JP2007110509A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力された画像データについて、色ずれの補正と解像度の変更とを好適に実行する。
【解決手段】画像形成装置または画像処理装置が、色ずれと解像度の変換とを画素単位で同時並行的に実行する。すなわち、これらの装置は、画像データの全てにわたって色ずれの補正が済んでから解像度を変換することはない。また、これらの装置は、画像データの全てにわたって高解像度化してから色ずれの補正を行なうこともない。
【選択図】図3

Description

本発明は、それぞれ色の異なる像を順次重ねてカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、それぞれ色の異なる像を順次重ねてカラー画像を形成する画像形成装置が提案されている。このようなカラー画像形成装置では、いずれかの色の画像の形成位置が他の色の画像の形成位置とずれることで、いわゆる色ずれが発生するおそれがある。
この色ずれを低減する方法としては、光路を機械的に補正する方法や、画像に対して座標変換などの画像処理を行なうことによって補正する方法がある。前者(機械的補正方法)は、光路内のミラー等を高精度で可動させるための部材が必要となるため、高コスト化を招く。また、前者は、補正の完了までに時間がかかるため、頻繁に補正を行なうことが不可能である。さらに、光路長のずれは、機械の昇温などにより時間とともに変化することがある。そのため、このような場合には、光路を補正することで、色ずれを防止するのは難しい。後者(画像処理的方法)としては、特許文献1や特許文献2に記載された発明がある。
特開平8−85237号公報 特開平6−131451号公報
ところで、色ずれの補正の要求に加えて、高解像度化の要求もある。特許文献2によれば、一の画像データの全体について、色ずれ補正が完了したした後で高解像度化する発明が示されている。解像度を変換する前の画像データは、高解像度化された画像データと比較し、データサイズが小さい。よって、この発明によれば、システムの高速化を必要とすることなく、所定のスループットを確保できる利点がある。
しかしながら、一の画像データの全体について色ずれ補正を行った後で、高解像度化を行なうと、画像にジャギーが出ることがあり、画質が劣化してしまう(図12(a))。
反対に、一の画像データの全体について高解像度化を行った後で、色ずれ補正を行なうと、シャギー等を抑制できる(図12(b))利点がある。しかしながら新たな問題も生じる。一般に、高解像度化された画像データのサイズはオリジナルの画像データのサイズよりも相対的に大きくなってしまう。よって、色ずれ補正を行なうためには、相対的に大きなラインバッファが必要となり、高コストの要因となってしまう。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明によれば、例えば、入力された画像データを構成する複数の画素データについて、色ずれを画素単位で補正しながら、解像度をN(Nは、2以上の整数)倍の解像度に変更する。
本発明によれば、色ずれと解像度の変換とを画素単位で同時並行的に実行することで、高コスト化を抑制している(図12(c))。すなわち、本発明は、画像データの全てにわたって色ずれの補正が済んでから解像度を変換することはない。また、本発明は、画像データの全てにわたって高解像度化してから色ずれの補正を行なうこともない。これによって、システムの大幅な高速化やラインバッファのサイズの大幅な増大といった課題を同時に回避できるといった優れた効果を奏しよう。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1の実施形態]
図1は、実施形態に係るカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。この画像形成装置1は、4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタである。なお、本発明は、ここで例示する画像形成装置にのみ限定されることはない。すなわち、本発明は、色ずれの発生しうる画像形成装置であれば同様に適用できることは言うまでもない。また、画像形成装置1は、プリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置および複合機などとして実現されてもよい。
