JP2007110311A - アンテナとこれを用いたアンテナモジュールおよび高周波信号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの異なる周波数帯を受信するために、夫々専用の2つのアンテナが必要であり、大型サイズとなっていた。
【解決手段】アンテナ部15は、アンテナ素子23の他方の端に設けられた端子15bと、端子15aとアンテナ素子23との間に設けられた並列回路22と、端子15bとアンテナ素子23との間に設けられた並列回路26とを設け、並列回路22は、第1の周波数帯域の信号を通過させるとともに、第2の周波数帯域の信号を阻止し、並列回路26は、前記第1の周波数帯域の信号を阻止するとともに、前記第2の周波数帯域の信号を通過させるものである。これにより、2つの異なる第1、第2の周波数の高周波信号を、1つのアンテナ素子23で受信または送受信できる小型サイズのアンテナ部15が実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの異なる周波数帯域の高周波信号を受信あるいは送受信できるアンテナとこれを用いたアンテナモジュールおよび高周波信号装置に関するものである。
以下、従来のアンテナを用いた高周波信号装置について図面を用いて説明する。図7は、従来の高周波信号装置のブロック図である。
図7において、高周波信号装置1は、テレビ放送信号を受信する受信用アンテナ2と、この受信用アンテナ2からの受信信号が供給される受信部3と、携帯電話用信号が送受信される送受信用アンテナ4と、この送受信用アンテナ4の出力が接続される送受信部5と、これら受信部3と送受信部5からの出力信号がそれぞれ供給される信号処理部6と、この信号処理部6に接続された映像表示部7と音声出力部8と音声入力部9とから構成されていた。
以上のように構成された高周波信号装置1において、受信用アンテナ2からの受信信号は、受信部3において希望信号が選局された後、受信信号より低い周波数に変換されて、信号処理部6に出力される。
一方、送受信用アンテナ4の受信信号は、送受信部5において希望信号が選局された後、受信信号より低い周波数に変換されて、信号処理部6に出力される。この信号処理部6では、映像表示部7、音声出力部8により映像、音声が再生される。また、音声入力部9からの信号は、信号処理部6に入力される。この信号処理部6からの出力信号は、送受信部5に供給されたのち、送受信用アンテナ4から送信される。
以上のように、テレビ放送信号を受信する受信部3の入力には受信用アンテナ2が接続される。また携帯電話用信号が送受信される送受信部5の入力には送受信用アンテナ4が接続されている。
日本でのテレビ放送は、UHF信号として470MHzから770MHzを用いている。例えば、このUHF信号の500MHzを受信するには、受信用アンテナ2の長さは、この波長に対して略1/4波長である約15cmの長さが必要となる。
一方、送受信用アンテナ4は、約850MHzの送受信信号を送受信するためのものである。従って、この送受信用アンテナ4の長さは、850MHzの波長に対して略1/4波長の約8.8cmの長さが必要となる。
このように、約15cmの長さを持つ受信用アンテナ2と約8.8cmの長さを持つ送受信用アンテナ4の2つのアンテナ2、4が必要であった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−188952号公報
しかしながら、このような2つの異なる周波数帯域を用いて受信或いは送信する従来の高周波信号装置1において、受信部3あるいは送受信部5に対してそれぞれ使用する周波数帯域が異なるため専用のアンテナ2、4を設ける必要があった。
そこで本発明は、この問題を解決したもので、1つのアンテナで2つの異なる周波数帯の高周波信号を受信または送受信できる小型化サイズのアンテナを提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明のアンテナは、アンテナ素子の他方の端に設けられるとともに第2の周波数帯域の信号を受信あるいは送受信する第2の端子と、第1の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第1の周波数阻止回路と、第2の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第2の周波数阻止回路とを設け、前記第1の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を通過させるとともに、前記第2の周波数帯域の信号を阻止し、前記第2の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を阻止するとともに、前記第2の周波数帯域の信号を通過させるものである。
