JP2007113208A - 縦リブ複合床版 - Google Patents

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Yasumiki Yamamoto
泰幹 山本
Atsutaka Kawabata
篤敬 川畑
Masahiro Ezaki
正浩 江嵜
Tomoyuki Odaka
知之 小高
Akira Yakabe
彰 矢ヶ部
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NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI
Metropolitan Expressway Co Ltd
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NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI
Metropolitan Expressway Co Ltd
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Abstract

【課題】デッキプレートを橋梁の全長にわたって全ての死・活荷重に対する抵抗断面にすることができる複合床版を得ることを目的とする。
【解決手段】縦リブ複合床版100は、橋軸に平行する主桁1と、主桁1に接合された橋軸に直交する横リブ2と、下面側が横リブ2に接合されたデッキプレート4と、デッキプレート4の上面側に接合された橋軸に平行する縦リブ3と、デッキプレート4の上面に設置されたコンクリート7と、コンクリート7の上面に設置された舗装5と、によって形成された複合構造である。よって、主桁1とデッキプレート4とが力学的に連結されているから、デッキプレート4を橋梁の全長にわたって全ての死・活荷重に対する抵抗断面にすることができる。したがって、主桁1の負担減少およびデッキプレート4の剛性増大によって、上部工の軽量化が図られている。
【選択図】図3

