JP2007107237A - 断熱パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 肉厚一定とした場合にも、無理のない製造コストで従来以上の断熱効果を発揮する断熱パネルを得る。
【解決手段】 発泡樹脂板11、12を積層し、断熱パネル10の表面と裏面にアルミシート21、22を配する一方、発泡樹脂板11、12の積層箇所にエア緩衝材30を配する。エア緩衝材が、断熱パネルの表面および裏面のアルミシートを通して内部に入り込んだ熱を遮断する。エア緩衝材は発泡樹脂板に挟み込んで設けるため、断熱パネルの肉厚には殆ど影響を与えない。シート状のエア緩衝材は、最低限、一枚を挟み込めば断熱性能を確実に高める。
【選択図】 図1
【解決手段】 発泡樹脂板11、12を積層し、断熱パネル10の表面と裏面にアルミシート21、22を配する一方、発泡樹脂板11、12の積層箇所にエア緩衝材30を配する。エア緩衝材が、断熱パネルの表面および裏面のアルミシートを通して内部に入り込んだ熱を遮断する。エア緩衝材は発泡樹脂板に挟み込んで設けるため、断熱パネルの肉厚には殆ど影響を与えない。シート状のエア緩衝材は、最低限、一枚を挟み込めば断熱性能を確実に高める。
【選択図】 図1
Description
本発明は、発泡樹脂を用いた断熱パネルに係り、とくに建築用断熱パネルや保冷保温用断熱パネルに適する構造に関する。
建築用断熱パネルや保冷保温用断熱パネルには、従来から発泡樹脂を用いたものが多用される。発泡樹脂は、内部に微細な空隙を備えるため断熱性に優れる。
しかしながら、直射日光や厳しい温度条件に晒される発泡樹脂系の断熱パネルは、必ずしも完全な断熱機能を営むわけではない。材料自体の熱伝導率の違いや、内部の微細空隙を介した熱伝導によって、断熱の効果は変動する。
このため、特許文献1の発明では、断熱パネルの表面または裏面に紙質層とアルミニウム層(アルミシート)とを設けることが提案されている。紙質層は防湿効果を営み、アルミニウム層は熱の反射機能を営む。
特開2003−056090
断熱パネルの表面または裏面に紙質層とアルミニウム層とを設ける特許文献1の発明は、アルミニウム層による熱反射によって断熱性能を向上させる。しかしながら、アルミニウム層による熱の反射率(遮断率)は100%ではなく、さらに良質の断熱パネルを実現する改良の余地を残している。
とくに、断熱パネルの肉厚を小さくしたり、低コストで従来以上の断熱性能を実現するための技術は、建築業界でも必要であり、保冷保温の技術としても広い分野で高い需要がある。
そこで本発明の目的は、肉厚一定とした場合にも、無理のない製造コストで従来以上の断熱効果を発揮する断熱パネルを提供する点にある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る断熱パネルは、発泡樹脂板を積層し、断熱パネルの表面と裏面にアルミシートを配する一方、発泡樹脂板の積層箇所にエア緩衝材を配する。
かかる構成によれば、発泡樹脂板の積層箇所に設けたエア緩衝材が、断熱パネルの表面および裏面のアルミシートを通して内部に入り込んだ熱を遮断し、従前以上の断熱性能を発揮する。エア緩衝材は発泡樹脂板に挟み込んで設けるため、断熱パネルの肉厚には殆ど影響を与えない。シート状のエア緩衝材は、最低限、一枚を挟み込めば断熱性能を確実に高める。
またエア緩衝材、例えば樹脂シートのエンボス内に空気を封入したシート材は安価であり、製造コストも嵩まない。もちろん、断熱パネルの肉厚を大きくしても構わないのであれば、発泡樹脂板の肉厚を大きくしたりエア緩衝材の配設枚数を適宜増やしても構わない。
請求項2は、エア緩衝材の表面と裏面に、アルミシートを配するものである。これにより、断熱パネルの表面または裏面のアルミニウム材を通して内部に入り込んだ熱を、断熱パネルの内部に挟み込まれているエア緩衝材の表裏面で遮断し、熱の伝達を確実に防止する。アルミシートは、肉厚が薄くても熱の遮断性能に優れるからである。エア緩衝材を複数配するときは、そのすべてにアルミシートを配していなくても良い。少なくとも一のエア緩衝材の表裏にアルミシートがあれば、実用上十分な断熱機能を営むからである。
