JP2007107723A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Masayuki Fujita
昌之 藤田
Koji Nakamura
耕志 中村
Hidetoshi Toyoda
秀敏 豊田
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Abstract

【課題】ブレーキキャリパの位置決め精度を保ちつつ、ブレーキキャリパ及び車体側支持部を効率良く製造することができるディスクブレーキを提供する。
【解決手段】キャリパ側取り付け部48,49の取り付け孔(ボルト挿通孔46,47)及びブラケット側取り付け部52,53の取り付け孔(ネジ孔50,51)の対向面54,55側にそれぞれ座刳り部56,57,58,59を設け、各座刳り部は対になるもの同士でブレーキディスク25の回転方向に並んで配列され、互いに対向する両座刳り部にカラー部材60,61を嵌め込み、各座刳り部の内の少なくとも一つの座刳り部(下側座刳り部57)を、前記取り付け孔(ボルト挿通孔47)とは別に、該取り付け孔の軸線を中心として、対になる座刳り部(上側座刳り部56)との配列方向に沿って長い長孔形状とした。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動二輪車等の車両に用いられるディスクブレーキに関する。
従来、車両に用いられるディスクブレーキは、ブレーキキャリパに一対のキャリパ側取り付け部を設ける一方、車体側支持部に一対の支持部側取り付け部を設け、各取り付け部の対向面を互いに当接させると共に各取り付け部にそれぞれ形成されたボルト取り付け孔に締結ボルトを取り付けることで、ブレーキキャリパを車体側支持部に固定することが一般的である。このようなディスクブレーキの中には、互いに当接するキャリパ側取り付け部と支持部側取り付け部との組での各ボルト取り付け孔の対向面側の部位にこれらに跨ってカラー部材が嵌め込まれ、このカラー部材によってブレーキキャリパの対向面に沿う方向での位置決めがなされると共に、各対向面が当接することによってブレーキキャリパの対向面に直交する方向での位置決めがなされるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−65369号公報
ところで、ブレーキキャリパを車体側支持部に精度良く位置決めされた状態で固定するためには、カラー部材のがたをできるだけ小さくしたい関係で、対になる各ボルト取り付け孔の軸間距離の公差を一般的な公差よりも小さく設定する場合がある。これは、各ボルト取り付け孔がブレーキディスクの径方向と平行に設けられるラジアルマウント型のディスクブレーキにおいては、ブレーキキャリパのブレーキディスクの面に直交する方向でのずれを防止するために重要な点ではあるが、ブレーキキャリパ及び車体側支持部を効率良く製造するためにも、各ボルト取り付け孔の軸間距離の公差を一般的なものにできるような構成のディスクブレーキが要望されている。
そこでこの発明は、ブレーキキャリパの位置決め精度を保ちつつ、ブレーキキャリパ及び車体側支持部を効率良く製造することができるディスクブレーキを提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ブレーキディスク(例えば実施例のブレーキディスク25)を押圧するピストン(例えば実施例のピストンPI)及びブレーキパッド(例えば実施例のブレーキパッドPA)を有するブレーキキャリパ(例えば実施例のブレーキキャリパ24)と、車体側に設けられて前記ブレーキキャリパを支持する車体側支持部(例えば実施例のキャリパブラケット42)とを備え、前記ブレーキキャリパに一対のキャリパ側取り付け部(例えば実施例のキャリパ側取り付け部48,49)を設ける一方、前記車体側支持部には各キャリパ側取り付け部に対応する一対の支持部側取り付け部(例えば実施例のブラケット側取り付け部52,53)を設け、前記各取り付け部の対向面(例えば実施例のキャリパ側対向面54、ブラケット側対向面55)を互いに当接させ、各取り付け部に形成された取り付け孔(例えば実施例のボルト挿通孔46,47、ネジ孔50,51)に、前記ブレーキディスクの径方向と平行に配設された締結ボルト(例えば実施例の締結ボルト40,41)を取り付けることで、前記ブレーキキャリパを車体側支持部に固定してなるディスクブレーキ(例えば実施例のフロントディスクブレーキ26)において、前記各取り付け孔の対向面側の部位にそれぞれ座刳り部(例えば実施例の上側及び下側座刳り部56,57,58,59)を設け、その各座刳り部は対になるもの同