JP2007113465A - 立軸ポンプ - Google Patents

立軸ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2007113465A
JP2007113465A JP2005304788A JP2005304788A JP2007113465A JP 2007113465 A JP2007113465 A JP 2007113465A JP 2005304788 A JP2005304788 A JP 2005304788A JP 2005304788 A JP2005304788 A JP 2005304788A JP 2007113465 A JP2007113465 A JP 2007113465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
pump
vertical shaft
suspension pipe
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2005304788A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Ishizuka
忍 石塚
Nobuyuki Terawaka
信幸 寺若
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2005304788A priority Critical patent/JP2007113465A/ja
Publication of JP2007113465A publication Critical patent/JP2007113465A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】移送液体や該移送液体から発生した湿気や湯気が軸受に達することを効果的に防止して、軸受の損傷を未然に防ぎその寿命を延ばすことができる立軸ポンプを提供する。
【解決手段】軸受胴体6と、軸受胴体6に接続されて垂下する吊下管5と、吊下管5の下端に接続されたポンプケーシング2とその内部に設置された羽根車1と、軸受胴体6内の軸受27,28に回転自在に支持されて吊下管5内に延伸しその下端が羽根車1に連結された主軸4とを備え、ポンプケーシング2内の液体の一部が吊下管5及び軸受胴体6内に流入する構成の立軸ポンプ30において、軸受胴体6内の吊下管5に連通する連通部16bと軸受27との間に開口部16aを設け、吊下管5からこの軸受胴体6内へ流入する液体や湿気や湯気を、開口部16aから外部へ排出するように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、立軸ポンプに関し、特に、結晶化・固形化した磨耗性のあるスラリー分を含有する液体等の移送に用いて好適な立軸ポンプに関するものである。
従来から、結晶化・固形化した磨耗性のあるスラリー分を含有する液体等の移送には、遠心式の立軸ポンプが広く用いられている。図1は、この種の立軸ポンプの概略構造例を示す側断面図である。同図に示す立軸ポンプ(立軸渦巻ポンプ)100は、ポンプ設置用の架台(図示せず)に取り付けられた台板17の下面に、吊下管5が固定されている。この吊下管5の内部は、台板17に設けた開口部17aに連通している。吊下管5の下端には、ケーシングカバー3を介してポンプケーシング2が取り付けられている。ポンプケーシング2は、下方に開口する吸込口2aと側方に開口する吐出口2bとを有する形状で、その内部に遠心式の羽根車(ポンプ羽根車)1が設置されている。羽根車1は、ポンプケーシング2内でその吸込部1aが吸込口2aに面し、吐出部1bが吐出口2bを向くように配置されて、水平面内で回転するようになっている。
一方、台板17の開口部17aの上部には、上部軸受ケース14によって上部軸受7が固定され、上部軸受7の上面にはこれを覆う上部軸受カバー15が取り付けられている。また、台板17上には電動機台19が取り付けられ、その上に載置された電動機(駆動機)20が、上部軸受7の真上位置に配置されている。また、ケーシングカバー3内には、下部軸受21が固定されている。そして上部軸受7と下部軸受21によって回転自在に支持された主軸4が吊下管5内に設置され、この主軸4の上端が上部軸受7の上方に突出して、軸継手18を介して電動機20の回転軸20aに連結されていると共に、主軸4の下端が下部軸受21の下方に突出して、ポンプケーシング2内の羽根車1に連結されている。
この立軸ポンプ100では、ケーシングカバー3の下部軸受21を設置した部分(主軸4がケーシングカバー3を貫通している部分)に、グランドパッキンやメカニカルシール等の軸封機構を取り付けていない。したがって、羽根車1の回転により、吸込口2aから吸い込まれた液体が吐出口2bから吐出される際に、羽根車1によって昇圧された液体の一部が、羽根車1の主板1cの裏面(吸込部1aと反対の面)側に設けた羽根車ライナー部1dとケーシングカバー3との隙間から下部軸受21に侵入して吊下管5内に流入する。吊下管5内に流入した液体は、主軸4の周囲を上昇し、吊下管5の途中に設けた循環孔5bから排出されて、この立軸ポンプ100が移送する液体の貯留源(図示せず)に戻されるようになっている。