以上のように本発明によれば、アンテナは、アンテナ素子の他方の端に設けられるとともに第2の周波数帯域の信号を受信あるいは送受信する第2の端子と、第1の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第1の周波数阻止回路と、第2の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第2の周波数阻止回路とを設け、前記第1の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を通過させるとともに、前記第2の周波数帯域の信号を阻止し、前記第2の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を阻止するとともに、前記第2の周波数帯域の信号を通過させるものである。
以上のように、第1の周波数阻止回路と第2の周波数阻止回路とを用いることにより、1つのアンテナで2つの異なる周波数の高周波信号を受信または送受信できるので、小型化サイズのアンテナの実現が可能となる。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は実施の形態1における高周波信号装置の回路図である。図1において、高周波信号装置10は、アンテナモジュール11と、このアンテナモジュール11の端子11aに入力端子12aが接続された受信部12と、このアンテナモジュール11の端子11bに入力端子13aが接続された送受信部13と、これら受信部12、送受信部13の出力端子12b、13bがそれぞれ接続された信号処理部14とから構成されている。
この高周波信号装置10において、例えば、受信部12の受信周波数をUHF(470MHzから770MHz)とし、送受信部13の送受信周波数をPDC800(約820MHz〜900MHz)として、以下説明する。
アンテナモジュール11は、端子15aと端子15bが設けられたアンテナ部15と、この端子15aに接続された増幅部17と、この増幅部17の出力が接続された端子11aと、端子15bに一方が接続された整合器18と、この整合器18の他方が接続された端子11bとから構成されている。
アンテナ部15は、端子15aから端子15bに向かって順に、インダクタ20とコンデンサ21とからなる並列回路22(第1の周波数阻止回路の一例として用いた)と、アンテナ素子23と、インダクタ24とコンデンサ25とからなる並列回路26(第2の周波数阻止回路の一例として用いた)が接続されている。
増幅部17は、入力端子17aと出力端子17bが設けられている。この入力端子17aから出力端子17bには、アンテナ部15との整合損失を少なくするための整合器27と、受信信号を増幅する増幅器28と、抵抗で構成された減衰器29がこの順に接続されている。
以上のように構成されたアンテナモジュール11の動作について説明する。
最初に、アンテナ部15の動作について説明する。高周波信号装置10では、受信、送受信ともに小型アンテナで受信することが要求される。例えば、UHF信号で用いる最低周波数470MHzの4分の1波長は16cmとなり、携帯用としてはサイズが大きくなってしまう。このため、例えば、アンテナ素子23の長さを約7cmの小型サイズとする。
なお、アンテナ素子23は、プリントパターンによるインダクタを用いることにより小型化が可能となる。また、アンテナ素子23は、マイクロストリップラインを用いることができる。この場合、マイクロストリップラインの線幅、マイクロストリップラインとグランドまでの距離、基板の誘電率により、インピーダンスを75Ωに近似できるので整合特性を良くできる。
このアンテナ素子23を有するアンテナ部15において、並列回路22の並列共振周波数を例えば860MHzに設定する。この860MHzは、820MHz〜900MHzのおよそ中心周波数としている。また、並列回路26の並列共振周波数を例えば620MHzに設定する。この620MHzは、470MHzから770MHzのほぼ中心周波数としている。
