JPH06137911A - 貯水位設定方式 - Google Patents

貯水位設定方式

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JPH06137911A
JPH06137911A JP4291879A JP29187992A JPH06137911A JP H06137911 A JPH06137911 A JP H06137911A JP 4291879 A JP4291879 A JP 4291879A JP 29187992 A JP29187992 A JP 29187992A JP H06137911 A JPH06137911 A JP H06137911A
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一郎 堂城
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダムの流入量を演算する流入量演算装置にお
ける貯水位設定方式に関し、波浪等に起因する貯水位の
短時間の変動に基づく流入量の演算誤差を、極力除去可
能とすることを目的とする。 【構成】 所定周期毎に計測する貯水位が、前回計測し
た貯水位より増加しているか、減少しているかの変化傾
向を検出する貯水位変化傾向検出手段(101)と、貯
水位変化傾向検出手段(101)により検出した変化傾
向が、予め定められた回数だけ連続して、同一変化傾向
を示すか否かを判定する変化傾向連続性判定手段(10
2)と、変化傾向連続性判定手段(102)が同一変化
傾向を、予め定められた回数だけ連続したと判定した場
合に、今回計測した貯水位を流入量演算用貯水位として
設定する演算用貯水位設定手段(103)とを設ける様
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダムの流入量を演算す
る流入量演算装置における貯水位設定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来ある流入量演算装置の一例を
示す図であり、図6は従来ある流入量演算用貯水位設定
過程を説明する図である。
【0003】図5に示される流入量演算装置(100)
は、処理装置(1)、貯水位計(2)および放流量計
(3)を具備しており、貯水位計(2)が対象とするダ
ムの貯水位(HA )を計測して処理装置(1)に通知
し、また放流量計(3)が対象とするダムからの放流量
を計測して処理装置(1)に通知し、処理装置(1)が
貯水位計(2)から通知される貯水位(HA )に基づ
き、対象とするダムの貯水量を演算し、演算した貯水量
の変化量に、放流量計(3)から通知される放流量を加
算することにより、対象とするダムへの流入量を演算し
ている。
【0004】図5および図6において、貯水位計(2)
から処理装置(1)に通知される実際の貯水位(HA
が、図6に示される如く変化したとする。処理装置
(1)においては、貯水位走査部(11)が予め定めら
れた走査周期(TS )〔例えばTS =一分〕で実際の貯
水位(HA )を走査し、走査した実際の貯水位(HA
が貯水位値(H1 )以上且つ貯水位値(H2 )未満であ
れば、貯水位(H)=(H1 )と判定し、また貯水位値
(H2 )以上且つ貯水位値(H 3 )未満であれば、貯水
位(H)=(H2 )と判定する。
【0005】図6においては、走査点(Spa)より前の
各走査点(Sp )においては実際の貯水位(HA )が貯
水位値(H1 )以上且つ貯水位値(H2 )未満であった
為、貯水位(H)=(H1 )と判定し、走査点(Spa
以後連続六個の走査点(Sp)における実際の貯水位
(HAa)等が貯水位値(H2 )以上且つ貯水位値
(H3)未満である為、その間は貯水位(H)=
(H2 )と判定し、次の走査点(Spb)以後連続二個の
走査点(Sp )における実際の貯水位(HAb)等が貯水
位値(H1 )以上且つ貯水位値(H2 )未満であること
から、その間貯水位(H)=(H1 )と判定し、次の走
査点(Spc)以後連続四個の走査点(Sp )における実