ところが、この立軸ポンプ100では、羽根車ライナー部1dが磨耗してその絞り効果が減少すると、吊下管5内への液体の漏れ量が増加する。この漏れ量が循環孔5bの排出量を超えてしまうと、吊下管5内の液面が上昇して上部軸受ケース14に達してしまい、上部軸受7の内部に液体が侵入して損傷が生じてしまう。また、液体が上部軸受7に達しない場合でも吊下管5内の液体の温度が高いと、吊下管5内で湿気や湯気が発生し、これが上部軸受7の内部に侵入してしまい、上部軸受7が腐食したりグリース等の潤滑剤の劣化が早まることで、上部軸受7の寿命が短くなってしまう。
これらの対策として、台板17の主軸4が貫通する開口部17aに軸封機構を取り付けることも考えられるが、開口部17aは常時液体に曝されている箇所ではないので、軸封機構がドライ運転になるため、これに適した軸封機構が無いのが現状である。なお図1では、上部軸受ケース14の下部にリップシール22が設置されているが、このリップシール22は、異物侵入を防止する程度の効果しかない機構であり、液体や湿気、湯気を封止することはできない。
上記いずれも場合でも、上部軸受7の交換が必要となれば、立軸ポンプ100全体を分解して修理しなければならず、多くの手間やコストが掛かる。また、立軸ポンプ100で移送する液体の種類によっては、上部軸受7だけでなく上部軸受ケース14の腐食などが起こることもある。そうするとさらに部品交換等の修理コストが増し、生産ラインの停止による損失なども増大する。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、移送液体や該液体から発生した湿気や湯気が軸受に達することを効果的に防止して、軸受の損傷を未然に防ぎその寿命を延ばすことで、保守等の手間やコストを最小限に抑えることができる立軸ポンプを提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、吊下管と、前記吊下管の下端に接続されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設置されたポンプ羽根車と、第1の軸受に回転自在に支持されてその上端が駆動機の回転軸に連結されると共に、前記吊下管内を貫通しその下端が前記ポンプ羽根車に連結された主軸とを備えた立軸ポンプであって、前記第1の軸受と前記吊下管の間に、前記主軸を回転自在に支持する第2の軸受を内部に設置した軸受胴体を設けると共に、該軸受胴体と前記吊下管の間に空間を設け、該空間と外部とを連通する開口部を設けたことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の立軸ポンプにおいて、前記軸受胴体内の第2の軸受の外周部に、該軸受胴体内部と前記空間を連通する通気通路を設けたことを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の立軸ポンプにおいて、前記軸受胴体内部に、前記主軸と共に回転し前記通気通路及び開口部に向かって送風する送風羽根を設けたことを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、吊下管と、前記吊下管の下端に接続されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設置されたポンプ羽根車と、第1の軸受に回転自在に支持されてその上端が駆動機の回転軸に連結されると共に、前記吊下管内を貫通しその下端が前記ポンプ羽根車に連結された主軸とを備えた立軸ポンプであって、前記第1の軸受と前記吊下管の間に、前記主軸を回転自在に支持する第2の軸受を内部に設置した軸受胴体を設けると共に、該軸受胴体内に、前記主軸と共に回転する送風羽根を設けたことを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の立軸ポンプにおいて、前記送風羽根は、前記主軸と一体に回転するデフレクターを介して前記主軸に取り付けられていることを特徴とする。
本願の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の立軸ポンプにおいて、前記ポンプ羽根車の反吸込部側の面に減圧羽根を設けたことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、軸受胴体と吊下管の間に空間を設け、該空間と外部とを連通する開口部を設けたので、ポンプ羽根車が回転する際に、ポンプケーシングから吊下管内を通って前記空間内に流入する液体や、吊下管内の液体から発生した湿気又は湯気が、この開口部から外部に排出されるので、第1、第2の軸受に到達するおそれがなく、これら液体や湿気や湯気による軸受の腐食や潤滑剤の劣化等を防止でき、軸受の寿命を延ばすことができる。これにより、立軸ポンプの保守の手間やコストを最小限に抑えることができる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、軸受胴体内の第2の軸受の外周部に、該軸受胴体内部と前記空間を連通する通気通路を設けたので、この通気通路を介して軸受胴体内部から前記空間へ送られる送風により、前記空間に流入する湿気又は湯気を開口部から確実に外部へ排出できる。