請求項3は、断熱パネルの表面および裏面に配するアルミシートの内側(裏面)にエア緩衝材を配するものである。エア緩衝材を発泡樹脂板の内部に挟み込むだけでなく、発泡樹脂板の外側の表裏面にも配することで発泡樹脂板への熱の伝達を抑えることで、発泡樹脂板の劣化を最小限に防止する。長期の寿命を要する建築資材に適する。
本発明に係る断熱パネルによれば、肉厚一定とした場合にも、無理のない製造コストで従来以上の断熱効果を得ることが出来る。
図1は、本発明に係る断熱パネルを例示するものである。この断熱パネル10は、二枚の発泡樹脂板11、12を積層してなり、断熱パネル10の表面と裏面にアルミシート21、22を例えば貼着して配する一方、発泡樹脂板11、12の積層箇所(接合面)に、エア緩衝材30を挟み込んである。また、エア緩衝材30の表面と裏面に、アルミシート31、32を例えば貼着の手段によって配してある。
かかる構成によれば、断熱パネル10の表面と裏面に配したアルミシート21、22によって、太陽光線に含まれる遠赤外線(熱)や紫外線を反射して発泡樹脂板11、12への熱の侵入を極力排除する。それと同時に、発泡樹脂板11、12の積層箇所に挟み込んであるエア緩衝材30と、その表裏に配設してあるアルミシート31、32によって、発泡樹脂板11、12の内部における熱(遠赤外線)の移動を遮断する。
この結果、断熱パネル10の表面と裏面に配したアルミシート21、22によっても防ぎきれない熱や紫外線を、発泡樹脂板11、12の内部において確実に遮蔽し、断熱パネル10の外側から与えられる遠赤外線や紫外線の影響を、断熱パネル10の内側に伝えず、断熱パネル10の内側から与えられる遠赤外線や紫外線の影響を断熱パネル10の外側に伝えない優れた断熱パネルを得る。
従って例えば、このような構造の断熱パネルを、直射日光の影響が厳しい条件下、例えば屋根の断熱材として使用した場合は、陽光の遠赤外線や紫外線の影響を屋内に対して遮断し、屋内冷房の空調効果を最大限に引き出すことが出来る。紫外線の影響も遮断できるので、発泡樹脂板11、12の劣化も少なく、屋内にいる人体への影響も遮断して心地よい居住環境を実現する。
また、冬季のように屋内で暖房を用いる場合も、屋内の暖気と屋外の冷気を遮断する性能が高まるため、屋内の暖房効率を高め、暖房空調用の電気料金あるいは灯油料金を確実に低減させることが出来る。
発泡樹脂板11、12の内部に挟み込むエア緩衝材30は、例えば包装用に用いる安価なもの、すなわち肉薄樹脂シートに設けた多数のエンボス(凹凸)に空気を封入したものを用いることが出来る。加圧密着させたときにはエア緩衝材30の肉厚は、発泡樹脂板11、12が生ずる凹みに吸収されて殆ど影響をみせない。
アルミシート21、22、31、32は、圧延したアルミニウム材を単体で用いても良いし、強度を増すため、圧延したアルミニウム材に肉薄の補強シートを配したものを用いてもよい。発泡樹脂板11、12は、公知の各種材料で成形できる。
断熱パネル10に配するアルミシート21、22、31、32は、その外周部に、例えば図2に示すような補助代Tを設けることが望ましい。補助代Tは、発泡樹脂板11、12の外周端縁より外側に突出できるアルミシート21、22、31、32の余裕領域であり、図3に示すように断熱パネル10を装着する屋根の垂木(40)や壁の柱との間に隙間が生じたときに、展開して垂木(40)や柱に掛け渡し、隙間を遮断する。
この補助代Tを設けることによって、垂木(40)や柱の設置誤差に基づく隙間を埋める繁雑な作業工程が不要となるし、断熱性能の確保の点でも、コーキング材等を用いた隙間の充填処理に遜色ない効果を得る。
補助代Tは、発泡樹脂板11、12の例えば左右端縁から3〜5cmの余裕をもって外方に展開できる大きさで設ける。展開可能に折り畳んでおくことが望ましい。折り畳みの数は、例えば2〜3回である。
断熱パネル10と垂木(40)や柱との間に隙間が生じない場合でも、断熱パネル10の表裏に設けるアルミシート21、22の補助代Tは、垂木(40)や柱に掛け渡して固定するための固定用ブリッジ材として機能し、断熱パネル10の取り付け作業を容易化する効果がある。断熱パネル10と垂木(40)や柱との間に隙間が生じない場合は、発泡樹脂板11、12の内部に挟み込むアルミシート31、32の補助代Tは不要である。従って、補助代Tを設ける場合は、断熱パネル10の表裏に設けるアルミシート21、22にのみ補助代Tを設けておけば良い場合もある。
