JP2007109356A - 光ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】トラッキングに用いられる溝の形状(溝深さ、溝幅)を最適化することで、トラッキング制御等を精度よく行わせることができる良好なプッシュプル信号を得る。
【解決手段】光ディスクは、一方の主面にプリグルーブ12が形成された面を有する基板14と、基板14の主面上に形成された少なくとも一層の記録層を含む光学的機能層と、該光学的機能層上に覆うように配置され形成された光透過層とを有する光ディスクであって、基板14のプリグルーブの半値幅(プリグルーブ12の深さhの1/2の地点におけるプリグルーブの幅)が120nm以上、200nm以下で、且つ、プリグルーブ12の深さhが30nm以上、60nm以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方の主面に溝が形成された面を有する基板と、前記基板の主面上に形成された少なくとも一層の記録層を含む光学的機能層と、前記光学的機能層上に覆うように配置され形成された光透過層とを有する光ディスクに関する。
大容量のデータを、高密度に記録し、再生することができるように、記録再生のための照射レーザーとして、400nm〜430nmの波長の短い青色レーザービームを用いると共に、記録光学系及び再生光学系のレンズとして、開口数(NA)の大きいレンズを用いて、ポリカーボネート等によって形成された基板とは反対側から、レーザービームを照射するように構成され、記録層上に、光透過層が設けられた次世代光ディスクが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような次世代光ディスクにおいては、記録容量を大きくするために、トラックピッチを小さくし、250nm〜400nmにすることが要求される。
ところで、光ディスクは、記録再生光が溝(プリグルーブ又はランド)を追従するようにトラッキング制御が行われる。通常、そのトラッキングずれの検出は、プッシュプル法が用いられて行われる。
プッシュプル法は、光ディスクからの反射光を溝の接線方向に平行なラインで2分割されたディテクタに集光し、左右のディテクタで検出された光の強度さを信号(トラッキング信号)として検出する方法である。この信号は、溝からの反射光と、グルーブとランドからの反射光の位相差により、記録再生光の集光スポットがグルーブあるいはランドの中心にあるときにゼロとなり、その間にある場合には、正又は負の値となる。
記録再生光の波長をλとしたとき、kを0又は自然数として、グルーブ又はランドからの反射光の位相差の絶対値(単位:ラジアン)がπ(2k+1)/2となるときに、トラッキング信号の振幅は最大となる。
要求される高記録密度を実現するためには、トラックピッチを小さくする必要がある。そのトラックピッチを小さくするためには、基板の溝(グルーブ又はランド)が、所望の形状に形成されていないと、データ読み取り時における電気特性が劣化してしまい、エラーが発生し、また、十分なトラッキング制御ができないという問題があった。
特開2002−133726号公報
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、トラッキングに用いられる溝の形状(溝深さ、溝幅)を最適化することで、トラッキング制御等を精度よく行わせることができる良好なプッシュプル信号を得られる光ディスクを提供することを目的とする。
本発明に係る光ディスクは、一方の主面に溝が形成された面を有する基板と、前記基板の主面上に形成された少なくとも一層の記録層を含む光学的機能層と、前記光学的機能層上に覆うように配置され形成された光透過層とを有する光ディスクであって、前記基板の前記溝の半値幅(溝の深さの1/2の地点における溝の幅)が120nm以上、200nm以下で、且つ、前記溝の深さが30nm以上、60nm以下であることを特徴とする。
上述のように、基板の溝の半値幅及び溝深さを規定することにより、実機のドライブ装置で安定したトラッキング制御、及び安定したフォーカス制御を可能とすることができる良好なプッシュプル信号を得ることができる。
すなわち、前記溝の中央から前記光ディスクの中心に向かって半径方向に0.1μmずらした点に照射した光の反射光を、前記溝の接線方向と平行なラインで2分割されたフォトディテクタに集光したときの一方のフォトディテクタの出力をI1、他方のフォトディテクタの出力をI2とし、前記溝の中央に照射した光の反射光を、前記2分割されたフォトディテクタに集光したときの前記2分割されたフォトディテクタの合計出力をIgとしたとき、
|I1−I2|/Ig
で示される記録前のプッシュプル信号の値を0.45〜0.9とすることができる。
ここで、基板の溝とは、基板に形成されたプリグルーブやランドを含めた概念であって、プリグルーブの半値幅及び深さ、並びにランドの半値幅及び深さを指す。
そして、本発明に係る光ディスクにおいて、前記基板は、ガラス;ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリエステル;アルミニウム等の金属;等を挙げることができ、所望によりこれらを併用してもよい。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性及び低価格等の点から、アモルファスポリオレフィン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が好ましく、ポリカーボネートが特に好ましい。