際の貯水位(HAc)等が貯水位値(H2 )以上且つ貯水
位値(H3 )未満であることから、その間貯水位(H)
=(H2 )と判定し、次の走査点(Spd)以後連続二個
の走査点(Sp )における実際の貯水位(HAd)等が貯
水位値(H1 )以上且つ貯水位値(H2 )未満であるこ
とから、その間貯水位(H)=(H1 )と判定する。
【0006】以下同様にして、走査点(Spe)以後連続
六走査点(Sp )が貯水位(H)=(H2 )、走査点
(Spf)以後連続二走査点(Sp )が貯水位(H)=
(H1 )、走査点(Spg)以後連続二走査点(Sp )が
貯水位(H)=(H2 )、走査点(Sph)以後連続二走
査点(Sp )が貯水位(H)=(H1 )、走査点
(Spi)以後連続三走査点(Sp )が貯水位(H)=
(H2 )、走査点(Spj)以後連続三走査点(Sp )が
貯水位(H)=(H1 )、走査点(Spk)以後連続十走
査点(Sp )が貯水位(H)=(H2 )となり、走査点
(Spm)における実際の貯水位(HAm)が貯水位値(H
3 )以上となり、貯水位(H)=(H3 )と判定され
る。
【0007】貯水位走査部(11)が得た貯水位(H)
は、数走査周期(TS )〔例えば数分〕間隔で貯水位値
(H1 )と貯水位値(H2 )とを繰返しているが、通常
のダムの貯水位(H)は、雨等の影響が無い場合には、
放流量を一定としても、極めて長時間を掛けて変化して
おり〔例えば貯水位(H)が一センチメートル変化する
のに数時間を要する等〕、走査点(Spa)乃至(Spk
における実際の貯水位(HA )の変化は、風等による波
浪に起因するものであり、この様な短期間に変動する貯
水位(H)により貯水量および流入量を演算すると、演
算結果に誤差を生ずる恐れがある。
【0008】かかる誤差を除去する為に、演算用貯水位
抽出部(12)は、貯水位走査部(11)により走査さ
れる貯水位(H)を解析し、或る走査点(Sp )におけ
る貯水位(H)が、一走査周期(TS )前の貯水位
(H)から変化したことを検出した場合には、以後タイ
マ部(13)に設定されている予め定められた保護時間
(TG )の間に発生した貯水位(H)の変化を無視し
て、流入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位(H
C )を設定することとしている。
【0009】例えば演算用貯水位抽出部(12)が、貯
水位走査部(11)から走査点(S pa)に得た貯水位
(H)=(H2 )が、一走査周期(TS )前に得た貯水
位(H)=(H1 )から変化したことを検出すると、タ
イマ部(13)を起動し、タイマ部(13)が予め設定
されている保護時間(TG )〔図6においては十走査周
期(TS )〕を計時する迄の間に、走査点(Spb)およ
び(Spc)において貯水位走査部(11)から得た貯水
位(H)の変化は無視することとし、走査点(S pa)か
ら保護時間(TG )の間は、貯水位(H)=(H2 )に
保持されているものと見做し、演算用貯水位(HC )と
して流入量演算部(14)に伝達する。
【0010】やがてタイマ部(13)が保護時間
(TG )を計時し終わると、演算用貯水位抽出部(1
2)はタイマ部(13)を復旧させ、貯水位走査部(1
1)が走査した貯水位(H)を忠実に受止め、走査点
(Spd)に貯水位(H)が貯水位値(H 2 )から貯水位
値(H1 )に変化したものと見做し、再びタイマ部(1
3)を起動させ、タイマ部(13)が保護時間(TG
を計時し終わる走査点(Spg)迄、貯水位(H)は貯水
位値(H1 )に保持されているものと見做し、その間の
走査点(Spe)および(Spf)において貯水位走査部
(11)から得た貯水位(H)の変化は無視し、演算用
貯水位(HC )として流入量演算部(14)に伝達す
る。
【0011】以後演算用貯水位抽出部(12)は、走査
点(Spg)において貯水位(H)が貯水位値(H1 )か
ら貯水位値(H2 )に変化したと見做し、以後保護時間
(T G )の間の走査点(Spk)迄は貯水位(H)が貯水
位値(H2 )に保持されていると見做し、走査点