画像形成部には、転写材を搬送するための転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって張設されている。転写搬送ベルト10は、いわゆる中間転写ベルトであってもよい。転写搬送ベルト10の搬送面に対向して4個の感光体ドラム14Cないし14Kが並列に配置されている。感光体ドラム14は、いわゆる像担持体として機能する。
画像形成部の一部である現像ユニット52C〜52K(以下、現像ユニット52)は、感光体ドラム14Cないし14K(以下、感光体ドラム14)を備えている。なお、参照番号に含まれているサフィックスであるC、Y、MおよびKは、それぞれトナーの色(シアン、イエロー、マゼンタ、黒)に対応している。一様に帯電した各感光体ドラム14には、レーザスキャナを備える露光ユニット51C〜51K(以下、露光ユニット51)からレーザ光が照射される。これにより、感光体ドラム14の周面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像剤(例:トナー)によって現像処理されることで、トナー像(現像)が形成される。
転写部材57C〜57K(以下、転写部材57)のそれぞれが、各感光体ドラム14に対して対向する位置に配置されている。各感光体ドラム14の周面上に形成されたそれぞれ色の異なるトナー像が、対応する転写部材57によって転写材に順次転写される。もし、各トナー像の画像形成位置が相対的にずれていると、いわゆる色ずれ(レジストレーションずれ)が発生する。
図2は、実施形態に係る画像形成コントローラの一例を示す図である。上述した画像形成部201には、画像形成コントローラ202によって画像信号が供給される。
画像形成部201に備えられる色ずれ量記憶部203C、203M、203Y、203K(以下、色ずれ量記憶部203)は、それぞれ、色ずれ量を記憶している。色ずれ量記憶部203に記憶される色ずれ量は、画像形成装置1の製造工程において測定されてもよいし、あらかじめ決定された固定値であってもよい。画像形成装置1が、色ずれ量を検出する検出ユニットを備えている場合は、この検出によってより検出された色ずれ量であってもよい。このような検出ユニットは、各色ごとにずれを測定するための所定のパターンを感光体ドラム14上に形成し、光学センサ等により、色ずれ量を検出する。検出された色ずれ量は、記憶部203に記憶される。なお、色ずれ量そのものが記憶されている必要はなく、色ずれ量を補正できるのに役立つ、当該色ずれ量に関連する情報が記憶されていれば十分である。記憶部203には、例えば、後述する主走査線のずれ量の情報が記憶されてもよい。
画像展開部204は、印刷データ(例:PDLデータ)をラスター画像データへと展開する。ラスター画像データは、RGBデータとしてドットごとに出力される。色変換部205は、RGBデータを、画像形成部202で処理可能な現像剤による空間のデータ(例:CMYKデータ)に変換する。
ビットマップメモリ206は、印刷処理を行なうCMYKデータを一旦蓄積する記憶ユニットである。ビットマップメモリ206は、は、例えば、1ページ分の画像データを蓄積するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリとして実現されよう。
補正量演算部207C、207M、207Y、207K(以下、補正量演算部207)は、色ずれ量記憶部203に蓄積された主走査線のずれ量の情報に基づき、色ずれの補正量を算出する。例えば、補正量演算部207は、ドット(画素)ごとに、色ずれ補正・解像度変換部208C、208M、208Y、208K(以下、補正変換部208)から指定された主走査方向の座標情報を用いて、副走査方向の補正量を算出する。なお、算出された補正量は、補正変換部208にそれぞれ出力される。補正量演算部207では、入力された画像の解像度ではなく、出力される画像の解像度をもとにして副走査方向の色ずれ補正量を算出する。
補正変換部208は、主走査線の傾きや歪みによる色ずれを補正しながら、解像度の変換を実行する。すなわち、補正変換部208は、補正量演算部207から得られる画素ごとの色ずれ補正量に基づいて、ビットマップメモリ206に蓄積されたビットマップデータの読み出しタイミングを調整したり、画素ごとの露光量を調整したりする。このように、読み出しタイミングや露光量を調整することで、各色のトナー像を転写材に転写したときに発生する色ずれを低減することができる。
