JP2007112386A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、結合部材にて連結されたリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーに分散し、リヤホイールハウスの変形を最小限に抑える。
【解決手段】車体の側部後方部分にクォータピラー11が略鉛直方向に延びて設けられ、後輪の上部を覆うリヤホイールハウス12の上面がクォータピラー11の下端に接続される。車体の側部後端にリヤピラー13が略鉛直方向に延びて設けられ、リヤホイールハウス12とリヤピラー13とが結合部材19により連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワゴン型自動車、バン型自動車等の車両の後輪を覆うリヤホイールハウスと車体の側部後端に設けられたリヤピラーとを結合する車両の後部構造に関するものである。
従来、車体の側部のほぼ中央にセンタピラーが上下方向に延びて設けられ、車体の側部下部にサイドシルが前後方向に延びて設けられ、更に車体の後方部にホイールハウス・アウタパネルが設けられた自動車の側部車体構造(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。この自動車の側部車体構造では、センタピラーの内側にセンタピラーリインフォースメントが設けられ、このセンタピラーリインフォースメントの下端部とサイドシルとが接合される。またセンタピラーリインフォースメントのうちサイドシルへの接合部より上方の部位とホイールハウス・アウタパネルとが、前後方向に延びるリインフォースメントにより接続される。
このように構成された自動車の側部車体構造では、センタピラーの内側にセンタピラーリインフォースメントを設け、このセンタピラーリインフォースメントの下端部とサイドシルとを接合することにより、センタピラー自体の剛性を高め、更にセンタピラーリインフォースメントのうちサイドシルへの接合部より上方の部位とホイールハウス・アウタパネルとをリインフォースメントにて接続したので、リヤ・フェンダ部の剛性を高めることができる。このため、側突時のように車体の側面方向から大きな荷重を受けても、センタピラーが車体内部方向に倒れるのを防止できるようになっている。
特開平5−24557号公報(請求項1、段落[0006]、図1及び図5)
しかし、上記従来の特許文献1に示された自動車の側部車体構造では、後部座席に着席した乗員の体を拘束するシートベルトをホイールハウス・アウタパネルの前面に取付けた状態で、走行中の車両の前面に衝撃荷重が作用した場合、上記シートベルトで体を拘束された乗員が慣性により前方に移動しようとするけれども、シートベルトがロックして乗員の前方への移動を阻止するため、シートベルトの取付けられたホイールハウス・アウタパネルに車両前方に向う衝撃荷重が作用する。このときホイールハウス・アウタパネルがリインフォースメントによりセンタピラーに接続されているため、上記衝撃荷重はホイールハウス・アウタパネル及びセンタピラーに分散される。しかし、リインフォースメントの後端がホイールハウス・アウタパネルの下部に接続されているため、ホイールハウス・アウタパネルがリインフォースメントの前端を中心に上方かつ斜め前方に回転して、ホイールハウス・アウタパネルが大きく変形するおそれがあった。
本発明の第1の目的は、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、結合部材にて連結されたリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーに分散でき、リヤホイールハウスの変形を最小限に抑えることができる、車両の後部構造を提供することにある。
本発明の第2の目的は、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス等に車両前方に向う衝撃荷重が作用したときのリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーの機械的強度を最適なバランスに設定でき、これにより上記リヤホイールハウス等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、リヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーに略均等に分散できる、車両の後部構造を提供することにある。
本発明の第3の目的は、部品点数を増大させずに、結合部材の前端のリヤホイールハウスとの連結部の強度を向上できるとともに、結合部材の接合工数を低減でき、更に材料取りの歩留まりを向上できる、車両の後部構造を提供することにある。