Description

本発明は縦リブ複合床版、特に、道路橋の縦リブ複合床版に関する。
図4および図5は従来の道路橋の合成床版の構造を模式的に示す、図4は斜視図、図5は部分正面図である。図4および図5において、道路橋の合成床版(以下「合成床版」と称す)900は下部構造と該下部構造に支持された上部工とから構成されている。下部構造は、矢印で示す橋軸に平行する主桁1と、主桁1に接合された横桁2(図中、接合部を溶接線W12にて示す)とからなっている。
上部工は、デッキプレート4と、デッキプレート4の上面に接合された上面横リブ20と、デッキプレート4の上面に設置されたコンクリート7と、コンクリート7の上面に設置された舗装5とからなり、コンクリート7内には橋軸に平行する方向に縦鉄筋81と橋軸に直交する方向に横鉄筋82とが配置されている。
そして、主桁1の上フランジ10にはずれ止め(スタッド)90が接合され、上フランジ10の上面にはハンチコンクリート70が設置され、ハンチコンクリート70上にデッキプレート4が載置されている。すなわち、ハンチコンクリート70は、ずれ止め90を介して主桁1の上フランジ10に接合されるものの、前記上部工はハンチコンクリート70に載置されるだけである(例えば、非特許文献1参照)。
土木学会発行「鋼構造物設計指針(平成9年度版)」、PART B、合成構造、73頁
しかしながら、非特許文献1に開示された発明は、前記上部工がハンチコンクリート70に載置されるだけであるため、合成床版全体で見た場合の各部材の役割としては、デッキプレート4は、橋梁の長手方向で部分的に一部の死荷重の抵抗断面に止まり、コンクリート7が活荷重に対する抵抗断面に算入されることになる。このため、主桁1の負担が増し、主桁1の鋼材量が増大するという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、デッキプレート及び該デッキプレートの上面側に接合された橋軸に平行する縦リブを橋梁の全長にわたって全ての死・活荷重に対する抵抗断面にすることができる合成床版の構造を得ることを目的としている(なお、本発明において、得られた合成床版の構造を「複合床版の構造」と称している)。
(1)本発明に係る縦リブ複合床版は、橋軸に平行する主桁と、該主桁に接合された橋軸に直交する横桁と、下面側が前記横桁に接合されたデッキプレートと、該デッキプレートの上面側に接合された橋軸に平行する縦リブと、前記デッキプレートの上面に設置されたコンクリートと、該コンクリートの上面に設置された舗装と、を有することを特徴とする。
(2)また、前記デッキプレートが前記主桁に接合されることを特徴とする。
(3)また、前記デッキプレートの側縁部に、橋軸に平行する耳縦桁が設置されていることを特徴とする。
(4)また、前記縦リブに突起が設置され、該突起が前記コンクリートとのずれを防止することを特徴とする。
(5)さらに、前記突起が、前記縦リブに形成された貫通孔に挿入された棒材またはボルトであることを特徴とする。
本発明に係る縦リブ複合床版は、デッキプレートの下面側に横桁が接合され、該横桁は主桁に接合されるから、デッキプレートと主桁とが力学的に連結されることになり、デッキプレートを橋梁の全長にわたって全ての死・活荷重に対する抵抗断面にすることができる。よって、主桁の負担が減って主桁の鋼材量が減少する。また、デッキプレートの上面側に縦リブが接合されるから、上部工の剛性が増し、上部工の軽量化を図ることができる。
また、デッキプレートを主桁に直接接合したり、デッキプレートの側縁部に耳縦桁を設置したり、縦リブに突起を設置したりすれば、前記効果は顕著になる。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る縦リブ複合床版を模式的に示す、図1は斜視図、図2は部分正面図、図3は部分拡大図である。なお、背景技術(図4、5)と同じ部分または相当する部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図1〜図3において、縦リブ複合床版100は、矢印で示す橋軸に平行する主桁1と、主桁1に直交して主桁1に接合された横桁2(接合部を溶接線W12にて示す)と、下面側が主桁1および横桁2に接合されたデッキプレート4(接合部を溶接線W14および溶接線W24にて示す)と、デッキプレート4の上面側に接合された縦リブ3(接合部を溶接線W34にて示す)と、デッキプレート4の上面に設置されたコンクリート7と、コンクリート7の上面に設置された舗装5とを有している。
また、デッキプレート4の側縁には、縦リブ3に平行(主桁1に平行に同じ)する耳縦桁6が設置されている。なお、デッキプレート4の下面は横桁2のみに接合され、主桁1とは当接するのみあるいは離隔するものであってもよい。
さらに、コンクリート7には縦鉄筋81と横鉄筋82(以下、これらをまとめて「鉄筋8」と称する場合がある)とが配置されている。また、縦リブ3には複数の貫通孔31が形成され、貫通孔31にボルト91が挿入され、ボルト91はナット92(以下、これらをまとめて「ずれ止め9」と称する場合がある)によって脱落不能に固定されている。
すなわち、コンクリート7は鉄筋8によって補強されると共に、ずれ止め9によって縦リブ3に力学的に連結され(力が受け渡され)、また、デッキプレート4は上面が橋軸に直交する縦リブ3に、下面が橋軸に平行する横桁2および主桁1にそれぞれ接合されているから、コンクリート7とデッキプレート4と縦リブ3と横桁2と主桁1によって、剛性の高い複合構造が形成されている。
したがって、デッキプレート4を死・活荷重に対する抵抗断面に算入することが可能になる効果と共に、デッキプレート4に接合された縦リブ3の剛性増大効果によって、主桁1の負担が低減する。このため、上部工の軽量化が促進され、下部構造の負担も減少するから、道路ないし橋梁の製造コストが安価になる。
なお、横桁2に平行して横桁2より梁せいの高い横桁が設置されてもよい。また、主桁1の構造は図示するものに限定するものではない。さらに、主桁1は横桁2に接合されるのみであって、デッキプレート4と離隔してもよい。
さらに、ずれ止め9は、縦リブ3がデッキプレート4に接合された後に各貫通孔31に挿入されるものであるため、接合作業の支障にならないが、予め、ずれ止め9が設置されている縦リブ3をデッキプレート4に接合するようにしてもよい。また、ずれ止め9の形態は貫通孔31に嵌合する棒材またはナット92によって固定されるボルト91に限定するものでなく、縦リブ3に溶接されてもよく、あるいは、横鉄筋82に準じて、複数の縦リブ3(デッキプレート4に接合されている)を貫通する長尺であってもよい。また、鉄筋8の配置形態は図示するものに限定するものではない。
本発明によれば、死・活荷重に対する抵抗断面に算入される部位が増加するから、各種道路や各種橋梁に用いられる軽量かつ安価な複合床版の構造として広く利用することができる。
本発明の実施形態に係る縦リブ複合床版を模式的に示す斜視図。 本発明の実施形態に係る縦リブ複合床版を模式的に示す部分正面図。 本発明の実施形態に係る縦リブ複合床版を模式的に示す部分拡大図。 従来の道路橋の合成床版の構造を模式的に示す斜視図。 従来の道路橋の合成床版の構造を模式的に示す部分正面図。
符号の説明
1 主桁
2 横桁
3 縦リブ
4 デッキプレート
5 舗装
6 耳縦桁
7 コンクリート
8 鉄筋
9 ずれ止め
31 貫通孔
81 縦鉄筋
82 横鉄筋
91 ボルト
92 ナット
100 縦リブ複合床版

Claims (5)

  1. 橋軸に平行する主桁と、
    該主桁に接合された橋軸に直交する横桁と、
    下面側が前記横桁に接合されたデッキプレートと、
    該デッキプレートの上面側に接合された橋軸に平行する縦リブと、
    前記デッキプレートの上面に設置されたコンクリートと、
    該コンクリートの上面に設置された舗装と、を有することを特徴とする縦リブ複合床版。
  2. 前記デッキプレートが前記主桁に接合されることを特徴とする請求項1記載の縦リブ複合床版。
  3. 前記デッキプレートの側縁部に、橋軸に平行する耳縦桁が設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の縦リブ複合床版。
  4. 前記縦リブに突起が設置され、該突起が前記コンクリートとのずれを防止することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の縦リブ複合床版。
  5. 前記突起が、前記縦リブに形成された貫通孔に挿入された棒材またはボルトであることを特徴とする請求項4記載の縦リブ複合床版。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030277A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 合成鋼床版桁橋の施工方法
JP2009102826A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 鉄筋コンクリート合成鋼床版桁橋
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