ハーフトーン処理部209C、209M、209Y、209K(以下、ハーフトーン処理部209)は、補正変換部208から出力される画像データにハーフトーン処理を実行する。PWM(パルス幅変調)ユニット210C、210M、210Y、210Kは、ハーフトーン処理された画像データをパルス幅変調して露光ユニット51のレーザに供給する。
なお、本実施形態では、ビットマップメモリ206から1ライン分の画素データが読み出されるたびに、補正変換部208からはNライン分の画素データが出力されることになる。これによって、縦方向の解像度が2倍となる。なお、横方向の解像度についても、補正変換部208が、N倍に変換してもよい。
図3は、実施形態に係る補正変換部の例示的なブロック図である。座標カウンタ301は、処理対象となっている画素データの座標をカウントするユニットである。カウントされた座標の値は、座標変換部302と補間演算部304などに出力される。座標変換部302は、ビットマップメモリ206から読み出した画素データについて、画素単位で色ずれ量を補正する。なお、座標の補正された画素データからなるビットマップデータは、ラインバッファ303に転送される。
ラインバッファ303には、先行する1ライン分の画素データを蓄積するラインバッファメモリ306と、階調補正処理を行なう座標の画素データを保持するレジスタ305を含む。補間演算部304は、色ずれが補正され、かつ、N倍の解像度に変換された画像データについて補間演算(例:横方向の解像度の変換や階調処理など)を実行する。なお、補間演算を実行しない場合は、補間演算部304やレジスタ305が省略されてもよい。
図4は、感光体ドラム14における主走査線のずれを説明するための図である。主走査線とは、主走査方向に沿って伸びる直線をいう。一般に、露光ユニット51から出力されるレーザ光は、主走査方向に沿って走査される。すなわち、主走査線は、レーザ光の軌跡である。なお、主走査方向(図中のx軸方向)は、副走査方向(図中のy軸方向)と直交していることはいうまでもない。副走査方向は、感光体ドラム14の回転方向と一致している。
理想的な主走査線401は、種々の原因によって、歪曲した主走査線402となってしまう。この原因としては、例えば、感光体ドラム14の位置精度や径のずれ、および各露光ユニット51における光学系の位置精度のずれなどがある。
図2において、歪曲した主走査線402は、右上がりの傾きを有した湾曲線となっている。このような主走査線の傾きや湾曲が、何れかの色の画像ステーションにおいて存在する場合、転写材に形成されたカラー画像に色ずれが発生する。
本実施形態では、主走査方向において、走査開始位置となるポイントAを基準点とする。そして、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)において、理想的な主走査線401と実際の主走査線402についての副走査方向のずれ量を測定する。なお、測定ポイントに応じて、主走査方向を複数の領域に分割する。図4では、Pa−Pb間を領域1、Pb−Pc間を領域2、Pc−Pd間を領域3とする。ここで、Paは、ポイントAから理想的な主走査線401に対して垂線を下ろしたときの交点である。Pbは、ポイントBから理想的な主走査線401に対して垂線を下ろしたときの、当該垂線と実際の主走査線402との交点である。Pcや、PdもPbと同様である。
各ポイント間を結ぶ直線(Lab、Lbc、Lcd)の傾きを、各領域における主走査線の近似的な傾きとする。従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2−m1、領域3はm3−m2)が正の値である場合、対応する領域の主走査線は右上がりの傾きとなる。もし、ずれ量の差が、負の値である場合、右下がりの傾きとなる。
図5は、実施形態に係る色ずれ量記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。この例では、複数のポイントで測定された実際の主走査線402と理想的な主走査線401との副走査方向のずれ量を、主走査線の傾き(湾曲)に関する情報として色ずれ量記憶部203に記憶する。但し、各領域における主走査線の傾きは、ずれ量(m1、m2−m1、m3−m2)を領域の幅(L1、L2―L1、L3−L2)で除算した値となることはいうまでもない。