(Spk)において貯水位走査部(11)から得られた貯
水位(H)=(H2 )を忠実に受止め、以後保護時間
(TG )の間の走査点(Spm)迄は貯水位(H)が引続
き貯水位値(H2 )に保持されているものと見做し、走
査点(Spm)において貯水位走査部(11)から得られ
た貯水位(H)=(H3)を忠実に受止め、演算用貯水
位(HC )として流入量演算部(14)に伝達する。
【0012】以上により、演算用貯水位抽出部(12)
が流入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位
(HC )は、図6に示される如く、走査点(Spa)にお
いて貯水位値(H1 )から貯水位値(H2 )に変化した
後、貯水位値(H2 )を維持し、走査点(Spd)に貯水
位値(H2 )から貯水位値(H1 )に変化した後、貯水
位値(H1 )を維持し、走査点(Spg)に貯水位値(H
1 )から貯水位値(H2 )に変化した後、貯水位値(H
2 )を維持し、走査点(Spm)に貯水位値(H2 )から
貯水位値(H3 )に変化した後、貯水位値(H3 )を維
持するものとして設定されている。
【0013】流入量演算部(14)は、演算用貯水位抽
出部(12)から伝達された演算用貯水位(HC )に基
づき、貯水量を演算し、更に演算した貯水量と放流量計
(3)から通知される放流量とに基づき、流入量を演算
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある流入量演算装置においては、貯水位計
(2)から通知された実際の貯水位(HA )から貯水位
走査部(11)により得られた貯水位(H)を、演算用
貯水位抽出部(12)およびタイマ部(13)により、
保護時間(TG )の間に検出された貯水位(H)の変化
を無視することにより、波浪等に起因する演算誤差の除
去を試みているが、演算用貯水位抽出部(12)から流
入量演算部(14)に伝達される演算用貯水位(HC
には、図6に示される如く、波浪が発生している走査点
(Spa)乃至(Spk)の期間において、走査点(Spd
および(Spg)に検出された貯水位(H)の変化は吸収
出来ず、やはり流入量の演算に誤差を生ずる恐れが残
る。
【0015】本発明は、波浪等に起因する貯水位の短時
間の変動に基づく流入量の演算誤差を、極力除去可能と
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を示
す図である。図1において、100は、ダムの貯水位を
用いてダムに対する流入量を演算する、本発明の対象と
なる流入量演算装置である。
【0017】101は、本発明により流入量演算装置
(100)に設けられた貯水位変化傾向検出手段であ
る。102は、本発明により流入量演算装置(100)
に設けられた変化傾向連続性判定手段である。
【0018】103は、本発明により流入量演算装置
(100)に設けられた演算用貯水位設定手段である。
【0019】
【作用】貯水位変化傾向検出手段(101)は、所定周
期毎に計測する貯水位が、前回計測した貯水位より増加
しているか、減少しているかの変化傾向を検出する。
【0020】変化傾向連続性判定手段(102)は、貯
水位変化傾向検出手段(101)により検出した変化傾
向が、予め定められた回数だけ連続して、同一変化傾向
を示すか否かを判定する。
【0021】演算用貯水位設定手段(103)は、変化
傾向連続性判定手段(102)が同一変化傾向を、予め
定められた回数だけ連続したと判定した場合に、今回計
測した貯水位を流入量演算用貯水位として設定する。
【0022】なお演算用貯水位設定手段(103)は、
変化傾向連続性判定手段(102)が同一変化傾向を二
回連続したと判定した場合に、今回計測した貯水位を、
流入量演算用貯水位(HC )として設定することが考慮
される。
【0023】従って、増減を繰返す貯水位の変化は完全
に無視される為、波浪等に起因する貯水位の変動による
流入量の演算誤差が確実に除去され、当該流入量演算装
置の流入量の演算精度が大幅に向上する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図2は本発明の一実施例による流入量演算装置を示