士で前記ブレーキディスクの回転方向に並んで配列され、互いに対向して組になる両座刳り部にこれらに跨るカラー部材(例えば実施例のカラー部材60,61)を嵌め込み、各座刳り部の内の少なくとも一つの座刳り部を、前記取り付け孔とは別に、その取り付け孔の軸線を中心として、対になる座刳り部との配列方向に沿って長い長孔形状としたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記各座刳り部の中で、一組の座刳り部の内の一方の座刳り部を、前記取り付け孔とは別に、その取り付け孔の軸線を中心として、対になる座刳り部との配列方向に沿って長い断面長円形状とし、他方の座刳り部を、前記取り付け孔と軸線を共有する断面正円形状とし、かつ他組の座刳り部の両方を、前記取り付け孔と軸線を共有する断面正円形状とすることを特徴とする。
この発明によれば、ブレーキキャリパを車体側支持部に取り付ける際には、上側及び下側座刳り部にカラー部材を嵌め込むことのみでブレーキキャリパがブレーキディスク面に直交する方向で位置決めされると共に、ブラケット側対向面及びキャリパ側対向面が互いに当接することでブレーキキャリパがブレーキディスク径方向で位置決めされる。このため、細かな調整作業を必要とせず、ブレーキキャリパをキャリパブラケットに適正に位置決めされた状態で固定することができる。
また、二つの取り付け孔の軸間距離(配列方向に沿う距離)に誤差が生じたとしても、前記長孔形状の座刳り部によってその誤差を吸収することができ、ブレーキキャリパの取り付けを妨げることなくかつ位置決め精度を保つことができる。
さらに、断面長円形状の座刳り部により各座刳り部の軸間距離の誤差が吸収されるため、各座刳り部の軸間距離の公差を一般的なものとすることができ、ブレーキキャリパ及び車体側支持部を効率良く製造することが可能となる。
ここで、前記各締結ボルトが前記ブレーキディスクの径方向と平行に配設される所謂ラジアルマウント型のディスクブレーキの場合、特にブレーキキャリパのブレーキディスクの面に直交する方向での位置決めが重要なので、ブレーキキャリパの位置決め精度を保つことの効果が大きくなる。
特に、ラジアルマウント型のディスクブレーキの場合、締結ボルトの取り付け孔の全長が長くなるが、取り付け孔とは別に座刳り部のみ長孔形状に形成することで、取り付け孔をその全長に渡って長孔形状に形成するような場合と比べて、ブレーキキャリパ及び車体側支持部の機械加工を容易にできる。
さらに、ブレーキディスク回転方向の奥側に又は手前側に位置する一組の座刳り部の両方を取り付け孔と軸線を共有する断面正円形状とすることで、ブレーキキャリパを車体側支持部に取り付ける際には、当該組の座刳り部によってブレーキキャリパの各取り付け孔の配列方向(各座刳り部の配列方向)での位置決めを行い、他組の座刳り部によって各取り付け孔の軸間距離(各座刳り部の軸間距離)の誤差を吸収することとなる。このため、ブレーキディスクの回転方向の奥側又は手前側でのブレーキキャリパのディスクブレーキ回転方向でのガタを無くすことができ、制動時の剛性感を確保することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きの記載は車両における向きと同一のものとする。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2を軸支するフロントフォーク3はステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。ヘッドパイプ6からは車体フレーム5のメインフレーム7が斜め下後方に延び、その後端部が下方に屈曲してピポットプレート8に連なる。また、メインフレーム7の後部には斜め上後方に延びるシートフレーム9の前端部が接続される。
ピボットプレート8にはピボット軸11を介してスイングアーム13の基端部がスイング可能に取り付けられ、このスイングアーム13の先端部には後輪12が軸支される。スイングアーム13の基端側の上部にはクッションユニット14の上端部が取り付けられ、このクッションユニット14の下端部がリンク機構15を介してピボット軸11よりも下位置でピボットプレート8に連結される。
メインフレーム7の上方には燃料タンク17が、メインフレーム7の下方には水冷式直列四気筒型のエンジン18が各々搭載される。また、燃料タンク17の後方には運転者用のシート19及び後部搭乗者用のピリオンシート20が設けられる。ピボットプレート8の後部には運転者用のステップ21が取り付けられ、シートフレーム9の下部には後部搭乗者用のステップ22が取り付けられる。