基板の厚さは、0.7〜2mmの範囲であることを要し、0.9〜1.6mmの範囲であることが好ましく、1.0〜1.3mmとすることがより好ましい。
前記溝の角度は、上限値が80°以下であることが好ましく、70°以下であることがより好ましく、60°以下であることが特に好ましい。また、下限値は、20°以上であることが好ましく、30°以上であることがより好ましく、40°以上であることがさらに好ましい。なお、上述の溝に関する上限値及び下限値は、それぞれが任意で組み合わせることができる。
溝の角度とは、溝の深さをDとした時、溝形成前の基板の表面を基準とし、その表面からD/10の深さの傾斜部と、溝の最も深い個所からD/10の高さの傾斜部とを結ぶ直線と、基板面(溝の底面)とのなす角度である。
前記記録層は、記録波長領域に吸収を有する色素を含有した色素型の記録層であって、前記色素は、シアニン色素、オキソノール色素、金属錯体系色素、アゾ色素、又はフタロシアニン色素であることが好ましい。
前記記録層の厚さは、前記溝上で、400nm以下であることが好ましく、300nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。下限値としては、5nm以上であることが好ましく、10nm以上であることがより好ましく、40nm以上であることがさらに好ましい。
また、本発明においては、波長350〜450nmのレーザ光により記録及び/又は再生を行う上で好適である。
以上説明したように、本発明に係る光ディスクによれば、トラッキングに用いられる溝の形状(溝深さ、溝幅)を最適化することで、トラッキング制御等を精度よく行わせることができる良好なプッシュプル信号を得ることができる。
以下、本発明に係る光ディスクを、例えばレーザ光を用いて情報の記録及び再生を行うことができる光ディスクに適用した実施の形態例を図1〜図5を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る光ディスク10は、図1に示すように、予めプリグルーブ12が形成された基板14と、該基板14上に形成された反射層16と、該反射層16上に形成された情報記録層18と、該情報記録層18上に形成された中間層20と、該中間層20上に形成された接着層22と、該接着層22上に形成されたカバー層24と、該カバー層24上に形成されたハードコート層26(光透過層)とを有する。
この光ディスク10は、400nm〜430nmの波長のレーザ光28が、0.8〜0.9の開口数(NA)を有する対物レンズ(図示せず)及びハードコート層26を介して入射される追記型光ディスクを例にしており、トラックピッチは250nm〜400nmとしている。また、ハードコート層26の厚みは0.5〜30μmである。
そして、基板14は、ポリカーボネート材料から射出成形によって形成された円盤状の基板である。基板14上のプリグルーブ12は、この射出成形に際して、フォトレジスト法によって作製されたスタンパから転写され形成されたものである。本実施の形態における基板14の厚さは、例えば、1.0〜1.2mmである。
反射層16は、金属から形成されており、反射層16の厚さは、例えば10〜100nmであり、プリグルーブ12の内外で略一様となっている。従って、反射層16の断面形状は、基板14に形成されたプリグルーブ12に沿った凹凸形状を反映した形状を有している。
情報記録層18は、有機色素系を有する記録材料の膜から形成されており、基板14上のプリグルーブ12を実質的に埋め込むように形成されている。厚みは、10〜100nmである。情報記録層18をスピンコート等の方法によって塗布すると、情報記録層18はプリグルーブ12を実質的に埋め込むように形成されると共に、プリグルーブ12とプリグルーブ12の間の部分(平坦部:ランド30)にも薄く形成される。ランド30における情報記録層18の厚さはできるだけ薄い方が好ましい。
カバー層24は、情報記録層18の保護を目的とした光透過性の保護層として形成されている。カバー層24は、予め接着層22の厚さが制御されたカバー層を使用する。接着層22は、例えば中間層20の上に液状接着剤を塗布することによって形成することができる。接着層22の厚さは例えば5〜50μmである。その上に形成するカバー層24の厚さは、例えば50〜200μmである。再生時の読み取り精度を向上させるためには、透明なカバー層24は薄い方が好ましい。
中間層20は、接着層22から情報記録層18を保護する目的で形成され、厚さは、例えば1〜40nmである。
そして、400nm〜430nmの波長のレーザ光28を、0.8〜0.9の開口数(NA)を有する対物レンズ及びハードコート層26を介して照射することによって、情報記録層18が分解し、基板14のプリグルーブ12に対応した部分にピット32(二点鎖線で示す)が形成される。
すなわち、このような積層構造を採用することにより、対物レンズを通して、情報記録層18に情報を追記することができるだけでなく、記録された情報を再生することができる。