なお、実際の主走査線402の傾き、および湾曲の特性が識別可能な情報であれば、他の情報が色ずれ量記憶部203に記憶されてもよい。図5の例では、領域ごとに、領域の幅(または印刷開始位置から領域右端までの距離)と、その領域における主走査線402の傾き(領域右端での副走査方向のずれ量)の情報が採用されている。
補正量演算部207は、例えば、色ずれ量記憶部203に記憶されている情報と、主走査方向の座標データx(ドット)とを用いて、副走査方向の色ずれ補正量Δy(ドット)を決定できる。色ずれ補正量Δy(x)を決定するためには、例えば、次式を用いることができる(但し、印字密度を1200dpiとする。)。
領域1 : Δy1(x) = x * ( m1 / L1 )
領域2 : Δy2(x) = m1 * 47.244 + ( x − L1 * 47.244 ) * ( (m2 − m1 ) / (L2 − L1 ) )
領域3 : Δy3(x) = m2 * 47.244 + ( x − L2 * 47.244 ) * ( (m3 − m2 ) / (L3 − L2 ) )
ここで、*は乗算記号である。また、L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の右端までの主走査方向における距離を意味している(図4)。また、m1、m2、m3は、領域1、領域2、領域3の右端における理想的な主走査線401に対する実際の主走査線402のずれ量を意味している。色ずれ補正量Δy(x)は、実数値として得られるが、ここでは、離散した値(すなわち、整数)とする(但し、追加で、階調処理を実行する場合は、色ずれ補正量Δy(x)の小数部が利用されてもよい)。また、Δy(x)のとりうる値は、解像度変換後のドットの高さが基準となる。
図6は、本実施形態に係る色ずれ補正を説明するための図である。ここでは、上述した座標変換部302が、補正量Δy(x)を用いて色ずれ量を補正するものとする。
座標変換部302は、図6(a)のように直線で近似された主走査線の色ずれ情報から決定された補正量Δy(x)の整数部に応じて、ビットマップメモリ206に蓄積された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。図6の例は、2倍に高解像度化することを想定している。なお、オフセットされた画像データの解像度およびビットマップメモリ206に蓄積されている画像データの解像度は、いずれも入力された画像データの解像度と同一である。
色ずれを補正するためにオフセットされた画像データは、ラインバッファメモリ306に蓄積される。例えば、図6(b)に示す現在注目しているラインを出力する場合、ラインバッファメモリ306には1ライン前の画像データが蓄積されている。このとき、本実施形態では、縦横それぞれ2倍に解像度を拡大するため、現在注目しているラインの画像データの一部はラインバッファメモリ306に蓄積されている画像データと同じ場合がある。
そこで、現在のラインを構成するいずれかの画素データがラインバッファメモリ306に記憶されている画素データと一致する場合は、当該画素データをラインバッファメモリ306から読み出す。一方、現在のラインを構成するいずれかの画素データがラインバッファメモリ306に記憶されている画素データと一致しない場合は、当該画素データをビットマップメモリ206から読み出す。すなわち、ラインバッファメモリ306に蓄積されていない画素データのみをビットマップメモリ206から読み出すことになる。なお、ビットマップメモリ206から読み出された当該画素データは、補間演算部304に出力されるだけでなく、ラインバッファメモリ306にも書き込まれることはいうまでもない。
図6(b)を参照してさらに説明すると、まず、座標変換部302は、現在注目しているラインを構成する複数の画疎データのうち、(1)、(3)の画素データ群について、ラインバッファメモリ306に蓄積されている画素データを読み出す。一方で、座標変換部302は、ラインバッファメモリ306に蓄積されていない(2)、(5)の画素データ群のみをビットマップメモリ206から読み出して補間演算部304へ出力する。このとき、座標変換部302は、新たに読み出した(2)、(5)の画素データ群をラインバッファメモリ306に上書きする。
さらに次のラインの処理を図6(c)に示す。このときの注目しているラインのうち、ラインバッファメモリ306に記憶されている画素データは、(1)、(3)の画素データとなる。よって、座標変換部302は、(1)、(3)の画素データ群のみをビットマップメモリ306から読み出して補間演算部304へと出力する。読み出された(1)、(3)の画素データ群がラインバッファメモリ306に上書きされることはいうまでもない。
