JP2005075561A - Lngのバルク容器の管理方法及びその管理システム - Google Patents

Lngのバルク容器の管理方法及びその管理システム Download PDF

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卓壮 井尻
Takamasa Ito
隆政 伊藤
Takashi Ichikawa
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Abstract

【課題】 サテライト基地にLNGをバルク容器単位で搬送設置し、その位置情報・状態情報を管理基地が常時把握することで、サテライト基地の位置とLNGの貯残量の監視、バルク容器の交換時期の決定等を一元管理することにより、LNG物流システムの最適化と省力化を図る。
【解決手段】 バルク容器3のLNGの貯残量を計量すると共に、この計量した貯残量の情報を管理基地11へ連絡し、バルク容器3が一時設置されたサテライト基地4の位置情報及び状態情報を検出すると共に、この検出した位置情報及び状態情報を管理基地11へ連絡し、管理基地13から、貯残量の情報、位置情報及び状態情報を基に貯残量が所定量以下になったバルク容器3が設置されたサテライト基地4に、LNGが充填された別のバルク容器3を搬送する指示を出荷基地1へ連絡する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、LNG(液化天然ガス)を搬送するときに用いるバルク容器をそのままサテライト基地の貯蔵用タンクとして使用し、そのLNGをガス化して供給する技術に係り、特にサテライト基地におけるLNGの貯残量等を監視してバルク容器の交換時期を的確に決定することによりLNGを円滑に供給することができるLNGのバルク容器の管理方法及びその管理システムに関するものである。
LNGは、地中より発生するメタンガスを主成分とする可燃性ガスである天然ガスを−162℃に冷却して液化したガスである。この液化する際に、除塵、脱硫、脱酸素、脱湿などの前処理を行い、硫黄などの不純物を除去しているので、クリーンなエネルギーとして注目されている。このLNGは、世界に広く分布し、長期に安定した供給が可能な原料である。
LNGは、図5に示すように、世界の産出国から各需要家、生産設備等に供給するようになっている。LNGは外国の積出基地からタンカー等を介して、例えば、日本の各港における出荷基地51まで搬送される。出荷基地51まで搬送されたLNGはこの出荷基地51の製造所で精製され、鉄道又は自動車による輸送容器(コンテナ)としてタンクローリー車52でサテライト基地53へ搬送されている。LNGは−162℃の超低温であるために、断熱構造を有する特殊なタンクローリー車52で運搬する必要がある。
LNGの供給に関する先行技術としては、特許文献1の特開2001−357106公報「ガス納入システム及び方法並びにガス容器の管理方法」に示すように、酸素、窒素、炭酸ガス、半導体材料ガス等の各種ガスを、タンクローリーに積載した液化ガス、ガス容器に充填した液化ガス又は高圧ガス等の様々な形態でガス供給者からガス使用者に効率よく納入し、かつ管理する技術が提案されている。
この管理方法では、図6に示すように、液化ガスは、生産基地61でそれぞれ生産され、タンクローリー車62によって各ユースポイント63の液化ガス貯槽64に納入される。このユースポイント63における各液化ガス貯槽64には、液面計等の液量測定手段65がそれぞれ設けられており、この液量測定手段65によって測定された貯液量情報は、重要なユースポイント情報として、ネットワークを介して在庫管理監視システム66のコンピューターに逐次入力されて管理され、貯液量の変化から、単位時間当たりの液化ガス使用量が算出され、1時間、1日、1週間等の平均使用量、最大使用量、最低使用量等の情報が過去のガス使用履歴として記憶装置に記憶されるようになっている。更に、生産在庫管理システム67と配車支援システム68との連携によってガス供給者からガス使用者に効率よくガスを納入するようになっている。
しかし、従来のタンクローリー車52でLNGを搬送し、サテライト基地53においてLNGタンク54へ移し替える際には、タンクローリー車52のタンクに供給する加圧ガスのガス圧を、LNGタンク(図示していない)に供給する加圧ガスのガス圧よりも高圧になるように制御しつつ、このタンクローリー車52からLNGを移し替える必要があるために、その手間と時間がかかるという問題を有していた。
