JP2007105343A - パーラーチェアの着脱機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】
パーラーチェアの支持脚の下端部をそれが嵌合している床固定用ベースの筒部から取外すとき、軽微な労力で容易かつ迅速に取外し作業を行えるようにしたパーラーチェアの着脱機構を提供する。
【解決手段】
パーラーチェアの支持脚2の下端部6aを嵌合する筒部31を備えた床固定用ベース3と、前記支持脚2の下部を挿通させて前記筒部31の外面に形成した螺合部に螺合されたリングナット7を備えたパーラーチェアの着脱機構において、前記支持脚2におけるリングナット7の上方に、前記筒部31に螺合されたリングナット7にその螺合を解く回転をさせるとき、回転されるリングナットの上面に直接又は間接に当接し当該リングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部(61)を設ける。
【選択図】図3
パーラーチェアの支持脚の下端部をそれが嵌合している床固定用ベースの筒部から取外すとき、軽微な労力で容易かつ迅速に取外し作業を行えるようにしたパーラーチェアの着脱機構を提供する。
【解決手段】
パーラーチェアの支持脚2の下端部6aを嵌合する筒部31を備えた床固定用ベース3と、前記支持脚2の下部を挿通させて前記筒部31の外面に形成した螺合部に螺合されたリングナット7を備えたパーラーチェアの着脱機構において、前記支持脚2におけるリングナット7の上方に、前記筒部31に螺合されたリングナット7にその螺合を解く回転をさせるとき、回転されるリングナットの上面に直接又は間接に当接し当該リングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部(61)を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコやスロットマシン等の遊技機の前に配置した位置から着脱自在にしたパーラーチェアの着脱機構に関する。
パチンコ、スロットマシンなどの遊技機(台)が設置された遊技場においては、各遊技機の前に置かれた椅子(パーラーチェア)に腰を下ろしてプレイやゲームを楽しむが、遊技場の椅子は、通常床面に固定されているので、椅子を自由に移動させることはできない。
上記のような固定式椅子しか設置されていない遊技場に車椅子で来店した遊技者は、椅子が固定されているため車椅子を遊技機の前に乗り入れることができず、従って、遊技機によるプレイを楽しむことはできない。しかし乍ら、遊技場内の椅子を移動可能にして車椅子を遊技機の前に乗り入れることができれば、車椅子で来店する遊技者にとっては便利である。現状では、遊技島のメンテナンスのため、当該島の側端に位置する遊技機の椅子が移動できるようになっているので、この機能を利用して車椅子での来場者に対応している遊技場も散見されるが、これでは車椅子で乗り入れできる遊技機の場所が予め決められていて選択の余地がないため、遊技者が希望する遊技機でプレイを楽しむことはできないという問題があった。
上記の問題点に鑑み、車椅子で来店する遊技者が、自分が希望する遊技機で自由にプレイを楽しむことができるように、椅子を簡単に床面から装脱着可能にしたパーラーチェアが特許文献1などにより提案されている。
提案されているパーラーチェアは、その支持脚を固定する床固定用ベースに支持脚の下端部が嵌合する筒部を立設し、支持脚下部に遊嵌したリングナットと筒部に形成した螺合部により、前記支持脚を固定用ベースに着脱自在としたもので、パーラーチェアは設置床面からの着脱を簡単に行うことができるように形成されている。
しかし、上記パーラーチェアは、床固定用ベースの筒部と、この筒部に嵌合されるパーラーチェアの支持脚の下端部とはテーパ穴とテーパ軸の関係で嵌合されるため、当該チェアの座部に人が掛けて支持脚に垂直荷重が加わると、テーパ穴の筒部内に支持脚の下端部が強く嵌合してしまい、次のような問題のあることが指摘されている。