これにより、並列回路22は、620MHz付近において小さなインピーダンス値となるが、860MHz付近において大きなインピーダンス値となる。反対に、並列回路26は、620MHz付近において大きなインピーダンス値となるが、860MHz付近において小さなインピーダンス値になる。
従って、端子15aは、620MHz付近において、並列回路22を介してアンテナ素子23に高周波的に接続され、並列回路26により端子15bと高周波的に分離されることになる。これにより、アンテナ素子23によって受信された620MHz付近であるUHF帯の信号は、端子15aを介して増幅部17に入力される。
一方、端子15bは、860MHz付近において、並列回路26を介してアンテナ素子23に接続され、並列回路22により端子15bと高周波的に分離されることになる。これにより、端子15bがアンテナ素子23に高周波的に接続されるので、送受信部13で用いられる送受信信号がアンテナ素子23により送受信される。
以上説明したように、アンテナ部15では、並列回路22、26を用いることにより、1つのアンテナ素子23で2つの異なる周波数の高周波信号を受信または送受信することができる。従って、小型化サイズのアンテナ部15が実現できる。
また、端子15a、15b間での互いの信号の漏洩成分を抑圧できる小型のアンテナ部15の実現が可能となる。
特に、端子15bに送受信部13からの送信信号が存在したとしても、並列回路26により、端子15aへの漏洩が抑圧される。これにより、送受信部13からの送信信号は、アンテナ部15を介して受信部12に漏洩することはない。従って、受信部12は、送受信部13からの送信信号による妨害を受けない。
なお、並列回路22と端子15aの間には、送受信部13で用いられる送信信号を抑圧するためにフィルタを新たに設けることもできる。
さらに、並列回路22、26を構成するインダクタ20、24、コンデンサ21、25のうち少なくとも一つの素子には、インダクタンス値あるいは容量値が可変できる素子を用いることができる。このようにインダクタンス値あるいは容量値を可変することにより、並列回路22、26の阻止周波数を可変することができるので、受信周波数あるいは送受信周波数に合わせて阻止周波数を最適化することができる。
さらにまた、並列回路22、26を構成するインダクタ20、24、コンデンサ21、25のうち少なくとも一つの素子には、インダクタンス値あるいは容量値を切替える素子を用いることができる。例えば、インダクタ20にインダクタ20a(図示せず)を直列接続し、インダクタ20aに並列接続した電子スイッチを設け、この電子スイッチによりインダクタンス値を切替える。あるいは、コンデンサ21にコンデンサ21a(図示せず)を並列接続し、コンデンサ21aに直列接続した電子スイッチを設け、この電子スイッチにより容量値を切替える。これにより、並列回路22、26の阻止周波数を切替えることができるので、受信周波数あるいは送受信周波数に合わせて阻止周波数を最適化することができる。
次に増幅部17を構成する整合器27と増幅器28の動作について説明する。図2(a)は、整合器27の回路図である。即ち、この整合器27の入力27aと出力27bとの間にはコンデンサ27cが接続されており、出力27bとグランドとの間にはインダクタ27dが接続されている。この整合器27は、アンテナ部15と増幅器28との整合損失を少なくして、受信信号の整合損失を低減するために挿入される。
図2(b)は、スミスチャート上でのインピーダンスを表している。例えば、アンテナ部15は、UHF周波数では抵抗成分が大きいインピーダンス30aを有するものとなる。これは、アンテナ素子23の長さを、4分の1波長より短い長さである7cmサイズとしたためである。なお、増幅器28の入力インピーダンスは、例えば75オーム(以下Ωと記す)に近いインピーダンス30bとしている。
このインピーダンス30aは、信号ラインに直列に接続されたコンデンサ27cによって、定抵抗円30cに沿って反時計方向へ回転される。この結果、インピーダンス30dへ移動する。
図2(c)は、アドミッタンスチャート上でのインピーダンスを表している。このインピーダンス30dは、グランドに接続されたインダクタ27dにより、定コンダクタンス円30eに沿って反時計方向へ回転される。この結果、インピーダンス30bへ移動できる。