特に、この実施の形態に係る光ディスク10は、図2に示すように、基板14のプリグルーブ12の半値幅W(プリグルーブ12の深さhの1/2の地点におけるプリグルーブ12の幅)が120nm以上、200nm以下で、且つ、プリグルーブ12の深さhが30nm以上、60nm以下となっている。
ここで、1つの実験例について説明する。この実験例は、プリグルーブ12の半値幅W及びプリグルーブ12の深さhが異なる多数のサンプルを用意し、405nmの波長の短い青色のレーザ光28を、開口数(NA)0.85の対物レンズを介してそれぞれのサンプルに照射し、各サンプルの記録前プッシュプル信号(情報記録層18にピット32を記録する前であって、且つ、プルグルーブ12のレベルで正規化したプッシュプル信号)を測定した。その測定結果を、基板14のプリグルーブ12の半値幅Wを横軸に、プリグルーブ12の深さhを縦軸にとってマップ化したものを図3に示す。また、代表的なサンプルとして実施例1〜5及び比較例1〜5の結果を図4に示す。
記録前プッシュプル信号の生成原理は、まず、図5Aに示すように、プリグルーブ12の接線方向と平行なラインで2分割されたフォトディテクタ(第1フォトディテクタ40a及び第2フォトディテクタ40b)を用意し、プリグルーブ12の中央に照射したレーザ光28aの反射光28rを、第1フォトディテクタ40a及び第2フォトディテクタ40bに集光したときの第1フォトディテクタ40aの出力I1及び第2フォトディテクタ40bの出力I2の合計値をIgとする。
次いで、図5Bに示すように、プリグルーブ12の中央から光ディスク10の中心に向かって半径方向に0.1μmずらした点42に照射したレーザ光28aの反射光28rを、上述の第1フォトディテクタ40a及び第2フォトディテクタ40bに集光したときの第1フォトディテクタ40aの出力I1と第2のフォトディテクタ40bの出力I2の差I1−I2を求める。そして、以下の関係式
|I1−I2|/Ig
で示される記録前プッシュプル信号の値を求める。
図3及び図4の結果から、プリグルーブ12の深さhを30nm以下に設定した場合には、記録前プッシュプル信号は小さくなりすぎてしまい、安定したトラッキング制御を行うことが困難になることが確認された。
同様に、プリグルーブ12の半値幅Wを120nm以下に設定した場合には、記録前プッシュプル信号は小さくなりすぎてしまい、安定したトラッキング制御を行うことが困難になることが確認された。
図4では、判定結果として3〜5のものが、良好なプッシュプル信号として効果があるものと判断した。すなわち、判定結果として3〜5のものが記録前の規格化プッシュプル信号として0.45〜0.9を得ることができる。
この結果から、実施例1〜5については、判定結果が3〜5であり、良好なプッシュプル信号として効果があり、比較例1〜5については、いずれも良好なプッシュプル信号として効果がないことがわかった。
従って、基板14のプリグルーブ12の半値幅Wを120nm〜200nm、プリグルーブ12の深さhを30nm〜60nmの範囲とすることにより、記録前の規格化プッシュプル信号として0.45〜0.9を得ることができ、実機のドライブ装置で安定したトラッキング制御、及び安定したフォーカス制御を可能とすることができる良好なプッシュプル信号を得ることができる。
上述の例では、基板14に形成されたプリグルーブ12の半値幅W及び深さhについて説明したが、ランド30の半値幅及び深さ(高さ)においても同様である。従って、プリグルーブ12とランド30を含めた概念として「溝」を使用することができる。
次に、本実施の形態に係る光ディスク10の構成部材についての好ましい態様について説明する。
本実施の形態に係る光ディスク10の基板14としては、従来の光ディスクの基板材料として用いられている各種の材料を任意に選択して使用することができる。
具体的には、ガラス;ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリエステル;等を挙げることができ、所望によりこれらを併用してもよい。
上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性及び低価格等の点から、アモルファスポリオレフィン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が好ましく、ポリカーボネートが特に好ましい。
これらの樹脂を用いた場合、射出成型を用いて基板を作製することができる。
また、基板14の厚さは、0.7〜2mmの範囲であることを要し、0.9〜1.6mmの範囲であることが好ましく、1.0〜1.2mmとすることがより好ましい。
基板14には、情報記録層18が設けられる側の面に、トラッキング用の案内溝又はアドレス信号等の情報を表わす凹凸(プリグルーブ12)が形成されている。より高い記録密度を達成するためにはCD−RやDVD−Rに比べて、より狭いトラックピッチのプリグルーブ12が必要となる。例えば、本実施の形態に係る光ディスク10を、好適な、青紫色レーザに対応する媒体として使用する場合には、形成されるプリグルーブ12は以下に示す範囲のものであることが好ましい。