即ち、このパーラーチェアを床固定用ベースから取外して、例えば、車椅子乗入れ用のスペースを形成しようとするとき、強く嵌合した支持脚の下端部と床固定用ベースの筒部とのその嵌合が人力によっては容易に解くことができず、一台のパーラーチェアの撤去に多大の労力と時間を要すという新たな問題が派生したのである。
特開2003−251061号公報
そこで、本発明では、本出願人らが先に提案したパーラーチェアの装脱着構造を殆んどそのまま利用してパーラーチェアの支持脚の下端部をそれが嵌合している床固定用ベースの筒部から取外すとき、軽微な労力で容易かつ迅速に取外し作業を行えるようにしたパーラーチェアの着脱機構を提供することを課題とする。
上記の課題を解決することを目的としてなされた本発明着脱機構の構成は、パーラーチェアの支持脚の下端部を嵌合する筒部を備えた床固定用ベースと、前記支持脚の下部を挿通させて前記筒部の外面に形成した螺合部に螺合されたリングナットを備えたパーラーチェアの着脱機構において、前記支持脚におけるリングナットの上方に、前記筒部に螺合されたリングナットにその螺合を解く回転をさせるとき、回転されるリングナットの上面に直接又は間接に当接し当該リングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部を設けたことを特徴とするものである。
上記パーラーチェアの着脱機構において、使用しているリングナットは、筒部に嵌合した支持脚の下部に下向きの押下げ力が作用するように前記筒部に螺合するか、又は、支持脚の下部を嵌合した筒部に螺合させることにより、支持脚の下部が嵌合された床固定用ベースの筒部に保持される。
また、上記の本発明着脱機構において、直接又は間接にリングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部としては、支持脚におけるリングナットの上方にフランジ状突部、又は、複数の突起体により助勢突部に形成したものがある。そして、フランジ状突部は、支持脚の全周に鍔状に設けるか、又は、支持脚外周上の少なくとも2箇所又は3箇所に円弧板状の突部として設けることができる。
本発明では、筒部に嵌合される支持脚の下端部に設けた嵌合解除用突部の下面と前記筒部に螺合されたリングナットの上面の間に、前記突部とリングナットを離間させる方向にバネ力を作用させるバネ体を配置する形態を採ることもある。ここで、前記の助勢突部下面とリングナット上面の間にバネ体を配置したものでは、助勢突部はバネ体を介して間接的にリングナット上面に当接し、バネ体を介在させないものは直接当接することになる。また、前記バネ体とリングナット上面の間にはワッシャを入れることが望ましい。さらに、フランジ状突部など突部の下面、又は、この突部の下面に対面するリングナットの上面、若しくは、リングナットの上面に対面するワッシャの下面には、リングナットが前記突部に当接して回転するとき、その当接による摩擦を軽減する目的で、一例として半球状体やドーム状体、或は、自在ボールなどの摩擦軽減部材を配置すると、リングナットを回転させる力を軽減できる。ここで、突起やボールなどは、リングナットの周上において等ピッチとなるように設けることが好ましい。
本発明着脱機構は、本出願人が先に提案しているパーラーチェアの装脱着機構において、床固定用ベースの筒部に螺合させて保持したリングナットの上方に、当該リングナットにその螺合を解く回転を与えるとき、そのリングナットの上面に直接又は間接に当接して当該リングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部を設けたから、リングナットを回転させてそれを緩めるとき、緩め回転させられる当該ナットの上面が、支持脚と筒部の嵌合を解くために支持脚に設けたフランジ状などの突部に当接してその支持脚をリフトアップする。従って、人手の力によって抜去していた支持脚と筒部の離脱を省力的かつ合理的に行うことができる。