このように、コンデンサ27cとインダクタ27dを用いてインピーダンスを移動させることにより、整合器27の出力27bからみたアンテナ部15のインピーダンスを増幅器28の入力インピーダンスに近似させることができる。
つまり、端子15aからみたアンテナ部15の出力インピーダンスと、増幅器28の入力インピーダンスとを整合させることができる。これにより、アンテナ部15で受信された受信信号は、少ない整合損失で増幅器28へ入力させることができる。従って、アンテナの受信感度が改善されることになる。
次に増幅部17を構成する減衰器29の動作について説明する。図3は、増幅器28と出力端子17bとの間に挿入された減衰器29の回路図である。減衰器29は、入力29a、出力29bを有している。
この減衰器29は、入力29a、29bの間に接続された抵抗29cと、入力29aとグランド間に接続された抵抗29dと、出力29bとグランド間に接続された29eとから構成されている。これら抵抗29c、29d、29eによってΠ(パイ)型アッテネータとすることにより、増幅部17の出力インピーダンスを周波数に関係なく抵抗成分のみの75Ωに近似できる。なお、Π(パイ)型アッテネータの構成をT(ティー)型アッテネータとしてもよい。
このように、受信部12の入力インピーダンスが受信chによって大きく変化しても、アンテナモジュール11と受信部12との整合損失を一定値にできる。これにより、チャンネル間での受信感度を一定にすることができる。
例えば、抵抗29cは47Ωとし、抵抗29dは330Ω、抵抗29eは330Ωとすると、減衰量を4dBにすることができる。また、これらの値を適切に選ぶことにより、減衰器29の減衰量を適切に設定することができる。
また、減衰器29により、端子11aに接続されるチューナ等の受信部12への入力レベルを適正にすることができるので、受信部12における歪を少なくできる。
次に、整合器18の動作について説明する。整合器18は、アンテナ部15と送受信部13との整合損失を少なくすることである。この整合器18の回路および動作の基本は、整合器27と同じである。このように、アンテナ部15と送受信部13との整合損失を少なくすることにより、受信感度を良くするとともに、送信電力の損失を小さくできる。
以上説明したように本実施の形態では、1つのアンテナで2つの異なる周波数の高周波信号を受信または送受信できるので、小型化サイズのアンテナ部15の実現が可能となる。
この小型サイズのアンテナ部15と、増幅部17と、整合器18により、アンテナモジュール11を構成している。これにより、小型サイズであって、かつ受信感度と送信効率の優れたアンテナモジュール11が実現できる。
さらに、高周波信号装置10は、小型サイズとしたアンテナモジュール11と、このアンテナモジュール11に接続された受信部12および送受信部13と、これら受信部12および送受信部13からの復調された信号が入力される信号処理部14とから構成されている。これにより、小型サイズでかつ受信感度と送信効率の優れた高周波信号装置10が実現できる。
なお、本実施の形態では、アンテナ部15の一方の端子15aをUHFの受信用アンテナとし、他方の端子15bをPDC800の送受信用アンテナとして用いた場合について説明した。この受信用アンテナの受信信号は、UHF信号以外でも同様である。また、送受信用アンテナの送受信信号は、PDC800以外でも同様である。
さらに、本実施の形態では、端子11aで扱う周波数は、端子11bで扱う周波数より低い場合としたが、端子11bで扱う周波数より高い場合においても同様である。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2について説明する。図4は、本実施の形態2における高周波信号装置33の回路図である。実施の形態1におけるアンテナモジュール11には、受信部12、送受信部13が接続されている。これに対して、本実施の形態2におけるアンテナモジュール34には、受信部12、35が接続されている点が異なる。なお、図1と同じものについては同じ番号を付しその説明は簡略化している。
高周波信号装置33において、例えば、受信部12の受信周波数をUHF(470MHzから770MHz)とし、受信部35の受信周波数をデジタル地上波放送として用いられるVHF7ch(188MHzから194MHz)として、以下説明する。
