JP2007112225A - 車両用横跳ね格納シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 その作動性能を損なうことなくモータのガタツキを防止するという目的を、構成の煩雑化等を伴うことなく実現可能とする。
【解決手段】 ギヤドモータ12を、シート本体部材となるシートクッションフレーム14のフロントフレーム14bに対する固定のもとでその内部に配設するとともに、連結アーム24端部の枢軸30と平行に軸支された、シート本体内の駆動シャフト32に対する、動力伝達手段34を介したギヤドモータの動力伝達により、この駆動シャフトを、モータ出力端の回転方向に対応する方向に軸転駆動するものとし、かつ、この駆動シャフトにサポートリンク46を一体に設け、このサポートリンクの先端部と車室側壁26のブラケット28との間に、支持リンク48をその各端部の枢支のもとで架設することにより、ギヤドモータの動力による着座位置、格納位置間でのシート本体18の揺動を確保可能とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シートクッションおよびシートバックの組み合わせとしてなるシート本体を、所定の車体側支持部材に対する、その側方に延出された一体の連結アーム端部の枢支により、その横方向での跳ね上げを可能に連結、支持してなる車両用横跳ね格納シート、特に、このシート本体の所定格納形態における着座位置からのシート本体の格納、および格納位置から着座位置へのシート本体位置の復元を、モータの動力による、連結アーム端部を支点としたその揺動のもとで行うものとした、いわゆるパワー式の車両用横跳ね格納シートに関する。
ある特定の格納形態をなすシート本体を、その横方向(側方)への跳ね上げ(横跳ね)のもとで車室側壁に沿って格納可能とした、いわゆる横跳ね格納シートが、荷室の拡張アレンジを可能とするワンボックス車や多目的自動車等のリヤシート、特にサードシート等として知られている(特開平9−193699号公報等参照)。そして、この横跳ね格納シートのうち、着座位置からのシート本体の格納、およびその格納位置から着座位置へのシート本体位置の復元をモータの動力のもとで行うものとした、いわゆるパワー式の構成が、たとえば特開平5−170021号公報等において開示されている。
この特開平5−170021号公報に開示の構成においては、車体側支持部材、たとえばスライドレールのブラケットに対する、その側方に延出された一体の連結アーム端部の枢支により、シート本体が、その横方向での跳ね上げを可能に連結、支持されている。そして、前出のブラケットに対し、上下揺動自在にその一端の枢支された、軸転不能なリードスクリューと、シート本体部材、たとえばシートクッションフレームに対し、このリードスクリューの揺動に従動可能に枢支された、リードスクリューの螺合された駆動ナットをその出力端として有するモータとの組み合わせを備え、モータの駆動に伴ったリードスクリューに対する駆動ナットの螺進、螺退、つまりその進退移動による、リードスクリュー、モータの各枢支点間の距離変動により、シート本体を、連結アーム端部の枢軸を支点としてその上下方向に回動させるものとして、この公知の構成は具体化されている。
ここで、上述したように、この公知の構成においては、比較的重量のあるモータが、シート本体部材に対して枢支されているため、その回動を保障するためのクリアランスにより、このモータが車両走行時等での振動によりガタつく虞がある。そのため、このガタツキに起因した異音の発生等による不快感を、乗員等に与える可能性が否定できない。
また、着座位置、格納位置間でのシート本体の揺動時、および格納位置でのその保持時においては、リードスクリューがシート本体からの荷重を直接的に受けるため、それに抗するだけの剛性がこのリードスクリュー、およびリードスクリューを枢支する枢支ピン等に要求される。従って、リードスクリューを有するこの公知の構成においては、その構成の複雑化、重量化および大型化等が伴われる虞が多分にある。
さらに、車体部材にその基端の枢支されたリードスクリューの自由端が、シートクッションの左右中央方向に延びて配設されるため、このリードスクリューの自由端を収容し、かつその揺動を保障可能とする保護スペースの確保が、シートクッション内部において要求される。従って、このようなその揺動の伴われるリードスクリューを有する公知の構成においては、シートクッションの形状、厚み、およびそのクッション性等への悪影響が懸念される。