次に、本発明着脱機構の実施の形態例について、図を参照して説明する。添付した図において、図1はパーラーチェアの一例の設置状態の斜視図、図2は図1の支持脚と床固定用ベースを分離した状態の斜視図、図3は図2のパーラーチェアにおいて本発明着脱機構の一例を適用した支持脚と筒部を有する床固定用ベースの嵌合状態を説明するための右半を断面にした拡大正面図、図4は図3における床固定用ベースの筒部に嵌合された支持脚と化粧カバーの斜視図、図5は本発明着脱機構の別例を説明するための要部の断面図である。
図1に示した本発明着脱機構を適用するパーラーチェアの一例のチェアAは、座席本体1と、座席本体1を支持する支持脚2と、支持脚2を床に固定するための床固定用ベース3を基本部材として構成され、デザイン上の処理のために、上部化粧カバー4と下部化粧カバー5が、前記支持脚2と床固定用ベース3を覆うように配置されている。なお、Fは床である。
図2及び図3に例示した本発明着脱機構の一例において、座席本体1を下から支持する支持脚2は、上端部側で座席本体1に結合された円柱状の支柱6の下端に近い下部外周上の上,下に、適宜距離を置いて2つのリング60と61を固定的に設け、これらのリング60,61の間に、後述する床固定用ベース3の略央部に立設した筒部31の外周に形成した雄螺糸32と螺合する雌螺糸を備えたリングナット7を、そのナット7の内フランジ付開口部7aにおいて遊嵌し当該ナット7を保持している。なお、62は上位のリング61の上方に固定的に設けた第三のリングで、後述する上部化粧カバー4の係止部として作用する。また、支柱6のリング60の下方側には、当該リング60に連接して支柱6の外周面から突出した凸状のキー63が形成されている。
図2〜図4に示したように、床固定用ベース3は、ここでは円盤状をなすベース本体30とこのベース本体30の中央部に立設させた筒部31から構成され、円盤状ベース本体30の周上には床Fにアンカーボルト9を固定するためにボルト孔33が不等間隔乃至等間隔で穿設されている。床固定用ベース3の筒部31は、その内径がテーパ穴31aに形成され、前記テーパ穴31aに見合うテーパ度が付与された支柱6の下端部6aが嵌合する形状であり、支柱6の下端部6aが嵌合したとき、リング60が筒部31の上端面に当接する深さに形成されている。
ここで、筒部31の上半部の外周面には支持脚2のリングナット7の雌螺糸と螺合するための雄螺糸32が形成されていると共に、この筒部31の上端には、支持脚2の支柱6に形成したキー63が嵌入するキー溝(切欠き部)34が形成されている。なお、キー溝34と直角方向のベース体30外縁には位置決め用の位置決めマーク35が印されている。
次に、支持脚2と床固定用ベース3をデザイン上の観点から被覆した上部化粧カバー4及び下部化粧カバー5について説明する。図3と図4に示したように、上部化粧カバー4は、筒状の胴部40と支柱6が挿入可能で支柱6に形成した第三リング62の外径より小さい内径の円孔を有する底部41と、支柱6の先端部64に挿入可能で支柱6の外径より小さい内径の円孔を有するキャップ状の頭部42を備えた筒体により構成され、底部41の円孔の下方にはリング62を囲む環状のリブ43が突出している。この構成により、上部化粧カバー4の底部41は、底部円孔により支柱6に挿入されてリング62に支持されると共に、当該化粧カバー4の頭部42が頭部円孔から支柱6の先端部64に挿入されて、支柱6の先端段部65に支持される。なお、上部化粧カバー4の環状リブ43と支柱6のリング62の嵌合により上部化粧カバー4のがたつきが防止されている。
下部化粧カバー5は、下方に向かって外径が膨出した釣鐘状の筒体により形成されており、この下部化粧カバー5の下端部5aの内径は、床固定用ベース3のベース体30の外径より大きく形成されている。また、下部化粧カバー5の上端側の内径は、上部化粧カバー4の下部外径より大きく形成すると共に、上端に上部化粧カバー4に嵌まる穴5bが形成されている。これにより、下部化粧カバー5は、床固定用ベース3をその上面から覆うことができると共に、下部化粧カバー5を上部化粧カバー4の上にスライドさせて持上げ、この状態で支持脚2のリングナット7を回せるように形成されている。ここで、上部化粧カバー4の外径は上部に向って漸次大きくする浅いテーパを付けているので、下部化粧カバー5の上端の穴5bの内径を上部化粧カバー4の上部外径と略同じにすれば、下部化粧カバー5を上部化粧カバー4に沿って持上げると、持上げた位置で下部化粧カバー5を上部化粧カバー4に保持させることができるので、リングナット7の回し作業が行い易くなる。