図4において、高周波信号装置33は、アンテナモジュール34と、このアンテナモジュール34の端子34aに入力端子12aが接続された受信部12と、アンテナモジュール34の端子34bに入力端子35aが接続された受信部35と、これら受信部12、35の出力端子12b、35bがそれぞれ接続された信号処理部36とから構成されている。
そして、アンテナモジュール34は、アンテナ部40と、このアンテナ部40に設けられた端子40aと、端子34aの間に接続された増幅部17と、端子40bと端子34bの間に設けられた増幅部37から構成されている。
また、アンテナ部40の内部には、端子40aから端子40bに向かって順に、インダクタ41とコンデンサ42とからなる並列回路43と、アンテナ素子23と、インダクタ44とコンデンサ45とからなる並列回路46が接続されている。
さらに、増幅部37の内部には、入力端子37aから出力端子37bに向かって順に、整合器48と、増幅器49と、減衰器50とが接続されている。これら整合器48、増幅器49、減衰器50の構成は、整合器27、増幅器28、減衰器29の構成とそれぞれ同じであるので説明を簡略化する。
以上のように構成されたアンテナモジュール34の動作について、以下説明する。初めに、アンテナ部40の動作について説明する。並列回路43の並列共振周波数を例えば191MHzに設定する。この191MHzは、188MHz〜194MHzのおよそ中心周波数としている。また、並列回路46の並列共振周波数をたとえば620MHzに設定する。この620MHzは、470MHzから770MHzのほぼ中心周波数としている。
これにより、並列回路43は、191MHz付近において大きなインピーダンス値となるが、620MHz付近において小さいインピーダンス値となる。一方、並列回路46は、191MHz付近において小さなインピーダンス値となるが、620MHz付近において大きなインピーダンス値となる。
従って、端子40aは、620MHz付近において、並列回路43を介してアンテナ素子23に高周波的に接続され、並列回路46により端子40bと高周波的に分離されることになる。これにより、アンテナ素子23によって受信された620MHz付近であるUHF帯の信号は、端子40aを介して増幅部17に入力される。
一方、端子40bは、191MHz付近において、並列回路46を介してアンテナ素子23に高周波的に接続され、並列回路43により端子40aと高周波的に分離されることになる。これにより、端子40bがアンテナ素子23に高周波的に接続されるので、アンテナ素子23によって受信された191MHzの信号は、端子40bを介して増幅部37に入力される。
これにより、2つの周波数を受信できるとともに、端子40a、40b間での互いの受信信号の漏洩成分を抑圧できる小型のアンテナ部40の実現が可能となる。
なお、アンテナ部40を構成するインダクタ41、44、コンデンサ42、45のうち少なくとも一つに可変できる素子を用いることができる。このようにインダクタンス値あるいは容量値を可変することにより、並列回路43、46の阻止周波数を可変することができるので、受信周波数あるいは送受信周波数に合わせて阻止周波数を最適化できる。これにより、受信ch毎に受信感度を最良に設定できる。
次に、増幅部37を構成する整合器48、増幅器49、減衰器50の動作は、実施の形態1で説明した増幅部17と同じであるので、説明を簡略化する。
以上のように、一つのアンテナ素子23で2つの異なる周波数を受信することができるので、小型サイズのアンテナ部40が実現できる。
さらに、アンテナモジュール34は、小型サイズとしたアンテナ部40と、このアンテナ部40の端子40a、40bにそれぞれ設けられた増幅部17、37から構成されている。
これにより、アンテナモジュール34に接続される受信部12、35との整合損失を小さくできるので、受信感度の優れた小型サイズのアンテナモジュール34が実現できる。
さらに、高周波信号装置33は、小型サイズとしたアンテナモジュール34と、このアンテナモジュール34に接続された受信部12、35と、これら受信部12、35からの復調された信号が入力される信号処理部36とから構成されている。これにより、小型サイズでかつ受信感度の優れた高周波信号装置33が実現できる。