特開平5−170021号公報
解決しようとする問題点は、比較的重量のあるギヤドモータをシート本体部材に対して回動自在に支持しなければならない点、および揺動自在なリードスクリューを、いわゆる機構部の一部として用いている点である。
本発明の請求項1に係る車両用横跳ね格納シートは、シートクッションおよびシートバックの組み合わせとしてなるシート本体を、所定の車体側支持部材に対する、その側方に延出された一体の連結アーム端部の枢支により、その横方向での跳ね上げを可能に連結、支持するとともに、このシート本体の所定格納形態における着座位置からのシート本体の格納、および格納位置から着座位置へのシート本体位置の復元を、モータの動力による、連結アーム端部の枢軸を支点としたその揺動のもとで行うものであり、所定の起動スイッチ操作による起動、および対応リミットスイッチによる停止の可能なモータを、シート本体部材に対する固定のもとでその内部に配設するとともに、連結アーム端部の枢軸と平行に軸支された、シート本体内の駆動シャフトに対する、所定の動力伝達手段を介したモータの動力伝達により、この駆動シャフトを、モータ出力端の回転方向に対応する方向に軸転駆動するものとし、かつ、この駆動シャフトにサポートリンクを一体に設け、このサポートリンクの先端部と所定の車体側支持部材との間に、所定の支持リンクをその各端部の枢支のもとで架設することにより、モータの動力による着座位置、格納位置間でのシート本体の揺動を確保可能としたことを、その最も主要な特徴としている。
また、この発明の請求項2においては、モータを、その出力端としてピニオンギヤを有するものとして、また、駆動シャフトを、セクタギヤを一体回動可能に有するものとして、それぞれ具体化している、そして、動力伝達手段を、このピニオンギヤに噛合可能な入力ギヤと、セクタギヤに噛合可能な出力ギヤとを少なくとも有する減速ギヤ機構としたことを、この請求項2での最も主要な特徴としている。
さらに、この発明の請求項3は、シートクッションに対する、所定格納形態へのシートバックの揺動到達を電気的に検出する形態検出スイッチを設け、シート本体の格納形態の形成がこの形態検出スイッチによって検出されたときのみ、起動スイッチによる、着座位置でのモータの起動を可能としたことを、その最も主要な特徴としている。
そして、この発明の請求項4は、シート本体をその着座位置に固定的に保持可能とするマニュアル解除式のロック手段を設けるとともに、このロック手段のロック解除を電気的に検出するロック解除検出スイッチを設け、このロック解除検出スイッチを起動スイッチとして兼用化することにより、着座位置でのロック手段に対するロック解除操作と起動スイッチによるモータ起動操作とを一括化したことを、その最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示す車両用横跳ね格納シートは、モータを、シート本体部材に対する固定のもとでそのシート本体内に配設する構成であるため、車両走行時の振動等によるガタツキが確実に防止されるという利点がある。
また、この請求項1は、モータの動力のもとで駆動シャフトを軸転駆動させれば足りるため、その構成の簡素化が十分にはかられるという利点がある。
さらに、この請求項1は、シートの左右方向中央に延びる可動部材を持たない構成であるため、シートクッションの形状、厚み、およびそのクッション性等に悪影響を与えることなくシート本体の揺動が得られるという利点がある。
また、この発明の請求項2は、ピニオンギヤをモータの出力端とするとともに、セクタギヤを駆動シャフトに一体的に設け、このピニオンギヤとセクタギヤとに噛合可能なギヤを持つ減速ギヤ機構として、動力伝達手段を具体化しているため、その構成の簡素化が確実にはかられるという利点がある。
そして、この発明の請求項3は、この倒伏検出スイッチによりシートバックの倒伏を検出したときのみ、着座位置でのモータの起動を可能としているため、格納始動時におけるモータおよびシートの安全性がより高く維持できるという利点がある。