したがって、湿気や湯気が第1、第2の軸受に到達するおそれがなく、軸受の腐食や潤滑剤の劣化等を防止でき、軸受の寿命をさらに延ばすことができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、軸受胴体内部に、主軸と共に回転し通気通路及び開口部に向かって送風する送風羽根を設けたので、この送風羽根の送風により、前記空間に流入する湿気又は湯気を開口部から確実に外部に排出することができ、軸受の寿命を延ばすことができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、軸受胴体内に、主軸と共に回転する送風羽根を設けたので、この送風羽根の送風により、軸受及び主軸を冷却してそれらの腐食や潤滑剤の劣化を防止でき、軸受の寿命を延ばすことができる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、簡単な構成で送風羽根を回転させることができ、軸受や主軸の腐食や潤滑剤の劣化等を防止できるので、それらの寿命を延ばすことが可能な立軸ポンプを提供できる。
本願の請求項6に記載の発明によれば、ポンプ羽根車の反吸込部側の面に減圧羽根を設けたので、ポンプ羽根車の回転によりポンプケーシングから吊下管内に流入しようとする液体を減圧でき、吊下管内への液体の流入を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態の説明では、図1の従来例と共通する構成部分には同一の符号を付して、その部分の詳細な説明は省略する。図2は、本発明の一実施形態にかかる立軸ポンプ30の概略構造例を示す側断面図である。また、図3は、この立軸ポンプ30の一部拡大側断面図で、図4(a)は、図3のX−X概略矢視図で、図4(b)は、図3のY−Y概略矢視図である。これらの図に示すように立軸ポンプ30は、ポンプ設置用の架台等(図示せず)に固定された台板17の上下面に、各構成部品が取り付けられて支持されている。すなわち、台板17の上面に、筒状の軸受胴体6が立設されている。軸受胴体6は、下端のフランジ6cが台板17にボルト24で固定されている。また台板17の下面側には、筒状の吊下管5が取り付けられて垂下している。吊下管5は、上端のフランジ5cが、軸受胴体6の下端のフランジ6cにボルト25で接合されている。フランジ5cとフランジ6cの間には、台板17の開口部17a内に設置された仕切板16が介在し、軸受胴体6の内部と吊下管5の内部が、この仕切板16に設けた開口部16bで連通している。一方、吊下管5の下端にはポンプケーシング2が取り付けられている。吊下管5とポンプケーシング2の接続部にはケーシングカバー3が介在し、吊下管5の内部とポンプケーシング2の内部がこのケーシングカバー3に設けた開口部3aで連通している。
そして、軸受胴体6の上端のフランジ6dには、軸受ケース29が取り付けられ、その内部に第1の軸受28が設置されている。第1の軸受28の上面には、これを覆う軸受カバー29aが取り付けられている。また、軸受胴体6の下端部近傍の内周には、軸受ケース26が固定され、その内部に第2の軸受27が設置されている。第2の軸受27の下面にはこれを覆う軸受カバー26aが取り付けられている。一方、軸受胴体6のフランジ6dの上面には、電動機台19が取り付けられ、電動機台19の上に電動機20が載置されている。電動機20は第1の軸受28の真上位置に配置されている。
そして軸受胴体6内には、第1の軸受28と第2の軸受27によって回転自在に支持された主軸(回転軸)4が設置されている。この主軸4は、第2の軸受27の下方に突出し、仕切板16の開口部16bを貫通して吊下管5内に延伸し、さらにケーシングカバー3の開口部3aを貫通し、下端部がポンプケーシング2内に設置された羽根車(ポンプ羽根車)1に連結されている。一方、主軸4は第1の軸受28の上方にも突出し、上端部が軸継手18を介して電動機20の回転軸20aに連結されている。
ここで、第2の軸受27の内輪27aは、主軸4の外周に直接固着されているが、第1の軸受28の内輪28aはジャーナル12を介して主軸4に取り付けられている。すなわち、第1の軸受28の内輪28aは止輪13によってジャーナル12に固着されると共に、ジャーナル12が主軸4の外周にねじの螺合で取り付けられている。したがってジャーナル12を回転させることで、このねじにより主軸4を軸方向に沿って微小移動させることができる。さらに、主軸4にねじの螺合で取り付けられた軸ナット(緩み止めナット)11が、ジャーナル12の上端面に密着固定されている。この軸ナット11は、主軸4が回転する際に、ジャーナル12と主軸4の間のねじの緩みを防止する作用を有する。