また、各サテライト基地53におけるLNGタンクの建設には多大な費用と時間を要するものであった。そこで、ある程度の軒数の需要家及び生産設備の消費量が所定値を超えないと採算がとれないために、サテライト基地53の設置が制限されていた。その結果、住宅又は生産設備が広範囲に点在しているような地域においては、このようなLNGのサテライト基地53の設置が困難であるという問題を有していた。
更に、従来のガス容器の管理方法では個々のサテライト基地(ユースポイント63)において、液化ガス貯槽64の貯残量の管理及び出荷基地へのタンクローリー車62の台数や搬送時期の連絡等の作業が必要であるために、煩雑な作業が多いという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、サテライト基地にLNGをバルク容器単位で搬送設置し、その位置情報・状態情報を管理基地が常時把握することで、サテライト基地の位置とLNGの貯残量の監視、バルク容器の交換時期の決定等を一元管理することにより、LNG物流システムの最適化と省力化を図ることができるLNGのバルク容器の管理方法及びその管理システムを提供することにある。
本発明の管理方法によれば、出荷基地(1)に備えたLNGタンク(2)に貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器(3)に充填し、該バルク容器(3)をサテライト基地(4)に搬送し、そのサテライト基地(4)に一時設置したバルク容器(3)からLNGを取り出し、ガスを供給すること、及びバルク容器(3)を交換することについて管理基地(11)が一元管理するLNGのバルク容器の管理方法であって、前記バルク容器(3)のLNGの貯残量を計量すると共に、この計量した貯残量の情報を前記管理基地(11)へ連絡し、前記バルク容器(3)が一時設置されたサテライト基地(4)の位置情報及び状態情報を検出すると共に、この検出した位置情報及び状態情報を前記管理基地(11)へ連絡し、前記管理基地(11)から、前記貯残量の情報、位置情報及び状態情報を基に貯残量が所定量以下になったバルク容器(3)が設置されたサテライト基地(4)に、LNGが充填された別のバルク容器(3)を搬送する指示を前記出荷基地(1)へ連絡する、ことを特徴とするLNGのバルク容器の管理方法が提供される。
前記サテライト基地(4)に一時設置されているバルク容器(3)のLNGの貯残量が一定量以下となったときに、前記管理基地(11)からの指示により、前記サテライト基地(4)と出荷基地(1)間のバルク容器(3)の搬送距離を考慮して最小コストになるように前記出荷基地(1)からバルク容器(3)をサテライト基地(4)へ搬送する。前記バルク容器(3)を交換する際の基準となる一定量を、前記サテライト基地(4)における1日の消費量とすることができる。
前記バルク容器(3)内で発生するBOGの発生量や貯残するLNGの温度、容器内圧又は搬送中のバルク容器(3)の傾き等を監視し、その異常が認められた場合に、前記管理基地(11)へ予め定められた警報を発する。前記管理基地(11)が警報を発すると共に、取るべき対応や関係する方法、連絡先等の対処方法を表示することができる。
本発明の管理システムによれば、出荷基地(1)に備えたLNGタンク(2)に貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器(3)に移す手段と、前記バルク容器(3)をサテライト基地(4)に搬送する搬送手段と、前記バルク容器(3)を前記サテライト基地(4)に一時設置する設置手段と、前記サテライト基地(4)に一時設置された前記バルク容器(3)から取り出したLNGをガスに変換する変換手段と、前記バルク容器(3)内のLNGの貯残量を計量する測定手段と、この貯残量の情報を、バルク容器(3)の搬送とサテライト基地(4)の運用とを一元管理する管理基地(11)へ連絡する連絡手段と、前記バルク容器(3)が一時設置されたサテライト基地(4)の位置情報及び状態情報を検出する検出手段と、この検出した位置情報及び状態情報を前記管理基地(11)へ連絡する連絡手段と、前記管理基地(11)から、前記出荷基地(1)へLNGが充填された別のバルク容器(3)をサテライト基地(4)へ搬送するように連絡する連絡手段と、を備えた、ことを特徴とするLNGのバルク容器の管理システムが提供される。
前記バルク容器(3)の位置情報、LNGの貯残量、状態情報及び業務状態等の各情報について前記サテライト基地(4)、前記管理基地(11)と前記出荷基地(1)間を連絡する連絡手段は、携帯電話、無線通信又はインターネットである。前記バルク容器(3)の位置情報を連絡するために、該バルク容器(3)自体または、該バルク容器(3)を搬送するトレーラー(7)に発信装置(12)を装着することができる。