さらに、この発明の請求項4は、ロック手段のロック解除を電気的に検出するロック解除検出スイッチを、モータに対する起動スイッチとして兼用化するため、その操作の容易化が確実にはかられるという利点がある。
その作動性能を損なうことなくモータのガタツキを防止するという目的を、構成の煩雑化等を伴うことなく実現可能とした。
図1および図2は、本発明の車両用横跳ね格納シート10の一部破断の概略斜視図、およびその機構部を主として示す、この横跳ね格納シートの一部破断の概略正面図であり、これらを見るとわかるように、この発明においては、その動力源となるモータ12が、シート本体部材となるシートクッションフレーム14に対する固定のもとで、シートクッション16内、つまりはシート本体18内に配されている。
図2に加えて図3を見るとわかるように、この横跳ね格納シート10においては、シートクッション16と、このシートクッション上への倒伏を可能に連結、支持されたシートバック20との組み合わせとしてシート本体18が形成されている。そして、図2、図3に加えて図1を見るとわかるように、シートクッション16の骨格をなすシートクッションフレーム14をシート本体部材として具体化し、このシートクッションフレーム、詳しくはそのアウタサイドフレーム14aにその基端の一体固定された連結アーム24の端部を、所定車体部材、たとえば車室側壁(単にボディとも称する)26に固定された一対のブラケット28に対し、枢軸30を介して回動可能に枢支、連結することにより、この横跳ね格納シート10は、その上下方向での揺動を可能に支持されている。
なお、この実施例においては、図3に二点鎖線で示すような、シートクッション16上へのシートバック20の倒伏形態を、この横跳ね格納シート10でのシート本体18の格納形態としている。そして、このシート本体18の格納形態におけるモータ12の起動により、このシート本体18を、図3および図4に示す着座位置と、図5に示す、車室側壁26に沿った格納位置との間で揺動させるものとして、この横跳ね格納シート10は構成されている。
ここで、図1および図4を見るとわかるように、この発明においては、このモータ12が、シート本体部材であるシートクッションフレーム14への固定のもとで配されている。そして、図2に示すように、シートクッションフレーム14に設けられた軸転可能な駆動シャフト32に対してその動力を伝達可能に、このモータからの動力伝達手段34は構成されている。
なお、この実施例において使用されるモータ12は、出力端にピニオンギヤ36を有するギヤドモータであるが、このギヤドモータの基本構造は公知であり、また一般的な市販品でもあるため、このギヤドモータに対する詳細な説明はここでは省略するものとする。
図1に加えて図4を見るとわかるように、このモータ12は、モータ固定用プレート38を介して、シートクッションフレーム14のフロントフレーム14bに対し、その内方に固定的に配されている。そして、図2および図4に示すように、このモータ固定用プレート38を介してフロントフレーム14bとの間に配置されたピニオンギヤ36に対し、種々のギヤの組み合わせとしてなる動力伝達手段34の入力ギヤ40を噛合させることによって、モータ12からの動力の取り出し、伝達は行われる。
なお、この動力伝達手段34は減速ギヤ機構としてなり、その出力ギヤ41は、駆動シャフト32に一体回動可能に設けられたセクタギヤ42に噛合されている。
このような構成であれば、モータ12の駆動に伴ったピニオンギヤ36の回転により、動力伝達手段の入力ギヤ40は回転される。そして、この回転力の伝達された出力ギヤ41がセクタギヤ42を対応方向に回動させるため、これにより、駆動シャフト32が対応方向に回動、つまりは軸転される。
ここで、この駆動シャフト32について説明する。図1を見るとわかるように、この駆動シャフト32は、連結アーム端部の枢軸30の軸線と平行となるように、シートクッションフレームのアウタサイドフレーム14aに設けられたブラケット44と、シートクッションフレームのフロントフレーム14bとの間に架設、軸支されており、そのフロントフレーム側の端部に、セクタギヤ42がその一体回動を可能に固定されている。
そして、図1および図4を見るとわかるように、この発明においては、この駆動シャフト32に、一対のサポートリンク46がその一体回動を可能に固着され、このサポートリンクの先端部と、所定の車体側支持部材、たとえば車室側壁のブラケット28との間に、一対の支持リンク48が、その各端部の枢支のもとで架設されている。