プリグルーブ12のトラックピッチは、上限値が500nm以下であることが好ましく、420nm以下であることがより好ましく、370nm以下であることがさらに好ましく、330nm以下であることが特に好ましい。また、下限値は、50nm以上であることが好ましく、100nm以上であることがより好ましく、200nm以上であることがさらに好ましく、260nm以上であることが特に好ましい。
プリグルーブ12の角度は、上限値が80°以下であることが好ましく、70°以下であることがより好ましく、60°以下であることが特に好ましい。また、下限値は、20°以上であることが好ましく、30°以上であることがより好ましく、40°以上であることがさらに好ましい。
なお、上記のプリグルーブ12に関する上限値及び下限値は、それぞれが任意で組み合わせることができる。
これらのプリグルーブ12の値は、AFM(原子間力顕微鏡)により測定することができる。なお、プリグルーブ12の角度とは、プリグルーブ12の溝深さをhとしたとき、プリグルーブ12の形成前の基板14における表面を基準とし、その表面からh/10の深さの傾斜部と、プリグルーブ12の最も深い個所からh/10の高さの傾斜部とを結ぶ直線と、基板面(プリグルーブ12の底面)とのなす角度である。
また、本実施の形態に係る光ディスク10が、再生専用の光ディスクである場合、上記のプリグルーブ12を形成するのと同時に、所定の情報を示すピットが形成される。
このような溝形状を有するプリグルーブ12(及びピット)を有する基板14を作製するには、射出成型時に用いるスタンパが、高精度なマスタリングにより形成されることが必要である。このマスタリングには、上述の溝形状を達成するために、DUV(波長330nm以下、深紫外線)レーザーや、EB(電子ビーム)によるカッティングが用いられることが好ましい。
一方、UVレーザーや可視光レーザーでは、本実施の形態に係る光ディスク10のような溝形状を形成するための、良好なマスタリングを行うことが困難である。
なお、基板14の表面には、平面性の改善、接着力の向上の目的で、下塗層を形成することが好ましい。
該下塗層の材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;シランカップリング剤等の表面改質剤;を挙げることができる。
下塗層は、上記材料を適当な溶剤に溶解又は分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコート等の塗布法により、基板14の表面に塗布することにより形成することができる。下塗層の層厚は、一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
本実施の形態に係る光ディスク10の情報記録層18は、レーザ光28で読み取ることができる情報が記録された層、又はそのような情報を記録することができる層を包括する概念であり、より具体的には、ピット、色素記録層、相変化型記録層等を含む概念である。なお、ピットは基板14に形成された窪みであり、実際に層を構成しているわけではないが、本明細書においては情報記録層18にはピットをも含むこととする。つまり、ROM構成の場合、基板14内におけるピットが位置する領域を情報記録層とみなす。
情報記録層18は、色素を記録物質として含有する色素型とすることが好ましいが、これに限定されず、無機追記型(ライトワンス型)、相変化型、光磁気型、再生専用型等とすることもできる。
従って、情報記録層18に含有される記録物質としては、色素等の有機化合物や相変化金属化合物等が挙げられる。
中でも、レーザ光28により一回限りの情報の記録が可能な、色素型の情報記録層であることが好ましい。かかる色素型の情報記録層18は、記録波長領域に吸収を有する色素を含有していることが好ましい。当該色素としては、シアニン色素、オキソノール色素、金属錯体系色素、アゾ色素、フタロシアニン色素等が挙げられ、中でも、オキソノール色素が好ましい。
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、及び同2000−158818号公報等に記載されている色素も好適に用いられる。
このような情報記録層18は、色素を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いで、この塗布液を、基板14上又は反射層16上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。その際、塗布液を塗布する面の温度は、10〜40℃の範囲であることが好ましい。より好ましくは、下限値が、15℃以上であり、20℃以上であることが更に好ましく、23℃以上であることが特に好ましい。また、下限値としては、35℃以下であることがより好ましく、30℃以下であることがさらに好ましく、27℃以下であることが特に好ましい。このように被塗布面の温度が上記の範囲にあると、塗布ムラや塗布故障の発生を防止し、塗膜の厚さを均一とすることができる。
なお、上記の上限値及び下限値は、それぞれが任意で組み合わせることができる。
ここで、情報記録層18は、単層でも重層でもよく、重層構造の場合、塗布工程を複数回行うことによって形成される。