なお、本実施の形態では、端子34a、34bを、UHFの受信用アンテナ及び7chの受信用アンテナとしてそれぞれ用いた場合について説明した。この受信用アンテナの信号は、UHF信号、7ch信号以外においても同様である。
さらに、以上のように構成されたアンテナ部40、アンテナモジュール34、高周波信号装置33は、それぞれ実施の形態1と同様の効果を奏するものである。
(実施の形態3)
以下、本実施の形態3について、説明する。図5は、本実施の形態3における高周波信号装置54の回路図である。実施の形態1におけるアンテナモジュール11には、受信部12、送受信部13が接続されている。これに対して、本実施の形態3におけるアンテナモジュール55には、送受信部13、57が接続されている点が異なる。なお、図1と同じものについては同じ番号を付しその説明は簡略化している。
高周波信号装置54において、例えば、送受信部13の送受信周波数をPDC800(820MHz〜900MHz)とし、送受信部57の送受信周波数をPDC1500(1429MHzから1516MHz)として、以下説明する。
図5において、高周波信号装置54は、アンテナモジュール55と、このアンテナモジュール55の端子55aに入力端子57aが接続された送受信部57と、アンテナモジュール55の端子55bに入力端子13aが接続された送受信部13と、これら送受信部57、13の出力端子57b、13bにそれぞれ接続された信号処理部58とから構成されている。
そして、アンテナモジュール55は、アンテナ部60と、このアンテナ部60に設けられた端子60a、60bと、端子60aと端子55aの間に接続された整合器56と、端子60bと端子55bの間に設けられた整合器18から構成されている。
また、アンテナ部60の内部には、端子60aから端子60bに向かって順に、インダクタ61とコンデンサ62とからなる並列回路63と、アンテナ素子23と、インダクタ65とコンデンサ66とからなる並列回路67が接続されている。
さらに、整合器56は、整合器18と同じように、アンテナ部の端子60aと送受信部57を整合させるためである。
以上のように構成されたアンテナモジュール55の動作について、以下説明する。初めに、アンテナ部60の動作について説明する。並列回路63の並列共振周波数を例えば860MHzに設定する。この860MHzは、820MHzから900MHzのおよそ中心周波数としている。また、並列回路67の並列共振周波数を例えば1472MHzに設定する。この1472MHzは、1429MHzから1516MHzのほぼ中心周波数としている。
これにより、並列回路63は、860MHz付近において大きなインピーダンス値となるが、1472MHz付近において小さいインピーダンス値となる。一方、並列回路67は、1472MHz付近において大きなインピーダンス値となるが、860MHz付近において小さなインピーダンス値となる。
従って、端子60aは、1472MHz付近において、並列回路63を介してアンテナ素子23に高周波的に接続され、並列回路67により端子60bと高周波的に分離されることになる。これにより、端子60aがアンテナ素子23に高周波的に接続されるので、送受信部57で用いられる送受信信号がアンテナ素子23により送受信される。
一方、端子60bは、860MHz付近において、並列回路67を介してアンテナ素子23に高周波的に接続され、並列回路63により端子60aと高周波的に分離されることになる。これにより、端子60bがアンテナ素子23に高周波的に接続されるので、送受信部13で用いられる送受信信号がアンテナ素子23により送受信される。
以上説明したように、2つの周波数を受信あるいは送受信できるとともに、端子60a、60b間での互いの信号の漏洩成分を抑圧できる小型のアンテナ部60を実現できる。
なお、アンテナ部60を構成するインダクタ61、65、コンデンサ62、66のうち少なくとも一つ可変できる素子を用いることができる。このようにインダクタンス値あるいは容量値を可変することにより、並列回路63、67の阻止周波数を可変できるので、受信周波数あるいは送受信周波数に合わせて阻止周波数を最適化することができる。これにより、送信ch毎に送信損失を小さくできる。
さらに、アンテナモジュール55は、小型サイズとしたアンテナ部60と、このアンテナ部60の端子60a、60bにそれぞれ設けられた整合器18、56から構成されている。これにより、アンテナモジュール55に接続される送受信部との整合損失を小さくできるので、受信感度と送信効率の優れたアンテナモジュール55を実現できる。