上記方法の発明では、サテライト基地(4)に一時設置したバルク容器(3)のLNGの貯残量を計量すると共に、そのバルク容器(3)に関する状態情報、例えば内圧、温度、BOGの発生量等を検出し、それらの情報を位置情報と共に管理基地(11)へ連絡する。この連絡を受けた管理基地(11)では、その情報内容を基にLNGの貯残量が所定量以下になったバルク容器(3)を交換する指示を出荷基地(1)へ連絡する。この連絡を受けた出荷基地(1)では、LNGを充填した別のバルク容器(3)を該当するサテライト基地(4)へ搬送する。
更に、管理基地(11)は、内圧、温度異常が発見されたときは、そのサテライト基地(4)におけるバルク容器(3)及びその関連機器についての検査をする。このように、管理基地(11)がバルク容器(3)及びその供給について一元管理することによって、LNGのガスを安全に供給することができる。
サテライト基地(4)におけるバルク容器(3)が長期停止してBOGが発生した場合に、その発生量、バルク容器(3)内の温度上昇、内圧の変化等の異常状態の発生に対して管理基地(11)から指示することにより、迅速に対処することができる。例えば、出荷基地(1)への指示に基づき、バルク容器(3)をサテライト基地(4)から出荷基地(1)へ持ち帰ることにより、サテライト基地(4)におけるBOGの放出を回避することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明のLNGのバルク容器の管理方法及びその管理システムは、出荷基地に備えたLNGタンクに貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器に充填し、このバルク容器をサテライト基地に搬送し、そのサテライト基地に一時設置したバルク容器からLNGを取り出し、ガスを供給すること、バルク容器を交換することについて管理基地が一元管理するものである。
図1は本発明のLNGのバルク容器の管理方法及びその管理システムの実施の形態を 示すブロック図である。図2はLNGを供給する際の管理方法のフロー図である。
本発明のLNGのバルク容器の管理方法は、出荷基地1に備えたLNGタンク2に貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器3に移し、このバルク容器3をサテライト基地4に搬送し、バルク容器3をサテライト基地4に一時設置し、サテライト基地4に一時設置されたバルク容器3のLNGをガス化して、複数の需要家9、生産設備10にLNGガスを供給する方法である。管理基地11はそのサテライト基地4のバルク容器3の位置情報・状態情報を常時把握すると共に、主にLNGの貯残量を監視してバルク容器3の交換を円滑に行う。
LNGは、世界の産出国の積出基地からタンカー等を介して出荷基地1まで搬送され、製造所において除塵、脱硫、脱酸素、脱湿などの前処理を行い、硫黄などの不純物を除去した液化ガスに精製される。このLNGは、出荷基地1に備えたLNGタンク2に貯蔵し、このLNGをトレーラー型のバルク容器3に充填して搬送する。
トレーラー型のバルク容器3をサテライト基地4に搬送するときは、このバルク容器3自体に車輪5を具備し、トレーラー6で牽引して出荷基地1とサテライト基地4間を搬送するようになっている。このバルク容器3は、構造的には従来のタンクローリー車のタンク部分の構造と同様で、超低温のLNGを貯蔵できる構造になっている。
本発明では、従来のタンクローリー車に代えて、LNGの搬送に用いるバルク容器3をそのまま各サテライト基地4に一時設置する。この一時設置するバルク容器3が従来の各サテライト基地4に建設されていたLNGタンクを兼用する。これにより、従来のように各サテライト基地4にそれぞれLNGタンクを建設する必要がなくなり、サテライト基地4の設備及び運転費用を低減することができる。
バルク容器3をサテライト基地4に一時設置するときは、単純にトレーラー6からバルク容器3を切り離し、このバルク容器3の車輪5と支持台7を用いてサテライト基地4に固定する。このバルク容器3は、サテライト基地4におけるLNG気化器8等、各需要家9や生産設備10へガスを供給するために必要な設備に着脱自在に接続し、不用意にそれらの接続が外れないように固定する。この接続に要する時間は、各需要家9や生産設備10へのガス供給に支障が生じない程度の短時間である。
図3は本発明の管理方法とその管理システムの実施の形態を示すブロック図である。
本発明の管理方法と管理システムは、サテライト基地4に一時設置されるバルク容器3内にLNGの貯残量を計量する計量装置12、バルク容器3内の温度を測定する温度センサ13、内圧を測定する圧力センサ14を備えている。更に、このバルク容器3の位置情報を発信するGPS等の位置センサ15を備えている。この貯残量情報は、位置情報及び温度、内圧等の状態情報と共に、発信装置16で管理基地11へ連絡するようになっている。更に、バルク容器3の傾きを検知する傾斜センサ(図示していない)を備えることが好ましい。