本発明に係る断熱パネルは、前記説明のものに限定されない。例えば、発泡樹脂板の積層枚数は二枚に限定されず、三枚以上であっても良い。しかし、その場合には、積層箇所のすべてにエア緩衝材を配する必要ない。エア緩衝材を設けない積層部にはアルミシートだけを配しても良いからである。
エア緩衝材は、その表裏面にアルミニウム層をそなえる必要はない。発泡樹脂板の積層部にエア緩衝材があれば、遠赤外線はエア緩衝材による熱の遮断効果によって従来以上の断熱効果を発揮するからである。エア緩衝材まわりにおける遠赤外線の遮断効果を高めるために、エア緩衝材の表裏にアルミニウム層を設ける場合は、アルミシートの利用(例えば貼着)に限らず、エア緩衝材の表裏にアルミニウムを蒸着しても良い。コストは嵩むが熱の遮断性能には遜色がない。
10 断熱パネル
11、12 発泡樹脂板
21、22、31、32 アルミシート
30 エア緩衝材
40 垂木
T 補助代
11、12 発泡樹脂板
21、22、31、32 アルミシート
30 エア緩衝材
40 垂木
T 補助代
Claims (3)
- 発泡樹脂板を積層する断熱パネルであって、
断熱パネルの表面と裏面にアルミシートを配し、
発泡樹脂板の積層部にエア緩衝材を配することを特徴とする断熱パネル。 - エア緩衝材の表面と裏面に、アルミシートを配することを特徴とする請求項1記載の断熱パネル。
- 表面と裏面に配したアルミシートの裏面にエア緩衝材を配することを特徴とする請求項1または請求項2記載の断熱パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298209A JP2007107237A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298209A JP2007107237A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 断熱パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007107237A true JP2007107237A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38033312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005298209A Withdrawn JP2007107237A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 断熱パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007107237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101042015B1 (ko) * | 2009-03-09 | 2011-06-16 | (주)성진금속 | 발열거푸집 |
KR101148185B1 (ko) | 2010-05-19 | 2012-05-23 | (주)대우건설 | 플라스틱 발열패널 및 이를 이용한 벽체거푸집 설치구조 |
-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005298209A patent/JP2007107237A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101042015B1 (ko) * | 2009-03-09 | 2011-06-16 | (주)성진금속 | 발열거푸집 |
KR101148185B1 (ko) | 2010-05-19 | 2012-05-23 | (주)대우건설 | 플라스틱 발열패널 및 이를 이용한 벽체거푸집 설치구조 |
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