本発明の第4の目的は、結合部材の板厚の自由度を確保でき、これにより結合部材の機械的強度をリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーの機械的強度にバランスさせることができ、上記結合部材等の各部材の最適な機械的強度を確保できる、車両の後部構造を提供することにある。
本発明の第5の目的は、リヤホイールハウス等に作用する車両前方に向う衝撃荷重によるエネルギの一部を、ビードの伸長にて吸収することにより、結合部材の接合部の剥離を防止できる、車両の後部構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1、図4及び図5に示すように、車体の側部後方部分に略鉛直方向に延びて設けられたクォータピラー11と、クォータピラー11の下端に上面が接続され後輪17の上部を覆うリヤホイールハウス12と、車体の側部後端に略鉛直方向に延びて設けられたリヤピラー13とを備えた車両の後部構造の改良である。
その特徴ある構成は、リヤホイールハウス12とリヤピラー13とが結合部材19により連結されたところにある。
この請求項1に記載された車両の後部構造では、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス12又はリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に車両前方に向う衝撃荷重が作用すると、例えばシートベルト22をリヤホイールハウス12の前面及びクォータピラー11に取付けた状態で、走行中の車両前面に衝撃荷重が作用した場合、このシートベルト22で体が拘束された乗員が慣性により前方に移動しようとするけれども、シートベルト22がロックして乗員の前方への移動を阻止するため、シートベルト22の取付けられたリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に車両前方に向う衝撃荷重が作用する。このときリヤホイールハウス12が結合部材19によりリヤピラー13に接続されているため、上記衝撃荷重はリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に加えて剛性の高いリヤピラー13に分散される。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、結合部材19の前端がリヤホイールハウス12の上部に接続されたことを特徴とする。
この請求項2に記載された車両の後部構造では、結合部材19の前端をリヤホイールハウス12の上部に接続することにより、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス12又はリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に車両前方に向う衝撃荷重が作用したときのリヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13の機械的強度を最適なバランスに設定できる。これにより上記リヤホイールハウス12等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、リヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13に略均等に分散できる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更に図1、図4及び図5に示すように、リヤホイールハウス12が、後輪17の上部の少なくとも外側外周面を覆うハウス用アウタパネル14のハウスアウタフランジ14aと、後輪17の上部の少なくとも内側外周面を覆うハウス用インナパネル16のハウスインナフランジ16aとを接合することにより形成され、結合部材19の前端をハウスアウタフランジ14a又はハウスインナフランジ16aに接続することにより、結合部材19がハウス用アウタパネル14又はハウス用インナパネル16と一体的に形成されたことを特徴とする。
この請求項3に記載された車両の後部構造では、結合部材19をハウス用アウタパネル14又はハウス用インナパネル16と一体的に形成することにより、部品点数を増大させずに部品管理を容易に行うことができるとともに、結合部材19の前端のリヤホイールハウス12との接続部の強度を向上できる。また結合部材19のハウスアウタフランジ14a又はハウスインナフランジ16aへの接合工数が不要になり、結合部材19の接合工数を低減できる。更に結合部材19をハウスアウタフランジ14aの上部又はハウスインナフランジ16aの上部に接続してハウス用アウタパネル14又はハウス用インナパネル16と一体的に形成することにより、ハウス用アウタパネル14又はハウス用インナパネル16と結合部材19を一体成形するための材料取りの歩留まりを向上できる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更に図6及び図7に示すように、リヤホイールハウス12が、後輪の上部の少なくとも外側外周面を覆うハウス用アウタパネル14のハウスアウタフランジ14aと、後輪の上部の少なくとも内側外周面を覆うハウス用インナパネル16のハウスインナフランジ16aとを接合することにより形成され、結合部材59の前端がハウスアウタフランジ14a又はハウスインナフランジ16aのいずれか一方又は双方に接合されかつ後端がリヤピラー13に接合されたことを特徴とする。