フロントフォーク3の上端部にはハンドル23が取り付けられる。また、フロントフォーク3の下端部にはキャリパブラケット(車体側支持部)42を介してブレーキキャリパ24が取り付けられ、前輪2のハブ部にはブレーキキャリパ24に対応するブレーキディスク25が取り付けられて、この発明に係るフロントディスクブレーキ(ディスクブレーキ)26が構成される。なお、後輪12の右側には、フロントディスクブレーキ26と同様の構成を有するリアディスクブレーキが設けられる。
自動二輪車1の車体前部はフロントカウル27により覆われ、シートフレーム9周辺はリアカウル28により覆われる。後輪12の左側にはリアスプロケット29が取り付けられ、このリアスプロケット29とエンジン18の後部左側に配設されたドライブスプロケット30とにドライブチェーン31が掛け回されて、エンジン18の駆動力が後輪12に伝達される。
エンジン18のシリンダ32の後部には各気筒に対応するスロットルボディ33が接続され、各スロットルボディ33はメインフレーム7と燃料タンク17との間に配置されたエアクリーナケース34に接続される。シリンダ32の前部には各気筒に対応する排気管35が接続され、この排気管35がシリンダ32の前壁部から下方に向かって湾曲し、クランクケース36下方を通過した後にピボットプレート8後方で上方に向かって屈曲してシートフレーム9に支持されたサイレンサ37に接続される。排気管35の前方にはエンジン18冷却用のラジエータ38が配設される。
図2に示すように、フロントディスクブレーキ26は、ブレーキディスク25の径方向と平行に配された二本の締結ボルト40,41を用いてキャリパブラケット42にブレーキキャリパ24を固定する所謂ラジアルマウント型とされる。ブレーキディスク25はフロントアクスル43を中心に前輪2と一体的に回転可能に設けられる。また、キャリパブラケット42はブレーキディスク25の車幅方向外側(前輪2左側に設けられるブレーキディスク25においてはその左側)に配置されフロントフォーク3の下端部に一体的に設けられる。そして、マスターシリンダ(図示略)で発生した油圧がブレーキホース44を介してブレーキキャリパ24に伝達されることで、ブレーキディスク25及び前輪2の回転が制動される。
図3,図4を併せて参照して説明すると、ブレーキキャリパ24は、ブレーキディスク25の径方向外側にブレーキディスク25を跨ぐように設けられるキャリパ本体45と、ブレーキディスク25を挟んで両側に配置されブレーキディスク25の面と直交する方向(以下、面直方向という)で移動可能にキャリパ本体45に支持される一対のブレーキパッドPA(図3にのみ破線で示す)と、両ブレーキパッドのブレーキディスク25と反対側の位置にそれぞれ配設されキャリパ本体45に形成されたシリンダ内に嵌装されるピストンPI(図3にのみ破線で示す)とを有する所謂対向ピストン型のものである。
ブレーキキャリパ24の上部及び下部には、互いに平行なボルト挿通孔(取り付け孔)46,47を有する一対のキャリパ側取り付け部48,49がそれぞれ設けられる。一方、キャリパブラケット42の上部及び下部には、内周にネジ山が刻設されたネジ孔(取り付け孔)50,51を有する一対のブラケット側取り付け部(支持部側取り付け部)52,53がそれぞれ設けられる。各キャリパ側取り付け部48,49及びボルト挿通孔46,47は、ブレーキディスク25の回転方向に並ぶように配列される。同様に、各ブラケット側取り付け部52,53及びネジ孔50,51も、ブレーキディスク25の回転方向に並ぶように配列される。
そして、ブレーキキャリパ24側から各ボルト挿通孔46,47に締結ボルト40,41を挿通して対応するネジ孔50,51に締め込むことで、ブレーキキャリパ24がキャリパブラケット42に固定される。各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51は、ブレーキキャリパ24のブレーキディスク25周方向での中央位置(図中一点鎖線Aで示す)から等ピッチとなるように配置される。なお、前記中心位置は、車体側面視でブレーキディスク25の直径上に位置している。また、各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51は、キャリパブラケット42に対応してブレーキディスク25の車幅方向外側(図4では矢印LHが指向する側)に設けられる。