なお、この支持リンク48を車室側壁のブラケット28に枢支する枢軸50は、連結リンク端部の枢軸30に対する下部位置に配される。
この構成の横跳ね格納シート10の動作の概略を、ここで説明する。
シート本体18の格納時、シートバック20は、まず、たとえばリクライニング装置(図示しない)に対するロック解除操作のもとで、図3に一点鎖線で示すようにシートクッション16上に倒伏される。そして、シート本体18をその着座位置に固定的に保持するロック手段(図示しない)に対してロック解除操作を行うとともに、それに伴って起動スイッチ(図示しない)においてギヤドモータ12に対する起動操作を行うことにより、格納位置方向、つまり図4に一点鎖線矢印で示す方向へのシート本体18の揺動は開始される。
この、着座位置でのギヤドモータ12の駆動により、駆動シャフト32はサポートリンク46と共に図4中の反時計方向に回動、軸転する。すると、サポートリンク46の回動に伴う支持リンク48の従動により、シート本体18は、図6に示すように、連結アーム端部の枢軸30を支点としてその上方に揺動される。そして、さらにその揺動が進行し、シート本体18が、図5に示す、車室側壁26に沿った格納位置に到達すると、この到達を検出するリミットスイッチ(図示しない)によるOFF操作のもとで、ギヤドモータ12が停止される。
また、この図5の、シート本体18の格納位置において起動スイッチを操作すると、ギヤドモータ12の逆転駆動により、駆動シャフト32およびサポートリンク46は図中時計方向に回動、軸転する。そして、このサポートリンク46の回動に伴う支持リンク48の従動により、シート本体18が、連結アーム端部の支軸30を支点とした時計方向への揺動により、図6に示す位置を経由して図4に示す着座位置に到達すると、対応するリミットスイッチ(図示しない)によるOFF操作のもとで、ギヤドモータ12は停止される。
なお、この着座位置への到達後、シート本体18を手動のもとでさらに押下することにより、ロック手段はロックされる。
上記のように、この発明の車両用横跳ね格納シート10の構成であれば、ギヤドモータ12をシート本体部材であるシートクッションフレーム14に固定する構成であっても、シート本体18を着座位置、格納位置間で適切に揺動させることが可能となる。つまり、シート本体部材へのギヤドモータ12の固定が可能になることから、この発明によれば、車両走行時の振動等によるギヤドモータ12のガタツキが確実に阻止され、よって、異音の発生等に起因する乗員等への不快感の付与が十分に防止される。
また、この発明においては、ギヤドモータ12の動力のもとで、駆動シャフト32を軸転駆動させるとともに、この駆動シャフトの軸転駆動に伴ったサポートリンク46の回動、およびそれに伴う支持リンク48の従動により、シート本体18を着座位置、格納位置間で揺動させれば足りるため、その構成の簡素化が十分にはかられる。
さらに、この発明は、従来のリードスクリューのような、シートクッション16の左右方向中央に延びる可動部材を持たない構成であるため、シートクッションの形状、厚み、およびそのクッション性等に悪影響を与えることもなくなる。
そして、シート本体18の揺動時、および格納位置での保持時、このシート本体からの荷重は動力伝達手段34において受けることになるため、その剛性強化をはかるにあたっても、その全体的な大型化、重量化等を伴うことなく実行できる。従って、この構成によれば、大型化、重量化等を伴うことなく、より高い安全性を確保することが可能となる。
ここで、この実施例においては、連結アーム端部の枢支される車体側支持部材として、車室側壁に固定されたブラケット28を例示しているが、シート本体18を支持可能とする部材であれば足りるため、これに限定されず、たとえば、床体に固定されたブラケットやスライドレールのブラケット等を、ここでいう車体側支持部材として利用してもよい。
また、連結アーム24の固定されるシート側部材として、この実施例においてはシートクッションフレームのアウタサイドフレーム14aを例示しているが、シートクッション内に配された剛性の高い部材であれば足りるため、たとえば、シートクッションフレーム14に一体的に固定された付随部材等であってもよい。