この請求項4に記載された車両の後部構造では、結合部材59をリヤホイールハウス12及びリヤピラー13とは別の部材により形成したので、リヤホイールハウス12の厚さを変更せずに結合部材59のみの厚さを変更できる。これにより結合部材59の板厚の自由度を確保できるので、結合部材59の機械的強度をリヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13の機械的強度にバランスさせることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれか1項に係る発明であって、更に図8及び図9に示すように、結合部材79に略鉛直方向に延びる1又は2以上のビード79aが形成されたことを特徴とする。
この請求項5に記載された車両の後部構造では、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス12又はリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に車両前方に向う衝撃荷重が作用すると、例えばシートベルト22をリヤホイールハウス12の前面及びクォータピラー11に取付けた状態で、走行中の車両前面に衝撃荷重が作用した場合、このシートベルト22で体が拘束された乗員が慣性により前方に移動しようとするけれども、シートベルト22がロックして乗員の前方への移動を阻止するため、シートベルト22の取付けられたリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に車両前方に向う衝撃荷重が作用する。このときリヤホイールハウス12がビード79aの形成された結合部材を介してリヤピラー13に連結されているため、上記衝撃荷重によるエネルギの一部が上記ビード79aの伸長にて吸収される。
以上述べたように、本発明によれば、車体の側部後方部分にクォータピラーを略鉛直方向に延びて設け、クォータピラーの下端にリヤホイールハウスの上面を接続し、車体の側部後端にリヤピラーを略鉛直方向に延びて設け、更にリヤホイールハウスとリヤピラーとを結合部材により連結したので、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス又はリヤホイールハウス及びクォータピラーに車両前方に向う衝撃荷重が作用すると、この衝撃荷重はリヤホイールハウス及びクォータピラーに加えて剛性の高いリヤピラーに分散される。この結果、上記衝撃荷重によるリヤホイールハウスの前方への移動を最小限に抑えることができる。
また結合部材の前端をリヤホイールハウスの上部に接続すれば、走行中の車両前面への衝撃荷重に基づいてリヤホイールハウス又はリヤホイールハウス及びクォータピラーに車両前方に向う衝撃荷重が作用したときのリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーの機械的強度を最適なバランスに設定できる。この結果、上記リヤホイールハウス等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、リヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーに略均等に分散できる。
またリヤホイールハウスのハウス用アウタパネルが後輪の上部の少なくとも外側外周面を覆い、このハウス用アウタパネルに接合されたハウス用インナパネルが後輪の上部の少なくとも内側外周面を覆い、結合部材をハウス用アウタパネル又はハウス用インナパネルと一体的に形成すれば、部品点数を増大させずに部品管理を容易に行うことができるとともに、結合部材の前端のリヤホイールハウスとの接続部の強度を向上できる。また結合部材のハウス用アウタパネルのハウスアウタフランジ又はハウス用インナパネルのハウスインナフランジへの接合工数が不要になり、結合部材の接合工数を低減できる。更に結合部材を上記ハウスアウタフランジの上部又はハウスインナフランジの上部に接続してハウス用アウタパネル又はハウス用インナパネルと一体的に形成することにより、ハウス用アウタパネル又はハウス用インナパネルと結合部材を一体成形するための材料取りの歩留まりを向上できる。
また結合部材の前端をハウス用アウタパネルのハウスアウタフランジ又はハウス用インナパネルのハウスインナフランジいずれか一方又は双方に接合しかつ後端をリヤピラーに接合すれば、即ち結合部材をリヤホイールハウス及びリヤピラーとは別の部材にて形成すれば、リヤホイールハウスの厚さを変更せずに結合部材のみの厚さを変更できる。この結果、結合部材の板厚の自由度を確保できるので、結合部材の機械的強度をリヤホイールハウス、クォータピラー及びリヤピラーの機械的強度にバランスさせることができる、即ち上記結合部材等の各部材の最適な機械的強度を確保できる。