す図であり、図3は図2における演算用貯水位抽出過程
の一例を示す図であり、図4は本発明の一実施例による
流入量演算用貯水位設定過程を説明する図である。な
お、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0025】図2においては、図1における貯水位変化
傾向検出手段(101)、変化傾向連続性判定手段(1
02)および演算用貯水位設定手段(103)として、
図3に示される如き演算用貯水位抽出過程を実行する演
算用貯水位抽出部(15)、前回貯水位蓄積部(16)
および前回傾向蓄積部(17)が処理装置(1)内に設
けられている。
【0026】図2乃至図4において、貯水位計(2)
は、前述と同様に、対象とするダムの図4に示される如
き実際の貯水位(HA )を計測し、処理装置(1)に通
知する。
【0027】処理装置(1)においては、貯水位走査部
(11)が前述と同様に、予め定められた走査周期(T
S )〔前例ではTS =一分〕で実際の貯水位(HA )を
走査し、前述と同様に、貯水位値(H1 )、(H2 )、
(H3 )等に量子化した貯水位(H)を演算用貯水位抽
出部(15)に伝達する。
【0028】なお前回貯水位蓄積部(16)には、後述
の過程により一走査周期(TS )前の走査点(Sp )に
おいて伝達された貯水位(H)〔以後前回貯水位
(HL )と称する〕が蓄積されており、また前回傾向蓄
積部(17)には、後述の過程により一走査周期
(TS )前の走査点(Sp )において、貯水位(H)と
前回貯水位(HL )との変化傾向を示す貯水位変化傾向
(D)〔以後前回貯水位変化傾向(DL )と称する〕が
蓄積されている。
【0029】なお貯水位変化傾向(D)は、現走査点
(Sp )の貯水位(H)が前回貯水位(HL )より増加
している場合には増加傾向(+)、減少している場合に
は減少傾向(−)とする。
【0030】走査点(Spa)においては、前回貯水位蓄
積部(16)内に前回貯水位(HL)として貯水位値
(H1 )が、また前回傾向蓄積部(17)内に前回貯水
位変化傾向(DL )として増加傾向(+)がそれぞれ蓄
積されているものとする。
【0031】かかる状態で、貯水位走査部(11)が走
査点(Spa)において走査した実際の貯水位(HAa)を
貯水位(H)=(H2 )と判定し、演算用貯水位抽出部
(15)に伝達すると、演算用貯水位抽出部(15)
は、走査点(Spa)において貯水位走査部(11)から
伝達された貯水位(H)=(H2 )と、前回貯水位蓄積
部(16)に蓄積済の前回貯水位(HL )=(H1 )と
を比較し(図3ステップS1)、条件H>HL が成立す
ることを認識すると、走査点(Spa)における貯水位変
化傾向(D)を増加傾向(+)と判定する。
【0032】次に演算用貯水位抽出部(15)は、前回
傾向蓄積部(17)に蓄積済の前回貯水位変化傾向(D
L )を参照し(ステップS2)、前回貯水位変化傾向
(DL)が増加傾向(+)であることを認識すると、走
査点(Spa)における貯水位変化傾向(D)が、前回貯
水位変化傾向(DL )と同一の増加傾向(+)てあるこ
とを認識し、貯水位(H)が実際に変化したと判定し
(ステップS3)、走査点(Spa)における貯水位
(H)=(H2 )を演算用貯水位(HC )として流入量
演算部(14)に伝達した後(ステップS4)、前回貯
水位蓄積部(16)の前回貯水位(HL )および前回傾
向蓄積部(17)の前回貯水位変化傾向(DL )を、走
査点(Spa)における貯水位(H)および貯水位変化傾
向(D)により更新する(ステップS5)。
【0033】走査点(Spa)の次の五個の走査点
(Sp )においては、貯水位走査部(11)が走査した
実際の貯水位(HA )を貯水位(H)=(H2 )と判定
し、演算用貯水位抽出部(15)に伝達すると、演算用
貯水位抽出部(15)は、各走査点(Sp )において貯
水位走査部(11)から伝達された貯水位(H)=(H
2 )と、前回貯水位蓄積部(16)に蓄積済の前回貯水
位(HL =H2 )とを比較し(ステップS1)、条件