さらに次のラインの処理を図6(d)に示す。図6(b)や(c)と同様に処理が実行される。これにより、色ずれの補正量Δyに基づいて、画素単位で、色ずれが補正されることになる。また、図6(e)には、画素単位で色ずれ補正をおこなった画像データを感光体ドラム14上に露光したときの露光イメージを示している。
以上説明したように本実施形態によれば、入力された画像データを構成する複数の画素データについて、色ずれを画素単位で補正しながら、解像度をN(Nは、2以上の整数)倍の解像度に変換することに特徴がある。すなわち、本実施形態によれば、色ずれと解像度の変換とを画素単位で同時並行的に実行することで、ラインバッファのサイズを拡大する必要がない利点がある。また、処理の高速化が必ずしも必要とならない。よって、高コスト化を抑制できる。
補正変換部208は、入力された画像データを1画素あたりN回ずつ読み出す際に、色ずれの量に応じてオフセットされたラインの画素データを読み出すことにも特徴がある。これによって、システムの大幅な高速化やラインバッファのサイズの大幅な増大といった課題を同時に回避できるであろう。
補正変換部208は、色ずれの量に応じてオフセットされてなる現在のラインを構成する画素データがラインバッファメモリ306に記憶されている画素データと一致する場合は、ラインバッファメモリ306から画素データを読み出す。一方で、現在のラインを構成する画素データがラインバッファメモリ306に記憶されている画素データと一致しない場合、補正変換部208は、ビットマップメモリ206から当該画素データを読み出すことにも特徴がある。
これにより、本実施形態では、ビットマップメモリ206から色ずれ補正・解像度変換処理部208へと転送されるデータ量を相対的に減らすことができる。例えば、高解像度化してから色ずれ補正処理を実行する関連技術では、データサイズの大きくなった画像データを読み出すことになるため、データ転送量がN倍またはN*N倍となる。よって、本実施形態では、ビットマップメモリ206からのデータ転送量を相対的に削減できる利点がある。
また、本実施形態に係る色ずれ補正および解像度変換処理では、ラインバッファメモリ306またはビットマップメモリ206から読み出された画素データは、縦方向の解像度が2倍となるになるように補間演算部304へ転送される。すなわち、同一の画素データをラインバッファメモリ306またはビットマップメモリ206から2回読み出すことで、入力された画素データの縦方向についての解像度が2倍となる。
なお、横方向についても解像度をN倍にするには、例えば、補間演算部304が、入力された画素データをN回使用する方法や、ラインバッファ303から得られる近隣の画素の画素データを用いて補間演算する方法などがある。
[第2の実施形態]
上述の実施形態では、色ずれの補正量Δy(x)の小数部を切り下げて(すなわち、Δy(x)の整数部だけを利用して)色ずれを補正していた。そのため、形成される画像の品質には、向上の余地が残されている。すなわち、補正量Δy(x)の小数部を加味して、画像データを補間すれば、画像の品質が向上すると考えられる。
図7は、第2の実施形態に係る補正変換部の例示的な機能ブロック図である。なお、第1の実施形態において説明した箇所については、同一の参照符号を付すことで説明を簡略化する。
小数点以下のずれ量を補正するためには、例えば、副走査方向における前後の画素の露光比率を調整する方法が考えられる。なお、露光比率が調整されると、形成される画像の階調が変更される。
補間演算部304は、補正データを生成する際に、副走査方向における前後の画素データを参照する。ここで、主走査方向の座標をx(ドット)とし、ビットマップメモリ206から読み出された解像度変換済みの画素データをPn(x)とする。また、ラインバッファメモリ306から読み出された解像度変換済みの画素データをPn−1(x)とする。補間演算部304は、補正データP’n(x)を生成するために以下の演算処理を行なう。
P’n(x)=Pn(x) * β(x) + Pn−1(x) * α(x)
ここで、β(x)とα(x)は、それぞれ1画素未満の色ずれ補正をおこなうための補正係数である。これらの補正係数は、色ずれの補正量Δy(x)の小数点以下の値に応じた、副走査方向における前後の画素への露光量の分配率を表している。すなわち、補正係数α(x)およびβ(x)は次式により算出される。