塗布液中の色素の濃度は、一般に0.01〜15質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、より好ましくは0.5〜5質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲である。
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド;メチルシクロヘキサン等の炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン等のエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールジアセトンアルコール等のアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール等のフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;等を挙げることができる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中には、さらに、酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤等各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法等を挙げることができる。
塗布の際、塗布液の温度は、20〜50℃の範囲であることが好ましく、20〜30℃の範囲であることがより好ましい。
このようにして形成された情報記録層の厚さは、ランド30上で300nm以下であることが好ましく、250nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることが特に好ましい。下限値としては、5nm以上であることが好ましく、10nm以上であることがより好ましく、40nm以上であることが特に好ましい。
また、情報記録層18の厚さは、プリグルーブ12上で400nm以下であることが好ましく、300nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。下限値としては、5nm以上であることが好ましく、10nm以上であることがより好ましく、40nm以上であることがさらに好ましい。
さらに、ランド30上の情報記録層18の厚さ/プリグルーブ12上の情報記録層18の厚さの比は、0.4以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましく、0.6以上であることがさらに好ましく、0.7以上であることが特に好ましい。上限値としては、1未満であることが好ましく、0.9以下であることがより好ましく、0.85以下であることがさらに好ましく、0.8以下であることが特に好ましい。
なお、上記の上限値及び下限値は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
塗布液が結合剤を含有する場合、該結合剤の例としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴム等の天然有機高分子物質;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物等の合成有機高分子;を挙げることができる。情報記録層の材料として結合剤を併用する場合に、結合剤の使用量は、一般に色素に対して0.01倍量〜50倍量(質量比)の範囲にあり、好ましくは0.1倍量〜5倍量(質量比)の範囲にある。
また、情報記録層18には、該情報記録層18の耐光性を向上させるために、種々の褪色防止剤を含有させることができる。
褪色防止剤としては、一般的に一重項酸素クエンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用することができる。
その具体例としては、特開昭58−175693号公報、同59−81194号公報、同60−18387号公報、同60−19586号公報、同60−19587号公報、同60−35054号公報、同60−36190号公報、同60−36191号公報、同60−44554号公報、同60−44555号公報、同60−44389号公報、同60−44390号公報、同60−54892号公報、同60−47069号公報、同63−209995号公報、特開平4−25492号公報、特公平1−38680号公報、及び同6−26028号公報等の各公報、ドイツ特許第350399号明細書、そして日本化学会誌1992年10月号第1141頁等に記載のものを挙げることができる。
前記一重項酸素クエンチャー等の褪色防止剤の使用量は、色素の量に対して、通常0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、さらに好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲である。
以上、情報記録層18が色素型記録層である場合の溶剤塗布法について述べたが、情報記録層18は記録物質の物性に合わせ、蒸着、スパッタリング、CVD等の成膜法によって形成することもできる。
例えば、記録物質として相変化金属化合物を用いた場合には、このような成膜法を用いて情報記録層18を形成することが好ましい。ここで、相変化金属化合物としては、SbTe、AgSbTe、InAgSbTe等のいずれを用いてもよい。