更に結合部材に略鉛直方向に延びる1又は2以上のビードを形成すれば、リヤホイールハウス又はリヤホイールハウス及びクォータピラーに車両前方に向う衝撃荷重が作用すると、この衝撃荷重によるエネルギの一部が上記ビードの伸長にて吸収される。この結果、結合部材の後端又は前端及び後端の接合部に作用する衝撃荷重は低減されるので、上記接合部が剥離することはない。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1、図4及び図5に示すように、この実施の形態では、車両10はバン型自動車であり、この車両10は、車体の側部後方部分に略鉛直方向に延びて設けられたクォータピラー11と、クォータピラー11の下端に上面が接続されたリヤホイールハウス12と、車体の側部後端に略鉛直方向に延びて設けられたリヤピラー13とを備える。クォータピラー11はクォータピラーアウタパネル11aとクォータピラーインナパネル11bとを接合することにより略鉛直方向に延びる筒状に形成される(図1)。またリヤホイールハウス12はハウス用アウタパネル14のハウスアウタフランジ14aとハウス用インナパネル16のハウスインナフランジ16aとを接合することにより、後輪17の上部を覆うように形成される(図1及び図4)。ハウス用アウタパネル14は、後輪17上部の外側外周面を覆うアウタパネル本体14bと、このアウタパネル本体14bの内周縁に沿いかつ起立して設けられた上記ハウスアウタフランジ14aとを有する。またハウス用インナパネル16は、後輪17上部の内側外周面及び後輪17上部の内面を覆うインナパネル本体16bと、このインナパネル本体16bの外周縁に沿いかつ起立して設けられた上記ハウスインナフランジ16aとを有する。更にアウタパネル本体14bの車両進行方向の中央上面にはブラケット18が接合され、このブラケット18をクォータピラー11の下端に接続することにより、リヤホイールハウス12の上面がクォータピラー11の下端に接続される(図1)。なお、この実施の形態では、車両としてバン型自動車を挙げたが、ワゴン型自動車、ワンボックス型自動車又はその他の車両でもよい。また、この実施の形態では、アウタパネル本体により後輪上部の外側外周面のみを覆ったが、アウタパネル本体により後輪上部の外側外周面及び後輪上部の外面を覆ってもよい。
一方、リヤピラー13はリヤピラーアウタパネル13aとリヤピラーインナパネル13bとを接合することにより略鉛直方向に延びる筒状に形成される(図1)。リヤピラーインナパネル13bの外側縁には車両前方に折曲げられたリヤピラーインナフランジ13cが設けられる。またリヤホイールハウス12とリヤピラー13とは、車両進行方向に延びて設けられた結合部材19により連結される。この実施の形態では、結合部材19の前端はリヤホイールハウス12の上部、即ちリヤホイールハウス12の上端部に接続される(図1〜図3)。具体的には、結合部材19の前端はハウス用アウタパネル14のハウスアウタフランジ14aの上端部に接続される。即ち、結合部材19は、その上縁がハウスアウタフランジ14aの上端に接する水平線と略一致するように、ハウス用アウタパネル14と一体的に形成される(図1及び図2)。更にリヤホイールハウス12の後部下端はリヤピラー13の下部にリヤフロア21により連結される(図1)。なお、図3における符号13dはリヤピラーリインフォースメントである。また、この実施の形態では、結合部材の上縁がハウスアウタフランジの上端に接する水平線と略一致するように、連結部材をハウス用アウタパネルと一体的に形成したが、結合部材の上縁がハウスインナフランジの上端に接する水平線と略一致するように、連結部材をハウス用インナパネルと一体的に形成してもよい。
一方、リヤホイールハウス12及びクォータピラー11には、後部座席(図示せず)に着席した乗員の体を拘束する三点式のシートベルト22が取付けられる(図1)。この三点式のシートベルト22は、クォータピラー11下部の巻取り装置用アンカ部(図示せず)に取付けられかつクォータピラー11内に収容された緊急ロック式巻取り装置22a(Emergency Locking Retractor)と、この巻取り装置22aに引出し可能に巻取られクォータピラー11内を通るベルト本体22bと、クォータピラーインナパネル11b上部のショルダアンカ部11cに取付けられベルト本体22bを摺動可能に掛止するアッパ掛止部材22cと、ハウス用インナパネル16前面のラップアウタアンカ部16cにベルト本体22bの端部を取付けるためのロア取付部材22dと、アッパ掛止部材22cとロア取付部材22dの間のベルト本体22bに摺動可能に嵌合されたタングプレート22eと、基端が後部座席に取付けられ先端にバックル(図示せず)が設けられたインナベルト(図示せず)とを有する。タングプレート22eをバックルに係合することにより乗員を後部座席に拘束するようになっている。このとき巻取り装置22aは通常では乗員の動きを妨げないような弱い力でロックせずに身体にフィットしているけれども、予め設定した値以上の加速度がベルト本体22bに作用したときにベルト本体22bをロックするようになっている。