図2に示すように、上下のキャリパ側取り付け部48,49及びブラケット側取り付け部52,53の各組は、ブレーキキャリパ24をキャリパブラケット42に固定する際に、各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51の軸線B,Cと直交する面上で互いに当接することで、ブレーキキャリパ24のブレーキディスク25径方向での位置決めがなされる。ここで、ブレーキキャリパ24の当接面をキャリパ側対向面(対向面)54、キャリパブラケット42の当接面をブラケット側対向面(対向面)55とする。また、各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51の軸線B,C間の距離(各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51の軸間距離)をDとする。
ブレーキキャリパ24はキャリパブラケット42に斜め上後方から取り付けられるようになっており、各対向面54,55は上方に位置するほど前方に位置するように傾斜し、各ボルト挿通孔46,47及び各ネジ孔50,51の軸線B,Cは後方に位置するほど上方に位置するように傾斜している。また、下側のキャリパ側取り付け部49及びブラケット側取り付け部53は上側のそれよりも後方に位置している。
上下のボルト挿通孔46,47のキャリパ側対向面54側の部位には、その開口周辺のキャリパ側対向面54をブラケット側対向面55から離反する方向に変位させてなる上側座刳り部(座刳り部)56及び下側座刳り部(座刳り部)57がそれぞれ形成される(図3、図5参照)。また、上下のネジ孔50,51のブラケット側対向面55側の部位には、その開口周辺のブラケット側対向面55をキャリパ側対向面54から離反する方向に変位させてなる上側座刳り部(座刳り部)58及び下側座刳り部(座刳り部)59がそれぞれ形成される。
上側座刳り部56及び下側座刳り部57は、ブレーキディスク25の回転方向に並ぶように配列される。同様に、上側座刳り部58及び下側座刳り部59も、ブレーキディスク25の回転方向に並ぶように配列される。
そして、各上側座刳り部56,58にはこれらに跨ってカラー部材60が嵌装され、このカラー部材60の内部を上側の締結ボルト40が貫通している。同様に、各下側座刳り部57,59にはこれらに跨ってカラー部材61が嵌装され、このカラー部材61の内部を下側の締結ボルト41が貫通している。
各上側座刳り部56,58及び各下側座刳り部57,59は、例えば段付きドリル等を用いて、それぞれ対応するボルト挿通孔46,47又はネジ孔50,51を加工形成する際に同時形成される。このため、上下のキャリパ側取り付け部48,49の各ボルト挿通孔46,47の軸間距離Dの公差と、これら各ボルト挿通孔46,47に対応する上側及び下側座刳り部56,57の軸間距離の公差とは略同一とされる。同様に、上下のブラケット側取り付け部52,53の各ネジ孔50,51の軸間距離Dの公差と、これら各ネジ孔50,51に対応する上側及び下側座刳り部58,59の軸間距離の公差とは略同一とされる。
ここで、ブレーキディスク25の回転方向の奥側に位置する各上側座刳り部56,58は、上側のボルト挿通孔46及びネジ孔50と軸線Bを共有する断面正円形状に形成され、その内周面とカラー部材60の外周面とが整合する。一方、ブレーキディスク25の回転方向の手前側に位置する各下側座刳り部57,59においては、ブラケット側取り付け部52に形成される下側座刳り部59がボルト挿通孔47及びネジ孔51と軸線Cを共有する断面正円形状に形成され、キャリパ側取り付け部49に形成される下側座刳り部57がボルト挿通孔47(及びネジ孔51)の軸線Cを中心として両ボルト挿通孔46,47の配列方向(ピッチ方向)に沿って長い断面長円形状に形成される(図5参照)。
図6に示すように、ブラケット側取り付け部53の下側座刳り部59の内周面とカラー部材61の外周面とは整合する。また、キャリパ側取り付け部49の下側座刳り部57は、その内周面の短手方向での幅がカラー部材61の外径と略同一とされ、長手方向での幅が、カラー部材61の外径に、両ボルト挿通孔46,47の軸間距離Dの一般的な公差(つまり、上側及び下側座刳り部56,57の軸間距離の一般的な公差)と、両ネジ孔50,51の軸間距離Dの一般的な公差(つまり、上側及び下側座刳り部58,59の軸間距離の一般的な公差)とを加味した誤差分E,Eを加えたものとされる(図5参照)。なお、下側座刳り部57の長手方向両端側の内周面は、それぞれカラー部材61の外周面と整合する円筒面を半割にしたものである。
そして、各上側座刳り部56,58及び各下側座刳り部57,59にそれぞれカラー部材60,61を嵌装し、キャリパブラケット42にブレーキキャリパ24を取り付けた状態において、下側のカラー部材61は、キャリパ側取り付け部49の下側座刳り部57の長手方向での中央に位置するようになっている。