図3に示すように、軸受胴体6内の第2の軸受27の上部には、主軸4の外周に固着されたデフレクター23が設置され、このデフレクター23に送風羽根9が取り付けられている。図5は、デフレクター23と送風羽根9を示す部分拡大図で、同図(a)はその側面図、同図(b)は送風羽根9の下面図である。この図に示すように、主軸4の外周に固着されたデフレクター23に、略円板形状の側板9cがその面を主軸4の軸方向と直交させた状態で固定され、側板9cの下面(第2の軸受27に対向する面)側に、主軸4を中心として放射状に複数の翼9bが取り付けられている。また隣接する翼9b間の側板9cには、貫通孔からなる空気吸込孔9dが形成されている。翼9bの数は、同図に示すものに限定されない。また、同図では、隣接する各翼9b間のいずれにも空気吸込孔9dが形成されているが、空気吸込孔9dはこれらのうちのいずれかのみとしてもよい。
また、図3及び図4(a)に示すように、軸受胴体6の内周と第2の軸受27の外周(軸受ケース26の外周)との隙間には、通気通路6aが形成されている。この通気通路6aは、軸受胴体6内部の第2の軸受27の上方の空間A(以下、「軸受胴体内部A」という)と、軸受胴体6と吊下管5の間の空間、より詳細には、軸受胴体6の下端部内側の第2の軸受27と仕切板16との間の空間B(以下、「空間Bという」)とを連通している。この通気通路6aは、図4(a)に示すように、主軸4を中心として同心円状に複数形成されている。一方、図2に示すように、軸受胴体6の側壁の上端近傍位置には、軸受胴体内部Aと外部を連通する通気孔6bが形成されている。この通気孔6bは、外部から軸受胴体内部A内に空気を導入する孔である。
一方、図3及び図4(b)に示すように、軸受胴体6の下端に設置した仕切板16には、空間Bと外部を連通する開口部16aが形成されている。また、吊下管5のフランジ5cの開口部16aに対応する位置にも、開口部5aが設けられている。この開口部16aと開口部5aは、図4(b)に示すように、仕切板16の開口部16bを中心としてその周囲に同心円状に複数形成されている。
また図6は、羽根車1の主板1cの概略平面図(上面図)である。図2及び図6に示すように、羽根車1の反吸込部側の面、つまり主板1cのケーシングカバー3に対向する面(上面)に、減圧羽根1eが設けられている。この減圧羽根1eは、羽根車1が回転する際に、羽根車1の主板1cとケーシングカバー3との隙間を通過する液体を減圧することで、ケーシングカバー3の開口部3aから吊下管5内への液体の流出を抑制する働きをする。図6に示すように、減圧羽根1eは、主板1cの上面に主軸4を中心として放射状に複数枚設けられている。ここでは、上記のジャーナル12を回転させることで、主軸4を介して羽根車1を上下方向に微小移動させ、それによりこの減圧羽根1eとケーシングカバー3の隙間寸法を微調整できる。
一方、図2に示すように、吊下管5の側壁には、ケーシングカバー3の開口部3aから吊下管5内に流入した液体をオーバーフローさせる循環孔5bが設けられている。この循環孔5bは、ポンプケーシング2の吸込口2aから吸込まれる液体の貯留源(図示せず)に連通していて、吊下管5内への液体の流入量が所定量に達するまでの間は、循環孔5bから排出されてこの貯留源へ戻されるようになっている。
次に、上記構成の立軸ポンプ30で結晶化・固形化した磨耗性のあるスラリー分を含有する液体等を移送する際のこの立軸ポンプ30の動作を説明する。まず電動機20で主軸4を駆動して羽根車1を回転させると、ポンプケーシング2の吸込口2aから吸い込まれた液体が、羽根車1で昇圧されて吐出口2bから吐出される。このとき、羽根車1で昇圧された液体の一部が、減圧羽根1eとケーシングカバー3の隙間に流れ込む。この液体は、減圧羽根1eで減圧された後、ケーシングカバー3の開口部3aの主軸4との隙間を通って吊下管5内に漏れ出す。ここで、減圧羽根1eによる減圧効果が十分に高ければ、吊下管5内への液体の漏れ出しを防ぐことができるか、あるいは漏れ出しがあってもその液量が少ないため、吊下管5内で液面が上昇せずに済む。
しかし、減圧羽根1eの磨耗などでその減圧効果が低下した場合、吊下管5内に漏れ出す液体の量が増加して、立軸ポンプ30の運転時間が経過するにつれて吊下管5内の液面が上昇していき、やがて液体が循環孔5bからオーバーフローする。さらにこの漏れ量が増加して循環孔5bから排出できる量以上になると、液面が循環孔5bを超えて上昇し、液体が仕切板16の開口部16bから流出して空間Bへ侵入する。ここで、立軸ポンプ30には、開口部16aと開口部5aとが設けられているので、空間B内に侵入した液体を、これら開口部16aと開口部5aから外部へ排出させることができる。これにより、液体が第2の軸受27、あるいは第1の軸受28に達することを防止でき、これら第2、第1の軸受27,28が損傷を受けずに済む。
また、開口部16aからの液体の排出を検知する機構などを設けおくか、あるいは目視によりこの排出を検知するようにしておけば、開口部16aから液体が排出された際に、即座に立軸ポンプ30の運転を停止する等の適切な措置を取ることができるので、第2の軸受27に液体が到達して致命的な損傷を引き起こすことを未然に防止できる。また、立軸ポンプ30の点検・部品交換の時期を知ることが可能になる。
一方、吊下管5内に流入した液体の液面が上昇していない場合でも、液体の温度が高いと、液体から湿気や湯気が発生して吊下管5内を上昇し、開口部16bから空間Bに侵入するおそれがある。しかしながらこの場合でも、主軸4に取り付けられた送風羽根9が回転することで、通気孔6bから軸受胴体内部Aに導入された空気が、送風羽根9の空気吸込孔9dから吸い込まれて翼9bにより送風され、通気通路6aを通って空間B内に入り、開口部16aに到達するため、この送風により、空間Bに侵入した湿気や湯気を開口部16a及び開口部5aから外部へ押し出すことができる。これにより、湿気や湯気が第2の軸受27に達することを確実に防止して、第2の軸受27の損傷を防ぐことができる。