一方、管理基地11には、バルク容器3に備えた発信装置16から上述した位置、貯残、異常状態・業務状態等の各情報を受信装置17(入力部)で受け取る。この各情報を受け取った管理基地11では、管理サーバー、計算装置、入出力装置、表示装置及びLNGバルク容器3の運用表示装置とから成る処理装置18により、出荷基地1の選択、管理基地11におけるバルク容器3の搬送のための最適ルートの検索処理し、その指示内容を所定の出荷基地1へ連絡する。
なお、トレーラー7側に位置情報・状態情報の発信装置17を装置することも可能である。これにより、個々のバルク容器3に発信装置17を備える必要がなくなるので、設備コストを低減することができる。
管理基地11において管理する情報は、個々のバルク容器3からの貯残量や内圧変化等の情報の他に、サテライト基地4と出荷基地1との距離、バルク容器3の搬送可能な時間等の各種情報がある。これらの情報について必要に応じて選択し、管理サーバーに入力して管理する。
一方、出荷基地1におけるLNGの生産量や在庫量等についても、管理基地11における処理装置18の管理サーバーに逐次入力して管理する。例えば、出荷基地1の所在地、可能な生産量等に関する情報を必要に応じて選択する。
更に、出荷基地1におけるバルク容器3の保有台数及び出荷中の台数、これを牽引するトレーラー7の台数及び運転者の人員等についても、管理基地11における処理装置18の管理サーバーに入力して管理する。
この管理基地11は、サテライト基地4からのバルク容器3に関する情報と、出荷基地1からのLNGに関する各情報に基づいて最適なバルク容器3の搬送計画やLNGの生産計画を立案する。例えば、特定のサテライト基地4に一時設置したバルク容器3のLNGの貯残量が少なくなってきたときは、最短距離の出荷基地1からバルク容器3を搬送させ、LNGの交換作業を完了する。このトレーラー6は空になったバルク容器3を牽引して出荷基地1へ搬送し、新たにLNGを充填して別のサテライト基地4へ搬送するときに用いる。
サテライト基地4に一時設置されているバルク容器3のLNG貯残量が一定量以下となった場合に、管理基地11からの指示により、サテライト基地4におけるバルク容器3から最小コストになる組み合わせを選択し、出荷基地1でLNGを充填し、サテライト基地4へ搬送する。ここで、バルク容器3を交換する際の基準となる一定量は、例えばサテライト基地4における1日の消費量を基準にすることができる。
このような管理システムにおいて、管理基地11は、サテライト基地4のバルク容器3内のLNGについて、各需要家9や生産設備10が消費してバルク容器3内のLNGの貯残量が低くなってきたら、その情報を出荷基地1へ連絡する。出荷基地1では、LNGを充填した新たなバルク容器3をトレーラー6でサテライト基地4へ搬送し、交換する。同様に、複数箇所に位置するサテライト基地4におけるバルク容器3についても、そのLNGの貯残量や内圧変化等の情報を管理基地11において一元管理する。
本発明の管理システムでは、サテライト基地4、管理基地11と出荷基地1とを例えばネットワークを介してサテライト基地4におけるLNGガス使用量やガス在庫量等について管理することができる。従来の各サテライト基地4における液化ガス貯槽に対する煩わしい管理が不要となって管理コストの削減が図れる。一方、出荷基地1でもこのネットワークを介して得られたガス使用量やガス在庫量等のガス管理情報に基づいて的確にLNGのバルク容器3を搬送することにより、物流コストの削減や生産効率の向上を図ることができる。
管理基地11では、各サテライト基地4のバルク容器3内におけるLNG貯残量を常時監視することにより、単位時間(時間、日、週、月等)当たりのガス使用量を把握できるので、バルク容器3内のLNG貯残量とガス使用量とから、LNGが無くなる欠品までの時間や日数を計算し、そのバルク容器3の交換時期をある程度予測することができる。それに合わせて出荷基地1においては、バルク容器3にLNGの充填の準備をすることができ、効率の良い流通が可能となる。
このとき、例えば管理基地11では、出荷基地1からの在庫情報によって該当するバルク容器3又はLNGの在庫量が不足する場合は、他の出荷基地1を選択する。同時に、他のサテライト基地4におけるバルク容器3のLNG貯残量を確認する。
図4はサテライト基地におけるLNGラインとBOGラインを示す系統図である。
