JP2007112189A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波から高周波まで全域のハンドル振動を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング制御装置を得る。
【解決手段】運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段1と、少なくとも上記操舵トルクに応じた補助トルクを発生するモータ8と、上記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段9と、上記操舵トルク検出手段の出力及び上記モータ電流検出手段の出力から上記モータのモータ角速度振動成分を推定するモータ振動推定手段10と、上記モータの角度を検出するモータ角度検出手段5と、上記モータ角度検出手段の出力を微分し、上記モータのモータ角速度振動を演算するモータ振動演算手段14と、上記モータ振動推定手段の出力及び上記モータ振動演算手段の出力から、ステアリング系の振動を抑制する制御量を演算する振動抑制制御手段4、17を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータにより操舵力を補助する電動パワーステアリング制御装置に関するものである。
電動式パワーステアリング装置は、運転者がハンドルを回転させることによって生じる操舵トルクを操舵トルク検出手段によって検出し、この検出されたトルクの値に応じた電流を、ステアリング装置の機構に噛み合って配置された電動モータに印加することにより上記電動モータを回転駆動し、運転者による操舵トルクを補助するために必要なアシストトルクを発生させ、転舵を行うものである。
また、自動車が悪路を走った場合や、シミーと呼ばれるホイールバランスのずれに伴う路面振動がハンドルに伝わることによって生じるハンドル振動を抑制するため、従来は、機械的なダンパをステアリング機構に配置する等、高価な機械部品を使用して、ハンドル振動の問題を解決してきた。
一方、高価な機械部品を使用しない手法として、例えば、特開2000−168600号公報(以下、特許文献1という。)において、ハンドル振動を改善する方法が提案されている。
この特許文献1に示される従来装置は、図5に示すように、トルクセンサ1で検出されたトルクセンサ出力をトルクセンサHPF11に通して操舵周波数成分を除去したトルクHPF出力と、電流検出器9で検出された駆動電流検出値を駆動電流HPF15に通して操舵周波数成分を除去した駆動電流HPF出力とに基づいて、モータ回転速度を推定する回転速度オブザーバ10を設けるとともに、オブザーバダンピング制御器4において、上記回転速度オブザーバ出力に基づいてダンピング電流を演算するようにして、運転者に不快なハンドル振動を抑制するように構成されている。
特開2000−168600号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、発振周波数である30Hz以上の高周波ハンドル振動では、ハンドル角の振動や、路面反力変動が無視できるため、モータをばね特性を有するトルクセンサに支えられた振動系とみなしてオブザーバを構築することで、回転速度オブザーバが精度よくモータ角速度を推定することができ、ハンドル振動抑制効果が高かったが、シミー振動などが発生する10Hz〜20Hzの低周波振動に関しては、ハンドル角の振動や、路面反力変動が無視できなくなるため、回転速度オブザーバの推定精度が低下し、ハンドル振動抑制効果が十分得られないといった問題点があった。
この発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、運転者に不快なトルク振動を感じさせることなく、低周波から高周波まで全域のハンドル振動を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる電動パワーステアリング制御装置は、運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、少なくとも上記操舵トルクに応じた補助トルクを発生するモータと、上記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、上記操舵トルク検出手段の出力及び上記モータ電流検出手段の出力から上記モータのモータ角速度振動成分を推定するモータ振動推定手段と、上記モータの角度を検出するモータ角度検出手段と、上記モータ角度検出手段の出力を微分し、上記モータのモータ角速度振動を演算するモータ振動演算手段と、上記モータ振動推定手段の出力及び上記モータ振動演算手段の出力から、ステアリング系の振動を抑制する制御量を演算する振動抑制制御手段を備えたものである。