さらにまた、高周波信号装置54は、小型サイズとしたアンテナモジュール55と、この受信感度と送信効率の優れたアンテナモジュール55に接続された送受信部57、13と、これら送受信部57、13からの復調された信号が入力される信号処理部58とから構成されている。これにより、小型サイズでかつ受信感度と送信効率の優れた高周波信号装置54を実現できる。
なお、本実施の形態では、アンテナ部60を、PDC800の送受信用アンテナおよびPDC1500の送受信用アンテナとして用いた場合について説明した。この送受信用アンテナの信号は、PDC800、PDC1500以外を用いた場合においても同様である。
さらに、以上のように構成されたアンテナ部60、アンテナモジュール55、高周波信号装置54は、実施の形態1と同様の効果を奏するものである。
(実施の形態4)
以下、本実施の形態4について、説明する。図6は、実施の形態1の高周波信号装置10を携帯電話として用いた場合の透視図である。
図6において、高周波信号装置71の構成について説明する。すなわち、アンテナモジュール11の端子11aには、受信部12の入力端子12aが接続されている。この端子11aと反対側の端子11bには、送受信部13の入力端子13aが接続されている。これら受信部12と送受信部13の出力端子12b、13bは、信号処理部14にそれぞれ接続されている。さらに、この信号処理部14には、映像表示部73、スピーカ74、マイク75が接続されている。
これらアンテナモジュール11、受信部12、送受信部13、信号処理部14、映像表示部73、スピーカ74、マイク75が同一筐体76内に構成されたものである。
このように、同一筐体76内に受信部12、送受信部13を配置すると、送受信部13からの大きな送信信号が出力される。この大きな送信信号が受信部12の入力端子12aに流入して受信部12が妨害を受けないようにすることが重要であり、以下の配慮をしている。
即ち、アンテナモジュール11の端子11aと受信部12の入力端子12aを最短とし、アンテナモジュール11の端子11bと送受信部13の入力端子13aを最短として配置する。また、受信部12と送受信部13とを一直線状に配置(夫々の出力同士を近接)し、小面積での実装を可能にしている。
また、信号処理部14からはクロック信号等による不要な高調波信号が発生している。この不要な高調波信号が、アンテナモジュール11、受信部12の入力端子12a、送受信部13の入力端子13aへの流入を防止することが重要である。
そのために、信号処理部14の入力端子14a、14bは受信部12の出力端子12bと送受信部13の出力端子13bに近接させて配置する。これにより、これら接続部分からの不要輻射のレベルが低減できる。さらに、アンテナモジュール11と信号処理部14の間に受信部12、送受信部13を配置する。これにより、アンテナモジュール11と信号処理部14の互いの間隔を離すことができ、さらに、受信部12、送受信部13を金属ケースへ収納することによって一層シールド効果が生まれる。
以上のように、アンテナモジュール11に対して、受信部12と送受信部13のそれぞれの入力端子12a、13aに近接した入力部を互いに遠ざけ、これら受信部12と送受信部13の入力部をアンテナモジュール11の端子11a、11bに近接させることが重要となる。
これにより、受信部12は、送受信部13から妨害を受けることがなく、また、アンテナモジュール11、受信部12、送受信部13は、信号処理部14からの妨害を受けることはない。
なお、本実施の形態4では、受信部12、送受信部13を用いたが、実施の形態2の高周波信号装置33のように受信部12、35を用いた場合においても同様である。
すなわち、アンテナモジュール11、受信部12および35は、信号処理部36からの妨害を受けることはない。
さらに、本実施の形態4では、受信部12、送受信部13を用いたが、実施の形態3の高周波信号装置54のように送受信部13、57を用いた場合においても同様である。
すなわち、送受信部13であるPDC800(820MHzから900MHz)の送信信号が、送受信部57の入力端子57aに流入するのを防止できる。これにより、送受信部57の受信感度が劣化しない。あるいは、送受信部57であるPDC1500(1429MHzから1516MHz)の送信信号が、送受信部13の入力端子13aに流入するのを防止できる。これにより、送受信部13の受信感度が劣化しない。また、アンテナモジュール11、送受信部13および57は、信号処理部14からの妨害を受けることはない。