このように立軸ポンプ30の移送液体やこの液体から発生する湿気や湯気などが第2、第1の軸受27,28に達することを効果的に防止できるので、これら第2、第1の軸受27,28の寿命を延ばすことができる。また、送風羽根9の送風は、主軸4や第2の軸受27にも直接当たるため、これにより主軸4や第2の軸受27が冷却されることで、第2の軸受27の腐食やグリース等の潤滑剤の劣化が抑制される。このことからも第2の軸受27の寿命を延ばすことができる。
上記実施形態の立軸ポンプ30は、空間Bと外部を連通する開口部16a及び開口部5aを設けると共に、送風羽根9を設置した構成であるが、本発明の他の実施形態として、開口部16a及び開口部5aを設けずに、送風羽根9だけを設置した構成の立軸ポンプとすることもできる。その場合は、送風羽根9の送風が主軸4や軸受7に当たることで、これらの劣化が効果的に抑制されるように構成する。また、上記実施形態では、開口部16aを仕切板16に形成した場合を示したが、開口部16aは、空間Bと外部を連通し、且つ吊下管5からの液体や湿気や湯気を第2の軸受27に到達させずにこの開口部16aから外部に排出させることができる位置であれば、これ以外の位置に設けてもよく、例えば、軸受胴体6の第2の軸受27よりも下側の側壁等に設けてもよい。また、送風羽根9の形状やその設置位置などは、上記の実施形態や図面の記載に限定されるものではない。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
従来の立軸ポンプの構成例を示す概略側断面図である。 本発明の一実施形態にかかる立軸ポンプの構成例を示す概略側断面図である。 本発明の一実施形態にかかる立軸ポンプの一部拡大側断面図である。 同図(a)は、図3のX−X矢視図で、同図(b)は、図3のY−Y矢視図である。 デフレクターと送風羽根を示す部分拡大図で、同図(a)は、それらの概略側面図で、同図(b)は、送風羽根の下面図である。 減圧羽根の構成を示すための羽根車の主板の平面図である。
符号の説明
1 羽根車(ポンプ羽根車)
1c 主板
1e 減圧羽根
2 ポンプケーシング
2a 吸込口
2b 吐出口
3 ケーシングカバー
3a 開口部
4 主軸
5 吊下管
5a 開口部
5b 循環孔
5c フランジ
6 軸受胴体
6a 通気通路
6b 通気孔
6c フランジ
6d フランジ
9 送風羽根
9b 翼
9c 側板
9d 空気吸込孔
11 軸ナット
12 ジャーナル
13 止輪
16 仕切板
16a 開口部
16b 連通部
17 台板
17a 開口部
18 軸継手
19 電動機台
20 電動機(駆動機)
20a 回転軸
23 デフレクター
24 ボルト
25 ボルト
26 軸受ケース
26a 軸受カバー
27 軸受(第2の軸受)
28 軸受(第1の軸受)
29 軸受ケース
29a 軸受カバー
30 立軸ポンプ

Claims (6)

  1. 吊下管と、前記吊下管の下端に接続されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設置されたポンプ羽根車と、第1の軸受に回転自在に支持されてその上端が駆動機の回転軸に連結されると共に、前記吊下管内を貫通しその下端が前記ポンプ羽根車に連結された主軸とを備えた立軸ポンプであって、
    前記第1の軸受と前記吊下管の間に、前記主軸を回転自在に支持する第2の軸受を内部に設置した軸受胴体を設けると共に、該軸受胴体と前記吊下管の間に空間を設け、該空間と外部とを連通する開口部を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
  2. 請求項1に記載の立軸ポンプにおいて、
    前記軸受胴体内の第2の軸受の外周部に、該軸受胴体内部と前記空間を連通する通気通路を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
  3. 請求項2に記載の立軸ポンプにおいて、
    前記軸受胴体内部に、前記主軸と共に回転し前記通気通路及び前記開口部に向かって送風する送風羽根を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
  4. 吊下管と、前記吊下管の下端に接続されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設置されたポンプ羽根車と、第1の軸受に回転自在に支持されてその上端が駆動機の回転軸に連結されると共に、前記吊下管内を貫通しその下端が前記ポンプ羽根車に連結された主軸とを備えた立軸ポンプであって、
    前記第1の軸受と前記吊下管の間に、前記主軸を回転自在に支持する第2の軸受を内部に設置した軸受胴体を設けると共に、該軸受胴体内に、前記主軸と共に回転する送風羽根を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