また、この発明に係わる電動パワーステアリング制御装置は、上記モータ振動推定手段で推定する周波数帯域をある周波数以上に制限する低周波制限手段と、上記モータ振動演算手段で演算する周波数帯域をある周波数以下に制限する高周波制限手段とを備え、上記振動抑制制御手段は、上記周波数帯域を制限されたモータ振動推定手段出力及びモータ振動演算手段出力から、ステアリング系の振動を抑制する制御量を演算するようにしたものである。
この発明の電動パワーステアリング制御装置によれば、低周波から高周波まで全域のハンドル振動を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング制御装置を得る事ができる。
また、この発明の電動パワーステアリング制御装置によれば、高周波では精度よくモータ角速度が求められる回転速度オブザーバで推定する周波数帯域をある周波数以上に制限し、低周波では精度よくモータ角速度が求められるレゾルバ角度信号を微分したモータ角速度演算値の周波数帯域をある周波数以下に制限することによって、低周波帯域での回転速度オブザーバの推定精度低下の弊害および、高周波帯域でのモータ角速度演算値の弊害を低減させることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について添付図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。
尚、この発明はマイコンのソフトウェアのみで従来技術の上記問題点を解決可能であり、ハードウェアについては従来公知の電動式パワーステアリング装置を用いることができるので、その説明は省略する。
図1において、1は、運転者が操舵した場合の操舵トルクを検出するトルクセンサ、2は、トルクセンサ1の出力を位相補償してその周波数特性を改善する位相補償器、3は、位相補償されたトルクセンサ1の出力に基づいて、操舵トルクを補助する補助トルク電流を演算するトルク制御器、である。
10はモータ回転速度を推定する回転速度オブザーバであって、トルクセンサ1の出力をトルクハイパスフィルタ(以下、トルクHPFという。)11に通して操舵周波数成分を除去したトルクHPF出力と、電流制御器9で検出された駆動電流検出値を駆動電流ハイパスフィルタ(以下、駆動電流HPFという)15に通して操舵周波数を除去した駆動電流HPF出力とに基づいて、モータの慣性モーメントを慣性項、トルクセンサの剛性をバネ項とする振動方程式に対して構成されている。
4は、回転速度オブザーバ10の出力からオブザーバダンピング電流を演算するオブザーバダンピング制御器である。
12は、角度検出器5で検出されたモータ角を微分する微分器、14は、微分器12で微分されたモータ回転速度の移動平均を演算する移動平均器、17は、移動平均器14の出力を回転速度ハイパスフィルタ(以下、回転速度HPFという。)16に通して操舵周波数を除去した回転速度HPF出力に基づいてレゾルバダンピング電流を演算するレゾルバダンピング制御器、19は、移動平均器14の出力を回転速度ローパスフィルタ(以下、回転速度LPFという。)18に通して操舵周波数以上を除去した回転速度LPF出力に基づいて粘性補償電流を演算する粘性補償器、6は、トルク制御器3で演算された補助トルク電流、オブザーバダンピング制御器4で演算されたオブザーバダンピング制御電流、レゾルバダンピング制御器17で演算されたレゾルバダンピング制御電流、粘性補償器19で演算された粘性補償電流を加算し、目標電流を演算する加算器である。
また、7は電流制御器であり、アシストトルクを発生すべく、電流検出器9で検出したモータ8に通電される駆動電流検出値が上記目標電流に一致するように、モータ8の端子に印加する駆動電圧指令値を設定して、例えばPWM信号として出力する。
ここで、上記操舵成分除去手段であるトルクHPF11、駆動電流HPF15、回転速度HPF16について説明する。
一般に運転者が操舵可能な周波数は5Hz程度以下である。また、例えばレーンチェンジ時の操舵周波数は0.2Hz付近であり、通常はこのような低周波の操舵を行うケースが多い。これに対し、サスペンションの共振などで起こるシミー振動の周波数帯域は10〜20Hz、ステアリング発振を生じやすい周波数帯域は30Hz以上であり、回転速度オブザーバ10の入力及び、レゾルバダンピング制御器17の入力はハイパスフィルタを通すことにより、低周波成分である操舵による成分を除去できる。
次に、オブザーバダンピング制御器4とレゾルバダンピング制御器17について説明する。
オブザーバダンピング制御器4の入力である回転速度オブザーバ10は、発振周波数以上では、ハンドル角の振動や、路面反力変動が無視できるため、モータをばね特性を有するトルクセンサに支えられた振動系とみなしてオブザーバを構築したものである。
このため、発振周波数以上の高周波振動では、精度よくモータ角速度を推定することができるが、発振周波数以下の低周波振動に関しては、ハンドル角の振動や、路面反力変動が無視できなくなるため、回転速度オブザーバの推定精度は低下する。