上記実施例によれば、図2の如く、フロントディスクブレーキ26は、ブレーキディスク25を押圧するピストンPI及びブレーキパッドPAを有するブレーキキャリパ24と、車体側に設けられてブレーキキャリパ24を支持するキャリパブラケット42とを備える。ブレーキキャリパ24には一対のキャリパ側取り付け部48,49が設けられる一方、キャリパブラケット42には各キャリパ側取り付け部48,49に対応する一対のブラケット側取り付け部52,53が設けられる。そして、各キャリパ側取り付け部48,49のキャリパ側対向面54及び各ブラケット側取り付け部52,53のブラケット側対向面55を互いに当接させ、各取り付け部48,49,52,53に形成されたボルト挿通孔46,47及びネジ孔50,51に締結ボルト40,41を取り付けることで、ブレーキキャリパ24がキャリパブラケット42に固定される。
各キャリパ側取り付け部48,49のボルト挿通孔46,47のキャリパ側対向面54側の部位には、上側及び下側座刳り部56,57がそれぞれ設けられ、各ブラケット側取り付け部52,53のネジ孔50,51のブラケット側対向面55側の部位には、上側及び下側座刳り部58,59がそれぞれ設けられる。互いに対向して組になる各上側座刳り部56,58にはこれらに跨ってカラー部材60が嵌め込まれ、同じく互いに対向して組になる各下側座刳り部57,59にはこれらに跨ってカラー部材61が嵌め込まれる。
ブレーキキャリパ24をキャリパブラケット42に取り付ける際には、各上側及び下側座刳り部56,57,58,59の各組にカラー部材60,61を嵌め込むことのみで、キャリパブラケット42に対するブレーキキャリパ24のブレーキディスク25面直方向での位置決めがなされる。また、キャリパ側対向面54及びブラケット側対向面55が互いに当接することで、必然的にキャリパブラケット42に対するブレーキキャリパ24のブレーキディスク25径方向での位置決めがなされる。これにより、細かな調整作業を必要とせず、ブレーキキャリパ24がキャリパブラケット42に適正に位置決めされた状態で固定される。
そして、各上側及び下側座刳り部56,57,58,59の内、キャリパ側取り付け部49に形成される下側座刳り部57は、対になる上側座刳り部56との配列方向に沿って長い断面長円形状とされる。具体的には、下側座刳り部57は、その内周面の短手方向での幅がカラー部材61の外径と略同一とされ、長手方向での幅がカラー部材61の外径に両ボルト挿通孔46,47及び両ネジ孔50,51の軸間距離の一般的な公差を加味した誤差分を加えたものとされる。
このように、各上側及び下側座刳り部の内の少なくとも一つの座刳り部(キャリパ側取り付け部49の下側座刳り部57)が、対になる座刳り部(キャリパ側取り付け部48の上側座刳り部56)との配列方向に沿って長い断面長円形状とされることで、キャリパ側取り付け部48,49の上側及び下側座刳り部56,57の軸間距離、及びブラケット側取り付け部52,53の上側及び下側座刳り部58,59の軸間距離にそれぞれ誤差が生じたとしても、前記断面長円形状の座刳り部によって各誤差を吸収でき、ブレーキキャリパ24の取り付けを妨げることなくかつ位置決め精度を保つことができる。
このため、それぞれ対になる上側座刳り部56,58と下側座刳り部57,59との軸間距離の公差を一般的なものとすることができ、ブレーキキャリパ24及び車体側支持部を効率良く製造することが可能となる。
また、ブレーキキャリパ24をキャリパブラケット42に取り付ける際には、ブレーキディスク25の回転方向の奥側に位置する上側座刳り部56,58によってブレーキキャリパ24の各上側座刳り部56,58及び下側座刳り部57,59の配列方向での位置決めを行い、ブレーキディスク25の回転方向の手前側に位置する下側座刳り部57,59によって各上側座刳り部56,58及び下側座刳り部57,59の軸間距離の誤差を吸収することで、断面長円形状の座刳り部を設定したことによるブレーキキャリパ24のブレーキディスク25回転方向でのガタを無くすことができ、ブレーキキャリパ24の取り付け剛性の低下を抑え、制動時の剛性感を確保することができる。
特に、ボルト挿通孔47の全長が長いラジアルマウント型のフロントディスクブレーキ26において、ボルト挿通孔47をその全長に渡って断面長円形状に形成するような場合と比べて、断面長円形状に形成する部位が下側座刳り部57のみとなるため、ブレーキキャリパ24の製造性を向上できる。また、ラジアルマウント型のフロントディスクブレーキ26においては、ブレーキキャリパ24のブレーキディスク25面直方向での位置決めが重要であることから、ブレーキキャリパ24の位置決め精度が保たれることの効果が大きい。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、ブレーキキャリパ24にネジ孔50,51を設けると共にキャリパブラケット42にボルト挿通孔46,47を設け、締結ボルト40,41をキャリパブラケット42側から取り付ける構成としてもよい。また、ラジアルマウント型のディスクブレーキではなく、ブレーキディスク25の面直方向と平行に配設された締結ボルトによりブレーキキャリパを車体側支持部に取り付ける構成のディスクブレーキであってもよい。