このように構成された車両10の後部構造では、走行中の車両前面に衝撃荷重が作用した場合、シートベルト22で体が拘束された乗員が慣性により前方に移動しようとするけれども、シートベルト22がロックして乗員の前方への移動を阻止する。このため、シートベルト22のロア取付部材22dが取付けられたリヤホイールハウス12の前面と、アッパ掛止部材22cが取付けられたピラーインナパネル11bの上部に、車両前方に向う衝撃荷重が作用する。このときリヤホイールハウス12のハウスアウタフランジ14aが結合部材19によりリヤピラーインナフランジ13cに連結されているため、上記衝撃荷重はリヤホイールハウス12及びクォータピラー11に加えて剛性の高いリヤピラー13に分散される。またハウスアウタフランジ14aの上端部が結合部材19によりリヤピラーインナフランジ13cに連結されているため、リヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13の機械的強度を最適なバランスに設定でき、上記リヤホイールハウス12等に作用する車両前方に向う衝撃荷重を、リヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13に略均等に分散できる。この結果、上記衝撃荷重によるリヤホイールハウス12の前方への移動を最小限に抑えることができる。
一方、結合部材19をハウス用インナパネル16と一体的に形成したので、部品点数を増大させずに部品管理を容易に行うことができるとともに、結合部材19の前端のハウスアウタフランジ14aとの接続部の強度を向上でき、また結合部材19のハウスアウタフランジ14aへの接合工数が不要になるので、結合部材19の接合工数を低減できる。更に結合部材19の前端をハウスアウタフランジ14aの上端部に接続することにより、結合部材19をハウス用アウタパネル14と一体的に形成したので、ハウス用アウタパネル14と結合部材19とをプレス加工により一体成形するための材料取りの歩留まりを向上できる。
<第2の実施の形態>
図6及び図7は本発明の第2の実施の形態を示す。図6及び図7において図2及び図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、結合部材59の前端がハウス用アウタパネル14のハウスインナフランジ16aに接合されかつ後端がリヤピラー13のリヤピラーインナフランジ13cに接合される。即ち、結合部材59がリヤホイールハウス12及びリヤピラー11とは別の部材にて形成される。なお、この実施の形態では、結合部材の前端をハウスアウタフランジに接合したが、結合部材の前端をハウスインナフランジに接合してもよい。また、この実施の形態では、結合部材の前端をハウスインナフランジに接合したが、結合部材の前端をハウスアウタフランジに接合してもよく、或いは結合部材の前端をハウスアウタフランジ及びハウスインナフランジに接合してもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された車両の後部構造では、結合部材59をリヤホイールハウス12及びリヤピラー13とは別の部材にて形成したので、リヤホイールハウス12の厚さを変更せずに結合部材59のみの厚さを変更できる。この結果、結合部材59の板厚の自由度を確保できるので、結合部材59の機械的強度をリヤホイールハウス12、クォータピラー11及びリヤピラー13の機械的強度にバランスさせることができる。即ち、上記結合部材59等の各部材の最適な機械的強度を確保できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第3の実施の形態>
図8及び図9は本発明の第3の実施の形態を示す。図8及び図9において図2及び図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、結合部材79に略鉛直方向に延びる1つのビード79aが形成される。このビード79aは結合部材79の長手方向の中央を略逆ハット状に折曲げた1つの凹み部である。なお、この実施の形態では、結合部材に略鉛直方向に延びる1つのビードを形成したが、結合部材に略鉛直方向に延びる2つ又は3つ以上のビードを形成してもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された車両の後部構造では、走行中の車両前面に衝撃荷重が作用した場合、このシートベルトで体が拘束された乗員が慣性により前方に移動しようとするけれども、シートベルトがロックして乗員の前方への移動を阻止するため、シートベルトの取付けられたリヤホイールハウス12及びクォータピラーに車両前方に向う衝撃荷重が作用する。このときリヤホイールハウス12のハウスアウタフランジ14aがビード79aの形成された結合部材79を介してリヤピラー13のリヤピラーインナパネル13cに連結されているため、上記衝撃荷重によるエネルギの一部が上記ビード79aの伸長にて吸収される。この結果、結合部材79の後端のリヤピラー13への接合部に作用する衝撃荷重を低減できるので、この接合部が剥離することはない。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