また、レゾルバダンピング制御器17の入力である角度検出器5の出力を微分して演算される微分器12の出力は、微分による高周波ノイズが乗りやすいため、移動平均器14を通して用いなければならず、発振周波数以下の低周波では位相ズレが小さいが、発振周波数以上の高周波では位相ズレが大きくなるという特性がある。
従って、これら2つのダンピング制御器を組み合わせることによって、広い周波数帯域で振動を抑制することができる。
次に、粘性補償器19について説明する。粘性補償器19は操舵周波数帯域にある車両固有振動周波数付近での収斂性を高めるために、例えば、特開平8‐175404号公報で述べられているように、従来から行われていた制御であり、ハンドル保舵時から手放しするような場合のハンドルのふらつきを抑制することができる。
この粘性補償は操舵周波数帯域で用いられるため、回転速度LPF18によって、操舵周波数帯域に限定して補償を行っている。しかし、操舵周波数帯域での補償器であり、操舵フィーリングに影響がないように粘性補償を設定しなければならず、高周波のダンピング制御の制御量とは異なる大きさであるため、ダンピング制御と粘性補償は別系統で設計しなければならない。
次に、上記のように構成された実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置の動作について、図2のフローチャートに基づいて説明する。
尚、この実施の形態1が従来の技術と異なる点は、オブザーバダンピング制御器4とレゾルバダンピング制御器17を組み合わせて振動抑制するアルゴリズムであり、モータ8に通電する駆動電流の制御に関しては、PID式の電流フィードバック制御、あるいは、目標電流とモータ回転信号とに基づくオープンループ制御等の一般的に行われる制御を、デジタル制御あるいはアナログ制御のいずれかの方式に実施してもよい。したがって、以下では目標電流演算手段13におけるモータ8の目標電流を演算するまでのアルゴリズムに限定して説明を行う。
まず、ステップS101で、トルクセンサ1からのトルクセンサ出力をマイコンに読み込みメモリに記憶し、ステップS102で、駆動電流検出器9からの駆動電流検出値を読み込みメモリに記憶する。
次に、ステップS103で位相補償器2により、メモリに記憶されたトルクセンサ出力を読み込み位相補償演算を行い、位相補償器出力としてメモリに記憶する。
ステップS104では、トルク制御器3により、メモリに記憶された位相補償器出力を読み込み、補助トルク電流をマップ演算し、メモリに記憶する。
ステップS105では、トルクHPF11により、メモリに記憶されたトルクセンサ出力を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、トルクHPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS106では、駆動電流HPF15により、メモリに記憶された駆動電流検出値を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、駆動電流HPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS107では、回転速度オブザーバ10において、メモリに記憶されたトルクHPF出力と駆動電流HPF出力とを読み込んだ後、回転速度オブザーバ出力を演算しメモリに記憶する。
次に、ステップS108では、オブザーバダンピング制御器4により、回転速度オブザーバ出力を読み込み、オブザーバダンピング制御器4で設定したゲインを乗じてオブザーバダンピング電流値として、メモリに記憶する。
ステップS109では、角度検出器5からのモータ角度検出値を読み込み、メモリに記憶する。
ステップS110では、微分器12にてモータ角度検出値を読み込み、モータ角速度前回値との差分によって微分演算し、モータ角度微分値として、メモリに記憶し、モータ角度検出値をモータ角度前回値としてメモリに記憶する。
ステップS111では、モータ角度微分値を移動平均器14によって移動平均し、移動平均出力としてメモリに記憶する。
ステップS112では、回転速度HPF16により、移動平均出力を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、移動平均HPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS113では、レゾルバダンピング制御器17により、移動平均HPF出力を読み込み、レゾルバダンピング制御器17で設定したゲインを乗じてレゾルバダンピング電流値としてメモリに記憶する。
ステップS114では、回転速度LPF18により、移動平均出力を読み込み、ローパスフィルタに通し、操舵周波数成分以上を除去した後、移動平均LPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS115では、粘性補償器19により、移動平均LPF出力を読み込み、粘性補償器19で設定したゲインを乗じて粘性補償電流値としてメモリに記憶する。