(H)=(HL )が成立することを認識すると、各走査
点(Sp )の貯水位(H)=(H2 )は前回貯水位(H
L )=(H2 )と変化無しと判定し(ステップS6)、
流入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位(HC
を前回通り貯水位値(H2 )とする(ステップS7)。
【0034】次の走査点(Spb)において、貯水位走査
部(11)が走査した実際の貯水位(HAb)を貯水位
(H)=(H1 )と判定し、演算用貯水位抽出部(1
5)に伝達すると、演算用貯水位抽出部(15)は、走
査点(Spb)において貯水位走査部(11)から伝達さ
れた貯水位(H)=(H1 )と、前回貯水位蓄積部(1
6)に蓄積済の前回貯水位(HL =H2 )とを比較し
(ステップS1)、条件H<HL が成立することを認識
すると、走査点(Spb)における貯水位変化傾向(D)
を減少傾向(−)と判定する。
【0035】次に演算用貯水位抽出部(15)は、前回
傾向蓄積部(17)に蓄積済の前回貯水位変化傾向(D
L )を参照し(ステップS8)、前回貯水位変化傾向
(DL)が増加傾向(+)であることを認識すると、走
査点(Spb)における貯水位変化傾向(D)〔=減少傾
向(−)〕が、前回貯水位変化傾向(DL )〔=増加傾
向(+)〕と反転したことを認識し、貯水位(H)が波
浪等の影響で一時的に変動したものであり、真の貯水位
(H)は変化しなかったと判定し(ステップS9)、流
入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位(HC )を
前回通り貯水位値(H2 )とした後(ステップS1
0)。前回貯水位蓄積部(16)の前回貯水位(HL
および前回傾向蓄積部(17)の前回貯水位変化傾向
(DL )を、走査点(Spb)における貯水位(H)およ
び貯水位変化傾向(D)により更新する(ステップS
5)。
【0036】走査点(Spb)の次の走査点(Sp )にお
いては、貯水位走査部(11)が走査した実際の貯水位
(HA )を貯水位(H)=(H1 )と判定し、演算用貯
水位抽出部(15)に伝達すると、演算用貯水位抽出部
(15)は、走査点(Sp )において貯水位走査部(1
1)から伝達された貯水位(H)=(H1 )と、前回貯
水位蓄積部(16)に蓄積済の前回貯水位(HL
1 )とを比較し(ステップS1)、条件H)=(HL
が成立することを認識すると、走査点(Sp )の貯水位
(H)=(H1 )は前回貯水位(HL =H1 )と変化無
しと判定し(ステップS6)、流入量演算部(14)に
伝達する演算用貯水位(HC )を前回通り貯水位値(H
2 )とする(ステップS7)。
【0037】次の走査点(Spc)において、貯水位走査
部(11)が走査した実際の貯水位(HAc)を貯水位
(H)=(H2 )と判定し、演算用貯水位抽出部(1
5)に伝達すると、演算用貯水位抽出部(15)は、走
査点(Spc)において貯水位走査部(11)から伝達さ
れた貯水位(H)=(H2 )と、前回貯水位蓄積部(1
6)に蓄積済の前回貯水位(HL =H1 )とを比較し
(ステップS1)、条件H>HL が成立することを認識
すると、走査点(Spc)における貯水位変化傾向(D)
を増加傾向(+)と判定する。
【0038】次に演算用貯水位抽出部(15)は、前回
傾向蓄積部(17)に蓄積済の前回貯水位変化傾向(D
L )を参照し(ステップS8)、前回貯水位変化傾向
(DL)が減少傾向(−)であることを認識すると、走
査点(Spc)における貯水位変化傾向(D)〔=増加傾
向(+)〕が、前回貯水位変化傾向(DL )〔=減少傾
向(−)〕と反転したことを認識し、貯水位(H)が波
浪等の影響で一時的に変動したものであり、真の貯水位
(H)は変化しなかったと判定し(ステップS9)、流
入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位(HC )を
前回通り貯水位値(H2 )とした後(ステップS1
0)。前回貯水位蓄積部(16)の前回貯水位(HL