さらに、この実施例においては、種々のギヤの組み合わせとしてなる減速ギヤ機構を、ギヤドモータ12からの動力を駆動シャフト32に伝達するための動力伝達手段34として具体化しているが、ギヤドモータからの動力を駆動シャフトに伝達すれば足りるため、これに限定されず、たとえばチェーン手段等を含む構成として、この動力伝達手段を形成してもよい。
しかしながら、ギヤドモータのピニオン36の回転力を駆動シャフトのセクタギヤ42に伝達する、減速ギヤ機構としてなる動力伝達手段34であれば、その構成の複雑化等を伴うことなく、その動力伝達が適切に行えるとともに、その減速により、シート本体18の揺動が適切に確保できるため、その動力伝達性能、およびシート本体の作動性能が確実に向上される。
また、この実施例においては、シートクッション16上へのシートバック20の倒伏形態を、シート本体18の格納形態として具体化しているが、これに限定されず、たとえば、シートクッションに対するシートバックのフラット後傾を、シート本体の格納形態としてもよい。
ところで、上記実施例においては詳細に説明していないが、シートクッション16に対する、所定格納形態へのシートバック20の揺動到達、たとえばシートクッション上へのシートバックの倒伏を電気的に検出する形態検出スイッチを設け、シート本体18の格納形態の形成、つまりはシートバックの倒伏がこの形態検出スイッチによって検出されたときのみ、起動スイッチによる、着座位置でのギヤドモータ12の起動を可能とするとよい。
図7に示すように、この形態検出スイッチ52は、シートバック20のヒンジ54周りに一体回動可能に設けられたカム56による押圧操作を可能に形成、配置され、図示のようなシートバックの倒伏に伴ったそのON操作のもとで、起動スイッチによるギヤドモータ12の起動操作を可能に構成される。
このような構成によれば、シートバック20の倒伏前、つまりシートバックの起立状態においては、誤って起動スイッチを操作したとしてもギヤドモータ12の起動は生じない。つまり、シート本体18の着座位置でのギヤドモータ12の誤動作を確実に阻止できるため、格納始動時におけるギヤドモータおよびシート本体の安全性がより高く維持できる。
なお、ここでは、シートクッション16上へのシートバック20の倒伏形態をシート本体18の格納形態と仮定したために、形態検出スイッチ52でのシートバックの倒伏を検出するものとして具体化したが、前述のようにこのシート本体の格納形態はシートバックのフラット後傾形態でもよいため、このような場合においては、フラット後傾位置へのシートバックの到達を検出可能に、カム56および形態検出スイッチは配設される。
また、シート本体18をその着座位置に固定的に保持する手段としては、たとえばマニュアル解除式のロック手段が設けられる。そこで、このロック手段のロック解除を電気的に検出するロック解除検出スイッチを設けるとともに、このロック解除検出スイッチを、起動スイッチとして兼用化することが好ましい。
図8に示すように、マニュアル解除式のロック手段57としては、たとえばキャッチユニット58とストライカ60との組み合わせが例示でき、図示のように、このキャッチユニットのロック解除レバー62の、ロック解除位置への到達によりON操作されるように、ロック解除検出スイッチ64は配置される。
なお、キャッチユニットのロック解除レバー62に連結された参照符号66の部材は、ロック解除操作時において牽引操作されるストラップであり、このストラップは、通常、シートクッション16の下部後方等に延出される。
この構成においては、ロック解除検出スイッチ64が起動スイッチを兼ねるため、キャッチユニット58に対するロック解除操作に伴った、ロック解除レバー62によるロック解除検出スイッチのON動作が、ギヤドモータ12に対する、起動スイッチによるON操作、つまり起動操作となる。
つまり、この構成によれば、シート本体18の着座位置における起動スイッチの操作が、ロック手段57に対するロック解除操作に伴われることになるため、単一のスイッチ操作で足りることから、その操作の容易化が確実にはかられる。
そして、ロック手段57のロック解除が起動スイッチによる起動操作に確実に伴われるため、ロック手段のロック解除前におけるギヤドモータ12の起動等のような、その誤動作が確実に防止可能となる。