ステップS116では、加算器6により、上記メモリに記憶された補助トルク電流とオブザーバダンピング電流と、レゾルバダンピング電流と、粘性補償電流とを加算し、目標電流としてメモリに記憶する。
上記ステップS101からS116までの動作を制御サンプリング毎に繰り返し、モータ8の目標電流を演算する。
なお、上記実施の形態1では、補助トルク電流をマップ演算で求め、オブザーバダンピング電流、レゾルバダンピング電流、粘性補償電流は、ゲインを乗じる演算によって求める構成としたが、補助トルク電流、オブザーバダンピング電流、レゾルバダンピング電流、粘性補償電流をともに、マップ演算あるいはゲインを乗じる演算のいずれかの演算方法によって求めてもよい。
また、上記実施の形態1では位相補償器2をデジタルで構成したが、アナログで構成してもよい。あるいは、位相補償器2をデジタルとアナログとを両方組み合わせた複数段の位相補償器としてもよい。この場合、S101はトルクセンサ1の出力ではなく、トルクセンサ1の出力を位相補償したアナログの位相補償器の出力を読み込んでメモリに記憶する動作を行うことになる。
位相補償器をアナログのみで構成する場合はS103の演算が不要になる。
また、位相補償器2をなくして、トルクセンサ出力から補助トルク電流を求めてもよい。この場合、S103のステップはなくなり、S104のステップはトルクセンサ出力から補助トルク電流を求めるようになる。
また、角度検出器5は、磁気式、光学式等、角度が検出できるセンサであれば、どのような構成でもよい。
移動平均器14は、微分器出力の前回値と、今回値から平均値を演算してもよく、微分器出力の二〜数十回前から今回値までの平均値で演算してもよく、また、加重平均で演算してもよい。また、移動平均器14の代わりに、高周波帯域を遮断するローパスフィルタで構成してもよい。また、移動平均器14は、移動平均とローパスフィルタを組み合わせて構成してもよい。
また、操舵周波数除去手段であるトルクHPF11、駆動電流HPF15、回転速度HPF18は、操舵周波数の上限値であるたとえば5Hz等の操舵周波数以下を除去するように設定してもよい。
さらに、上記実施の形態1では、トルク制御器3の出力、オブザーバダンピング制御器4の出力、レゾルバダンピング制御器17の出力、粘性補償器19の出力とから目標電流を求める構成としたが、従来例と同様、摩擦補償制御器および、慣性補償制御器とを備えた補償電流制御器を付加し、摩擦補償制御器出力や慣性補償制御器出力をさらに加えて目標電流を求めるような構成としてもよいことはいうまでもない.
このように、この発明の実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置によれば、低周波では精度よくモータ角速度が求められるレゾルバ角度信号を微分したモータ角速度演算値と、高周波では精度よくモータ角速度が求められる回転速度オブザーバでのモータ角速度推定値を組み合わせて振動抑制制御をおこなうことで、低周波から高周波まで全域の振動を効果的に抑制することができる。
また、ドライバが操舵可能な上限周波数及び車両固有振動周波数の上限値以下の周波数帯域を除去する操舵成分除去手段を備えることで、操舵フィーリングに影響を及ぼすことなく、振動を抑制することができ、特に、操舵成分除去手段で除去する周波数の上限を、人間の操舵可能周波数の最大値である5Hz以上とすることによって、どんなドライバに関しても操舵フィーリングに影響を及ぼすことなく、振動を抑制することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図中、図1との同一符号は、同一あるいは相当部分を示すものとする。
実施の形態1では、回転速度オブザーバ10の入力は、トルクHPF11の出力と駆動電流HPF15の出力で構成されていたが、この実施の形態2は、図3に示すように、回転速度オブザーバ10の入力を角度ハイパスフィルタ(以下、角度HPFという。)20の出力と、駆動電流HPF15の出力から構成するようにしたものである。
また、実施の形態1では、レゾルバダンピング制御器17の入力は回転速度HPF16の出力であったが、この実施の形態2においては、回転速度HPF16の出力をレゾルバローパスフィルタ(以下、レゾルバLPFという。)21に入力し、レゾルバHPF21の出力をレゾルバダンピング制御器17に入力するようにしたものである。
ここで、レゾルバLPF21について説明する。
実施の形態1でも述べたように、角度検出器5の出力を微分して演算される微分器12の出力は、微分による高周波ノイズが乗りやすく、移動平均器14を通して用いなければならないため、発振周波数以下では位相ズレが小さいが、発振周波数以上の高周波帯域では位相ズレが大きくなるという特性がある。
そこで、発振周波数以上での高周波帯域での影響を小さくするため、レゾルバLPF21で高周波帯域を除去することにより、レゾルバダンピング制御器17での周波数帯域を限定させ、オブザーバダンピング制御器4との干渉を避けようとするものである。