次に、図2〜図4を参照して説明した本発明着脱機構の一例を備えたパーラーチェアAの設置方法の例について説明する。図2に示したように、遊技台から一定間隔の距離を保って遊技台と平行に墨出しを行い、墨出し線Lに対し、床固定用ベース3を、そのキー溝34が遊技台の反対側に位置するように、当該ベース3のマーク35を線Lに合わせる。これにより床固定用ベース3のキー溝34が遊技台の面に対して直角の向きに配置される。床固定用ベース3のベース体30に穿設したボルト孔33のうち、一例として遊技台側のボルト孔33を2個、通路側のボルト孔33を1個の合計3個を利用してアンカーボルト9を床Fに打ち込み、このベース3を床に固着する。なお、ボルト9の打ち込みにくい場所や、床の強度が足りない場合などには、予備のボルト孔33を適宜利用してアンカーボルト9を取り付けることがある。
次に、床Fに固定された前記ベース3に支持脚2を取り付ける。支持脚2を床固定用ベース3に取り付けるには、支持脚2の支柱6に形成したキー63が床固定用ベース3のキー溝34に合致するようにして当該支持脚2の下端を床固定用ベース3の筒部31に嵌合させるようにしつつ、以下を行う。即ち、支持脚2のリング60と61の間に保持させたリングナット7を、スパナなどの工具を利用して床固定用ベース3の筒部31の螺糸32に螺合させて締込む。この支柱6のキー63と床固定用ベース3のキー溝34を合わせることにより支柱6の位置決めができ、支柱6の上端に設けたスライド受台8を備えた座席本体1を遊技台に対して正しい向きで取り付けることができる。
支持脚2と床固定用ベース3を覆う上部化粧カバー4と下部化粧カバー5の取付は、まず、下部化粧カバー5を支持脚2の支柱6の先端部64から挿入して床面に載置し、次いで、上部化粧カバー4も支柱6の先端部64から挿入して、上部化粧カバー4の底部41を支柱6のリング60に支持させ、頭部42は支柱6の先端段部65に支持させると共に、上部化粧カバー4の下部を下部化粧カバー5の上端の穴5bに挿入して装着する。この後、スライド受台8を備えた座席本体1を支持脚2に取り付ける。
次に、図2〜図4で説明した本発明着脱機構の一例を備えたパーラーチェアAの支持脚2を床固定ベース3から脱着する態様について説明する。まず、下部化粧カバー5を上方に移動させて一時的に上部化粧カバー4の上方に保持させる。上部化粧カバー4は上方に向って外径が大きくなっているので、下部化粧カバー5を上方に移動させると、この下部化粧カバー5を一時的にその位置に保持することができるのである。
下部化粧カバー5を上方に引き上げると、支持脚2の下方部分が露出するので、支柱6のリングナット7を工具などにより回して前記ナット7の締込みを緩める。リングナット7が緩み側に回転されると、そのナット7は筒部31の螺糸32の上を上方に回転されながら移動する(上昇する)ので、当該ナット7における内フランジ付開口部7aの上面は、このナット7の上方に設けられているリング61の下面61aに当接する。
上記の状態でリングナット7の緩め回転を続けると、このナット7の上昇によってリング61が設けられた支柱6は上方へ持上げられ、これが筒部31のテーパ穴31aに嵌合している当該支柱6の下端部6aの嵌合状態を解く。筒部31のテーパ穴31aとの嵌合状態が解かれた支柱6は、そのまま手で持上げれば、座席本体1の付いた支持脚2を床固定用ベース3から容易に取外すことができる。支持脚2を取外した後には、床固定用ベース3が床Fの上に残るが、車椅子をここに乗り入れてプレイを楽しむ上では何ら問題にならない。