本発明第1実施形態の内装材を取外した状態を示す車室内後部の要部斜視図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 その車両の側面図である。 本発明第2実施形態を示す図2に対応する拡大図である。 図6のD−D線断面図である。 本発明第3実施形態を示す図2に対応する拡大図である。 図8のE−E線断面図である。
符号の説明
10 車両
11 クォータピラー
12 リヤホイールハウス
13 リヤピラー
14 ハウス用アウタパネル
14a ハウスアウタフランジ
16 ハウス用インナパネル
16a ハウスインナフランジ
17 後輪
19,59,79 結合部材
79a ビード

Claims (5)

  1. 車体の側部後方部分に略鉛直方向に延びて設けられたクォータピラー(11)と、前記クォータピラー(11)の下端に上面が接続され後輪(17)の上部を覆うリヤホイールハウス(12)と、前記車体の側部後端に略鉛直方向に延びて設けられたリヤピラー(13)とを備えた車両の後部構造において、
    前記リヤホイールハウス(12)と前記リヤピラー(13)とが結合部材(19,59,79)により連結されたことを特徴とする車両の後部構造。
  2. 結合部材(19,59,79)の前端がリヤホイールハウス(12)の上部に接続された請求項1記載の車両の後部構造。
  3. リヤホイールハウス(12)が、後輪(17)の上部の少なくとも外側外周面を覆うハウス用アウタパネル(14)のハウスアウタフランジ(14a)と、前記後輪(17)の上部の少なくとも内側外周面を覆うハウス用インナパネル(16)のハウスインナフランジ(16a)とを接合することにより形成され、
    結合部材(19)の前端を前記ハウスアウタフランジ(14a)又は前記ハウスインナフランジ(16a)に接続することにより、前記結合部材(19)が前記ハウス用アウタパネル(14)又は前記ハウス用インナパネル(16)と一体的に形成された請求項1又は2記載の車両の後部構造。
  4. リヤホイールハウス(12)が、後輪の上部の少なくとも外側外周面を覆うハウス用アウタパネル(14)のハウスアウタフランジ(14a)と、前記後輪の上部の少なくとも内側外周面を覆うハウス用インナパネル(16)のハウスインナフランジ(16a)とを接合することにより形成され、
    結合部材(59)の前端が前記ハウスアウタフランジ(14a)又は前記ハウスインナフランジ(16a)のいずれか一方又は双方に接合されかつ後端がリヤピラー(13)に接合された請求項1又は2記載の車両の後部構造。
  5. 結合部材(79)に略鉛直方向に延びる1又は2以上のビード(79a)が形成された請求項1ないし4いずれか1項に記載の車両の後部構造。
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JP (1) JP2007112386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091373A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Suzuki Motor Corp 車体構造
FR3090532A1 (fr) * 2018-12-19 2020-06-26 Psa Automobiles Sa Passage de roue arrière interne avec zone de déformation prédéfinie

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JP2013091373A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Suzuki Motor Corp 車体構造
FR3090532A1 (fr) * 2018-12-19 2020-06-26 Psa Automobiles Sa Passage de roue arrière interne avec zone de déformation prédéfinie

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