なお、この実施例においては、ロック手段57としてキャッチユニット58とストライカ60との組み合わせを例示しているが、これに限定されるものではない。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
一般的には、1ボックス車やRV車等の自動車に搭載される横跳ね格納シートがその対象となるが、モータの動力によりその格納/復元を行う横跳ね式格納シートであれば足りるため、これに限定されず、たとえば他の車両の横跳ね格納シートに、この発明を応用してもよい。
この発明に係る車両用横跳ね格納シートの、その機構部を主とした概略部分斜視図である。 車両用横跳ね格納シートの、一部破断の概略正面図である。 車両用横跳ね格納シートの概略側面図である。 シート本体の背面から見た、着座位置における、この車両用横跳ね格納シートの概略縦断面図である。 シート本体の背面から見た、格納位置における、この車両用横跳ね格納シートの概略縦断面図である。 シート本体の背面から見た、揺動途中における、この車両用横跳ね格納シートの概略縦断面図である。 シート本体の格納形態における、この車両用横跳ね格納シートの、概略部分側面図である。 ロック解除状態における、この車両用横跳ね格納シートの、概略部分側面図である。
符号の説明
10 車両用横跳ね格納シート
12 モータ(ギヤドモータ)
18 シート本体
24 連結アーム
32 駆動シャフト
34 動力伝達手段
46 サポートリンク
48 支持リンク
52 形態検出スイッチ
64 ロック解除検出スイッチ

Claims (4)

  1. シートクッションおよびシートバックの組み合わせとしてなるシート本体が、所定の車体側支持部材に対する、その側方に延出された一体の連結アーム端部の枢支により、その横方向での跳ね上げを可能に連結、支持されるとともに、このシート本体の所定格納形態における着座位置からのシート本体の格納、および格納位置から着座位置へのシート本体位置の復元を、モータの動力による、連結アーム端部の枢軸を支点としたその揺動のもとで行うものとした車両用横跳ね格納シートにおいて、
    所定の起動スイッチ操作による起動、および対応リミットスイッチによる停止の可能な上記モータが、上記シート本体部材に対する固定のもとでその内部に配設されるとともに、上記連結アーム端部の枢軸と平行に軸支された、シート本体内の駆動シャフトに対する、所定の動力伝達手段を介したモータの動力伝達により、この駆動シャフトを、モータ出力端の回転方向に対応する方向に軸転駆動するものとし、
    この駆動シャフトにサポートリンクを一体に設け、このサポートリンクの先端部と所定の車体側支持部材との間に、所定の支持リンクをその各端部の枢支のもとで架設することにより、上記モータの動力による着座位置、格納位置間でのシート本体の揺動を確保可能としたことを特徴とする車両用横跳ね格納シート。
  2. 前記モータがその出力端としてピニオンギヤを有してなるギヤドモータであるとともに、前記駆動シャフトがセクタギヤを一体回動可能に有して形成、軸支され、
    前記動力伝達手段が、このピニオンギヤに噛合可能な入力ギヤと、セクタギヤに噛合可能な出力ギヤとを少なくとも有する減速ギヤ機構として形成された請求項1記載の車両用横跳ね格納シート。
  3. 前記シートクッションに対する、所定格納形態への前記シートバックの揺動到達を電気的に検出する形態検出スイッチを設け、
    前記シート本体の格納形態の形成がこの形態検出スイッチによって検出されたときのみ、前記起動スイッチによる、着座位置での前記モータの起動を可能とした請求項1または2記載の車両用横跳ね格納シート。
  4. 前記シート本体をその着座位置に固定的に保持可能とするマニュアル解除式のロック手段を設けるとともに、このロック手段のロック解除を電気的に検出するロック解除検出スイッチを設け、
    このロック解除検出スイッチを前記起動スイッチとして兼用化することにより、着座位置でのロック手段に対するロック解除操作と起動スイッチによるモータ起動操作とを一括化した請求項1ないし3のいずれか記載の車両用横跳ね格納シート。
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