α(x)=Δy(x)−k(x)
β(x)=1−α(x)
ここで、α(x)は先行する画素への露光量の分配率、β(x)は後続する画素への露光量の分配率を表している。また、k(x)は、Δy(x)の整数部分である。そのため、α(x)は、Δy(x)の小数部分となる。
図8は、第2の実施形態に係る色ずれ補正と解像度変換を説明するための図である。とりわけ、図8(a)によれば、右上がりの傾きを有する主走査線の一例が示されている。また、図8(b)によれば、解像度変換前の画像データが示されている。図8(c)によれば、主走査線の傾きによる色ずれを相殺し、かつ、解像度を縦横ともに2倍に変換された画像データの一例が示されている。この図8(c)に示された画像データを実現するために、図8(b)に示されたオリジナルの画像データの解像度を上げ、次に、副走査方向における前後の画素データの露光量を調整する。
まず、第1の実施形態と同様に、座標変換部302およびラインバッファ303は、入力された画像データについて座標変換を行なう。図8(d)によれば、座標変換された画像データの一例が示されている。座標変換された画像データは、1ラインずつ補間演算部304に送出される。
次に、補間演算部304は、ラインバッファ303から得られた座標変換後の画像データに対し、主走査方向の解像度をN倍(ここではN=2とする。)。図8(e)によれば、解像度を2倍に変換された画像データが示されている。解像度を2倍にする方法としては、例えば、入力された画素データを2回使用する方法や、ラインバッファ303から得られる近隣の画素の画素データを補間演算して求めてもよい。あるいは、第1の実施形態で説明した方法を採用してもよい。
最終的に、補間演算部304は、解像度変換済みの画素データを用いて、副走査方向における前後の画素データの露光量を調整する。
図9は、第2の実施形態に係る色ずれ補正量Δyと階調補正に関する補正係数α、βとの関係の一例を示した図である。なお、kは、補正量Δyの整数部である。
図8(f)によれば、図9に示された補正係数に従って、副走査方向における前後の画像データの露光比率が調整されていることが示されている。ここでは、露光比率の調整は、階調補正として実現されている。
また、図8(g)によれば、階調補正された画像データを用いて感光体ドラム14上に形成されたビットマップの一例が示されている。この図によれば、主走査ラインにおける傾き(色ずれ)が相殺され、かつ、水平方向において理想的な直線が形成されていることを理解できよう。
本実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加え、さらに、シャギーの目立たない相対的に高画質な画像を形成できる利点がある。とりわけ、入力されたオリジナルの画像データの解像度が相対的に低い場合は、シャギーが発生しやすくなるため、第2の実施形態に係る発明が有効となろう。
なお、第1の実施形態では、階調補正を実行しないため、第2の実施形態と比較し、補正変換部208の構成を簡略化できる利点がある。なお、入力されたオリジナルの画像データの解像度が相対的に高い場合は、解像度を変換してもシャギーが目立ちにくいため、第1の実施形態に係る発明でも十分であろう。
[第3の実施形態]
第1、第2の実施形態では、座標変換部302により縦方向の解像度を2倍する例を説明した。しかしながら、本発明は、副走査方向の解像度は何倍にする場合であって好適に適用できる。
図10は、副走査方向の解像度を4倍にするときの座標変換の一例を示す図である。とりわけ、図10(a)は、解像度を2倍にするときの例であり、図10(b)は、解像度を4倍にするときの例である。図10からわかるように、副走査方向の解像度を4倍にするときは、入力された画像データが1/4ずつオフセットされるように座標変換が実行される。なお、N倍のときは、入力された画像データが1/Nずつオフセットされることはいうまでもない。
このとき、図10(b)に示すように領域(1)、(2)、(3)の画素データはラインバッファ303に蓄積されているものを用いることができる。そのため、ビットマップメモリ206からは(5)の画素データのみを読み出せばよい。よって、ビットマップメモリ206から色ずれ補正部・解像度変換部208に転送されるデータ量が削減される。