および前回傾向蓄積部(17)の前回貯水位変化傾向
(DL )を、走査点(Spb)における貯水位(H)およ
び貯水位変化傾向(D)により更新する(ステップS
5)。
【0039】以下同様にして、走査点(Spd)、
(Spe)、(Spf)、(Spg)、(Sph)、(Spi)、
(Spj)および(Spk)、において、貯水位走査部(1
1)が走査した実際の貯水位(HAd)、(HAe)、(H
Af)、(HAg)、(HAh)、(HAi)、(HAj)および
(HAk)をそれぞれ貯水位値(H1 )、(H2 )、(H
1 )、(H2 )、(H1 )、(H2 )、(H1 )および
(H2 )と判定し、演算用貯水位抽出部(15)に伝達
すると、演算用貯水位抽出部(15)はそれぞれ前回貯
水位(HL )と比較して貯水位変化傾向(D)が増加傾
向(+)および減少傾向(−)の何れかを判定した後、
それぞれ前回貯水位変化傾向(DL )を参照し、何れも
前回貯水位変化傾向(DL )と反転したことを認識する
と、各走査点(Spd)、(Spe)、(Spf)、
(Spg)、(Sph)、(Spi)、(Spj)および
(Spk)における真の貯水位(H)は変化しなかったと
判定し(ステップS6)、流入量演算部(14)に伝達
する演算用貯水位(HC )を何れも前回通り貯水位値
(H2 )とする(ステップS10)。
【0040】走査点(Spk)に続く九個の走査点
(Sp )においては、貯水位走査部(11)が走査した
実際の貯水位(HA )を何れも貯水位値(H2 )と判定
し、演算用貯水位抽出部(15)に伝達すると、演算用
貯水位抽出部(15)はそれぞれ前回貯水位(HL )と
比較し、条件H)=(HL が成立することを認識する
と、各走査点(Sp )の貯水位(H)=(H2 )は前回
貯水位(HL )=(H2 )と変化無しと判定し(ステッ
プS6)、流入量演算部(14)に伝達する演算用貯水
位(HC )を前回通り貯水位値(H2 )とする(ステッ
プS7)。
【0041】次の走査点(Spm)において、貯水位走査
部(11)が走査した実際の貯水位(HAm)を貯水位
(H)=(H3 )と判定し、演算用貯水位抽出部(1
5)に伝達すると、演算用貯水位抽出部(15)は、走
査点(Spm)において貯水位走査部(11)から伝達さ
れた貯水位(H)=(H3 )と、前回貯水位蓄積部(1
6)に蓄積済の前回貯水位(HL =H2 )とを比較し
(ステップS1)、条件H>HL が成立することを認識
すると、走査点(Spm)における貯水位変化傾向(D)
を増加傾向(+)と判定する。
【0042】次に演算用貯水位抽出部(15)は、前回
傾向蓄積部(17)に蓄積済の前回貯水位変化傾向(D
L )を参照し(ステップS2)、前回貯水位変化傾向
(DL)が増加傾向(+)であることを認識すると、走
査点(Spm)における貯水位変化傾向(D)が、前回貯
水位変化傾向(DL )と同一の増加傾向(+)であるこ
とを認識し、貯水位(H)が実際に変化したと判定し
(ステップS3)、走査点(Spm)における貯水位
(H)=(H3 )を演算用貯水位(HC )として流入量
演算部(14)に伝達した後(ステップS4)、前回貯
水位蓄積部(16)の前回貯水位(HL )および前回傾
向蓄積部(17)の前回貯水位変化傾向(DL )を、走
査点(Spm)における貯水位(H)および貯水位変化傾
向(D)により更新する(ステップS5)。
【0043】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば、前回貯水位変化傾向(DL)と同一の貯水位変
化傾向(D)〔=増加傾向(+)〕が二回連続した走査
点(Spa)および(Spm)においては真の貯水位(H)
が変化したと判定し、演算用貯水位(HC )をそれぞれ
貯水位値(H1 )から貯水位値(H2 )に、貯水位値
(H2 )から貯水位値(H3 )に更新しているが、その
間の走査点(Spb)、(Spc)、(Spd)、(Spe)、
(Spf)、(Spg)、(Sph)、(Spi)、(S pj)お
よび(Spk)においては、貯水位(H)が前回貯水位
(HL )と変化しても、貯水位変化傾向(D)が前回貯