本実施の形態に係る光ディスク10のカバー層24は、上述した情報記録層18又は中間層20上に接着層22を介して貼り合わされる。
カバー層24に用いられる材料としては、透明な材質のフィルムであれば、特に限定されないが、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリエステル;三酢酸セルロース等を使用することが好ましく、中でも、ポリカーボネート又は三酢酸セルロースを使用することがより好ましい。
なお、「透明」とは、記録及び再生に用いられるレーザ光28に対して、透過率80%以上であることを意味する。
また、カバー層24は、本実施の形態に係る光ディスク10の効果を妨げない範囲において、種々の添加剤が含有されていてもよい。例えば、波長400nm以下の光をカットするためのUV吸収剤及び/又は500nm以上の光をカットするための色素が含有されていてもよい。
さらに、カバー層24の表面物性としては、表面粗さが2次元粗さパラメータ及び3次元粗さパラメータのいずれも5nm以下であることが好ましい。
また、記録及び再生に用いられるレーザ光28の集光度の観点から、カバー層24の複屈折は10nm以下であることが好ましい。
カバー層24の厚さは、記録及び再生のために照射されるレーザ光28の波長や対物レンズのNAにより、適宜、規定されるが、10〜600μmの範囲内であることが好ましく、50〜200μmの範囲であることがより好ましい。
カバー層24は、上述のように、接着層22を介して貼り合わされる。接着層22の材質としては、接着剤又は粘着剤とすることができる。以下、それぞれについて順に説明する。
カバー層24を貼り合せるために用いられる接着剤は、例えば、UV硬化樹脂、EB硬化樹脂、熱硬化樹脂等を使用することが好ましく、特に、UV硬化樹脂を使用することが好ましい。
接着剤としてUV硬化樹脂を使用する場合は、該UV硬化樹脂をそのまま、若しくはメチルエチルケトン、酢酸エチル等の適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、ディスペンサから中間層20の表面に供給してもよい。また、光ディスク10の反りを防止するため、接着層22を構成するUV硬化樹脂は硬化収縮率の小さいものが好ましい。このようなUV硬化樹脂としては、例えば、大日本インキ化学工業(株)社製の「SD−640」等のUV硬化樹脂を挙げることができる。
接着剤は、例えば、中間層20の表面(被貼り合わせ面)上に、所定量塗布し、その上に、カバー層24を載置した後、スピンコートにより接着剤を、被貼り合わせ面とカバー層24との間に均一になるように広げた後、硬化させることが好ましい。
このような接着剤からなる接着層22の厚さは、0.1〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜50μmの範囲、さらに好ましくは5〜50μmの範囲である。
また、接着層22に用いられる粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤を使用することができるが、透明性、耐久性の観点から、アクリル系の粘着剤が好ましい。かかるアクリル系の粘着剤としては、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレート等を主成分とし、凝集力を向上させるために、短鎖のアルキルアクリレートやメタクリレート、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレートと、架橋剤との架橋点となりうるアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド誘導体、マレイン酸、ヒドロキシルエチルアクリレート、グリシジルアクリレート等と、を共重合したものを用いることが好ましい。主成分と、短鎖成分と、架橋点を付加するための成分と、の混合比率、種類を、適宜、調節することにより、ガラス転移温度(Tg)や架橋密度を変えることができる。
上記粘着剤と併用される架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤が挙げられる。かかるイソシアネート系架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、o−トルイジンイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等のイソシアネート類、また、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの生成物、また、イソシアネート類の縮合によって生成したポリイソシアネート類を使用することができる。これらのイソシアネート類の市販されている商品としては、日本ポリウレタン社製のコロネートL、コロネートHL、コロネート2030、コロネート2031、ミリオネートMR、ミリオネートHTL;武田薬品社製のタケネートD−102、タケネートD−110N、タケネートD−200、タケネートD−202;住友バイエル社製のデスモジュールL、デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジュールHL;等を挙げることができる。
