JP2007113593A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にディスクのアンバランス量を低減することができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】本発明のトロイダル型無段変速機においては、入力側ディスク2および/または出力側ディスク3の径方向外側の外周面Pが、ディスク2,3のアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されている。すなわち、高い応力が発生せず且つ回転中心からの距離が長いディスク2,3の径方向外側の外周面Pをバランス修正面として機能させているため、修正量が少なくて済むとともに、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にディスクのアンバランス量を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図2および図3に示すように構成されている。図2に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図3参照)が回転自在に挟持されている。
図2中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図2の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図2のA−A線に沿う断面図である図3に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、僅かに変位できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1のキャビティ221および第2のキャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト54,68に支持された状態で、その一端部が第1のキャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2のキャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1のキャビティ221のみについて説明する。
図3に示すように、ケーシング50の内側において、第1のキャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図3においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図3の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図3の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図2の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図3で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図3の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図3の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機においては、入力軸1、入力側ディスク2、出力側ディスク3といった回転体が存在するが、一般に、回転体にアンバランスがあると、回転に伴って遠心力が発生する。そして、このアンバランス量による遠心力が大きいほど、振動、騒音の増加、荷重変動増加による軸受への負担が増加し、耐久性の低下に繋がる。また、遠心力は回転数の2乗に比例するため、高速回転であるほど上記のような影響が顕著に現れる。
このような問題点に対し、高速回転する工作機械の主軸などにあっては、例えば特許文献1に開示されるように、アンバランスの修正面を設け、上記のような問題を解決する手法がとられている。
特開2003−127041号公報
前述したように、上記構成のトロイダル型無段変速機においては、入力側ディスク2および出力側ディスク3が軸受やスプライン等を介して入力軸1に支持されているため、ディスク2,3のアンバランス量がトロイダル型無段変速機全体の振動や騒音、軸受の耐久性に寄与している。また、ディスク2,3とパワーローラ11とが接触しているため、前記アンバランス量が変速制御機構であるパワーローラ傾転制御の安定性にも影響を及ぼす。したがって、高速回転用トロイダル型無段変速機においては、入力軸1のみならず、ディスク2,3のアンバランス量を低減する必要がある。また、入力軸1に軸受等により支持されているローディングカム式の押圧装置12のカム板7についても、同様のことが言える。
しかしながら、アンバランス量を規定値内に抑えるためには、機能上、必要以上の加工精度が要求される場合があり、また、加工が不必要な部分を敢えて加工するといった場合も生じ、これが加工コストのアップや不良率の増加に繋がっていた。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にディスクのアンバランス量を低減することができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
また、本発明は、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にローディングカム式の押圧装置のカム板のアンバランス量を低減することができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、入力軸に結合され且つ該入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して前記入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクとを備えて成るトロイダル型無段変速機において、
前記入力側ディスクおよび/または前記出力側ディスクの径方向外側の外周面は、当該ディスクのアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、入力軸に結合され且つ該入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して前記入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの回転伝達時に、何れか一方のディスクを他方のディスクに向け押圧するローディングカム式の押圧装置とを備えて成るトロイダル型無段変速機において、