本発明にかかるアンテナ部とこれを用いたアンテナモジュールならびに高周波信号装置は、2つの異なる周波数を受信あるいは送受信できる小型サイズのアンテナを用いることで携帯性の良い高周波信号装置を提供できるという効果を有しているので、特に携帯性が重要になる携帯電話等の高周波信号装置として有用である。
本発明の実施の形態1における高周波信号装置のブロック図 (a)同、整合器の回路図、(b)同、アンテナ部と整合器のスミスチャート、(c)同、アンテナ部と整合器のアドミッタンスチャート 同、減衰器の回路図 本発明の実施の形態2における高周波信号装置のブロック図 本発明の実施の形態3における高周波信号装置のブロック図 本発明の実施の形態4における高周波信号装置の透視図 従来の高周波信号装置のブロック図
符号の説明
15 アンテナ部
15a 端子
15b 端子
22 並列回路
23 アンテナ素子
26 並列回路

Claims (10)

  1. 第1の周波数帯域の信号と、この第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域の信号を受信あるいは送受信するアンテナにおいて、前記アンテナ部は、アンテナ素子と、このアンテナ素子の一方の端に設けられるとともに前記第1の周波数帯域の信号を受信あるいは送受信する第1の端子とを備え、前記アンテナ素子の他方の端に設けられるとともに前記第2の周波数帯域の信号を受信あるいは送受信する第2の端子と、前記第1の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第1の周波数阻止回路と、前記第2の端子と前記アンテナ素子との間に設けられた第2の周波数阻止回路とを設け、前記第1の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を通過させるとともに、前記第2の周波数帯域の信号を阻止し、前記第2の周波数阻止回路は、前記第1の周波数帯域の信号を阻止するとともに、前記第2の周波数帯域の信号を通過させるアンテナ。
  2. 第1の周波数阻止回路は、第1のインダクタと第1のコンデンサからなる第1の並列回路とし、第2の周波数阻止回路は、第2のインダクタと第2のコンデンサからなる第2の並列回路とした請求項1に記載のアンテナ。
  3. 第1または第2の並列回路のうち、少なくとも一方の並列回路の共振周波数を可変可能とした請求項2に記載のアンテナ。
  4. 第1のインダクタ、第2のインダクタ、第1のコンデンサ、第2のコンデンサのうち少なくとも一つの素子を電子スイッチにより切替えて、阻止周波数を切替可能とした請求項2に記載のアンテナ。
  5. 請求項1に記載のアンテナと、このアンテナの第1の端子に入力が接続されるとともに前記アンテナとの整合および増幅が行われる第1の増幅部と、この第1の増幅部の出力が接続された第3の端子と、前記アンテナの第2の端子に一方が接続された第1の整合器と、この第1の整合器の他方が接続された第4の端子とが設けられたアンテナモジュール。
  6. 第2、第4の端子の間には、第1の整合器の代わりにアンテナとの整合および増幅が行われる第2の増幅部が設けられた請求項5に記載のアンテナモジュール。
  7. 第1、第3の端子の間には、第1の増幅部の代わりに第2の整合器が設けられた請求項5に記載のアンテナモジュール。
  8. 請求項5に記載のアンテナモジュールの第3、第4の端子には、受信部、送受信部のいずれかが接続された高周波信号装置。
  9. アンテナモジュール、受信部、送受信部が同一筐体内で構成された請求項8に記載の高周波信号装置であって、前記受信部あるいは前記送受信部は、それぞれの入力側を互いに遠ざけ、それぞれの出力側を互いに近接させ、前記アンテナモジュールの第3、第4の端子に前記受信部と前記送受信部の入力端子を近接させて配置した高周波信号装置。
  10. 受信部あるいは送受信部の出力端子に信号処理部を接続し、この信号処理部は前記受信部あるいは送受信部にそれぞれ近接させるとともにアンテナモジュールの反対側に配置した請求項9に記載の高周波信号装置。
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