緩め回転させられる上記リングナット7の上面に当接してこの支柱6をリフトアップするとき、前記ナット7の上面又はリング61の下面に、周上等ピッチで例えば3個程度の突起、或は、自在球などによる摩擦軽減用の滑動部材を設けると、リングナット7の緩め回転を省力的かつ円滑に行うことが可能になる。なお、本発明を適用する支柱6の下端部6aと筒部31の穴31aは、テーパを付されていないものであってもよいこと勿論である。
本発明着脱機構の一例については、図2〜図4により以上に説明したが、本発明は、図5に例示する着脱機構の構成を採ることもできるので、図5により本発明着脱機構の別例について説明する。なお、図5において図1、並びに、図2〜図4と同一部材,同一部位は同一符号を用いた。
図2〜図4による実施の形態例では、リングナット7には、内フランジ付開口部7aを有するナット部材、つまり、ナットの雌螺糸部が内フランジ部より下方にしか形成されないナット部材を用いたが、図5に例示した実施形態のリングナット71は、筒部31の雄螺糸32に螺合する雌螺糸がナットの下端から開口部上端までの全長に形成された外フランジ部7b付きのナット部材を用い、また、先の例で支持脚2における支柱6の下端部6a側に設けた最下に位置するリング60を設けない構成とした。更に、キー溝34に嵌まるキー63に代え、着脱できるビス63’などを用いた。
一方、支柱6のリングナット71の上面とリング61の間には、リングナット71の上面に対向させて支持脚6に遊嵌するワッシャ11を介して、ここでは圧縮バネ10を介挿し、リングナット71の緩め側回転(上昇回転)が、ワッシャ11を介して前記バネ10を圧縮するようにした。
この構成により、リングナット71の緩め回転による上昇がバネ10にその圧縮力として蓄えられるので、前記ナット71の回転上昇とバネ10に蓄えられた圧縮力の協働作用で、支柱6と一体のリング61を下から押上げて当該支柱6の筒部31からの抜去可能状態を省力的に形成することができる。
上記のバネ10には、巻きバネを使用したが、本発明では同じバネ力の作用が得られれば、バネ形態は上記例に限られるものではない。例えば、簡易なものとしてバネ座金(スプリングワッシャ)を使用することもできる。また、例えば、固定されたリング61の下面又は遊嵌されたワッシャ11の上面に、複数本のコイルバネや板バネなどを等ピッチで配置した形態であってもよい。
図5の本発明脱着機構では、リングナット71の内面螺糸がそのナットの全長(全高)に亘って形成されているので、当該ナット71の外フランジ付開口部7bを筒部31の上面より下方まで位置付けることができ、これによって支持脚2における支柱6のテーパ状の下端部6aが筒部31にきちっと嵌合したか否かを確認することができる。
また、図5の本発明着脱機構では、リングナット71を緩め側に回転して上昇させてバネ10を圧縮すると、支持脚2における支柱6の下端部6aが筒部31との嵌合状態から離脱したとき、前記バネ10が縮小して蓄えられた圧縮力が解放される音(機械音)が発されるので、当該支柱6が筒部31からすぐ抜ける状態になっているか否かを、そのバネ10の圧縮解放時の音により知覚乃至把握できるという利点もある。
次に、上述した本発明着脱機構を備えたパーラーチェアAにおいて、座席本体1を付けた支持脚2を床固定用ベース3に取り付ける態様について更に追加的に説明する。支持脚2を覆っている下部化粧カバー5を上部化粧カバー4の上方に引上げ、その位置に一時的に保持させる。次に、支柱6のキー63(図5の例ではビス63’)と床固定用ベース3のキー溝34を合わせて支柱6の下端部6aを固定用ベース3の筒部31のテーパ穴31aに嵌入して、支柱6に保持されているリングナット7(図5の例では、バネ10、ワッシャ11、ビス63’、リングナット71等の順で予め組み付けておいた状態の当該リングナット71)を床固定用ベース3の筒部31に設けた螺糸32に螺合させる。この螺合を確実に締め込むことにより、座席本体1を備えた支持脚2を床固定用ベース3に強固に支持,固定させることができる。この後、引き上げていた下部化粧カバー5を降ろし床固定用ベース3をカバーすることにより、パーラーチェアAの取付を完了する。