前記ローディングカム式の押圧装置のカム板の径方向外側の外周面は、当該カム板のアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載のトロイダル型無段変速機においては、高い応力が発生せず且つ回転中心からの距離が長いディスクの径方向外側の外周面をバランス修正面として機能させているため、修正量が少なくて済むとともに、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にディスクのアンバランス量を低減することができる。
また、請求項2に記載のトロイダル型無段変速機においては、高い応力が発生せず且つ回転中心からの距離が長いディスクの径方向外側の外周面をバランス修正面として機能させているため、修正量が少なくて済むとともに、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にローディングカム式の押圧装置のカム板のアンバランス量を低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、ディスクのバランス修正に関する構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図2および図3と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は本発明の実施形態を示している。本実施形態は、機能上使用しないディスクの部位を修正することにより、アンバランス量を規定値内に抑えようとするものである。具体的には、図示のように、入力側ディスク2および/または出力側ディスク3の径方向外側の外周面Pが、ディスク2,3のアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されているものである。
機能上使用しないディスク2,3の部位としては、ディスク2,3の径方向外側の外周面P以外に、ディスク2,3の前面2d,3dおよびディスク2,3の背面2e,3eを挙げることができる。ディスク2,3の前面2d,3dは、修正可能な面積が少ないが、回転中心からの距離が短いため、修正量(削り代)が多くなってしまうといった欠点がある。一方、ディスク2,3の背面2e,3eは、パワーローラ11との接触点となるトラクション面に大きな荷重がかかるため、その背面部位を修正すると、トラクション面から背面に至る肉厚が薄くなり、強度が低下してしまう。また、修正箇所に応力集中が生じる可能性もある。特に入力側ディスク2の場合には、ローディングカム7のカム面やローディングナット9との合わせ面を避ける必要がある。これに対し、ディスク2,3の径方向外側の外周面Pは、高い応力が発生する部位ではなく、また、回転中心からの距離が長いため、修正量が少なくて済み、バランス修正面としては好適である。
また、本実施形態におけるバランス修正面の形態は、周知の形態を採用することができる。例えば、振動低減のためにディスク2,3の径方向外側の外周面Pに対して穿孔するなどといった修正バランスを施す。また、外周面Pにバランスリングを固定するといった形態であっても良い。なお、ネジを備えたバランス用オモリを、修正面Pのネジ孔に螺合させるのが最も作業性が良いが、修正面Pを直接に削っても良く、また、アンバランスを持つ2つのリングの位相を組み合わせて修正することも可能である。
また、本実施形態では、バランス修正を行なうためのバランシングマシン(アンバランス修正装置)が使用される。そのようなバランシングマシンは、従来から様々な形態のものが知られている。基本的に、バランシングマシンは、回転体(本実施形態では、ディスク2,3)のアンバランス量を計測・修正して回転時の振れやうなり音を低減させるものであり、通常、計測工程、位置決め工程、修正工程の3つの工程で構成される。計測工程では、実際にワーク(加工対象物・・・本実施形態ではディスク2,3)を回転させてワークの振れ回りを電磁ピックアップで計測し、影響係数法と呼ばれる方法でアンバランス量を算出する。影響係数法とは、ワークのアンバランスが振れ回りに及ぼす影響度合いを予め求めておき、これをもとに計測した振れ回りからアンバランス量を求めるものである。計測が終わったワークは、位置決め工程にてアンバランスの存在する位置に位置決めし、修正工程にてドリルやカッタでアンバランスを除去する。アンバランス量の単位は、g・cmやg・mmを使用することが多く、本実施形態では、アンバランス量が20.0g・mm以下に設定されることが好ましい。
以上のように、本実施形態においては、高い応力が発生せず且つ回転中心からの距離が長いディスク2,3の径方向外側の外周面Pをバランス修正面として機能させているため、修正量が少なくて済むとともに、必要以上の加工精度等を要求することなく、効率的に且つ安価にディスク2,3のアンバランス量を低減することができる。
なお、ローディングカム式の押圧装置12のカム板7についても、入力側ディスクや出力側ディスク3の場合と同様に、カム板7の径方向外側の外周面を、該カム板7のアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成するようにすると、入力側ディスクや出力側ディスク3の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機の他、トラニオンが無いフルトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図である。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
7 カム板
11 パワーローラ
12 ローディングカム式の押圧装置
P バランス修正面

Claims (2)

  1. 入力軸に結合され且つ該入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して前記入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクとを備えて成るトロイダル型無段変速機において、
    前記入力側ディスクおよび/または前記出力側ディスクの径方向外側の外周面は、当該ディスクのアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 入力軸に結合され且つ該入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して前記入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの回転伝達時に、何れか一方のディスクを他方のディスクに向け押圧するローディングカム式の押圧装置とを備えて成るトロイダル型無段変速機において、
    前記ローディングカム式の押圧装置のカム板の径方向外側の外周面は、当該カム板のアンバランス量を所定の範囲内に抑えるためのバランス修正面として形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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