管理基地11へのバルク容器3に関する情報は、更にBOG(Boil Off Gas)の発生量について、それをコンピューターに逐一入力する。それにより、BOGの放出又は供給を管理基地11から遠隔制御できるようになっている。例えば、BOGをそのまま放出するときは、図4における最上段のラインにおける供給口20と接続して、放出塔21から放出する。また、BOGをガス燃料として供給するときは、図4における上から二段目のラインにおける供給口20と接続して、加温器22で温度調整してから各需要家9や生産設備10へ供給する。このラインからもBOGを放出塔21から放出する。更に、BOGをガス燃料として消費するときに、図4における上から三段目のラインにおける供給口20と接続して、先ず加圧器23を通して加圧してから各需要家9や生産設備10へ供給する。
なお、図4における上から四段目のラインにおける供給口20は、本来のLNGをガス化して、各需要家9や生産設備10へ供給するものである。
このようにバルク容器3から発生したBOGについては、その発生量を検出し、所定量以上になったときにBOGを排出し、又は消費する。しかし、サテライト基地4におけるバルク容器3からのLNGの供給が長期停止する場合に、管理基地11は出荷基地1へこのバルク容器3を出荷基地1へ戻すように指示を出し、サテライト基地4におけるBOGの放出を回避することも可能である。
また、サテライト基地4におけるLNGの消費量が停滞してBOGの発生量がLNGの消費量を上回る場合、管理基地11は出荷基地1へこのバルク容器3を一時回収するように指示を出し、再度需要が高まってきたときに、そのサテライト基地4に搬送するように管理する。または、このバルク容器3内のLNGを低温のLNGに交換する。例えば、管理基地11はバルク容器3内から温度の上昇したLNGを排出し、低温のLNGに入れ替えるように指示を発する。
管理基地11は、サテライト基地4との連絡の他に、中継基地31間との連絡も可能である。
各サテライト基地4へは、出荷基地1から直接バルク容器3をトレーラー6で牽引搬送する必要はなく、バルク容器3を中継基地31に搬送し、かつ中継基地31に待機させことも可能である(図1参照)。この中継基地31の場合も、上述したように管理基地11からの各情報に基づいて、バルク容器3の搬送に関する指示を発する。この指示を受けた出荷基地1は、バルク容器3を中継基地31に搬送し、かつ中継基地31に待機させる。この中継基地31からバルク容器3を各サテライト基地4へ搬送し、このバルク容器3をサテライト基地4に一時設置することも可能である。
このように、サテライト基地4が出荷基地1から遠隔の地にあるときは、LNGを充填したバルク容器3を用意するLNGの中継基地31を設置することで、トレーラー6の走行距離を短縮して、バルク容器3を迅速にサテライト基地4へ搬送することができる。これにより、サテライト基地4に一時設置したバルク容器3の貯残量が極端に低くなり、その交換に緊急を要するときに迅速に対応することができる。または、サテライト基地4におけるガス消費量が極端に増加するなどの事態に容易に対応することができる。
なお、本発明は、サテライト基地4にLNGをバルク容器3単位で搬送設置し、その位置情報・状態情報につて、管理基地11が常時把握することにより、各サテライト基地3の位置とLNGの貯残量の監視、バルク容器3の交換時期の決定等を一元管理することができる方法であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明のLNGのバルク容器の管理方法及びその管理システムは、バルク容器及び輸送手段に位置情報・状態情報発信装置を装着し、管理基地において位置、貯残、異常状態等の一元管理及び運用を行うことにより、サテライト基地におけるLNGのガスの無停止供給、貯残監視、先行搬送することができる。
更に、そのサテライト基地における異常状態の発見やその異常への迅速な対応が可能となり、BOG放出等の迅速な対応が可能となり、安全の確保、異常の監視することができる。
本発明のLNGのバルク容器の管理方法の実施の形態を示すブロック図である。 LNGのバルク容器の管理方法のフロー図である。 本発明のLNGのバルク容器の管理システムの実施の形態を示すブロック図である。 サテライト基地におけるLNGラインとBOGラインを示す系統図である。 従来のLNG供給方法を示す概略ブロック図である。 従来のLNGの供給する際の管理方法を示す説明図である。
符号の説明
1 出荷基地
2 LNGタンク(出荷基地)
3 バルク容器
4 サテライト基地
9 需要家
10 生産設備
11 管理基地

Claims (11)

  1. 出荷基地(1)に備えたLNGタンク(2)に貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器(3)に充填し、該バルク容器(3)をサテライト基地(4)に搬送し、そのサテライト基地(4)に一時設置したバルク容器(3)からLNGを取り出し、ガスを供給すること、及びバルク容器(3)を交換することについて管理基地(11)が一元管理するLNGのバルク容器の管理方法であって、