次に、上記のように構成された実施の形態2の電動パワーステアリング制御装置の動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
なお、この実施の形態2においても上記実施の形態1と同様に、目標電流演算手段13により目標電流を演算するまでのアルゴリズムに限定して説明を行う。
まず、ステップS201で、トルクセンサ1からのトルクセンサ出力をマイコンに読み込みメモリに記憶し、ステップS202で角度検出器5からのモータ角度検出値を読み込みメモリに記憶する。
次に、ステップS203で電流検出器9からのモータ電流検出値を読み込み、メモリに記憶する。
S204では、位相補償器2により、メモリに記憶されたトルクセンサ出力を読み込み位相補償演算を行い、位相補償器出力としてメモリに記憶する。
ステップS205では、トルク制御器3により、メモリに記憶された位相補償器出力を読み込み、補助トルク電流をマップ演算し、メモリに記憶する。
ステップS206では、駆動電流HPF15により、メモリに記憶された駆動電流出力を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、駆動電流HPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS207では、角度HPF20により、メモリに記憶されたモータ角度検出値を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、モータ角度HPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS208では、回転速度オブザーバ10において、メモリに記憶された駆動電流HPF出力とモータ角度HPF出力とを読み込んだ後、回転速度オブザーバ出力を演算しメモリに記憶する。
次に、ステップS209では、オブザーバダンピング制御器4により、回転速度オブザーバ出力を読み込み、オブザーバダンピング制御器4で設定したゲインを乗じてオブザーバダンピング電流値として、メモリに記憶する。
ステップS210では、微分器12により、モータ角度検出値を読み込み、微分し、モータ角度微分値として、メモリに記憶する。
ステップS211では、モータ角度微分値を移動平均器14によって移動平均し、移動平均出力としてメモリに記憶する。
ステップS212では、回転速度HPF16により、移動平均出力を読み込み、ハイパスフィルタに通し、操舵周波数成分を除去した後、移動平均HPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS213では、レゾルバLPF21により、移動平均HPF出力を読み込み、ローパスフィルタに通し、高周波成分を除去した後、レゾルバLPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS214では、レゾルバダンピング制御器17により、レゾルバLPF出力を読み込み、レゾルバダンピング制御器17で設定したゲインを乗じてレゾルバダンピング電流値としてメモリに記憶する。
ステップS215では、回転速度LPF18により、移動平均出力を読み込み、ローパスフィルタに通し、操舵周波数成分以上を除去した後、移動平均LPF出力としてメモリに記憶する。
ステップS216では、粘性補償器19により、移動平均LPF出力を読み込み、粘性補償器19で設定したゲインを乗じて粘性補償電流値としてメモリに記憶する。
ステップS217では、加算器6により、上記メモリに記憶された補助トルク電流とオブザーバダンピング電流と、レゾルバダンピング電流と、粘性補償電流とを加算し、目標電流としてメモリに記憶する。
上記ステップS201からS217までの動作を制御サンプリング毎に繰り返し、モータ8の目標電流を演算する。
なお、上記実施の形態2においては、レゾルバLPF21によって、レゾルバダンピング制御器17の高周波帯域を遮断し、オブザーバダンピング制御器4との干渉を抑える構成としていたが、レゾルバLPF21の高周波帯域遮断周波数を高くし、オブザーバダンピング制御器4での振動抑制周波数帯域と一部重複させるように構成してもよい。
また、上記実施の形態2では、回転速度HPF16の出力をレゾルバLPF21に入力する構成としていたが、回転速度HPF16と、レゾルバLPF21をまとめて回転速度バンドパスフィルタとして構成してもよい。
この場合、ステップS212とステップS213は、まとまって移動平均出力を回転速度バンドパスフィルタに通し、回転速度バンドパスフィルタ出力として、メモリに記憶することとなる。そして、ステップS214は、回転速度バンドパスフィルタ出力からレゾルバダンピング電流を求めることとなる。
以上のように、この発明の実施の形態2の電動パワーステアリング制御装置によれば、
回転速度オブザーバの入力信号を角度検出器と駆動電流検出器とから構成することによって、振動抑制制御を電流検出器と角度検出器の2つのセンサ信号のみで行うことができる。