粘着剤は、中間層20の表面(被貼り合わせ面)上に、所定量、均一に塗布し、その上に、カバー層24を載置した後、硬化させてもよいし、予め、カバー層24の片面に、所定量を均一に塗布して粘着剤塗膜を形成しておき、該塗膜を被貼り合わせ面に貼り合わせ、その後、硬化させてもよい。
また、カバー層24に、予め、接着剤が塗布された市販の粘着フィルムを用いてもよい。
このような粘着剤からなる接着層22の厚さは、0.1〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜50μmの範囲、さらに好ましくは5〜50μmの範囲である。
本実施の形態に係る光ディスク10において、レーザ光28に対する反射率を高めたり、記録再生特性を改良する機能を付与したりするために、基板14と情報記録層18との間に、反射層16を形成することが好ましい。
反射層16は、レーザ光28に対する反射率が高い光反射性物質を、真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより基板14上に形成することができる。
反射層16の厚さは、一般的には5〜300nmの範囲とし、10〜200nmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは10〜100nmである。
なお、反射層16の反射率は、70%以上であることが好ましい。
反射率が高い光反射性物質としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等の金属及び半金属或いはステンレス鋼を挙げることができる。これらの光反射性物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、又は合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au、Ag、Al或いはこれらの合金であり、最も好ましくは、Au、Agあるいはこれらの合金である。
ハードコート層26は、傷の発生を防止するための層であり、その材料としては、放射線硬化樹脂を用いることが好ましい。ハードコート層26に使用される放射線硬化樹脂としては、放射線照射により硬化可能な樹脂であればよく、より詳細には、分子中に、2個以上の放射線官能性の2重結合を有する樹脂であることが好ましい。
例えば、アクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸エステル類、メタクリル酸アミド類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類等が挙げられる。中でも、好ましくは、2官能以上のアクリレート化合物、メタクリレート化合物である。
本実施の形態に係る光ディスク10は、該光ディスク10の効果を損なわない範囲においては、上述の必須の層に加え、他の任意の層を有していてもよい。かかる他の任意の層としては、例えば、情報記録層18とカバー層24との間に設けられる中間層20、反射層16と情報記録層18との間に設けられる界面層等が挙げられる。
なお、これら必須及び任意の層は、いずれも、単層でもよいし、多層構造を有してもよい。
本実施の形態においては、情報記録層18と接着層22との間に中間層20を形成することが好ましい。
この中間層20は、情報記録層18の保存性を高める、情報記録層18とカバー層24との接着性を向上させる、反射率を調整する、熱伝導率を調整する、等のために設けられる。
中間層20に用いられる材料としては、記録及び再生に用いられるレーザ光28を透過する材料であり、上記の機能を発現し得るものであれば、特に、制限されるものではないが、例えば、一般的には、ガスや水分の透過性の低い材料であり、誘電体であることが好ましい。
具体的には、Zn、Si、Ti、Te、Sn、Mo、Ge等の窒化物、酸化物、炭化物、硫化物からなる材料が好ましく、ZnS、MoO2、GeO2、TeO、SiO2、TiO2、ZuO、ZnS−SiO2、SnO2、ZnO−Ga23が好ましく、ZnS−SiO2、SnO2、ZnO−Ga23がより好ましい。
また、中間層20は、真空蒸着、DCスパッタリング、RFスパッタリング、イオンプレーティング等の真空成膜法により形成することができる。中でも、スパッタリングを用いることがより好ましく、RFスパッタリングを用いることが更に好ましい。
本実施の形態における中間層20の厚さは、1〜200nmの範囲であることが好ましく、1〜100nmの範囲であることがより好ましく、1〜40nmの範囲であることがさらに好ましい。
本実施の形態に係る光ディスク10への情報記録方法は、ハードコート層26側から波長350〜450nmのレーザ光28を照射し、情報記録層18を物理的あるいは化学的に変化させることにより記録を行うことができる。
上記の構成の本実施の形態に係る光ディスク10に対し、適した波長のレーザ光28を照射して記録を行うことにより、良好で安定な記録再生特性を付与することができる。
記録波長(レーザ光28の波長)は、より好ましくは、下限値が200nm以上であり、300nm以上であることがさらに好ましく、350nm以上であることが特に好ましい。また、上限値としては、500nm以下であることがより好ましく、450nm以下であることがさらに好ましく、420nm以下であることが特に好ましい。