    前記バルク容器(3)のLNGの貯残量を計量すると共に、この計量した貯残量の情報を前記管理基地(11)へ連絡し、
    前記バルク容器(3)が一時設置されたサテライト基地(4)の位置情報及び状態情報を検出すると共に、この検出した位置情報及び状態情報を前記管理基地(11)へ連絡し、
    前記管理基地(11)から、前記貯残量の情報、位置情報及び状態情報を基に貯残量が所定量以下になったバルク容器(3)が設置されたサテライト基地(4)に、LNGが充填された別のバルク容器(3)を搬送する指示を前記出荷基地(1)へ連絡する、ことを特徴とするLNGのバルク容器の管理方法。
  2. 前記サテライト基地(4)に一時設置されているバルク容器(3)のLNGの貯残量が一定量以下となったときに、
    前記管理基地(11)からの指示により、前記サテライト基地(4)と出荷基地(1)間のバルク容器(3)の搬送距離を考慮して最小コストになるように前記出荷基地(1)からバルク容器(3)をサテライト基地(4)へ搬送する、ことを特徴とする請求項1のLNGのバルク容器の管理方法。
  3. 前記バルク容器(3)を交換する際の基準となる一定量は、前記サテライト基地(4)における1日の消費量である、ことを特徴とする請求項1のLNGのバルク容器の管理方法。
  4. 前記バルク容器(3)内で発生するBOGの発生量、貯残するLNGの温度、容器内圧又は搬送中のバルク容器(3)の傾き等を監視し、その異常が認められた場合に、前記管理基地(11)へ予め定められた警報を発する、ことを特徴とする請求項1のLNGのバルク容器の管理方法。
  5. 前記管理基地(11)は警報を発すると共に、取るべき対応や関係する方法、連絡先等の対処方法を表示する、ことを特徴とする請求項4のLNGのバルク容器の管理方法。
  6. 出荷基地(1)に備えたLNGタンク(2)に貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器(3)に移す手段と、
    前記バルク容器(3)をサテライト基地(4)に搬送する搬送手段と、
    前記バルク容器(3)を前記サテライト基地(4)に一時設置する設置手段と、
    前記サテライト基地(4)に一時設置された前記バルク容器(3)から取り出したLNGをガスに変換する変換手段と、
    前記バルク容器(3)内のLNGの貯残量を計量する測定手段と、この貯残量の情報を、バルク容器(3)の搬送とサテライト基地(4)の運用とを一元管理する管理基地(11)へ連絡する連絡手段と、
    前記バルク容器(3)が一時設置されたサテライト基地(4)の位置情報及び状態情報を検出する検出手段と、この検出した位置情報及び状態情報を前記管理基地(11)へ連絡する連絡手段と、
    前記管理基地(11)から、前記出荷基地(1)へLNGが充填された別のバルク容器(3)をサテライト基地(4)へ搬送するように連絡する連絡手段と、
    を備えた、ことを特徴とするLNGのバルク容器の管理システム。
  7. 前記バルク容器(3)の位置情報、LNGの貯残量、状態情報及び業務状態等の各情報について前記サテライト基地(4)、前記管理基地(11)と前記出荷基地(1)間を連絡する連絡手段は、携帯電話である、ことを特徴とする請求項6のLNGのバルク容器の管理システム。
  8. 前記バルク容器(3)の位置情報、LNGの貯残量、状態情報及び業務状態等の各情報について前記サテライト基地(4)、前記管理基地(11)と前記出荷基地(1)間を連絡する連絡手段は、無線通信である、ことを特徴とする請求項6のLNGのバルク容器の管理システム。
  9. 前記バルク容器(3)の位置情報、LNGの貯残量、状態情報及び業務状態等の各情報について前記サテライト基地(4)、前記管理基地(11)と前記出荷基地(1)間を連絡する連絡手段は、インターネットである、ことを特徴とする請求項6のLNGのバルク容器の管理システム。
  10. 前記バルク容器(3)の位置情報を連絡するために、該バルク容器(3)自体に発信装置(12)を装着した、ことを特徴とする請求項6,7,8又は9のLNGのバルク容器の管理システム。
  11. 前記バルク容器(3)の位置情報を連絡するために、該バルク容器(3)を搬送するトレーラー(7)に発信装置(12)を装着した、ことを特徴とする請求項6,7,8又は9のLNGのバルク容器の管理システム。
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