No)には、以下に示す再液化の判別を行わずに終了する(END)。
停止期間T1の格納された顧客がある場合(S101:Yes)、制御部13は、運転情報データベース16に格納された識別コードによって顧客を検出し、また当該顧客に対応する運転データから停止期間T1の開始時刻であるか否かの判別を行う(S102)。尚、制御部13は、例えばタイマ(不図示)を有しており、タイマの時刻と、運転情報データベース16に格納された停止期間T1の開始時刻とを比較することによってこの判別を行う。ステップS102で停止期間T1の開始時刻でないと判別した場合(S102:No)には再度ステップS102を実行する。ステップS102で停止期間T1の開始時刻であると判別した場合(S102:Yes)には、制御部13は、前述したポーリング通信により検出部42の計量装置42aから燃料タンク3内のLNGの液面レベル値及び、内圧センサ42bから燃料タンク3内の圧力値を示すデータを受信する(S103)。
制御部13は、受信した燃料タンク3の液面レベル値と圧力値に基づき、タンク情報データベース15を参照することにより、燃料タンク3の圧力が所定値に達するまでの期間T2を算出する(S104)。そして、制御部13は、停止期間T1と期間T2との比較を行う(S105)。
期間T1が期間T2より大であると判別した場合(S105:Yes)、制御部13は、燃料供給拠点の通信装置50に、期間T2内に燃料タンク3の再液化が必要であることを示す信号を出力する(S106)。また、期間T1が期間T2以下であると判別した場合(S105:No)、制御部13は、燃料供給拠点の通信装置50に、期間T2内に燃料タンク3の再液化が不要であることを示す信号を出力する(S107)。このように、再液化が不要であることを示す信号を出力することによって、顧客の燃料供給設備が期間T1停止した場合に、再液化が必要でないと判別したことを確実に燃料供給拠点に知らせることができる。
そして、制御部13は、他に停止期間T1の格納された顧客があるか否かの判別を行う(S108)。他に停止期間T1の格納された顧客があると判別した場合(S108:Yes)は、その顧客に対してステップS102を再度実行する。他に停止期間T1の格納された顧客がないと判別した場合には、再液化の判別を終了する(END)。
尚、本実施の形態では、停止期間T1の開始時刻で、期間T2を算出することとしたが、例えば顧客の所在値までの距離および輸送経路に応じて、輸送に要する時間が異なることになる。このため、算出した期間T2より輸送時間のほうが大きくなる可能性がある。従って、ステップS101で停止期間T1が格納されていると判別すると、その顧客への輸送にかかる時間に応じて、ステップS102で、停止期間T1の開始時刻よりも所定時間前(例えば、1時間前や半日前)であるか否かを判別するようにしてもよい。このように顧客の所在までの距離に応じてステップS102における判別時刻を変更することによって、顧客サイトまでの輸送時間にかかわらず、期間T2の間に、顧客の燃料タンク3のBOGを再液化することが可能となる。
===BOGの再液化===
以下、図1および図2を参照しつつBOGの再液化について説明する。
図2は、顧客サイトにおけるBOGの再液化を説明するための図である。尚、図2において、図6と同じ構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。また、供給口20b、20c、20dからは、燃料タンク3内のLNG及びBOGが放出されていないこととする。また、図2に示すように燃料タンク3は、燃料タンク3のBOGを放出するための取出口120と、BOGが再液化された後のLNGを供給するための取込口122を有している。尚、取出口120はBOGラインAの供給口20bと接続され、取込口122は、LNG払出ラインの供給口20dと接続されている。
燃料供給拠点の通信装置50が、情報処理装置10から、顧客の燃料タンク3の再液化が必要であることを示す信号を受信することに応じて、再液化装置100は輸送車110によって顧客サイトに輸送され、例えば図2に示すように燃料タンク3に配管接続される。
再液化装置100は、燃料タンク3の取出口120に開閉弁102と、配管接続部104と、開閉弁106を介して接続されている。また、再液化装置100は、燃料タンク3の取込口122に開閉弁108と、配管接続部109と、開閉弁112を介して接続されている。
このように再液化装置100と燃料タンク3とを配管接続することにより、開閉弁102と開閉弁106とを共に開状態とすると、燃料タンク3に発生したBOGは取出口120から配管接続部104を通して再液化装置100に放出される。そして、燃料タンク3から放出されたBOGは、再液化装置100によってLNGに再液化される。
また、開閉弁108と開閉弁112とを共に開状態とすることによって、BOGが再液化された後のLNGが、再液化装置100から配管接続部109を通して燃料タンク3の取込口122に供給される。尚、開閉弁102、106、108、112は、図1に示す処理部46により開閉の状態が制御されている。
このように、燃料タンク3のBOGを放出するための取出口120と、BOGが再液化された後のLNGを燃料タンク3に供給するための取込口122を別個に設けることにより、燃料タンク3から再液化装置100にBOGを放出する径路と、再液化装置100から燃料タンク3にBOGを再液化した後のLNGを供給する径路を分けることができ、BOGとLNGが混じり合うことなく効率良く再液化することができる。
===その他の実施形態===
図5を参照しつつ、本発明の他の実施形態について説明する。図5は、本発明の他の実施形態にかかるBOGの再液化を説明するための図である。尚、図5において、図2と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
図5に示す再液化装置100は、顧客サイトに一時設置された燃料タンク3の取出口120に開閉弁102、配管接続部104、開閉弁106を介して接続されている。また、再液化装置100は、燃料タンク3の取出口120に開閉弁114、配管接続部104、開閉弁102を介して接続されている。