水位変化傾向(DL )と反転していることを認識する
と、流入量演算部(14)に伝達する演算用貯水位(H
C )を前回通り貯水位値(H2 )とする為、走査点(S
pa)乃至(Spk)における波浪等に起因する貯水位
(H)の変化が真の貯水位(H)の変化と誤認されるこ
とが防止可能となる。
【0044】なお、図2乃至図4はあく迄本発明の一実
施例に過ぎず、例えば実際の貯水位(HA )は図示され
るものに限定されることは無く、他に幾多の変形が考慮
されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。
また演算用貯水位抽出部(15)は貯水位変化傾向
(D)が二回連続した場合に演算用貯水位(HC )を更
新するものに限定されることは無く、三回以上の所定回
数連続した場合に演算用貯水位(HC )を更新する等、
他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明
の効果は変わらない。更に本発明の対象とする流入量演
算装置(100)は、図示されるものに限定されぬこと
は言う迄も無い。
【0045】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記流入量演算
装置において、増減を繰返す貯水位の変化は完全に無視
される為、波浪等に起因する貯水位の変動による流入量
の演算誤差が確実に除去され、当該流入量演算装置の流
入量の演算精度が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す図
【図2】 本発明の一実施例による流入量演算装置を示
す図
【図3】 図2における演算用貯水位抽出過程の一例を
示す図
【図4】 本発明の一実施例による流入量演算用貯水位
設定過程を説明する図
【図5】 従来ある流入量演算装置の一例を示す図
【図6】 従来ある流入量演算用貯水位設定過程を説明
する図
【符号の説明】
1 処理装置 2 貯水位計 3 放流量計 11 貯水位走査部 12、15 演算用貯水位抽出部 13 タイマ部 14 流入量演算部 16 前回貯水位蓄積部 17 前回傾向蓄積部 100 流入量演算装置 101 貯水位変化傾向検出手段 102 変化傾向連続性判定手段 103 演算用貯水位設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒橋 正広 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムの貯水位を用いて前記ダムに対する
    流入量を演算する流入量演算装置(100)において、 所定周期毎に計測する貯水位が、前回計測した貯水位よ
    り増加しているか、減少しているかの変化傾向を検出す
    る貯水位変化傾向検出手段(101)と、 前記貯水位変化傾向検出手段(101)により検出した
    変化傾向が、予め定められた回数だけ連続して、同一変
    化傾向を示すか否かを判定する変化傾向連続性判定手段
    (102)と、 前記変化傾向連続性判定手段(102)が同一変化傾向
    を、予め定められた回数だけ連続したと判定した場合
    に、今回計測した貯水位を流入量演算用貯水位として設
    定する演算用貯水位設定手段(103)とを設けること
    を特徴とする貯水位設定方式。
  2. 【請求項2】 演算用貯水位設定手段(103)は、前
    記変化傾向連続性判定手段(102)が前記同一変化傾
    向を二回連続したと判定した場合に、今回計測した貯水
    位を、流入量演算用貯水位として設定することを特徴と
    する請求項1記載の貯水位設定方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108020A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Fujitsu Ltd 流入量演算プログラム、流入量演算装置および流入量演算方法

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