また、高周波では精度よくモータ角速度が求められる回転速度オブザーバで推定する周波数帯域をある周波数以上に制限し、低周波では精度よくモータ角速度が求められるレゾルバ角度信号を微分したモータ角速度演算値の周波数帯域をある周波数以下に制限することによって、低周波帯域での回転速度オブザーバの推定精度低下の弊害および、高周波帯域でのモータ角速度演算値の弊害を低減させることができる。
さらにまた、周波数帯域を制限されたモータ振動推定手段及び、モータ振動演算手段において、モータ振動推定手段の周波数帯域を制限する周波数が、モータ振動演算手段の周波数帯域を制限する周波数以下になるように設定することで、制限周波数付近での振動抑制効果を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係わる電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1のアルゴリズムを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係わる電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2のアルゴリズムを示すフローチャートである。 従来の電動式パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1:トルクセンサ、 2:位相補償器、 3:トルク制御器、
4:オブザーバダンピング制御器、 5:角度検出器、 6:加算器、
7:電流制御器、 8:モータ、 9:電流検出器、 10:回転速度オブザーバ、
11:トルクHPF、 12:微分 器、 13:目標電流演算手段、
14:移動平均器、 15:駆動電流HPF、 16:回転速度HPF、
17:レゾルバダンピング制御器、 18:回転速度LPF 19:粘性補償器、
20:角度HPF、 21:レゾルバLPF。

Claims (7)

  1. 運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、少なくとも上記操舵トルクに応じた補助トルクを発生するモータと、上記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、上記操舵トルク検出手段の出力及び上記モータ電流検出手段の出力から上記モータのモータ角速度振動成分を推定するモータ振動推定手段と、上記モータの角度を検出するモータ角度検出手段と、上記モータ角度検出手段の出力を微分し、上記モータのモータ角速度振動を演算するモータ振動演算手段と、上記モータ振動推定手段の出力及び上記モータ振動演算手段の出力から、ステアリング系の振動を抑制する制御量を演算する振動抑制制御手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 上記モータ振動推定手段は、上記モータ電流検出手段の出力と、上記操舵トルク検出手段に代わる上記モータ角度検出手段の出力とからモータ角速度振動成分を推定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  3. 上記モータ振動推定手段で推定する周波数帯域をある周波数以上に制限する低周波制限手段と、上記モータ振動演算手段で演算する周波数帯域をある周波数以下に制限する高周波制限手段とを備え、上記振動抑制制御手段は、上記周波数帯域を制限されたモータ振動推定手段出力及びモータ振動演算手段出力から、ステアリング系の振動を抑制する制御量を演算するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  4. 上記モータ振動推定手段の周波数帯域を制限する周波数が、上記モータ振動演算手段の周波数帯域を制限する周波数以下になるように設定することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  5. 上記振動抑制制御手段の入力または出力から、ドライバが操舵可能な上限周波数及び車両固有振動周波数のいずれか高いほうの周波数以下の周波数帯域を除去する操舵成分除去手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置。
  6. 上記操舵成分除去手段で除去する周波数の上限を5Hz以上とすることを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング制御装置.
  7. 上記振動抑制制御手段は、上記モータ振動推定手段の出力からオブザーバダンピング電流を演算するオブザーバダンピング制御器と、上記モータ振動演算手段の出力からレゾルバダンピング電流を演算するレゾルバダンピング制御器を備えたことを特徴とずる請求項
    1〜請求項6のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置。
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