さらに、対向ピストン型のディスクブレーキではなく、フローティング(ピンスライド)型のディスクブレーキであってもよい。具体的には、ブレーキディスクの一側面を押すピストン及びブレーキパッドを有するキャリパ本体と、前記ブレーキディスクの他側面を押すブレーキパッドを有する反作用部とを備えるブレーキキャリパが、ブレーキキャリパ自身を貫通する締結ボルトによってキャリパサポートを介してキャリパブラケットに固定されてなるディスクブレーキであってもよい。この場合、ブレーキキャリパとキャリパブラケットとの間に介在するキャリパサポートはブレーキキャリパ側に含まれるものとする。
前記ブレーキキャリパには締結ボルトが挿通される少なくとも二つの取り付け孔が設けられ、これら各取り付け孔の内の一つが断面正円形状であり、少なくとも他の取り付け孔の内の一つがこの取り付け孔と前記断面正円形状の取り付け孔との配列方向に沿って長い断面長円形状であれば、上記実施例と同等の作用効果を得ることができる。また、このような形式のディスクブレーキにおいても、締結ボルトがブレーキディスクの径方向と平行に配設される所謂ラジアルマウント型とすることも可能である。
そして、上記実施例における構成は一例であり、この発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
この発明の実施例の自動二輪車を左側から見た側面図である。 上記自動二輪車のフロントディスクブレーキの側面図である。 ブレーキキャリパの側面図である。 ブレーキキャリパの平面図である。 図3の矢印G方向から見たブレーキキャリパの下面図である。 図2のF部を拡大した要部側面図である。
符号の説明
24 ブレーキキャリパ
25 ブレーキディスク
26 フロントディスクブレーキ(ディスクブレーキ)
40,41 締結ボルト
42 キャリパブラケット(車体側支持部)
46,47 ボルト挿通孔(取り付け孔)
48,49 キャリパ側取り付け部
50,51 ネジ孔(取り付け孔)
52,53 ブラケット側取り付け部(支持部側取り付け部)
54 キャリパ側対向面(対向面)
55 ブラケット側対向面(対向面)
56,58 上側座刳り部(座刳り部)
57,59 下側座刳り部(座刳り部)
60,61 カラー部材
PI ピストン
PA ブレーキパッド

Claims (2)

  1. ブレーキディスクを押圧するピストン及びブレーキパッドを有するブレーキキャリパと、車体側に設けられて前記ブレーキキャリパを支持する車体側支持部とを備え、前記ブレーキキャリパに一対のキャリパ側取り付け部を設ける一方、前記車体側支持部には各キャリパ側取り付け部に対応する一対の支持部側取り付け部を設け、前記各取り付け部の対向面を互いに当接させ、各取り付け部に形成された取り付け孔に、前記ブレーキディスクの径方向と平行に配設された締結ボルトを取り付けることで、前記ブレーキキャリパを車体側支持部に固定してなるディスクブレーキにおいて、
    前記各取り付け孔の対向面側の部位にそれぞれ座刳り部を設け、その各座刳り部は対になるもの同士で前記ブレーキディスクの回転方向に並んで配列され、互いに対向して組になる両座刳り部にこれらに跨るカラー部材を嵌め込み、各座刳り部の内の少なくとも一つの座刳り部を、前記取り付け孔とは別に、その取り付け孔の軸線を中心として、対になる座刳り部との配列方向に沿って長い長孔形状としたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記各座刳り部の中で、一組の座刳り部の内の一方の座刳り部を、前記取り付け孔とは別に、その取り付け孔の軸線を中心として、対になる座刳り部との配列方向に沿って長い断面長円形状とし、他方の座刳り部を、前記取り付け孔と軸線を共有する断面正円形状とし、かつ他組の座刳り部の両方を、前記取り付け孔と軸線を共有する断面正円形状とすることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
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