実施形態に係るカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 実施形態に係る画像形成コントローラの一例を示す図である。 実施形態に係る補正変換部の例示的なブロック図である。 実施形態に係る感光体ドラムにおける主走査線のずれを説明するための図である。 実施形態に係る色ずれ量記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 実施形態に係る色ずれ補正を説明するための図である。 実施形態に係る補正変換部の例示的な機能ブロック図である。 実施形態に係る色ずれ補正と解像度変換を説明するための図である。 実施形態に係る色ずれ補正量Δyと階調補正に関する補正係数α、βとの関係の一例を示した図である。 副走査方向の解像度を4倍にするときの座標変換の一例を示す図である。 関連技術と実施形態に係る発明との作用効果の違いの一例を説明するための図である。
符号の説明
201・・・画像形成部
202・・・画像形成コントローラ
203・・・色ずれ量記憶部
204・・・画像展開部
205・・・色変換部
206・・・ビットマップメモリ
207・・・補正量演算部
208・・・色ずれ補正・解像度変換部
209・・・ハーフトーン部
210・・・PWMユニット

Claims (7)

  1. それぞれ色の異なる像を順次重ねてカラー画像を形成する画像形成部と、
    入力された画像データを構成する複数の画素データについて、前記画像形成部において生じうる異なる色間の色ずれを画素単位で補正しながら、前記入力された画像データの解像度をN(Nは、2以上の整数)倍の解像度に変換する補正変換部と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正変換部は、
    入力された前記画像データを1画素あたりN回ずつ読み出す際に、前記色ずれの量に応じてオフセットされたラインの画素データを読み出す読出手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 入力された前記画像データを記憶するビットマップメモリと、
    前記ビットマップメモリからライン単位で読み出された複数の画素データを記憶するラインバッファとを含み、
    前記読出手段は、前記色ずれの量に応じてオフセットされてなる現在のラインを構成する画素データが前記ラインバッファに記憶されている画素データと一致する場合は、該ラインバッファから該画素データを読み出し、前記現在のラインを構成する画素データが前記ラインバッファに記憶されている画素データと一致しない場合は、前記ビットマップメモリから該画素データを読み出すことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. xを主走査方向における画素データの座標とした場合に、前記ビットマップメモリから読み出された解像度変換済みの画素データPn(x)、前記ラインバッファメモリから読み出された解像度変換済みの画素データPn−1(x)、所定の補正係数α(x)およびβ(x)を次式
    P’n(x)=Pn(x)*β(x) + Pn−1(x)*α(x)
    に代入することで、階調の補正された画素データP’n(x)を決定する階調処理部をさらに含む請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正係数α(x)は、前記色ずれについての補正量Δy(x)の小数部であり、前記補正係数β(x)は、1−α(x)であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. それぞれ色の異なる像を順次重ねてカラー画像を形成する際に生じる色ずれを低減する画像処理装置であって、
    入力された画像データを構成する複数の画素データについて、異なる色間の色ずれを画素単位で補正しながら、前記入力された画像データの解像度をN(Nは、2以上の整数)倍の解像度に変換する補正変換部
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  7. それぞれ色の異なる像を順次重ねてカラー画像を形成する画像形成方法であって、
    入力された画像データを構成する複数の画素データについて、異なる色間の色ずれを画素単位で補正しながら、前記入力された画像データの解像度をN(Nは、2以上の整数)倍の解像度に変換するステップを含むことを特徴とする画像形成方法。
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