なお、上記の上限値及び下限値は、それぞれが任意で組み合わせることができる。
また、情報の記録は本実施の形態に係る光ディスク10のプリグルーブ12に行ってもよいし、ランド30に行ってもよいが、プリグルーブ12の方が好ましい。
さらに、上記の波長領域のレーザ光28によって、情報の再生も行われる。
より具体的には、本実施の形態に係る光ディスク10(追記型)を用いた情報の記録、再生は、例えば、次のようにして行われる。
まず、光ディスク10を所定の線速度(0.5〜10m/秒)、又は、所定の定角速度にて回転させながら、ハードコート層26側から対物レンズ(図示せず)を介して青紫色レーザ(例えば、波長405nm)等の記録用のレーザ光28を照射する。この照射光により、情報記録層18がその光を吸収して局所的に温度上昇し、例えば、ピット32が生成してその光学特性を変えることにより情報が記録される。上記のように記録された情報の再生は、光ディスク10を所定の定線速度で回転させながら、青紫色レーザ光をハードコート層26側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
上述のような500nm以下の発振波長を有するレーザ光源としては、例えば、390〜415nmの範囲の発振波長を有する青紫色半導体レーザ、中心発振波長425nmの青紫色SHGレーザ等を挙げることができる。
また、記録密度を高めるために、ピックアップに使用される対物レンズのNAは0.7以上が好ましく、0.85以上がより好ましい。
なお、本発明に係る光ディスクは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る光ディスクを一部省略して示す断面図である。 基板に形成されたプリグルーブの半値幅及び深さを示す説明図である。 プリグルーブの半値幅と深さによる記録前プッシュプル信号の変化を示す特性図である。 実施例1〜5及び比較例1〜5の判定結果を示す表図である。 図5Aはプリグルーブのレベルを示す説明図であり、図5Bは0.1μmラジアルオフセット時の差を示す説明図である。
符号の説明
10…光ディスク 12…プリグルーブ
14…基板 16…反射層
18…情報記録層 28…レーザ光

Claims (8)

  1. 一方の主面に溝が形成された面を有する基板と、
    前記基板の主面上に形成された少なくとも一層の記録層を含む光学的機能層と、
    前記光学的機能層上に覆うように配置され形成された光透過層とを有する光ディスクであって、
    前記基板の前記溝の半値幅(溝の深さの1/2の地点における溝の幅)が120nm以上、200nm以下で、且つ、前記溝の深さが30nm以上、60nm以下であることを特徴とする光ディスク。
  2. 請求項1記載の光ディスクにおいて、
    前記溝の中央から前記光ディスクの中心に向かって半径方向に0.1μmずらした点に照射した光の反射光を、前記溝の接線方向と平行なラインで2分割されたフォトディテクタに集光したときの一方のフォトディテクタの出力をI1、他方のフォトディテクタの出力をI2とし、前記溝の中央に照射した光の反射光を、前記2分割されたフォトディテクタに集光したときの前記2分割されたフォトディテクタの合計出力をIgとしたとき、
    |I1−I2|/Ig
    で示される記録前のプッシュプル信号の値が0.45〜0.9であることを特徴とする光ディスク。
  3. 請求項1又は2記載の光ディスクにおいて、
    前記基板は、ガラス、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネートで構成されていることを特徴とする光ディスク。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、
    基板の厚さは、0.7〜2mmの範囲であることを特徴とする光ディスク。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、
    プリグルーブの角度は、上限値が80°以下、下限値が20°以上であることを特徴とする光ディスク。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、
    前記記録層は、記録波長領域に吸収を有する色素を含有した色素型の情報記録層であって、
    前記色素は、シアニン色素、オキソノール色素、金属錯体系色素、アゾ色素、又はフタロシアニン色素であることを特徴とする光ディスク。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、
    前記記録層の厚さは、前記基板の前記溝上で、10nm以上、100nm以下であることを特徴とする光ディスク。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、
    波長350〜450nmのレーザ光により記録及び/又は再生が行われることを特徴とする光ディスク。
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