本発明は、例えば、車椅子で来店した遊技者が、自由に希望する遊技台でプレイを楽しむため、車椅子で来店した遊技者が希望する遊技台のパーラーチェアを床面から取外し、そこに車椅子を乗り入れてその遊技者が希望する台を利用できるように形成されたパーラーチェアにおいて、そのチェアを床固定用ベースから取り外すとき、下部化粧カバーを上方に移動させてその位置に一時的に保持させ、支持脚が嵌合されている床固定用ベースの筒部に螺合されているリングナットを緩めるが、このナットの緩め回転により上昇するナットが支持脚に設けられているリングに下から直接又は間接に当接して支持脚を持上げ、当該支持脚と筒部との嵌合を解くので、パーラーチェアを床固定用ベースから引き上げる作業を省力的かつ迅速に行うことが可能になる。
A パーラーチェア
L 墨出線
1 座席本体
2 支持脚
3 床固定用ベース
4 上部化粧カバー
5 下部化粧カバー
6 支柱
60,61 リング
7,71 リングナット
8 スライド受台
9 アンカーボルト
10 バネ
11 ワッシャ
L 墨出線
1 座席本体
2 支持脚
3 床固定用ベース
4 上部化粧カバー
5 下部化粧カバー
6 支柱
60,61 リング
7,71 リングナット
8 スライド受台
9 アンカーボルト
10 バネ
11 ワッシャ
Claims (6)
- パーラーチェアの支持脚の下端部を嵌合する筒部を備えた床固定用ベースと、前記支持脚の下部を挿通させて前記筒部の外面に形成した螺合部に螺合されたリングナットを備えたパーラーチェアの着脱機構において、前記支持脚におけるリングナットの上方に、前記筒部に螺合されたリングナットにその螺合を解く回転をさせるとき、回転されるリングナットの上面に直接又は間接に当接し当該リングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部を設けたことを特徴とするパーラーチェアの着脱機構。
- リングナットは、筒部に嵌合した支持脚の下部に下向きの押下げ力が作用するように前記筒部に螺合するか、又は、支持脚の下部を嵌合した筒部に螺合した請求項1のパーラーチェアの着脱機構。
- 直接又は間接に当接してリングナットに押上げられる嵌合解除用の助勢突部は、支持脚におけるリングナット上方の当該支持脚の全周または一部にフランジ状突部として、又は、複数の突起体として形成した請求項1又は2のパーラーチェアの着脱機構。
- 筒部に嵌合される支持脚の下端部に設けた嵌合解除用突部の下面と前記筒部に螺合されたリングナットの上面の間に、前記突部とリングナットを離間させる方向にバネ力を作用させるバネ体を配置した請求項1〜3のいずれかのパーラーチェアの着脱機構。
- バネ体とリングナットの上面の間にワッシャを介在させた請求項4のパーラーチェアの着脱機構。
- 嵌合解除用の助勢突部の下面、又は、この下面に対面するリングナットの上面、若しくは、リングナットの上面に対面するワッシャの下面には、リングナットが前記突部又はワッシャに当接して回転するとき、その当接による摩擦を軽減するための半球状体やドーム状体などによる摩擦軽減部材を設けた請求項1〜4のいずれかのパーラーチェアの着脱機構。
Priority Applications (1)
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JP2005301230A JP2007105343A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | パーラーチェアの着脱機構 |
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- 2005-10-17 JP JP2005301230A patent/JP2007105343A/ja active Pending
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