  5. 請求項3又は4に記載の立軸ポンプにおいて、
    前記送風羽根は、前記主軸と一体に回転するデフレクターを介して前記主軸に取り付けられていることを特徴とする立軸ポンプ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の立軸ポンプにおいて、
    前記ポンプ羽根車の反吸込部側の面に減圧羽根を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
JP2005304788A 2005-10-19 2005-10-19 立軸ポンプ Ceased JP2007113465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005304788A JP2007113465A (ja) 2005-10-19 2005-10-19 立軸ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005304788A JP2007113465A (ja) 2005-10-19 2005-10-19 立軸ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007113465A true JP2007113465A (ja) 2007-05-10

Family

ID=38095892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005304788A Ceased JP2007113465A (ja) 2005-10-19 2005-10-19 立軸ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007113465A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103821728A (zh) * 2014-03-15 2014-05-28 山东大博泵业科技有限公司 内入式槽式砂浆泵

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62203995U (ja) * 1986-06-16 1987-12-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62203995U (ja) * 1986-06-16 1987-12-26

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103821728A (zh) * 2014-03-15 2014-05-28 山东大博泵业科技有限公司 内入式槽式砂浆泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2593260C (en) Bearing housing seal system for centrifugal pumps
CN201068934Y (zh) 一种钻井液固相控制系统用离心机的主轴承座
JP2007113465A (ja) 立軸ポンプ
KR102029781B1 (ko) 고비중 미세슬러리용 원심펌프의 메커니컬씰
KR102432443B1 (ko) 베어링 윤활제의 누설방지구조를 갖는 펌프
JP6745876B2 (ja) 立軸ポンプ
CN215908063U (zh) 单级双吸卧式渣浆泵
CN106662109B (zh) 立轴泵
JP6952546B2 (ja) ポンプ
JP6900410B2 (ja) 立軸ポンプ
KR19990072843A (ko) 침지식펌프
KR101412110B1 (ko) 해수용 펌프
JP3180240U (ja) 横軸渦巻ポンプ
JP6063668B2 (ja) ポンプ
JP5567418B2 (ja) 水中回転機器
TWM572931U (zh) Shaft pump device for sink pump and pump shaft
JP4704066B2 (ja) 立軸ポンプ
JP7158256B2 (ja) 立軸ポンプ
JP2015045249A (ja) ポンプ
JP7345990B2 (ja) 立軸ポンプ
CN103352872B (zh) 具有自冲洗结构的多级泵用吸入段
TWI678469B (zh) 沉水泵浦馬達轉軸與泵浦轉軸的載軸裝置
CN216589249U (zh) 一种风机气流通道内对轴承座密封结构
JP2012219718A (ja) ブラケット及び水中ポンプ
JP7383557B2 (ja) ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070905

A621 Written request for application examination

Effective date: 20070905

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20110705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20111129