JP2007108020A - 流入量演算プログラム、流入量演算装置および流入量演算方法 - Google Patents
流入量演算プログラム、流入量演算装置および流入量演算方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】流入量演算装置10は、複数の算出時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算する。そして、演算された流量差が所定の閾値以上であり、かつ、所定の閾値(ここでは、ΔQ)以上であることが所定の時間(ここではΔT)以上継続しているかを判定し、ΔT以上継続していると判定した場合には、かかる流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択する。
【選択図】 図1
Description
まず最初に、図1、図6および図7を用いて、実施例1に係る流入量演算装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る流入量演算装置を含んだシステムの構成を示す図である。また、図6は、流入量の急激な上昇時のグラフであり、図7は、流入量の変動が安定時のグラフであり、より詳細には、複数の時間間隔で流入量が演算される状況下で、どの時間間隔の流入量が正規の流入量として選択されるかを示すグラフである。
次に、図2を用いて、図1に示した流入量演算装置10の構成を説明する。図2は、流入量演算装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この流入量演算装置10は、バス等を介して、水位計20、放流設備30、操作入力部40、表示部50とそれぞれ接続され、制御部11と、記憶部12とから構成される。以下にこれらの各部の処理を説明する。
次に、図4および図5を用いて、流入量演算装置10による流入量選択処理を説明する。図4は、流入量選択処理に用いる条件を示す図であり、図5は、流入量選択処理の流れを示すフローチャートである。
上述してきたように、実施例1によれば、複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算し、演算された流量差がΔQ以上であるか否かを判定し、そのΔQ以上の流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択するので、水位の変化に左右されず、かつ、急激な流入量の変動に追随する結果、適切な流入量を求めることが可能になる。
例えば、上記の実施例1では、算出時間間隔が任意に変更可能なものである場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、算出時間間隔が変更不能なものであってもよい。つまり、例を挙げれば、予め算出時間間隔として10分、15分、30分および60分が設定されている。
また、上記の実施例1では、一つの時間間隔の流入量しか算出されていないために流量差を演算することができない場合には、算出された算出時間間隔の流入量を選択するようにした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、一つの時間間隔の流入量しか算出されていないために流量差を演算することができない場合には、例えば、流量差が算出されるまで待機状態にするようにしてもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、流入量算出部11aと流量差演算処理部11bを統合してもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図8は、流入量演算プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
前記複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算する流量差演算手順と、
前記演算手順によって演算された前記流量差が所定の閾値以上であるか否かを判定し、当該所定の閾値以上の流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択する選択手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする流入量演算プログラム。
前記複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算する流量差演算手段と、
前記演算手段によって演算された前記流量差が所定の閾値以上であるか否かを判定し、当該所定の閾値以上の流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択する選択手段と、
を備えたことを特徴とする流入量演算装置。
前記複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算する流量差演算工程と、
前記演算工程によって演算された前記流量差が所定の閾値以上であるか否かを判定し、当該所定の閾値以上の流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択する選択工程と、
を含んだことを特徴とする流入量演算方法。
10 流入量演算装置
11 制御部
11a 流入量算出部
11b 流量差演算処理部
11c 流入量選択部
12 データ蓄積部
12a 算出結果記憶部
12b 選択流入量記憶部
20 水位計
30 放流設備
40 操作入力部
50 表示部
Claims (5)
- 複数の時間間隔で流入量を演算する流入量演算方法をコンピュータに実行させる流入量演算プログラムであって、
前記複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、各時間間隔の流入量間の流量差を演算する流量差演算手順と、
前記演算手順によって演算された前記流量差が所定の閾値以上であるか否かを判定し、当該所定の閾値以上の流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を正規の流入量として選択する選択手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする流入量演算プログラム。 - 前記選択手順は、前記所定の閾値以上であることが所定の時間以上継続しているかを判定し、当該継続している流量差を生じさせている流入量のなかで時間間隔が短い流入量を選択することを特徴とする請求項1に記載の流入量演算プログラム。
- 前記流量差演算手順は、任意に変更可能に設定された複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、前記流量差を演算することを特徴とする請求項1または2に記載の流入量演算プログラム。
- 前記流量差演算手順は、変更不能に設定された複数の時間間隔ごとに算出された流入量を用いて、前記流量差を演算することを特徴とする請求項1または2に記載の流入量演算プログラム。
- 前記選択手順は、一つの時間間隔の流入量のみしか算出されていないために前記演算手順によって流量差を演算することができない場合には、当該算出された時間間隔の流入量を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の流入量演算プログラム。
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