そして、開閉弁114を閉状態とし、開閉弁102と開閉弁106をともに開状態とすることによって、燃料タンク3に発生したBOGは、取出口120→開閉弁102→配管接続部104→開閉弁106→再液化装置100の径路で取出口120から再液化装置100に放出される。また、再液化装置100におけるBOGが再液化された後のLNGの貯まり具合に応じて、開閉弁106を閉状態とし、開閉弁114と開閉弁102とをともに開状態とすると、再液化装置100から、開閉弁114→配管接続部104→開閉弁102→取出口120の径路で、再液化された後のLNGが燃料タンク3の取出口120に供給される。尚、開閉弁102、106、114は、図1に示す処理部46によって開閉の状態が制御されている。
このように、図2に示す配管接続部104と配管接続部109を、取出口120と取込口122の共用に伴って配管接続部104で共用することができる。このことにより、図2に示す場合より、燃料タンク3と再液化装置100との配管の接続箇所を少なくすることができ、再液化装置100と燃料タンク3との配管の接続を容易に、且つ、間違いなく行うことができる。
以上説明したように、本発明の燃料処理装置は、燃料タンク3の安全弁2が動作する前に、燃料タンク3内のBOGを再液化装置100で再液化して燃料タンク3に戻すことにより、燃料タンク3内で発生したBOGを経済的に、且つ、環境に影響を与えずに処理することができる。
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施形態に係る燃料処理装置を用いた全体構成を示すブロック図である。 顧客サイトにおけるBOGの再液化を説明するための図である。 燃料タンク内のLNGの液面レベルと1日当たりの圧力上昇量の関係を示す図である。 本発明の実施形態にかかる燃料処理装置の制御部における再液化の判別を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るBOGの再液化を説明するための図である。 顧客サイトにおける燃料の供給の一例を示す系統図である。
符号の説明
1 トレーラー 2 安全弁
3 燃料タンク 5 フレーム
6 牽引車 7 支持脚
8 車輪 9 LNG気化器
10 情報処理装置 12、44、52 通信部
13 制御部 14 顧客情報データベース
15 タンク情報データベース 16 運転情報データベース
17、48、54 端末装置 20a、20b、20c、20d 供給口
21 放出塔 22、24 加温器
23 加圧器 30 通信回線
40 タンク監視装置 42 検出部
42a 計量装置 42b 内圧センサ
43 記憶部 46 処理部
50 通信装置 100 再液化装置
102、106、108 開閉弁 104、109 配管接続部
110 輸送車 112、114 開閉弁
120 取出口 122 取込口

Claims (5)

  1. 液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量を検出する残量検出部と、
    前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の前記圧力検出部及び前記残量検出部の検出出力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出する算出部と、
    前記第1期間及び第2期間を比較する比較部と、
    前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す前記比較部の比較出力に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する処理部と、
    を備えたことを特徴とする燃料処理装置。
  2. 前記取込口及び前記取出口は、別個であることを特徴とする請求項1に記載の燃料処理装置。
  3. 前記取込口及び前記取出口は共用であり、
    前記処理部は、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出する場合の径路と、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する場合の径路と、を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の燃料処理装置。
  4. 液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量を検出する残量検出部と、
    前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の前記圧力検出部及び前記残量検出部の検出出力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出する算出部と、
    前記第1期間及び第2期間を比較する比較部と、
    前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す前記比較部の比較出力に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する処理部と、
    前記取出口及び前記取込口の間に介在し、前記ボイルオフガスを再液化する再液化部と、を備えたことを特徴とする燃料処理システム。
  5. 液化天然ガスを供給するための取込口と、前記液化天然ガスに対する入熱により発生するボイルオフガスを放出するための取出口と、を有する燃料タンク内の前記ボイルオフガスを再液化する燃料処理装置の再液化方法であって、
    前記燃料タンク内の前記液化天然ガス及び前記ボイルオフガスが第1期間外部で使用されなくなる際の、前記燃料タンク内の前記液化天然ガスの残量及び前記燃料タンク内の圧力に基づいて、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力へ上昇するまでの第2期間を算出し、
    前記第1期間及び第2期間を比較し、
    前記第1期間が前記第2期間より大であることを示す比較結果に基づいて、前記取出口から前記ボイルオフガスを放出し、
    前記取込口へ前記ボイルオフガスが再液化された後の前記液化天然ガスを供給する、
    ことを特徴とする燃料処理装置の再液化方法。
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